JPH07279549A - 横框と縦框の接合部 - Google Patents

横框と縦框の接合部

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JPH07279549A
JPH07279549A JP7688394A JP7688394A JPH07279549A JP H07279549 A JPH07279549 A JP H07279549A JP 7688394 A JP7688394 A JP 7688394A JP 7688394 A JP7688394 A JP 7688394A JP H07279549 A JPH07279549 A JP H07279549A
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Masao Hirano
昌雄 平野
Yoshinori Ishiguro
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 横框を縦框に飲み込ませて接合する場合の、
横框と縦框の見付け面を面一にしながら框組み全体の意
匠を統一する。 【構成】 横框1の端部が縦框5の飲み込み溝50内に嵌
合する嵌合部2と、縦框5から突出する突出部3からな
り、嵌合部2が飲み込み溝50に嵌合した状態で突出部3
の見付け面が縦框5端部6の見付け面と面一になり、横
框1の突出部3と縦框5の端部6間に、それぞれの見付
け面に重なりながら縦框5の端面を塞ぐ意匠材8が跨
り、その見付け面が横框1と縦框5の各中間部4,7の
見付け面と面一になっている横框と縦框の接合部。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は横框を縦框に飲み込ま
せて接合した縦框と横框の接合部に関するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】横框を縦
框に飲み込ませて接合する方法は直接両者を突き合わせ
てビス接合できることから、連結ブロック等を介して間
接的に接合する方法より接合部の強度が高い利点がある
が、横框端部の見込み幅と縦框端部の見込み幅のいずれ
か一方を他方より小さくする必要があることから、横框
と縦框の各見付け面を面一にすることができないため、
実公昭60-41426号のように横框や縦框の見付け面に段差
が付くことは避けられない。またこの場合、接合部分で
開放する縦框の端面をキャップによって塞ぐ必要がある
が、キャップは樹脂製であり、縦框端面から突出するた
め接合部において金属製の框組みとの意匠の統一性が失
われる。
【0003】この発明は飲み込みによって接合される縦
框と横框の接合部の問題に着目してなされたもので、見
付け面の段差や意匠の不一致を解消する接合部を提案す
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では縦框に飲み込
まれる横框端部の見込み幅を部分的に変えると共に、接
合部に横框と縦框に跨る意匠材を配置することにより横
框と縦框の見付け面を面一にしながら框組み全体の意匠
を統一する。
【0005】横框の縦框側の端部は縦框の飲み込み溝内
に差し込まれる嵌合部と、縦框から突出する突出部とに
区分され、嵌合部の見込み幅は縦框端部の見付け片間の
内法に等しく、突出部の見込み幅は縦框端部の見付け片
間の外法に等しい。横框は嵌合部の端面が縦框の飲み込
み溝を構成する見込み片に突き当たった状態でこれに接
合され、嵌合部が縦框の飲み込み溝に嵌合した状態では
突出部の見付け面が縦框端部の見付け面と面一になる。
【0006】また横框の、両端部を除く中間部の見込み
幅は突出部の見込み幅より大きく、且つ縦框の、両端部
を除く中間部の見込み幅に等しい。
【0007】意匠材は横框の突出部と縦框の端部間に、
それぞれの見付け面に重なり、縦框の端面を塞ぎながら
跨り、横框と縦框のいずれかに接合される。意匠材の見
付け面は横框と縦框の各中間部の見付け面と面一にな
る。
【0008】横框の嵌合部が縦框に飲み込まれ、その見
込み片に接合されることにより接合部の十分な強度が確
保され、また意匠材が横框の突出部と縦框の端部間に跨
り、その見付け面が横框と縦框の各中間部の見付け面と
面一になることにより横框と縦框の表面の連続性が確保
される。意匠材は横框と縦框に重なって接合されること
から、材料を問わないが、意匠材に形材の一部等、框と
同一の材料が使用されることにより框組み全体の意匠が
統一される。
【0009】
【実施例】この発明は図3に示すように横框1の端部を
縦框5の飲み込み溝50内に飲み込ませて横框1と縦框5
を接合し、横框1と縦框5に跨る意匠材8によって縦框
5の端面を塞ぎながら横框1と縦框5の見付け面を連続
させたものである。図6は横框1と縦框5からなる戸
(障子,または扉)の立面を示す。
【0010】横框1の縦框5側の端部は図1,図2に示
すように縦框5の飲み込み溝50内に差し込まれて嵌合す
る嵌合部2と、縦框5から突出する突出部3とに区分さ
れる。嵌合部2の見込み幅は縦框5の端部6の見付け片
61,61間の内法に等しく、嵌合部2の飲み込み溝50への
嵌合時にその見付け片21,21が縦框5の見付け片61,61
に挟み込まれる。また突出部3の見込み幅は見付け片6
1,61間の外法に等しく、突出部3の見付け面である見
付け片31,31の表面は縦框5の見付け面である見付け片
61,61の表面と面一になる。
【0011】横框1の、両端部を除く中間部4の見込み
