JPH07276958A - 車両の姿勢制御方法及び装置 - Google Patents

車両の姿勢制御方法及び装置

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JPH07276958A
JPH07276958A JP7757894A JP7757894A JPH07276958A JP H07276958 A JPH07276958 A JP H07276958A JP 7757894 A JP7757894 A JP 7757894A JP 7757894 A JP7757894 A JP 7757894A JP H07276958 A JPH07276958 A JP H07276958A
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JP
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vehicle
inclination angle
vehicle body
acceleration
wheel
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Application number
JP7757894A
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English (en)
Inventor
Kazufumi Fujii
一史 藤井
Takashi Kuritani
尚 栗谷
Kazuo Ishikawa
和男 石川
Shunichi Shibazaki
俊一 柴崎
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】水平方向の加速度の影響を受ける傾斜角センサ
により車体の傾斜を検出して、車体を水平に制御する際
に、前記加速度による悪影響を排除して車体の水平維持
機能を向上させる。 【構成】傾斜角センサ67p,67r からの検出信号に基づい
て車体の仮想平面の水平面に対する傾斜角を求め、かつ
傾斜角を求める際に傾斜角センサ67p,67r に対して水平
方向に作用する加速度を求めてその加速度に対応する傾
斜角を補正する。圧力センサ42L,42R,43L,43R からの検
出信号に基づいて各車輪の荷重変動をそれぞれ検出す
る。車輪荷重が増加する場合は油圧シリンダを短縮さ
せ、車輪荷重が減少する場合は油圧シリンダを伸長させ
て各車輪の荷重変動を0とするように各車輪のストロー
クを制御して車体の仮想平面を水平状態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は流体圧アクチュエータに
より伸縮可能な懸架装置を介して各車輪をそれぞれ車体
に支持し、前記流体圧アクチュエータにより各車輪のス
トロークを制御して車体を水平状態に維持する姿勢制御
を行う車両の姿勢制御方法及び装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の車両の姿勢制御装置として、車
両に傾斜角センサを設け、傾斜角センサにより車体の仮
想平面の水平状態からの傾斜角を検出し、その傾斜角を
0とするように制御して車体を水平に維持するアクティ
ブ制御方式が知られている。又、従来の姿勢制御装置は
各車輪をエアばね及びダンパーを介して車体に懸架し、
車体がエアばね及びダンパーの付勢力に抗して傾斜した
場合、傾斜により荷重を大きく受ける側の流体圧アクチ
ュエータを作動させて姿勢を水平に制御するようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に使用されている
振り子式あるいは液体式の傾斜角センサは、車両が旋回
する際に生じる遠心力による加速度の影響を受ける。そ
して、傾斜角センサは車両が旋回時の外側に遠心力の大
きさに対応した割合で傾斜している認識を行う。その結
果、姿勢制御装置は車体が水平状態であるにも拘らず、
姿勢制御動作を行い結果として車体が傾く状態となる。
そして、従来の姿勢制御装置では旋回時に車体が内側に
傾くように制御する。又、前記傾斜角センサは車両が急
激に加速及び減速する際、車両の前後方向に作用する加
速度(以下、前後加速度という)の影響を受ける。その
結果、急加速及び急減速時に不要な姿勢制御が行われて
運転者に違和感を与えるという問題がある。
【0004】姿勢制御を行う場合、傾斜角センサにより
車体の(仮想平面の)傾斜を検出し、車体が傾斜した場
合車輪が荷重を大きく受ける側の流体圧アクチュエータ
の圧力を弱め、荷重を小さく受ける側の流体圧アクチュ
エータの圧力を強めて姿勢を水平に制御する方法が考え
られる。この方法では、車両の旋回時に傾斜角センサが
外側に傾斜していると認識すると、車体を内側へ傾ける
ように姿勢制御が行われる。路面が水平であれば車両の
特性上、旋回時に内側へ傾斜することは望ましい。しか
し、不整地や傾斜地走行時において路面の状態により車
体が傾斜している状態で旋回する場合には好ましくな
い。
【0005】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その第1の目的は水平方向の加速度の影響
を受ける傾斜角センサにより車体の傾斜を検出して、車
体を水平に制御する際に、前記加速度による悪影響を排
除して車体の水平維持機能を向上させることができる車
両の姿勢制御方法を提供することにある。第2の目的
は、特に車両の旋回時に前記加速度による悪影響を排除
して車体の水平維持機能を向上させることができる車両
の姿勢制御方法及び装置を提供することにある。第3の
目的は、特に車両の急加速及び急減速時に前記加速度に
よる悪影響を排除して車体の水平維持機能を向上させる
ことができる車両の姿勢制御方法及び装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため請求項1に記載の発明では、流体圧アクチュエー
タにより伸縮可能な懸架装置を介して各車輪をそれぞれ
車体に支持し、水平方向の加速度の影響を受ける傾斜角
センサにより車体の傾斜を検出して車体が水平状態から
傾斜すると水平状態に戻すように、前記流体圧アクチュ
エータにより各車輪のストロークを制御して車体の姿勢
制御を行う車両の姿勢制御方法において、前記傾斜角セ
ンサからの検出信号に基づいて車体の仮想平面の水平面
に対する傾斜角を求め、かつ傾斜角を求める際に前記傾
斜角センサに対して水平方向に作用する加速度を求めて
その加速度に対応する傾斜角を補正し、前記流体圧アク
チュエータを伸縮させて傾斜角の偏差を0とするように
各車輪のストロークを制御して車体の仮想平面を水平状
態とするようにした。
【0007】又、第2の目的を達成するため請求項2に
記載の発明では、前記傾斜角を求める際に車両に作用す
る横加速度を求めてその横加速度に対応する傾斜角を補
正するようにした。又、請求項3に記載の発明では、各
