JP2598612B2 - 有極電磁石 - Google Patents
有極電磁石Info
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- JP2598612B2 JP2598612B2 JP11108494A JP11108494A JP2598612B2 JP 2598612 B2 JP2598612 B2 JP 2598612B2 JP 11108494 A JP11108494 A JP 11108494A JP 11108494 A JP11108494 A JP 11108494A JP 2598612 B2 JP2598612 B2 JP 2598612B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は構成が単純な有極電磁
石に係り、特に永久磁石の配置を変えるだけで、ラッチ
ング型有極電磁石、またはシングルステイブル型有極電
磁石が構成できる有極電磁石に関する。
石に係り、特に永久磁石の配置を変えるだけで、ラッチ
ング型有極電磁石、またはシングルステイブル型有極電
磁石が構成できる有極電磁石に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の有極電磁石の一実施例断面
図であり、(a)図に従来のラッチング型有極電磁石、
(b)図にシングルステイブル型有極電磁石を示す。
図であり、(a)図に従来のラッチング型有極電磁石、
(b)図にシングルステイブル型有極電磁石を示す。
【0003】従来の有極電磁石11は、略コの字型の鉄
芯12Bにコイル12Aを巻いて組立てたコイルブロッ
ク12と、鉄芯12Bの磁極13Aおよび磁極13B間
にレーザ溶接等で固定した山型永久磁石14と、山型永
久磁石14の頂点に接した支点15Aを中心として回転
運動する接極子15とから構成される。
芯12Bにコイル12Aを巻いて組立てたコイルブロッ
ク12と、鉄芯12Bの磁極13Aおよび磁極13B間
にレーザ溶接等で固定した山型永久磁石14と、山型永
久磁石14の頂点に接した支点15Aを中心として回転
運動する接極子15とから構成される。
【0004】山型永久磁石14を、例えば長手方向の両
端がS極、(a)図のように山型の頂点CをN極に磁化
した場合にはラッチング型有極電磁石が構成され、
(b)図のように山型の頂点Cから所定の距離xの位置
をN極に磁化した場合にはシングルステイブル型有極電
磁石が構成される。
端がS極、(a)図のように山型の頂点CをN極に磁化
した場合にはラッチング型有極電磁石が構成され、
(b)図のように山型の頂点Cから所定の距離xの位置
をN極に磁化した場合にはシングルステイブル型有極電
磁石が構成される。
【0005】接極子15は、支点15Aを中心にシーソ
運動し、コイルブロック12に予め決められた極性の電
源が印加された場合にのみ一方の磁極(例えば、磁極1
3A)から他方の磁極(例えば、磁極13B)へ接続が
切替えられる。
運動し、コイルブロック12に予め決められた極性の電
源が印加された場合にのみ一方の磁極(例えば、磁極1
3A)から他方の磁極(例えば、磁極13B)へ接続が
切替えられる。
【0006】(a)図のラッチング型有極電磁石の場
合、中心線Cを対称軸にして磁極13A側および磁極1
3B側の磁気回路が対称(磁気抵抗が等しい)に形成さ
れているとともに、山型永久磁石14も中心線CがN
極、両端がS極に磁化されているため、無励磁状態の山
型永久磁石14による磁化作用は、中心線Cを対称軸に
して磁極13A側および磁極13B側に等しく作用す
る。
合、中心線Cを対称軸にして磁極13A側および磁極1
3B側の磁気回路が対称(磁気抵抗が等しい)に形成さ
れているとともに、山型永久磁石14も中心線CがN
極、両端がS極に磁化されているため、無励磁状態の山
型永久磁石14による磁化作用は、中心線Cを対称軸に
して磁極13A側および磁極13B側に等しく作用す
る。
【0007】無励磁状態で何等かの作用により、例えば
接極子15が磁極13A側に接触した状態から、コイル
ブロック2に所定極性の電源が印加されると電磁石が形
成され、電磁石の作用で接極子15が磁極13A側から
離れ、磁極13B側に接触した状態となる。
接極子15が磁極13A側に接触した状態から、コイル
