JPH07276956A - 車両の姿勢制御装置 - Google Patents

車両の姿勢制御装置

Info

Publication number
JPH07276956A
JPH07276956A JP7757694A JP7757694A JPH07276956A JP H07276956 A JPH07276956 A JP H07276956A JP 7757694 A JP7757694 A JP 7757694A JP 7757694 A JP7757694 A JP 7757694A JP H07276956 A JPH07276956 A JP H07276956A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
vehicle
vehicle height
fluid pressure
vehicle body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7757694A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazufumi Fujii
一史 藤井
Takashi Kuritani
尚 栗谷
Kazuo Ishikawa
和男 石川
Yoshitaka Koketsu
嘉孝 纐纈
Shunichi Shibazaki
俊一 柴崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP7757694A priority Critical patent/JPH07276956A/ja
Priority to US08/422,328 priority patent/US5684698A/en
Publication of JPH07276956A publication Critical patent/JPH07276956A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】車体を水平に維持して走行する車両において、
オフロード走行時における水平維持機能を向上させる。 【構成】制御装置61はマイクロコンピュータで構成され
ている。CPU62はストロークセンサ19L等、圧力セン
サ42L等、傾斜角センサ67p,67r、傾斜角速度センサ
68p,68r、加速度センサ69L等及び車高設定器73に接
続され、その出力信号を入力する。CPU62はサーボ弁
29L等に接続されている。CPU62は各センサからの出
力信号に基づいて基準状態からの車輪の上下方向の変位
量及び車輪荷重の変動量を演算する。又、ストロークセ
ンサ19L等の出力信号に基づいて平均車高を演算する。
そして、その演算結果に基づいて車体を水平にかつその
平均車高と目標車高との差を0とするとともに車輪荷重
の変動量を0とするようにサーボ弁29L等に指令電圧が
出力され、油圧シリンダが伸縮されて車体の姿勢が水平
に制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両が山地、荒れ地、不
整地、川原、河川等のオフロードを走行する際に車体を
水平状態に維持する車両の姿勢制御装置に係り、詳しく
は各車輪を流体圧アクチュエータにより伸縮可能な懸架
装置を介してそれぞれ車体に支持し、前記流体圧アクチ
ュエータにより各車輪のストロークを制御して車体の姿
勢制御を行う車両の姿勢制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の車両の姿勢制御装置として車高
変動が生じると、その変動によるピッチ量、ロール量及
びリフト量をそれぞれ検出し、各検出値とその目標量と
の偏差をゼロにする方向にフィードバック制御する構成
のものが特開平2−60810号公報に開示されてい
る。この姿勢制御装置は前後各車輪のストローク量を検
出するストロークセンサを備え、そのストロークセンサ
の検出量に基づいて車両姿勢変動の3自由度成分であ
る、ピッチ量、ロール量及びリフト量を、以下の式から
求める構成をとっている。
【0003】ピッチ量=前2輪平均ストローク量−後2
輪平均ストローク量…(1) ロール量=右側2輪平均ストローク量−左側2輪平均ス
トローク量…(2) リフト量=4輪平均ストローク量…(3) 又、車高目標設定器から各車輪の目標ストローク量を目
標量変換器に入力し、(1)〜(3)式と同様の演算を
行って目標ピッチ量、目標ロール量及び目標リフト量を
算出する。そして、各検出量との偏差を算出し、その算
出値に基づいて4輪の流体圧アクチュエータの流体圧を
フィードバック制御する。
【0004】又、論文「不整地走行アクティブサスペン
ションロボット」,機械技術研究所所報 Vol.46 (1992)
No.2 p.139 〜には、路面の影響による車体の上下動を
抑制するためアクティブサスペンションを使用して、災
害地域、原野等を走行する車輪型ロボットが提案されて
いる。このロボットは4個の車輪をそれぞれ独立して昇
降駆動可能な懸架装置で支持し、角速度センサ及び傾斜
角センサを備えている。そして、角速度センサ及び傾斜
角センサからの情報により仮想水平面に対する実平面の
傾斜をロール角及びピッチ角として算出し、懸架装置を
伸縮させて仮想水平面の傾斜が0となるように姿勢制御
を行うようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平2−60810
号公報に開示された従来装置では、ピッチ量、ロール量
及びリフト量(ヒーブ量)を各車輪のストローク量より
求めてフィードバック制御しているが、絶対的な水平面
に対してのピッチ量、ロール量ではない。従って、山地
や不整地での姿勢制御には不適切である。
【0006】又、機械技術研究所所報に記載の装置で
は、仮想水平面の傾斜を0にする姿勢制御を行っている
が、仮想水平面を上下方向に移動させる制御(並進方向
の変位)の制御はなされていない。すなわち、平均車高
の制御がなされておらず、急斜面において平均車高が低
くなりすぎて斜面に接触する虞があり、実用的に不適切
である。又、1個の車輪が浮いた状態の場合に制御が不
適切となる。
【0007】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その第1の目的は車体を水平に維持して走
行する車両において、オフロード走行時における水平維
持機能を向上させることができる車両の姿勢制御装置を
提供することにある。第2の目的は前記の目的に加えて
走行路に障害物が存在する場合に障害物を跨ぐことが可
能な車高に平均車高を自動的に変更できる車両の姿勢制
御装置を提供することにある。第3の目的は第1の目的
に加えて走行路の状態に応じて水平状態からある程度傾
斜した状態に車体の傾きを制御できる車両の姿勢制御装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため請求項1に記載の発明では、流体圧アクチュエー
タにより伸縮可能な懸架装置を介して各車輪をそれぞれ
車体に支持し、前記流体圧アクチュエータにより各車輪
のストロークを制御して車体の姿勢制御を行う車両の姿
勢制御装置において、車体の水平状態からの傾斜角度の
変化を検出する傾斜角度検出手段と、各車輪の車体に対
する上下方向の相対位置を検出する車輪位置検出手段
と、前記流体圧アクチュエータに供給される作動流体の
流量及び方向を制御する流体圧アクチュエータ制御手段
と、各車輪の荷重変動をそれぞれ検出する車輪荷重変動
検出手段と、前記傾斜角度検出手段及び車輪荷重変動検
出手段の出力信号に基づいて基準状態からの車輪の上下
方向の変位量及び車輪荷重の変動量を演算するととも
に、車輪位置検出手段の出力信号に基づいて平均車高を
演算する演算手段と、前記演算手段の演算結果に基づい
て車体を水平にかつその平均車高と目標車高との差を0
とするとともに車輪荷重の変動量を0とするように前記
流体圧アクチュエータ制御手段を介して前記流体圧アク
チュエータを制御する制御手段とを備えた。
【0009】又、請求項2に記載の発明では、流体圧ア
クチュエータにより伸縮可能な懸架装置を介して各車輪
をそれぞれ車体に支持し、前記流体圧アクチュエータに
より各車輪のストロークを制御して車体の姿勢制御を行
う車両の姿勢制御装置において、前記流体圧アクチュエ
ータと接続されたアキュムレータと、車体の水平状態か
らの傾斜角度の変化を検出する傾斜角度検出手段と、各
車輪の車体に対する上下方向の相対位置を検出する車輪
位置検出手段と、前記流体圧アクチュエータに供給され
る作動流体の流量及び方向を制御する流体圧アクチュエ
ータ制御手段と、各車輪の荷重変動をそれぞれ検出する
車輪荷重変動検出手段と、前記車輪の上下方向への変位
及び変位速度と、前記アキュムレータの圧力とを状態変
数とした状態方程式を用いて求めたフィードバックゲイ
ンを記憶した記憶手段と、前記傾斜角度検出手段の出力
信号に基づく前記車輪の上下方向への変位及び変位速度
と、車輪荷重変動検出手段の出力信号に基づくアキュム
レータの圧力と、車輪位置検出手段の出力信号に基づく
平均車高とを演算するとともに、それらの値と前記フィ
ードバックゲインに基づいて前記流体圧アクチュエータ
制御手段の操作量を演算する演算手段と、前記演算手段
の演算結果に基づいて車体を水平にかつその平均車高と
目標車高との差を0とするとともに車輪荷重の変動量を
0とするように前記流体圧アクチュエータ制御手段を介
して前記流体圧アクチュエータを制御する制御手段とを
備えた。
【0010】前記第2の目的を達成するため請求項3に
記載の発明では、左右の車輪間と対応する車体前方の障
害物を検出する障害物検出手段と、前記障害物検出手段
の障害物検出信号に基づいて作動して目標車高を高い値
に変更する目標車高変更手段とを備えた。
【0011】又、第3の目的を達成するため請求項4に
記載の発明では、前記制御手段に流体圧アクチュエータ
のストローク範囲を制限する指令を出力するストローク
範囲設定手段を備えた。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明では、車輪荷重変動検出
