JP3288510B2 - 消音装置 - Google Patents

消音装置

Info

Publication number
JP3288510B2
JP3288510B2 JP32300293A JP32300293A JP3288510B2 JP 3288510 B2 JP3288510 B2 JP 3288510B2 JP 32300293 A JP32300293 A JP 32300293A JP 32300293 A JP32300293 A JP 32300293A JP 3288510 B2 JP3288510 B2 JP 3288510B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
noise
exterior cover
partition plate
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32300293A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07181978A (ja
Inventor
昌彦 加藤
直樹 小塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP32300293A priority Critical patent/JP3288510B2/ja
Priority to US08/361,367 priority patent/US5508477A/en
Publication of JPH07181978A publication Critical patent/JPH07181978A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3288510B2 publication Critical patent/JP3288510B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10KSOUND-PRODUCING DEVICES; METHODS OR DEVICES FOR PROTECTING AGAINST, OR FOR DAMPING, NOISE OR OTHER ACOUSTIC WAVES IN GENERAL; ACOUSTICS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G10K11/00Methods or devices for transmitting, conducting or directing sound in general; Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general
    • G10K11/16Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general
    • G10K11/172Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general using resonance effects

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消音装置に関し、特に
OA機器などが発生する稼働音の消音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現代においては、オフィスの作業効率の
改善とともに、より快適なオフィス環境が求められてい
る。この要請から、オフィス内で使用される複写機など
のOA機器が発生する稼働音の大きさが問題となってい
る。このOA機器からの騒音の漏洩を防止するために
は、OA機器を外装カバーなどで覆ってしまって音源を
密封してしまうのが望ましい。しかし、複写機などのO
A機器においては、用紙を外部へ排紙するため、また、
機器内部の温度上昇を回避するための冷却用空気の流入
開口部、排出開口部が必要不可欠であるため、単純に機
器を密封するといったことができず、静音化に向けての
大きな難点となっていた。
【0003】例えば、従来のこの種の消音装置として
は、特開平4−469号公報に記載されているレーザプ
リンタ装置が知られている。このレーザプリンタ装置
は、現像器ユニットの隣接部に設けられたギア部で発生
する噛み合い音を低減することを目的とし、現像器ユニ
ットの隣接部に設けられたギア部を被包する防音用カバ
ーを具えたレーザプリンタ装置において、該防音用カバ
ーに中空形の消音器の口を結合したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の消音装置にあっては、中空形に密閉された構
造を必要とするので、冷却用ファンのように空気の流通
を伴う音源には使用することができず、また、そのよう
