JPH07275787A - ゆず肌外観を呈する塗装金属板 - Google Patents

ゆず肌外観を呈する塗装金属板

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JPH07275787A
JPH07275787A JP6600294A JP6600294A JPH07275787A JP H07275787 A JPH07275787 A JP H07275787A JP 6600294 A JP6600294 A JP 6600294A JP 6600294 A JP6600294 A JP 6600294A JP H07275787 A JPH07275787 A JP H07275787A
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Kiwamu Yoshida
究 吉田
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健司 壱岐島
Hiroyuki Mizushi
弘之 水師
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 肉持ち感のあるゆず肌外観を呈することが
でき、しかも硬度・加工性・耐汚染性等のバランスに優
れた生産性の高い塗装金属板を提供する。 【構成】 下地処理を施した金属板上に、樹脂と、架
橋剤と、この樹脂および架橋剤の架橋反応が進行する温
度において溶融しているか或いは溶液状態であって同樹
脂および架橋剤とは表面張力が異なり且つ当該樹脂被覆
層の樹脂組成物の乾燥重量に対して0.5〜7.0重量
%含まれる有機物粒子とを含有した塗料組成物を塗布焼
付けしてなる下塗り樹脂被覆層を形成し、その上層に、
ガラス転移温度が20°C以上で数平均分子量が500
0以上のポリエステル樹脂と、アミノ樹脂および/また
はイソシアネート化合物とを含む塗料組成物を塗布焼付
けしてなる上塗り樹脂被覆層を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬度・加工性・耐汚染
性および耐薬品性に優れた、ゆず肌外観を呈する塗装金
属板に関し、例えば、「白物」と呼ばれる電気冷蔵庫等
の家電製品や、屋内・屋外の建材その他の物品の構成素
材として利用されるものである。
【0002】
【従来の技術】近年、成形前に塗装が施された、いわゆ
るプレコート金属板の使用が盛んになりつつある。この
プレコート金属板によれば、成形後に塗装を施さなくて
も良いため例えば金属板使用メーカーにおける種々の工
程の省略や設備投資の低減が可能となる。
【0003】この種のプレコート金属板の製造方法とし
て、従来は、ロールを用いて金属板素材に溶剤系の塗料
を塗布する方法が主流である。しかし、この方法では、
単色の平滑な塗面しか得られないという問題がある。ま
た、プレコート金属板は塗装後に打ち抜き、折り曲げ、
絞り等の加工が行われた後そのまま製品の外観となるた
め、加工性と硬度との間に高いバランスが要求される
が、従来の溶剤系塗料を使用する方法では、一般に加工
性と硬度とを両立させるのが難しい。そのため、溶剤系
塗料を用いたプレコート金属板の場合、加工性に優れる
ものは皮膜が柔らかいために疵がつきやすく、その一
方、硬度の高いものは加工性が劣るという傾向を示す。
【0004】このような問題を解消しうると同時に、近
年の環境問題にも配慮したものとして、最近では無溶剤
型の粉体塗料を用い、これをガンで金属板の表面に吹き
つけることによりプレコート金属板(粉体プレコート)
を製造する方法も使用されるようになってきた。この方
法によれば、塗料中の樹脂に溶剤溶解性をもたせる必要
がないために、溶剤系塗料を用いた場合に比べて硬度・
加工性バランスに優れたプレコート金属板が得られ、し
かもその表面に従来のアフターコートである静電粉体塗
装や溶剤スプレー塗装と同様の肉持ち感のある、いわゆ
る「ゆず肌」が形成できるというメリットがある。しか
し、生産速度が通常20m/min.以下と溶剤系塗料
での生産速度60〜100m/min.に比べてはるか
に遅く、生産性が低いという短所がある。
【0005】そこで、このような問題に対処するため、
特開平3−38280号公報および特開平3−3828
1号公報では、粉体塗料を分散媒に分散させてスラリー
とし、これをロールコータで金属板に塗装して加熱処理
することによりプレコート金属板を製造する技術が提案
されている。これによれば、金属板の表面に粉体塗料を