ブロック2に所定極性の電源が印加されると電磁石が形
成され、電磁石の作用で接極子15が磁極13A側から
離れ、磁極13B側に接触した状態となる。
【0008】この状態から電源を除いても接極子15と
磁極13Bとの接触が保たれ、所定極性と逆の電源が印
加されると接極子15が反転して磁極13Aと接触した
状態となる。このように、無励磁状態において、接極子
15と磁極13A、および接極子15と磁極15Bがそ
れぞれ接触する2つの安定状態を形成する(a)図のラ
ッチング型有極電磁石が構成される。
磁極13Bとの接触が保たれ、所定極性と逆の電源が印
加されると接極子15が反転して磁極13Aと接触した
状態となる。このように、無励磁状態において、接極子
15と磁極13A、および接極子15と磁極15Bがそ
れぞれ接触する2つの安定状態を形成する(a)図のラ
ッチング型有極電磁石が構成される。
【0009】一方、(b)図のシングルステイブル型有
極電磁石の場合、中心線Cを対称軸にして磁極13A側
および磁極13B側の磁気回路が対称(磁気抵抗が等し
い)に形成されるが、山型永久磁石14は山型の頂点C
から所定の距離xの位置がN極に磁化されるため、無励
磁状態の山型永久磁石14による磁化作用は、中心線C
を対称軸にして磁極13A側に偏るため、磁極13A側
に磁極13B側よりも強い磁力が作用し、無励磁状態で
は常に接極子15が磁極13Aに接触するシングルステ
イブル型有極電磁石が構成される。
極電磁石の場合、中心線Cを対称軸にして磁極13A側
および磁極13B側の磁気回路が対称(磁気抵抗が等し
い)に形成されるが、山型永久磁石14は山型の頂点C
から所定の距離xの位置がN極に磁化されるため、無励
磁状態の山型永久磁石14による磁化作用は、中心線C
を対称軸にして磁極13A側に偏るため、磁極13A側
に磁極13B側よりも強い磁力が作用し、無励磁状態で
は常に接極子15が磁極13Aに接触するシングルステ
イブル型有極電磁石が構成される。
【0010】この状態からコイルブロック2に所定極性
の電源が印加されると電磁石が形成され、電磁石の作用
で接極子15が磁極13A側から離れ、磁極13B側に
接触した状態となる。また、接極子15が磁極13B側
に接触した状態から電源を除くと、山型永久磁石14の
磁化作用により、接極子15は反転して接極子15が磁
極13Aに接触する初期の状態に復旧する。
の電源が印加されると電磁石が形成され、電磁石の作用
で接極子15が磁極13A側から離れ、磁極13B側に
接触した状態となる。また、接極子15が磁極13B側
に接触した状態から電源を除くと、山型永久磁石14の
磁化作用により、接極子15は反転して接極子15が磁
極13Aに接触する初期の状態に復旧する。
【0011】このように、従来の有極電磁石11は、山
型永久磁石14を鉄芯12Bの磁極13Aおよび磁極1
3B間にレーザ溶接等で固定し、山型永久磁石14の長
手方向両端をS極に磁化し、中央または中心から偏らせ
た位置をN極に磁化することにより、それぞれラッチン
グ型有極電磁石、またはシングルステイブル型有極電磁
石が構成される。
型永久磁石14を鉄芯12Bの磁極13Aおよび磁極1
3B間にレーザ溶接等で固定し、山型永久磁石14の長
手方向両端をS極に磁化し、中央または中心から偏らせ
た位置をN極に磁化することにより、それぞれラッチン
グ型有極電磁石、またはシングルステイブル型有極電磁
石が構成される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の有極電磁石11
は、永久磁石に山型永久磁石14を用いて山型永久磁石
14の頂点に接した接極子15の支点15Aを中心とし
て回転運動するよう構成されているため、山型永久磁石
14の寸法に精度が要求されるとともに、形状が複雑と
なりコストアップを招く課題がある。
は、永久磁石に山型永久磁石14を用いて山型永久磁石
14の頂点に接した接極子15の支点15Aを中心とし
て回転運動するよう構成されているため、山型永久磁石
14の寸法に精度が要求されるとともに、形状が複雑と
なりコストアップを招く課題がある。
【0013】また、山型永久磁石14と接極子15の位
置関係を適切に保つため、山型永久磁石14を鉄芯12
Bの対向する磁極13Aおよび磁極13B間にレーザ溶
接等で固定することが要求され、組立てが煩雑になる課
題がある。
