JPH04108014A - 車両用アクティブサスペンション装置 - Google Patents

車両用アクティブサスペンション装置

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JPH04108014A
JPH04108014A JP22367790A JP22367790A JPH04108014A JP H04108014 A JPH04108014 A JP H04108014A JP 22367790 A JP22367790 A JP 22367790A JP 22367790 A JP22367790 A JP 22367790A JP H04108014 A JPH04108014 A JP H04108014A
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JP
Japan
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vehicle
yaw rate
control pressure
hydraulic
vehicle body
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Application number
JP22367790A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisahiro Kishimoto
岸本 尚浩
Kiichi Yamada
喜一 山田
Hiroaki Yoshida
裕明 吉田
Kazuhiko Aono
和彦 青野
Takao Morita
森田 隆夫
Akihiko Togashi
富樫 明彦
Tadao Tanaka
田中 忠夫
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、旋回時、車体のロールを低減すると同時に
、ステアリングハンドルの操舵に対する旋回性を安定化
させることができる車両用アクティブサスペンション装
置に関する。
(従来の技術) この種のアクティブサスペンション装置は、車体と各車
輪との間の夫々に油圧シリンダからなる油圧アクチュエ
ータを介装し、これら油圧アクチュエータを介して、即
ち、油圧でもって車体を支持するようにしている。従っ
て、このように車体を油圧で支持していれば、車両の旋
回時、車体に作用する横加速度の大きさに応じて、油圧
アクチュエータの制御圧を算出し、そして、この制御圧
に基づいて各油圧アクチュエータの油圧を制御するよう
にすれば、上記制御圧でもって、車体のロールを打ち消
すことができる。具体的には、車両の旋回時、その旋回
外輪側の油圧アクチュエータの油圧に制御圧を加えて、
その油圧を増圧する一方、旋回内輪側の油圧アクチュエ
ータの油圧に関しては、制御圧の分だけ減圧することに
より、車体のロールを低減して、車体の姿勢を一定に維
持することが可能となる。
(発明が解決しようとする課題) ところで、車両の旋回時、車体前後の油圧アクチュエー
タに対し、制御圧を均等に配分するのではなく、制御圧
の配分率を車体前後の油圧アクチュエータで異ならせる
ようにすれば、車体のロール剛性が車体前後で変化する
ことから、これにより、車両の旋回特性を可変できるこ
とが知られている。従って、従来から、車両の旋回時、
車体のロール制御と同時に、車両の旋回状態に応じて、
制御圧の配分を適切に制御し、そのステアリングハンド
ルの操舵に対する車両の曲がり具合、即ち、その旋回性
を一定に維持することが望まれている。
この発明は、上述した事情に基づいてなされたもので、
その目的とするところは、車両の旋回時、車体のロール
制御を実施すると同時に、車両の旋回性を一定に制御す
ることができる車両用アクティブサスペンション装置を
提供することにある。
(課題を解決するための手段) この発明は、車体と各車輪との間に夫々介装され、車体
を支持する油圧支持手段と、車体に作用する横加速度を
検出する横加速度検出手段と、横加速度に基づき、車体
のロールに対抗する油圧支持手段の制御圧を算出する制
御圧算出手段と、制御圧に基づき各油圧支持手段に対す
る油圧の給排を制御する油圧制御手段とを備えた車両用
アクティブサスペンション装置に於いて、この発明のア
クティブサスペンション装置では、車両のステアリング
ハンドルの舵角を検出する舵角検出手段と、車両の車速
を検出する車速検出手段と、舵角及び車速に基づき、車
体の計算ヨーレートを算出する計算ヨーレート算出手段
と、車体の実ヨーレートを検出する実ヨーレート検出手