吹きつけなくてもすむことから、一旦塗着した粉体塗料
の一部を塗料吹きつけ用の圧縮空気で吹き飛ばしてしま
うことによる塗着効率の低下が生じず、またロールコー
タで塗装することにより上述の粉体プレコートよりも生
産速度が速くなるため、それたけ生産性が高められるこ
とになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記各公報
に記載の技術においては、分散された塗料の粘度が低
く、ロールコータで塗装する際にピックアップ(塗料の
ロールへの持ち上げ)が十分に行われないため、塗装欠
陥が生じやすいという問題がある。また、通常の溶剤系
塗料を塗装焼付けするためのコーティングラインを使用
した場合、炉長が十分でなく、焼付硬化過程で生成する
副生成物が皮膜表面を突き破って蒸発する、いわゆる
「ワキ」が生じやすくなるという問題がある。なお、上
述の粉体プレコートの場合は、塗料によりレベリング性
(平滑になろうとする性質)が異なり、それによりゆず
肌形状が決まってしまい、また粉体の粒径によっても外
観がほぼ決められるため、ゆず肌外観を制御することが
難しい。
【0007】本発明は、従来における上記のような問題
に対処するもので、粉体プレコートやアフターコートの
粉体あるいは溶剤スプレーコーティングを用いた場合と
同じような肉持ち感のあるゆず肌外観を呈することがで
き、しかも硬度・加工性・耐汚染性等のバランスに優
れ、さらに表面のゆず肌外観を任意にコントロールでき
る生産性の高い溶剤系の塗装金属板を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述した
ような問題点について検討した結果、塗料組成物に樹脂
および架橋剤とは表面張力が異なる有機物粒子(特に溶
剤に溶解しない有機物粒子が好ましい)を含有させる
と、はじき模様が形成できること、および、そのような
塗料を下塗り樹脂被覆層として塗布焼付けした後、その
上層に樹脂被覆層を設ければ粉体プレコートの場合のよ
うなゆず肌外観が得られることを見いだした。その場
合、下塗り樹脂被覆層の膜厚を変化させることにより任
意の大きさのゆず肌が得られることも見い出した。
【0009】また、粉体プレコートと同等の硬度・加工
性・耐汚染性および耐薬品性バランスを得るために検討
した結果、上層の樹脂被覆層の樹脂として、ガラス転移
温度が20°C以上で数平均分子量が5000以上の共
重合ポリエステル樹脂を用いることが有効であることを
見い出した。
【0010】これらの所見に基づき、本発明に係るゆず
肌外観を呈する塗装金属板は、上記目的達成のため、次
のように構成したことを特徴とする。すなわち、下地処
理を施した金属板上に、下塗り樹脂被覆層として、樹脂
と、架橋剤と、この樹脂および架橋剤の架橋反応が進行
する温度において溶融しているか或いは溶液状態であっ
て同樹脂および架橋剤とは表面張力が異なり且つ当該樹
脂被覆層の樹脂組成物の乾燥重量に対して0.5〜7.
0重量%含まれる有機物粒子とを含有した塗料組成物を
塗布焼付けしてなる被覆層を形成し、その上層に上塗り
樹脂被覆層として、ガラス転移温度が20°C以上で数
平均分子量が5000以上のポリエステル樹脂と、アミ
ノ樹脂および/またはイソシアネート化合物とを含む塗
料組成物を塗布焼付けしてなる被覆層を設けたことを特
徴とする。
【0011】次に、上述した本発明の構成要素について
詳細に説明する。 (1)金属板について 通常のプレコート金属板に使用される素材であれば特に
限定しない。具体的には、鋼板、メッキ鋼板(亜鉛系メ
ッキ、アルミ系メッキ、錫系メッキ、鉛系メッキ等)、
アルミ板、銅板等が好適である。メッキ鋼板では、メッ
キ目付量が10g/m2 〜100g/m2 であるものを
使用するのが望ましい。 (2)下地処理について 一般に使用される金属板の下地処理であれば特に限定し
ない。燐酸亜鉛処理、燐酸鉄処理等の化成処理や、塗布
型クロメート処理、電解クロメート処理等のクロメート
処理が好適であり、一般に市販されている薬液をそのま
ま或いは希釈して使用することができる。燐酸亜鉛等の
化成処理では片面付着量が0.5g/m 2 〜1.5g/
2 、クロメート処理では5mg/m2 〜100g/m
2 である。 (3)下塗り樹脂被覆層について 下塗り樹脂被覆層は、樹脂と、架橋剤と、所定の有機物
粒子とを含んだ塗料組成物によって形成される。この場
合の塗料組成物には、必須成分ではないが後述するよう
な顔料を含有させてもよい。また、塗布前の塗料には溶