置関係を適切に保つため、山型永久磁石14を鉄芯12
Bの対向する磁極13Aおよび磁極13B間にレーザ溶
接等で固定することが要求され、組立てが煩雑になる課
題がある。
【0014】さらに、山型永久磁石14のN極の磁化位
置をラッチングタイプとシングルステイブルタイプで別
にしなければならず、また磁化した山型永久磁石14は
目視チェックでラッチングタイプなのかシングルステイ
ブルタイプかの区別ができないため、磁化作業や管理が
煩わしい課題がある。
置をラッチングタイプとシングルステイブルタイプで別
にしなければならず、また磁化した山型永久磁石14は
目視チェックでラッチングタイプなのかシングルステイ
ブルタイプかの区別ができないため、磁化作業や管理が
煩わしい課題がある。
【0015】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的は構成が単純で組立やすく、
同じ部品を用いてラッチング型有極電磁石、およびシン
グルステイブル型有極電磁石の双方が構成できる有極電
磁石を提供することにある。
なされたもので、その目的は構成が単純で組立やすく、
同じ部品を用いてラッチング型有極電磁石、およびシン
グルステイブル型有極電磁石の双方が構成できる有極電
磁石を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係る有極電磁石は、平板状継鉄にT字型凹部
を設けるとともに、永久磁石を矩形状永久磁石で形成
し、矩形状永久磁石をT字型凹部に配置する際、永久磁
石を対向する磁極間の中心線に対称、または非対称に配
置し、収納したことを特徴とする。
この発明に係る有極電磁石は、平板状継鉄にT字型凹部
を設けるとともに、永久磁石を矩形状永久磁石で形成
し、矩形状永久磁石をT字型凹部に配置する際、永久磁
石を対向する磁極間の中心線に対称、または非対称に配
置し、収納したことを特徴とする。
【0017】また、この発明に係る有極電磁石は、矩形
状永久磁石を対向する磁極間の中心線に対称となるよう
T字型凹部に配置して収納し、ラッチング型有極電磁石
を構成したことを特徴とする。
状永久磁石を対向する磁極間の中心線に対称となるよう
T字型凹部に配置して収納し、ラッチング型有極電磁石
を構成したことを特徴とする。
【0018】さらに、この発明に係る有極電磁石は、矩
形状永久磁石を前記対向する磁極間の中心線に非対称と
なるようT字型凹部に配置して収納し、シングルステイ
ブル型有極電磁石を構成したことを特徴とする。
形状永久磁石を前記対向する磁極間の中心線に非対称と
なるようT字型凹部に配置して収納し、シングルステイ
ブル型有極電磁石を構成したことを特徴とする。
【0019】
【作用】この発明に係る有極電磁石は、平板状継鉄にT
字型凹部を設けるとともに、永久磁石を矩形状永久磁石
で形成し、T字型凹部に配置する矩形状永久磁石の配置
を変えることにより、永久磁石を対向する磁極間の中心
線に対称、または非対称に配置して収納することができ
るので、同じ部品を用いてラッチング型有極電磁石およ
びシングルステイブル型有極電磁石を構成することがで
きる。
字型凹部を設けるとともに、永久磁石を矩形状永久磁石
で形成し、T字型凹部に配置する矩形状永久磁石の配置
を変えることにより、永久磁石を対向する磁極間の中心
線に対称、または非対称に配置して収納することができ
るので、同じ部品を用いてラッチング型有極電磁石およ
びシングルステイブル型有極電磁石を構成することがで
きる。
【0020】
【実施例】図1〜図5にこの発明に係る有極電磁石の構
成を示す。図1にこの発明に係る有極電磁石の全体構成
図、図2にこの発明に係る有極電磁石の平板状継鉄の形
状および矩形状永久磁石の配置図、図3にこの発明に係
る有極電磁石の組立図、図4にこの発明に係る構成を適
用したラッチング型有極電磁石の断面図、図5にこの発
明に係る構成を適用したシングルステイブル型有極電磁
石の断面図を示す。
成を示す。図1にこの発明に係る有極電磁石の全体構成
図、図2にこの発明に係る有極電磁石の平板状継鉄の形
状および矩形状永久磁石の配置図、図3にこの発明に係
る有極電磁石の組立図、図4にこの発明に係る構成を適
用したラッチング型有極電磁石の断面図、図5にこの発
明に係る構成を適用したシングルステイブル型有極電磁
石の断面図を示す。
