JPH09109644A - 車両の姿勢制御方法及び姿勢制御装置 - Google Patents

車両の姿勢制御方法及び姿勢制御装置

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JPH09109644A
JPH09109644A JP26753095A JP26753095A JPH09109644A JP H09109644 A JPH09109644 A JP H09109644A JP 26753095 A JP26753095 A JP 26753095A JP 26753095 A JP26753095 A JP 26753095A JP H09109644 A JPH09109644 A JP H09109644A
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JP
Japan
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mode
pressure
wheel
vehicle
vehicle body
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Application number
JP26753095A
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English (en)
Inventor
Jiro Iwasa
次郎 岩佐
Kazufumi Fujii
一史 藤井
Shunichi Shibazaki
俊一 柴崎
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Toyota Industries Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】傾斜地や不整地等においても車輪と路面との接
地圧を良好に確保して、不整地における車両の登坂力を
向上させ、斜面での旋回性能を向上させる。 【解決手段】エンジンが始動されたとき、CPU62は傾
斜角センサ67p,67r 及びストロークセンサ19L 等の出力
信号に基づいて、基準状態からの車輪の上下方向の変位
量を演算し、その演算結果に基づいて車体を基準状態と
するようにサーボ弁29L 等を介して各油圧シリンダを制
御する。車体の姿勢が基準状態に制御された状態で、圧
力センサ42L 等により各車輪の荷重に相当する圧力が検
出され、その圧力がモード変換されてヒーブモード、ピ
ッチモード、ロールモード及びワープモードの各圧力が
演算される。CPU62は走行開始後の姿勢制御時におけ
るワープモードの圧力の目標値を0に設定し、その他の
モードの圧力の目標値を基準状態における各モードの圧
力に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各車輪を流体圧アク
チュエータにより伸縮可能な懸架装置を介してそれぞれ
車体に支持し、前記流体圧アクチュエータにより各車輪
のストロークを制御して車体の姿勢制御を行う車両の姿
勢制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車両が山地、荒れ地、不整地、川
原、河川等のオフロードを走行するとき、車体を予め定
めた平均車高にし、かつ、車体を水平状態に姿勢制御す
る車両が考えられている。この車体と車輪との間には油
圧シリンダにより伸縮可能な懸架装置が配設され、懸架
装置により各車輪のストローク(車輪と車体との距離)
を制御している。車両には車体の傾きを検出する傾斜角
センサが設けられている。各懸架装置にはストローク量
を検出する検出手段としてのストロークセンサがそれぞ
れ設けられている。そして、車両が水平状態に維持さ
れ、かつ、所定の平均車高となっている状態で、車高変
動が生じると、その変動によるピッチ量、ロール量及び
リフト量を各センサからの出力信号に基づいてそれぞれ
検出し、各検出値とその目標量との偏差をゼロにする方
向に懸架装置をフィードバック制御している。
【0003】又、特開平3−178818号公報には、
車両の車高を検出する車高センサとバネ手段とを前後左
右の車輪近傍にそれぞれ設けるとともに、バネ手段の第
1室内に圧力センサをそれぞれ設け、少なくとも圧力セ
ンサによって荷重を算出し前後左右のバネ手段に作用す
る荷重をほぼ均一とすべく制御する制御部を設けた車高
調整装置が開示されている。この装置では前後左右のバ
ネ手段に作用する荷重をほぼ均一とすべく制御するとと
もに、前左輪車高と後右輪車高とを等しく、前右輪車高
と後左輪車高とを等しくするように制御する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の姿勢制御装置で
は車体を水平状態で目標平均車高とする姿勢制御の際、
各輪の荷重に対しては考慮がなされていなかった。平坦
な路面においては車体が水平状態に保持されれば、各車
輪にはほぼ均等に荷重が加わるため問題はない。しか
し、凹凸の多い不整地や傾斜地では、単に各車輪の懸架
装置の伸縮だけで姿勢制御を行うと、2組の対角に位置
する各一対の車輪の一方の対の車輪に作用する荷重が大
きく、他方の対の車輪に作用する荷重が小さくなるとい
う状況が生じる。このような状態では作用する荷重が小
さな車輪と路面との接地圧が不足して、登坂力や旋回時
の走行力が低下するという問題がある。
【0005】特開平3−178818号公報の車高調整
装置では各車輪の荷重を考慮して車高を調整することは
開示されている。しかし、この装置では左右の車輪の荷
重をほぼ均等にした後、車体の傾斜を除去するため対角
線上の各車輪の車高(長さ)をほぼ均一となるように制
御しており、車体を傾斜地や不整地において水平状態に
保持することに関しては考慮されていない。
【0006】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、車体を所定の基準姿勢に制御
する際に、傾斜地や凹凸の多い不整地等においても車輪
と路面との接地圧を良好に確保して、不整地における車
両の登坂力を向上させ、斜面での旋回性能を向上させる
ことができる車両の姿勢制御方法及び姿勢制御装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め請求項1に記載の発明では、流体圧アクチュエータに
より伸縮可能な懸架装置を介して各車輪をそれぞれ車体
に支持し、傾斜角度検出手段により車体の傾斜角度を検
出して車体が所定の基準状態から傾斜すると、前記流体
圧アクチュエータにより各車輪のストロークを制御して
車体を所定の基準状態に戻すように車体の姿勢制御を行
う車両の姿勢制御装置において、エンジンが始動後、車
両の走行開始前に車体の姿勢を基準状態に制御し、その
状態における各車輪の荷重に対応する前記各流体圧アク
チュエータの圧力を測定し、その圧力をモード変換して
ヒーブモード、ピッチモード、ロールモード及びワープ
モードの各圧力を求め、車両の走行開始後ヒーブモー
ド、ピッチモード及びロールモードの各圧力の目標値に
ついては前記基準状態におけるヒーブモード、ピッチモ
ード及びロールモードの各圧力に設定し、ワープモード
の圧力の目標値については0に設定して姿勢制御を行う
ようにした。
【0008】請求項2に記載の発明では、流体圧アクチ
ュエータにより伸縮可能な懸架装置を介して各車輪をそ
れぞれ車体に支持し、前記流体圧アクチュエータにより
各車輪のストロークを制御して車体の姿勢制御を行う車
両の姿勢制御装置において、車体の水平状態に対する傾
斜角度を検出する傾斜角度検出手段と、各車輪の車体に
対する上下方向の相対位置を検出する車輪位置検出手段
と、前記流体圧アクチュエータに供給される作動流体の
流量及び方向を制御する流体圧アクチュエータ制御手段
と、各車輪の荷重変動をそれぞれ検出する車輪荷重変動
検出手段と、エンジンが始動されたとき、前記傾斜角度
検出手段及び車輪位置検出手段の出力信号に基づいて基
準状態からの車輪の上下方向の変位量を演算する第1の
演算手段と、前記第1の演算手段の演算結果に基づいて
車体を基準状態とするように前記流体圧アクチュエータ
制御手段を介して前記流体圧アクチュエータを制御する
制御手段と、車体の姿勢が基準状態に制御された状態
で、前記車輪荷重変動検出手段により検出した各車輪の
荷重に相当する圧力をモード変換してヒーブモード、ピ
ッチモード、ロールモード及びワープモードの各圧力を
演算する第2の演算手段と、車両の走行開始後の姿勢制
御時におけるヒーブモード、ピッチモード及びロールモ
ードの各圧力の目標値については前記基準状態における
ヒーブモード、ピッチモード及びロールモードの各圧力
に設定し、ワープモードの圧力の目標値については0に
設定する目標圧力設定手段とを備えた。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記制御手段は、前記目標圧力設定
手段による目標圧力設定後、車両の走行開始前に車体を
基準状態に保持したまま、各流体圧アクチュエータの圧
力をヒーブモード、ピッチモード及びロールモードの各
圧力については前記基準状態におけるヒーブモード、ピ
ッチモード及びロールモードの各圧力に、ワープモード
の圧力については0となるように一定時間内に複数回の
制御動作ループを繰り返すように前記流体圧アクチュエ
ータ制御手段を介して前記各流体圧アクチュエータを制
御する。
【0010】請求項4に記載の発明では、請求項2又は
請求項3に記載の発明において、前記制御手段は、車両
の走行開始後の姿勢制御時に、各車輪荷重変動検出手段
により検出した各車輪の荷重に相当する圧力をモード変
換して求めたヒーブモード、ピッチモード、ロールモー
ド及びワープモードの各圧力が前記目標圧力設定手段に
より設定された目標圧力となるように前記流体圧アクチ
ュエータ制御手段を介して前記各流体圧アクチュエータ
を制御する。
【0011】請求項1に記載の発明では、エンジンが始
動後、車両の走行開始前に、傾斜角度検出手段により車
体の傾斜角度が検出される。車体が所定の基準状態から
傾斜していると、流体圧アクチュエータにより各車輪の
ストロークが制御され、車体が基準状態となるように車
体の姿勢制御が行われる。なお、基準状態とは車体の仮
想平面が水平面に対して所定角度をなす状態で所定の平
均車高にあることを意味し、所定角度が0°であれば基
準状態は水平状態となり、いわゆる車体の水平制御が行
われる。
【0012】その後、基準状態における各車輪の荷重に
対応する前記各流体圧アクチュエータの圧力が測定され
る。そして、その圧力がモード変換されてヒーブモー
ド、ピッチモード、ロールモード及びワープモードの各
圧力が求められる。車両の走行開始後、車体の姿勢を基
準状態となるように姿勢制御する際、ヒーブモード、ピ
ッチモード及びロールモードの各圧力の目標値について
は前記基準状態におけるヒーブモード、ピッチモード及
びロールモードの各圧力となるように、ワープモードの
圧力の目標値については0となるように各流体圧アクチ
ュエータの圧力が調整される。その結果、車体が基準状
態に制御されたとき、2本の対角線上にある各一対の車
輪に作用する荷重の和が等しくなり、車輪と路面との接
地圧が良好な状態に確保される。そして、不整地におけ
る車両の登坂力が向上し、斜面での旋回性能も向上す
る。
【0013】請求項2に記載の発明では、エンジンが始
動されたとき、第1の演算手段は傾斜角度検出手段及び
車輪位置検出手段の出力信号に基づいて、基準状態から
の車輪の上下方向の変位量を演算する。制御手段は第1
の演算手段の演算結果に基づいて車体を基準状態とする
ように流体圧アクチュエータ制御手段を介して各流体圧
アクチュエータを制御する。車体の姿勢が基準状態に制
御された状態で、車輪荷重変動検出手段により各車輪の
荷重に相当する圧力が検出され、その圧力が第2の演算
手段でモード変換されてヒーブモード、ピッチモード、
ロールモード及びワープモードの各圧力が演算される。
目標圧力設定手段は、車両の走行開始後の姿勢制御時に
おけるヒーブモード、ピッチモード及びロールモードの
各圧力の目標値を前記基準状態におけるヒーブモード、
ピッチモード及びロールモードの各圧力に設定し、ワー
プモードの圧力の目標値を0に設定する。そして、車両
走行時の姿勢制御の際、各車輪と路面との接地圧が良好
な状態に確保され、不整地における車両の登坂力が向上
し、斜面での旋回性能も向上する。
【0014】請求項3に記載の発明では、目標圧力設定
手段による目標圧力設定後、車両の走行開始前に車体を
基準状態に保持したまま、制御手段によりヒーブモー
ド、ピッチモード、ロールモード及びワープモードの圧
力を目標圧力となるように各流体圧アクチュエータの圧
力が制御される。このとき、制御手段は一定時間内に複
数回の制御動作ループを繰り返すように流体圧アクチュ
エータ制御手段を介して前記各流体圧アクチュエータを
制御する。従って、急激な車体の姿勢制御が行われるこ
とがなく、運転者に違和感を与えることがない。又、車
輪の各モードの圧力が目標圧力に調整された後、走行が
開始されるため、走行開始直後に急激な車体の姿勢制御
が行われることがない。
【0015】請求項4に記載の発明では、車両の走行開
始後の姿勢制御時に、各車輪荷重変動検出手段により検
出された各車輪の荷重に相当する圧力がモード変換され
てヒーブモード、ピッチモード、ロールモード及びワー
プモードの各圧力が求められる。そして、この各モード
の圧力が前記目標圧力設定手段により設定された目標圧
力となるように、制御手段により流体圧アクチュエータ
制御手段を介して各流体圧アクチュエータが制御され
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を前後四輪がそれぞ
れ油圧モータで駆動され、水平状態で目標平均車高とな
るように姿勢制御される車両に具体化した一実施の形態
を図1〜図11に従って説明する。
【0017】図2及び図3に示すように、車両1の車体
フレーム2の前側には一対のフロント懸架装置3が、後
側には一対のリヤ懸架装置4が配設されている。各懸架
装置3,4は外筒5、内筒6及び流体圧アクチュエータ
としての油圧シリンダ7(図5に図示)とからなり、内
筒6が例えばボールスプライン(図示せず)を介して、
外筒5に対して回転不能かつ軸方向に移動可能に構成さ
れている。そして、外筒5が車体フレーム2に支持さ
れ、各内筒6の下端に支持ブラケット8,9が固定され
ている。図4(a)に示すように、フロント懸架装置3
の外筒5は軸受10,11を介して車体フレーム2に回
動可能に支持されている。図4(b)に示すように、リ
ヤ懸架装置4の外筒5は車体フレーム2に回動不能に支
持されている。
【0018】支持ブラケット8には前輪12L,12R
と前輪12L,12Rを駆動する油圧モータ13とが支
持されている。支持ブラケット9には後輪14L,14
Rと後輪14L,14Rを駆動する油圧モータ15とが
支持されている。図4(a)に示すように、油圧モータ
13は前輪12L,12Rのホイール内に位置するよう
に配置されている(図4(a)には片側(12R)のみ
図示)。図4(b)に示すように、油圧モータ15は後
輪14L,14Rのホイール内に位置するように配置さ
れている(図4(b)には片側(14R)のみ図示)。
又、前輪12L,12R及び後輪14L,14Rはそれ
ぞれ油圧モータ13,15の駆動軸に一体回転可能に連
結されている。
【0019】図5は油圧シリンダ7の構成を示す模式図
である。図5に示すように、油圧シリンダ7を構成する
シリンダ本体16は内筒6内に固定され、油圧シリンダ
7を構成するピストンロッド17の先端が外筒5に固定
されている。ピストンロッド17は二重管構造に形成さ
れ、外管17aの内部はピストン7aより上側の室16
aと連通され、内管17bの内部はピストン7aより下
側の室16bと連通されている。そして、外管17a側
に作動油が供給されると内筒6がシリンダ本体16とと
もに上昇され、内管17b側に作動油が供給されると内
筒6がシリンダ本体16とともに下降されるようになっ
ている。
【0020】各懸架装置3,4には前輪12L,12R
及び後輪14L,14Rの上下方向の位置を検出する車
輪位置検出手段としてのストロークセンサ19L,19
R,20L,20R(図6に図示)が設けられている。
ストロークセンサ19L,19R,20L,20Rは油
圧シリンダ7に内蔵され、油圧シリンダ7の長さすなわ
ち各車輪の車体フレーム2からの相対位置に対応した検
出信号を出力するようになっている。
【0021】又、両フロント懸架装置3の外筒5は操舵
リンク5a(図3及び図4(a)に図示)を介してパワ
ーステアリング装置(図示せず)に連結され、ハンドル
18の操作により前輪12L,12Rの切れ角が変更さ
れるようになっている。
【0022】次に油圧回路を図6に従って説明する。エ
ンジン21の出力軸22には姿勢制御用の油圧ポンプ2
3が駆動連結されている。又、前記各油圧モータ13,
15の駆動用油圧回路に作動油を供給する可変容量ポン
プとチャージポンプ及びパワーステアリング用の油圧ポ
ンプ(いずれも図示せず)がそれぞれ出力軸22に駆動
連結されている。油圧ポンプ23には斜板式可変容量型
油圧ポンプが使用されている。油圧ポンプ23は主管路
24を介してメインマニホールド25に接続されてい
る。主管路24にはメインチェック弁26及びラインフ
ィルタ27が設けられ、メインチェック弁26とライン
フィルタ27の中間部にメインアキュムレータ28が接
続されている。メインマニホールド25には各懸架装置
3,4の油圧シリンダ7を駆動制御する4個の流体圧ア
クチュエータ制御手段としてのサーボ弁29L,29
R,30L,30R及び1個のカットオフ弁31を備え
ている。サーボ弁は指令電圧に比例してその開度が制御
され、作動油の流量を連続的に調整可能に構成されてい
る。各サーボ弁29L,29R,30L,30Rの供給
ポートは主管路24に、タンクポートはドレーン管路3
2にそれぞれ接続されている。ドレーン管路32にはオ
イルクーラ32aが設けられている。
【0023】サーボ弁29Lは管路33を介して左前輪
12Lの油圧シリンダ7の室16bに、サーボ弁30L
は管路34を介して左後輪14Lの油圧シリンダ7の室
16bに接続されている。サーボ弁29Rは管路35を
介して右前輪12Rの油圧シリンダ7の室16bに、サ
ーボ弁30Rは管路36を介して右後輪14Rの油圧シ
リンダ7の室16bに接続されている。各管路33〜3
6には常に油圧シリンダ7側への作動油の通過を許容す
るパイロット操作チェック弁37がそれぞれ設けられて
いる。カットオフ弁31には4ポート2位置切替えの電
磁弁が使用されいる。カットオフ弁31は管路38を介
してパイロット操作チェック弁37のパイロットポート
に接続され、管路39を介してドレーン管路32に接続
されている。
【0024】各サーボ弁29L,29R,30L,30
Rと各パイロット操作チェック弁37との間に絞り弁4
0を介してアキュムレータ41が接続されている。アキ
ュムレータ41にはダイアフラム形が使用されている。
各油圧シリンダ7と各パイロット操作チェック弁37と
の間には車輪荷重変動検出手段としての圧力センサ42
L,42R,43L,43Rがそれぞれ接続されてい
る。圧力センサ42L,42R,43L,43Rは各油
圧シリンダ7の室16bの圧力すなわち、各車輪から油
圧シリンダ7に作用する荷重に対応する値を検出し、そ
の値に対応する検出信号を出力する。左車輪を昇降させ
る油圧シリンダ7用の両パイロット操作チェック弁37
と両絞り弁40が1個のサブマニホールド44を構成
し、右車輪を昇降させる油圧シリンダ7用の両パイロッ
ト操作チェック弁37と両絞り弁40が1個のサブマニ
ホールド45を構成している。
【0025】左前輪12Lの油圧シリンダ7の室16a
は管路46を介して、左後輪14Lの油圧シリンダ7の
室16aは管路47を介してそれぞれドレーン管路32
に接続されている。右前輪12Rの油圧シリンダ7の室
16aは管路48を介して、右後輪14Rの油圧シリン
ダ7の室16aは管路49を介してそれぞれドレーン管
路32に接続されている。なお、主管路24とドレーン
管路32との間にリリーフ弁50が接続されている。リ
リーフ弁50は油圧モータ23から吐出される作動油の
圧力が所定の圧力より大きくなったとき、主管路24と
ドレーン管路32とを連通させるようになっている。
【0026】次に電気的構成を図1に従って説明する。
制御手段としての制御装置61はマイクロコンピュータ
で構成されている。制御装置61は中央処理装置(以
下、CPUという)62と、読み出し専用メモリ(RO
M)からなる記憶手段としてのプログラムメモリ63
と、読み出し及び書き替え可能なメモリ(RAM)から
なる作業用メモリ64を備えている。CPU62は第1
の演算手段、第2の演算手段、制御手段及び目標圧力設
定手段を構成する。CPU62はバス65を介してプロ
グラムメモリ63及び作業用メモリ64に接続され、プ
ログラムメモリ63に記憶された所定のプログラムデー
タに従って各種の処理を実行するようになっている。作
業用メモリ64にはCPU62の各種演算結果が一時記
憶される。プログラムメモリ63にはCPU62が実行
する前記プログラムデータと、その実行に必要な各種デ
ータとが記憶されている。各種データとしてサーボ弁へ
の指令電圧と油圧シリンダ7の伸縮量との関係を示すマ
ップや関係式、ストロークセンサ19L,19R,20
L,20Rの検出信号と油圧シリンダ7の長さとの関係
を示すマップや関係式がある。
【0027】CPU62はバス65及び入力回路66a
を介して、傾斜角度検出手段としての傾斜角センサ67
p,67r、傾斜角速度センサ68p,68r、圧力セ
ンサ42L,42R,43L,43R、ストロークセン
サ19L,19R,20L,20R、車高設定器69及
びイグニッションスイッチ70に接続されている。又、
CPU62はバス65及び駆動回路66bを介して、サ
ーボ弁29L,29R,30L,30R及びカットオフ
弁31に接続されている。
【0028】傾斜角センサ67p,67r及び傾斜角速
度センサ68p,68rは運転席の下で車両重心位置近
辺にそれぞれ1個ずつ配設されている。傾斜角センサ6
7pは水平面に対する車両1の前後方向の傾き、すなわ
ち車体の仮想平面の水平面に対する前後方向の傾斜角
(ピッチ角θ)を検出し、その角度に対応した検出信号
を出力する。傾斜角センサ67rは水平面に対する車両
1の左右方向の傾き、すなわち車体の仮想平面の水平面
に対する左右方向の傾斜角(ロール角φ)を検出し、そ
の角度に対応した検出信号を出力する。傾斜角速度セン
サ68pはピッチ角の変化速度を検出し、傾斜角速度セ
ンサ68rはロール角の変化速度を検出し、それぞれそ
の変化速度に対応した検出信号を出力する。
【0029】車高設定手段としての車高設定器69は運
転席から操作し易い位置に配設されている。車高設定器
69は回動可能な調整つまみを備え、調整つまみの回動
量に比例して出力電圧が連続的に変更可能に構成されて
いる。車高設定器69の設定車高をデジタル表示させ、
運転者が目標設定車高を簡単に認知可能としてもよい。
【0030】イグニッションスイッチ70はエンジン2
1の始動や停止を検出するためのスイッチであり、イグ
ニッションスイッチ70から出力信号がCPU62に出
力されると、CPU62はエンジン21が始動したこと
を認知する。
【0031】CPU62は車高設定器69からの出力信
号を入力し、その信号に基づいて目標平均車高を演算す
るようになっている。平均車高(車高)は4個の懸架装
置3,4の長さの平均値として求められる。CPU62
はストロークセンサ19L,19R,20L,20Rか
らの出力信号に基づいて基準位置からの油圧シリンダ7
の伸縮量を演算する。CPU62は傾斜角センサ67
p,67r、傾斜角速度センサ68p,68r及び圧力
センサ42L,42R,43L,43Rからの出力信号
に基づき水平状態からの変位量を演算する。CPU62
は車高設定器69により設定された目標平均車高におけ
る水平状態(基準状態)からの各センサの変位量を演算
する。そして、車体を水平にかつ当初設定された目標平
均車高にするために必要な各油圧シリンダ7の伸縮量を
求め、それに対応する各サーボ弁29L,29R,30
L,30Rへの指令電圧値を演算する。CPU62はそ
の指令電圧を各サーボ弁29L,29R,30L,30
Rに出力する。
【0032】次に車体の水平制御の考え方を説明する。
図7は車体B(実線で示す四辺形)が鎖線で示す仮想水
平面Hpから変位した状態を示す模式図である。車両の
トレッドを2W、ホイールベースを2L、ピッチ角をθ
(ラジアン)、ロール角をφ(ラジアン)とすると、左
前輪12Lの変位量h1 、右前輪12Rの変位量h2
左後輪14Lの変位量h3 、右後輪14Rの変位量h4
は次式で近似される。
【0033】 h1 =−h4 =L sinθ+W sinφ…(1) h2 =−h3 =L sinθ−W sinφ…(2) なお、ピッチ角θ及びロール角φが非常に小さい場合
は、 sinθ=θ、 sinφ=φとしてもよい。
【0034】図8は車輪を支持する懸架装置の1個を模
式化したものである。アキュムレータ41の圧力をPg
、車体の変位をZ2 、変位Z2 の微分量をdZ2 する
と、状態方程式は次式で表される。なお、図8において
0 は外乱による変位である。
【0035】(dx/dt)=Ax+Bu…(3) 但し、xは状態ベクトルを表し、x=[Z2 dZ2 Pg
T となる。又、uは制御入力(ベクトル)を表し、
u=[V]=−kxとなる。Vはサーボ弁への指令電
圧、kはフィードバックゲインを表す。又、A及びBは
係数マトリックスを表す。そして、xに対するフィード
バックゲインk=[k1 k2 k3 ]を現代制御理論のL
Q法(リニア・クォードラティック法)を利用して設計
して求めるようにした。
【0036】次にこのフィードバック制御に使用される
制御系を図9のブロック図に従って説明する。なお、図
9は制御系を示すものであってハード的な構成を示すも
のではなく、プログラムメモリ63に記憶されている一
連のプログラムの実行により実現される。又、図9は1
個の懸架装置に関するものであり、各懸架装置毎に同様
な制御が行われる。
【0037】傾斜角速度センサ68r,68pで検出さ
れたロール角速度dφ及びピッチ角速度dθはそれぞれ
ローパスフィルタからなるフィルタA81a,81bを
経てモード逆変換部82に入力される。モード逆変換部
82では式4及び式5を用いてロール角速度dφ及びピ
ッチ角速度dθを各車輪の成分に分配するモード逆変換
が行われる。
【0038】 dh1 =−dh4 =Ldθ+Wdφ…(4) dh2 =−dh3 =Ldθ−Wdφ…(5) モード逆変換部82での演算結果が乗算部83に入力さ
れ、乗算部83でゲインk2 が乗算される。そして、サ
ーボ弁の操作量に相当する信号が乗算部83から出力さ
れる。
【0039】傾斜角センサ67rで検出されたロール角
φは、ローパスフィルタからなるフィルタB84aを経
てモード逆変換部85に入力される。傾斜角センサ67
pで検出されたピッチ角θはローパスフィルタからなる
フィルタC84bを経てモード逆変換部85に入力され
る。モード逆変換部85では式1及び式2によりロール
角φ及びピッチ角θを各車輪に分配するモード逆変換が
行われる。又、モード逆変換部82の出力はハイパスフ
ィルタと積分回路からなるフィルタC86に入力され、
変位速度dh1 〜dh4 が変位量h1 〜h4 に変換され
る。そして、フィルタC86の出力とモード逆変換部8
5の出力とが加算部87で加算されて乗算部88に入力
され、乗算部88でゲインk1 が乗算される。そして、
サーボ弁の操作量に相当する信号が乗算部88から出力
される。
【0040】各圧力センサ42L,42R,43L,4
3Rで検出された各油圧シリンダ7の圧力Pi はモード
変換部89に入力され、次式に従ってモード変換され
る。 Ph=P1+P2+P3+P4 Pp=P1+P2−P3−P4 Pr=P1−P2+P3−P4 Pw=P1−P2−P3+P4 そして、モード変換部89での演算結果であるヒーブモ
ード、ピッチモード、ロールモード及びワープモードの
各圧力Ph,Pp,Pr,Pwに相当するモード変換部
89の出力と、車両の走行開始前に設定されたモード別
目標シリンダ圧力Phr,Ppr,Prr,Pwrとが
加算部90に入力される。そして、加算部90で両者の
差が次式のように演算される。
【0041】ΔPh=Ph−Phr ΔPp=Pp−Ppr ΔPr=Pr−Prr ΔPw=Pw−Pwr そして、ローパスフィルタからなるフィルタD91を経
てモード逆変換部92に入力される。モード逆変換部9
2で各車輪の圧力偏差が次式から求められる。
【0042】 ΔP1=(ΔPh+ΔPp+ΔPr+ΔPw)/4 ΔP2=(ΔPh+ΔPp−ΔPr−ΔPw)/4 ΔP3=(ΔPh−ΔPp+ΔPr−ΔPw)/4 ΔP4=(ΔPh−ΔPp−ΔPr+ΔPw)/4 モード逆変換部92の出力は乗算部93に入力され、乗
算部93でゲインk3が乗算される。そして、乗算部9
3からサーボ弁の操作量に相当する信号が出力される。
【0043】各ストロークセンサ19L,19R,20
L,20Rで検出された油圧シリンダ7の伸縮量(車輪
ストローク量)Zi はローパスフィルタからなるフィル
タE94を経てモード変換部95に入力される。そし
て、モード変換部95で4個の値が単純平均され1個の
車輪に対する上下方向の変位が求められ、加算部96に
入力される。又、車高設定器69で設定された目標平均
車高OZh はフィルタE97を経て加算部96に入力さ
れ、加算部96でモード変換部95の出力と加算されて
乗算部98に入力される。そして、乗算部98でゲイン
k4 が乗算され、乗算部98からサーボ弁の操作量に相
当する信号が出力される。
【0044】そして、各乗算部83,88,93,98
の出力が加算部99で加算され、対応する各サーボ弁2
9L,29R,30L,30Rにそれに対応した指令電
圧が出力される。なお、ゲインk1 〜k3 が前記状態方
程式3のベクトルxに対するフィードバックゲインk=
[k1 k2 k3 ]の各ゲインk1 〜k3 に相当する。そ
して、ゲインk4 は通常の比例制御のゲインである。な
お、ゲインk1 〜k4はプログラムメモリ63に記憶さ
れている。
【0045】次に前記のように構成された姿勢制御装置
の作用を説明する。エンジン21の駆動に伴い油圧ポン
プ23が駆動され、油圧ポンプ23から吐出された作動
油が主管路24を経てメインマニホールド25に供給さ
れる。エンジン21の停止中、カットオフ弁31はタン
クポートが管路38と連通する状態に保持され、油圧シ
リンダ7は伸縮不能な状態に保持される。カットオフ弁
31は車両1の走行中、供給ポートが管路38と連通す
る状態に保持される。この状態では各パイロット操作チ
ェック弁37はパイロット圧により、作動油がいずれの
方向にも通過可能な状態に保持される。すなわち、各油
圧シリンダ7の室16bにアキュムレータ41の作用が
常に働く状態となる。
【0046】先ず、車両が不整地等のオフロードで停止
した状態から走行を開始する際、走行に先立って車体の
姿勢を目標平均車高で水平にする第1の準備動作につい
て図10のフローチャートに従って説明する。車両1の
走行準備のため、イグニッションスイッチ70を操作し
てエンジン1を始動させる(ステップS1)。このと
き、パイロット操作チェック弁37は閉じているため、
車体の姿勢は変化しない。CPU62にはイグニッショ
ンスイッチ70からオン信号が出力される。すると、C
PU62は傾斜角センサ67p,67rからのピッチ角
θ及びロール角φの出力信号を読み込み(ステップS
2)、各ストロークセンサ19L,19R,20L,2
0Rからの出力信号を読み込む(ステップS3)。次に
CPU62は各ストロークセンサ19L,19R,20
L,20Rの出力信号に基づいて車体の平均車高を演算
する(ステップS4)。又、CPU62は傾斜角センサ
67p,67rの出力信号に基づいて車体の傾きを水平
にするための各油圧シリンダ7の伸縮量を演算する(ス
テップS5)。次にCPU62はカットオフ弁31を制
御してパイロット操作チェック弁37を開く(ステップ
S6)。
【0047】次にCPU62は車高設定器69からの出
力信号に基づいて目標平均車高を演算する(ステップS
7)。そして、CPU62は車体が水平で、かつ、平均
車高を目標平均車高とするため、各油圧シリンダ7をス
テップS5によって求められた油圧シリンダ7の伸縮量
よりどれだけ伸縮させればよいかを演算して、各油圧シ
リンダ8の目標ストローク(長さ)を演算する(ステッ
プS8)。このときCPU62は第1の演算手段として
機能する。次にCPU62はステップS9に進んで各油
圧シリンダ7の現時点のストローク(長さ)を演算し、
そのストロークと目標ストロークとの差を0とする補正
制御量を演算する(ステップS10)。各補正制御量に
対応したサーボ弁29L,29R,30L,30Rに対
する指令電圧値を演算して、その指令電圧を各サーボ弁
29L,29R,30L,30Rに出力する(ステップ
S11)。その結果、各油圧シリンダ7への作動油の供
給又は油圧シリンダ7内の作動油の排出が行われ、油圧
シリンダ7が伸縮、即ち、フロント及びリア懸架装置
3,4が伸縮して車体が水平で、かつ、平均車高が目標
平均車高となるように姿勢制御される。
【0048】次に、CPU62は傾斜角センサ67p,
67rからの出力信号に基づいて車体が水平状態とな
り、かつ、ストロークセンサ19L,19R,20L,
20Rからの出力信号に基づいて平均車高が目標平均車
高となっているか否かを判断する(ステップS12)。
そして、上記の条件が満たされない場合、CPU62は
再びステップS9に移行し、上記と同様の制御を繰り返
し行う。ステップS12の条件が満たされると、CPU
62は姿勢制御を終了する。
【0049】次にCPU62は走行時の姿勢制御のため
の第2の準備動作、即ち車両の走行開始後の姿勢制御の
際に使用するモード別のシリンダ圧力の目標値を設定す
る動作を図11(a)のフローチャートに従って行う。
このときCPU62は目標圧力設定手段として機能す
る。即ち、CPU62はステップS21で各圧力センサ
42L,42R,43L,43Rからの出力信号を取り
込み、次にステップS22で各シリンダ圧力P1,P
2,P3,P4に基づいてシリンダ圧モード変換を行っ
てヒーブモード、ピッチモード、ロールモード及びワー
プモードの各圧力を次式に従って演算する。このときC
PU62は第2の演算手段として機能する。このモード
変換は車輪荷重のモード変換に相当する。
【0050】Ph=P1+P2+P3+P4 Pp=P1+P2−P3−P4 Pr=P1−P2+P3−P4 Pw=P1−P2−P3+P4 次にCPU62は車両の走行開始後の姿勢制御時におけ
るヒーブモード、ピッチモード及びロールモードの各圧
力の目標値を、前記ヒーブモード、ピッチモード及びロ
ールモードの各圧力に設定し、ワープモードの圧力の目
標値を0に設定する(ステップS23)。即ち、各モー
ドの目標シリンダ圧Phr,Ppr,Prr,Pwrは
次のように設定され、作業用メモリ64に記憶される。
【0051】Phr=Ph Ppr=Pp Prr=Pr Pwr=0 この状態では車体は目標平均車高において水平状態に保
持されているが、前記の姿勢制御では油圧シリンダ7の
伸縮のみで姿勢制御がおこなわれているため、ワープモ
ードの圧力Pwが0、即ち2組の対角に位置する各一対
の車輪の荷重の和が等しいとは限らない。その状態で走
行を開始すると、路面の状態が同じであるにも拘らず、
直ちにワープモードの圧力Pwを0とするための制御が
行われる。ワープモードの目標圧力Pwrと現時点の圧
力Pwとの差が大きな場合は、走行開始と同時に大幅な
姿勢制御が行われて好ましくない。又、各車輪の路面に
対する接地圧が適正な状態にあるとは限らず、車両が円
滑にスタートできない虞もある。
【0052】そこで、CPU62は走行時の姿勢制御の
ための第3の準備動作として、水平状態と目標平均車高
を保持した状態で、2組の対角に位置する各一対の車輪
の荷重の和が等しくなるように各油圧シリンダ7の圧力
P1,P2,P3,P4を調整する動作を行う。CPU
62は図11(b)のフローチャートに従って、一定時
間内に複数回の制御動作ループを繰り返して、ワープモ
ードの圧力Pwを0とするように各サーボ弁29L,2
9R,30L,30Rを制御する。即ち、現在の圧力P
wと最終目標圧力(Pwr=0)との差Pwを1度で調
整するのではなく、各回の目標圧力Pw0 を次式に従っ
て所定量ずつ0に近づけるように設定して制御を行う。
【0053】Pw0 =Pw−f(t) ×Pw…(6) ここでf(t) は時間の関数であり、各回の目標圧力Pw
0 を制御前の圧力Pwから所定量ずつ小さくし、最後の
目標圧力が0となるように設定されている。
【0054】ステップS31における各モードの目標圧
力は、ワープモードは式6の値であり、その他のモード
は前記第1の準備動作完了時の各圧力Ph,Pp,Pr
となる。ステップS33のモード逆変換は前記モード逆
変換部92の動作と同じである。即ち、CPU62はス
テップS31で各モードの目標圧力を設定し、ステップ
S32で目標値との差を算出し、ステップS33でモー
ド逆変換を行って各油圧シリンダ7の目標値との圧力偏
差を演算する。そして、ステップS34で各油圧シリン
ダ7の制御量を算出し、ステップS35でその制御量に
相当する指令電圧を各サーボ弁29L,29R,30
L,30Rに出力する。次にCPU62はステップS3
6で所定時間経過か否かを判断し、否の場合はステップ
S31に戻って各ステップの動作を繰り返し、所定時間
経過後、制御を終了する。所定時間は制御終了後のワー
プモード圧力Pweが最終目標圧力(0)となるのに充
分な時間に設定されており、制御開始時のワープモード
圧力Pwによってはワープモード圧力Pweが0となっ
ても、ステップS31〜S36の制御動作ループが繰り
返される場合もある。
【0055】次に車両1の走行が開始され、CPU62
は図11(c)のフローチャートに示すように、各セン
サ及び車高設定器69の出力信号を取り込み(ステップ
S41)、次いで各油圧シリンダ7の制御量を算出し
(ステップS42)、その制御量に相当する指令電圧を
各サーボ弁29L,29R,30L,30Rに出力する
(ステップS43)動作を繰り返す。
【0056】車体の仮想平面が水平状態で走行中に車輪
が傾斜面や凹凸部上に移動すると、各種センサが水平状
態からの変位量を検出し、その検出信号がCPU62に
入力される。即ち、傾斜角速度センサ68r,68pか
らは傾斜角速度検出信号が、傾斜角センサ67pからは
ピッチ角θ検出信号が、傾斜角センサ67rからはロー
ル角φ検出信号が、圧力センサ42L,42R,43
L,43Rからは車輪荷重に相当する検出信号がそれぞ
れ入力される。CPU62はこれらの検出信号に基づい
て各車輪の前記水平状態からの変位量を演算する。又、
CPU62はストロークセンサ19L,19R,20
L,20Rからの検出信号に基づいて車体の平均車高を
演算し、目標車高との差を演算する。そして、車体を水
平にかつ目標車高となるように各油圧シリンダ7を伸縮
させるため、各サーボ弁29L,29R,30L,30
Rに必要な開度と作動油移動方向を達成させる指令電圧
を演算する。これらの演算は図9の制御系に従って前記
のようにして行われる。
【0057】懸架装置3,4すなわち油圧シリンダ7を
伸長させるときには各サーボ弁29L,29R,30
L,30Rの供給ポートが管路33〜36と連通する状
態に保持され、各油圧シリンダ7の室16bへ作動油が
供給される。又、油圧シリンダ7を短縮させるときには
各サーボ弁29L,29R,30L,30Rのタンクポ
ートが管路33〜36と連通する状態に保持される。油
圧シリンダ7には常に車両1の自重の反力である車輪荷
重が油圧シリンダ7を短縮させる方向へ作用している。
従って、この状態では各油圧シリンダ7の室16bの作
動油が各サーボ弁29L,29R,30L,30Rを通
って排出されて油圧シリンダ7が縮む。室16bへの作
動油の供給量及び供給速度、室16bからの作動油の排
出量及び排出速度は各サーボ弁29L,29R,30
L,30Rの開度により定められる。各サーボ弁29
L,29R,30L,30Rの開度調整と、サーボ弁の
各ポートと各管路33〜36との連通状態の切替えはC
PU62からの指令電圧に基づいて行われる。
【0058】この実施の形態では以下の効果を有する。 (イ) 車体を基準状態(水平状態で目標平均車高)に
姿勢制御するとき、2本の対角線上にある各一対の車輪
に作用する荷重の和が等しくなるように制御されるた
め、各車輪と路面との接地圧が良好な状態に確保され
る。その結果、不整地における車両の登坂力が向上し、
斜面での旋回性能も向上する。
【0059】(ロ) 姿勢制御に使用するセンサによっ
ては、車両の積載条件(例えば、搭載荷物の荷重や位置
等)、温度条件等の変化に伴って、その基準が変化する
場合がある。しかし、走行時の姿勢制御の目標シリンダ
圧力を、エンジン始動後、走行前に車体を基準状態に制
御した時点のシリンダ圧力に基づいて設定し、走行前に
姿勢制御を行ったときの値を基準にすることにより、そ
の後の姿勢制御を行うため、姿勢制御を正確に行うこと
ができる。また、車両の積載条件に拘らず車両姿勢を水
平状態に維持することが可能となる。
【0060】(ハ) 走行前に姿勢制御を行って車体を
基準状態にした後、走行開始前に各油圧シリンダ7の圧
力を、各モードの圧力Ph,Pp,Pr,Pwの走行中
の目標圧力と対応するように調整するため、走行開始直
後に大幅な姿勢制御が行われることがなく、運転者に違
和感を与えることがない。
【0061】(ニ) 走行開始前に各油圧シリンダ7の
圧力を、各モードの圧力Ph,Pp,Pr,Pwの走行