な機器内部に流入又は機器内部から排出する空気のため
の開口部のために、その開口部からの騒音の漏洩、伝播
を効果的に防止することができない。
【0005】また、図11に示すように、冷却用ファン
のための開口部71aを有する外装カバー71に一部分が開
いたカバー72を装着し、このカバー72の内壁に発泡材や
グラスウールなどの図示しない吸音材を貼り付けること
により、空気の流れを維持したまま、外部へ伝播する騒
音を減衰させるサイレンサ部を形成するものがある(開
口部をともに斜線で示す)。
【0006】しかしながら、複写機などで良く使用され
る冷却用ファンが発生する騒音のうち、ファンの羽数×
回転数に相当する数百Hz近傍の周波数成分が最も音響パ
ワーが大きく、また、複写機の駆動用ギヤの噛み合いに
よって生じる主騒音の周波数も数百Hz近傍であるのに対
し、良く知られているように前記吸音材で吸収できる騒
音の周波数は1KHz近傍以上の周波数であるので、このよ
うなサイレンサ部のみでは、数百Hz以下の周波数バンド
にある主騒音を効果的に低減化することはできない。
【0007】そこで、本発明は、OA機器の外装カバー
から開口部を通して排出される空気の流通を妨げること
なく、騒音発生源から発生する騒音を効果的に消音する
ことができる消音装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明は、OA機器の外装カバーに形成され
た開口部を覆うようにして設けられ、OA機器に備えら
れた所定の騒音発生源から開口部を通して発生する騒音
を消音する消音装置であって、前記開口部を遮蔽するよ
うに外装カバーに取り付けられ、内部に空間部を有する
とともに、外装カバーの延在方向の所定端部に開口する
開口部を備えた本体と、本体内に設けられ、本体内壁と
の間に所定の短管部を形成するように外装カバー側から
突出して前記空間部を空洞部およびサイレンサ部に区画
する仕切板と、を備え、該仕切板によって外装カバーの
開口部から排出される空気の流れを短管部を通して空洞
部に入出される入出路と、本体開口部を通して外部に排
出される排出路に分岐することを特徴とするものであ
る。
【0009】請求項2記載の発明は、OA機器の外装カ
バーに形成された開口部を覆うようにして設けられ、O
A機器に備えられた所定の騒音発生源から開口部を通し
て発生する騒音を消音する消音装置であって、前記開口
部を遮蔽するように外装カバーに取り付けられ、内部に
空間部を有するとともに、外装カバーの延在方向の所定
端部に開口する開口部を備えた本体と、本体内に設けら
れ、空間部を短管部を介してサイレンサ部および複数の
空洞部に画成する複数の仕切板と、を備え、該仕切板に
よって外装カバーの開口部から排出される空気の流れを
短管部を通して複数の空洞部に入出される入出路と、本
体開口部を通して外部に排出される排出路に分岐するこ
とを特徴とするものである。
【0010】請求項3記載の発明は、前記仕切板が外装
カバーが延在する面と略直角方向に移動可能なことを特
徴とするものである。請求項4記載の発明は、前記仕切
板が外装カバーが延在する面と略水平方向に伸縮可能な
ことを特徴とするものである。請求項5記載の発明は、
前記騒音発生源で発生する騒音を検出する騒音検出手段
と、該騒音検出手段からの出力情報に基づき、仕切板
を、外装カバーが延在する面と略直角方向あるいは外装
カバーが延在する面と略水平方向に移動あるいは伸縮さ
せる仕切板可変機構と、を有することを特徴とするもの
である。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明では、仕切板によって短管
部を形成しつつ空洞部とサイレンサ部に区画することに
より、短管部と空洞部からなるヘルムホルツ共鳴器が容
易に構成される。したがって、この共鳴器により騒音が
共鳴吸収されて、騒音の低減化が可能となる。
【0012】請求項2記載の発明では、複数の仕切板に
よって複数の短管部と空洞部とからなるヘルムホルツ共
鳴器が形成される。したがって、複数の共鳴周波数をも
つことができ、広い周波数領域にわたって騒音の低減が
可能となる。請求項3記載の発明では、仕切板が外装カ
バーが延在する面と略直角方向に移動可能なので、短管
部の開口面積を容易に変化させることができ、短管部と
空洞部とからなるヘルムホルツ共鳴器の共鳴周波数を連
続的に変化させることができる。
【0013】請求項4記載の発明では、仕切板が外装カ
バーが延在する面と略水平方向に伸縮可能なので、短管
部の長さや空洞部の体積を容易に変化させることができ
る。したがって、短管部と空洞部とからなるヘルムホル
ツ共鳴器の共鳴周波数を二つのパラメータで連続的に変
化させることができる。請求項5記載の発明では、騒音
検出手段で検出された騒音についての出力情報に基づい
て、該騒音の音圧レベルが低減するよう仕切板可変機構