【0021】図1〜図3において、有極電磁石1は、略
コの字型の鉄芯2Bにコイル2Aを巻いたコイルブロッ
ク2と、コイルブロック2の磁極3A、3B間に挿入し
て固定し、鉄芯2Bとの間で磁気回路を形成する平板状
継鉄4と、平板状継鉄4に設けられたT字型凹部4Aに
配置した矩形状永久磁石5と、山型凸部6Cを支点とし
て回転し、端部6A、端部6Bがそれぞれ磁極3A、磁
極3Bと接触する接極子6とから構成する。
コの字型の鉄芯2Bにコイル2Aを巻いたコイルブロッ
ク2と、コイルブロック2の磁極3A、3B間に挿入し
て固定し、鉄芯2Bとの間で磁気回路を形成する平板状
継鉄4と、平板状継鉄4に設けられたT字型凹部4Aに
配置した矩形状永久磁石5と、山型凸部6Cを支点とし
て回転し、端部6A、端部6Bがそれぞれ磁極3A、磁
極3Bと接触する接極子6とから構成する。
【0022】コイルブロック2は電磁石を形成し、コイ
ル電極(+)2a、コイル電極(−)2b間に予め極性
が決定された電源を印加することにより、コイル2Aに
流れる電流の方向に対応(右手親指の法則)した磁極3
A、3Bの極性(N、S極)が設定され、一方、コイル
2Aの巻数とコイル2Aに流れる電流値の積(起磁力)
に比例し、磁気回路の抵抗(磁気抵抗)に反比例した磁
束を発生する。
ル電極(+)2a、コイル電極(−)2b間に予め極性
が決定された電源を印加することにより、コイル2Aに
流れる電流の方向に対応(右手親指の法則)した磁極3
A、3Bの極性(N、S極)が設定され、一方、コイル
2Aの巻数とコイル2Aに流れる電流値の積(起磁力)
に比例し、磁気回路の抵抗(磁気抵抗)に反比例した磁
束を発生する。
【0023】平板状継鉄4は、図2に示すように、略T
の字形状のT字型凹部4Aを備え、T字型凹部4Aは平
板状継鉄4の長手方向および幅方向に、それぞれ長さL
および長さWの辺(L>W)の組合せからなる略T字状
の溝を形成する。
の字形状のT字型凹部4Aを備え、T字型凹部4Aは平
板状継鉄4の長手方向および幅方向に、それぞれ長さL
および長さWの辺(L>W)の組合せからなる略T字状
の溝を形成する。
【0024】T字型凹部4Aは、コイルブロック2の磁
極3A、磁極3B間の中心線Xに対称となるよう平板状
継鉄4の長手方向の長さLを設定し、中心線Xに非対称
となるよう平板状継鉄4の長手方向の長さWを設定す
る。
極3A、磁極3B間の中心線Xに対称となるよう平板状
継鉄4の長手方向の長さLを設定し、中心線Xに非対称
となるよう平板状継鉄4の長手方向の長さWを設定す
る。
【0025】また、T字型凹部4Aは、平板状継鉄4の
幅方向の図示しない中心線に対称となるよう長さLおよ
び長さWを設定する。
幅方向の図示しない中心線に対称となるよう長さLおよ
び長さWを設定する。
【0026】このように形成されたT字型凹部4Aに、
それぞれ一辺の長さがほぼL、W(実際はL、Wより短
い)の長方形の面を有する矩形状永久磁石5を配置す
る。例えば、(b)図のように平板状継鉄4の長手方向
に矩形状永久磁石5の辺Lが対応するよう配置すると、
矩形状永久磁石5は中心線Xを対称軸として平板状継鉄
4の長手方向に対称に配置される。(b)図の組合せで
構成される有極電磁石1は、平板状継鉄4の長手方向に
対称に配置された矩形状永久磁石5の磁化作用により、
図4に示すラッチング型有極電磁石9を構成する。
それぞれ一辺の長さがほぼL、W(実際はL、Wより短
い)の長方形の面を有する矩形状永久磁石5を配置す
る。例えば、(b)図のように平板状継鉄4の長手方向
に矩形状永久磁石5の辺Lが対応するよう配置すると、
矩形状永久磁石5は中心線Xを対称軸として平板状継鉄
4の長手方向に対称に配置される。(b)図の組合せで
構成される有極電磁石1は、平板状継鉄4の長手方向に
対称に配置された矩形状永久磁石5の磁化作用により、
図4に示すラッチング型有極電磁石9を構成する。
【0027】また、(c)図のように平板状継鉄4の幅
方向に矩形状永久磁石5の辺Lが対応するよう配置する
と、矩形状永久磁石5は中心線Xを対称軸として平板状
継鉄4の長手方向に非対称に配置される。(c)図の組
合せで構成される有極電磁石1は、平板状継鉄4の長手
方向に非対称に配置された矩形状永久磁石5の磁化作用
により、図5に示すシングルステイブル型有極電磁石1
0を構成する。
方向に矩形状永久磁石5の辺Lが対応するよう配置する
