JPH07281501A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JPH07281501A
JPH07281501A JP6972394A JP6972394A JPH07281501A JP H07281501 A JPH07281501 A JP H07281501A JP 6972394 A JP6972394 A JP 6972394A JP 6972394 A JP6972394 A JP 6972394A JP H07281501 A JPH07281501 A JP H07281501A
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JP
Japan
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voltage
image
charging member
primary charging
primary
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Application number
JP6972394A
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English (en)
Inventor
Itaru Yamazaki
至 山崎
Hideki Anayama
秀樹 穴山
Hidetoshi Hirano
秀敏 平野
Hideyuki Sonoya
英之 相野谷
Mayumi Kimura
まゆみ 木村
Yoshiyuki Yoshihara
淑之 吉原
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯電の不均一による白ポチや黒ポチ及びかぶ
り、感光体へのトナー融着等による画像欠陥等の発生を
防ぐことができるとともに、感光体の耐印刷寿命の延長
を図ることができ、高品質の画像を安定して得ることが
できる画像形成装置を提供すること。 【構成】 交流電圧を重畳した直流電圧を一次帯電用部
材1に印加し、該一次帯電用部材1を電子写真感光体2
に当接させて該電子写真感光体2を一次帯電させる画像
形成装置において、前記一次帯電用部材1を、水との接
触角が90度以上であるローラで構成し、非画像形成時
に画像形成時とは逆極性の直流電圧を前記一次帯電用部
材1に印加する。本発明者等は上記構成によって一次帯
電用部材1の表面に付着したトナーを感光体2の表面に
効果的に飛翔させることができることを見い出し、前記
目的を達成できることが明らかとなった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、電子写真感光体に直接帯電を行
う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方法においては、例えば、セレ
ン、硫化カドミウム、酸化亜鉛、アモルファスシリコ
ン、有機光導電体等の電子写真感光体に対して帯電、露
光、現像、転写、定着、クリーニング等の基本的プロセ
スを行うことにより画像を得ているが、従来、帯電プロ
セスにおいては、殆ど金属ワイヤーに高電圧(DC5〜
8KV)を印加して発生するコロナにより帯電を行って
いる。
【0003】しかし、上記方法では、コロナ発生時にオ
ゾンやNOX 等のコロナ生成物により感光体表面が変質
し、感光体の劣化が進行したり、画像ボケが発生する
他、ワイヤーの汚れが画像品質に影響し、画像白抜けや
黒スジが生じる等の問題があった。特に、感光層が有機
光導電体を主体として構成される電子写真感光体は、他
のセレン感光体やアモルファスシリコン感光体に比べて
化学的安定性が低く、これがコロナ生成物に晒されると
化学反応(主に酸化反応)を起こして劣化し易い傾向に
ある。従って、感光体をコロナ帯電下で繰り返し使用し
た場合には、これの劣化による画像ボケや感度の低下に
よるコピー濃度薄が起こり、耐印刷寿命が短くなる傾向
にあった。
【0004】又、コロナ帯電では電力的にも感光体に向
かう電流がその5〜30%に過ぎず、殆どの電流がシー
ルド板に流れ、該コロナ帯電は帯電手段としては効率の
悪いものであった。