段と、計算ヨーレートと実ヨーレートとの間の偏差に基
つき、車体前後の油圧支持手段に対し前記制御圧を配分
するための配分手段とを備えて構成されている。
(作用) 上述したアクティブサスペンション装置によれば、ステ
アリングハンドルの舵角及び車速から車体の計算ヨーレ
ートを算出するとともに、車体の実ヨーレートを検出す
ることで、これらの偏差を求めるようにしであるから、
この偏差に基つき、運転者の操舵に対する車両の実際の
旋回性、即ち、実際の車両の曲がり具合を判断すること
ができる。
つまり、計算ヨーレートに対して実ヨーレートが小さい
場合には、操舵及び車速に基づき運転者が期待する車両
の曲がり具合に比べて、実際の曲がり具合が小さいと判
断でき、これに対し、計算ヨーレートに対して実ヨーレ
ートが大きな場合には、運転者が期待する車両の曲がり
具合に比へて実際の曲がり具合が大きいと判断すること
ができる。
従って、期待する曲がり具合よりも実際の曲がり具合が
小さい場合にあっては、後輪側の油圧支持手段に対する
制御圧の配分を大きくして、車両の旋回特性をオーバス
テアとし、これにより、車両の実際の曲がり具合か大き
くなるように補正することができ、一方、逆の場合、つ
まり、期待する曲がり具合よりも実際の曲がり具合が大
きな場合にあっては、前輪側の油圧支持手段に対する制
御圧の配分を大きくすることで、車両の旋回特性をアン
ダステアとして、実際の曲がり具合を抑制するように補
正することができる。
(実施例) 第1図は、車両の油圧アクティブサスペンション装置の
構成を示す。この図には、各輪、即ち、左右前輪及び左
右後輪の夫々に設けられる油圧支持手段としてのサスベ
ンンヨンユニット12が示されており、このサスベンノ
ヨンユニット12のサスペン/コンスプリング13及び
単動型の油圧シリンダからなる油圧アクチュエータI4
は、車体7と車輪8との間に介装されている。尚、第1
図には、1つの車輪と組み合わされるサスベンンヨンユ
ニットが代表して図示されている。
サスペンションユニット12の制御バルブ17は、油圧
アクチュエータ14の油圧室I5に連通する油路16と
、後述する供給油路I4及び排出油路6との間に介挿さ
れている。油路16の途中には、分岐路16aの一端が
接続されており、分岐路16aの他端には、アキュムレ
ータ2oが接続されている。アキュムレータ2o内には
ガスが封入されており、ガスの圧縮性により、所謂ガス
ばね作用が発揮される。そして、分岐路16aの途中に
は、絞り19が配設されており、この絞り19は、アキ
ュムレータ20と油圧アクチュエータ14の油圧室15
との間を流れる作動油の油量を規制し、これにより、所
望の振動減衰効果を発揮することができる。
前述した供給油路4の他端は、オイルポンプ1の吐出側
に接続されており、オイルポンプlの吸い込み側は、油
路2を介してリザーブタンク3内に連通している。従っ
て、オイルポンプ1が駆動されると、リザーブタンク3
内に貯留されている作動油は、供給油路4側に吐出され
ることになる。
供給油路4には、オイルポンプl側から順にオイルフィ
ルタ9、チエツクバルブ1o及びライン圧保持用のアキ
ュムレータ11が配設されている。
チエツクバルブlOは、オイルポンプl側からサスペン
ションユニット12側に向かう作動油の流れのみを許容
するものであり、このチエツクバルブ10によりアキュ
ムレータll内に高圧の作動油を蓄えることができる。
制御バルブ17は、この実施例の場合、供給される電流
値に比例して、その弁開度を変化させるタイプのもので
あり、この弁開度に応じて、供給油路4側と排出油路6
側との間での油量の給排、つまり、油圧アクチュエータ
14に対する油圧の給排を制御することができる。そし
て、制御バルブ17に供給される電流値が大である程、
油圧アクチュエータ14内の油圧、即ち、その発生する
支持力が増大するように構成されている。制御バルブ1
7から排出油路6側に排出される作動油は、前述したリ
ザーバタンク3に戻されることになる。
制御バルブ17は、コントローラ30の出力側に電気的
に接続され、コントローラ30からの駆動信号により、
その作動が制御されるようになっている。それ故、コン
トローラ30の入力側には、各種のセンサが夫々接続さ
れており、これらセンサには、車体7に取付けられ、車
体7に作用する横加速度GYを検出する横Gセンサ31
、各車輪毎に設けられ、車高を検出する車高センサ32
、車両のステアリングハンドル(図示しない)の舵角θ
Hを検出するハンドル角センサ33、車両の車速Vを検
出する車速センサ34等があり、更に、この実施例の場
合には、車体7の実ヨーレートを検圧するヨーレートセ
