JP3431863B2 - 空調ダクト用消音器 - Google Patents

空調ダクト用消音器

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JP3431863B2
JP3431863B2 JP21217599A JP21217599A JP3431863B2 JP 3431863 B2 JP3431863 B2 JP 3431863B2 JP 21217599 A JP21217599 A JP 21217599A JP 21217599 A JP21217599 A JP 21217599A JP 3431863 B2 JP3431863 B2 JP 3431863B2
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栄次 福田
浩行 椴木
智之 長谷川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空調ダクトの流
路に介在し、流路を伝わる送風機等の騒音を低減する空
調ダクト用消音器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の消音器として、流路
の周囲や流路中に設けたグラスウール等の吸音材により
音エネルギを吸収して騒音を低減する吸音型と、流路に
付設した共鳴器や流路断面の急拡大により音波の干渉や
反射を生じさせ、これを利用して騒音を低減するリアク
タンス型とがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、吸音型
では、高周波域の騒音は低減できるが、低周波域の騒音
は効率よく吸収できず、リアクタンス型では、低周波域
の騒音も低減できるが、大きな設置スペースを要すると
いう問題がある。
【0004】そこで、この発明は、低周波域の騒音から
高周波域の騒音まで低減でき、かつコンパクトな空調ダ
クト用消音器を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明は、空調ダクトの流路に介在し、流路を伝
わる騒音を低減する空調ダクト用消音器において、共鳴
器を備えると共に、その外部に流路に臨む吸音材を設
け、共鳴器の共鳴口を流路には開口させることなく、吸
音材に向けてのみ開口させたのである。
【0006】この消音器では、高周波域の騒音は吸音材
に吸収され、低周波域の騒音は吸音材端部に設けられた
共鳴器で低減されるので、コンパクトでありながら、広
い周波数域の騒音を低減でき、また、共鳴口が直接気流
の影響を受けることがなく、笛吹き音などの発生が防止
される。
【0007】また、この共鳴器を流線型とし、その表面
を吸音材の表面に滑らかに連続させると、空気抵抗が少
なくなり、圧力損失が抑制される。
【0008】なお、前記吸音材の内部に共鳴器を埋設す
ると、吸音材の端部の共鳴器では減音量が不足する場合
にも、共鳴器の容積を充分に確保して所要の減音量を得
ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明の第1実施形態を図1及
び図2に基づいて説明する。図示のように、この消音器
では、流路Lをなす四角筒型の本体1において、周壁の
対向する内面にグラスウール等の吸音材2が固着され、
吸音材2の流路Lへの接触面は保護材3で覆われてい
る。各吸音材2の両端部には共鳴器4が付設されてい
る。
【0010】前記共鳴器4は、断面形状が扇形の筒状体
であり、その弧状の表面が流路に面し、吸音材2の表面
に滑らかに連続している。また、共鳴器4の2方の平板
状の端面のうち、一方の端面が吸音材2に密着し、この
端面には複数の共鳴口5が開口している。共鳴器4の材
料としては、金属材料、高分子材料その他の不燃材料が
用いられている。
【0011】この消音器によると、高周波域の騒音は吸
音材2に吸収され、低周波域の騒音は共鳴器4で低減さ
れるので、コンパクトでありながら、広い周波数域の騒
音を低減できる。
【0012】また、吸音材2の端部に位置する共鳴器4
が流線型であるので、吸音材2や共鳴器4を設けたこと
による空気抵抗の増大が少なく、圧力損失が抑制され
る。
【0013】さらに、共鳴口5が吸音材2に向かって開
口しているので、共鳴口5は直接気流の影響を受けるこ
とがなく、笛吹き音などの発生が防止される。
【0014】次に、この発明の第2実施形態を図3に基
づいて説明する。図示のように、この消音器では、流路
Lをなす四角筒型の本体1において、周壁の一方の内面
に、グラスウール等の吸音材2が固着され、吸音材2の
流路Lへの接触面は保護材3で覆われている。吸音材2
の内部には直方体状の共鳴器4が埋設され、共鳴器4に
は吸音材2に向けて開口する複数の共鳴口5が設けられ
ている。
【0015】このように、吸音材2の内部に共鳴器4を
埋設すると、共鳴器4として大きなものが使用できるの
で、充分な減音量を得ることができる。
【0016】次に、この発明の第3実施形態を図4に基
づいて説明する。図示のように、この消音器では、流路
Lをなす四角筒型の本体1において、周壁の対向する内
面に加えて、流路Lの中央部にも吸音材2が設けられ、
各吸音材2の流路Lへの接触面は保護材3で覆われてい
る。各吸音材2の両端部には扇形断面の筒状共鳴器4が
付設され、各吸音材2の内部には共鳴器4が埋設されて
いる。これら各共鳴器4の共鳴口5は吸音材2に向かっ
て開口している。