【0005】上記問題点を補うために、特開昭57−1
78267号、特開昭56−104351号、特開昭5
8−40566号、特開昭58−139156号、特開
昭58−150975号公報等に提案されているよう
に、コロナ放電器を利用しないで感光体を接触帯電させ
る方法が研究されている。具体的には、1〜2KV程度
の直流電圧を外部より印加した導電性弾性ローラ等の一
次帯電用部材を感光体表面に接触させることによって、
感光体表面を所定の電位に帯電させる直接帯電方法が研
究されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記直
接帯電方法に関しては多数の提案がなされいるにも拘ら
ず、該方法の市場実績は少ない。その理由としては、帯
電の不均一性、直接電圧を印加することによる感光体の
放電絶縁破壊の発生等が原因として挙げられる。尚、帯
電の不均一性とは、感光体表面の各部に均一な帯電がな
されないために斑点状の帯電ムラを生じてしまうもの
で、これは正現像方式を採用する場合に起こる白ポチ
(ベタ黒画像に白い斑点が現われる現象)、反転現像方
式を採用する場合に起こるかぶり、等の画像欠陥の原因
となる。
【0007】斯かる問題を解決して帯電の均一性を向上
させるために、直流電圧に交流電圧を重畳して一次帯電
用部材に印加する方法が提案されている(特開昭63−
149668号公報参照)。この帯電方法は、直流電圧
(VDC)に交流電圧(VAC)を重畳することによって脈
流電圧を一次帯電用部材に印加して感光体の均一な帯電
を実現するものである。
【0008】しかしながら、上記帯電方法による場合、
帯電の均一性を保持して正現像方式における白ポチ、反
転現像方式における黒ポチやかぶり等の画像欠陥を防ぐ
ためには、重畳する交流電圧が直流電圧の2倍以上のピ
ーク間電位差(VP-P )を有していることが必要であ
り、上記画像欠陥を防ぐために重畳する交流電圧を上げ
てゆくと、一次帯電用部材に付着していたトナーが感光
体に融着し、新たな画像欠陥が生ずるという問題があっ
た。
【0009】上記問題を解決して、一次帯電用部材に付
着したトナーをクリーニングするために、一次帯電用部
材に印加する直流電圧の極性を変化させるクリーニング
方法が提案されている(特公昭63−43750号公報
参照)。このクリーニング方法は、一次帯電用部材とし
てブラシ状の接触子を用い、該接触子に印加される直流
電圧の極性を帯電時と非帯電時で互いに逆にすることに
より、接触子に付着したトナーを離反させる方法であ
る。
【0010】しかしながら、上記方法ではブラシ状接触
子の表面側に付着したトナーは離反するものの、ブラシ
内部に入り込んだトナーをクリーニングすることは難し
く、帯電時にブラシ内部からトナーが出て来ることによ
る画像欠陥は解決できないという問題があった。
【0011】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、帯電の不均一による白ポチや
黒ポチ及びかぶり、感光体へのトナー融着等による画像
欠陥等の発生を防ぐことができるとともに、感光体の耐
印刷寿命の延長を図ることができ、高品質の画像を安定
して得ることができる画像形成装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明は、交流電圧を重畳した直流電圧を一次帯電用部材
に印加し、該一次帯電用部材を電子写真感光体に当接さ
せて該電子写真感光体を一次帯電させる画像形成装置に
おいて、前記一次帯電用部材を、水との接触角が90度
以上であるローラで構成し、非画像形成時に画像形成時
とは逆極性の直流電圧を前記一次帯電用部材に印加する
ことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明者等は、鋭意検討を重ねた結果、一次帯
電用部材を水との接触角が90度以上のローラとし、非
画像形成時に画像形成時とは逆極性の直流電圧を一次帯
電用部材に印加することによって、帯電の不均一による
白ポチや黒ポチ及びかぶり、感光体へのトナー融着等に
よる画像欠陥等の発生を防ぐことができるとともに、感
光体の耐印刷寿命の延長を図ることができ、高品質の画
像を安定して得ることを見い出した。
【0014】即ち、一次帯電用部材の形状をブラシ状か