車輪の車体に対する上下方向の相対位置を検出する車輪
位置検出手段と、前記流体圧アクチュエータに供給され
る作動流体の流量及び方向を制御する流体圧アクチュエ
ータ制御手段と、旋回時に車両に作用する横加速度を検
出する横加速度検出手段と、前記横加速度検出手段の検
出信号からそれに対応する補正傾斜角を演算する補正傾
斜角演算手段と、前記傾斜角センサからの検出信号に基
づく前記仮想平面の水平面に対する傾斜角の演算、前記
補正傾斜角演算手段により演算された補正傾斜角による
前記傾斜角の補正演算及び車輪位置検出手段からの検出
信号に基づく平均車高の演算を行う演算手段と、前記演
算手段の演算結果に基づいて車体の仮想平面を水平にか
つその平均車高と目標車高との差を0とするように前記
流体圧アクチュエータ制御手段を介して前記流体圧アク
チュエータを制御する制御手段とを備えた。前記横加速
度検出手段は車速検出手段と、操舵角検出手段と、両検
出手段の検出信号に基づいて横加速度を演算する横加速
度演算手段とからなるのが好ましい。
【0008】又、第3の目的を達成するため請求項5に
記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記
傾斜角を求める際に車両の前後方向に作用する前後加速
度を求めてその前後加速度に対応する傾斜角を補正する
ようにした。又、請求項6に記載の発明では、各車輪の
車体に対する上下方向の相対位置を検出する車輪位置検
出手段と、前記流体圧アクチュエータに供給される作動
流体の流量及び方向を制御する流体圧アクチュエータ制
御手段と、車両に作用する前後方向の加速度を検出する
前後加速度検出手段と、前記前後加速度検出手段の検出
信号からそれに対応する補正傾斜角を演算する補正傾斜
角演算手段と、前記傾斜角センサからの検出信号に基づ
く前記仮想平面の水平面に対する傾斜角の演算、前記補
正傾斜角演算手段により演算された補正傾斜角による前
記傾斜角の補正演算及び車輪位置検出手段からの検出信
号に基づく平均車高の演算を行う演算手段と、前記演算
手段の演算結果に基づいて車体の仮想平面を水平にかつ
その平均車高と目標車高との差を0とするように前記流
体圧アクチュエータ制御手段を介して前記流体圧アクチ
ュエータを制御する制御手段とを備えた。前記前後加速
度検出手段は車速検出手段と、車速検出手段の検出信号
に基づいて前後加速度を演算する前後加速度演算手段と
からなるのが好ましい。又、前記前後加速度検出手段を
前後方向の加速度を検出する前後加速度センサとし、前
記補正傾斜角演算手段は前後加速度センサの検出信号の
単位時間当たりの変化量が基準値を越えたか否かを判断
し、越えた場合に前後加速度センサの検出信号からそれ
に対応する補正傾斜角を演算する判断手段を備えてもよ
い。
【0009】
【作用】請求項1に記載の発明では、水平方向の加速度
の影響を受ける傾斜角センサからの検出信号に基づいて
車体の仮想平面の水平面に対する傾斜角が求められる。
そして、傾斜角を求める際に前記傾斜角センサに対して
水平方向に作用する加速度が求められ、その加速度に対
応する傾斜角が補正される。そして、流体圧アクチュエ
ータを伸縮させて傾斜角の偏差を0とするとともに、車
体の仮想平面が水平状態となるように各車輪のストロー
クが制御される。
【0010】請求項2に記載の発明では、前記傾斜角を
求める際に車両に作用する横加速度が求められその横加
速度に対応する傾斜角が補正される。請求項3に記載の
発明では、旋回時に車両に作用する横加速度が横加速度
検出手段により検出される。その検出信号に基づいて横
加速度に対応する補正傾斜角が補正傾斜角演算手段によ
り演算される。演算手段は水平方向の加速度の影響を受
ける傾斜角センサからの検出信号に基づいて車体の仮想
平面の水平面に対する傾斜角を演算する。演算手段は前
記傾斜角の演算の際、補正傾斜角演算手段により演算さ
れた補正傾斜角を用いて前記傾斜角の補正を行う。演算
手段は車輪位置検出手段からの検出信号に基づいて平均
車高を演算する。制御手段は前記演算手段の演算結果に
基づいて、車体の仮想平面を水平にかつその平均車高と
目標車高との差を0とするように流体圧アクチュエータ
制御手段を介して流体圧アクチュエータを制御する。
【0011】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の発明と基本的に同様に姿勢制御が行われる。横加速
度は車速検出手段の出力信号と、操舵角検出手段の出力
信号に基づいて横加速度演算手段で演算される。
【0012】請求項5に記載の発明では、請求項1に記
載の発明と基本的に同様に姿勢制御が行われる。ただ
し、前記傾斜角を求める際に前後加速度が求められその
前後加速度に対応する傾斜角が補正される。
【0013】請求項6に記載の発明では、演算手段によ
る前記傾斜角の演算の際に前後方向加速度に基づいて傾
斜角の補正が行われる点を除き、請求項3に記載の発明
と基本的に同様に姿勢制御が行われる。前後加速度は前
後加速度検出手段により検出され、その検出信号からそ
れに対応する補正傾斜角が補正傾斜角演算手段により演
算される。
【0014】請求項7に記載の発明では、前後加速度が
車速検出手段の検出信号に基づいて前後加速度演算手段
で演算される。その他の作用は請求項6に記載の発明と
同様に行われる。
【0015】請求項8に記載の発明では、前後加速度を
検出する前後加速度センサにより前後加速度が検出され
る。補正傾斜角演算手段は前後加速度センサの検出信号
の単位時間当たりの変化量が基準値を越えたか否かを判
断する。その変化量が基準値を越えた場合に前後加速度
センサの検出信号からそれに対応する補正傾斜角を演算
する。そして、その他の作用は請求項6に記載の発明と
同様に行われる。
【0016】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明を前後四輪がそれぞれ油圧モ
ータで駆動される車両に具体化した第1実施例を図1〜
図8に従って説明する。
【0017】図2及び図3に示すように、車両1の車体
フレーム2の前側には一対のフロント懸架装置3が、後
側には一対のリヤ懸架装置4が配設されている。各懸架
装置3,4は外筒5、内筒6及び流体圧アクチュエータ
としての油圧シリンダ7(図4(a)及び図5に図示)
とからなり、内筒6が例えばボールスプライン(図示せ
ず)を介して、外筒5に対して回転不能かつ軸方向に移
動可能に構成されている。そして、外筒5が車体フレー
ム2に支持され、各内筒6の下端に支持ブラケット8,
9が固定されている。フロント懸架装置3の外筒5は軸
受(図示せず)を介して車体フレーム2に回動可能に支
持されている。リヤ懸架装置4の外筒5は車体フレーム
2に回動不能に支持されている。支持ブラケット8には
前輪12L,12Rと前輪12L,12Rを駆動する油
圧モータ13とが支持されている。支持ブラケット9に
は後輪14L,14Rと後輪14L,14Rを駆動する
油圧モータ15とが支持されている。
