JPH07272846A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JPH07272846A
JPH07272846A JP6266394A JP6266394A JPH07272846A JP H07272846 A JPH07272846 A JP H07272846A JP 6266394 A JP6266394 A JP 6266394A JP 6266394 A JP6266394 A JP 6266394A JP H07272846 A JPH07272846 A JP H07272846A
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heating
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heater
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Kenji Hattori
憲二 服部
Hirobumi Noma
博文 野間
Yoshihiro Yamashita
佳洋 山下
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誘導加熱と発熱体による加熱のできる加熱調
理器において漏洩雑音と電子部品の温度上昇を抑制し小
型化することを目的とする。 【構成】 インバータ回路部品を載置するインバータ基
板51と、フィルタ部品およびニクロムヒータ57およ
びトライアック108を載置する電源基板52を分離
し、ニクロムヒータ57の下部に導電体の遮熱板57b
を設け、その下部に電源基板52を配置することによ
り、機器外部に漏洩する高周波雑音の少ないまたニクロ
ムヒータ57の熱的影響を防止し易い小型の加熱調理器
が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抵抗発熱体による加熱
手段と誘導加熱手段を備えた加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高周波磁界を発生し負荷鍋を誘導
加熱する加熱コイルと、商用周波数の電流を流して発熱
させる抵抗発熱体を同一筐体内に搭載した加熱調理器が
開発されている。
【0003】以下に従来の加熱調理器について説明す
る。図6は従来のビルトイン形で誘導加熱による加熱用
バーナーが2口と通常の抵抗発熱体による加熱用バーナ
ーが1口と抵抗発熱体を内装した加熱室を搭載した加熱
調理器を示すものである。図6において、本体は上ユニ
ット1と下ユニット2に分割されている。上ユニット1
は鉄板製の上ケース3とセラミック製の天板4で覆われ
ており、この中に誘導加熱用の加熱コイル5aと加熱コ
イル5bと商用周波数の電流を流して加熱する抵抗加熱
用のニクロムヒータ7が天板4の下部に天板4に対向し
て配置されている。冷却ファン8はその下部付近に設け
られた吸気口とともに上ケース3の底面の手前側に設け
られ、排気口9は上ケース3の後部上面に複数個設けら
れている。また上ケース3の後部底面には開口部25が
設けられている。
【0004】下ユニット2は鉄板製の下ケース6で覆わ
れ、内部には冷却ファン10が吸気口11に近接して設
けられ、加熱コイル5bに高周波電流を供給するインバ
ータの構成部品であるトランジスタの取り付けられた冷
却フィン12と、制御用部品の載置された制御基板13
と、共振コンデンサや整流器などの大電流部品がおもに
載置されたメイン基板14が冷却ファン10と排気口2
6の間に設けられている。
【0005】同様に、加熱コイル5aに高周波電流を供
給するインバータの構成部品である冷却フィン15と、
制御基板16と、メイン基板(図示されず)が冷却ファ
ン10と排気口26の間に設けられている。電源基板1
7はフィルタコイルや冷却ファン10の駆動回路を載置
するプリント配線板である。
【0006】また下ユニット2には加熱庫18が設けら
れ、加熱庫18内の上部には商用電源周波数の電流を流
して加熱するシーズヒータが設けられている。電源スイ
ッチ19は表示部20と並んで、入り切りキーや加熱調
節キーなどの配置された操作部21の上部に設けられて
いる。下ユニット2と上ユニット1の部品を接続する接
続線はチューブ22内に一括して通され、加熱コイル電
流の流れる電線は端子台23でユニット設置時に接続さ
れ、ニクロムヒータ7への電流供給線と信号線はコネク
タ24で端子台23付近で同様にユニット設置時に接続
される。
【0007】以上のように構成された加熱調理器につい
て、以下その動作について説明する。まず、電源スイッ
チ19を投入して操作部21に設けられた入力キーを押
して、いずれかの加熱部を動作させると、冷却ファン1
0のモータが回転する。これにより、吸気口11から外
部の空気が吸入され冷却フィン12,15や制御基板1
3,16やインバータ基板14さらには電源基板17な
どに載置された電子部品を冷却する。排気口26から下
ユニット2の冷却後の排気風が排出され、上ケース3の
底面に設けられた開口部25を経由して、排気口9から
外部へ放出される。
【0008】上ユニット1には、冷却ファン8がその下
部の吸気口とともに設けられているので冷却風を加熱コ
イル5aと加熱コイル5bに送り冷却し、冷却後の冷却
風は排気口9から排出される。下ユニット2のインバー
タ基板14の部品と加熱コイル5bにより発生する高周
波電流は、下ユニットケース6上部に固定された端子台
23を経由する接続線を流れる。加熱コイル5aに流れ
る高周波電流も同様である。電源基板17から供給され
ニクロムヒータ7に流れる商用周波数の電流と、他の微
小信号はコネクタ24を経由する接続線を流れる。
【0009】また、ニクロムヒータ7と加熱庫18のヒ
ータは、操作部21のキー操作により切り替えることが