らローラに変え、且つ、ローラの表面物性として水との
接触角が90度以上であるという要件を加え、プリント
終了後の空回転時、或いは連続プリントにおける紙間等
の非画像形成時に通常の画像形成時とは逆極性の直流電
圧を一次帯電用部材に印加すれば、一次帯電用部材の表
面に付着したトナーを感光体表面へ極めて効果的に飛翔
させることができる。
【0015】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0016】電子写真感光体への一次帯電方法として直
接帯電方法が知られているが、該方法は、1〜2KV程
度の直流電圧を外部より印加した導電性弾性ローラ等の
一次帯電用部材を感光体表面に接触させて該感光体を帯
電させる方法であり、これによれば、前述のようにコロ
ナ帯電の問題を解決することができるが、帯電が不均一
になり易い。この帯電の不均一とは感光体表面の各部に
均一な帯電がなされないことであり、このために斑点状
の帯電ムラを生じてしまい、白ポチや黒ポチ或いはかぶ
り等の画像欠陥の発生原因となる。
【0017】上記問題を解決するために、直流電圧に交
流電圧を重畳して一次帯電用部材に印加する方法が提案
されている。この帯電方法は、直流電圧に交流電圧を重
畳することによって脈流電圧を一次帯電用部材に印加
し、これによって感光体の均一な帯電を実現するもので
ある。
【0018】しかしながら、上記帯電方法による場合、
帯電の均一性を保持して前記画像欠陥を防ぐためには、
重畳する交流電圧が直流電圧の2倍以上のピーク間電位
差を有していることが必要である。このため、重畳する
交流電圧を上げていくと、感光体へのトナー融着による
新たな画像欠陥が生じ易くなる。これは、一次帯電用部
材の表面にトナーが付着した状態で直流電圧に交流電圧
が印加され、感光体表面への接触帯電を行うことによっ
て起こるものであり、帯電方法が直流電圧のみの場合に
比べ、直流電圧に交流電圧を重畳させた場合に極めて起
こり易く、取り分け高温・高湿環境下で顕著である。こ
の場合、帯電の均一性を保ち、且つ、感光体表面でのト
ナーの融着を防ぐ帯電条件を見い出すことは、トナーの
性質や感光体表面の物性及び比誘電率と膜厚、帯電部材
の抵抗値と表面物性、直流印加電圧と交流ピーク間電位
差及び周波数等の多くの要因が関与するために容易では
ない。
【0019】又、一次帯電用部材に付着したトナーを除
去する方法として、ブラシ状帯電部材の直流電圧の極性
を変化させる方法が提案されているが、帯電部材のブラ
シ内部に入り込んだトナーまで除去することは難しい。
【0020】本発明者等は、上記問題を解決すべく鋭意
検討を重ねた結果、一次帯電用部材を水との接触角が9
0度以上のローラとし、非画像形成時に画像形成時とは
逆極性の直流電圧を一次帯電用部材に印加することによ
って前記問題を解決することができることを見い出し
た。即ち、一次帯電用部材の形状をブラシ状からローラ
に変え、且つ、ローラの表面物性として水との接触角が
90度以上であるという要件を加え、プリント終了後の
空回転時、或いは連続プリントにおける紙間等の非画像
形成時に通常の画像形成時とは逆極性の直流電圧を一次
帯電用部材に印加すれば、一次帯電用部材の表面に付着
したトナーを感光体表面へ極めて効果的に飛翔させるこ
とができることを見い出した。
【0021】ところで、一次帯電用部材に印加される逆
極性の直流電圧の値は任意に設定されるが、通常は画像
形成時の直流電圧の1/10〜2倍の範囲内であること
が好ましい。直流電圧が低過ぎるトナーの飛翔が十分で
はなく、逆に高過ぎると感光体内部へのメモリー・絶縁
破壊等の原因となり得る。尚、このとき、交流電圧を重
畳してもしなくても良い。
【0022】ここで、本発明に係る画像形成装置の具体
例を図1に示す。
【0023】即ち、図1は画像形成装置の基本構成図で
あり、該画像形成装置においては、電子写真感光体2の
周面上にローラ状の一次帯電用部材1、像露光手段3、
現像器4、ローラ状の転写帯電用部材5、クリーナ6及
び前露光手段7が配設されている。
【0024】この画像形成装置での画像形成において
は、先ず、前記電子写真感光体2上に接触配置されてい
る前記一次帯電用部材1に電圧を印加し、感光体2の表
面を帯電し、像露光手段3によって原稿に対応した画像