【0018】図4(a)は油圧シリンダ7の構成を示す
模式図である。図4(a)に示すように、油圧シリンダ
7は内筒6内にシリンダ本体16が固定され、ピストン
ロッド17の先端が外筒5に固定されている。ピストン
ロッド17は二重管構造に形成され、外管17aを介し
てピストン7aより上側の室16aと連通され、内管1
7bを介してピストン7aより下側の室16bと連通さ
れている。そして、外管17a側に作動油が供給される
と内筒6がシリンダ本体16とともに上昇され、内管1
7b側に作動油が供給されると内筒6がシリンダ本体1
6とともに下降されるようになっている。各懸架装置
3,4には前輪12L,12R及び後輪14L,14R
の上下方向の位置を検出する車輪位置検出手段としての
ストロークセンサ19L,19R,20L,20R(図
5に図示)が設けられている。ストロークセンサ19
L,19R,20L,20Rは油圧シリンダ7に内蔵さ
れ、油圧シリンダ7の長さすなわち各車輪の車体フレー
ム2からの相対位置に対応した検出信号を出力するよう
になっている。
【0019】又、両フロント懸架装置3の外筒5は操舵
リンク5a(図3に図示)を介してパワーステアリング
装置(図示せず)に連結され、ハンドル18の操作によ
り前輪12L,12Rの切れ角が変更されるようになっ
ている。
【0020】次に油圧回路を図5に従って説明する。エ
ンジン21の出力軸22には姿勢制御用の油圧ポンプ2
3が駆動連結されている。又、前記各油圧モータ13,
15の駆動用油圧回路に作動油を供給する可変容量ポン
プとチャージポンプ及びパワーステアリング用の油圧ポ
ンプ(いずれも図示せず)がそれぞれ出力軸22に駆動
連結されている。油圧ポンプ23には斜板式可変容量型
油圧ポンプが使用されている。油圧ポンプ23は主管路
24を介してメインマニホールド25に接続されてい
る。主管路24にはメインチェック弁26及びラインフ
ィルタ27が設けられ、メインチェック弁26とライン
フィルタ27の中間部にメインアキュムレータ28が接
続されている。メインマニホールド25には各懸架装置
3,4の油圧シリンダ7を駆動制御する4個の流体圧ア
クチュエータ制御手段としてのサーボ弁29L,29
R,30L,30R及び1個のカットオフ弁31を備え
ている。サーボ弁は指令電圧に比例してその開度が制御
され、作動油の流量を連続的に調整可能に構成されてい
る。各サーボ弁29L,29R,30L,30Rの供給
ポートは主管路24に、タンクポートはドレーン管路3
2にそれぞれ接続されている。ドレーン管路32にはオ
イルクーラ32aが設けられている。
【0021】サーボ弁29Lは管路33を介して左前輪
12Lの油圧シリンダ7の室16bに、サーボ弁30L
は管路34を介して左後輪14Lの油圧シリンダ7の室
16bに接続されている。サーボ弁29Rは管路35を
介して右前輪12Rの油圧シリンダ7の室16bに、サ
ーボ弁30Rは管路36を介して右後輪14Rの油圧シ
リンダ7の室16bに接続されている。各管路33〜3
6には常に油圧シリンダ7側への作動油の通過を許容す
るパイロット操作チェック弁37がそれぞれ設けられて
いる。カットオフ弁31には4ポート2位置切替えの電
磁弁が使用されいる。カットオフ弁31は管路38を介
してパイロット操作チェック弁37のパイロットポート
に接続され、管路39を介してドレーン管路32に接続
されている。
【0022】各サーボ弁29L,29R,30L,30
Rと各パイロット操作チェック弁37との間に絞り弁4
0を介してアキュムレータ41が接続されている。アキ
ュムレータ41にはダイアフラム形が使用されている。
各油圧シリンダ7と各パイロット操作チェック弁37と
の間には車輪荷重変動検出手段としての圧力センサ42
L,42R,43L,43Rがそれぞれ接続されてい
る。圧力センサ42L,42R,43L,43Rは各油
圧シリンダ7の室16bの圧力すなわち、各車輪から油
圧シリンダ7に作用する荷重に対応する値を検出し、そ
の値に対応する検出信号を出力する。左車輪を昇降させ
る油圧シリンダ7用の両パイロット操作チェック弁37
と両絞り弁40が1個のサブマニホールド44を構成
し、右車輪を昇降させる油圧シリンダ7用の両パイロッ
ト操作チェック弁37と両絞り弁40が1個のサブマニ
ホールド45を構成している。
【0023】左前輪12Lの油圧シリンダ7の室16a
は管路46を介して、左後輪14Lの油圧シリンダ7の
室16aは管路47を介してそれぞれドレーン管路32
に接続されている。右前輪12Rの油圧シリンダ7の室
16aは管路48を介して、右後輪14Rの油圧シリン
ダ7の室16aは管路49を介してそれぞれドレーン管
路32に接続されている。なお、主管路24とドレーン
管路32との間にリリーフ弁50が接続されている。リ
リーフ弁50は油圧モータ23から吐出される作動油の
圧力が所定の圧力より大きくなったとき、主管路24と
ドレーン管路32とを連通させるようになっている。
【0024】次に電気的構成を図1に従って説明する。
制御手段としての制御装置61はマイクロコンピュータ
で構成されている。制御装置61は中央処理装置(以
下、CPUという)62と、読み出し専用メモリ(RO
M)からなる記憶手段としてのプログラムメモリ63
と、読み出し及び書き替え可能なメモリ(RAM)から
なる作業用メモリ64を備えている。CPU62は演算
手段、制御手段、補正傾斜角演算手段、横加速度演算手
段、前後加速度演算手段及び判断手段を構成する。CP
U62はバス65を介してプログラムメモリ63及び作
業用メモリ64に接続され、プログラムメモリ63に記
憶された所定のプログラムデータに従って各種の処理を
実行するようになっている。作業用メモリ64にはCP
U62の各種演算結果が一時記憶される。プログラムメ
モリ63にはCPU62が実行する前記プログラムデー
タと、その実行に必要な各種データとが記憶されてい
る。各種データとしてサーボ弁への指令電圧と油圧シリ
ンダ7の伸縮量との関係を示すマップや関係式、ストロ
ークセンサ19L,19R,20L,20Rの検出信号
と油圧シリンダ7の長さとの関係を示すマップや関係式
がある。又、プログラムメモリ63には操舵角及び車速
と横加速度との関係を示すマップ、横加速度とロール角
φとの関係を示すマップあるいは関係式等もデータとし
て記憶されている。
【0025】CPU62はバス65及び入力回路66a
を介して、傾斜角センサ67p,67r、傾斜角速度セ
ンサ68p,68r、圧力センサ42L,42R,43
L,43R、ストロークセンサ19L,19R,20
L,20R、上下加速度センサ(以下、単に加速度セン
サという)69L,69R,70L,70R、車速セン
サ71、操舵角センサ72及び車高設定器73に接続さ
れている。又、CPU62はバス65及び駆動回路66
bを介して、サーボ弁29L,29R,30L,30R
及びカットオフ弁31に接続されている。
【0026】傾斜角センサ67p,67r及び傾斜角速