でき、この切り替えは電源基板17に設けられたリレー
により行なう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、インバータ基板14や制御基板13やトラ
ンジスタを冷却する冷却フィン12等の高周波発生部
や、電源基板17等の低周波電源部およびニクロムヒー
タ駆動部を下ユニットケース6に配置したので、上下の
ユニットを接続する接続線が多くなり、配線部品のコス
トが多くなり、また設置時に端子台23で大電流の流れ
る電線を接続するという作業が発生し、接続不良が起こ
ると過熱する恐れがある。また、下ユニットケース6に
電気部品が集中するため、下ユニット2の重量が増大す
るため、下ユニットを載置する置き台を設ける必要があ
り設置工事に手間がかかるという課題があり、また使用
により汚れやすく消耗度合が大きくて耐久年数の短い加
熱庫18を取り替える作業が困難であるという課題があ
った。
【0011】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、加熱コイルとニクロムヒータとインバータなどの周
波数変換装置さらにはニクロムヒータの駆動部やフィル
タ等の濾波部を上部ユニットに集中して、下ユニットの
軽量化を図りまた上下の接続線を少なくして設置作業を
簡単にしようとするもので、その場合に周波数変換装置
から発生する高周波が低周波部に漏洩すること、および
ニクロムヒータあるいは加熱庫の温度上昇により周波数
変換装置などの回路を構成する電子部品が過熱すること
を防止することを第1の目的とする。
【0012】本発明の第2の目的は電源スイッチをオフ
後、ニクロムヒータや加熱庫の余熱で電子部品が温度上
昇し誤動作や破壊するのを防止することにある。
【0013】本発明の第3の目的は、電源スイッチオフ
後も冷却ファンを駆動してニクロムヒータや加熱庫の余
熱で電子部品が温度上昇し誤動作や破壊するのを防止す
るとともに、電源スイッチオフ後、冷却ファンが長期間
動作して使用者に不安感を与えたり、ファンの騒音を長
時間発生させないようにすることにある。
【0014】本発明の第4の目的は、周波数変換装置あ
るいは発熱体の動作の有無あるいは電源スイッチの動作
の有無にかかわらず、発熱体の熱により機器内部の電子
部品が過度に温度上昇するのを防止することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】そして上記第1の目的を
達成するための本発明の第1の手段は、加熱コイルと、
前記加熱コイルに高周波電流を供給する周波数変換装置
の構成部品を載置して電気接続する第1のプリント配線
板と、前記周波数変換装置の発生する高周波雑音を濾波
する濾波手段と、商用周波数の電流を流すことにより発
熱する発熱体と、前記発熱体の通電を制御する発熱体制
御手段と、前記発熱体の下方に対向して配置され前記発
熱体の輻射する熱を反射する導電金属材料からなる遮蔽
手段と、電気部品を冷却する冷却ファンと、前記冷却フ
ァンのモータを駆動するモータ駆動手段を備え、前記遮
蔽手段の下部あるいはその近傍に前記発熱体制御手段と
前記濾波手段と前記モータ駆動手段を載置して電気接続
する第2のプリント配線板を備えた加熱調理器を提供す
る。
【0016】そして上記第2の目的を達成するための本
発明の第2の手段は、加熱コイルと、前記加熱コイルに
高周波電流を供給する周波数変換装置と、商用周波数の
電流を流すことにより発熱する発熱体と、前記発熱体の
通電を制御する発熱体制御手段と、商用電源への接続と
遮断を切り替える電源スイッチと、前記電源スイッチの
商用電源側に接続された制御電源発生手段と、前記電源
スイッチの商用電源側に接続される冷却ファンのモータ
あるいは前記冷却ファンのモータを駆動するモータ駆動
手段と、前記発熱体の温度に依存して変化する箇所の温
度を検知しその温度が少なくとも所定の温度を越えるこ
とを条件として所定の出力信号を出力する温度検知手段
を備え、前記温度検知手段の制御電源電圧を前記制御電
源発生手段から供給し、少なくとも前記温度検知手段が
前記所定の出力信号を出力する状態、あるいは前記周波
数変換装置が駆動される状態、あるいは前記発熱体が駆
動される状態のうちいずれかひとつの状態が生起すると
前記モータ駆動手段を駆動する構成とした加熱調理器を
提供する。
【0017】そして上記第3の目的を達成するために本
発明の第3の手段は、前記第2の手段に加えて、発熱体
制御手段が通電停止されるタイミングまたは周波数変換
装置と前記発熱体の通電がともに停止されるタイミング
に関連して時間の積算開始を行なうタイマー手段を有
し、前記タイマー手段が時間の積算開始後、所定時間経
過してタイムアップ信号を出力すると、温度検知手段の
出力信号によるモータ駆動手段の駆動を禁止する構成と
した加熱調理器を提供する。
【0018】そして上記第4の目的を達成するために本
発明の誘導加熱調理器は、前記第2の手段または第3の
手段に加えて、温度検知手段の出力信号に応じて発熱体
制御手段の通電を禁止あるいは出力を低下させる構成と
した加熱調理器を提供する。
【0019】
【作用】上記第1の手段により、高周波磁界を発生する
周波数変換装置の構成部品を載置して電気接続する第1
のプリント配線板と、低周波を電源とする発熱体を制御
する発熱体制御手段と濾波部品とモータ駆動手段を載置
して電気接続する第2のプリント配線板を分離して設け
ているので両プリント配線板間の電磁結合が小さくな
る。さらに前記発熱体の下方に対向して配置され発熱体
の輻射する熱を反射するために設けられた遮弊手段は導
電金属材料で構成されており、発熱体からの輻射熱を遮
弊する作用以外に、導電金属材料は高周波磁界を遮弊す
る作用を持ち合わせているので、その遮弊手段の下方近
傍に設けられた第2のプリント配線板に第1のプリント
配線板から発生される高周波磁界が鎖交するのを抑制す
る。前述の高周波発生源となる第1のプリント配線板と
低周波電位部の第2のプリント配線板を分離して高周波
磁界の結合を分離して高周波結合を小さくする作用と、
発熱体下方の遮弊手段の磁界遮弊作用により、第2のプ
リント配線板の低周波電位に高周波電流が誘導され商用
電源に漏洩するのを抑制することができる。また、第2
のプリント配線板は前記発熱体の熱の影響や筐体下部に
配設される加熱庫などの発熱体の熱影響で、電源オフ直
後冷却ファンが停止すると熱のオーバーシュートで耐熱
温度を越える恐れがあるが、第2のプリント配線板には
冷却ファンのモータを駆動するモータ駆動手段と発熱体
制御手段を設けているので、これらの構成部品を同一プ
リント配線板上でパターン配線にて接続可能で、発熱体
の温度影響を検知して、その検知結果に応じて冷却ファ
ンモータを駆動したり発熱体の出力を制御する装置の高
密度実装が容易となり、例えば電源スイッチをオフして
も冷却ファンを所定時間駆動するなどの制御を第2のプ
リント配線板上で安価にかつ省スペースで実現すること
ができる。
【0020】上記第2の手段により、冷却ファンのモー
タあるいは冷却ファンのモータを駆動するモータ駆動手
段が電源スイッチの商用電源側に接続され、また、発熱
体の温度に依存して変化する箇所の温度を検知しその温
度が少なくとも所定の温度を越えることを条件として所
定の出力信号を出力する温度検知手段の制御電源電圧
が、電源スイッチの商用電源側に接続された制御電源発
生手段から供給され、さらに温度検知手段の出力信号が
前記所定の出力信号を出力する状態となると、冷却ファ
ンのモータ駆動手段を駆動するので、電源スイッチがオ
フあるいは周波数変換装置と発熱体制御手段の動作がと
もに停止しても、その直後温度検知手段で検知する場所
の温度が上昇すると冷却ファンのモータを動作させるこ
とができ、電源スイッチのオフ後、あるいは周波数変換
装置または発熱体がともに停止した直後、発熱体などの
余熱で電子部品の温度が上昇するのを防止することがで
きる。さらに、少なくとも温度検知手段の出力信号が前
記所定の出力信号を出力する状態、あるいは周波数変換
装置が駆動される状態、あるいは発熱体が駆動される状
態のうちいずれかひとつの状態が生起するとモータ駆動
手段を駆動して冷却ファンを動作させるので、電源スイ
ッチのオン、オフあるいは周波数変換装置と発熱体の駆
動の有無の組合せの如何にかかわらず、温度検知手段で
検知する場所の温度が低く周波数変換装置と発熱体がと
もに動作停止しているとき以外冷却ファンのモータを駆
動するので内部の電子部品の温度上昇を安定して抑制す
ることができる。
【0021】上記第3の手段により、発熱体に通電され
温度検知手段の検知温度が上昇し、温度検知手段の出力
信号が前記所定の出力信号を出力する状態になると、電
源スイッチオフ後あるいは周波数変換装置と発熱体がと
もに停止された後もモータ駆動手段が駆動され冷却ファ
ンが動作するが、タイマー手段が発熱体制御手段または
周波数変換装置の通電がともに停止されるタイミングに
関連して時間の積算を開始し、所定の時間経過後タイム
アップ信号を出力すると温度検知手段によるモータ駆動
手段の駆動を禁止するので、電源スイッチオフ後あるい
は周波数変換装置と発熱体制御手段がともに停止してか
ら長時間冷却ファンが動作し続ける恐れがない。
【0022】上記第4の手段により、温度検知手段の出
力信号に応じて最も内部温度に与える影響の大きな発熱
体への通電のみを禁止あるいは出力を低下させるので、
発熱体の温度が上昇している時、冷却ファンモータが駆
動されていても、吸排気口が閉塞された場合などにおい
て、電子部品の温度が耐熱温度以上となり破壊するのを
効果的に防止することができる。また、周波数変換装置
の通電は禁止しないので使用者が全く調理できないとい
う不都合をなくすことができる。
【0023】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0024】図1において、上ユニット26と下ユニッ
ト27により本体は構成されており、上ユニット26は
鉄板製の上ユニットケース28にセラミック製の天板2
9が枠状のトップフレーム30により固定されて箱状に
形成され、後部には吸排気口の上部に、吸排気用の穴が
複数設けられた後部カバー31が置かれている。天板2
9上には誘導加熱用の加熱コイルの位置に対応したパタ
ーン37とパターン38が印刷され、ニクロムヒータに
対応するパターン39が後部に印刷されている。下ユニ
ット27は略U字形の鉄板製の下ユニットケース32の
前面に電源スイッチ33と、入力キーの配列された操作
部34と、表示部35と、加熱庫扉36が設けられてい
る。下ユニットケース32の底面上には加熱庫49が設
けられている。
【0025】操作部34と表示部35の裏面にはプリン
ト配線板が設けられその配線板上のコネクタで接続され
た信号線42aがコネクタ40で上ユニット26から出
ている信号線42bと接続される。接続線43は電源ス
イッチ33に接続されコネクタ41で上ユニット26か
ら出ている接続線44と接続されている。
【0026】上ユニットケース28の底面の両サイドに
は、係合部45と係合部46が設けられ、下ユニットケ
ース32の側板上部は内側に織り曲げられ係合部47と
係合部48が設けられている。
【0027】図2に上ユニットケース26の内部部品の
平面配置を示す。主な部品としてインバータ基板50
と、インバータ基板51と、電源基板52と、冷却ファ
ン53と、冷却ファン54が上ユニットケースの底面上
に、適当な絶縁距離を設定して図のように配列されてい
る。インバータ基板50の上部には破線で示す加熱コイ
ル55が設けられ、インバータ基板51の上部には破線
で示す加熱コイル56が設けられ、電源基板52の上部
には破線で示すニクロムヒータ57が設けられており、
図2のA−A’の位置の部分断面を図3に示す。図3に
おいて加熱コイル56は樹脂製の加熱コイルベース56
bの上に固定され、ニクロムヒータ57は断熱効果を有
する無機材料のケース57aの底面に固定され、さらに
ケース57aの下部にはアルミニウム板で成形された断
熱板57bが設けられており、この断熱板57bの下部
およびその近傍に、フィルタコイル102やフィルタコ
イル105などの部品が載置された電源基板52が設け
られている。図2において後部には両サイドに吸気ダク
ト58と吸気ダクト59と排気ダクト60が形成され、
仕切り板61には対応して吸気穴または排気穴が複数設
けられている。
【0028】図4は全体の回路ブロック図で、この図に
おいて電源基板52とインバータ基板50とインバータ
基板51と操作基板62を破線で囲んで示す。商用電源
63は電源基板52に接続され、フィルタコンデンサ1
01がライン間に接続される。電源スイッチ33は2接
点を有し、インバータ基板50の入力電源とインバータ
基板51の入力電源を同時に入り切りする。電源基板5
2においてスイッチ33から見てインバータ基板50側
の電源間には、フィルタコイル102と各電源線と筐体
間に接続されるフィルタコンデンサ103,104が接
続され、スイッチ33から見てインバータ基板51側の
電源間には、フィルタコイル105と各電源線と筐体間
に接続されるフィルタコンデンサ106,107が接続
される。電源スイッチ33とフィルタコイル105の入
力端子の接続点と電源線の他極端子間にはトライアック
108を介してニクロムヒータ57とリレー109の直
列回路と加熱庫ヒータ64とリレー110の直列回路の
並列回路が接続される。
【0029】また、電源スイッチ33の入力側端子間に
はファンモータ65とファンモータ66の並列回路とフ
ォトトライアックカプラ111のトライアック端子の直
列回路が接続される。また、電源スイッチ33の入力側
端子間にはトランス113の一次巻線が接続される。ト
ランス113の二次巻線は直流電源回路114に接続さ
れ、直流電源回路114はリレー駆動回路115とリレ
ー駆動回路116とファンモータ駆動回路117に直流
電圧を供給する。ファンモータ駆動回路117はフォト
トランジスタ118とフォトトランジスタ119と温度
検知回路122の信号を入力して、フォトトライアック
カプラ111を駆動する。温度検知回路122は図2に
示すように、電源基板52上のトライアック108の近
傍に固定されたサーミスタ121の信号に応じてファン
モータ駆動回路117に信号を出力する。
【0030】インバータ基板50の入力端子は電源基板
52のフィルタコイル102の出力端子に接続されてお
り、その入力端子にヒューズ201を介して、トランス
202の一次巻線と整流器203の入力端子が接続され
ている。整流器203の出力端子には加熱コイル55に
高周波電流を供給するインバータ回路204が接続され
ている。制御回路205はインバータ回路204のスイ
ッチング素子を駆動し出力を制御する回路である。トラ
ンス202の二次巻線は直流電源回路206に接続さ
れ、直流電源回路206は制御回路205と操作基板6
2に設けられている入力回路301に直流電源を供給す
る。制御回路205はまた、フォトトランジスタ119
の駆動信号を出力する。
【0031】インバータ基板51の構成はインバータ基
板50の構成と同一であり説明を省略する。操作基板6
2の入力回路301の出力信号は制御回路205に供給
され、入力回路302の出力信号は制御回路215に供
給される。制御回路302はフォトトランジスタ303
とフォトトランジスタ304に出力信号を送り、フォト
トランジスタ303の出力信号はリレー駆動回路115
に出力され、フォトトランジスタ304の出力信号はリ
レー駆動回路116に出力される構成となっている。ま
た、入力回路302はトライアック108のゲート−T
2間に抵抗を介して接続されたトライアックカプラ12
0の駆動信号を出力する。
【0032】以上のように構成された加熱調理器につい
て、その構成における作用を説明する。図1において機
器を流し台等に設置するときには、まず流し台等の天板
に穿かれた長方形の穴に上ユニット26を落し込む。上
ユニット26はトップフレーム30で天板面に支えられ
る。その状態で流し台等の前面に設けられた穴の前方よ
り下ユニット27を、上ユニット26の係合部45,4
6と下ユニット27の係合部47,48が噛み合うよう
にして挿入され、上ユニット26に下ユニット27を吊
り下げられるようにして下ユニットを固定することがで
きる。コネクタ40とコネクタ41は下ユニットの挿入
途中の段階で接続することができる。
【0033】電源スイッチ33を投入して操作部34の
入力キーを押すと、図2に示す上ユニット26内部で、
電源基板52に設けられたファンモータ駆動回路が冷却
ファン53と冷却ファン54を同時に駆動し、各冷却フ
ァンは吸気ダクト58と吸気ダクト59の前面の仕切り
板61に設けられた複数の穴から室外の空気をそれぞれ
吸い込む。冷却ファン53と冷却ファン54の吹き出し
口から出た風はインバータ基板50とインバータ基板5
1上にそれぞれ設けられたガイドにより各インバータ基
板50上の発熱部品及び電子部品を冷却した後、中央で
折り返して、電源基板52上の電子部品を冷却して排気
ダクト60の手前の壁面に設けられた複数の穴から排気
ダクトを経由して、上部の室外へと排気される。
【0034】インバータ基板50とインバータ基板51
のインバータ回路が動作すると加熱コイル55と加熱コ
イル56に高周波電流が供給され、各加熱コイルから高
周波磁界が発生し、図1のパターン37とパターン38
上に置かれた鍋が発熱する。加熱コイル55と加熱コイ
ル56から発生する高周波磁界は鍋だけに向かって発生
するだけでなく周囲にも発生するが、図3に示すように
ニクロムヒータ57の下部には熱絶縁のためにアルミニ