を感光体2に像露光し、感光体2の表面に静電潜像を形
成する。
【0025】次に、現像器4中のトナーを感光体2に付
着させることにより感光体2上の静電潜像をトナー像と
して現像(可視像化)する。そして、感光体2上に形成
されたトナー像を、供給された紙等の転写材上に前記転
写帯電用部材5によって転写する。尚、転写材に転写さ
れないで感光体2上に残留する残トナーは、前記クリー
ナ6によって除去されて回収される。又、前記前露光手
段7によって感光体2に光を照射することによって、感
光体2の内部に残る残留電荷が除電される。
【0026】而して、トナー像の転写を受けた前記転写
材は、不図示の定着器に送られ、定着器によってトナー
像の定着を受けた後、装置外へ排出される。
【0027】尚、この画像形成装置において、前記像露
光手段3の光源としては、ハロゲン光、蛍光灯、レーザ
光等を用いることができる。又、必要に応じて他の補助
プロセスを加えても良い。
【0028】ところで、本発明に係る一次帯電用部材1
への電圧の印加は、画像形成時には直流電圧に交流電圧
を重畳した形で行われる。ここで、直流電圧の値は感光
体2の表面電位に応じて適宜決められるが、±400V
〜±1000V、特に±550V〜±850Vの範囲が
好ましい。又、直流電圧に重畳する交流電圧の値として
は、1800V以下、特に1500V以下が好ましい。
【0029】一方、非画像形成時には、直流電圧のみで
も、直流電圧に交流電圧を重畳した形で印加しても良
い。この場合、直流電圧としては画像形成時と逆極性の
電圧が印加され、その値しては、画像形成時の印加電位
の1/10〜2倍の範囲が好ましい。具体的には、±4
0V〜±2000V、特に±55V〜±1700Vの範
囲が好ましい。又、逆極性の直流電圧に重畳する交流電
圧の値としては、1800V以下、特に1500V以下
が好ましい。
【0030】電圧の印加方法としては、各々の画像形成
装置の仕様にもよるが、瞬時に所望する電圧を印加する
方法、感光体2の保護等の目的で段階的に印加電圧を上
げてゆく方式、更に、直流→交流、交流→直流の順序で
電圧を印加する方式等を採ることができる。
【0031】他方、前記一次帯電用部材1としては、図
1に示すような円筒状のローラが用いられ、ブラシ状、
ブレード状、ベルト状等の形状を有するものは、付着し
たトナー等を感光体2表面へ飛翔させる効率が低いため
に好ましくない。
【0032】又、この一次帯電用部材1の材質として
は、水に対する接触角が90度以上のものであれば、例
えば、ポリアセチレン、ポリピロール、ポリテオフェン
等の導電性高分子材、カーボン、金属等を分散させて導
電性処理したゴムや人工繊維、又はポリカーボネート、
ポリビニル、ポリエステル等の絶縁性物質の表面を金属
や他の導電性物質によってコートしたもの等を用いるこ
とができる。尚、一次帯電用部材1の体積抵抗値として
は、100 〜1012Ω・cm、特に102 〜1010Ω・
cmの範囲が好ましい。
【0033】ところで、電子写真感光体2は、導電性支
持体上に感光層を設けた構成を基本としている。ここ
で、導電性支持体としては、支持体自体が導電性を有す
るもの、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、ス
テンレス、クロム、チタン等を用いることができ、その
他にアルミニウム、アルミニウム合金、酸化インジウム
−酸化錫合金等を真空蒸着によって被膜形成された層を
有する前記導電性支持体やプラスチック、導電性粒子
(例えば、カーボンブラック、酸化錫粒子等)を適当な
バインダーと共にプラスチックや紙に含浸した支持体、
導電性バインダーを有するプラスチック等を用いること
ができる。
【0034】尚、導電性支持体と感光層の中間に、バリ
ヤー機能と接着機能を有する下引層を設けることもでき
る。ここで、下引層は、カゼイン、ポリビニルアルコー
ル、ニトロセルロース、エチレン−アクリル酸コポリマ
ー、ポリアミド、ポリウレタン、ゼラチン、酸化アルミ
ニウム等によって形成できる。又、この下引層の膜厚
は、5μm以下、好ましくは0.5〜3μmが適当であ
る。更に、下引層の体積抵抗値としては、その機能を発
揮するために107 Ω・cm以上であることが望まし
い。
【0035】感光層は、例えば、有機光導電体、アモル
ファスシリコン、セレン等の光導電体を必要に応じて接
着剤と共に塗料化して塗布又は真空蒸着によって形成さ
れる。ここで、感光層として有機光導電体を用いる場
合、露光により電荷担体を発生する電荷発生層と発生し
た電荷担体を輸送する能力を有する電荷輸送層との組み
合わせから成る感光層も有効に用いることができる。
【0036】上記電荷発生層は、アゾ顔料、キノン顔
料、キノシアニン顔料、ペリレン顔料、インジゴ顔料、
ビスベンゾイミダゾール顔料、フタロシアニン顔料、キ
ナクドリン顔料等の電荷発生材料の1種類或いは2種類
以上を蒸着するか、又は適当なバインダーと共に(バイ
ンダーが無くても可)分散した塗工によって形成でき
る。
【0037】バインダーは広範囲な絶縁性樹脂又は有機
光導電性ポリマーから選択できる。例えば、絶縁性樹脂
としては、ポリビニルブチラール、ポリアリレート(ビ
スフェノールAとフタル酸の縮重合体等)、ポリカーボ
ネート、ポリエステル、フェノキシ樹脂、アクリル樹
脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリアミド、セルロース
系樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、カゼイン、ポリ
ビニルアルコール等を挙げることができる。又、有機光
導電性ポリマーとしては、カルバゾール、ポリビニルア
ントラセン、ポリビニルピレン等が挙げられる。
【0038】電荷発生層の膜厚は0.01〜15μm、
好ましくは0.05〜5μmであり、電荷発生層と結着
剤との重量比は10:1〜1:20である。
【0039】電荷発生層用塗料に用いる溶剤は、使用す
る樹脂や電荷輸送材料の溶解性や分散安定性から選択さ
れるが、有機溶剤としては、アルコール類、スルホキシ
ド類、エーテル類、エステル類、脂肪族ハロゲン化炭化
水素類或いは芳香族化合物等を用いることができる。
【0040】塗工は、浸漬コーティング法、スプレーコ
ーティング法、マイヤーバーコーティング法、ブレード
コーティング法等のコーティング法を用いて行うことが
できる。
【0041】電荷輸送層は、電荷輸送材料を成膜性を有
する樹脂に溶解させて形成される。有機の電荷輸送材料
の例としては、ヒドラゾン系化合物、スチルベン系化合
物、ピラゾリン系化合物、オキサゾール系化合物、チア
ゾール系化合物、トリアリールメタン系化合物等が挙げ
られる。尚、これらの電荷輸送物質は1種又は2種以上
を組み合わせて用いることができる。
【0042】電荷輸送層に用いる結着剤の例としては、
フェノキシ樹脂、ポリアクリルアミド、ポリビニルブチ
ラール、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリアミド、
アクリル樹脂、アクリロニトリル樹脂、メタクリル樹
脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂、ポリエステル、アルキド樹脂、ポリ
カーボネート、ポリウレタン或いはこれらの樹脂の繰り
返し単位のうち2つ以上を含む共重合体、例えば、スチ
レン−ブタジエンコポリマー、スチレン−アクリロニト
リルコポリマー、スチレン−マレイン酸コポリマー等を
挙げることができる。又、ポリ−N−ビニルカルバゾー
ル、ポリビニルアントラセン、ポリビニルピレン等の有
機光導電性ポリマーからも選択できる。
【0043】電荷輸送膜の膜厚は5〜15μm、好まし
くは8〜20μmであり、電荷輸送物質と結着剤との重
量比は5:1〜1:5、好ましくは3:1〜1:3程度
である。尚、塗工は前述のようなコーティング法を用い
て行うことができる。
【0044】更に、色素、顔料、有機電荷輸送物質等
は、一般に、紫外線、オゾン、オイル等により汚れ、金
属等に弱いため、必要に応じて保護層を設けて良い。こ
の保護層上に静電潜像を形成するためには、該保護層の
表面抵抗率が1011Ω以上であることが望ましい。
【0045】本発明で用いることができる保護層は、ポ
リビニルブチラール、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ナイロン、ポリイ
ミド、ポリアリレート、ポリウレタン、スチレン−ブタ