度センサ68p,68rは運転席の下で車両重心位置近
辺にそれぞれ1個ずつ配設されている。傾斜角センサ6
7pは水平面に対する車両1の前後方向の傾き、すなわ
ち車体の仮想平面の水平面に対する前後方向の傾斜角
(ピッチ角θ)を検出し、その角度に対応した検出信号
を出力する。傾斜角センサ67rは水平面に対する車両
1の左右方向の傾き、すなわち車体の仮想平面の水平面
に対する左右方向の傾斜角(ロール角φ)を検出し、そ
の角度に対応した検出信号を出力する。傾斜角センサ6
7p,67rには液体式のセンサあるいは振り子を利用
したポテンショメータ式又はトルクバランス式のセンサ
が使用される。いずれの方式においてもこれらの傾斜角
センサは水平方向の加速度の影響を受ける。
【0027】傾斜角速度センサ68pはピッチ角の変化
速度を検出し、傾斜角速度センサ68rはロール角の変
化速度を検出し、それぞれその変化速度に対応した検出
信号を出力する。加速度センサ69L,69R,70
L,70Rは各懸架装置3,4の近傍における車体フレ
ーム2の上部に配設され、上下方向の加速度を検出して
その検出信号を出力する。
【0028】車速検出手段としての車速センサ71は油
圧モータ13,15の回転数に対応した信号を出力す
る。操舵角検出手段としての操舵角センサ72は操舵角
すなわち前輪12L,12Rの切れ角に対応した信号を
出力する。
【0029】車高設定手段としての車高設定器73は運
転席から操作し易い位置に配設されている。車高設定器
73は回動可能な調整つまみを備え、調整つまみの回動
量に比例して出力電圧が連続的に変更可能に構成されて
いる。
【0030】CPU62は車高設定器73からの出力信
号を入力し、その信号に基づいて目標平均車高を演算す
るようになっている。平均車高(車高)は4個の懸架装
置3,4の長さの平均値として求められる。CPU62
はストロークセンサ19L,19R,20L,20Rか
らの出力信号に基づいて基準位置からの油圧シリンダ7
の伸縮量を演算する。CPU62は傾斜角センサ67
p,67r、傾斜角速度センサ68p,68r、圧力セ
ンサ42L,42R,43L,43R及び加速度センサ
69L,69R,70L,70Rからの出力信号に基づ
き水平状態からの変位量を演算する。CPU62は車高
設定器73により設定された目標平均車高における水平
状態(基準状態)からの各センサの変位量を演算する。
そして、車体を水平にかつ当初設定された平均車高にす
るために必要な各油圧シリンダ7の伸縮量を求め、それ
に対応する各サーボ弁29L,29R,30L,30R
への指令電圧値を演算する。CPU62はその指令電圧
を各サーボ弁29L,29R,30L,30Rに出力す
る。
【0031】次に車体の水平制御の考え方を説明する。
図6は車体B(実線で示す四辺形)が鎖線で示す仮想水
平面Hpから変位した状態を示す模式図である。車両の
トレッドを2W、ホイールベースを2L、ピッチ角をθ
(ラジアン)、ロール角をφ(ラジアン)とすると、左
前輪12Lの変位量h1 、右前輪12Rの変位量h2
左後輪14Lの変位量h3 、右後輪14Rの変位量h4
は次式で近似される。
【0032】h1 =−h4 =L sinθ+W sinφ… h2 =−h3 =L sinθ−W sinφ… なお、ピッチ角θ及びロール角φが非常に小さい場合
は、 sinθ=θ、 sinφ=φとしてもよい。
【0033】図7は車輪を支持する懸架装置の1個を模
式化したものである。アキュムレータ41の圧力をPg
、車体の変位をZ2 、変位Z2 の微分量をdZ2 する
と、状態方程式は次式で表される。なお、図7において
0 は外乱による変位である。
【0034】(dx/dt)=Ax+Bu… 但し、xは状態ベクトルを表し、x=[Z2 dZ2 Pg
T となる。又、uは制御入力(ベクトル)を表し、
u=[V]=−kxとなる。Vはサーボ弁への指令電
圧、kはフィードバックゲインを表す。又、A及びBは
係数マトリックスを表す。そして、xに対するフィード
バックゲインk=[k1 k2 k3 ]を現代制御理論のL
Q法(リニア・クォードラティック法)を利用して設計
して求めるようにした。
【0035】次にこのフィードバック制御に使用される
制御系を図8のブロック図に従って説明する。なお、図
8は制御系を示すものであってハード的な構成を示すも
のではなく、プログラムメモリ63に記憶されている一
連のプログラムの実行により実現される。又、図8は1
個の懸架装置に関するものであり、各懸架装置毎に同様
な制御が行われる。
【0036】各加速度センサ69L,69R,70L,
70Rで検出された加速度Gi はフィルタA76に入力
される。フィルタA76はハイパスフィルタと積分回路
からなり、各加速度Gi が速度dhi に変換されてモー
ド変換・逆変換部77に入力される。モード変換・逆変
換部77では4個の速度dh1 〜dh4 からヒーブモー
ド、ロールモード、ピッチモード、ワープモードの各速
度、すなわちヒーブ速度dη、ロール角速度dφ、ピッ
チ角速度dθ、ワープ速度dwを次式〜から求める
モード変換がまず行われる。ここでワープモードとはひ
ねりの影響を考慮するためのものである。
【0037】 dη=(dh1 +dh2 +dh3 +dh4 )/4… dφ=(dh1 −dh2 +dh3 −dh4 )/(4W)… dθ=(dh1 +dh2 −dh3 −dh4 )/(4L)… dw=(dh1 −dh2 −dh3 +dh4 )/4… そして、変換されたヒーブ速度dη、ロール角速度d
φ、ピッチ角速度dθ及びワープ速度dwから、近似式
,を用いて、ロール角速度dφ及びピッチ角速度d
θを各車輪の変位速度dh1 〜dh4 に分配するモード
逆変換が行われる。
【0038】dh1 =−dh4 =Ldθ+Wdφ… dh2 =−dh3 =Ldθ−Wdφ… なお、,式は式〜から次のようにして導かれ
る。
【0039】dη’=dη×ηGain dφ’=dφ×φGain dθ’=dθ×θGain dw’=dw×ωGain dh1 =dη’+dφ’+dθ’+dw’ dh2 =dη’−dφ’+dθ’−dw’ dh3 =dη’+dφ’−dθ’−dw’ dh4 =dη’−dφ’−dθ’+dw’ ここで、ηGain =0、φGain =W、θGain =L、
wGain =0とすると、 dh1 =−dh4 =Ldθ+Wdφ… dh2 =−dh3 =Ldθ−Wdφ… なお、モード変換・逆変換部77で式,の演算のみ
を行ってもよい。
【0040】傾斜角速度センサ68r,68pで検出さ
れたロール角速度dφ及びピッチ角速度dθはそれぞれ
ローパスフィルタからなるフィルタB78a,78bを
経てモード逆変換部79に入力される。モード逆変換部
79では式,を用いてロール角速度dφ及びピッチ
角速度dθを各車輪の成分に分配するモード逆変換が行
われる。モード変換・逆変換部77及びモード逆変換部
79での演算結果が加算部80で加算されて乗算部81
に入力され、乗算部81でゲインk2 が乗算される。そ