剤も含まれているが、この種の溶剤は焼付け後の下塗り
樹脂被覆層には存在しないので、ここでは必要な場合に
だけ言及するにとどめる。 『樹脂』下塗り樹脂被覆層の主成分である樹脂について
は、ポリエステル系、ポリウレタン系、エポキシ系、ア
クリル系等通常溶剤系塗料に使用される樹脂であれば特
に限定はしない。ただし、加工性の面から好ましいのは
ポリエステル系、ポリウレタン系の樹脂である。また、
素地との強固な密着性が要求される場合には、エポキシ
系あるいはポリエステル系、エポキシ系とポリウレタン
系樹脂の併用をする場合もある。
【0012】乾燥皮膜中の樹脂の比率は、加工性、耐食
性および密着性の観点から全乾燥皮膜重量に対して30
〜80重量%であることが好ましく、より好ましい範囲
は35〜70重量%である。 『架橋剤』上述の樹脂との反応により熱硬化性樹脂被覆
層を形成させるために使用される架橋剤としては、メラ
ミン樹脂、尿素樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等のアミノ
樹脂あるいはイソシアネート化合物(ブロック化された
イソシアネート化合物も含む)が好適である。
【0013】これら架橋剤の乾燥皮膜中での重量比率
は、樹脂と架橋剤の総重量100重量部に対して10〜
30重量部が好ましい。これは、架橋剤量が10重量部
以下では加工性・密着性・耐食性が十分発揮されないば
かりでなく、ゆず肌の外観が十分に得られず、また架橋
剤量が30重量部以上になると加工性が低下するためで
ある。 『有機物粒子』有機物粒子は、ゆず肌外観を形成するた
めの必須成分である。有機物粒子の種類としては以下の
I およびIIの条件を満たすことが必要であり、さらには
III の条件を満たしていることが望ましい。
【0014】 I . 樹脂および架橋剤と表面張力の異なるもの II. 融点が樹脂と架橋剤の反応温度より低いもの III .塗布焼付け前の塗料に含まれる溶剤に溶解せず、
固体状態か懸濁あるいは乳化した状態で塗料中に分散し
ているもの ここで、表面張力とは、周知のように、形成される表面
の単位面積当たりのエネルギ(表面ギブズ自由エネル
ギ)であり、表面に蒸留水を滴下した際の当該蒸留水と
表面との接触角により簡便に測定できる。接触角0°と
は、蒸留水と表面が完全に濡れている状態であり、反対
に接触角180°とは表面が水に全く濡れないことを意
味する。なお、粒子の表面張力は接触角によって簡便に
測定することが困難であるため、本発明では、有機物粒
子を一旦溶融させてフィルムを形成した後、そのフィル
ムと蒸留水との接触角を測定することにより有機物粒子
の接触角とした。
【0015】条件IIについては、有機物粒子の融点は1
00°C〜180°Cであるのが良い。融点が100°
C以下のものは塗料中での安定性が乏しく、塗料が増粘
する可能性があり、さらに焼付時のゆず肌形状性が乏し
い。また、融点が180°C以上になると硬化反応が開
始した時点で未だ粒子が溶融せず、所期のゆず肌形状が
得られなくなるためである。好ましくは130°C〜1
60°Cの範囲である。
【0016】さらに、条件III については、有機物粒子
の粒径は、固体状態か懸濁あるは乳化した状態の粒子が
塗料中に分散された状態で3μm〜60μmであること
が望ましい。粒径がこれ以上でもこれ以下でも、ゆず肌
を形成した肌合いが不均一になったり、好ましい表面肌
が得られなくなったりする。より好ましくは10〜50
μmである。
【0017】このような有機物粒子として好ましいもの
はワックスであり、入手しやすさやコストの面から考え
るとポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、
ポリアミドワックス等の合成ワックスが特に好ましい。
さらにつけ加えると、数平均分子量が300〜1000
0、特に好ましくは500〜6000である。ポリエチ
レンワックス、ポリプロピレンワックスの種類はポリエ
チレンまたはポリエチレンホモポリマー、またはポリプ
ロピレンもしくはポリプロピレンコポリマーであり、コ
モノマー単位の0.5〜40重量%は飽和もしくは不飽
和モノカルボン酸またはそのアミドから導かれるもので
ある。この種のコポリマー単位としては、アクリル酸、
メタクリル酸、マレンイン酸、フマール酸、アクリルア
ミド、ステアリン酸またはステアリン酸アミドの基であ
る。また、脂肪酸エステルの懸濁あるいは乳化状態の粒
子も好ましいものとして挙げられる。
【0018】乾燥皮膜中での有機物粒子の重量比率は、