手段により各車輪の荷重変動が検出される。車体の姿勢
が水平状態から変動すると、傾斜角度検出手段により傾
斜角度の変化が検出される。各車輪の車体に対する上下
方向の相対位置は車輪位置検出手段により検出される。
演算手段は基準状態からの車輪の上下方向の変位量及び
車輪荷重の変動量を演算するとともに、車輪位置検出手
段の出力信号に基づいて平均車高を演算する。制御手段
は演算手段の演算結果に基づいて車体を水平にかつその
平均車高と目標車高との差を0とするとともに車輪荷重
の変動量を0とするように前記流体圧アクチュエータ制
御手段を介して前記流体圧アクチュエータを制御する。
その結果、当初設定された平均車高で水平となるように
車体の姿勢が制御される。
【0013】請求項2に記載の発明では、演算手段は傾
斜角度検出手段の出力信号に基づいて車輪の上下方向へ
の変位及び変位速度を演算し、車輪荷重変動検出手段の
出力信号に基づいて流体圧アクチュエータに接続された
アキュムレータの圧力を演算する。演算手段は車輪位置
検出手段の出力信号に基づいて平均車高を演算する。そ
して、演算手段はそれらの値と前記フィードバックゲイ
ンに基づいて前記流体圧アクチュエータ制御手段の操作
量を演算する。制御手段は演算手段の演算結果に基づい
て、車体を水平にかつその平均車高と目標車高との差を
0とするとともに車輪荷重の変動量を0とするように流
体圧アクチュエータ制御手段を介して流体圧アクチュエ
ータを制御する。
【0014】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明と同様に姿勢制御が行われる。障
害物検出手段が左右の車輪間と対応する車体前方の障害
物を検出すると、障害物検出手段からの障害物検出信号
がなくなるまで、目標車高変更手段が目標車高を高い値
に変更する。その結果、車高が自動的に障害物を跨ぐこ
とが可能な位置まで変更される。
【0015】請求項4に記載の発明では、ストローク範
囲設定手段の操作により制御手段に流体圧アクチュエー
タのストローク範囲を制限する指令が出力される。この
指令が出力されていない状態では、請求項1又は請求項
2に記載の発明と基本的に同様に姿勢制御が行われる。
前記指令が出力されると、制御手段は指令されたストロ
ーク範囲内で流体圧アクチュエータを伸縮動させる。
【0016】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明を前後四輪がそれぞれ油圧モ
ータで駆動される車両に具体化した第1実施例を図1〜
図9に従って説明する。
【0017】図2及び図3に示すように、車両1の車体
フレーム2の前側には一対のフロント懸架装置3が、後
側には一対のリヤ懸架装置4が配設されている。各懸架
装置3,4は外筒5、内筒6及び流体圧アクチュエータ
としての油圧シリンダ7(図5(a)及び図6に図示)
とからなり、内筒6が例えばボールスプライン(図示せ
ず)を介して、外筒5に対して回転不能かつ軸方向に移
動可能に構成されている。そして、外筒5が車体フレー
ム2に支持され、各内筒6の下端に支持ブラケット8,
9が固定されている。フロント懸架装置3の外筒5は軸
受10,11を介して車体フレーム2に回動可能に支持
されている。リヤ懸架装置4の外筒5は車体フレーム2
に回動不能に支持されている。
【0018】支持ブラケット8には前輪12L,12R
と前輪12L,12Rを駆動する油圧モータ13とが支
持されている。支持ブラケット9には後輪14L,14
Rと後輪14L,14Rを駆動する油圧モータ15とが
支持されている。図4(a)に示すように、油圧モータ
13は前輪12L,12Rのホイール内に位置するよう
に配置されている(図4(a)には片側(12R)のみ
図示)。図4(b)に示すように、油圧モータ15は後
輪14L,14Rのホイール内に位置するように配置さ
れている(図4(b)には片側(14R)のみ図示)。
又、前輪12L,12R及び後輪14L,14Rはそれ
ぞれ油圧モータ13,15の駆動軸に一体回転可能に連
結されている。
【0019】図5(a)は油圧シリンダ7の構成を示す
模式図である。図5(a)に示すように、油圧シリンダ
7は内筒6内にシリンダ本体16が固定され、ピストン
ロッド17の先端が外筒5に固定されている。ピストン
ロッド17は二重管構造に形成され、外管17aを介し
てピストン7aより上側の室16aと連通され、内管1
7bを介してピストン7aより下側の室16bと連通さ
れている。そして、外管17a側に作動油が供給される
と内筒6がシリンダ本体16とともに上昇され、内管1
7b側に作動油が供給されると内筒6がシリンダ本体1
6とともに下降されるようになっている。各懸架装置
3,4には前輪12L,12R及び後輪14L,14R
の上下方向の位置を検出する車輪位置検出手段としての
ストロークセンサ19L,19R,20L,20R(図
6に図示)が設けられている。ストロークセンサ19
L,19R,20L,20Rは油圧シリンダ7に内蔵さ
れ、油圧シリンダ7の長さすなわち各車輪の車体フレー
ム2からの相対位置に対応した検出信号を出力するよう
になっている。
【0020】又、両フロント懸架装置3の外筒5は操舵
リンク5a(図4(a)に図示)を介してパワーステア
リング装置(図示せず)に連結され、ハンドル18の操
作により前輪12L,12Rの切れ角が変更されるよう
になっている。
【0021】次に油圧回路を図6に従って説明する。エ
ンジン21の出力軸22には姿勢制御用の油圧ポンプ2
3が駆動連結されている。又、前記各油圧モータ13,
15の駆動用油圧回路に作動油を供給する可変容量ポン
プとチャージポンプ及びパワーステアリング用の油圧ポ
ンプ(いずれも図示せず)がそれぞれ出力軸22に駆動
連結されている。油圧ポンプ23には斜板式可変容量型
油圧ポンプが使用されている。油圧ポンプ23は主管路
24を介してメインマニホールド25に接続されてい
る。主管路24にはメインチェック弁26及びラインフ
ィルタ27が設けられ、メインチェック弁26とライン
フィルタ27の中間部にメインアキュムレータ28が接
続されている。メインマニホールド25には各懸架装置
3,4の油圧シリンダ7を駆動制御する4個の流体圧ア
クチュエータ制御手段としてのサーボ弁29L,29
R,30L,30R及び1個のカットオフ弁31を備え
ている。サーボ弁は指令電圧に比例してその開度が制御
され、作動油の流量を連続的に調整可能に構成されてい
る。各サーボ弁29L,29R,30L,30Rの供給
ポートは主管路24に、タンクポートはドレーン管路3
2にそれぞれ接続されている。ドレーン管路32にはオ
イルクーラ32aが設けられている。
【0022】サーボ弁29Lは管路33を介して左前輪
12Lの油圧シリンダ7の室16bに、サーボ弁30L
は管路34を介して左後輪14Lの油圧シリンダ7の室
16bに接続されている。サーボ弁29Rは管路35を
介して右前輪12Rの油圧シリンダ7の室16bに、サ
ーボ弁30Rは管路36を介して右後輪14Rの油圧シ
リンダ7の室16bに接続されている。各管路33〜3
6には常に油圧シリンダ7側への作動油の通過を許容す
るパイロット操作チェック弁37がそれぞれ設けられて
いる。カットオフ弁31には4ポート2位置切替えの電
磁弁が使用されいる。カットオフ弁31は管路38を介
してパイロット操作チェック弁37のパイロットポート
に接続され、管路39を介してドレーン管路32に接続
されている。
【0023】各サーボ弁29L,29R,30L,30
Rと各パイロット操作チェック弁37との間に絞り弁4
0を介してアキュムレータ41が接続されている。アキ
ュムレータはダイアフラム形が使用されている。各油圧
シリンダ7と各パイロット操作チェック弁37との間に
は車輪荷重変動検出手段としての圧力センサ42L,4
2R,43L,43Rがそれぞれ接続されている。圧力
センサ42L,42R,43L,43Rは各油圧シリン
ダ7の室16bの圧力すなわち、各車輪から油圧シリン
ダ7に作用する荷重に対応する値を検出し、その値に対
応する検出信号を出力する。左車輪を昇降させる油圧シ
リンダ7用の両パイロット操作チェック弁37と両絞り
弁40が1個のサブマニホールド44を構成し、右車輪
を昇降させる油圧シリンダ7用の両パイロット操作チェ
ック弁37と両絞り弁40が1個のサブマニホールド4
5を構成している。
【0024】左前輪12Lの油圧シリンダ7の室16a
は管路46を介して、左後輪14Lの油圧シリンダ7の
室16aは管路47を介してそれぞれドレーン管路32
に接続されている。右前輪12Rの油圧シリンダ7の室
16aは管路48を介して、右後輪14Rの油圧シリン
ダ7の室16aは管路49を介してそれぞれドレーン管
路32に接続されている。なお、主管路24とドレーン
管路32との間にリリーフ弁50が接続されている。リ
リーフ弁50は油圧ポンプ23から吐出される作動油の
圧力が所定の圧力より大きくなったとき、主管路24と
ドレーン管路32とを連通させるようになっている。
【0025】次に電気的構成を図1に従って説明する。
制御手段としての制御装置61はマイクロコンピュータ
で構成されている。制御装置61は中央処理装置(以
下、CPUという)62と、読み出し専用メモリ(RO
M)からなる記憶手段としてのプログラムメモリ63
と、読み出し及び書き替え可能なメモリ(RAM)から
なる作業用メモリ64を備えている。CPU62は演算
手段、制御手段、目標車高変更手段、判断手段、制限手
段及び基準面変更手段を構成する。CPU62はバス6
5を介してプログラムメモリ63及び作業用メモリ64
に接続され、プログラムメモリ63に記憶された所定の
プログラムデータに従って各種の処理を実行するように
なっている。作業用メモリ64にはCPU62の各種演
算結果が一時記憶される。プログラムメモリ63にはC
PU62が実行する前記プログラムデータと、その実行
に必要な各種データとが記憶されている。各種データと
してサーボ弁への指令電圧と油圧シリンダ7の伸縮量と
の関係を示すマップや関係式、ストロークセンサ19