と、矩形状永久磁石5は中心線Xを対称軸として平板状
継鉄4の長手方向に非対称に配置される。(c)図の組
合せで構成される有極電磁石1は、平板状継鉄4の長手
方向に非対称に配置された矩形状永久磁石5の磁化作用
により、図5に示すシングルステイブル型有極電磁石1
0を構成する。
【0028】このように、平板状継鉄4に矩形状永久磁
石5を収納するT字型凹部4Aを設け、矩形状永久磁石
5の配置を変更するだけで、同じ部品点数の同じ部品を
用いてラッチング型有極電磁石9およびシングルステイ
ブル型有極電磁石10を構成する。
石5を収納するT字型凹部4Aを設け、矩形状永久磁石
5の配置を変更するだけで、同じ部品点数の同じ部品を
用いてラッチング型有極電磁石9およびシングルステイ
ブル型有極電磁石10を構成する。
【0029】矩形状永久磁石5は、平板状継鉄4に設け
られたT字型凹部4A内に収容可能なよう、T字型凹部
4Aの形状に合せて形成(L*Wの長方形)し、T字型
凹部4Aの底面と接する面側をS極、反対面側がN極と
なるよう磁化する。
られたT字型凹部4A内に収容可能なよう、T字型凹部
4Aの形状に合せて形成(L*Wの長方形)し、T字型
凹部4Aの底面と接する面側をS極、反対面側がN極と
なるよう磁化する。
【0030】また、T字型凹部4Aを設けた平板状継鉄
4と矩形状永久磁石5を用いることにより、平板状継鉄
4の固定はコイルブロック2の磁極3A、磁極3B間に
圧入で固定でき、矩形状永久磁石5の精度も緩やかにで
きるので、部品形状および有極電磁石1の構成が単純と
なる。
4と矩形状永久磁石5を用いることにより、平板状継鉄
4の固定はコイルブロック2の磁極3A、磁極3B間に
圧入で固定でき、矩形状永久磁石5の精度も緩やかにで
きるので、部品形状および有極電磁石1の構成が単純と
なる。
【0031】接極子6は、図4〜図5に示すように中心
線X上で矩形状永久磁石5と接触する部分に、傾斜部を
有する山型凸部6Cを設け、この山型凸部6Cを支点と
して前記接極子が回転運動して端部6A、端部6Bがそ
れぞれ磁極3A、磁極3Bに接触するよう構成するの
で、安定した回転運動が得られる。
線X上で矩形状永久磁石5と接触する部分に、傾斜部を
有する山型凸部6Cを設け、この山型凸部6Cを支点と
して前記接極子が回転運動して端部6A、端部6Bがそ
れぞれ磁極3A、磁極3Bに接触するよう構成するの
で、安定した回転運動が得られる。
【0032】有極電磁石1の組立ては、図3に示すよう
に、コイルブロック2に平板状継鉄4を圧入し、平板状
継鉄4のT字型凹部4A内に矩形状永久磁石5を挿入し
た後、矩形状永久磁石5上に接極子6を配置することに
より、一方向の組立てが可能となる。
に、コイルブロック2に平板状継鉄4を圧入し、平板状
継鉄4のT字型凹部4A内に矩形状永久磁石5を挿入し
た後、矩形状永久磁石5上に接極子6を配置することに
より、一方向の組立てが可能となる。
【0033】また、有極電磁石1を組立てた状態で、矩
形状永久磁石5の配置を目視チェックすることにより、
ラッチング型有極電磁石9か、シングルステイブル型有
極電磁石10かの確認ができる。
形状永久磁石5の配置を目視チェックすることにより、
ラッチング型有極電磁石9か、シングルステイブル型有
極電磁石10かの確認ができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る有
極電磁石は、平板状継鉄にT字型凹部を設けるととも
に、永久磁石を矩形状永久磁石で形成し、T字型凹部に
配置する矩形状永久磁石の配置を変更し、永久磁石を対
向する磁極間の中心線に対称、または非対称に配置して
収納することにより、同じ部品を用いてラッチング型有
極電磁石およびシングルステイブル型有極電磁石を容易
に構成することができる。
極電磁石は、平板状継鉄にT字型凹部を設けるととも
に、永久磁石を矩形状永久磁石で形成し、T字型凹部に
配置する矩形状永久磁石の配置を変更し、永久磁石を対
向する磁極間の中心線に対称、または非対称に配置して
収納することにより、同じ部品を用いてラッチング型有
極電磁石およびシングルステイブル型有極電磁石を容易
に構成することができる。
【0035】よって、構成が単純で組立やすく、経済性
および生産性に優れた有極電磁石を提供することができ
る。
および生産性に優れた有極電磁石を提供することができ