樹脂被覆層中の樹脂組成物の乾燥重量に対して0.5〜
7.0重量%と限定したが、これは、0.5重量%未満
では独特のゆず肌外観が得られず、7.0重量%を越え
ると極度に表面の凹凸が大きくなり、外観が低下するば
かりでなく、加工性の低下を招く恐れがあるからであ
る。 『顔料』素地である金属板を腐食から防ぐため、下塗り
樹脂被覆層には、一般に防錆顔料が含有されている。同
様の見地から、本発明においても、通常は下塗り樹脂被
覆層中に防錆顔料を含有させる。そのような防錆顔料の
種類としては、例えばクロム酸塩系、燐酸塩系、モリブ
デン酸塩系、バナジン酸塩系の防錆顔料が挙げられる。
【0019】クロム酸塩系の防錆顔料としては、クロム
酸ストロンチウムやクロム酸亜鉛、クロム酸カルシウム
およびクロム酸バリウム等が挙げられるが、溶出速度の
点からクロム酸ストロンチウムあるいはクロム酸亜鉛が
好ましい。また、燐酸塩系の防錆顔料としては、燐酸亜
鉛、燐酸カルシウム系の防錆顔料があり、モリブデン酸
系の防錆顔料としては、モリブデン酸カルシウム系、モ
リブデン酸カルシウム系およびリンモリブデン酸アルミ
ニウム系防錆顔料があるが、防錆力の点で単独で使用す
るのは困難であり、クロム酸塩系の防錆顔料と併用する
ことが望ましい。
【0020】これらの防錆顔料の添加量は、樹脂被覆層
の乾燥重量に対して4〜60重量%である。4重量%未
満では耐食性が低下し、60重量%を越えると加工性が
低下する。好ましくは7〜50重量%、より好ましくは
15〜40重量%である。
【0021】さらに、下塗り樹脂被覆層には、防錆顔料
以外の顔料も適宜使用される。上塗り樹脂被覆層だけで
は望んでいるような色調が出せない場合や、下塗り樹脂
被覆層において十分な密着性または硬度(結果的には下
塗り被覆層の硬さが最終製品の硬さに影響を与える)が
得られない場合には、白色顔料である酸化チタンや体質
顔料であるシリカ、カオリン等を適宜使用しても良い。
ただし、その場合には、顔料の総重量が乾燥皮膜総重量
に対して12〜55重量%になるように顔料を配合する
ものとする。12重量%未満では十分な耐食性、密着性
および硬度が得られず、55重量%を越えると加工性が
著しく低下するからである。 (4)上塗り樹脂被覆層 上塗り樹脂被覆層は、所定のポリエステル樹脂と、架橋
剤としてのアミノ樹脂および/またはイソシアネート化
合物とを含む塗料組成物によって形成される。この場合
の塗料組成物にも、必須成分ではないが後述するような
顔料を含有させてもよい。 『ポリエステル樹脂』上塗り樹脂被覆層に使用されるポ
リエステル樹脂は、上述したようにガラス転移温度が2
0°C以上で数平均分子量が5000以上のポリエステ
ル樹脂である。ガラス転移温度が20°C未満では硬化
・耐汚染性が十分に得られず、数平均分子量が5000
未満では十分な加工性が得られないためである。好まし
くは、ガラス転移温度が30°C以上90°C以下で、
数平均分子量が7000以上で30000以下である。
【0022】特に好ましいのは、ガス転移温度が40°
C以上80°C以下で数平均分子量が10000〜25
000の、汎用有機溶剤に難溶解性の共重合ポリエステ
ル基本骨格中にスルホン酸金属塩基を全酸または全アル
コール成分に対して0.1〜5モル導入させてなる共重
合ポリエステル樹脂をシクロヘキサノンおよび/または
イソホロンおよび/または1−メチル−2ピロリドンを
主体とする溶剤に溶解または分散させてなる樹脂組成物
を用いることである。
【0023】ここで、汎用有機溶剤とは、溶解度パラメ
ータが7.5〜11.5の範囲内のものを意味し、例え
ばトルエン、キシレン、酢酸セルソルブ、シクロヘキサ
ノン、メチルエチルケトン、イソホロンあるいはソルベ
ッソ(登録商標)等の塗料用シンナーとして使用されて
いる溶剤がある。
【0024】また、難溶性とは、室温付近の温度(10
〜35°C)で溶剤中でも溶解度が10重量%未満であ
ることを意味する。基体樹脂が室温付近で溶剤に10重
量%以上溶解する場合には、溶剤に直接溶解することに
より溶剤型塗料を製造できるため、難溶性とは呼べな
い。このような可溶性のポリエステル樹脂は硬度と加工
性のバランスが悪い。
【0025】さらに、低温での加工性が特に要求される
場合には、ガラス転移温度が10°C以下で数平均分子
量が5000以上の共重合ポリエステル樹脂(ポリエス
テル樹脂B)を配合することが有効である。
【0026】その場合、上述の汎用有機溶剤に難溶解性
のポリエステル基本骨格中にスルホン酸金属塩基を0.