L,19R,20L,20Rの検出信号と油圧シリンダ
7の長さとの関係を示すマップや関係式がある。又、プ
ログラムメモリ63には操舵角及び車速と横加速度との
関係を示すマップ、横加速度とロール角φとの関係を示
すマップあるいは関係式、前後加速度とピッチ角θとの
関係を示すマップあるいは関係式等もデータとして記憶
されている。
【0026】CPU62はバス65及び入力回路66a
を介して、傾斜角センサ67p,67r、傾斜角速度セ
ンサ68p,68r、圧力センサ42L,42R,43
L,43R、ストロークセンサ19L,19R,20
L,20R、加速度センサ69L,69R,70L,7
0R、障害物センサ71、車速センサ72、車高設定器
73、選択スイッチ74及び操舵角センサ75に接続さ
れている。又、CPU62はバス65及び駆動回路66
bを介して、サーボ弁29L,29R,30L,30
R、カットオフ弁31及び報知手段としての表示ランプ
76に接続されている。
【0027】傾斜角センサ67p,67r及び傾斜角速
度センサ68p,68rは運転席の下で車両重心位置近
辺にそれぞれ1個ずつ配設されている。傾斜角センサ6
7pは水平面に対する車両1の前後方向の傾き(ピッチ
角θ)を検出し、その角度に対応した検出信号を出力す
る。傾斜角センサ67rは水平面に対する車両1の左右
方向の傾き(ロール角φ)を検出し、その角度に対応し
た検出信号を出力する。傾斜角センサ67p,67rに
は液体式あるいは振り子を利用したポテンショメータ式
又はトルクバランス式のセンサが使用される。これらの
傾斜角センサは水平方向の加速度の影響を受ける。
【0028】傾斜角速度センサ68pはピッチ角の変化
速度を検出し、傾斜角速度センサ68rはロール角の変
化速度を検出し、それぞれその変化速度に対応した検出
信号を出力する。加速度センサ69L,69R,70
L,70Rは各懸架装置3,4の近傍における車体フレ
ーム2の上部に配設され、上下方向の加速度を検出して
その検出信号を出力する。傾斜角センサ67p,67
r、傾斜角速度センサ68p,68r及び加速度センサ
69L,69R,70L,70Rは傾斜角度検出手段を
構成する。
【0029】障害物検出手段としての障害物センサ71
は車体の前側下部の両前輪12L,12Rに近い位置に
それぞれ1個と、両者の中央位置に1個の合計3個配設
されている。障害物センサ71には図示しない発信部と
受信部とを備えた公知の超音波センサが使用されてい
る。超音波センサは発信部から発せられたパルス波が、
所定時間内に障害物で反射されて受信部で受信されると
障害物有りの検出信号を出力するようになっている。各
障害物センサ71の車両1の前進方向における検出可能
範囲は例えば2〜3mの範囲で適宜設定される。又、各
障害物センサ71は車両1の幅方向の検出可能範囲が重
ならないように、かつ中央に配設された障害物センサ7
1の検出範囲の幅が懸架装置4の間隔より小さく設定さ
れている。CPU62は中央に設置された障害物センサ
71から障害物有りの検出信号を入力し、かつ他の障害
物センサ71からは障害物有りの検出信号を入力しない
ときに左右の車輪の間に障害物有りと判断し、表示ラン
プ76に点灯信号を出力するようになっている。3個の
障害物センサ71から障害物有りの検出信号を入力した
場合は、坂道あるいは車両の幅全域にわたる障害物であ
るため車高補正不要と判断して表示ランプ76に点滅信
号を出力する。
【0030】車速センサ72は油圧モータ13,15の
回転数に対応した信号を出力する。車速センサ72は障
害物センサ71から障害物有りの検出信号を入力した
後、障害物無しの検出信号を受けた時点、すなわち、車
体が障害物を跨げる状況となってからの車両1の移動距
離を求めるために使用される。車速センサ72は車両1
の前後方向の加速度(以下、前後加速度という)の検出
手段と、横方向の加速度(以下、横加速度という)の検
出手段としても機能する。操舵角センサ75は操舵角す
なわち前輪12L,12Rの切れ角に対応した信号を出
力する。
【0031】車高設定手段としての車高設定器73は運
転席から操作し易い位置に配設されている。車高設定器
73は回動可能な調整つまみを備え、調整つまみの回動
量に比例して出力電圧が連続的に変更可能に構成されて
いる。
【0032】選択スイッチ74は車両1の制御装置61
に姿勢制御を行わせるか否かを選択するスイッチで、運
転者が切替え操作する。制御装置61は選択スイッチ7
4がオン状態の時に姿勢制御を行い、オフ状態の時には
姿勢制御を行わない。
【0033】CPU62は車高設定器73からの出力信
号を入力し、その信号に基づいて目標平均車高を演算す
るようになっている。平均車高(車高)は4個の懸架装
置3,4の長さの平均値として求められる。CPU62
はストロークセンサ19L,19R,20L,20Rか
らの出力信号に基づいて基準位置からの油圧シリンダ7
の伸縮量を演算する。CPU62は傾斜角センサ67
p,67r、傾斜角速度センサ68p,68r、圧力セ
ンサ42L,42R,43L,43R及び加速度センサ
69L,69R,70L,70Rからの出力信号に基づ
き水平状態からの変位量を演算する。そして、CPU6
2は車高設定器73により設定された目標平均車高にお
ける水平状態(基準状態)からの各センサの変位量を演
算する。そして、車体を水平にかつ当初設定された平均
車高にするために必要な各油圧シリンダ7の伸縮量を求
め、それに対応する各サーボ弁29L,29R,30
L,30Rへの指令電圧値を演算する。そして、CPU
62はその指令電圧を各サーボ弁29L,29R,30
L,30Rに出力する。
【0034】次に車体の水平制御の考え方を説明する。
図8は車体B(実線で示す四辺形)が鎖線で示す仮想水
平面Hpから変位した状態を示す模式図である。車両の
トレッドを2W、ホイールベースを2L、ピッチ角をθ
(ラジアン)、ロール角をφ(ラジアン)とすると、左
前輪12Lの変位量h1 、右前輪12Rの変位量h2
左後輪14Lの変位量h3 、右後輪14Rの変位量h4
は次式で近似される。
【0035】h1 =−h4 =L sinθ+W sinφ… h2 =−h3 =L sinθ−W sinφ… なお、ピッチ角θ及びロール角φが非常に小さい場合
は、 sinθ=θ、 sinφ=φとしてもよい。
【0036】図9は車輪を支持する懸架装置の1個を模
式化したものである。アキュムレータ41の圧力をPg
、車体の変位をZ2 、変位Z2 の微分量をdZ2 する
と、状態方程式は次式で表される。なお、図9において
0 は外乱による変位である。
【0037】(dx/dt)=Ax+Bu… 但し、xは状態ベクトルを表し、x=[Z2 dZ2 Pg
T となる。又、uは制御入力(ベクトル)を表し、
u=[V]=−kxとなる。Vはサーボ弁への指令電
圧、kはフィードバックゲインを表す。又、A及びBは
係数マトリックスを表す。そして、xに対するフィード
バックゲインk=[k1 k2 k3 ]を現代制御理論のL
Q法(リニア・クォードラティック法)を利用して設計
して求めるようにした。
【0038】次にこのフィードバック制御に使用される
制御系を図7のブロック図に従って説明する。なお、図
7は制御系を示すものであってハード的な構成を示すも
のではなく、プログラムメモリ63に記憶されている一
連のプログラムの実行により実現される。又、図7は1
個の懸架装置に関するものであり、各懸架装置毎に同様
な制御が行われる。
【0039】各加速度センサ69L,69R,70L,
70Rで検出された上下方向の加速度Gi はフィルタA
81に入力される。フィルタA81はハイパスフィルタ
と積分回路からなり、各加速度Gi が速度dhi に変換
されてモード変換・逆変換部82に入力される。モード
変換・逆変換部82では4個の速度dh1 〜dh4 から
ヒーブモード、ロールモード、ピッチモード、ワープモ
ードの各速度、すなわちヒーブ速度dη、ロール角速度
dφ、ピッチ角速度dθ、ワープ速度dwを次式〜
から求めるモード変換がまず行われる。ここでワープモ
ードとはひねりの影響を考慮するためのものである。
【0040】 dη=(dh1 +dh2 +dh3 +dh4 )/4… dφ=(dh1 −dh2 +dh3 −dh4 )/(4W)… dθ=(dh1 +dh2 −dh3 −dh4 )/(4L)… dw=(dh1 −dh2 −dh3 +dh4 )/4… そして、変換されたヒーブ速度dη、ロール角速度d
φ、ピッチ角速度dθ及びワープ速度dwから、近似式
,を用いて、ロール角速度dφ及びピッチ角速度d
θを各車輪の変位速度dh1 〜dh4 に分配するモード
逆変換が行われる。
【0041】dh1 =−dh4 =Ldθ+Wdφ… dh2 =−dh3 =Ldθ−Wdφ… なお、,式は式〜から次のようにして導かれ
る。
【0042】dη’=dη×ηGain dφ’=dφ×φGain dθ’=dθ×θGain dw’=dw×ωGain dh1 =dη’+dφ’+dθ’+dw’ dh2 =dη’−dφ’+dθ’−dw’ dh3 =dη’+dφ’−dθ’−dw’ dh4 =dη’−dφ’−dθ’+dw’ ここで、ηGain =0、φGain =W、θGain =L、
wGain =0とすると、 dh1 =−dh4 =Ldθ+Wdφ… dh2 =−dh3 =Ldθ−Wdφ… なお、モード変換・逆変換部82で式,の演算のみ
を行ってもよい。
【0043】傾斜角速度センサ68r,68pで検出さ
れたロール角速度dφ及びピッチ角速度dθはそれぞれ
ローパスフィルタからなるフィルタB83a,83bを
経てモード逆変換部84に入力される。モード逆変換部
84では式,を用いてロール角速度dφ及びピッチ
角速度dθを各車輪の成分に分配するモード逆変換が行
われる。モード変換・逆変換部82及びモード逆変換部
84での演算結果が加算部85で加算されて乗算部86
に入力され、乗算部86でゲインk2 が乗算される。そ
して、サーボ弁の操作量に相当する信号が乗算部86か
ら出力される。
【0044】加速度センサ69L,69R,70L,7