ウム板で成形された断熱板57bが設けられており、こ
れが加熱コイル55と加熱コイル56の発生する磁界を
遮弊するので、その下部の磁界強度が小さくなる。
【0035】一方、ニクロムヒータ57の遮弊板57b
の下部においてフィルタコイル102やフィルタコイル
105などの商用電源電位の部品を電源基板52に載置
しているので、前記のように加熱コイル50と加熱コイ
ル51の発生する磁界の強度が小さくなり、商用電源電
位に高周波雑音が重畳して機器の商用電源側に漏洩する
のを抑制することができる。
【0036】次に電気回路ブロックの動作を説明する。
図4において電源スイッチ33を投入すると商用電源6
3の電圧が整流器203で整流されインバータ回路20
4に直流電圧が供給される。図1の操作部34の入力キ
ーのなかで加熱コイル55(加熱パターン37に対応す
る)を駆動するための入り切りキーを押すと、図4の回
路図において操作基板62の入力回路301から加熱信
号が制御回路205に出力され、制御回路205が高周
波の駆動パルスを出力してインバータ回路204の半導
体素子を駆動し、共振コンデンサと加熱コイル55の共
振による共振電流を加熱コイル55に発生させる。トラ
ンス202は直流電源回路206に交流電圧を供給し、
直流電源回路206はこれを平滑された直流に変換し
て、制御回路205と入力回路301に供給するが、ト
ランス202の一次巻線が電源スイッチ33とヒューズ
201の負荷側に接続されているので電源スイッチ33
あるいはヒューズ201が遮断すると直流電源の供給を
停止する。加熱コイル56(加熱パターン38に対応す
る)を駆動するインバータ基板51の回路ブロックの動
作も同様である。
【0037】ニクロムヒータ57(図1の加熱パターン
39に対応する)を駆動する操作部34(図1)の入り
切りキーを押すと、操作基板62の入力回路302がこ
れを受け付け、2秒の遅延時間後リレー109の駆動信
号をフォトトランジスタ303を介してリレー駆動回路
115に出力しリレー109を駆動する。入力回路30
2はリレー109の駆動信号出力後約50ミリ秒後にト
ライアックカプラ120の駆動信号を出力しトライアッ
ク108が導通する。
【0038】操作部34(図1)にある加熱庫ヒータ6
4を駆動する入り切りキーを押すと、操作基板62の入
力回路302がこれを受け付け、2秒の遅延時間後リレ
ー116の駆動信号をフォトトランジスタ304を介し
てリレー駆動回路116に出力しリレー110を駆動す
る。入力回路302はリレー116の駆動信号出力後約
50ミリ秒後にトライアックカプラ120の駆動信号を
出力しトライアック108が導通する。
【0039】制御回路205は入力回路301からイン
バータ回路204の駆動信号を受け付けるとフォトトラ
ンジスタ119を介してファンモータ駆動回路117に
駆動信号を送り、制御回路215はインバータ214ま
たはニクロムヒータ57または加熱庫ヒータ64の駆動
信号を受け付けると、フォトトランジスタ118を介し
てファンモータ駆動回路117に駆動信号を送り、ファ
ンモータ駆動回路117はこれらのいずれかの駆動信号
を入力すると、フォトトライアックカプラ111を駆動
して、冷却ファン53,54にそれぞれ内蔵されたファ
ンモータ65とファンモータ66が動作する。
【0040】電源基板52にはサーミスタ121が載置
されているのでその雰囲気が上昇すると温度検知回路1
22がファンモータ駆動回路117に駆動信号を出力す
るので、かりに電源スイッチ33をオフとされてもファ
ンモータ65とファンモータ66を駆動して、ニクロム
ヒータ57や加熱庫ヒータ64もしくは加熱庫49(図
1)の余熱による温度のオーバーシュートにより電子部
品が過熱して破壊するのを防止することができる。
【0041】直流電源回路114はトランス113の二
次巻線の出力を整流して平滑しリレー駆動回路115と
リレー駆動回路116とファンモータ駆動回路117に
直流電源を供給するが、トランス113の一次巻線が電
源スイッチ33とヒューズ201とヒューズ202の電
源側に接続されているので、これらが遮断されても直流
電源の供給を継続する。
【0042】以上のように本実施例によれば、高周波を
発生するインバータの構成部品を載置して電気接続する
インバータ基板50とインバータ基板51と、低周波電
流を流すニクロムヒータ57や加熱庫ヒータ64を制御
するリレー109やリレー110と、フィルタコイル1
02とフィルタコイル105などの濾波部品と、フォト
トライアックカプラ111等のモータ駆動手段を載置す
る電源基板52を分離して設け、さらに電源基板52を
ニクロムヒータ57の下部に設けたアルミニウム製の遮
弊板57bの下部に配置したので、加熱コイル55,加
熱コイル56,インバータ基板50,あるいはインバー
タ基板51等の発生する高周波磁界の影響で、電源基板
52の低周波電位から機器外部の商用電源側に高周波雑
音が漏洩するのを抑制することができる。
【0043】また、電源基板52にフォトトライアック
カプラ111が載置され、ファンモータ65とファンモ
ータ66の巻線の並列回路に接続されるコネクタとフォ
トトライアックカプラ111の直列回路が電源スイッチ
33の商用電源63側に接続されるようパターン配線さ
れ、また電源基板52はサーミスタ121により温度検
知してその温度が所定温度を越え異常となるとファンモ
ータ65とファンモータ66の駆動信号を出力する温度
検知回路122を具備し、温度検知回路122の制御電
源電圧を電源スイッチ33の商用電源側に接続されたト
ランス113と直流電源回路114により供給し、この
温度検知回路122の駆動信号が出力されるされるか、
インバータ回路204あるいはインバータ回路214あ
るいはニクロムヒータ57あるいは加熱庫ヒータ64が
駆動されると、ファンモータ65とファンモータ66が