中の目標圧力と対応するように調整する際、CPU62
(制御手段)は一定時間内に複数回の制御動作ループが
繰り返すように各油圧シリンダ7を制御する。その結
果、急激な車体の姿勢制御が行われることがなく、運転
者に違和感を与えることがない。
【0062】(ホ) 車両の走行開始後の姿勢制御時
に、各車輪荷重変動検出手段により検出された各車輪の
荷重に相当する圧力から、モード変換によりヒーブモー
ド、ピッチモード、ロールモード及びワープモードの各
圧力を求め、その各モードの圧力が目標圧力となるよう
に各油圧シリンダ7の圧力を調整する。従って、各油圧
シリンダ7の圧力が基準圧力から変化している場合に、
その変化量に対応する値を直接補正する場合に比較し
て、車体の変動が小さな状態で姿勢制御を行うことがで
きる。
【0063】(ヘ) 車高設定器69により目標平均車
高を調整できるため、路面の状態に対応した平均車高の
設定が可能となる。例えば、路面の凸凹の少ない一般道
路を走行する際は、車高を低め(基準車高)に設定し、
凸凹の多い不整地や背丈の高い草の多い場所を走行する
際は、車高を高めに設定することにより、車体が障害物
と接触し難くなる。又、車両の走行時に障害物より平均
車高を一時的に高くして、障害物を跨いで走行すること
が可能となる。
【0064】(ト) 車体の水平状態からの傾斜角度の
変動だけでなく、車輪荷重の変動とを組み合せてその変
動を0にするように姿勢制御を行うので、とくにオフロ
ード走行時における車体の水平維持性能が向上する。例
えば、走行中に1個の車輪のみが穴あるいは溝に入った
場合、車体の傾斜角度は変化しない場合があるが、その
場合でも車輪荷重は変化するため、当該車輪の懸架装置
は車輪荷重の変動を0とするように制御される。そし
て、1個の油圧シリンダ7だけが伸びて姿勢を水平に保
持するのではなく、平均車高が設定車高(目標車高)と
なるように他の油圧シリンダ7が縮み、全部の懸架装置
3,4が伸縮される。従って、その状態から穴あるいは
溝に入っていない他の車輪の状態が変化しても、車体の
姿勢変化は小さくなる。
【0065】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、例えば次のように具体化してもよい。 (1) 走行時の姿勢制御のための第3の準備動作とし
て、各油圧シリンダ7の圧力を徐々に目標圧力に近づく
ように制御する代わりに、目標圧力と現時点の圧力の差
を求め、その差を0にするのに必要な油圧シリンダ7の
制御量を一度に作動させる指令電圧を出力してもよい。
又、各油圧シリンダ7を同時に伸縮作動させずに、それ
ぞれ独立して目標圧力に調整してもよい。
【0066】(2) 走行時の姿勢制御のための第3の
準備動作を行わずに、第2の準備動作を完了した状態か
ら走行を開始してもよい。 (3) 各サーボ弁29L,29R,30L,30Rへ
の指令電圧の決定方法は前記実施の形態の制御系を使用
するものに限らず、傾斜角センサの傾斜角が0から変動
した場合、傾斜角の偏差を0で目標車高とするように各
車輪のストロークすなわち油圧シリンダ7の伸縮量を演
算し、かつ2本の対角線上にある各一対の車輪に作用す
る荷重の和が等しくなる値に対応する指令電圧を演算す
るものであればよい。
【0067】(4) 水平制御に限らず、所定の平均車
高で水平面に対して所定の角度をなす状態を車体の基準
状態として、姿勢制御を行うようにしてもよい。例え
ば、車両が急な傾斜地を降坂する際に、いくぶん下降傾
斜した状態を基準状態として姿勢制御してもよい。この
制御を行う場合は、ピッチ角設定器を設けて、目標ピッ
チ角θを0から所定角度ずらすか、傾斜地の走行前に基
準状態を水平ではなく所定角度傾斜した状態として、目
標圧力を設定し、その目標圧力となるように基準状態に
姿勢制御する。この場合は、車体を水平にして走行する
場合に比較して、急な傾斜地を降坂する際に車両1の近
くにおける、前方の路面状況を運転者が確認し易くな
る。
【0068】(5) 車高設定器69を設けずに、目標
車高を一定としてもよい。 (6) 車体の水平状態からの傾斜角度の変動を検出す
る検出手段として傾斜角センサだけを装備するようにし
てもよい。そして、それに対応して制御系の処理を省略
してもよい。又、加速度センサを加え、加速度センサ、
傾斜角速度センサ及び傾斜角センサの3種で走行時の傾
斜角度の変動を検出する構成とし、制御系に加速度の影
響を考慮する信号処理部を設けてもよい。
【0069】(7) 懸架装置3,4を伸縮させる油圧
シリンダ7を懸架装置3,4に内蔵する代わりに、懸架
装置3,4と平行に配設してもよい。 (8) 油圧ポンプ23として斜板式可変容量油圧ポン
プに代えて、斜軸式可変容量油圧ポンプ、特開平5−1
64245号公報に開示されたラジアルシリンダ形可変
容量ポンプ等他の形式のものを使用してもよい。又、油
圧ポンプ23として容量が一定の油圧ポンプを使用して
もよい。又、油圧ポンプの駆動源としてエンジンに代え
てバッテリで駆動されるモータを使用してもよい。
【0070】(9) 前輪12L,12R及び後輪14
L,14Rを油圧モータに代えてバッテリで駆動される
モータで駆動する構成としてもよい。 (10) 四輪駆動方式の車両に姿勢制御装置を搭載し
たが、前輪駆動方式の車両や後輪駆動方式の車両に姿勢
制御装置を搭載してもよい。
【0071】前記実施の形態及び変更例から把握できる
請求項記載以外の発明について、以下にその効果ととも
に記載する。 (1) 請求項2〜請求項4に記載の発明において、車
高設定器を設ける。この場合、路面の状態に対応した目
標平均車高の設定が可能となり、車両の走行時に障害物
より平均車高を一時的に高くして、障害物を跨いで走行
することが可能となる。
【0072】(2) 請求項2に記載の発明において、
制御手段は各流体圧アクチュエータの圧力を各モードの
目標圧力に対応した圧力に1段階の制御で調整する。こ
の場合は制御が簡単となる。
【0073】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項4
に記載の発明では、車体を所定の基準姿勢に制御する際
に、傾斜地や凹凸の多い不整地等においても車輪と路面
との接地圧を良好に確保して、不整地における車両の登
坂力を向上させ、斜面での旋回性能を向上させることが
できる。
【0074】請求項3に記載の発明では、車両の走行開
始前にヒーブモード、ピッチモード、ロールモード及び
ワープモードの圧力を走行開始後の目標圧力となるよう
に各流体圧アクチュエータの圧力が制御されるため、走
行開始直後に急激な車体の姿勢制御が行われることがな
く、運転者に違和感を与えることがない。又、制御手段
は一定時間内に複数回の制御動作ループを繰り返すよう
に流体圧アクチュエータ制御手段を介して前記各流体圧
アクチュエータを制御する。従って、急激な車体の姿勢
制御が行われることがなく、運転者に違和感を与えるこ
とがない。
【0075】請求項4に記載の発明では、車両の走行開
始後の姿勢制御時に、各油圧シリンダ7の圧力が基準圧