0Rの検出信号に基づいて算出されたロール角速度dφ
及びピッチ角速度dθは高周波領域の変化を反映する。
傾斜角速度センサ68r,68pで検出されたロール角
速度dφ及びピッチ角速度dθは低周波領域の変化を反
映する。そして、両者を加算することにより全領域の変
化に対応した値となる。
【0045】車速センサ72で検出された車速はローパ
スフィルタからなるフィルタG87を経て横加速度演算
部88に入力される。操舵角センサ75で検出された操
舵角はローパスフィルタからなるフィルタH89を経て
横加速度演算部88に入力される。すなわち、旋回時に
は車速及び操舵角に対応する横加速度が横加速度演算部
88に入力される。横加速度演算部88は入力された車
速及び操舵角からそれに対応する横加速度をマップある
いは関係式から演算し、演算結果をロール角補正部90
に出力する。ロール角補正部90は入力された横加速度
に対応する補正傾斜角としての補正ロール角を加算部9
1に出力する。傾斜角センサ67rで検出されたロール
角φは、加算部91でロール角補正部90から出力され
た補正ロール角と加算された後、ローパスフィルタから
なるフィルタC92aを経てモード逆変換部93に入力
される。
【0046】傾斜角センサ67rの検出信号と補正ロー
ル角が加算部91で加算されると、傾斜角センサ67r
の検出信号から横加速度に基づく部分が相殺される。そ
して、車体の実際のロール角に相当する信号がフィルタ
C92aに入力される。従って、傾斜角センサ67rが
横加速度の影響を受けて、車体が実際のロール角より旋
回時の外側に傾いていることを示す検出信号を出力して
も、正しいロール角によりその後の演算が行われる。
【0047】傾斜角センサ67pで検出されたピッチ角
θは加算部99に入力される。車速センサ72で検出さ
れた車速はローパスフィルタと微分回路からなるフィル
タI97に入力され、フィルタI97で前後加速度に変
換されてピッチ角補正部98に入力される。ピッチ角補
正部98は入力された前後加速度に対応するピッチ角θ
である補正傾斜角をマップあるいは関係式から演算し、
演算結果を加算部99に出力する。傾斜角センサ67p
で検出されたピッチ角θと、ピッチ角補正部98からの
補正傾斜角とが加算部99で加算されると、ピッチ角θ
から前後加速度に基づく部分が相殺される。従って、傾
斜角センサ67pが前後加速度の影響を受けて、車体が
実際のピッチ角より前後方向に余分に傾いていることを
示す検出信号を出力しても、正しいピッチ角によりその
後の演算が行われる。
【0048】モード逆変換部93では式,によりロ
ール角φ及びピッチ角θを各車輪に分配するモード逆変
換が行われる。又、加算部85の出力はハイパスフィル
タと積分回路からなるフィルタF94に入力され、変位
速度dh1 〜dh4 が変位量h1 〜h4 に変換される。
そして、フィルタF94の出力とモード逆変換部93の
出力とが加算部95で加算されて乗算部96に入力さ
れ、乗算部96でゲインk1 が乗算される。そして、サ
ーボ弁の操作量に相当する信号が乗算部96から出力さ
れる。
【0049】傾斜角センサ67r,67pで検出された
ロール角φ及びピッチ角θに基づいて算出された変位量
1 〜h4 は変化速度が遅い場合(低周波領域)の変化
を反映しているが、変化速度が速い場合(高周波領域)
の変化の反映は不十分となる。しかし、高周波領域の変
化分は加速度センサ69L,69R,70L,70Rと
傾斜角速度センサ68p,68rの検出信号に基づいた
変位量h1 〜h4 として算出され、加算部95の出力は
全領域の変化を十分反映したものとなる。
【0050】各圧力センサ42L,42R,43L,4
3Rで検出された各油圧シリンダ7の圧力Pi はローパ
スフィルタからなるフィルタD100に入力され、フィ
ルタD100で前記アキュムレータ41の圧力Pg に等
しい値となる。フィルタD100の出力が乗算部101
に入力され、その信号に乗算部101でゲインk3 が乗
算される。そして、乗算部101からサーボ弁の操作量
に相当する信号が出力される。なお、前記圧力Pi は初
期値からの変化分(差分)を意味する。そして、初期値
は水平面上に車両1が配置され、かつ車高が基準位置に
設定された状態における値であり、この圧力Pi は人が
乗り降りする程度では変化しない。
【0051】各ストロークセンサ19L,19R,20
L,20Rで検出された油圧シリンダ7の伸縮量(スト
ローク量)Zi はローパスフィルタからなるフィルタE
102aを経てモード変換部103に入力される。そし
て、モード変換部103で4個の値が単純平均され1個
の車輪に対する上下方向の変位が求められ、加算部10
4に入力される。又、車高設定器73で設定された目標
平均車高OZh はフィルタE102bを経て加算部10
5に入力される。車速センサ72で検出された車速はロ
ーパスフィルタ106を経て車高補正判断部107に入
力される。障害物センサ73の検出信号は車高補正判断
部107に入力される。車高補正判断部107は障害物
センサ73からの検出信号により車高補正が必要か否か
の判断を行う。目標車高変更手段としての車高補正部1
08は車高補正判断部107から車高補正が必要の信号
を入力すると所定の車高補正量を加算部105に出力す
る。車高補正部108及びフィルタE102bの出力は
加算部105で加算された後、加算部104でモード変
換部103の出力と加算されて乗算部109に入力され
る。そして、乗算部109でゲインk4 が乗算され、乗
算部109からサーボ弁の操作量に相当する信号が出力
される。
【0052】そして、各乗算部86,96,101,1
09の出力が加算部110で加算され、対応する各サー
ボ弁29L,29R,30L,30Rにそれに対応した
指令電圧が出力される。なお、ゲインk1 〜k3 が前記
状態方程式のベクトルxに対するフィードバックゲイ
ンk=[k1 k2 k3 ]の各ゲインk1 〜k3 に相当す
る。そして、ゲインk4 は通常の比例制御のゲインであ
る。なお、ゲインk1〜k4 はプログラムメモリ63に
記憶されている。
【0053】次に前記のように構成された姿勢制御装置
の作用を説明する。車両1が舗装されたしかも勾配の小
さな一般道路を走行する場合、姿勢制御が不要と判断す
ると運転者は選択スイッチ74をオフ状態にして走行す
る。エンジン21の駆動に伴い油圧ポンプ23が駆動さ
れ、油圧ポンプ23から吐出された作動油が主管路24
を経てメインマニホールド25に供給される。選択スイ
ッチ74がオフ状態すなわち車両1の姿勢制御を行わな
い場合は、各サーボ弁29L,29R,30L,30R
は供給ポート及びタンクポートの両者と各管路33〜3
6との連通が遮断された図6の状態に保持される。カッ
トオフ弁31は車両の走行中、供給ポートが管路38と
連通する状態に保持される。この状態では各パイロット
操作チェック弁37はパイロット圧により、作動油がい
ずれの方向にも通過可能な状態に保持される。すなわ
ち、各油圧シリンダ7の室16bにアキュムレータ41
の作用が常に働く状態となる。この状態ではアキュムレ
ータ41は路面の小さな凹凸による変動を吸収するよう
になっている。そして、車両1の走行中に路面の凹凸に
伴い前輪12L,12R及び後輪14L,14Rが路面
から受ける反力が変動すると、アキュムレータ41のバ
ネ作用により油圧シリンダ7が伸縮する。従って、路面
に凹凸があっても車体の姿勢が安定した状態で車両1の
走行が行われる。又、車両1の停止中、カットオフ弁3
1はタンクポートが管路38と連通する状態に保持さ
れ、油圧シリンダ7は伸縮不能な状態に保持される。
【0054】車両1が山地、荒れ地、不整地、川原、河
川等のオフロードを走行する際には、運転者は選択スイ
ッチ74をオン状態に切替える。CPU62は姿勢制御
を行う場合、図5(b)に示すように、各センサ及び車
高設定器73の出力信号を取り込み、次いで各油圧シリ
ンダ7の制御量を算出し、その制御量に相当する指令電
圧を各サーボ弁29L,29R,30L,30Rに出力
する動作を繰り返す。すなわち、水平状態で走行中に車
輪が傾斜面や凹凸部上に移動すると、各種センサが水平
状態からの変位量を検出し、その検出信号がCPU62
に入力される。すなわち、加速度センサ69L,69
R,70L,70Rから加速度検出信号が、傾斜角速度
センサ68r,68pから傾斜角速度検出信号がそれぞ
れ入力される。傾斜角センサ67p,67rからはピッ
チ角θ及びロール角φ検出信号が、圧力センサ42L,
42R,43L,43Rからは車輪荷重に相当する検出
信号がそれぞれ入力される。CPU62はこれらの検出
信号に基づいて各車輪の前記水平状態からの変位量を演
算する。又、CPU62はストロークセンサ19L,1
9R,20L,20Rからの検出信号に基づいて車体の
平均車高を演算し、目標車高との差を演算する。そし
て、車体を水平にかつ目標車高となるように各油圧シリ
ンダ7を伸縮させるため、各サーボ弁29L,29R,
30L,30Rに必要な開度と作動油移動方向を達成さ
せる指令電圧を演算する。これらの演算は図7の制御系
に従って前記のようにして行われる。すなわち、傾斜角
センサ67rが旋回時の横加速度の影響を受けたりある
いは、傾斜角センサ67pが前後加速度の影響を受けて
も、指令電圧の演算には支障がない。
【0055】懸架装置3,4すなわち油圧シリンダ7を
伸長させるときには各サーボ弁29L,29R,30
L,30Rの供給ポートが管路33〜36と連通する状
態に保持され、各油圧シリンダ7の室16bへ作動油が
供給される。又、油圧シリンダ7を短縮させるときには
各サーボ弁29L,29R,30L,30Rのタンクポ
ートが管路33〜36と連通する状態に保持される。油
圧シリンダ7には常に車両1の自重の反力である車輪荷
重が油圧シリンダ7を短縮させる方向へ作用している。
従って、この状態では各油圧シリンダ7の室16bの作
動油が各サーボ弁29L,29R,30L,30Rを通
って排出されて油圧シリンダ7が縮む。室16bへの作
動油の供給量及び供給速度、室16bからの作動油の排
出量及び排出速度は各サーボ弁29L,29R,30