ンサ35がある。
次に、コントローラ30により制御されるサスペンショ
ンユニット12の作動、つまり、車体7のロール制御及
び車両の旋回性制御に関し、第2図乃至第4図を参照し
て説明する。
先ず、走行中、ステアリングハンドルが操舵されると、
ハンドル角センサ33で得た舵角θHは、コントローラ
30内の演算部40に供給され、また、この演算部40
には、車速センサ34で得た車速Vも供給される。
演算部40では、舵角θHと車速Vとから車体7の計算
ヨーレートγkか算出されるが、具体的には、この計算
ヨーレートγには、次式に基ついて演算される。
γに=V・θH/((1+AV2)  ・l・ρ))こ
こで、上式に於いて、Aはスタビリテイファクタ、lは
車両のホイールベース、ρはステアリングギヤ比を夫々
示している。
演算部40で算出された計算ヨーレートγには、フィル
タ処理部41にてフィルタ処理された後、減算部42に
供給される。
一方、ヨーレートセンサ35にて得た実ヨーレートγa
もまた、フィルタ処理部43にてフィルタ処理された後
、減算部42に供給される。
ここで、フィルタ処理部41.43は、演算部40から
の計算ヨーレートγにとヨーレートセンサ35からの実
ヨーレートγaとの位相特性を合わせるためのものであ
る。
上述した減算部42に於いては、次式に基づき、計算ヨ
ーレートγにと実ヨーレートγaとの間の偏差Δγが演
算される。
Δγ=γに一γa 減算部42で得た偏差Δγは、次に、ロール制御に於け
る制御圧ΔPの配分率設定部44に供給され、この設定
部44にて、制御圧ΔPを前輪側の油圧アクチュエータ
14に配分するための配分率、即ち、前輪配分率α(O
≦α≦1)が設定される。尚、後輪側の油圧アクチュエ
ータ14に対する制御圧ΔPの配分率を前輪配分率αで
表すと、■−αとなる。
前輪配分率αの設定に関して、具体的に説明する前に、
ロール制御の制御圧ΔPについて説明する。
制御圧ΔPは、車体70ロール制御を実施する際、各油
圧アクチュエータ14の油圧の制御量を表すもので、具
体的には、制御圧ΔPは、次式に基づき演算にて算出す
ることができる。
ΔP−に−Gy ここで、Kは、制御ゲインを示しており、この制御ゲイ
ンには、車両の旋回時、車体7の横加速度GYに起因し
て、第3図に示される如く発生する車体左右での荷重移
動量ΔW、−ΔW、即ち、モーメント力に対し、そのモ
ーメント力に対抗する油圧アクチュエータ14の制御圧
ΔPを横加速度Gyに基づき得るためのゲインである。
即ち、制御ゲインに自体は、次式から予め算出しておく
ことができる。
K=M−H/ (d−A) ここで、第3図から明らかなように、Mは車体7の重量
、Hは車体7の重心高、dはトレッド、そして、Aは油
圧アクチュエータ14の有効受圧面積を夫々示している
従って、第2図に示されているように、横Gセンサ31
で得た横加速度cyを演算部45に供給し、この演算部
45にて、横加速度Gyに制御ゲインKを乗算すること
で、制御圧ΔPが算出されるようになっている。
前述した設定部44にて設定される前輪配分率αは、具
体的には、第4図のマツプに基づき、前述した偏差Δγ
から求められるもので、第4図のマツプから明らかなよ
うに、偏差Δγか0のとき、前輪配分率αは、例えば車
両の旋回特性をニュートラルステアとするような所定の
値に設定されている。そして、偏差Δγが0から正の方
向に増加すると、前輪配分率αは偏差Δγの増加に伴っ
て小さくなり、偏差Δγが所定値671以上となったと
き、前輪配分率αは0に設定されるようになっている。
一方、偏差Δγが0から負の方向に増加する場合には、
前輪配分率αは偏差−Δγの増加に伴って大きくなり、
そして、偏差Δγが所定値−Δγ2以下となったとき1
に設定されるようになっている。
前述した設定部44にて、前輪配分率αが設定されると
、この前輪配分率αは、次に、制御圧配分部46に供給
され、また、この制御圧配分部46には、前述した制御
圧ΔPもまた供給されるようになっている。従って、制
御圧配分部46に於いては、前輪配分率αと制御圧ΔP
とから、前輪側の油圧アクチュエータ14に対する制御
圧配分ΔPF及び後輪側の油圧アクチュエータ14に対
する制御圧配分ΔPRを夫々算出することができき、具
体的には、制御圧配分ΔPF、ΔPRの夫々は次式によ
って算出される。
ΔPF−ΔP・α ΔPR=八P(へ−α) このようにして制御圧配分ΔPF、ΔPRが算出される
と、これら制御圧配分ΔPF、ΔPRに基づき、各油圧
アクチュエータ14内の油圧が制御されることになるが
、ここで、今、原画が右旋回しているとすると、前輪左
側の油圧アクチュエータ14の油圧は、制御圧配分ΔP