が仕切板を移動又は伸縮される。したがって、OA機器
の待機時と稼働時の騒音の変化に対応した制御や、設置
場所、製品の個体差、温度などによる騒音の変化に対応
した騒音の低減化が可能となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。図1は請求項1記載の発明に係る消音装
置の一実施例を示すその概略構成図であり、(a)に正面
断面を、(b)に側方断面を示している。まず、その構成
を説明する。
【0015】図1において、1はOA機器の外装カバー
であり、2は冷却用ファンなどの騒音発生源である。3
は外装カバー1に設けられた空気流通用の開口部であ
る。消音装置の本体4は外装カバー1の開口部3を取り
囲んで遮蔽するように外装カバー1に取り付けられてい
る。本体4は内部に外装カバー1との間に所定の大きさ
の空間を有しているとともに、外装カバー1の延在方向
の所定端部に本体開口部6が設けられており、この開口
部6からは空気流通用の開口部3から排出された空気が
装置外部に排出されるようになっている。また、本体4
内に仕切板7が設けられており、この仕切板7は外装カ
バー1から突出するとともに、本体4の内壁との間に所
定の空隙部分である短管部8を形成し、内部空間を空洞
部9とサイレンサ部10とに画成している。空洞部9は瓶
型形状を有しており、短管部8以外に開口をもたない
が、サイレンサ部10には外装カバー1に設けられた開口
部3が接続されているとともに、本体4の端部の本体開
口部6に接続されている。短管部8と空洞部9とはヘル
ムホルツ共鳴器を構成しており、短管部8の開口面積を
S、管長をLb、空洞部9の体積をVとし(図2参
照)、音速をCとすると、開口面積Sは、 S=X×Th 体積Vは、 V=Lh×Wh×Th と表わせるので、ヘルムホルツ共鳴器の共鳴周波数fh
は次式ように表わせる。(以下余白)
【0016】
【数1】
【0017】次に、その作用を説明する。外装カバー1
に設けられている空気流通用の開口部3から排出された
空気は、本体4の本体開口部6を通して外部に排出され
るとともに、空気の一部は短管部8を通して空洞部9に
入出される。また、開口部3から漏洩した騒音はサイレ
ンサ部10内部の空間を伝播して減衰されるとともに、短
管部8に達した後、空洞部9に伝播する。このとき、短
管部8と空洞部9とは上述のように、共鳴周波数fhを
もつヘルムホルツ共鳴器となっているので、短管部8と
空洞部9とにより共鳴周波数fhを中心周波数とした共
鳴吸収が生じる。したがって、共鳴周波数fhを中心周
波数として、騒音の音圧レベルを低減させることができ
る。例えば、図1中の寸法符号をそれぞれLh=65(m
m)、Wh=65(mm)、Th=45(mm)、Lb=5(mm)、X=
2.5(mm)としたとき、共鳴周波数fh=657(Hz)が得られ
るが、実際にこれらの寸法を用いて消音装置を厚さ5(m
m)のアクリル板で構成して、本体4内部にヘルムホルツ
共鳴器を構成したときとしないときとの騒音低減量の差
を図3に示す。この実験例では周波数630(Hz)におい
て、6.6(dB)の低減量を得、また、100(Hz)から6300(H
z)の周波数領域の全平均で2.9(dB)の低減量が得られ
た。
【0018】このように本実施例においては、OA機器
の外装カバー1に形成されている開口部3に、内部に空
間を有するとともに所定端部を本体開口部6とした本体
4を該外装カバー1の開口部3を覆うように取り付け、
該本体4内部に本体4の内壁との間に所定の短管部8を
形成しつつ、本体4内部の空間を空洞部9とサイレンサ
部10に区画する仕切板7を設置して、外装カバー1上の
開口部3からの排出空気が短管部8を通して空洞部9に
入出される入出路と本体開口部6を通して外部に排出さ
れる排出路とを設けたので、短管部8と空洞部9とによ
って形成されるヘルムホルツ共鳴器に騒音が共鳴吸収さ
れるとともに、サイレンサ部10で騒音が低減される。し
かも、OA機器内部から排出される空気の流通を妨げる
ことがなく、OA機器の使用に支障をきたすことがな
い。したがって、簡易な構成でOA機器の空気の流通を
維持しつつ騒音の低減化を行うことができる。
【0019】なお、本実施例では冷却用ファンのような
空気の流通を伴う騒音発生源の例を示したが、空気の流
通を伴わない騒音発生源であってもよく、また、その場
合外装カバーに開口部が設けられていなくても同様の効
果を得ることができる。以下の実施例においても騒音発
生源は空気の流通を伴うものでなくてもよく、その場合
には外装カバーに開口部は必ずしも必要なものではな
い。
【0020】図4は請求項2記載の発明に係る消音装置
の一実施例を示すその側方断面図である。なお、以下の
各実施例において、先に説明したものと同一の構成につ
いては、同一符号を付してその具体的な説明を省略す
る。図4(a)において、2枚の仕切板17a、17bは外装
カバー1から突出して本体4の内部に配置されている。