力から変化している場合に、モード変換を行って各モー
ドの圧力が目標圧力となるように圧力調整を行うため、
その変化量に対応する値を直接補正する場合に比較し
て、車体の変動が小さな状態で姿勢制御を行うことがで
き乗り心地が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態の電気的構成を示すブロック回
路図。
【図2】 四輪油圧駆動車の概略斜視図。
【図3】 同じく懸架装置の配置を示す概略側面図。
【図4】 (a)は右前車輪用の懸架装置の取付け状態
を示す概略正面図、(b)は右後車輪用の懸架装置を示
す概略背面図。
【図5】 懸架装置の油圧シリンダの模式図
【図6】 姿勢制御装置の油圧回路図。
【図7】 車体が仮想水平面から変位した状態を示す模
式図。
【図8】 車輪を支持する懸架装置の模式図。
【図9】 制御系のブロック図。
【図10】走行前の姿勢制御時の作用を説明するフロー
チャート。
【図11】(a)はモード別目標圧力の設定手順を示す
フローチャート、(b)は各シリンダ圧力の目標圧力へ
の調整手順を示すフローチャート、(c)は走行時の姿
勢制御の作用を説明するフローチャート。
【符号の説明】
1…車両、3…フロント懸架装置、4…リヤ懸架装置、
7…流体圧アクチュエータとしての油圧シリンダ、12
L,12R…車輪としての前輪、14L,14R…車輪
としての後輪、19L,19R,20L,20R…車輪
位置検出手段としてのストロークセンサ、29L,29
R,30L,30R…流体圧アクチュエータ制御手段と
してのサーボ弁、42L,42R,43L,43R…車
輪荷重変動検出手段としての圧力センサ、61…制御手
段としての制御装置、62…第1の演算手段、第2の演
算手段、制御手段、及び目標圧力設定手段を構成するC
PU(中央処理装置)、67p,67r…傾斜角度検出
手段としての傾斜角センサ、B…車体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴崎 俊一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体圧アクチュエータにより伸縮可能な
    懸架装置を介して各車輪をそれぞれ車体に支持し、傾斜
    角度検出手段により車体の傾斜角度を検出して車体が所
    定の基準状態から傾斜すると、前記流体圧アクチュエー
    タにより各車輪のストロークを制御して車体を所定の基
    準状態に戻すように車体の姿勢制御を行う車両の姿勢制
    御装置において、 エンジンが始動後、車両の走行開始前に車体の姿勢を基
    準状態に制御し、その状態における各車輪の荷重に対応
    する前記各流体圧アクチュエータの圧力を測定し、その
    圧力をモード変換してヒーブモード、ピッチモード、ロ
    ールモード及びワープモードの各圧力を求め、車両の走
    行開始後ヒーブモード、ピッチモード及びロールモード
    の各圧力の目標値については前記基準状態におけるヒー
    ブモード、ピッチモード及びロールモードの各圧力に設
    定し、ワープモードの圧力の目標値については0に設定
    して姿勢制御を行うようにした車両の姿勢制御方法。
  2. 【請求項2】 流体圧アクチュエータにより伸縮可能な
    懸架装置を介して各車輪をそれぞれ車体に支持し、前記
    流体圧アクチュエータにより各車輪のストロークを制御
    して車体の姿勢制御を行う車両の姿勢制御装置におい
    て、 車体の水平状態に対する傾斜角度を検出する傾斜角度検
    出手段と、 各車輪の車体に対する上下方向の相対位置を検出する車
    輪位置検出手段と、 前記流体圧アクチュエータに供給される作動流体の流量
    及び方向を制御する流体圧アクチュエータ制御手段と、 各車輪の荷重変動をそれぞれ検出する車輪荷重変動検出
    手段と、 エンジンが始動されたとき、前記傾斜角度検出手段及び
    車輪位置検出手段の出力信号に基づいて基準状態からの
    車輪の上下方向の変位量を演算する第1の演算手段と、 前記第1の演算手段の演算結果に基づいて車体を基準状
    態とするように前記流体圧アクチュエータ制御手段を介
    して前記流体圧アクチュエータを制御する制御手段と、 車体の姿勢が基準状態に制御された状態で、前記車輪荷
    重変動検出手段により検出した各車輪の荷重に相当する
    圧力をモード変換してヒーブモード、ピッチモード、ロ
    ールモード及びワープモードの各圧力を演算する第2の
    演算手段と、 車両の走行開始後の姿勢制御時におけるヒーブモード、
    ピッチモード及びロールモードの各圧力の目標値につい
    ては前記基準状態におけるヒーブモード、ピッチモード
    及びロールモードの各圧力に設定し、ワープモードの圧
    力の目標値については0に設定する目標圧力設定手段と
    を備えた車両の姿勢制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記目標圧力設定手段
    による目標圧力設定後、車両の走行開始前に車体を基準
    状態に保持したまま、各流体圧アクチュエータの圧力を
    ヒーブモード、ピッチモード及びロールモードの各圧力
    については前記基準状態におけるヒーブモード、ピッチ
    モード及びロールモードの各圧力に、ワープモードの圧
    力については0となるように一定時間内に複数回の制御
    動作ループを繰り返すように前記流体圧アクチュエータ
    制御手段を介して前記各流体圧アクチュエータを制御す
    る請求項2に記載の車両の姿勢制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、車両の走行開始後の姿
    勢制御時に、各車輪荷重変動検出手段により検出した各
    車輪の荷重に相当する圧力をモード変換して求めたヒー
    ブモード、ピッチモード、ロールモード及びワープモー
    ドの各圧力が前記目標圧力設定手段により設定された目
    標圧力となるように前記流体圧アクチュエータ制御手段
    を介して前記各流体圧アクチュエータを制御する請求項
    2又は請求項3に記載の車両の姿勢制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2423011A1 (en) 2010-08-31 2012-02-29 Hitachi Ltd. Moving mechanism
WO2012147174A1 (ja) 2011-04-27 2012-11-01 株式会社日立製作所 車両サスペンションシステム
CN112976980A (zh) * 2021-04-20 2021-06-18 中国北方车辆研究所 基于倾角传感器的多轴车辆同步车姿及载荷分布控制方法

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