JPH07281497A - オフィスオートメーション機器の消音装置 - Google Patents

オフィスオートメーション機器の消音装置

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JPH07281497A
JPH07281497A JP6072291A JP7229194A JPH07281497A JP H07281497 A JPH07281497 A JP H07281497A JP 6072291 A JP6072291 A JP 6072291A JP 7229194 A JP7229194 A JP 7229194A JP H07281497 A JPH07281497 A JP H07281497A
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Masahiko Kato
昌彦 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷却風の出し入れに必要な開口部に、流体で
ある空気の流れを妨げないように音波の外部へのもれを
低減する機能を有する形状の消音装置を提供することを
目的とする。 【構成】 オフィスオートメーション機器の外装カバー
と外装カバーの一部に配設されたファンと消音装置とか
らなるオフィスオートメーション機器の消音装置におい
て、消音装置の閉端部を曲面部としたので空気の渦流れ
がなくなり空気抵抗および流体騒音の低減が可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オフィスオートメーシ
ョン機器の消音装置に関し、特にオフィスオートメーシ
ョン機器内部で発生する騒音を外部に漏れなくするため
の騒音低減カバーに係る消音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のオフィスオートメーション機器の
騒音防止、消音は、吸音・遮音材による受動的な対策を
中心としている。また、これに対して能動的な対策があ
り、例えば、能動騒音制御(Active Noise
Control)では、逆位相の音を意図的に出し
て、干渉で騒音を消している。この能動騒音制御の考え
方は古くからあるが、実際の製品へ応用するには高度な
制御技術を必要とし、その制約のため能動騒音制御の実
現は遅れていたが、近年になって、ようやく、信号処理
技術の進展で実現できるようになった。能動騒音制御の
良い点は、吸音・遮音材の効果の小さい低周波でも騒音
の低減効果が大きいことである。このようなアクティブ
ノイズコントロールとして有名なものとしては、冷蔵庫
や自動車などに応用された例があるが、これらはスピー
カーなどを用いて、騒音に対して逆位相の音を出し、騒
音と逆位相の音を干渉させて音を打ち消している。ま
た、ヘルムホルツの共鳴器の原理を応用した消音器の例
としては、特開平4ー469号公報に記載されているよ
うな方式がある。この方式は、レーザープリンタ装置の
現像機ユニットの隣接部に設けられたギア部を被包する
防音カバーに、中空形の消音器の口を結合させたもの
で、特に、ギヤ部で発生する歯車の固有振動数の周波数
の音を低減している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、複写機などの
オフィス内で使用されるOA機器の発生する稼働音は騒
音となり、快適なオフィス環境を妨げ、特に音環境にお
いて問題となる。OA機器外部へこの騒音をなるべく漏
れなくするためには、OA機器を外装部品などで囲って
しまうことが望ましい。しかし、複写機などにとって
は、用紙を外部へ排紙するための開口部や、機器内部の
温度上昇を避けるための冷却風の出し入れを行うための
開口部は必要不可欠なものである。このような理由によ
り単純に機器を囲うことによる静音化には限界がある。
そこで本発明は、特に、冷却装置部の音波の外部へのも
れを低減し、且つ、空気の流れを妨げないようにした消
音装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、オ
フィスオートメーション機器の外装カバーと当該外装カ
バーの一部に配設されたファンと消音装置とからなるオ
フィスオートメーション機器の消音装置において、前記
消音装置の閉端部が曲面部を有することにした。
【0005】請求項2の発明では、オフィスオートメー
ション機器の外装カバーと当該外装カバーの一部に配設