この2枚の仕切板17a、17bは本体4の内部空間は2つ
のの空洞部19a、19bとサイレンサ部10とに区画すると
ともに、仕切板17a、17bと本体4の内壁との間にそれ
ぞれ短管部18a、18bを形成している。
【0021】このとき、2枚の仕切板17a、17bの挿入
の仕方によって、2つの短管部18a、18bのそれぞれの
開口面積や管長、また、2つの空洞部19a、19bのそれ
ぞれの体積に違いをもたせて設定することが可能である
ので、それぞれの短管部18a、18bとそれぞれの空洞部
19a、19bとで構成されるヘルムホルツ共鳴器に異なっ
た共鳴周波数をもたせることができる。したがって、よ
り広い周波数領域で騒音の低減化が可能となる。
【0022】また、図4(b)において、断面T字状の仕
切板27を用いることにより、2つの短管部28a、28bお
よび2つの空洞部29a、29bを画成することができる。
この場合においても、短管部28aおよび空洞部29aで構
成されるヘルムホルツ共鳴器と、短管部28bおよび空洞
部29bで構成されるヘルムホルツ共鳴器とは、仕切板27
の形状や本体4への取付け方などを変えることにより、
それぞれの共鳴器の共鳴周波数を変えて設定することが
できる。
【0023】このように、本実施例においては、複数の
仕切板17a、17bあるいは27を本体4の内部に本体内壁
との間に複数の短管部18a、18b、28aあるいは28bを
形成するように設けて、本体4の内部空間を複数の短管
部18a、18b、28aあるいは28bを介してサイレンサ部
10および複数の空洞部19a、19b、29aあるいは29bに
画成することことによって、複数のヘルムホルツ共鳴器
を形成することができるので、それぞれのヘルムホルツ
共鳴器に容易に異なった共鳴周波数をもたせることがで
き、より広い周波数領域で騒音の低減化が可能となる。
【0024】図5は請求項3記載の発明に係る消音装置
の一実施例を示すその側方断面図および部分透視図であ
る。図5において、仕切板37は、本体4の内部に設けら
れ、外装カバー1から突出しするとともに、本体内壁と
の間に所定の短管部38を形成している。この仕切板37は
外装カバー1が延在する面と略直角方向に移動可能にな
っている。すなわち、本実施例においては、仕切板37の
移動により、短管部38の開口面積Sを変えることがで
き、短管部38と空洞部39とで構成されるヘルムホルツ共
鳴器の共鳴周波数を容易に変えることができる。したが
って、騒音の周波数分布の変化に対応した共鳴周波数に
設定することができ、より効果的な騒音低減化が可能と
なる。
【0025】なお、本実施例の原理を図4(a)に示す仕
切板17a、17bに適用してもよい。すなわち、仕切板17
a、17bは外装カバー1が延在する面と略直角方向に移
動することができるようになっている。このとき、仕切
板17a、17bの移動に対応して短管部18a、18bの開口
面積が変化し、それに対応して短管部18aおよび空洞部
19aからなるヘルムホルツ共鳴器と、短管部18bおよび
空洞部19bからなるヘルムホルツ共鳴器のそれぞれの共
鳴器の共鳴周波数を変化させることができる。
【0026】したがって、より広い範囲の周波数領域で
騒音の低減化が可能であるとともに、騒音の周波数分布
にも対応可能となる。図6は請求項4記載の発明に係る
消音装置の一実施例を示すその側方断面図である。図6
において、仕切板47は断面L字状の二つの可動板47a、
47bからなっている。可動板47a、47bは、一方側が外
装カバー1が延在する面と略直角方向に外装カバー1か
ら突出しているとともに、他方側が外装カバー1が延在
する面と略水平方向に向いており、互いに重なりあっ
て、本体4の内壁との間に所定の短管部48を形成してい
る。また、可動板47a、47bの一方又は両方は互いに独
立に移動させることができるようになっており、空洞部
49の体積を変えることや短管部48の長さを変えること
が、各々独立して行えるようになっている。したがっ
て、短管部48と空洞部49からなるヘルムホルツ共鳴器の
共鳴周波数を二つの独立したパラメータで調節すること
ができ、容易に騒音の周波数分布に対応した共鳴周波数
をもつ消音装置とすることができる。
【0027】図7〜9は請求項5記載の発明に係る消音
装置の一実施例を示すその騒音レベル説明図および概略
構成図である。一般にOA機器は待機時と稼働時とで、
その騒音レベルが変化する。その例を、図7図8に示
す。図7は待機時における騒音レベルの周波数分布を示
したものであり、図8は稼働時における騒音レベルの周
波数分布を示したものである。図7においては、ファン
の羽数×回転数に対応する周波数500(Hz)に騒音のピー
クが認められるのに対し、図8では周波数500(Hz)にお
いて同様なピークが見られるとともに、その周辺の周波
数においても騒音レベルが高くなっている。したがっ
て、OA機器に対する騒音対策として、待機時において