1〜5.0モル導入させてなる共重合ポリエステル樹脂
(ポリエステル樹脂A)50重量部〜70重量部に対し
てポリエステル樹脂Bを0重量部〜40重量部配合し、
両樹脂AおよびBを合わせて70重量部〜90重量部用
いることが重要である。ポリエステル樹脂Bの配合量が
多すぎると硬度・耐汚染性が低下する。 『架橋剤』上述の樹脂との反応により熱硬化性樹脂被覆
層を形成させるために使用される架橋剤としてはメラミ
ン樹脂、尿素樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等のアミノ樹
脂あるいはイソシアネート化合物(ブロック化されたイ
ソシアネート化合物も含む)が好適である。
【0027】これら架橋剤の乾燥皮膜中での重量比率は
樹脂と架橋剤の総重量100重量部に対して10〜30
重量部とするのが好ましい。これは、架橋剤量が10重
量部以下では加工性・密着性・耐食性が十分発揮され
ず、30重量部以下になると加工性が低下するためであ
る。 『顔料』上塗り樹脂被覆層は、加工性や硬度等の各種性
能だけでなく、塗装金属板に美しい外観を与えるための
ものであるから、目的に合わせて種々の顔料が適宜使用
される。例えば、酸化チタン、酸化鉄やフタロシアニン
ブルー等の着色顔料が用いられる。また、用途に応じて
シリカ、カオリン等の体質顔料を添加しても良い。その
場合の顔料添加量は、樹脂と架橋剤の総重量(樹脂組成
物の固形分重量)に対して70〜120重量%が適当で
ある。添加量がこれ未満では隠ぺい性が十分でなく、逆
に添加量が多すぎると加工性が低下する。
【0028】
【作用】上記の構成によれば、下地処理を施した金属板
上に下塗り樹脂被覆層を形成する塗料組成物中に、樹脂
および架橋剤とは表面張力が異なる有機物粒子が含まれ
ているので、その塗布焼付け後の状態においてはじき模
様が形成されることとなる。そして、そのはじき模様が
形成された下塗り樹脂被覆層の上層に上塗り樹脂被覆層
が設けられていることにより、粉体プレコートのような
肉持ち感のあるゆず肌外観が得られる。
【0029】また、この場合において、上塗り樹脂被覆
層を形成する塗料を構成する樹脂として、ガラス転移温
度が20°C以上で数平均分子量が5000以上の共重
合ポリエステル樹脂を用いたことにより、粉体プレコー
トと同等の硬度・加工性・耐汚染性および耐薬品性バラ
ンスを得ることができる。
【0030】さらに、本発明の塗装金属板にあっては、
下塗りおよび上塗りのいずれの場合においても、溶剤に
上記塗料組成物を含ませてなる溶剤系塗料をロールコー
タを用いて塗布した後焼付けることで樹脂被覆層が形成
されるので、効率よく生産できることとなる。また、そ
の場合に、下塗り樹脂被覆層の膜厚を適当に変化させる
ことで、表面のゆず肌外観を任意にコントロールするこ
とが可能となる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。な
お、以下に述べる実施例および比較例において、「部」
は全て重量部を示す。 〔実施例1〜4、比較例1〜6〕図1に示すように、厚
さ0.5mmの溶融亜鉛メッキ鋼板(金属板)a上に塗
布型クロメート処理(日本ペイント製:NRC300を
使用)を片面付着量で30mg/m2 程度施し、その上
層に有機物粒子を含む下塗り樹脂被覆層bを塗布焼付け
した。
【0032】この下塗り樹脂被覆層bの形成に際して
は、下記組成を有する樹脂組成物と防錆顔料とを混合
し、ディスパを用いて分散させた後、下記表1に記載の
有機物粒子(No.1〜6)をそれぞれ配合して再分散
させてなる塗料を使用した。同表中の有機物粒子の接触
角については、有機物粒子をフィルムに形成したのち測
定した値を用いた。また、この場合の溶剤にはシクロヘ
キサノンを使用した。なお、Tgはガラス転移温度、M
nは数平均分子量をそれぞれ示す。
【0033】 <樹脂組成物> ポリエステル樹脂1(Tg=32°C、Mn=6600) 45 部 ポリエステル樹脂2(Tg= 5°C、Mn=9500) 43 〃 ヘキサメトキシメチル化メラミン(架橋剤) 12 〃 (三井サイアナミッド社製.商品名:サイメル303) ドデシルベンゼンのアミンブロック体(架橋反応用触媒) 0.5〃 <防錆顔料> クロム酸ストロンチウム 25 〃 (キクチカラー株式会社製.商品名ストクロ) 燐モリブデン酸アルミニウム 10 〃 (キクチカラー株式会社製.商品名LFボウセイPM−308)