されたファンと消音装置とからなるオフィスオートメー
ション機器の消音装置において、前記ファンの上部(消
音装置の閉端部側)に曲面形状のガイド板を設けること
にした。
【0006】請求項3の発明では、オフィスオートメー
ション機器の外装カバーと当該外装カバーの一部に配設
されたファンと消音装置とからなるオフィスオートメー
ション機器の消音装置において、ファンの下部(消音装
置の開口部側)に曲面形状のガイド板を設けることにし
た。
【0007】請求項4の発明では、オフィスオートメー
ション機器の外装カバーと当該外装カバーの一部に配設
されたファンと消音装置とからなるオフィスオートメー
ション機器の消音装置において、ファンの上部の曲面形
状を有するガイド板と前記ファンの下部の曲面形状を有
するガイド板の間に更に曲面形状のガイド板を設けるこ
とにした。
【0008】請求項5の発明では、オフィスオートメー
ション機器の外装カバーと当該外装カバーの一部に配設
されたファンと消音装置とからなるオフィスオートメー
ション機器の消音装置において、ファンと消音装置の接
続部分の形状を曲面形状とした。
【0009】請求項6の発明では、オフィスオートメー
ション機器の外装カバーと当該外装カバーの一部に配設
されたファンと消音装置とからなるオフィスオートメー
ション機器の消音装置において、消音装置の形状を円管
とした。
【00010】請求項7の発明では、オフィスオートメ
ーション機器の外装カバーと当該外装カバーの一部に配
設されたファンと消音装置とからなるオフィスオートメ
ーション機器の消音装置において、消音装置の閉端部側
に曲面形状のガイド板を設けさらに短管で接続された空
間部を有することにした。
【0011】請求項8の発明では、オフィスオートメー
ション機器の外装カバーと当該外装カバーの一部に配設
されたファンと消音装置とからなるオフィスオートメー
ション機器の消音装置において、短管で接続された空間
部を複数有することにした。
【0012】請求項9の発明では、待機モードと稼働モ
ードの少なくともいずれかのモードを検出してガイド板
を制御することにした。
【0013】請求項10の発明では、OA機器内部の騒
音またはファン騒音の検出機構をもち検出された騒音に
対して曲面形状のガイド板を移動させる制御機構を有す
ることにした。
【0014】請求項11の発明では、オフィスオートメ
ーション機器の外装カバーと当該外装カバーの一部に配
設されたファンと消音装置とからなるオフィスオートメ
ーション機器の消音装置において、消音装置の内部形状
が格子状であり内張りとして吸音材を設けることにし
た。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明によれば、オフィスオート
メーション機器の外装カバーと当該外装カバーの一部に
配設されたファンと消音装置とからなるオフィスオート
メーション機器の消音装置において、前記消音装置の閉
端部を曲面部としたので、消音装置の閉端部は空気の渦
流れがなくなり、空気抵抗および流体騒音が低減する。
【0016】請求項2記載の発明によれば、ファンの上
部(消音装置の閉端部側)に曲面形状のガイド板を設け
たので、消音装置の閉端部では空気の渦流れがなくなり
空気抵抗の低減し流体騒音も低減する。
【0017】請求項3記載の発明によれば、ファンの下
部(消音装置の開口部側)に曲面形状のガイド板を設け
たので、ファンの下部における空気の渦流れがなくな
り、空気抵抗が低減し流体騒音も低減する。
【0018】請求項4記載の発明によれば、ファンの上
部および下部の間にさらに曲面のガイド板を挿入したの
でファンによる流動の整流効果が高まり、空気抵抗、流
体騒音が低減する。
【0019】請求項5記載の発明によれば、ファンと消
音装置の接続部分の形状を曲面形状にすることによって
ファンから消音装置への流動の整流効果が高まり、空気
抵抗、流体騒音が低減がする。
【0020】請求項6記載の発明によれば、消音装置の
形状が円管であることによって、平面から構成される消
音装置よりも、流動の乱れが少なくり、ファンの消費電
力が減少する。
【0021】請求項7記載の発明によれば、消音装置の
閉端部側に曲面のガイド板を有し、さらに短管で接続さ
れた空間部を有する構造にすることで空気抵抗、流体騒
音の低減だけでなく、ヘルムホルツ共鳴器としての働き
により騒音も低減する。
【0022】請求項8記載の発明によれば、消音装置の
閉端部側に曲面のガイド板を有し、短管で接続された空
間を複数持つ構造にすることにより空気抵抗、流体騒音