はファンの発生する音にターゲットを絞ったものとし、
稼働時においては低周波数域の広範囲において騒音の低
減化を行える必要がある。本実施例ではこのような周波
数域に応じて騒音の低減化を図るものである。
【0028】図9において、騒音検出手段50はOA機器
内部の騒音レベルを検出する手段である。仕切板移動手
段52は仕切板を外装カバーが延在する面と略直角方向あ
るいは外装カバーが延在する面と略水平方向に移動ある
いは伸縮させる手段であり、仕切板移動制御手段51は騒
音検出手段50からの出力情報に基づき、仕切板移動手段
52による仕切板の移動量や伸縮量を制御する手段であ
る。この仕切板移動制御手段51と仕切板移動手段52とは
仕切板可変機構60を構成している。
【0029】この消音装置において、騒音検出手段50が
騒音を検出すると、その騒音に対応した情報を出力す
る。次いで騒音検出手段53からの出力情報に基づいて、
仕切板移動制御手段51は仕切板の移動量あるいは伸縮量
を算出し、その移動量あるいは伸縮量を仕切板移動手段
に出力する。仕切板移動制御手段51から仕切板の移動量
あるいは伸縮量を入力した仕切板移動手段はその量だけ
仕切板を移動あるいは伸縮させる。仕切板が移動あるい
は伸縮すると、それに対応して短管部および空洞部から
構成されるヘルムホルツ共鳴器の共鳴周波数が変化し、
騒音の音圧レベルが低減される。
【0030】また、図10に示したように、騒音検出手
段をOA機器が待機しているか稼働しているか判断する
モード検出手段に置き換えても良い。この場合において
も、OA機器が発生する騒音を低減することができる。
このように、本実施例においては、騒音検出手段から検
出された騒音レベルに基づいて、仕切板可変機構によ
り、仕切板の移動量あるいは伸縮量が制御される。した
がって、OA機器の待機時と稼働時の騒音の変化に対応
した制御や、設置場所、製品の個体差、温度などによる
騒音の変化に対応した騒音の低減が可能となる。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、仕切板に
よって短管部を形成するとともに、空洞部とサイレンサ
部とを画成することにより、短管部と空洞部とからなる
ヘルムホルツ共鳴器を容易に形成することができるの
で、騒音を共鳴吸収することができ、騒音の音圧レベル
の低減化を図ることができる。
【0032】請求項2記載の発明によれば、複数の仕切
板を用いることにより、複数のヘルムホルツ共鳴器を形
成することができるので、各々の共鳴器で異なる共鳴周
波数を設定することができ、広い周波数領域にわたって
騒音の音圧レベルの低減化を図ることができる。請求項
3記載の発明によれば、仕切板が外装カバーが延在する
面と略直角方向に移動可能なので、短管部の開口面積を
容易に変えることができ、短管部と空洞部とから形成さ
れるヘルムホルツ共鳴器の共鳴周波数を連続的に変化さ
せることができる。
【0033】請求項4記載の発明によれば、仕切板が外
装カバーが延在する面と略水平方向に伸縮可能なので、
短管部の長さや空洞部の体積を容易に変えることがで
き、短管部と空洞部とから形成されるヘルムホルツ共鳴
器の共鳴周波数を前記二つのパラメータで独立に連続的
に変化させることができる。請求項5記載の発明によれ
ば、騒音検出手段で検出された騒音についての出力情報
に基づいて、仕切板可変機構が仕切板を移動又は伸縮さ
せるので、OA機器の待機時と稼働時の騒音の変化に対
応した制御や、設置場所、製品の個体差、温度などによ
る騒音の変化に対応した騒音の低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明に係る消音装置の一実施例
の概略構成図で、(a)は正面断面を、(b)は側方断面を
それぞれ示している。
【図2】ヘルムホルツ共鳴器の概念図である。
【図3】一実施例における実験データである。
【図4】請求項2記載の発明に係る消音装置の一実施例
の側方断面図であり、(a)は複数の仕切板を用いた場合
を、(b)は断面T字状の仕切板を用いた場合を示してい
る。
【図5】請求項3記載の発明に係る消音装置の一実施例
の説明図であり、(a)は側方断面図で、(b)は部分透視
図である。
【図6】請求項4記載の発明に係る消音装置の一実施例
の側方断面図である。
【図7】待機時におけるOA機器の騒音レベルの周波数
分布図である。
【図8】稼働時におけるOA機器の騒音レベルの周波数
分布図である。
【図9】請求項5記載の発明に係る消音装置の一実施例
の概略構成図である。
【図10】請求項5記載の発明に係る消音装置の他の実
施例の概略構成図である。
【図11】従来の消音装置の一実施例の断面図および斜
視図である。
【符号の説明】