して、サーボ弁の操作量に相当する信号が乗算部81か
ら出力される。
【0041】加速度センサ69L,69R,70L,7
0Rの検出信号に基づいて算出されたロール角速度dφ
及びピッチ角速度dθは高周波領域の変化を反映する。
傾斜角速度センサ68r,68pで検出されたロール角
速度dφ及びピッチ角速度dθは低周波領域の変化を反
映する。そして、両者を加算することにより全領域の変
化に対応した値となる。
【0042】車速センサ71で検出された車速はローパ
スフィルタからなるフィルタG82を経て横加速度演算
部83に入力される。操舵角センサ72で検出された操
舵角はローパスフィルタからなるフィルタH84を経て
横加速度演算部83に入力される。すなわち、旋回時に
は車速及び操舵角に対応する横加速度が横加速度演算部
83に入力される。横加速度演算手段としての横加速度
演算部83は入力された車速及び操舵角からそれに対応
する横加速度をマップあるいは関係式から演算し、演算
結果をロール角補正部85に出力する。車速センサ7
1、操舵角センサ72及び横加速度演算部83により横
加速度検出手段が構成される。補正傾斜角演算手段とし
てのロール角補正部85は入力された横加速度に対応す
る補正傾斜角としての補正ロール角を加算部86に出力
する。傾斜角センサ67rで検出されたロール角φは、
加算部86でロール角補正部85から出力された補正ロ
ール角と加算された後、ローパスフィルタからなるフィ
ルタC87aを経てモード逆変換部88に入力される。
【0043】傾斜角センサ67rの検出信号と補正ロー
ル角が加算部86で加算されると、傾斜角センサ67r
の検出信号から横加速度に基づく部分が相殺される。そ
して、車体の実際のロール角に相当する信号がフィルタ
C87aに入力される。従って、傾斜角センサ67rが
横加速度の影響を受けて、車体が実際のロール角より旋
回時の外側に傾いていることを示す検出信号を出力して
も、正しいロール角によりその後の演算が行われる。
【0044】傾斜角センサ67pで検出されたピッチ角
θはローパスフィルタからなるフィルタC87bを経て
モード逆変換部88に入力される。モード逆変換部88
では式,によりロール角φ及びピッチ角θを各車輪
に分配するモード逆変換が行われる。又、加算部80の
出力はハイパスフィルタと積分回路からなるフィルタF
89に入力され、変位速度dh1 〜dh4 が変位量h1
〜h4 に変換される。そして、フィルタF89の出力と
モード逆変換部88の出力とが加算部90で加算されて
乗算部91に入力され、乗算部91でゲインk1 が乗算
される。そして、サーボ弁の操作量に相当する信号が乗
算部91から出力される。
【0045】傾斜角センサ67r,67pで検出された
ロール角φ及びピッチ角θに基づいて算出された変位量
1 〜h4 は変化速度が遅い場合(低周波領域)の変化
を反映しているが、変化速度が速い場合(高周波領域)
の変化の反映は不十分となる。しかし、高周波領域の変
化分は加速度センサ69L,69R,70L,70Rと
傾斜角速度センサ68p,68rの検出信号に基づいた
変位量h1 〜h4 として算出され、加算部90の出力は
全領域の変化を十分反映したものとなる。
【0046】各圧力センサ42L,42R,43L,4
3Rで検出された各油圧シリンダ7の圧力Pi はローパ
スフィルタからなるフィルタD92に入力され、フィル
タD92で前記アキュムレータ41の圧力Pg に等しい
値となる。フィルタD92の出力が乗算部93に入力さ
れ、その信号に乗算部93でゲインk3 が乗算される。
そして、乗算部93からサーボ弁の操作量に相当する信
号が出力される。なお、前記圧力Pi は初期値からの変
化分(差分)を意味する。そして、初期値は水平面上に
車両1が配置され、かつ車高が基準位置に設定された状
態における値であり、この圧力Pi は人が乗り降りする
程度では変化しない。
【0047】各ストロークセンサ19L,19R,20
L,20Rで検出された油圧シリンダ7の伸縮量(スト
ローク量)Zi はローパスフィルタからなるフィルタE
94aを経てモード変換部95に入力される。そして、
モード変換部95で4個の値が単純平均され1個の車輪
に対する上下方向の変位が求められ、加算部96に入力
される。又、車高設定器73で設定された目標平均車高
OZh はフィルタE97を経て加算部96に入力され、
加算部96でモード変換部95の出力と加算されて乗算
部98に入力される。そして、乗算部98でゲインk4
が乗算され、乗算部98からサーボ弁の操作量に相当す
る信号が出力される。
【0048】そして、各乗算部81,91,93,98
の出力が加算部99で加算され、対応する各サーボ弁2
9L,29R,30L,30Rにそれに対応した指令電
圧が出力される。なお、ゲインk1 〜k3 が前記状態方
程式のベクトルxに対するフィードバックゲインk=
[k1 k2 k3 ]の各ゲインk1 〜k3 に相当する。そ
して、ゲインk4 は通常の比例制御のゲインである。な
お、ゲインk1 〜k4はプログラムメモリ63に記憶さ
れている。
【0049】次に前記のように構成された姿勢制御装置
の作用を説明する。エンジン21の駆動に伴い油圧ポン
プ23が駆動され、油圧ポンプ23から吐出された作動
油が主管路24を経てメインマニホールド25に供給さ
れる。車両1の停止中、カットオフ弁31はタンクポー
トが管路38と連通する状態に保持され、油圧シリンダ
7は伸縮不能な状態に保持される。カットオフ弁31は
車両の走行中、供給ポートが管路38と連通する状態に
保持される。この状態では各パイロット操作チェック弁
37はパイロット圧により、作動油がいずれの方向にも
通過可能な状態に保持される。すなわち、各油圧シリン
ダ7の室16bにアキュムレータ41の作用が常に働く
状態となる。
【0050】CPU62は図4(b)に示すように、各
センサ及び車高設定器73の出力信号を取り込み、次い
で各油圧シリンダ7の制御量を算出し、その制御量に相
当する指令電圧を各サーボ弁29L,29R,30L,
30Rに出力する動作を繰り返す。
【0051】車体の仮想平面が水平状態で走行中に車輪
が傾斜面や凹凸部上に移動すると、各種センサが水平状
態からの変位量を検出し、その検出信号がCPU62に
入力される。すなわち、加速度センサ69L,69R,
70L,70Rから加速度検出信号が、傾斜角速度セン
サ68r,68pから傾斜角速度検出信号がそれぞれ入
力される。傾斜角センサ67pからはピッチ角θ検出信
号が、傾斜角センサ67rからはロール角φ検出信号
が、圧力センサ42L,42R,43L,43Rからは
車輪荷重に相当する検出信号がそれぞれ入力される。車
速センサ71及び操舵角センサ72からも検出信号が入
力される。CPU62はこれらの検出信号に基づいて各
車輪の前記水平状態からの変位量を演算する。又、CP
U62はストロークセンサ19L,19R,20L,2
0Rからの検出信号に基づいて車体の平均車高を演算
し、目標車高との差を演算する。そして、車体を水平に
かつ目標車高となるように各油圧シリンダ7を伸縮させ
るため、各サーボ弁29L,29R,30L,30Rに
必要な開度と作動油移動方向を達成させる指令電圧を演
算する。これらの演算は図8の制御系に従って前記のよ
うにして行われる。すなわち、傾斜角センサ67rが旋
回時の横加速度の影響を受けても、指令電圧の演算には
支障がない。
【0052】懸架装置3,4すなわち油圧シリンダ7を
伸長させるときには各サーボ弁29L,29R,30
L,30Rの供給ポートが管路33〜36と連通する状
態に保持され、各油圧シリンダ7の室16bへ作動油が
供給される。又、油圧シリンダ7を短縮させるときには
各サーボ弁29L,29R,30L,30Rのタンクポ
ートが管路33〜36と連通する状態に保持される。油
圧シリンダ7には常に車両1の自重の反力である車輪荷
重が油圧シリンダ7を短縮させる方向へ作用している。
従って、この状態では各油圧シリンダ7の室16bの作
動油が各サーボ弁29L,29R,30L,30Rを通
って排出されて油圧シリンダ7が縮む。室16bへの作
動油の供給量及び供給速度、室16bからの作動油の排
出量及び排出速度は各サーボ弁29L,29R,30
L,30Rの開度により定められる。各サーボ弁29
L,29R,30L,30Rの開度調整と、サーボ弁の
各ポートと各管路33〜36との連通状態の切替えはC
PU62からの指令電圧に基づいて行われる。前記のよ
うにこの姿勢制御装置では、ロール角φを検出する傾斜
角センサが車両の旋回時に横加速度の影響を受けて実際
のロール角φと異なった検出信号を出力しても、横加速
度に起因する分が除去されて実際のロール角φに相当す
る値で制御が行われる。その結果、特に不正地や傾斜地
において車両が安定した状態で走行できる。
【0053】又、この姿勢制御装置は車体の水平位置か
らの傾斜角度の変動だけでなく、車輪荷重の変動とを組
み合せてその変動を0にするように姿勢制御を行うの
で、とくにオフロード走行時における車体の水平維持性
能が向上する。例えば、走行中に1個の車輪のみが穴あ
るいは溝に入った場合、車体の傾斜角度は変化しない場
合があるが、その場合でも車輪荷重は変化するため、当
該車輪の懸架装置は車輪荷重の変動を0とするように制
御される。そして、1個の油圧シリンダ7だけが伸びて
姿勢を水平に保持するのではなく、平均車高が設定車高
(目標車高)となるように他の油圧シリンダ7が縮み、
全部の懸架装置3,4が伸縮される。従って、その状態
から穴あるいは溝に入っていない他の車輪の状態が変化
しても、車体の姿勢変化は小さくなる。
【0054】(実施例2)次に第2実施例を図9及び図
10に基づいて説明する。この実施例では車両1が急加
速及び急減速を行った場合に、傾斜角センサ67pが前
後加速度の影響を受けても、姿勢制御への悪影響を防止
可能にした点が前記実施例と異なっている。図9は電気
的構成を部分的に示すブロック図であり、図10は制御
系の一部を示すブロック図である。
【0055】この実施例の電気的構成は実施例1の構成
から操舵角センサ72を省略した構成となる。速度セン
サ71は前後加速度検出手段を構成する。プログラムメ
モリ63には前後加速度とピッチ角θとの関係を示すマ
ップあるいは関係式がデータとして記憶されている。
又、制御系のブロック図は第1実施例の制御系のブロッ
ク図(図8)から、フィルタG82、フィルタG84、
横加速度演算部83、ロール角補正部85及び加算部8
6を省略し、代わりにフィルタI100、ピッチ角補正
部101及び加算部102を加えた構成となる。フィル
タI100はローパスフィルタと微分回路からなり前後
加速度演算手段を構成する。車速センサ71及びフィル
タI100により前後加速度検出手段が構成されてい
る。ピッチ角補正部101は補正傾斜角演算手段を構成
する。すなわち、CPU62におけるフィルタC87
a,87bに入力されるロール角φ及びピッチ角θの処
理が前記実施例と異なり、その他の処理は同様に行われ
る。
【0056】傾斜角センサ67rで検出されたロール角
φはフィルタC87aを経てモード逆変換部88に入力
される。傾斜角センサ67pで検出されたピッチ角θは
加算部102に入力される。車速センサ71で検出され
た車速はフィルタI100で前後加速度に変換されてピ
ッチ角補正部101に入力される。ピッチ角補正部10
1は入力された前後加速度に対応するピッチ角θである
補正傾斜角をマップあるいは関係式から演算し、演算結
果を加算部102に出力する。傾斜角センサ67pで検
出されたピッチ角θと、ピッチ角補正部101からの補
正傾斜角とが加算部102で加算されると、ピッチ角θ
から前後加速度に基づく部分が相殺される。従って、傾
斜角センサ67pが前後加速度の影響を受けて、車体が
実際のピッチ角より前後方向に余分に傾いていることを
示す検出信号を出力しても、正しいピッチ角によりその
後の演算が行われる。
【0057】車両1が急加速及び急減速を行うと、傾斜
角センサ67pは前後加速度の影響を受けて急加速時に
は前側に、急減速時には後側に前後加速度に対応する割
合で余分に傾斜していることを示す検出信号を出力す
る。しかし、前記のように前後加速度に起因する部分が
除去されて、実際のピッチ角θに相当する値で制御が行
われる。その結果、車両1の急加速及び急減速を行って
も車体の水平状態が維持され、運転者に違和感を与えな
い。
【0058】(実施例3)次に第3実施例を図11及び
図12に基づいて説明する。この実施例では前後加速度
検出手段の構成が第2実施例と異なっており、その他の
構成は同じである。図11は電気的構成を部分的に示す
ブロック図であり、図12は制御系の一部を示すブロッ
ク図である。
【0059】この実施例の電気的構成は実施例2の構成
において、車速センサ71に代えて前後加速度センサ1
03を設けた構成となる。前後加速度センサ103は取
付け位置によっては車体の前後方向の傾斜に対しても反
応する。制御系のブロック図は第2実施例の制御系のブ
ロック図(図10)において、フィルタI100に代え
てフィルタJ104を設けた構成となる。フィルタJ1
04は、バンドパスフィルタからなり、前後加速度セン
サ103の検出信号から急激な変化分のみを取り出して
ピッチ角補正部101aに出力する。補正傾斜角演算手
段を構成するピッチ角補正部101aは、前後加速度セ
ンサ103の検出信号の単位時間当たりの変化量が基準
値を越えたか否かを判断し、越えた場合に前後加速度セ
ンサの検出信号からそれに対応する補正傾斜角を演算す
る判断手段を備えている。前記基準値は車両が急加速及
び急減速を行った際に生じる前後加速度に対応する値に
設定されている。この実施例はCPU62におけるフィ
ルタC87a,87bに入力されるロール角φ及びピッ
チ角θの処理が前記第2実施例と異なり、その他の処理
は同様に行われる。前後加速度センサ103は前後加速
度検出手段を構成する。
【0060】傾斜角センサ67rで検出されたロール角