の低減だけでなく、ヘルムホルツ共鳴器が複数の共鳴周
波数を持つこととなり、複数の周波数に対する騒音が低
減する。
【0023】請求項9及び請求項10記載の発明によれ
ば、OA機器内部の騒音またはファン騒音の検出機構を
持ち、検出された騒音に対して曲面のガイド板を移動さ
せる制御機構を有することによって、OA機器の待機時
と稼動時の騒音の変化に対応した制御を行い、また、設
置場所、製品の固体差、温度などによる騒音の変化に対
応した騒音が低減する。
【0024】請求項11の発明では、消音装置の内部形
状が、格子状であり、かつ内張りを吸音材とすることに
よって、吸音材の表面積が増加し消音装置内における吸
音効果が高まり、騒音が低減する。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1は本
発明が適用されるのオフィスオートメーション機器の消
音装置の概要構成図である。図1に示すように、冷却用
ファン2のための開口部を有する外装カバー1に一部が
開いた囲いをつけ、この内壁に発砲材やグラスウールな
どの吸音材などを張り付けることにより、空気の流れを
維持したまま、外部へ放射する音波を効果的に減衰させ
る消音部を形成することができる。前記吸音材などで吸
収できる音波の周波数は1Kz近傍以上の周波数である
ことは良く知られたことである。しかし、複写機などで
良く使用される冷却用ファンが発生する騒音は、ファン
の羽数×回転数で生じる数百Hz近傍の周波数成分が最
も大きい騒音レベルにある。また、複写機の駆動のため
にあるギヤが生じる噛み合いによる主騒音の周波数も数
百Hz近傍である。従って、複写機などのOA機器の場
合は、図1に示しただけの消音装置では、数百Hz以下
の周波数バンドにある主騒音を低減することは不可能で
ある。そこで、本発明では空気の流動をできるだけ乱す
ことなく、また、数百Hz以下の周波数バンドの騒音を
効果的に低減することが可能な消音部を有する騒音低減
用の外装カバーを実現させるために、外装カバーに曲面
形状のガイド板を設け、さらに逆位相の音の干渉を利用
した消音や、ヘルムホルツ共鳴器の理論を用いた形状、
および機構としている。
【0026】冷却用ファン2の開口部7を有する外装カ
バー1に、外装カバー1の面内方向に長さLと幅Wを、
これと垂直な方向に厚さTなる空間を有する第2の外装
カバーを設け、これを消音装置3とする。この消音装置
3は長さ方向の一方のみが外部に対して開いており(消
音装置3の開口部7)、この部分を通して機器内部と機
器外部に空気が流れる。また、ファン2の開口部7の中
心から消音装置開口部7と相対する閉端までの距離をd
とする。基本的に、このような構造の消音装置3の一部
を曲面形状とする構造について以下に示す。図2に、外
装カバー1の一部に配設されているファン2の上部の閉
端部4が曲面形状である消音装置の例を示す。同図のよ
うに閉端部4を曲面形状とすることにより、空気抵抗が
減少し流体騒音も防止できる。即ち、オフィスオートメ
ーション機器の外装カバーと当該外装カバーの一部に配
設されたファンと消音装置とからなるオフィスオートメ
ーション機器の消音装置において、前記消音装置の閉端
部が曲面部を有するとしたのが請求項1記載の発明であ
る。
【0027】次に、請求項2記載の発明を図3の実施例
に基づいて説明する。外装カバー1の一部に配設されて
いるファン2の上部(消音装置の閉端部側)に曲面形状
のガイド板5を挿入する。ファン2の上部に曲面形状の
ガイド板5を挿入することにより、消音装置3の閉端部
4で見られた空気の渦(煙による可視化実験のビデオで
確認)がなくなり、空気抵抗が減少し、流体騒音も減少
する。このようにファンの上部の外装カバー1(消音装
置の閉端部側)に曲面形状のガイド板5を挿入して空気
抵抗を減少させ、かつ、流体騒音の減少を図ったのが請
求項2記載の発明である。
【0028】請求項3記載の発明を図4の実施例に基づ
いて説明する。外装カバー1のファン2の下部(消音装
置の開口部側)に曲面形状のガイド板5を挿入する。フ
ァン2の下部に曲面のガイド板5を挿入することによ
り、ファン2の下部で見られた空気の渦(煙による可視
化実験のビデオで確認)がなくなり、空気抵抗が減少
し、流体騒音も減少する。このようにファンの下部の外
装カバー1(消音装置の開口部側)に曲面形状のガイド
板5を挿入して空気抵抗を減少させ、かつ、流体騒音の
減少をも図ったのが請求項3記載の発明である。
【0029】請求項4記載の発明を図5の実施例に基づ