1 外装カバー 2 騒音発生源 3 開口部 4 本体 6 開口部 7、17a、17b、27、37、47 仕切板 8、18a、18b、28a、28b、38、48 短管部 9、19a、19b、29a、29b、39、49 空洞部 10 サイレンサ部 50 騒音検出手段 60 仕切板可変機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10K 11/16 G03G 15/00 550 H02K 5/24

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】OA機器の外装カバーに形成された開口部
    を覆うようにして設けられ、OA機器に備えられた所定
    の騒音発生源から開口部を通して発生する騒音を消音す
    る消音装置であって、 前記開口部を遮蔽するように外装カバーに取り付けら
    れ、内部に空間部を有するとともに、外装カバーの延在
    方向の所定端部に開口する開口部を備えた本体と、 本体内に設けられ、本体内壁との間に所定の短管部を形
    成するように外装カバー側から突出して前記空間部を空
    洞部およびサイレンサ部に区画する仕切板と、を備え、 該仕切板によって外装カバーの開口部から排出される空
    気の流れを短管部を通して空洞部に入出される入出路
    と、本体開口部を通して外部に排出される排出路に分岐
    することを特徴とする消音装置。
  2. 【請求項2】OA機器の外装カバーに形成された開口部
    を覆うようにして設けられ、OA機器に備えられた所定
    の騒音発生源から開口部を通して発生する騒音を消音す
    る消音装置であって、 前記開口部を遮蔽するように外装カバーに取り付けら
    れ、内部に空間部を有するとともに、外装カバーの延在
    方向の所定端部に開口する開口部を備えた本体と、 本
    体内に設けられ、空間部を短管部を介してサイレンサ部
    および複数の空洞部に画成する複数の仕切板と、を備
    え、 該仕切板によって外装カバーの開口部から排出される空
    気の流れを短管部を通して複数の空洞部に入出される入
    出路と、本体開口部を通して外部に排出される排出路に
    分岐することを特徴とする消音装置。
  3. 【請求項3】前記仕切板が外装カバーが延在する面と略
    直角方向に移動可能なことを特徴とする請求項1記載の
    消音装置。
  4. 【請求項4】前記仕切板が外装カバーが延在する面と略
    水平方向に伸縮可能なことを特徴とする請求項1記載の
    消音装置。
  5. 【請求項5】前記騒音発生源で発生する騒音を検出する
    騒音検出手段と、 該騒音検出手段からの出力情報に基づき、仕切板を、外
    装カバーが延在する面と略直角方向あるいは外装カバー
    が延在する面と略水平方向に移動あるいは伸縮させる仕
    切板可変機構と、 を有することを特徴とする請求項1〜4何れかに記載の
    消音装置。
JP32300293A 1993-12-22 1993-12-22 消音装置 Expired - Fee Related JP3288510B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32300293A JP3288510B2 (ja) 1993-12-22 1993-12-22 消音装置
US08/361,367 US5508477A (en) 1993-12-22 1994-12-22 Apparatus for acoustic noise reduction of office automation devices utilizing Helmholtz resonance theory

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32300293A JP3288510B2 (ja) 1993-12-22 1993-12-22 消音装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07181978A JPH07181978A (ja) 1995-07-21
JP3288510B2 true JP3288510B2 (ja) 2002-06-04

Family

ID=18150045

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32300293A Expired - Fee Related JP3288510B2 (ja) 1993-12-22 1993-12-22 消音装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5508477A (ja)
JP (1) JP3288510B2 (ja)