駆動される構成なので、加熱源が通電されている場合に
おいても、加熱源がすべてオフあるいは電源スイッチ3
3がオフとなってもファンモータ65とファンモータ6
6を動作させることができ、電源スイッチ33のオフ
後、ニクロムヒータ57や加熱庫ヒータ64などの余熱
で電子部品の温度が上昇するのを防止することができ
る。
【0044】また、直流電源回路114とは別に制御回
路205,215と入力回路301,302の制御電源
電圧を電源スイッチ33の負荷側に接続されたトランス
202,212と直流電源回路206,216から供給
しているので、電源スイッチ33をオフとすれば制御回
路205,215と入力回路301,302への制御用
直流電源の供給を停止することができ、電源スイッチ3
3オフ時の消費電力を節約することができる。
【0045】また、本実施例の構成により上ユニット2
6に電子部品の大部分を集中させることができたので、
下ユニット27には加熱庫49と操作部34と表示部3
5程度の部品を収納あるいは載置しているだけとなり下
ユニット27が軽量化され、設置時下ユニット27を上
ユニット26に吊り下げる作業を容易とすることができ
る。
【0046】なお、上記実施例ではファンモータ65と
ファンモータ66を交流モータとしてフォトトライアッ
クカプラ111と直列にして電源スイッチ33の商用電
源側に接続したが、交流モータの代わりに直流モータを
使用しその直流モータの駆動回路の直流電源回路の入力
端子を電源スイッチ33の商用電源側に接続してもよ
い。
【0047】また、上記実施例においては、トライアッ
ク108を電源基板52上に設けたがトライアック10
8は発熱量が大きく温度上昇が高くなる恐れがあるの
で、トライアック108が絶縁タイプのものであれば、
これを電源基板52上より除きたとえば筐体などの放熱
体にとりつけても良い。
【0048】また、上記実施例では温度検知回路122
はサーミスタ121の温度が上昇すると、ファンモータ
駆動回路117に駆動信号を出力するが、この構成に限
らず、例えば、サーミスタ121の温度が上昇してかつ
他の特定の箇所の温度が所定の温度を越えておればファ
ンモータ駆動回路117に駆動信号を出力するとか、あ
るいは、サーミスタ121の温度が決められた温度以上
になって所定時間継続するとファンモータ駆動回路11
7に駆動信号を出力するとかの応用が可能で、これらの
構成はマイクロコンピュータを使用することにより容易
に実現することができ、少なくともニクロムヒータ57
あるいは加熱庫ヒータ64の温度に依存して変化する箇
所の温度を検出するサーミスタ121の温度が所定の温
度を越えることを条件にファンモータ66を駆動する温
度検知回路122を具備しておれば同様の効果を得るこ
とができる。
【0049】また、上記実施例では周波数変換装置が2
個とニクロムヒータ1個と加熱庫ヒータが1個を具備す
る加熱調理器としたが、例えば周波数変換装置1個と加
熱庫ヒータ1個でも同様の効果を得ることができその組
合せは適宜変えることができ、少なくともひとつ以上の
周波数変換装置とひとつ以上の商用周波数の加熱源で加
熱する発熱体を有する加熱調理器であれば同様の効果を
得ることができる。
【0050】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0051】図5において電源スイッチ33,ニクロム
ヒータ57,ファンモータ65,トライアック108,
リレー109,フォトトライアックカプラ111,フォ
トトランジスタ118,フォトトランジスタ119,フ
ォトトライアックカプラ120,サーミスタ121,制
御回路205,制御回路215,入力回路302,フォ
トトランジスタ303は、図4の同符号の部品と同一機
能を果たすもので説明を省略する。周波数変換装置67
と周波数変換装置68は整流器やインバータ回路を含む
誘導加熱調理器を構成する回路ブロックである。
【0052】図4と異なるのは、以下に述べる構成であ
る。まず温度検知回路401の出力にダイオード417
と抵抗402の直列回路を介してPNPトランジスタ4
03のベースが接続されると同時にダイオード418を
介して抵抗412と抵抗413の接続点に接続されてい
る。PNPトランジスタ403のコレクタは抵抗408
と抵抗409の直列回路を介してNPNトランジスタ4
10のベースに接続されている。抵抗408と抵抗40
9の接続点とタイマー回路404の出力端子間にはダイ
オード407が接続されている。リセット回路405は
NPNトランジスタ414のコレクタ電圧を入力しその
レベルによりタイマーの積算時間をリセットする。タイ
マー回路404はリセット状態時およびリセット解除後
所定の時間が経過出力するまで出力をHIに保持する。
直流電源電位とグランド電位間にはリレー109の駆動
巻線とNPNトランジスタ414が直列に接続されNP
Nトランジスタ414のベースと、フォトトライアック
カプラ303のエミッタとの間には抵抗412と抵抗4
13の直列回路が接続されている。フォトトライアック
カプラ118およびフォトトライアックカプラ119の
エミッタは互いに接続され抵抗415を介してNPNト
ランジスタ411のベースに接続されている。NPNト
ランジスタ410とNPNトランジスタ411の並列回
路とフォトトライアックカプラ111のダイオード部の
直列回路が直流電源電位とグランド電位間に接続されて
いる。
【0053】上記のように構成された加熱調理器につい
て、以下その動作を説明する。電源スイッチ33をオン
とし、周波数変換装置67と周波数変換装置68とニク
ロムヒータ57の少なくともひとつを起動すると、制御
回路205あるいは制御回路215から信号が出力さ
れ、NPNトランジスタ411が導通しフォトトライア
ックカプラ111が導通してファンモータ65が駆動さ
れる。また、ニクロムヒータ57を駆動する入力キーを