いて説明する。図5は外装カバー1のファン2の上下お
よびその間に曲面形状のガイド板5を挿入した消音装置
3を示している。ファン2の上下の曲面形状のガイド板
5に加え、これらガイド板5の間に更に曲面形状のガイ
ド板8を設けることにより整流効果が高まり、ファン2
の消費電力の低減、及びより一層、流体騒音の減少を図
ることができる。これが請求項4記載の発明である。
【0030】請求項5記載の発明を図6の実施例に基づ
いて説明する。請求項5記載の発明ではファン2と外装
カバー1の接続部分10の形状を曲面形状とする。同図
のように、接続部分10が曲面形状でないときには、空
気の流れは消音装置3内に広がるような流れになるが、
接続部分10を曲面形状とすると、空気の流れはあまり
広がるような流れにならず、流動の乱れも少ない。その
ため、空気抵抗の減少と流体騒音の低下が可能となる。
このようにファン2と外装カバー1の接続部分10の形
状を曲面形状としたのが請求項5記載の発明である。
【0031】請求項6記載の発明を図7の実施例に基づ
いて説明する。外装カバー1のファン2の排気口を円管
11として消音装置3を形成しているのが請求項6記載
の発明である。図7のような構造にすることによって、
理想的な排気が行われ流動の乱れが少なく、ファン2の
消費電力も低減し、更に、流体騒音も減少する。
【0032】請求項7記載の発明を図8の実施例に基づ
いて説明する。消音装置3の閉端部4側に曲面形状のガ
イド板を設け、更に短管12で接続された空間部Vを有
する構造としたのが請求項7記載の発明である。本図の
ような構造にすることによって、曲面形状のガイド板に
よる整流効果が得られるだけでなく、空間部Vの共振周
波数を利用した騒音の低減が可能となる。消音装置の閉
端部側に曲面形状のガイド板を設け、更に、短管で接続
された空間部を有しているのが請求項7記載の発明であ
る。
【0033】請求項8記載の発明を図9の実施例に基づ
いて説明する。消音装置3の閉端部4側に曲面形状のガ
イド板を設け、更に短管12で接続された複数の空間部
14(V1、V2)を有するのが請求項8記載の発明で
ある。このような構造により、曲面形状のガイド板5に
よる整流効果が得られるだけでなく、空間の共振周波数
を利用して複数の周波数に対する騒音の低減が可能とな
る。短管で接続された空間部を複数有しかつファンと消
音装置の接続部分の形状を曲面形状としたのが請求項8
記載の発明である。
【0034】請求項9記載の発明及び請求項10記載の
発明を図10、図11、図12、図13の実施例に基づ
いて説明する。図10に待機時におけるOA機器の騒音
レベルの一例を、図11に稼動時におけるOA機器の騒
音レベルの一例を示す。図10において、横軸は1/3
オクターブの周波数(Hz)を、縦軸は騒音レベル(d
B(A))を表す。図11も同様である。図10の待機
時におけるOA機器の騒音レベルはファン2の羽根数
X、回転数500Hzに騒音のピークがある。これに対
して稼働時のOA機器の騒音レベルは500Hzに騒音
のピークが見られるが、図11から分かるように、その
周辺の周波数においても騒音レベルが高い。即ち、図1
0の待機時では、200Hzあたりではほとんど騒音は
見られないが、図11の稼働時では、例えば、100H
zにおいてもまだ騒音レベルは20数dBある。従っ
て、これらに対する騒音対策として、待機時において
は、ファン2の音にターゲットを絞り、稼動時において
は、低周波数域の広範囲において騒音の低減を図ること
が好ましい。
【0035】図12に待機時と稼動時のモードの違いに
よりガイド板5を制御させる制御システムの概念図を、
図13に制御システムを待機時と稼動時のカイド板の制
御に適用している状態を示す。ここでは消音装置3の閉
端部4側の曲面ガイド板5をガイド板移動制御装置17
などにより上下方向に移動させて、位相差による音の打
ち消し合いを利用することにより待機時や稼動時のモー
ドの違いによる騒音の低減を可能としたものである。ま
た、騒音検出装置(図示せず)を用いることによって音
の大きい周波数に対して、ガイド板5を移動させて騒音
の低減を図ることも可能である。上述のように、待機モ
ードと稼働モードの少なくともいずれかのモードをモー
ド検出装置16で検出してガイド板を制御するのが請求
項9記載の発明であり、OA機器内部の騒音またはファ
ン騒音の検出機構を持ち、検出された騒音に対して曲面
形状のガイド板を移動させる制御機構を有するのが請求
項10記載の発明である。また、待機モードと稼働モー