ジエンコポリマー、スチレン−アクリル酸コポリマー、
スチレン−アクリロニトリルコポリマー等の樹脂を適当
な有機溶剤によって溶解した液を感光層の上に塗布、乾
燥して形成できる。この際、保護層の膜厚は、一般に
0.05〜20μmの範囲である。この保護層中に紫外
線吸収剤等を含ませても良い。
【0046】尚、本発明に係る画像形成装置は、複写機
だけでなく、レーザビームプリンタ、CRTプリンタ、
電子写真製版システム等、電子写真応用分野に広く適用
することができる。
【0047】[実施例1〜16及び比較例1〜6]ヒュ
ーレットパッカード製レーザビームプリンタ(LBP)
「レーザージェットIII Si」を改造し、逆極性の直流
電圧を印加できる装置とした。改造は一時帯電側の高圧
を本体から切り離し、外部電源で極性、周波数等を自由
にコントロールできるようにし、一次帯電用部材を表1
に示す形状及び接触角のものに変更した。
【0048】この装置を用いて非画像形成時の直流電圧
・交流電圧を振り、画像出しを行った。
【0049】つまり、温度38℃・湿度95%の環境下
で、一次帯電条件を直流電圧−720V、交流電圧18
00Vに固定し、全面黒及び全面白画像の初期画像出し
を行った。次に、一次帯電条件はそのままで、通常のプ
リントを10枚連続で繰り返した後に停止し、表1に示
す直流電圧又は交流電圧を重畳した直流電圧を印加し、
現像器への通電とプリント用紙の供給を止めた他は通常
と同様のプリント動作を1枚行うというパターンを繰り
返して5000枚プリントを行った。
【0050】尚、プリントは約2mm幅の線を縦・横7
mmおきに印字した。5000枚耐久後に全面黒画像及
び全面白画像をプリントし、耐久後の画像評価を行っ
た。
【0051】画像評価は、耐久後の画像欠陥数から初期
画像での画像欠陥数を引いた数で行い、感光体1回転に
相当する画像面上の欠陥増加数が0〜2場合を○、3〜
6の場合を△、7以上の場合を×とした。尚、画像欠陥
の大きさφは黒ポチ、白ポチについては0.3mm<φ
≦0.8mm、黒スジ、白スジについては幅0.5mm
以下で長さ0.8〜1.2mmの範囲のものを数え、そ
れを超える大きさのポチ、スジが発生した場合には個数
に関係なく×とした。
【0052】結果を表1に示す。
【0053】
【表1】 [実施例17〜32及び比較例7〜12]実施例1〜1
6及び比較例1〜6の画像出しの環境を温度32.5
℃、湿度85%にした他は実施例1〜16及び比較例1
〜6と同様にして画像評価を行った。
【0054】条件及び結果を表2に示す。
【0055】
【表2】 [実施例33〜48及び比較例13〜18]キヤノン製
複写機「FC330」を改造し、逆極性の直流電圧を印
加できる装置とした。改造は一次帯電側の高圧を本体か
ら切り離し、外部電源で極性、周波数等を自由にコント
ロールできるようにし、一次帯電用部材を表3に示す形
状及び接触角のものに変更した。
【0056】この装置を用いて非画像形成時の直流電圧
・交流電圧を振り、画像出しを行った。
【0057】つまり、温度38℃・湿度95%の環境下
で、一次帯電条件を直流電圧−725V、交流電圧18
00Vに固定し、全面黒及び全面白画像の初期画像出し
を行った。次に、一次帯電条件はそのままで、通常のプ
リントを10枚連続で繰り返した後に停止し、表3に示
す直流電圧又は交流電圧を重畳した直流電圧を印加し、
現像器への通電とプリント用紙の供給を止めた他は通常
と同様のプリント動作を1枚行うというパターンを繰り
返して3000枚プリントを行った。
【0058】尚、プリントは約2mm幅の線を縦・横7
mmおきに印字した。3000枚耐久後に全面黒画像及
び全面白画像をプリントし、耐久後の画像評価を行っ
た。
【0059】画像評価は、耐久後の画像欠陥数から初期
画像での画像欠陥数を引いた数で行い、感光体1回転に
相当する画像面上の欠陥増加数が0〜2場合を○、3〜
6の場合を△、7以上の場合を×とした。尚、画像欠陥
の大きさφは黒ポチ、白ポチについては0.3mm<φ
≦0.8mm、黒スジ、白スジについては幅0.5mm
以下で長さ0.8〜1.2mmの範囲のものを数え、そ
れを超える大きさのポチ、スジが発生した場合には個数
に関係なく×とした。
【0060】結果を表3に示す。
【0061】