押すと入力回路302の出力信号によりフォトトランジ
スタ303がオンとなりNPNトランジスタ414が導
通してリレー109の接点がオンする。
【0054】周波数変換装置67と周波数変換装置68
とニクロムヒータ57が同時に駆動され内部の温度上昇
レベルが大きくなり所定温度レベルを越えると、温度検
知回路回路401は抵抗402の接続された出力端子の
レベルをLOとするのでPNPトランジスタ403がオ
ンとなる。したがってNPNトランジスタ410が導通
するが、この時はすでにNPNトランジスタ411が導
通しているのでファンモータの動作には何も変化は起こ
らない。また、温度検知回路は401はダイオード41
8を介して抵抗412と抵抗413の接続点をLOとす
るので、NPNトランジスタ414がオフとなりリレー
109の接点が開となりニクロムヒータ57への通電を
停止する。したがって、ニクロムヒータの影響での温度
上昇がなくなるので、電子部品の熱的な故障を防止でき
る。
【0055】一方、上記の状態において、内部の温度上
昇が大きくなり温度検知回路401が動作する直前ある
いは動作するのとほぼ同時に電源スイッチ33をオフす
ると制御回路205と制御回路215からの信号がなく
なるので、NPNトランジスタ411はオフとなるが、
前記のようにNPNトランジスタ410がオンしている
のでファンモータ65は動作を継続する。そして、ファ
ンモータ65は温度センサー121の温度が所定レベル
以下に低下して、温度検知回路401の出力信号がHI
となるか、タイマー回路404の信号がLOとなるとN
PNトランジスタ410がオフしてファンモータ65の
動作が停止する。したがって、内部温度が高い状態で、
電源スイッチ33をオフとしてもニクロムヒータ57の
余熱で温度がオーバーシュートして内部の電子部品が熱
破壊をするのを防止できる。
【0056】また、タイマー回路404は電源スイッチ
オフ時からかならずしも時間の積算を開始するのではな
く、リセット回路405によりニクロムヒータ57の通
電を制御するリレー109がオンすると積算時間をリセ
ットし出力信号をHIに保持し、ニクロムヒータ57の
通電停止後リセット解除して一定時間経過してから温度
検知回路401によるファンモータ65の駆動を禁止す
るので、ニクロムヒータ57の余熱の影響の大小に応じ
て電源スイッチ33オフ後あるいはすべての加熱バーナ
ーの駆動停止してからのファンモータ65の駆動時間を
自動的に調節できる。
【0057】以上のように、電源スイッチ33のオンオ
フにかかわらず温度検知回路401が内部温度を検知し
てファンモータ65を駆動し、タイマー回路404がニ
クロムヒータ57の通電停止に同期して時間の積算を開
始して所定時間後タイムアップ信号を出力して温度検知
回路401によるファンモータ65の駆動を禁止するの
で、電源スイッチ33がオフしてからもファンモータ6
5が回転し、電子部品の温度がオーバーシュートするこ
となくまた、ファンモータ65が長期間動作し続ける恐
れがない。
【0058】また、温度検知回路401は内部温度が所
定以上となるとファンモータ65を駆動するとともに、
内部部品への温度影響の最も大きいニクロムヒータ57
への通電を停止するので、機器の吸排気口がごみやほこ
りなどで閉塞された場合などにおいて、速やかに機器内
部の温度を低下せしめ電子部品の温度が耐熱温度以上と
なり破壊するのを防止することができる。また、周波数
変換装置67あるいは周波数変換装置68の通電は禁止
しないので使用者が全く調理できないという不都合をな
くすことができる。
【0059】なお、上記第2の実施例においてタイマー
回路404がリレー109の遮断すなわちニクロムヒー
タ57の通電停止に同期して時間の積算を開始する構成
としたが、例えばトランジスタ411の駆動に同期して
タイマー405の積算を開始する構成としても同様の効
果が得られる。この場合には電源スイッチがオフあるい
は全ての加熱源がオフになってから常に一定時間経過す
ればファンモータを停止させることができる。また、タ
イマー404の時間積算開始のタイミングはニクロムヒ
ータ57の通電停止のタイミングあるいはすべての加熱
源のオフのタイミングに関連しておればよく多少の時間
のずれがあってもよい。
【0060】また、上記第2の実施例においてリレー1
09の接点のオンに応じてタイマー404の積算時間を
リセットする構成であるが、例えば、トランジスタ41
1の駆動により時間積算をリセットして冷却ファンモー
タが駆動される条件でリセットしてもよいし、あるいは
いずれかの加熱源が駆動される条件で積算時間をリセッ
トするようにしてもよい。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の手段は、周
波数変換装置の構成部品を載置して電気接続する第1の
プリント配線板と、発熱体の下方に対向して配置された
導電金属材料からなる遮蔽手段の下部あるいはその近傍
に、発熱体制御手段と濾波手段とモータ駆動手段を載置
して電気接続する第2のプリント配線板を有するので機
器内部の電子部品を高密度に実装して小型化することが
でき、外部への漏洩雑音を抑制し、内部の電子部品の熱
的破壊を防止することができる。
【0062】また本発明の第2の手段は、温度検知手段
の制御電源電圧を電源スイッチの商用電源側に接続され
た制御電源発生手段から供給し、少なくとも前記温度検
知手段の測定する発熱体の温度に依存して変化する箇所
の温度が所定の温度を越える状態、あるいは周波数変換
装置が駆動される状態、あるいは発熱体が駆動される状
態のうちいずれかひとつの状態が生起すると前記モータ
駆動手段を駆動するので、電源スイッチがオフとなって
も、あるいは周波数変換装置と発熱体制御手段がともに
停止しても冷却ファンのモータを動作させることがで
き、冷却ファンの動作停止直後、発熱体などの余熱で電