Families Citing this family (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5792999A (en) * 1997-01-23 1998-08-11 Bose Corporation Noise attenuating in ported enclosure
US6654467B1 (en) 1997-05-07 2003-11-25 Stanley J. York Active noise cancellation apparatus and method
TW548641B (en) * 1998-07-30 2003-08-21 Lg Electronics Inc Sound muffling and heat-discharging case for computer storage device
FR2794792B1 (fr) * 1999-06-08 2001-08-31 Saint Gobain Vitrage Vitrage isolant acoustique a guide d'onde cloisonne
US6580186B1 (en) 1999-08-06 2003-06-17 Ricoh Company, Ltd. Balance correcting method for a high-speed rotatable body, a dynamic pressure bearing, and an optical scanning apparatus utilizing the dynamic pressure bearing
US7006271B2 (en) 2000-04-13 2006-02-28 Ricoh Company, Ltd. Optical scanning device and image forming apparatus
JP4774157B2 (ja) 2000-04-13 2011-09-14 株式会社リコー マルチビーム光源装置及び光走査装置
JP4226203B2 (ja) 2000-09-12 2009-02-18 株式会社リコー 光走査装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2002202472A (ja) 2000-12-28 2002-07-19 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び画像形成装置
JP3453737B2 (ja) * 2001-01-18 2003-10-06 株式会社リコー 走査結像光学系・光走査装置および画像形成装置
US7423787B2 (en) * 2001-03-01 2008-09-09 Ricoh Company, Ltd. Optical scanning module, device, and method, and imaging apparatus
JP4462525B2 (ja) 2001-03-14 2010-05-12 株式会社リコー 動圧空気軸受型ポリゴンスキャナおよびその加工方法
US6822775B2 (en) * 2001-08-23 2004-11-23 Ricoh Company, Ltd. Method and apparatus for polygon mirror scanning capable of performing a stable high speed polygon mirror rotation
KR100438156B1 (ko) * 2001-09-18 2004-07-01 삼성전자주식회사 프로젝션 텔레비젼
US7415236B2 (en) 2003-04-07 2008-08-19 Ricoh Company, Ltd. Cleaning unit, process cartridge, and image-forming apparatus
JP4322169B2 (ja) * 2003-07-16 2009-08-26 株式会社リコー 文書処理システム、文書処理方法、文書処理プログラム
US20060185931A1 (en) * 2005-02-04 2006-08-24 Kawar Maher S Acoustic noise reduction apparatus for personal computers and electronics
JP2008090931A (ja) * 2006-10-02 2008-04-17 Sony Corp 電子機器及び電子機器の防音方法
EP2167869B1 (en) * 2007-06-14 2011-05-25 Koninklijke Philips Electronics N.V. Lighting device with pulsating fluid cooling
CH703357A1 (de) * 2010-06-25 2011-12-30 Alstom Technology Ltd Wärmebelastetes, gekühltes bauteil.