【表3】 [実施例49〜64及び比較例19〜24]実施例33
〜48及び比較例13〜18の画像出しの環境を温度3
2.5℃、湿度85%にした他は実施例33〜48及び
比較例13〜18と同様にして画像評価を行った。
【0062】条件及び結果を表4に示す。
【0063】
【表4】 以上のように、交流電圧を重畳させた交流電圧を一次帯
電用部材に印加し、該一次帯電用部材を電子写真感光体
に当接させることによって感光体表面を帯電させる電子
写真装置において、一次帯電用部材を、水との接触角が
90度以上であるローラで構成し、非画像形成時に画像
形成時とは逆極性の直流電圧を一次帯電用部材に印加す
れば、帯電の不均一による白ポチや黒ポチ及びかぶり、
感光体へのトナーの融着による白ポチ、黒ポチ等の画像
欠陥の発生を防ぐことができ、感光体の耐印刷寿命の延
長を図ることができるとともに、高品質の画像を安定し
て得ることができる。
【0064】
【発明の効果】以上の説明で明らかな如く、本発明によ
れば、交流電圧を重畳した直流電圧を一次帯電用部材に
印加し、該一次帯電用部材を電子写真感光体に当接させ
て該電子写真感光体を一次帯電させる画像形成装置にお
いて、前記一次帯電部材を、水との接触角が90度以上
であるローラで構成し、非画像形成時に画像形成時とは
逆極性の直流電圧を前記一次帯電用部材に印加するよう
にしたため、帯電の不均一による白ポチや黒ポチ及びか
ぶり、感光体へのトナー融着等による画像欠陥等の発生
を防ぐことができるとともに、感光体の耐印刷寿命の延
長を図ることができ、高品質の画像を安定して得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の基本構成図であ
る。
【符号の説明】
1 一次帯電用部材 2 電子写真感光体 3 像露光手段 4 現像器 5 転写帯電用部材 6 クリーナ 7 前露光手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相野谷 英之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 木村 まゆみ 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 吉原 淑之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電圧を重畳した直流電圧を一次帯電
    用部材に印加し、該一次帯電用部材を電子写真感光体に
    当接させて該電子写真感光体を一次帯電させる画像形成
    装置において、前記一次帯電用部材を、水との接触角が
    90度以上であるローラで構成し、非画像形成時に画像
    形成時とは逆極性の直流電圧を前記一次帯電用部材に印
    加することを特徴とする画像形成装置。
JP6972394A 1994-04-07 1994-04-07 画像形成装置 Pending JPH07281501A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006119529A (ja) * 2004-10-25 2006-05-11 Canon Chemicals Inc 導電性ロール、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
USRE39517E1 (en) 1998-02-25 2007-03-13 Oki Data Corporation Electrophotographic imaging apparatus and toner

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USRE39517E1 (en) 1998-02-25 2007-03-13 Oki Data Corporation Electrophotographic imaging apparatus and toner
JP2006119529A (ja) * 2004-10-25 2006-05-11 Canon Chemicals Inc 導電性ロール、プロセスカートリッジ及び電子写真装置

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