L,30Rの開度により定められる。各サーボ弁29
L,29R,30L,30Rの開度調整と、サーボ弁の
各ポートと各管路33〜36との連通状態の切替えはC
PU62からの指令電圧に基づいて行われる。
【0056】車高は運転者が車高設定器73を操作する
ことにより設定される。一般道路を走行する際には基準
車高で走行するが、河川や草原等を走行する際には目標
車高が高く設定される。一般道路を走行する際にも、運
転者の好みにより車高を高く設定する場合もある。車高
の設定変更は走行中、停止中のいずれであってもよい。
走行中に車高設定器73が操作されると、CPU62は
ストロークセンサ19L,19R,20L,20Rから
の検出信号に基づいて平均車高を演算し、目標車高との
差を演算する。そして、車体を水平かつ目標車高とする
ための各サーボ弁29L,29R,30L,30Rへの
指令電圧を演算して、その指令電圧を各サーボ弁29
L,29R,30L,30Rへ出力する。その結果、車
体が水面や草の上を通過する状態で走行され、河川等の
走行時に抵抗が少なくなり走行が容易となる。
【0057】走行中に中央の障害物センサ71からのみ
検出信号が出力されると、CPU62は障害物有りと判
断し、表示ランプ点灯信号を出力する。その結果、運転
席の表示ランプ76が点灯し、運転者の注意を喚起す
る。CPU62は障害物有りと判断すると、車高補正部
108で車高補正量を演算し、目標車高にその車高補正
量を加算した値が平均車高となるように各サーボ弁29
L,29R,30L,30Rへ指令電圧を出力する。車
高補正量の値はその時点において最も伸長状態にある油
圧シリンダ7の残りの伸長可能長さあるいは、その長さ
より所定量だけ少ない値と対応する値となっている。
【0058】CPU62は障害物センサ71から障害物
ありの検出信号を入力した時点から、車速センサ72か
らの検出信号に基づいて車両1の移動距離を演算する。
CPU62は障害物センサ71からの検出信号がなくな
った時点において、障害物ありの検出信号を入力した時
点からそれまでの車両1の移動距離を求める。そして、
障害物ありの検出信号を入力した時点における障害物ま
での距離と、前述した障害物ありの検出信号の入力時点
からその信号がなくなる時点までに車両が移動した距離
とからその時点における障害物までの距離を演算する。
そして、その位置から障害物までの距離と、車両の長さ
との和に所定の値を加えた距離だけ車両が移動するま
で、目標車高に前記車高補正量が加算された平均車高と
なるように姿勢制御を行う。その結果、車両1は障害物
を跨いだ状態で障害物の上方を通過する。その後、車高
補正量が0に設定されて目標車高が障害物検知前の当初
の値に戻される。なお、補正後の目標車高に制御された
後も障害物検出信号が有る場合は、乗り越え不能な障害
物と判断して走行を停止させるようになっている。この
実施例では乗り越え可能な障害物がある場合は自動的に
車高が調整され、車両1は障害物を跨いで走行する。従
って、運転が簡単になる。
【0059】前記のようにこの姿勢制御装置は、車体の
水平位置からの傾斜角度の変動だけでなく、車輪荷重の
変動とを組み合せてその変動を0にするように姿勢制御
を行うので、とくにオフロード走行時における車体の水
平維持性能が向上する。例えば、走行中に1個の車輪の
みが穴あるいは溝に入った場合、車体の傾斜角度は変化
しない場合があるが、その場合でも車輪荷重は変化する
ため、当該車輪の懸架装置は車輪荷重の変動を0とする
ように制御される。そして、1個の油圧シリンダ7だけ
が伸びて姿勢を水平に保持するのではなく、平均車高が
設定車高(目標車高)となるように他の油圧シリンダ7
が縮み、全部の懸架装置3,4が伸縮される。従って、
その状態から穴あるいは溝に入っていない他の車輪の状
態が変化しても、車体の姿勢変化は小さくなる。これに
対して傾斜角度の変化だけを0にするように制御する構
成の場合は、1個の車輪が浮いた状態になっても傾斜角
度が0であれば制御が行われず、他の車輪の状態が変化
して傾斜角度が変化したときに制御が行われる状態とな
り、車体の安定性が悪くなる。
【0060】前記のようにこの姿勢制御装置では、ロー
ル角φを検出する傾斜角センサが車両の旋回時に横加速
度の影響を受けて実際のロール角φと異なった検出信号
を出力しても、横加速度に起因する分が除去されて実際
のロール角φに相当する値で制御が行われる。その結
果、特に不整地や傾斜地において車両が安定した状態で
走行できる。
【0061】又、車両1が急加速及び急減速を行うと、
傾斜角センサ67pは前後加速度の影響を受けて急加速
時には前側に、急減速時には後側に前後加速度に対応す
る割合で余分に傾斜していることを示す検出信号を出力
する。しかし、この実施例の装置では前記のように前後
加速度に起因する部分が除去されて、実際のピッチ角θ
に相当する値で制御が行われる。その結果、車両1の急
加速及び急減速を行っても車体の水平状態が維持され、
運転者に違和感を与えない。
【0062】(実施例2)次に第2実施例を図10に従
って説明する。この実施例では車体の姿勢制御を行う場
合に、車速により姿勢制御を行う際のゲインを自動的に
変更するように構成した点と、横加速度及び前後加速度
の補正を行わない点とが前記実施例と大きく異なってい
る。懸架装置3,4の伸縮量を大きくすることが必要と
なる制御は平坦な道路を走行する時には必要ではなく、
オフロード走行時や急な坂道走行時に必要となる。オフ
ロード走行時や急な坂道走行時には車両は低速で走行す
る。この実施例では車両が予め設定された所定速度以下
で走行する場合には前記実施例と同様に水平状態からの
変動があった場合に直ちに対応する姿勢制御を行い、所
定速度を超えた速度で走行する場合はゲインを小さくし
て姿勢制御を行う。
【0063】この実施例の電気的構成は図1に示す前記
実施例の電気的構成のうち障害物センサ71、選択スイ
ッチ74、操舵角センサ75及び表示ランプ76を省略
した構成となる。又、プログラムメモリ63には制御モ
ードの切替え判断の基準となる基準速度(例えば、10
km/h)が記憶されている。そして、制御系を示すブ
ロック図は図10となる。なお、前記実施例と同じもの
は同一符号を付して説明を省略する。
【0064】車速センサ72で検出された車速はローパ
スフィルタ106を経て判断手段としての制御モード設
定部111に入力される。制御モード設定部111は入
力された車速と基準車速との差を演算し、その差が0以
下すなわち低速走行時の場合は、前記実施例と基本的に
同様な姿勢制御が必要な通常姿勢制御モードを行う状態
と判断する。その差が0より大きいときすなわち高速走
行時の場合は、車体の緩衝作用を主に行う緩衝モードを
行う状態と判断する。そして、制御モード設定部111
は制限手段としてのモード変換部103a及び各乗算部
86a,96a,101a,109aに通常姿勢制御モ
ードあるいは緩衝モードの別を示す信号を出力する。
【0065】モード変換部103aはストローク量を次
式により演算する。 Zh ={(Z1 +Z2 +Z3 +Z4 )/4}×Zh Gain Zp ={(Z1 +Z2 −Z3 −Z4 )/4}×Zp Gain Zr ={(Z1 −Z2 +Z3 −Z4 )/4}×Zr Gain Zw ={(Z1 −Z2 −Z3 +Z4 )/4}×Zw Gain ただし、Zh はヒーブモード、Zp はピッチモード、Z
r はロールモード、Zwはワープモードのストローク量
をそれぞれ示す。又、Z1 は左前輪12Lのストローク
量、Z2 は右前輪12Rのストローク量、Z3 は左後輪
14Lのストローク量、Z4 は右後輪14Rのストロー
ク量を示す。そして、通常姿勢制御モードではZh Gai
n =1、Zp Gain =Zr Gain =Zw Gain =0とし
て、次式によりモード逆変換を行う。
【0066】Z1 =Zh +Zp +Zr +Zw Z2 =Zh +Zp −Zr −Zw Z3 =Zh −Zp +Zr −Zw Z4 =Zh −Zp −Zr +Zw そして、モード変換部103aの出力とフィルタE10
2bの出力が加算部104で加算されて乗算部109a
に入力される。各乗算部86a,96a,101a,1
09aは制御モード設定部111から通常姿勢制御モー
ドを示す信号を入力すると、両加算部85,95、フィ
ルタD100及び加算部104からの入力に対して、プ
ログラムメモリ63に記憶されたゲインk1,k2,k3,k
4 の値をそのまま乗算する。
【0067】又、緩衝モードの際は、乗算部86a,9
6a,101a,109aは両加算部85,95、フィ
ルタD100及び加算部104からの入力に対して、車
速に対応して通常姿勢制御モード時より小さなゲインk
1,k2,k3,k4 を乗じる。緩衝モード時のゲインk1,k
2,k3,k4 は車速に対応して予めプログラムメモリ63
にマップとして記憶されるか、通常姿勢制御モード時の
ゲインk1,k2,k3,k4 から関係式により演算される。
緩衝モード時のゲインk1,k2,k3,k4 と車速との関係
は、例えば、低速(車速10km/h)では通常姿勢制
御モード時のゲインk1,k2,k3,k4 に1を乗じた値に
設定され、高速(例えば20〜30km/h)では0を
乗じた値に設定される。又、その間の車速では前記ゲイ
ンの値の間でリニアに変化するように設定される。
【0068】一方、モード変換部103aでは、モード
逆変換により前記各車輪のストローク量Z1 ,Z2 ,Z
3 ,Z4 を演算する際に使用する各モードのストローク
量Zh ,Zp ,Zr ,Zw の演算時に、Zh Gain は車
速に関係なく1で一定として使用する。しかし、その他
のZp Gain 、Zr Gain 、Zw Gain は車速に対応し
て0から1へとリニアに変化させて使用する。例えば、
低速(車速10km/h)の場合は各Zp Gain 、Zr
Gain 、Zw Gain を0とし、高速(例えば20〜30
km/h)ではZp Gain =Zr Gain =Zw Gain =
1とする。そして、その間の車速の場合は車速に対応し
た所定の係数を乗じた値を使用する。