ドの各モードと、OA機器内部の騒音、または、ファン
騒音を検出して、これらを組み合わせて制御することも
勿論可能である。
【0036】請求項11記載の発明を図14の実施例に
基づいて説明する。図14に、吸音ダクトの摸式図を示
す。同図に示すような長さLの吸音ダクトの減音量AT
Tは、
【0037】
【数1】
【0038】で表すことができる。ここでαは吸音内張
り壁の平均ランダム入射吸音率、Pはダクト断面の吸音
内張り壁周囲長、Sはダクト断面積、Lはダクト長であ
る。図14の消音装置においては、吸音ダクトの内部形
状が格子状であり吸音ダクト内部が格子状部15になっ
ており、また、内張りとして吸音材18を用いている。
消音装置3の内部構造を、図14のようにすることによ
って、消音装置3内での吸音効果が高まる。このように
消音装置の内部形状を格子状とし、内張りを吸音材とし
たのが請求項11記載の発明である。本発明は上記の例
に限らず、本発明の主旨を満たす騒音装置であればオフ
ィスオートーション機器をはじめその他の装置に対して
広く適用することができる。
【0039】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、消音装置の閉
端部が曲面であるというシンプルな構造でありながら、
消音装置の閉端部において、空気の渦流れをなくし、空
気抵抗、および流体騒音を低減することができる。
【0040】請求項2の発明によれば、ファンの上部
(消音装置の閉端部側)に、曲面のガイド板を挿入する
ことで消音装置の閉端部における、空気の渦流れをなく
し、空気抵抗および流体騒音を低減することができる。
【0041】請求項3の発明によれば、ファンの下部
に、曲面形状のガイド板を用いることによってファンの
下部における空気の渦流れをなくし、空気抵抗および流
体騒音を低減することができる。
【0042】請求項4の発明によれば、ファンの上部お
よび下部の間にさらに曲面のガイド板を挿入することに
よってファンによる流動の整流効果が高まり、空気抵抗
および流体騒音を低減することができる。
【0043】請求項5の発明によれば、ファンと消音装
置の接続部分の形状が垂直であった場合には、流動が外
側に吹き出す状態になりやすいが、接続部分の形状を曲
面にすることによってファンから消音装置への流動の整
流効果が高まり、空気抵抗および流体騒音を低減するこ
とができる。
【0044】請求項6の発明によれば、消音装置の形状
が円管であることによって、平面から構成される消音装
置よりも、流動の乱れが少なくなることにより、ファン
の消費電力などを低下させることができる。
【0045】請求項7の発明によれば、消音装置の閉端
部側に曲面のガイド板を有し、さらに短管で接続された
空間部を持つ構造にすることで、空気抵抗、流体騒音の
低減だけでなく、ヘルムホルツ共鳴器としての騒音の低
減も図ることができる。
【0046】請求項8の発明によれば、消音装置の閉端
部側に曲面のガイド板を有し、短管で接続された空間を
複数持つ構造にすることにより空気抵抗、流体騒音の低
減だけでなく、ヘルムホルツ共鳴器が複数の共鳴周波数
を持つこととなり、複数の周波数に対する騒音を低減で
きる。
【0047】請求項9及び請求項10の発明によれば、
OA機器内部の騒音またはファン騒音の検出機構を持
ち、検出された騒音に対して曲面のガイド板を移動させ
る制御機構を有することによって、OA機器の待機時と
稼動時の騒音の変化に対応した制御や、設置場所、製品
の固体差、温度などによる騒音の変化に対応した騒音の
低減化を図ることができる。
【0048】請求項11の発明によれば、消音装置の内
部形状が格子状であり、内張りとして吸音材を用いるこ
とによって、多少の流動の乱れは発生するが、吸音材の
表面積が増加することにより消音装置内における吸音効
果が高まり、騒音を低減できる。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるのオフィスオートメーショ
ン機器等の消音装置の概要構成を示す図。
【図2】請求項1記載の発明の実施例を示す図。
【図3】請求項2記載の発明の実施例を示す図。
【図4】請求項3記載の発明の実施例を示す図。
【図5】請求項4記載の発明の実施例を示す図。
【図6】請求項5記載の発明の実施例を示す図。
【図7】請求項6記載の発明の実施例を示す図。
【図8】請求項7記載の発明の実施例を示す図。
【図9】請求項8記載の発明の実施例を示す図。
【図10】待機時におけるOA機器の騒音レベルを示す
図。