幅は突出部3の見込み幅より大きく、縦框5の、両端部
6,6を除く中間部7の見込み幅に等しい。
【0012】横框1は中間部4の見込み幅とその見付け
片41の肉厚を持つ形材として押出し成型された後に、突
出部3の両見付け片31,31が後述する意匠材8の見付け
片81の板厚分だけ表面側から削り落とされ、更に嵌合部
2の両見付け片21,21が縦框5の見付け片61の板厚分だ
け表面側から削り落とされることにより図1,図4に示
すように中間部4から嵌合部2へかけて見付け片41,3
1,21が段階的に薄肉になる。従って横框1は嵌合部2
の見付け片21の板厚に、縦框5の見付け片61の板厚と意
匠材8の見付け片81の板厚を加えた厚みを持って形成さ
れる。
【0013】縦框5も同様の要領で、中間部7の見込み
幅と見付け片71の肉厚を持つ形材として成型された後
に、図5に示すように端部6の見付け片61が意匠材8の
見付け片81の板厚分だけ削り落とされることにより製作
される。
【0014】横框1は図2に示すように嵌合部2の端面
が縦框5の飲み込み溝50を構成する見込み片51に突き当
たった状態で、この見込み片51を貫通し、横框1のビス
ホール12に到達するビス9で縦框5に接合される。
【0015】意匠材8は横框1の突出部3の見付け片31
と、縦框5の端部6の見付け片61に表面側から重なる見
付け片81,81と、横框1の見込み片11、あるいは縦框5
の見込み片51に重なる見込み片82からなり、図3及び図
6の一部拡大図である図7に示すように突出部3と縦框
5の端部6間に跨り、縦框5の端面を塞ぎながら、横框
1の見込み片11や縦框5の見込み片51にビス9によって
接合される。意匠材8の見付け面である見付け片81の表
面は縦框5と横框1の各中間部4,7の見付け片41,71
の表面と面一になり、横框1と縦框5の表面が接合部に
おいても連続する。実施例では意匠材8の見込み片82が
縦框5の端面全面を覆っているため接合部における水密
性が高められる。
【0016】意匠材8は横框1や縦框5と同一材料で製
作される他、戸の用途や設置場所、あるいは意匠材8自
身のクッションとして等の目的に応じて合成樹脂やゴム
等によって製作される。横框1や縦框5と同一材料で製
作される場合には框組み全体の意匠の統一が図られる。
また意匠材8の見付け片81は横框1と縦框5の両中間部
4,7表面の連続性を維持することから、その表面の意
匠は中間部4,7表面に施される意匠に従う。実施例で
は使用者の怪我防止のために意匠材8のコーナー部を円
弧状に形成しているが、框組み全体の意匠性を考慮して
他の形状に形成する場合もある。
【0017】
【発明の効果】この発明は以上の通りであり、横框の端
部を縦框に飲み込まれる嵌合部と縦框から突出する突出
部から構成し、それぞれの見込み幅を縦框端部の見付け
片間の内法と外法に等しくすると同時に、横框と縦框間
に意匠材を跨って配置し、その見込み幅を横框と縦框の
中間部の見込み幅に等しくしたものであるため、接合部
における接合の強度を確保しながら横框と縦框の見付け
面を面一にし、横框と縦框間の連続性を接合部において
維持することができる。
【0018】また意匠材は框と同様の形材で形成できる
ため意匠材に框と同一の材料を使用することにより框組
み全体の意匠を統一することができる他、意匠材のコー
ナー部の形状を変えることにより框組み全体の意匠に変
化を持たせることができる。
【0019】
【図面の簡単な説明】
【図1】横框と縦框及び意匠材の組み立て要領を示した
分解斜視図である。
【図2】横框を縦框に接合した状態を示した斜視図であ
る。
【図3】横框に意匠材を接合した状態を示した斜視図で
ある。
【図4】横框を示した断面図である。
【図5】縦框を示した断面図である。
【図6】戸を示した立面図である。
【図7】図6の接合部の拡大図である。
【符号の説明】
1……横框、11……見込み片、12……ビスホール、2…
…嵌合部、21……見付け片、3……突出部、31……見付
け片、4……中間部、41……見付け片、5……縦框、50
……飲み込み溝、51……見込み片、6……端部、61……
見付け片、7……中間部、71……見付け片、8……意匠
材、81……見付け片、82……見込み片、9……ビス。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横框1の端部を縦框5の飲み込み溝50内
    に飲み込ませて横框1と縦框5を接合した接合部であ
    り、横框1の縦框5側の端部はその飲み込み溝50内に差
    し込まれる嵌合部2と、縦框5から突出する突出部3と
    に区分され、嵌合部2の見込み幅は縦框5端部6の見付
    け片61,61間の内法に等しく、突出部3の見込み幅は縦
    框5端部6の見付け片61,61間の外法に等しく、横框1
    の、両端部を除く中間部4の見込み幅は突出部3の見込
    み幅より大きく、且つ縦框5の、両端部6,6を除く中
    間部7の見込み幅に等しく、横框1は嵌合部2の端面が
    縦框5の飲み込み溝50を構成する見込み片51に突き当た
    った状態でこれに接合され、横框1の突出部3と縦框5
    の端部6間にはそれぞれの見付け面に重なりながら縦框
    5の端面を塞ぐ意匠材8が跨って横框1と縦框5のいず
    れかに接合されており、この意匠材8の見付け面は横框
    1と縦框5の各中間部4,7の見付け面と面一になって
    いることを特徴とする横框と縦框の接合部。
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