【0069】その結果、通常姿勢制御モードから緩衝モ
ードに変更された際、乗算部109aへの入力値が車速
が低速から高速に変化するに従って徐々に大きくなり、
乗算部109aからの出力も徐々に大きくなる。又、緩
衝モードから通常姿勢制御モードに変更された際には、
乗算部109aへの入力値が車速が高速から低速に変化
するに従って徐々に小さくなり、乗算部109aからの
出力も徐々に小さくなる。従って、通常姿勢制御モード
から緩衝モードへ、あるいは緩衝モードから通常姿勢制
御モードへの切替え時のショックが小さくなる。
【0070】車両1が山林内などで低速走行する際は、
制御モード設定部111が通常姿勢制御モードが必要と
判断して、姿勢制御が前記実施例と同様に行われる。
又、山林内から一般道路へ出て車両1の走行速度が上昇
して基準速度を超えると、制御モード設定部111が自
動的に制御モードを緩衝モードに切替える。そして、前
記のように車速に対応したストローク量が乗算部109
aに入力されるとともに、各乗算部86a,96a,1
01a,109aで通常姿勢制御モード時より小さなゲ
インが乗算される。従って、路面に大きな凹凸のない一
般道路走行時には、車輪荷重変動や車体の傾斜角等が変
動しても、それに対応する各サーボ弁29L,29R,
30L,30Rへの指令電圧が小さくなる。
【0071】その結果、例えば、1個の車輪の径より大
きな穴と対応する位置を通過する際、当該車輪荷重が減
少するとともに車体も傾斜する。通常姿勢制御モードで
あれば、それらの変動を0とするように変動と対応した
制御量で油圧シリンダ7を伸縮させるように各サーボ弁
29L,29R,30L,30Rへの指令電圧が出力さ
れる。そして、車輪が再び穴から抜け出ると、車体の姿
勢が再び反対側に変動してその変動を0とするような制
御が行われる。穴と対応する位置を車輪が通過する時間
は短いので、短時間に車体の姿勢が二度制御されること
になり、姿勢の変動が大きくなる。しかし、緩衝モード
に設定されている場合は、油圧シリンダ7の伸縮量が小
さくなり、姿勢の変動が小さくなる。従って、高速走行
時の安定性が得られる。
【0072】なお、低速から高速へ移行する間の演算に
使用するZp Gain ,Zr Gain ,Zw Gain の値と、
各乗算部86a,96a,101a,109aで乗じる
ゲインの値をリニアに変化させる代わりに、段階的に変
化させたりしてもよい。又、基準車速を複数設け、車速
に対応して各ゲインk1,k2,k3,k4 に乗じる係数の大
きさを変更するように構成してもよい。又、緩衝モード
の場合、各ゲインk1,k2,k3,k4 を0に設定してもよ
い。この場合は車体の振動はアキュムレータ41の作用
により吸収される。又、各ゲインk1,k2,k3,k4 に乗
じる係数を増速時と減速時とで異なる値に設定してもよ
い。
【0073】この実施例の場合はオフロード走行時に
は、前記実施例における障害物センサ71の検出信号に
基づいて障害物を自動的に乗り越えて走行する作用効果
と、水平方向の加速度の影響を補正する作用効果以外の
姿勢制御作用及び効果を同様に持つ。又、通常姿勢制御
が不要の一般道路を走行する際には自動的に各サーボ弁
29L,29R,30L,30Rの作動量及び油圧シリ
ンダ7の駆動量が少なくなり、消費エネルギーが少なく
なる。又、緩衝モード時に各ゲインk1,k2,k3,k4 を
0に設定する構成では、高速走行時にCPU62が各セ
ンサの検出信号からゲインk1,k2,k3,k4 を演算する
処理が不要となる。
【0074】(実施例3)次に第3実施例を図11及び
図12に基づいて説明する。この実施例では車両1が急
な傾斜地を登坂又は降坂する際に油圧シリンダ7のスト
ローク範囲を調整可能に構成された点が前記両実施例と
異なっている。図11に示すように、この実施例の電気
的構成は第1実施例の構成から障害物センサ71、選択
スイッチ74、操舵角センサ75及び表示ランプ76が
省略されている。そして、代わりにストローク範囲設定
手段としての伸び側のストローク範囲設定器112a及
び縮み側のストローク範囲設定器112bが設けられて
いる。両ストローク範囲設定器112a,112bは運
転席から操作し易い位置に配設されている。両ストロー
ク範囲設定器112a,112bは回動可能な調整つま
みを備え、調整つまみの回動量に比例して油圧シリンダ
7のストローク範囲を設定する設定信号を出力するよう
になっている。なお、CPU62は車速が0のときに両
ストローク範囲設定器112a,112bの設定信号を
取り込み可能となっている。
【0075】車両1が急な傾斜地以外のオフロードを走
行する際は、両ストローク範囲設定器112a,112
bは油圧シリンダ7のストローク範囲に制限を加えない
状態に調整される。そして、前記第1実施例と同様に姿
勢制御が行われる。
【0076】車両1が急な傾斜地を登坂又は降坂する際
には、運転者は両ストローク範囲設定器112a,11
2bを操作して好みに応じて油圧シリンダ7のストロー
ク範囲を設定する。CPU62は図12に示すフローチ
ャートに従って各サーボ弁29L,29R,30L,3
0Rへ指令電圧を出力する。
【0077】CPU62はステップS1で両ストローク
範囲設定器112a,112bの設定信号すなわちスト
ロークの伸び側制限値(以下、単に伸び側制限値とい
う)UU及びストロークの縮み側制限値(以下、単に縮
み側制限値という)DUを取り込む。次にCPU62は
ステップS2で前記伸び側制限値UU及び縮み側制限値
DUに基づいて、伸び側制限値UU、伸び側制限解除値
UL、縮み側制限値DU及び縮み側制限解除値DLを作
業メモリ64の所定記憶領域に記憶させる。伸び側制限
値UUはその設定条件におけるストローク量の最大値で
あり、縮み側制限値DUはその設定条件におけるストロ
ーク量の最小値である。伸び側制限解除値ULは伸び側
制限値UUより予め設定された所定量だけ小さな値であ
り、縮み側制限解除値DLは縮み側制限値DUより予め
設定された所定量だけ大きな値である。次にステップS
3で各センサ及び車高設定器73の出力信号を取り込ん
だ後、ステップS4に進む。ステップS4でCPU62
は前記第1実施例とほぼ同様にして各油圧シリンダ7の
制御量を演算する。
【0078】次にステップS5のモード判断処理に進
み、油圧シリンダ7のモードが縮み側制限モード、通常
モード、伸び側制限モードのいずれであるかを判断す
る。通常モードであればステップS6に進み、油圧シリ
ンダ7のストローク量Zi が伸び側制限値UU以上(Z
i ≧UU)かつサーボ弁の指令電圧Vi が0より大きい
(Vi >0)か否かの判断を行う。判断結果がイエスで
あればステップS7に進み、油圧シリンダ7を伸び側制
限モードに設定した後、ステップS8に進み油圧シリン
ダ7が可動しない指令電圧を設定する。そして、ステッ
プS9で該当するサーボ弁にその指令電圧を出力する。
【0079】ステップS6で判断結果がノーであればス
テップS10に進み、前記ストローク量Zi が縮み側制
限値DU以下(Zi ≦DU)かつサーボ弁の指令電圧V
i が0より小さい(Vi <0)か否かの判断を行う。判
断結果がノーであればステップS9に進み、イエスであ
ればステップS11に進む。そして、ステップS11で
油圧シリンダ7を縮み側制限モードに設定した後、ステ
ップS12に進み、油圧シリンダ7が可動しない指令電
圧を設定してステップS9に進む。
【0080】又、ステップS5で縮み側制限モードであ
ればステップS13に進み、前記ストローク量Zi が縮
み側制限解除値DL以下(Zi ≦DL)かつサーボ弁の
指令電圧Vi が0より小さい(Vi <0)か否かの判断
を行う。判断結果がイエスであればステップS11に進
み、ノーであればステップS14に進む。そして、ステ
ップS14で通常モードに設定、すなわちステップS4
で算出された制限量に対応する指令電圧に設定し、ステ
ップS9に進む。ステップS5で伸び側制限モードであ
ればステップS15に進み、前記ストローク量Zi が伸
び側制限解除値UL以上(Zi ≧UL)かつサーボ弁の
指令電圧Vi が0より大きい(Vi >0)か否かの判断
を行う。判断結果がイエスであればステップS7に進
み、ノーであればステップS16に進む。そして、ステ
ップS16で通常モードに設定、すなわちステップS4
で算出された制限量に対応する指令電圧に設定し、ステ
ップS9に進む。CPU62は前記の動作を4輪分実行
し、各サーボ弁29L,29R,30L,30Rに指令
電圧を出力する。
【0081】すなわち、CPU62は車両が急な傾斜地
を登坂又は降坂する時、まず、通常の姿勢制御プログラ
ムに基づいて車体を水平にかつ車高設定器73で設定さ
れた目標車高にするため、各サーボ弁29L,29R,
30L,30Rへの指令電圧値を演算する。そして、そ
の値がストローク範囲設定器112a,112bで設定
された油圧シリンダ7のストローク範囲を越える場合
は、前記指令電圧がストローク範囲の上限又は下限と対
応する値に設定されて出力される。その結果、車両1は
登坂時には水平より上向きで、降坂時には水平より下向
きで走行する。従って、運転者の好みで車体の姿勢を傾
斜面と同じ向きにある程度傾いた状態に設定できる。
【0082】又、この実施例では単に油圧シリンダ7の
ストローク量を制限するだけでなく、油圧シリンダ7の
ストローク範囲の上限値(伸び側制限値)及び下限値
(縮み側制限値)を設定するとともに、上限及び下限付
近に所定の範囲の不感帯を設けている。不感帯がない場
合は例えば油圧シリンダ7のストローク量が上限になっ
た状態で姿勢制御が行われる場合、圧力のバランスが多
少くずれて油圧シリンダ7が少し縮むとすぐに姿勢制御
が行われて油圧シリンダ7が伸長されるという繰り返し
が短時間内に頻繁に行われる場合がある。しかし、この
実施例では不感帯が設けられているため、そのような不
都合が防止される。
【0083】なお、ストローク範囲の設定は、前後輪独
立して設定可能としてもよい。 (実施例4)次に第4実施例を図13及び図14に基づ
いて説明する。この実施例では車両1が急な傾斜地を降