US20130163773A1 (en) * 2011-12-23 2013-06-27 Intermec Ip Corp. Closed-loop active noise reduction system, such as for a thermal printer
JP5889068B2 (ja) * 2012-03-23 2016-03-22 三菱電機株式会社 エレベータ用巻上機
US9835176B2 (en) 2013-04-05 2017-12-05 Acoustiflo Llc Fan inlet air handling apparatus and methods
JP6233043B2 (ja) * 2014-01-21 2017-11-22 三菱自動車工業株式会社 車両の吸音構造
JP6516150B2 (ja) * 2014-04-28 2019-05-22 株式会社リコー 吸音装置、電子機器及び画像形成装置
JP6143198B2 (ja) 2014-07-30 2017-06-07 株式会社リコー 画像形成装置
JP6137636B2 (ja) 2015-05-28 2017-05-31 株式会社リコー 吸音装置、電子機器及び画像形成装置
JP2017116839A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 富士ゼロックス株式会社 消音装置及び画像形成装置
JP7039910B2 (ja) * 2017-09-28 2022-03-23 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 騒音低減構造及び画像形成装置
JP2019086633A (ja) * 2017-11-06 2019-06-06 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP7056587B2 (ja) * 2019-01-07 2022-04-19 トヨタ自動車株式会社 防音装置
US11151978B1 (en) * 2020-11-19 2021-10-19 Dell Products L.P. System and method for fan noise canceller

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4215762A (en) * 1979-05-24 1980-08-05 Cunningham Donald R Acoustical enclosure
US4807718A (en) * 1987-03-18 1989-02-28 Digital Equipment Corporation Acoustic noise control for fans
US4729452A (en) * 1987-06-10 1988-03-08 Output Technology Corporation Printer sound enclosure

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07181978A (ja) 1995-07-21
US5508477A (en) 1996-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3288510B2 (ja) 消音装置
JP2007163685A (ja) 消音装置、電子機器
ITTO940109A1 (it) Silenziatore attivo per gas di scarico.
KR20050006170A (ko) 소음 저감 장치
JP3526613B2 (ja) 情報処理機器の消音装置
JP4867855B2 (ja) スピーカ付きマフラ
JPH1039878A (ja) 包囲型エンジンの騒音低減装置
JP2000088331A (ja) ダクトの構造
JPH09146562A (ja) 消音装置
JPH08156367A (ja) 消音装置
JP3346881B2 (ja) オフィスオートメーション機器の消音装置
JP6639337B2 (ja) ダクト及びタービン設備
JPH0883038A (ja) 消音装置
JP2003150026A (ja) 画像形成装置
JPH09105321A (ja) 消音装置
JPH09212175A (ja) 消音装置
JP2000089766A (ja) 発電装置の防音構造
JP3030714B2 (ja) 消音装置
JPH06347071A (ja) 排気装置
JPH09319376A (ja) 包囲型エンジン作業機
JPH1122051A (ja) 消音装置
JPH1011070A (ja) 能動騒音制御装置
JP4098396B2 (ja) トナー供給装置
JP3331806B2 (ja) 消音器
JPH07210061A (ja) 送風装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees