JP2553702Y2 - パワーステアリング装置 - Google Patents

パワーステアリング装置

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JP2553702Y2
JP2553702Y2 JP1990054872U JP5487290U JP2553702Y2 JP 2553702 Y2 JP2553702 Y2 JP 2553702Y2 JP 1990054872 U JP1990054872 U JP 1990054872U JP 5487290 U JP5487290 U JP 5487290U JP 2553702 Y2 JP2553702 Y2 JP 2553702Y2
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steering
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power steering
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哲規 矢野
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Denso Ten Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔概要〕 路面の凹凸度に応じてパワーアシスト量を可変するパ
ワーステアリング装置に関し、 凹凸の多い悪路での操舵性能を改善することを目的と
し、 車両の操舵力を補助するパワーステアリングにおい
て、前記車両の加速度を検出する加速度検出手段と、前
記加速度検出手段から検出される加速度の変動周期が短
周期である程、前記操舵力を補助する量を減少させる制
御器とを備えるよう構成する。
〔産業上の利用分野〕
本考案は、路面の凹凸度に応じてパワーアシスト量を
可変するパワーステアリング装置に関する。
車輪の方向を変える操舵力の一部を動力によって補助
するパワーステアリング(以下PSと略記する)は、動力
による補助量(パワーアシスト量)の大小で操舵性能に
大きな差が生ずる。
〔従来の技術〕
PSは油圧、空気圧、電気等を動力として運転者による
操舵力を軽減するが、単に操舵力を小さくすればよいと
いうものではない。例えば、高速走行時は元々所要とす
る操舵力が減少し、しかも僅かな切れ角でも大きく進路
が変わるので、低速走行時より大きな操舵力を要するシ
ステムの方が安全である。
この様な観点から車速に反比例してパワーアシスト量
を変化させ、低速走行時に軽く操舵でき、高速走行時は
安定性の高い操舵性能となる様に制御するシステムもあ
る。
また、乗車人員等の荷重によってパワーアシスト量を
可変するシステムもある。これは荷重が増加すると操舵
しにくくなる(重くなる)ので、アシスト量を増加させ
て操舵し易くする(軽くする)ものである。このシステ
ムでは荷重の大小を検出するために車体の浮き沈みを検
出するセンサを用いるが、このセンサは路面の凹凸によ
って車体が振動するとそれも検出してしまうため、凹凸
の多い悪路で操舵力が頻繁に変化しないようにする、即
ち操舵力を凹凸の少ない良路と同じにしておくために、
センサ出力を平均化して使用する方式(例えば特開昭60
−76472号公報)もある。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、凹凸の多い悪路では多くの運転者が経験す
るようにハンドルが取られ易く、しかも切れ角が変化し
易いので、凹凸の少ない良路のような安定した走行がし
にくい。従って、悪路ではパワーアシスト良を減らせば
よいが、従来の方式はいずれもこの点を考慮していな
い。
本考案は、凹凸の多い悪路での操舵性能を改善し、悪
路走行時に運転者に確かな手応えを与えようとするもの
である。
〔課題を解決するための手段〕
第1図は本考案の構成図で、1は路面の凹凸を検出す
るG(加速度)センサ、2はPS用の制御器、3はアシス
ト機構、4はステアリング機構、5はタイヤである。
本例のアシスト機構3は油圧式で、モータ駆動式のポ
ンプ31でオイルタンク32から吸い上げた油を油圧制御ユ
ニット33で操舵力発生用Aと操舵力調整用Bに分け、油
圧Bをソレノイドバルブ34で制御する。
ステアリング機構4はステアリングシャフト41とピニ
オンシャフト42との間をトーションバー43で結合し、ス
テアリングホイール44の回転を制御バルブ48,49で検出
してシリンダ45内の油圧差を変化させ、これによりラッ
クバー46を移動させてタイヤ5の向きを変えるものであ
る。
このステアリングシャフト41とピニオンシャフト42の
間にはプランジャ47が介在させてあり、この押圧力を油
圧Bで変化させることによりアシスト量を変化させるこ
とができる。
〔作用〕
第1図で車速センサ6を用いると制御器2は車速に応
じて油圧Bを変化させ、低速時にアシスト量を増加さ
せ、逆に高速時にはアシスト量を減少させる車速感応式
の制御を行うことができる。これに本考案のGセンサ1
による路面判定を加えると、制御器2は凹凸の激しい悪
路でアシスト量を減少し、良路より重い操作性にして安
定性を増し、運転者の手応えを確かなものにする。
〔実施例〕
第3図は本考案の一実施例を示すフローチャートで、
制御器2をマイクロコンピュータで実現した場合の処理
を示している。最初のステップS1は車速センサ6の出力
から車速を演算する処理であり、この処理で得られた車
速を基にステップS4でアシスト量を決定する。ステップ
S2はGセンサ1の出力を読み込む処理であり、ステップ
S3はこの出力の変動周期を測定する処理である。この変
動周期は第4図(b)のように一定時間内の変動回数を
該一定時間で割ることにより求めることができる。尚、
同図(a)の良路と(b)の悪路の違いは、(b)の場
合に路面の凹凸に応じた短周期のG変動が生ずるのに対
し、(a)の場合は緩慢なG変化しか生じない点で区別
される。
ステップS5ではこのG変動周期を悪路判定周期KTと比
較し、G変動周期>KTであれば良路であるので何もしな
いが、G変動周期≦KTの場合は悪路であるのでステップ
S6でアシスト量を減少する。このアシスト量の減少は、
ステップS4で決定された値よりも、ということである
が、その度合いをG変動周期または変動の大きさによっ
て可変してもよい。また悪路判定周期KTも固定値でな
く、車速の関数としてもよい。
〔考案の効果〕
以上述べたように本考案によれば、凹凸の多い悪路の
操舵力を凹凸の少ない良路より重くするので、悪路の操
舵性が手応えのある安定したものとなる利点がある。
また本考案では、路面の凹凸を反映する加速度の変動
周期に応じて、その周期が短いときは路面の凹凸が多い
と判定して、操舵力の補助量を減少させる制御がなされ
るため、凹凸の多いハンドルの取られ易い路面の走行中
であっても、確実に安定実行をすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の構成図、 第2図は本考案の制御特性図、 第3図は本考案の一実施例を示すフローチャート、 第4図はGセンサの出力波形図である。 図中、1はGセンサ、2は制御器、3はアシスト機構、
4はステアリング機構である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の操舵力を補助するパワーステアリン
    グにおいて、 前記車両の加速度を検出する加速度検出手段(1)と、 前記加速度検出手段から検出される加速度の変動周期が
    短周期である程、前記操舵力を補助する量を減少させる
    制御器(2)とを備えることを特徴とするパワーステア
    リング装置。
JP1990054872U 1990-05-25 1990-05-25 パワーステアリング装置 Expired - Lifetime JP2553702Y2 (ja)

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JPH0413467U JPH0413467U (ja) 1992-02-03
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JP5249595B2 (ja) * 2008-01-31 2013-07-31 本田技研工業株式会社 操舵システム
JP5396742B2 (ja) * 2008-05-15 2014-01-22 トヨタ自動車株式会社 車両用操舵制御装置

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