坂する際に、姿勢制御を水平ではなく、いくぶん下降傾
斜した状態に制御する点が前記各実施例と異なってい
る。図13は電気的構成を部分的に示すブロック図であ
り、図14は制御系の一部を示すブロック図である。こ
の実施例の電気的構成は第3実施例の構成の両ストロー
ク制限設定器112a,112bを省略し、代わりにピ
ッチ角設定手段としてのピッチ角設定器113を設けた
構成となる。又、制御系のブロック図は第1実施例の制
御系のブロック図(図7)から、横加速度及び前後加速
度の補正に必要なフィルタG87、横加速度演算部8
8、フィルタH89、ロール角補正部90、加算部9
1、フィルタI97、ピッチ角補正部98が省略されて
いる。さらに、加算部105、ローパスフィルタ10
6、車高補正判断部107及び車高補正部108が省略
され、代わりにローパスフィルタからなるフィルタJ1
14が加えられた構成となっている。ピッチ角設定器1
13は運転席から操作し易い位置に配設されている。ピ
ッチ角設定器113は回動可能な調整つまみを備え、調
整つまみの回動量に比例して車体のピッチ角θを設定す
る設定信号を出力するようになっている。
【0084】車両1が急な傾斜地以外のオフロードを走
行する際は、ピッチ角設定器113は傾斜角0に設定さ
れる。姿勢制御は傾斜角センサ67p,67rで検出さ
れたピッチ角θ及びロール角φがモード逆変換部93に
入力されるまでの処理が違う点を除き、基本的に第1実
施例と同様に行われる。すなわち、各センサ、車高設定
器73及びピッチ角設定器113の出力信号を取り込ん
だ後、各油圧シリンダ7の制御量を演算する。
【0085】ピッチ角設定器113で設定された目標ピ
ッチ角θはフィルタJ114を経て加算部99に入力さ
れ、傾斜角センサ67pで検出されたピッチ角θと加算
された後、フィルタC92bを経てモード逆変換部93
に入力される。フィルタJ114及び加算部99が基準
面変更手段を構成する。その結果、各油圧シリンダ7の
制御量を演算する際の基準面が絶対的な仮想水平面では
なく、絶対的な仮想水平面に対してピッチ角設定器11
3で設定された目標ピッチ角θだけ傾斜した平面とな
る。そして、CPU62はその傾斜した平面を基準とし
て、絶対的な仮想水平面を基準にした場合と同様に各油
圧シリンダ7の制御量を演算する。そして、各サーボ弁
29L,29R,30L,30Rにその制御量に対応し
た指令電圧値を出力する。その結果、車体を水平に維持
するための姿勢制御を行うことにより、急な傾斜地を降
坂する時に車体の姿勢がピッチ角設定器113で設定さ
れた目標ピッチ角θ分だけ前方へ下降傾斜した状態に制
御される。
【0086】従って、車体を常に水平に維持して走行し
た場合に比較して、急な傾斜地を降坂する時に車両1の
近くにおける前方の路面状況を運転者が確認し易くな
る。又、ピッチ角設定器113による目標ピッチ角θの
値を0にすると、絶対的な仮想水平面を基準とした通常
の姿勢制御が行われる。
【0087】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、次のように具体化してもよい。 (1)車体の水平状態からの傾斜角度の変動を検出する
検出手段として加速度センサ、傾斜角速度センサ及び傾
斜角センサの3種全てを装備する代わりに、加速度セン
サ及び傾斜角速度センサ、加速度センサ及び傾斜角セン
サ、傾斜角速度センサ及び傾斜角センサの2種の組合せ
あるいは傾斜角速度センサ及び傾斜角センサのいずれか
一方だけを装備するようにしてもよい。
【0088】(2)第1実施例で前後加速度を車速から
演算する代わりに、前後加速度を検出する加速度センサ
を設けてもよい。 (3)障害物センサ71が障害物を検出した際、車両1
が障害物を跨いで通過する際に車両1の移動距離を車速
センサ72の信号から演算する代わりに、車両1の移動
距離を測定できる他のセンサを使用してもよい。又、障
害物センサ71が障害物を検出した際に自動的に車高が
高く調整される構成としてもよい。この場合、運転席に
車高調整解除ボタンを設け、車両1が障害物を通過した
後、運転者が車高調整解除ボタンを押すと車高が障害物
検出前の目標車高に再び戻される構成とする。
【0089】(4)障害物センサ71が障害物を検出し
た際に、手動操作で車高を調整して障害物を跨いで乗り
越える構成としてもよい。この場合、制御系のブロック
図は第1実施例の制御系のブロック図から、加算部10
5、ローパスフィルタ106、車高補正判断部107及
び車高補正部108を省略した構成となる。そして、障
害物センサ71が障害物を検出して表示ランプ76が点
灯すると、運転者は車高設定器73を車高を高くする側
に回動させる。制御装置61は車高設定器73により新
たに設定された目標車高となるように各油圧シリンダ7
を伸長させるための、指令電圧を各サーボ弁に出力す
る。その結果、平均車高が高く調整される。運転者は表
示ランプ76が消えるまで車高設定器73を調整する。
この場合も、車両1が障害物を跨いで通過できるので、
ハンドル操作を頻繁に行う必要がなく運転が楽になる。
又、選択スイッチ74を除いた構成としてもよい。
【0090】(5)障害物センサ71からの検出信号に
より作動される報知手段として、表示ランプ76に代え
てブザーを設けてもよい。又、障害物検出手段は超音波
センサに限らず、投受光式光センサや画像センサ等を使
用してもよい。
【0091】(6)実施例4においてピッチ角設定器1
13をマイナスのピッチ角−θをも設定可能に構成して
もよい。この場合、車両1が急な傾斜地を登坂する時に
ピッチ角設定器113でマイナスのピッチ角−θを設定
すると、車体は水平面に対して−θ分だけ後傾した状態
に姿勢制御される。そして、ピッチ角−θ分だけ後傾し
た状態を維持して走行した場合、急な傾斜地を登坂する
時に、車両1の近くにおける前方の路面状況と遠方の路
面状況を運転者が確認し易くなる。
【0092】(7)懸架装置3,4を伸縮させる油圧シ
リンダ7を懸架装置3,4に内蔵する代わりに、懸架装
置3,4と平行に配設してもよい。又、ストロークセン
サとして油圧シリンダ7に内蔵される構成以外のものを
使用してもよい。
【0093】(8)油圧ポンプ23として斜板式可変容
量油圧ポンプに代えて、斜軸式可変容量油圧ポンプ、特
開平5−164245号公報に開示されたラジアルシリ
ンダ形可変容量ポンプ等他の形式のものを使用してもよ
い。又、油圧ポンプ23として容量が一定の油圧ポンプ
を使用してもよい。又、油圧ポンプの駆動源としてエン
ジンに代えてバッテリで駆動されるモータを使用しても
よい。
【0094】(9)前輪12L,12R及び後輪14
L,14Rを油圧モータに代えてバッテリで駆動される
モータで駆動する構成としてもよい。 (10)実施例1〜実施例4の構成を全て装備した装置
としたり、あるいは実施例1〜実施例4の構成を適宜組
み合わせた構成、例えば、実施例1及び実施例2、実施
例1及び実施例3、実施例1及び実施例4、実施例2及
び実施例3、実施例2及び実施例4、実施例1,実施例
2及び実施例3、実施例1,実施例3及び実施例4、実
施例2,実施例3及び実施例4の組合せとしてもよい。
【0095】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1及び請求項
2に記載の発明では、車体を水平に維持して走行する車
両において、オフロード走行時における水平維持機能を
向上させることができる。
【0096】又、請求項3に記載の発明では請求項1及
び請求項2に記載の発明の効果に加えて、走行路に障害
物が存在する場合に自動的に障害物を跨ぐことが可能に
なる。
【0097】又、請求項4に記載の発明では請求項1及
び請求項2に記載の発明の効果に加えて、走行路の状態
に応じて水平状態からある程度傾斜した状態に車体の傾
きを制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施例の電気的構成を
示すブロック回路図である。
【図2】同じく車両の概略斜視図である。
【図3】同じく懸架装置の配置を示す概略側面図であ
る。
【図4】(a)は右前車輪用の懸架装置の取付け状態を
示す概略正面図であり、(b)は右後車輪用の懸架装置
を示す概略背面図である。
【図5】(a)は懸架装置の油圧シリンダの模式図であ
り、(b)は姿勢制御時の作用を説明するフローチャー
トである。
【図6】姿勢制御装置の油圧回路図である。
【図7】制御系のブロック図である。
【図8】車体が仮想水平面から変位した状態を示す模式
図である。
【図9】車輪を支持する懸架装置の模式図である。
【図10】第2実施例の制御系のブロック図である。
【図11】第3実施例の電気的構成を示すブロック回路
図である。
【図12】同じく姿勢制御時の作用を説明するフローチ
ャートである。
【図13】第4実施例の電気的構成の一部を示すブロッ
ク回路図である。
【図14】同じく制御系の一部を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1…車両、3…フロント懸架装置、4…リヤ懸架装置、
7…流体圧アクチュエータとしての油圧シリンダ、12
L,12R…車輪としての前輪、14L,14R…車輪
としての後輪、19L,19R,20L,20R…車輪
位置検出手段としてのストロークセンサ、29L,29
R,30L,30R…流体圧アクチュエータ制御手段と
してのサーボ弁、41…アキュムレータ、42L,42
R,43L,43R…車輪荷重変動検出手段としての圧
力センサ、61…制御手段としての制御装置、62…演
算手段、制御手段及び目標車高変更手段を構成するCP
U(中央処理装置)、63…記憶手段としてのプログラ
ムメモリ、67p,67r…傾斜角度検出手段を構成す
る傾斜角センサ、68p,68r…同じく傾斜角速度セ
ンサ、69L,69R,70L,70R…同じく加速度
センサ、71…障害物検出手段としての障害物センサ、
72…車速検出手段としての車速センサ、73…車高設
定手段としての車高設定器、76…報知手段としての表
示ランプ、108…目標車高変更手段としての車高補正