FL(−ΔPF)に基づいて制御され、これに対し、前
輪右側の油圧アクチュエータ14の油圧は、制御圧配分
−ΔPFR(=−ΔPF)に基づいて制御されることに
なる。
即ち、この場合、第3図でみて、旋回外輪となる前輪の
油圧アクチュエータ14、つまり、前輪左側の油圧アク
チュエータ14に関しては、制御圧配分ΔPFがそのま
ま制御圧配分ΔPFLとなって、この制御圧配分ΔPF
Lに基づき、その油圧が増圧され、これにより、制御圧
配分ΔPFLは、その荷重移動量ΔWに対抗するものと
なる。
これに対し、旋回内輪となる前輪の油圧アクチュエータ
14、つまり、前輪右側の油圧アクチュエータ14に関
しては、制御圧配分ΔPPが符号反転部47に供給され
て、その符号が反転され、そして、その符号を反転した
得た制御圧配分−ΔPFRだけ減圧されることとなり、
これにより、制御圧配分−ΔPFRは、その荷重移動量
−ΔWを打ち消すものものとなる。ここで、符号反転部
47は、具体的には、制御圧配分ΔPFに−1を乗算し
て、制御圧配分−ΔPFRを得るものとなっている。
また、後輪側の左右の油圧アクチュエータ14に関して
も、前輪側の油圧アクチュエータ14の場合と同様に制
御されることになる。つまり、旋回外輪となる後輪の油
圧アクチュエータ14、つまり、後輪左側の油圧アクチ
ュエータ14に関しては、制御圧配分ΔPRがそのまま
、制御圧配分ΔPRLとなって、この制御圧配分ΔPR
Lだけ、その油圧が増圧されて、荷重移動量ΔWに対抗
するものととなり、これに対し、旋回内輪となる後輪の
油圧アクチュエータ14、つまり、後輪右側の油圧アク
チュエータ14に関しては、符号反転部48にて、制御
圧配分ΔPRの符号を反転して得た制御圧配分−ΔPR
Rにだけ、その油圧が減圧されて、その荷重移動量−Δ
Wを打ち消すことになる。
尚、前述した制御圧配分に従って、各油圧アクチュエー
タ14の油圧を制御するにあたり、具体的には、その油
圧アクチュエータ14と組をなす制御バルブ17に対し
、コントローラ30から制御圧配分に応じた制御電流が
供給され、この制御バルブ17の作動制御を介して、油
圧アクチュエータ14内の油圧が制御されることとなる
上述したように、この実施例のアクティブサスペンショ
ン装置に於いては、車両が旋回する際、その車体7に作
用する横加速度Gyに基つき、ロール制御の制御圧ΔP
を求め、そして、この制御圧ΔPに基づき、左右車輪に
於ける油圧アクチュエータ14の油圧を制御するように
したので、旋回時に発生する車体7のロールを制御圧Δ
Pによって効果的に抑制し且つ低減することができる。
また、この実施例の場合、制御圧ΔPは、前輪配分率α
に基づいて、前輪側及び後輪側の油圧アクチュエータ1
4に配分されるか、この際、前輪配分率αは、計算ヨー
レートγにと実ヨーレートγaとの間の偏差Δγに応し
、第4図のマツプから設定されるようになっているので
、偏差Δγに基づき、車両の旋回特性を適切に可変する
ことで、その旋回性を一定に維持することができる。即
ち、偏差Δγが正の値で且つ大きな状況にあっては、運
転者が期待するヨーレートよりも実ヨーレートが小さく
、従って、車両の曲がり具合が期待する度合よりも少な
いことを意味しているから、この場合、第4図のマツプ
に示されるように、前輪配分率αをその偏差Δγの大き
さに応じて小さく設定することで、前輪側の油圧アクチ
ュエータ14に対する制御圧配分ΔPFを減少させる一
方、後輪側の油圧アクチュエータ14に対する制御圧配
分ΔPHについては増加させることができる。この結果
、このようにして制御圧配分ΔPF、ΔPRが制御され
ると、車両の旋回特性は、偏差Δγに応したオーバステ
ア傾向となって、車両の曲がり具合が大きくなり、これ
により、車両の曲がり難さを解消することできる。
一方、偏差Δγが負の値で且つその絶対値が大きくなる
ような状況にあっては、運転者か期待するヨーレートよ
りも実ヨーレートが大きく、従って、車両の曲がり具合
が期待するものよりも過度になっていることを意味して
いるから、この場合には、第4図のマツプに示されるよ
うに、前輪配分率αをその偏差△γの大きさに応じて大
きく設定して、前輪側の油圧アクチュエータ14に対す
る制御圧配分ΔPFを増加させる一方、後輪側の油圧ア
クチュエータ14に対する制御圧配分ΔPRを減少させ
ることができる。この場合、車両の旋回特性は、偏差Δ
γに応じたアンダステア傾向となって、車両は曲がり難
くなり、これにより、車両の過度の曲がりを規制するこ
とができることになる。
従って、前述の説明から明らかなように、この実施例の
アクティブサスペンション装置によれば、ステアリング