φはフィルタC87aを経てモード逆変換部88に入力
される。傾斜角センサ67pで検出されたピッチ角θは
加算部102に入力される。前後加速度センサ103で
検出された前後加速度はフィルタJ104を経てピッチ
角補正部101aに入力される。ピッチ角補正部101
aは入力された前後加速度の単位時間当たりの変化量が
基準値を越えたか否かを判断し、越えた場合に前後加速
度センサの検出信号からそれに対応する補正傾斜角を演
算する。そして、前後加速度に対応した補正傾斜角を加
算部102に出力する。傾斜角センサ67pで検出され
たピッチ角θと、ピッチ角補正部101からの補正傾斜
角とが加算部102で加算されると、前後加速度にピッ
チ角θから前後加速度に基づく部分が相殺される。従っ
て、傾斜角センサ67pが急加速及び急減速に起因する
前後加速度の影響を受けて、車体が実際のピッチ角θよ
り前後方向に余分に傾いていることを示す検出信号を出
力しても、正しいピッチ角θによりその後の演算が行わ
れる。その結果、車両1の急加速及び急減速を行っても
車体の水平状態が維持され、運転者に違和感を与えな
い。
【0061】前後加速度センサ103は前後加速度を検
出するだけでなく、車体の前後方向の傾斜をも感知す
る。その結果、単に前後加速度センサ103の検出信号
に対応するピッチ角θを補正傾斜角として加算部102
に出力すると、路面の傾斜や凹凸により車体が前傾又は
後傾した際に誤った補正を行う場合がある。しかし、前
記のように急加速及び急減速時に相当する加速度変化が
生じた場合にピッチ角θの補正を行うため、そのような
事態が回避される。
【0062】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、次のように具体化してもよい。 (1)第1実施例において運転席に旋回時にロール角の
補正を行う補正モードと、補正を行わない非補正モード
とに切替えるための切替えスイッチを設け、オフロード
走行時以外の平坦な一般道路走行時には非補正モードで
走行可能としてもよい。運転者は切替えスイッチを操作
して一般道路を走行する際には非補正モードとし、オフ
ロード走行時には補正モードとする。その結果、オフロ
ード走行時に旋回する場合は、前記第1実施例と同様に
横加速度の影響が除去された状態で姿勢制御が行われ
る。一方、一般道路走行時には横加速度の影響を受けた
傾斜角センサ67rの検出信号に基づいて姿勢制御が行
われる。その結果、旋回時には路面が水平でも姿勢制御
の結果内側に傾いた状態となる。しかし、路面が水平の
場合は車両の特性上、旋回時に内側へ傾斜することは望
ましい。
【0063】(2)第1実施例において旋回時に横加速
度の影響を全て排除するように補正傾斜角を演算する代
わりに、車速が遅い場合にはある程度横加速度の影響が
及ぶように補正傾斜角を演算して、姿勢制御の結果車体
がある程度内側に傾くようにしてもよい。すなわち、マ
ップ又は関係式から得られた補正傾斜角に1より小さな
係数を掛けて加算部86に出力する構成としてもよい。
【0064】(3)車体の水平状態からの傾斜角度の変
動を検出する検出手段として加速度センサ、傾斜角速度
センサ及び傾斜角センサの3種全てを装備する代わり
に、加速度センサ及び傾斜角センサ、傾斜角速度センサ
及び傾斜角センサの2種の組合せあるいは傾斜角センサ
だけを装備するようにしてもよい。そして、それに対応
して制御系の処理を省略してもよい。
【0065】(4)各サーボ弁29L,29R,30
L,30Rへの指令電圧の決定方法は前記実施例の制御
系を使用するものに限らず、傾斜角センサの傾斜角が0
から変動した場合、水平方向の加速度に基づく傾斜角の
補正を行った後、傾斜角の偏差を0にするように各車輪
のストロークすなわち油圧シリンダ7の伸縮量を演算し
てその値に対応する指令電圧を演算するものであればよ
い。
【0066】(5)横加速度の影響を補正する構成と、
前後加速度の影響を補正する構成との両者を備えたも
の、例えば、実施例1の構成に実施例2又は実施例3の
構成を加えたものとしてもよい。この場合、旋回時には
横加速度の影響を受けずに水平状態で旋回でき、急加速
及び急減速の場合も前後加速度の影響を受けずに車体が
水平状態に維持される。
【0067】(6)荷重変動検出手段としての圧力セン
サ42L,42R,43L,43Rを省略してもよい。 (7)懸架装置3,4を伸縮させる油圧シリンダ7を懸
架装置3,4に内蔵する代わりに、懸架装置3,4と平
行に配設してもよい。
【0068】(8)油圧ポンプ23として斜板式可変容
量油圧ポンプに代えて、斜軸式可変容量油圧ポンプ、特
開平5−164245号公報に開示されたラジアルシリ
ンダ形可変容量ポンプ等他の形式のものを使用してもよ
い。又、油圧ポンプ23として容量が一定の油圧ポンプ
を使用してもよい。又、油圧ポンプの駆動源としてエン
ジンに代えてバッテリで駆動されるモータを使用しても
よい。
【0069】(9)前輪12L,12R及び後輪14
L,14Rを油圧モータに代えてバッテリで駆動される
モータで駆動する構成としてもよい。前記各実施例及び
変更例から把握できる請求項に記載の発明以外の技術思
想について、以下にその効果とともに記載する。
【0070】(1)請求項3,4に記載の発明におい
て、各車輪の荷重変動をそれぞれ検出する荷重変動検出
手段を設け、車輪荷重の変動を0とするように姿勢制御
を行う制御手段を設けるとともに、旋回時にロール角の
補正を行う補正モードと、補正を行わない非補正モード
とに切替えるための切替えスイッチを設ける。この場
合、非補正モードにすると、一般道路走行時における旋
回時には路面が水平でも、車体が車両の特性上好ましい
内側へ傾斜する状態となる。
【0071】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明では、車体を水平に制御する際に、水平方向の加速度
による悪影響を排除して車体の水平維持機能を向上させ
ることができる。又、請求項2〜4に記載の発明では、
特に車両の旋回時に前記加速度による悪影響を排除して
車体の水平維持機能を向上させることができる。
【0072】又、請求項5〜8に記載の発明では、特に
車両の急加速及び急減速時に前記加速度による悪影響を
排除して車体の水平維持機能を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施例の電気的構成を
示すブロック回路図である。
【図2】同じく車両の概略斜視図である。
【図3】同じく懸架装置の配置を示す概略側面図であ
る。
【図4】(a)は懸架装置の油圧シリンダの模式図であ
り、(b)は姿勢制御時の作用を説明するフローチャー
トである。
【図5】姿勢制御装置の油圧回路図である。
【図6】車体が仮想水平面から変位した状態を示す模式
図である。
【図7】車輪を支持する懸架装置の模式図である。
【図8】制御系のブロック図である。
【図9】第2実施例の電気的構成の一部を示すブロック
回路図である。
【図10】同じく制御系の一部を示すブロック図であ
る。
【図11】第3実施例の電気的構成の一部を示すブロッ
ク回路図である。
【図12】同じく制御系の一部を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1…車両、3…フロント懸架装置、4…リヤ懸架装置、
7…流体圧アクチュエータとしての油圧シリンダ、12
L,12R…車輪としての前輪、14L,14R…車輪
としての後輪、19L,19R,20L,20R…車輪
位置検出手段としてのストロークセンサ、29L,29
R,30L,30R…流体圧アクチュエータ制御手段と
してのサーボ弁、42L,42R,43L,43R…車
輪荷重変動検出手段としての圧力センサ、61…制御手
段としての制御装置、62…演算手段、制御手段、補正
傾斜角演算手段、横加速度演算手段、前後加速度演算手
段及び判断手段を構成するCPU(中央処理装置)、6
7p,67r…傾斜角センサ、71…横加速度検出手段
又は前後加速度検出手段を構成する車速検出手段として
の車速センサ、72…同じく操舵角検出手段としての操
舵角センサ、83…横加速度演算手段としての横加速度
演算部、85…補正傾斜角演算手段としてのロール角補
正部、100…前後加速度検出手段を構成する前後加速
度演算手段としてのフィルタI、101,101a…補
正傾斜角演算手段としてのピッチ角補正部、103…前
後加速度検出手段を構成する前後加速度センサ、B…車
体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴崎 俊一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体圧アクチュエータにより伸縮可能な
    懸架装置を介して各車輪をそれぞれ車体に支持し、水平
    方向の加速度の影響を受ける傾斜角センサにより車体の
    傾斜を検出して車体が水平状態から傾斜すると水平状態
    に戻すように、前記流体圧アクチュエータにより各車輪
    のストロークを制御して車体の姿勢制御を行う車両の姿
    勢制御方法において、 前記傾斜角センサからの検出信号に基づいて車体の仮想
    平面の水平面に対する傾斜角を求め、かつ傾斜角を求め
    る際に前記傾斜角センサに対して水平方向に作用する加
    速度を求めてその加速度に対応する傾斜角を補正し、前
    記流体圧アクチュエータを伸縮させて傾斜角の偏差を0
    とするように各車輪のストロークを制御して車体の仮想
    平面を水平状態とする車両の姿勢制御方法。
  2. 【請求項2】 前記傾斜角を求める際に車両に作用する
    横加速度を求めてその横加速度に対応する傾斜角を補正
    する請求項1に記載の車両の姿勢制御方法。
  3. 【請求項3】 流体圧アクチュエータにより伸縮可能な
    懸架装置を介して各車輪をそれぞれ車体に支持し、水平
    方向の加速度の影響を受ける傾斜角センサにより車体の
    傾斜を検出して車体が水平状態から傾斜すると水平状態
    に戻すように、前記流体圧アクチュエータにより各車輪
    のストロークを制御して車体の姿勢制御を行う車両の姿
    勢制御装置において、 各車輪の車体に対する上下方向の相対位置を検出する車
    輪位置検出手段と、 前記流体圧アクチュエータに供給される作動流体の流量
    及び方向を制御する流体圧アクチュエータ制御手段と、 旋回時に車両に作用する横加速度を検出する横加速度検
    出手段と、 前記横加速度検出手段の検出信号からそれに対応する補
    正傾斜角を演算する補正傾斜角演算手段と、 前記傾斜角センサからの検出信号に基づく前記仮想平面
    の水平面に対する傾斜角の演算、前記補正傾斜角演算手
    段により演算された補正傾斜角による前記傾斜角の補正
    演算及び車輪位置検出手段からの検出信号に基づく平均
    車高の演算を行う演算手段と、 前記演算手段の演算結果に基づいて車体の仮想平面を水
    平にかつその平均車高と目標車高との差を0とするよう
    に前記流体圧アクチュエータ制御手段を介して前記流体
    圧アクチュエータを制御する制御手段とを備えた車両の
    姿勢制御装置。
  4. 【請求項4】 前記横加速度検出手段は車速検出手段
    と、操舵角検出手段と、両検出手段の検出信号に基づい
    て横加速度を演算する横加速度演算手段とからなる請求
    項3に記載の車両の姿勢制御装置。
  5. 【請求項5】 前記傾斜角を求める際に車両の前後方向
    に作用する前後加速度を求めてその前後加速度に対応す
    る傾斜角を補正する請求項1に記載の車両の姿勢制御方
    法。
  6. 【請求項6】 流体圧アクチュエータにより伸縮可能な
    懸架装置を介して各車輪をそれぞれ車体に支持し、水平
    方向の加速度の影響を受ける傾斜角センサにより車体の
    傾斜を検出して車体が水平状態から傾斜すると水平状態
    に戻すように、前記流体圧アクチュエータにより各車輪
    のストロークを制御して車体の姿勢制御を行う車両の姿
    勢制御装置において、 各車輪の車体に対する上下方向の相対位置を検出する車
    輪位置検出手段と、 前記流体圧アクチュエータに供給される作動流体の流量
    及び方向を制御する流体圧アクチュエータ制御手段と、 車両に作用する前後方向の加速度を検出する前後加速度
    検出手段と、 前記前後加速度検出手段の検出信号からそれに対応する
    補正傾斜角を演算する補正傾斜角演算手段と、 前記傾斜角センサからの検出信号に基づく前記仮想平面
    の水平面に対する傾斜角の演算、前記補正傾斜角演算手
    段により演算された補正傾斜角による前記傾斜角の補正
    演算及び車輪位置検出手段からの検出信号に基づく平均
    車高の演算を行う演算手段と、 前記演算手段の演算結果に基づいて車体の仮想平面を水
    平にかつその平均車高と目標車高との差を0とするよう
    に前記流体圧アクチュエータ制御手段を介して前記流体
    圧アクチュエータを制御する制御手段とを備えた車両の
    姿勢制御装置。
  7. 【請求項7】 前記前後加速度検出手段は車速検出手段
    と、車速検出手段の検出信号に基づいて前後加速度を演
    算する前後加速度演算手段とからなる請求項6に記載の
    車両の姿勢制御装置。
  8. 【請求項8】 前記前後加速度検出手段を前後方向の加
    速度を検出する前後加速度センサとし、前記補正傾斜角
    演算手段は前後加速度センサの検出信号の単位時間当た
    りの変化量が基準値を越えたか否かを判断し、越えた場
    合に前後加速度センサの検出信号からそれに対応する補
    正傾斜角を演算する判断手段を備えた請求項6に記載の
    車両の姿勢制御装置。
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