【0034】
【表1】
【0035】こうして下塗り樹脂層bを形成した後、そ
の上層に下記組成を有する上塗り樹脂被覆層1または2
(図1では、上塗り樹脂被覆層を符号cで示す)をそれ
ぞれ形成した。
【0036】 <上塗り樹脂被覆層1> ポリエステルA(Tg=33°C、 Mn=9000) 80 部 ヘキサメトキシメチル化メラミン 20 〃 パラトルエンスルホン酸のアミンブロック体 1 〃 酸化チタン 100 〃 <上塗り樹脂被覆層2> ポリエステルA(Tg=15°C、 Mn=4000) 80 部 ヘキサメトキシメチル化メラミン 20 〃 パラトルエンスルホン酸のアミンブロック体 1 〃 酸化チタン 100 〃 ここで、上述の下塗り樹脂被覆層および各上塗り樹脂被
覆層の焼付け等は、次のような条件で行った。
【0037】下塗り樹脂被覆層 炉温;320°C、 最高到達板温(PMT);2
16°C、 焼付け時間;30秒、 乾燥皮膜厚(平均値);7μ
m〜8μm 上塗り樹脂被覆層 炉温;350°C、 最高到達板温(PMT);2
32°C、 焼付け時間;38秒、 乾燥皮膜厚;18μm〜19
μm このようにして形成した下塗り樹脂被覆層と各上塗り樹
脂被覆層との組み合わせによる性能変化について調査し
た。その結果を表2に示す。
【0038】
【表2】
【0039】この表2に示した評価項目は以下の通りで
ある。 1.折り曲げ加工性 10倍ルーペで亀裂の生じない最小の板挟み枚数で表
示。例えば、0Tは密着曲げ可能を示し、1Tは被測定
板を折り曲げていった時に、折り曲げられた板と板との
間隔が同板の厚み1枚分となるまで亀裂を生じることな
く曲げが可能であることを示す。したがって、数値が大
きいほど加工性が低いことを示す。この折り曲げ加工性
は温度によって異なるため、ここでは20°Cと5°C
の2種類の試験温度においてそれぞれ測定した。 2.鉛筆硬度 疵跡法(JIS K5400)に準拠し、三菱ユニ(商
品名)を用いて塗膜を線引きし、疵がつく硬度を調べ
た。その際、鉛筆硬度の各ランク(例えば、2H、H、
F等)の間を2段階に分けて評価を行った。具体的に示
すと以下のようになる。
【0040】 硬←2H、2H- 、H+ 、H、H- 、F+ 、F、F- 、HB+ 、HB→軟 3.耐爪疵性 爪で塗膜表面を強くこすり、疵のつき具合で評価した。
この耐爪疵性に関する表2中の記号の意味は次の通りで
ある。
【0041】◎:疵なし、○:微かな疵あり、△:疵残
り容易にわかる、×:著しい疵付き 4.赤マジック汚染性(耐汚染性) 塗膜に内田洋行製赤マジックインキを付着させ、24時
間放置後、エタノールを染み込ませたガーゼで拭き取
り、残り具合で評価した。その表2における記号の意味
は次の通りである。
【0042】◎:付着跡なし、○:僅かに付着跡あり 5.耐アルカリ性 5%のNaOH溶液に25°C、60%RH雰囲気下で
24時間浸漬し、試験前後の光沢度を評価した。その表
2における記号の意味は次の通りである。
【0043】◎:良好、○:普通 6.耐沸水性 塗装後の金属板を沸騰水中に3時間浸漬し、表面の光
沢、ふくれ(ブリスター)、ハガレ等を目視にて観察し
た。その表2における記号の意味は次の通りである。
【0044】◎:良好、×:光沢低下またはブリスター
発生 7.外観 ゆず肌の感じを目視にて評価した。その表2における記
号の意味は次の通りである。
【0045】◎:良好、○:普通、×:不良 上述の表2に示すように、実施例1〜4では、加工性、
硬度、耐爪疵性、耐汚染性、耐アルカリ性、耐沸水性お
よび外観の全ての評価項目において良好な結果が得られ
た。これに対して、比較例1、2および6は外観の点で
問題があり、また比較例3〜6は耐爪疵性および耐汚染
性が上記実施例1〜4に比べて劣ることが確認された。
さらに、比較例の全てにおいて加工性(特に低温におけ
る加工性)が十分でないことも判明した。 〔実施例5〜8、比較例7〜11〕厚み0.6mmのア
ミニウム板(金属板)を脱脂した後、塗布型クロメート
処理(付着量40mg/m2 )を施し、その上に下記組
成を有する下塗り樹脂皮膜層を形成した。
【0046】 <下塗り樹脂被覆層> ポリエステル樹脂C(Tg=18°C、Mn=7000) 85 部 ヘキサメチレンジイソシアネート 15 〃 (ε−カプロラクタムのブロックタイプ) ジブチル錫ジラウレート 0.5〃 ステアリン酸プロピル 2.0〃 酸化チタン(TiO2 ) 29 〃 クロム酸ストロンチウム 11 〃 そして、この下塗り樹脂被覆層の上に下記組成の上塗り