【0017】このように、各吸音材2の両端部及び内部
に共鳴器4を設けると、吸音材2の両端部に付設した共
鳴器4だけでは減音量が不足する場合にも、吸音材2の
内部に埋設した共鳴器4により共鳴器4の容積を充分に
確保できるので、所要の減音量を得ることができる。
【0018】次に、この発明の第4実施形態を図5に基
づいて説明する。図示のように、この消音器では、流路
Lをなす本体1がエルボとなっており、その周壁の内周
部及び外周部の内面に吸音材2が設けられている。各吸
音材2の流路Lへの接触面は保護材3で覆われており、
本体1の外周部における吸音材2と周壁との間には、共
鳴器4が設けられている。この共鳴器4の共鳴口5は吸
音材2に向かって開口している。
【0019】このように、流路Lが屈曲したエルボにも
吸音材2と共鳴器4を組み合わせた構成を適用して、高
周波域と低周波域の騒音を低減することができる。
【0020】
【実施例】上記のような構造の消音器の減音試験を、図
6に示すような設備を用いて行った。この設備は、前室
10のスピーカ11より様々な周波数の音を発生させ、
ダクト12を通して残響室13に放射される音をマイク
ロフォン14で感知し、測定装置15により平均音圧レ
ベルを測定するものである。
【0021】そして、試験体Sをダクト12に介在させ
た場合の音圧レベルを、試験体Sが介在しない場合の音
圧レベルと比較し、その差を減音量とした。試験体Sと
しては、図7に示すような160Hz用のものを用い
た。また、共鳴器を装備しない従来の吸音型消音器につ
いても比較例として測定を行った。
【0022】ここで、共鳴器4の共鳴周波数は次式(ヘ
ルムホルツ共鳴器の式)で導かれ、波長に比べて寸法の
小さい空洞は、中の空気がばねとして働き、その空洞が
外に通じていると空気は一つの塊として運動するため、
共鳴周波数で有効な減音量を得ることができる。
【0023】
【数1】
【0024】この試験結果を図8に示す。図示のよう
に、この発明に係る消音器によると、外寸は従来のもの
と変わらないコンパクトなものであっても、従来のもの
ではあまり低減できない低周波域の騒音を十分に低減す
ることができる。
【0025】また、減音したい周波数と、実際に減音さ
れる周波数とが異なる場合には、施工後であっても、共
鳴器4を適当な寸法のものに交換するだけで、所要の周
波数の騒音が低減されるように容易に変更することがで
きる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る消音器に
よると、高周波域の騒音は吸音材に吸収され、低周波域
の騒音は吸音材端部に設けられた共鳴器で低減されるの
で、コンパクトでありながら、広い周波数域の騒音を低
減でき、また、共鳴口が直接気流の影響を受けることが
なく、笛吹き音などの発生が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態の概略断面図
【図2】同上の吸音材と共鳴器の分解斜視図
【図3】この発明の第2実施形態の概略断面図
【図4】この発明の第3実施形態の概略断面図
【図5】この発明の第4実施形態の概略断面図
【図6】試験設備を示す図
【図7】実施例の試験体の概略断面図
【図8】試験結果を示すグラフ
【符号の説明】
1 本体 2 吸音材 3 保護材 4 共鳴器 5 共鳴口 L 流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 椴木 浩行 大阪市西区北堀江1丁目12番19号 株式 会社栗本鐵工所内 (72)発明者 長谷川 智之 大阪市西区北堀江1丁目12番19号 株式 会社栗本鐵工所内 (56)参考文献 特開 平9−112244(JP,A) 実開 昭56−157315(JP,U) 実開 昭54−118937(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 1/24 F01N 1/02 F24F 13/02 G10K 11/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調ダクトの流路に介在し、流路を伝わ
    る騒音を低減する空調ダクト用消音器において、共鳴器
    を備えると共に、その外部に流路に臨む吸音材を設け、
    共鳴器の共鳴口を流路には開口させることなく、吸音材
    に向けてのみ開口させたことを特徴とする空調ダクト用
    消音器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の空調ダクト用消音器に
    おいて、前記共鳴器を流線型とし、その表面を前記吸音
    材の表面に滑らかに連続させたことを特徴とする空調ダ
    クト用消音器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の空調ダクト用消音器に
    おいて、吸音材の内部に共鳴器を埋設したことを特徴と
    する空調ダクト用消音器。
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JP2007263466A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Toyoda Gosei Co Ltd 空調ダクト
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