子部品の温度が上昇するのを防止することができる。
【0063】また本発明の第3の手段は、発熱体制御手
段が通電停止されるタイミングまたは周波数変換装置と
発熱体の通電がともに停止されるタイミングに関連して
時間の積算開始を行なうタイマー手段を有し、タイマー
手段が時間の積算開始後、所定時間経過してタイムアッ
プ信号を出力すると、温度検知手段の出力信号によるモ
ータ駆動手段を駆動を禁止するので、電源スイッチオフ
後、あるいは周波数変換装置と発熱体制御手段がともに
停止した後、冷却ファンが停止して、発熱体などの余熱
で電子部品の温度が上昇するのを防止することができる
とともに、電源スイッチオフ後、あるいは周波数変換装
置と発熱体制御手段がともに停止した後、長時間冷却フ
ァンが動作し続けて、使用者に不安を与えたりする恐れ
をなくすることができる。
【0064】また本発明の第4の手段は、温度検知手段
の出力信号に応じて発熱体制御手段の通電を禁止あるい
は出力を低下させる構成としたので、吸排気口が閉塞さ
れた場合などにおいて、電子部品の温度が耐熱温度以上
となり破壊するのを防止することができる。また、周波
数変換装置の通電は禁止しないので使用者が全く調理で
きないという不都合をなくすことができるできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における加熱調理器の外
観斜視図
【図2】同加熱調理器の内部平面図
【図3】同加熱調理器の要部断面図
【図4】同加熱調理器の回路ブロック図
【図5】本発明の第2の実施例における加熱調理器の回
路ブロック図
【図6】従来の加熱調理器の斜視図
【符号の説明】
33 電源スイッチ 50,51 インバータ基板(第1のプリント配線板) 52 電源基板(第2のプリント配線板) 53,54 冷却ファン 55,56 加熱コイル 57 ニクロムヒータ(発熱体) 57b 遮熱板 64 加熱庫ヒータ(発熱体) 65,66 ファンモータ 67,68 周波数変換装置 102,105 フィルタコイル(濾波手段) 103,104,106,107 フィルタコンデンサ
(濾波手段) 109,110 リレー(発熱体制御手段) 111 フォトトライアックカプラ(モータ駆動手段) 113 トランス(制御電源発生手段) 114 直流電源回路(制御電源発生手段) 121 サーミスタ(温度検知手段) 122 温度検知回路(温度検知手段) 204,214 インバータ回路(周波数変換装置) 205,215 制御回路(周波数変換装置) 401 温度検知回路(温度検知手段) 404 タイマー回路(タイマー手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波
    電流を供給する周波数変換装置の構成部品を載置して電
    気接続する第1のプリント配線板と、前記周波数変換装
    置の発生する高周波雑音を濾波する濾波手段と、商用周
    波数の電流を流すことにより発熱する発熱体と、前記発
    熱体の通電を制御する発熱体制御手段と、前記発熱体の
    下方に対向して配置され前記発熱体の輻射する熱を反射
    する導電金属材料からなる遮蔽手段と、電気部品を冷却
    する冷却ファンと、前記冷却ファンのモータを駆動する
    モータ駆動手段を備え、前記遮蔽手段の下部あるいはそ
    の近傍に前記発熱体制御手段と前記濾波手段と前記モー
    タ駆動手段を載置して電気接続する第2のプリント配線
    板を備えた加熱調理器。
  2. 【請求項2】 加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波
    電流を供給する周波数変換装置と、商用周波数の電流を
    流すことにより発熱する発熱体と、前記発熱体の通電を
    制御する発熱体制御手段と、商用電源への接続と遮断を
    切り替える電源スイッチと、前記電源スイッチの商用電
    源側に接続された制御電源発生手段と、前記電源スイッ
    チの商用電源側に接続される冷却ファンのモータあるい
    は前記冷却ファンのモータを駆動するモータ駆動手段
    と、前記発熱体の温度に依存して変化する箇所の温度を
    検知しその温度が少なくとも所定の温度を越えることを
    条件として所定の出力信号を出力する温度検知手段を備
    え、前記温度検知手段の制御電源電圧を前記制御電源発
    生手段から供給し、少なくとも前記温度検知手段が前記
    所定の出力信号を出力する状態、あるいは前記周波数変
    換装置が駆動される状態、あるいは前記発熱体が駆動さ
    れる状態のうちいずれかひとつの状態が生起すると前記
    モータ駆動手段を駆動する構成とした加熱調理器。
  3. 【請求項3】 発熱体制御手段が通電停止されるタイミ
    ングまたは周波数変換装置と前記発熱体の通電がともに
    停止されるタイミングに関連して時間の積算開始を行な
    うタイマー手段を有し、前記タイマー手段が時間の積算
    開始後、所定時間経過してタイムアップ信号を出力する
    と、温度検知手段の出力信号によるモータ駆動手段の駆
    動を禁止する構成とした請求項2記載の加熱調理器。
  4. 【請求項4】 温度検知手段の出力信号に応じて発熱体
    制御手段の通電を禁止あるいは出力を低下させる構成と
    した請求項2または3記載の加熱調理器。
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CN109931632A (zh) * 2017-12-15 2019-06-25 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 组合加热源及烹饪器具

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