樹脂被覆層3〜10をそれぞれ形成し、その各々につい
て実施例1〜4と同様の試験を行った。なお、この場合
の下塗り樹脂被覆層および各上塗り樹脂被覆層の焼付け
等の条件は次に示す通りである。
【0047】下塗り樹脂被覆層 実施例1〜4、比較例1〜6の場合と同じ。 上塗り樹脂被覆層 炉温;340°C、 PMT;224°C、 焼付け時間;42秒、 乾燥皮膜厚;17μm〜18
μm <上塗り樹脂被覆層3(実施例5)> ポリエステル樹脂D(Tg=23°C、Mn=10000) 80 部 メチル/ブチル混合型メラミン 20 〃 ドデシルベンゼンスルホン酸 1.6〃 TiO2 100 〃 シリカ 1.9〃 <上塗り樹脂被覆層4(実施例6)> ポリエステル樹脂E(Tg=55°C、Mn=17000) 80 部 ヘキサメトキシメチル化メラミン 15 〃 ブチル化メラミン 1.5〃 ドデシルベンゼンスルホン酸のアミンブロック体 1.0〃 (A−DBSA) TiO2 90 〃 <上塗り樹脂被覆層5(実施例7)> ポリエステル樹脂F(Tg=60°C、Mn=17000) 86 部 イミノ基含有メラミン 13 〃 ブチル化メラミン 1.0〃 TiO2 100 〃 ただし、上記ポリエステル樹脂Fの構成成分は次の通り
である。
【0048】 酸成分: テレフタル酸 70 mol% イソフタル酸 20 〃 1、4シクロヘキサンジカルボン酸 7 〃 ピロメリット酸 1.5〃 5−スルホテレフタル酸ナトリウム 1.5〃 アルコール成分: エチレンゴリコール 70 mol% 1、3−プロパンジオール 3 〃 ネオペンチルグリコール 25 〃 グリセリン 2 〃 なお、同ポリエステル樹脂Fはシクロヘキサンには溶解
可能であるが、トルエン、キシレン、石油系溶剤である
ソルベッソ150(商品名)には溶解しなかった。
【0049】 <上塗り樹脂被覆層6(実施例8)> ポリエステル樹脂F 60 部 ポリエステル樹脂G(Tg=5°C、 Mn=15000) 22 〃 ヘキサメトキシメチル化メラミン 16 〃 ブチル化メラミン 2 〃 ドデシルベンゼンスルホン酸 1 〃 TiO2 95 〃 <上塗り樹脂被覆層7(比較例7)> ポリエステル樹脂H(Tg=13°C、 Mn=13000)80 〃 ヘキサメトキシメチル化メラミン(HMMM) 20 〃 パラトルエンスルホン酸 1 〃 TiO2 99 〃 <上塗り樹脂被覆層8(比較例8)> ポリエステル樹脂F 92 〃 HMMM 8 〃 A−DBSA 1 〃 TiO2 100 〃 <上塗り樹脂被覆層9(比較例9)> ポリエステル樹脂E 65 〃 HMMM 35 〃 A−DBSA 1 〃 TiO2 100 〃 <上塗り樹脂被覆層10(比較例10)> ポリエステル樹脂F 45 〃 ポリエステル樹脂G 40 〃 HMMM 15 〃 A−DBSA 1 〃 TiO2 100 〃 <上塗り樹脂被覆層11(比較例11)> ポリエステル樹脂F 72 〃 ポリエステル樹脂G 12 〃 HMMM 16 〃 A−DBSA 1 〃 TiO2 100 〃 これら上塗り樹脂被覆層3〜11の形成後に行った試験
の結果を表3に示す。
【0050】
【表3】
【0051】この表3からわかるように、本発明の実施
例5〜8によれば、加工性をはじめとして全ての評価項
目において良好な性能バランスが得られることが確認さ
れた。これに対して、比較例7では硬度および耐汚染性
が、比較例8では沸水性が、比較例9では加工性が、比
較例10では硬度および耐汚染性がそれぞれ低下するこ
とが認められ、さらに比較例11では低温加工性、硬度
および耐汚染性が若干低下することが判明した。その理
由として、比較例7の場合はポリエステル樹脂のTgが
低いこと、比較例8の場合は架橋が不十分であること、
比較例9では逆に架橋しすぎであること、比較例10の
場合はTgの低いポリエステル樹脂の量が多いこと、比
較例11の場合はTgの低いポリエステル樹脂の添加効
果が小さいことなどが考えられる。
【0052】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、下塗り
樹脂被覆層を形成する塗料中に樹脂および架橋剤とは表
面張力が異なる有機物粒子を含ませたので、肉持ち感の
あるゆず肌外観を呈する塗装金属板が得られる。また、