部、112a,112b…ストローク範囲設定手段とし
てのストローク範囲設定器、B…車体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 和男 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 纐纈 嘉孝 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 柴崎 俊一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体圧アクチュエータにより伸縮可能な
    懸架装置を介して各車輪をそれぞれ車体に支持し、前記
    流体圧アクチュエータにより各車輪のストロークを制御
    して車体の姿勢制御を行う車両の姿勢制御装置におい
    て、 車体の水平状態からの傾斜角度の変化を検出する傾斜角
    度検出手段と、 各車輪の車体に対する上下方向の相対位置を検出する車
    輪位置検出手段と、 前記流体圧アクチュエータに供給される作動流体の流量
    及び方向を制御する流体圧アクチュエータ制御手段と、 各車輪の荷重変動をそれぞれ検出する車輪荷重変動検出
    手段と、 前記傾斜角度検出手段及び車輪荷重変動検出手段の出力
    信号に基づいて基準状態からの車輪の上下方向の変位量
    及び車輪荷重の変動量を演算するとともに、車輪位置検
    出手段の出力信号に基づいて平均車高を演算する演算手
    段と、 前記演算手段の演算結果に基づいて車体を水平にかつそ
    の平均車高と目標車高との差を0とするとともに車輪荷
    重の変動量を0とするように前記流体圧アクチュエータ
    制御手段を介して前記流体圧アクチュエータを制御する
    制御手段とを備えた車両の姿勢制御装置。
  2. 【請求項2】 流体圧アクチュエータにより伸縮可能な
    懸架装置を介して各車輪をそれぞれ車体に支持し、前記
    流体圧アクチュエータにより各車輪のストロークを制御
    して車体の姿勢制御を行う車両の姿勢制御装置におい
    て、 前記流体圧アクチュエータと接続されたアキュムレータ
    と、 車体の水平状態からの傾斜角度の変化を検出する傾斜角
    度検出手段と、 各車輪の車体に対する上下方向の相対位置を検出する車
    輪位置検出手段と、 前記流体圧アクチュエータに供給される作動流体の流量
    及び方向を制御する流体圧アクチュエータ制御手段と、 各車輪の荷重変動をそれぞれ検出する車輪荷重変動検出
    手段と、 前記車輪の上下方向への変位及び変位速度と、前記アキ
    ュムレータの圧力とを状態変数とした状態方程式を用い
    て求めたフィードバックゲインを記憶した記憶手段と、 前記傾斜角度検出手段の出力信号に基づく前記車輪の上
    下方向への変位及び変位速度と、車輪荷重変動検出手段
    の出力信号に基づくアキュムレータの圧力と、車輪位置
    検出手段の出力信号に基づく平均車高とを演算するとと
    もに、それらの値と前記フィードバックゲインに基づい
    て前記流体圧アクチュエータ制御手段の操作量を演算す
    る演算手段と、 前記演算手段の演算結果に基づいて車体を水平にかつそ
    の平均車高と目標車高との差を0とするとともに車輪荷
    重の変動量を0とするように前記流体圧アクチュエータ
    制御手段を介して前記流体圧アクチュエータを制御する
    制御手段とを備えた車両の姿勢制御装置。
  3. 【請求項3】 左右の車輪間と対応する車体前方の障害
    物を検出する障害物検出手段と、前記障害物検出手段の
    障害物検出信号に基づいて作動して目標車高を高い値に
    変更する目標車高変更手段とを備えた請求項1又は請求
    項2に記載の車両の姿勢制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段に流体圧アクチュエータの
    ストローク範囲を制限する指令を出力するストローク範
    囲設定手段を備えた請求項1又は請求項2に記載の車両
    の姿勢制御装置。
JP7757694A 1994-04-15 1994-04-15 車両の姿勢制御装置 Pending JPH07276956A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7757694A JPH07276956A (ja) 1994-04-15 1994-04-15 車両の姿勢制御装置
US08/422,328 US5684698A (en) 1994-04-15 1995-04-13 Vehicle attitude and average height control apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7757694A JPH07276956A (ja) 1994-04-15 1994-04-15 車両の姿勢制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07276956A true JPH07276956A (ja) 1995-10-24

Family

ID=13637832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7757694A Pending JPH07276956A (ja) 1994-04-15 1994-04-15 車両の姿勢制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07276956A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007112317A (ja) * 2005-10-21 2007-05-10 Fujitsu Ten Ltd 接触回避支援装置
JP2020079022A (ja) * 2018-11-13 2020-05-28 オリエンタル白石株式会社 構造物点検システム及び飛行ロボット
WO2020137581A1 (ja) * 2018-12-27 2020-07-02 株式会社クボタ 作業車
JP2020104726A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 株式会社クボタ 作業車
JP2021112966A (ja) * 2020-01-17 2021-08-05 スズキ株式会社 車高制御装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007112317A (ja) * 2005-10-21 2007-05-10 Fujitsu Ten Ltd 接触回避支援装置
JP2020079022A (ja) * 2018-11-13 2020-05-28 オリエンタル白石株式会社 構造物点検システム及び飛行ロボット
WO2020137581A1 (ja) * 2018-12-27 2020-07-02 株式会社クボタ 作業車
JP2020104726A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 株式会社クボタ 作業車
JP2021112966A (ja) * 2020-01-17 2021-08-05 スズキ株式会社 車高制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5684698A (en) Vehicle attitude and average height control apparatus
JP5274581B2 (ja) 静油圧式変速車両の制御装置
US6131919A (en) Method of automatically adjusting a body of a tractor to a horizontal position and apparatus for performing the same
US6650985B2 (en) Skid steer vehicle having anti-rolling system
US6648352B2 (en) Skid steer loader suspension
JPH0717137B2 (ja) 油圧スタビライザ制御装置
US6584710B1 (en) Skid steer vehicle with suspension locking by manipulation of loader or bucket controls
US6633804B2 (en) Skid steer vehicle with self-leveling suspension
JPS62198509A (ja) 車輌用車高調整式ロ−ル制御装置
US6663114B2 (en) Manual suspension locking of a skid steer vehicle having a sprung suspension
JPH075009B2 (ja) 車輌用車高調整装置
JPH02303912A (ja) 車両のサスペンション装置
JPH01136806A (ja) スタビライザ制御装置
JPH089288B2 (ja) 液圧―空気圧懸架装置
JPH07276956A (ja) 車両の姿勢制御装置
JPH0471918A (ja) 車高調整装置
JPH07276958A (ja) 車両の姿勢制御方法及び装置
JP3015040B2 (ja) 車両のサスペンション装置
JPH09109644A (ja) 車両の姿勢制御方法及び姿勢制御装置
JPS60203516A (ja) 自動車の車高調整装置
JP2004028229A (ja) 油圧駆動車の車速制御装置およびその制御方法
JP2553861B2 (ja) スタビライザ制御装置
KR0157276B1 (ko) 휠타입 중장비의 전복방지 장치
JPH07132723A (ja) 作業車両の姿勢制御装置
JP3049075B2 (ja) 車両のサスペンション装置