る。
【図1】この発明に係る有極電磁石の全体構成図
【図2】この発明に係る有極電磁石の平板状継鉄の形状
および矩形状永久磁石の配置図
および矩形状永久磁石の配置図
【図3】この発明に係る有極電磁石の組立図
【図4】この発明に係る構成を適用したラッチング型有
極電磁石の断面図
極電磁石の断面図
【図5】この発明に係る構成を適用したシングルステイ
ブル型有極電磁石の断面図
ブル型有極電磁石の断面図
【図6】従来の有極電磁石の一実施例断面図
1…有極電磁石、2…コイルイルブロック、2A…コイ
ル、2B…鉄芯、2a,2b…コイル電極、3A,3B
…磁極、4…平板状継鉄、4A…T字型凹部、5…矩形
状永久磁石、6…接極子、6A,6B…端部、6C…山
型凸部、9…ラッチング型有極電磁石、10…シングル
ステイブル型有極電磁石。
ル、2B…鉄芯、2a,2b…コイル電極、3A,3B
…磁極、4…平板状継鉄、4A…T字型凹部、5…矩形
状永久磁石、6…接極子、6A,6B…端部、6C…山
型凸部、9…ラッチング型有極電磁石、10…シングル
ステイブル型有極電磁石。
Claims (3)
- 【請求項1】 コの字型の鉄芯にコイルが巻かれ、対向
する両端が磁極を形成するコイルブロックと、前記対向
する磁極間に挿入して固定し、磁気バイパス回路を形成
する平板状継鉄と、この平板状継鉄に設けられた凹部に
装着し、厚み方向に互いに異なる極性に磁化した永久磁
石と、この永久磁石に接触し、電磁石の作用により回転
運動して前記磁極に接触する接極子とを備えた有極電磁
石において、 前記平板状継鉄にT字型凹部を設けるとともに、前記永
久磁石を矩形状永久磁石で形成し、この矩形状永久磁石
を前記T字型凹部に配置する際、前記永久磁石を前記対
向する磁極間の中心線に対称、または非対称に配置し、
収納したことを特徴とする有極電磁石。 - 【請求項2】 前記矩形状永久磁石を前記対向する磁極
間の中心線に対称となるよう前記T字型凹部に配置して
収納し、ラッチング型有極電磁石を構成したことを特徴
とする請求項1記載の有極電磁石。 - 【請求項3】 前記矩形状永久磁石を前記対向する磁極
間の中心線に非対称となるよう前記T字型凹部に配置し
て収納し、シングルステイブル型有極電磁石を構成した
ことを特徴とする請求項1記載の有極電磁石。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11108494A JP2598612B2 (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | 有極電磁石 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11108494A JP2598612B2 (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | 有極電磁石 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07320622A JPH07320622A (ja) | 1995-12-08 |
JP2598612B2 true JP2598612B2 (ja) | 1997-04-09 |
Family
ID=14551984
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11108494A Expired - Lifetime JP2598612B2 (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | 有極電磁石 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2598612B2 (ja) |
-
1994
- 1994-05-25 JP JP11108494A patent/JP2598612B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07320622A (ja) | 1995-12-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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