下塗り樹脂被覆層の上層に、ガラス転移温度が20°C
以上で数平均分子量が5000以上の共重合ポリエステ
ル樹脂を含む塗料組成物を塗布焼付けしてなる上塗り樹
脂被覆層を形成したので、粉体プレコートと同等の硬度
・加工性・耐汚染性および耐薬品性等のバランスに優れ
た塗装金属板が得られる。さらに、下塗りおよび上塗り
を行う際にロールコート法を用いることができるので、
効率良く生産することができ、しかも下塗り樹脂被覆層
の厚みを変化させることで表面にあらわれるゆず肌の大
きさを任意に調節することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するために使用したもの
で、同実施例に係るゆず肌外観を呈する塗装金属板の一
例を示す断面図である。
【符号の説明】
a・・・金属板(溶融亜鉛メッキ鋼板) b・・・下塗り樹脂被覆層 c・・・上塗り樹脂被覆層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 7/24 T 7717−4D B32B 15/08 G (72)発明者 吉田 究 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号住 友金属工業株式会社内 (72)発明者 壱岐島 健司 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号住 友金属工業株式会社内 (72)発明者 水師 弘之 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号住 友金属工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地処理を施した金属板上に、下塗り樹
    脂被覆層として、樹脂と、架橋剤と、この樹脂および架
    橋剤の架橋反応が進行する温度において溶融しているか
    或いは溶液状態であって同樹脂および架橋剤とは表面張
    力が異なり且つ当該樹脂被覆層の樹脂組成物の乾燥重量
    に対して0.5〜7.0重量%含まれる有機物粒子とを
    含有した塗料組成物を塗布焼付けしてなる被覆層があ
    り、その上層に上塗り樹脂被覆層として、ガラス転移温
    度が20°C以上で数平均分子量が5000以上のポリ
    エステル樹脂と、アミノ樹脂および/またはイソシアネ
    ート化合物とを含む塗料組成物を塗布焼付けしてなる被
    覆層が設けられていることを特徴とするゆず肌外観を呈
    する塗装金属板。
  2. 【請求項2】 上塗り樹脂被覆層は、ガラス転移温度が
    40°C以上で数平均分子量が5000以上の共重合ポ
    リエステル樹脂90〜70重量部と、アミノ樹脂および
    /またはイソシアネート化合物10〜30重量部と、こ
    れらの成分を合わせた合計100重量部に対して1種以
    上の顔料70〜120重量部とを含む塗料組成物を塗布
    焼付けしてなる被覆層であることを特徴とする請求項1
    に記載のゆず肌外観を呈する塗装金属板。
  3. 【請求項3】 上塗り樹脂被覆層に含まれるガラス転移
    温度が40°C以上で数平均分子量が5000以上のポ
    リエステル樹脂は、汎用有機溶剤に難溶解性である共重
    合ポリエステル樹脂の基本骨格中にスルホン酸金属塩基
    を全アルコール成分に対して0.1〜5.0モル導入さ
    せてなる共重合ポリエステル樹脂(ポリエステル樹脂
    A)であることを特徴とする請求項1または2に記載の
    ゆず肌外観を呈する塗装金属板。
  4. 【請求項4】 上塗り樹脂被覆層を形成するための樹脂
    組成物は、請求項3に記載の共重合ポリエステル樹脂
    (ポリエステル樹脂A)と、ガラス転移温度が10°C
    以下で数平均分子量が5000以上のポリエステル樹脂
    (ポリエステル樹脂B)との配合物であり、これらポリ
    エステル樹脂A:Bの配合比が重量部で50〜70:0
    〜40であり且つその両樹脂AおよびBの合計が70〜
    90重量部であることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載のゆず肌外観を呈する塗装金属板。
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