【図11】稼動時におけるOA機器の騒音レベルを示す
図。
【図12】請求項9記載の発明の実施例を示す図。
【図13】請求項10記載の発明の実施例を示す図。
【図14】請求項11記載の発明の実施例を示す図。
【0050】
【符号の説明】
1 外装カバー 2 冷却用ファン 3 消音装置 4 閉端部 5,6,8,9 ガイド板 7 開口部 10 接続部分 11 円管 12 短管 13,14 空間部 15 格子状部 16 モード検出装置 17 ガイド板移動制御装置。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オフィスオートメーション機器の外装カ
    バーと当該外装カバーの一部に配設されたファンと消音
    装置とからなるオフィスオートメーション機器の消音装
    置において、前記消音装置の閉端部が曲面部を有するこ
    とを特徴とするオフィスオートメーション機器の消音装
    置。
  2. 【請求項2】 オフィスオートメーション機器の外装カ
    バーと当該外装カバーの一部に配設されたファンと消音
    装置とからなるオフィスオートメーション機器の消音装
    置において、前記ファンの上部(消音装置の閉端部側)
    に曲面形状のガイド板を設けたことを特徴とするオフィ
    スオートメーション機器の消音装置。
  3. 【請求項3】 オフィスオートメーション機器の外装カ
    バーと当該外装カバーの一部に配設されたファンと消音
    装置とからなるオフィスオートメーション機器の消音装
    置において、前記ファンの下部(消音装置の開口部側)
    に曲面形状のガイド板を設けたことを特徴とするのオフ
    ィスオートメーション機器の消音装置。
  4. 【請求項4】 オフィスオートメーション機器の外装カ
    バーと当該外装カバーの一部に配設されたファンと消音
    装置とからなるオフィスオートメーション機器の消音装
    置において、前記ファンの上部の曲面形状を有するガイ
    ド板と前記ファンの下部の曲面形状を有するガイド板の
    間に更に曲面形状のガイド板を設けたことを特徴とする
    オフィスオートメーション機器の消音装置。
  5. 【請求項5】 オフィスオートメーション機器の外装カ
    バーと当該外装カバーの一部に配設されたファンと消音
    装置とからなるオフィスオートメーション機器の消音装
    置において、前記ファンと前記消音装置の接続部分の形
    状が曲面形状であることを特徴とするオフィスオートメ
    ーション機器の消音装置。
  6. 【請求項6】 オフィスオートメーション機器の外装カ
    バーと当該外装カバーの一部に配設されたファンと消音
    装置とからなるオフィスオートメーション機器の消音装
    置において、前記消音装置の形状が円管であることを特
    徴とするオフィスオートメーション機器の消音装置。
  7. 【請求項7】 オフィスオートメーション機器の外装カ
    バーと当該外装カバーの一部に配設されたファンと消音
    装置とからなるオフィスオートメーション機器の消音装
    置において、前記消音装置の閉端部側に曲面形状のガイ
    ド板を設けさらに短管で接続された空間部を有すること
    を特徴とするオフィスオートメーション機器の消音装
    置。
  8. 【請求項8】 短管で接続された空間部を複数有するこ
    とを特徴とする請求項7記載のオフィスオートメーショ
    ン機器の消音装置。
  9. 【請求項9】 待機モードと稼働モードの少なくともい
    ずれかのモードを検出してガイド板を制御することを特
    徴とするオフィスオートメーション機器の消音装置。
  10. 【請求項10】 OA機器内部の騒音またはファン騒音
    の検出機構をもち検出された騒音に対して曲面形状のガ
    イド板を移動させる制御機構を有することを特徴とする
    オフィスオートメーション機器の消音装置。
  11. 【請求項11】 オフィスオートメーション機器の外装
    カバーと当該外装カバーの一部に配設されたファンと消
    音装置とからなるオフィスオートメーション機器の消音
    装置において、前記消音装置の内部形状が格子状であり
    内張りとして吸音材を設けたことを特徴とするオフィス
    オートメーション機器の消音装置。
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