ハンドルの操舵に対する車両の曲がり具合、即ち、その
旋回性が常に一定なものとなり、車両の操縦性を良好に
することができる。これを換言すれば、車両の旋回特性
を表すスタビリテイファクタSFは、第5図及び第6図
に示されているように、車速Vの変化や車体重量Mの変
化(例えば乗員数の変化)によって変動することになる
が、しかしながら、この発明のアクティブサスペンショ
ン装置では、車速V及び車体重量Mに拘らず、スタビリ
テイファクタSFを一定にすることができることになる
この発明は、上述した一実施例に制約されるものではな
い。例えば、アクティブサスペンション装置の構成は、
第1図に示したものに限らず、種々の変形が可能であり
、また、コントローラ30に関しては、実際上、マイク
ロコンピュータを含む回路で構成できるものである。
以上説明したように、この発明の車両用アクティブサス
ペンション装置によれば、車両の旋回時、車体に作用す
る横加速度に基づき、油圧支持手段の制御圧を求め、そ
して、この制御圧に基づき、各油圧支持手段の油圧を制
御するようにしたから、車体のロールを効果的に抑制且
つ低減することができる。また、この発明のアクティブ
サスペンション装置は、単に車体のロール制御を実施す
るだけではなく、そのステアリングハンドルの舵角及び
車速から算出した車体の計算ヨーレートと実ヨーレート
との間の偏差に基づき、前輪側及び後輪側の油圧支持手
段に対して、上記制御圧を適切な配分率でもって配分す
るようにしたから、運転者の操舵によって期待される車
両の曲がり具合に対し、実際の車両の曲がり具合を一致
させるように、つまり、車両の旋回性が一定となるよう
に制御して、車両の操縦性を向上できる等の優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の一実施例を示し、第1図は、アクテ
ィブサスペンション装置の概略構成図、第2図は、コン
トローラの作動を説明するためのブロック線図、第3図
は、車両の旋回時での荷重移動を説明するための図、第
4図は、計算ヨーレートと実ヨーレートとの間の偏差と
前輪配分率との間の関係を示すグラフ、第5図は、車速
に対するスタビリテイファクタの変化を示すグラフ、第
6図は、車体重量に対するスタビリテイファクタの変化
を示すグラフである。 7・・・車体、8・・・車輪、14・・・油圧アクチュ
エータ、17・・・制御バルブ、30・・・コントロー
ラ、31・・・横Gセンサ、33・・・ハンドル角セン
サ、34・・・車速センサ、35・・・ヨーレートセン
サ。 第1図 出願人  三菱自動車工業株式会社 代理人  弁理士  長 門 侃 二

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 車体と各車輪との間に夫々介装され、車体を支持する油
    圧支持手段と、車体に作用する横加速度を検出する横加
    速度検出手段と、横加速度に基づき、車体のロールに対
    抗する油圧支持手段の制御圧を算出する制御圧算出手段
    と、制御圧に基づき各油圧支持手段に対する油圧の給排
    を制御する油圧制御手段とを備えた車両用アクティブサ
    スペンション装置に於いて、 車両のステアリングハンドルの舵角を検出する舵角検出
    手段と、車両の車速を検出する車速検出手段と、舵角及
    び車速に基づき、車体の計算ヨーレートを算出する計算
    ヨーレート算出手段と、車体の実ヨーレートを検出する
    実ヨーレート検出手段と、計算ヨーレートと実ヨーレー
    トとの間の偏差に基づき、車体前後の油圧支持手段に対
    し前記制御圧を配分するための配分手段とを備えたこと
    を特徴とする車両用アクティブサスペンション装置。
JP22367790A 1990-08-24 1990-08-24 車両用アクティブサスペンション装置 Pending JPH04108014A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0834220A (ja) * 1994-03-14 1996-02-06 Trw Inc アクティブ・サスペンション・システムを制御する方法および装置
US8229642B2 (en) 2007-01-25 2012-07-24 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle systems control for improving stability

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