JPH0727241Y2 - 車両用シートのエアサスペンション装置 - Google Patents

車両用シートのエアサスペンション装置

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JPH0727241Y2
JPH0727241Y2 JP1990129894U JP12989490U JPH0727241Y2 JP H0727241 Y2 JPH0727241 Y2 JP H0727241Y2 JP 1990129894 U JP1990129894 U JP 1990129894U JP 12989490 U JP12989490 U JP 12989490U JP H0727241 Y2 JPH0727241 Y2 JP H0727241Y2
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valve
seat cushion
supply
air
exhaust valve
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洋一 土屋
正巳 式部
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INTERNATIONAL TEST & ENGINEERING SERVICES CO., LTD.
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    • B60N2/50Seat suspension devices
    • B60N2/502Seat suspension devices attached to the base of the seat
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B60N2/50Seat suspension devices
    • B60N2/52Seat suspension devices using fluid means
    • B60N2/525Seat suspension devices using fluid means using gas

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、主に自動車等の車両用シートをリンク機構と
空気ばねを用いて支持する車両用シートのエアサスペン
ション装置に関する。
(従来の技術) 一般に、車両用シートのエアサスペンション装置は、車
両の床上に固定されるロアフレームと、この上方に配し
シートクッションを支持するアッパーフレームとの間
に、リンク機構と共に空気ばねを設け、この空気ばねの
発生するばね力でアッパーフレーム上のシートクッショ
ンに生じる荷重を支持するようにしている。
この種のエアサスペンション装置では、適当なサスペン
ションストロークを確保して最適な緩衝性能を得るべ
く、空気ばねで支持するシートクッションの基準高さを
予め設定している。この基準高さはシートクッションに
着座する人の体重に応じ空気ばねの空気圧を自動的に調
整して行っている。
この代表的な車両用シートのエアサスペンション装置と
しては、例えば特開昭54−97924号公報に示されるよう
なものがある。これを第7図及び第8図により簡単に説
明する。図中1は車両の床上に固定される枠状のロアフ
レーム、2はこのロアフレーム1の上方に配し車両用シ
ートのシートクッション(図示せず)を支持する枠状の
アッパーフレーム2である。このアッパーフレーム2と
ロアフレーム1との間に該アッパーフレーム2を上下動
可能に支持する左右一対のリンク機構3が組み付けられ
ている。この左右リンク機構3はそれぞれ一対のリンク
バー3a,3bを枢支ピン4を介しX状に枢着したものであ
る。
また、前記ロアフレーム1とアッパーフレーム2間には
空気ばね5が設けられ、シートクッションからアッパー
フレーム2に生じる荷重を支えている。
この空気ばね5にコンプレッサー等の給気源(図示せ
ず)から給気させたり該空気ばね5内部からの排気を行
う弁体6が備えられている。この弁体6は一個のケーシ
ング内に給気弁7と排気弁8とを並列状態に有し、その
各々弁棒7a,8aを同一面側に突出している構成で、前記
ロアフレーム1から上方に突出したブラケット9を介し
て略前向きの状態に取付け固定されている。この弁体6
の給・排気弁7,8はそれぞれ常閉式のもので、各々弁棒7
a,8aが押し込められることにより開弁し、その押し込み
力を解除すると閉弁状態に自動復帰する。
この給・排気弁7,8を開閉せしめる弁切替機構として一
個のカム10が備えられている。このカム10は第8図に示
す如く一枚の略扇形板状をなし、この前端側頂角部と反
対の後端側上下部に盛り上がったカム面10a,10bを有し
ている。このカム10が前端部頂角部を前記リンク機構3
の一方前下がり状態のリンクバー3aの下端枢支用のシャ
フト11に回動可能に嵌合して取付けられている。また、
このカム10の途中には前記シャフト11を中心とする円弧
状の長穴10cが設けられ、この長穴10cに前記リンクバー
3aから突設したピン12が摺嵌され、このピン12を介して
長穴10c内での空走距離xをもって該カム10がリンクバ
ー3aの上下動に連動するようになっている。
このような構成の車両用シートのエアサスペンション装
置では、着座者の着座や、自動車の走行振動による荷重
で、シートクッションが基準高さから下降した場合、第
8図の状態からリンクバー3aがピン12と共に下方に回動
し、そのピン12が長穴10c内での空走距離xを過ぎる
と、初めてカム10が連動して押し下げ回動せしめられ
る。これで上部のカム面10aが弁体6の弁棒7aを押し込
んで給気弁7を開き、給気源からの圧縮空気を空気ばね
5に供給し、この空気ばね5の加圧によりアッパーフレ
ーム2を押し上げてシートクッションを上昇させる。こ
の上昇中には弁棒7aがカム面10aに押し込められたまま
で、すぐに給気弁7が閉じ込められることなくリンクバ
ー3aと共にピン12が長穴10c内の空走距離xをすぎてか
ら即ち、シートクッションが元の基準高さ位置に戻る寸
前でカム10が上方に回動し、上部のカム面10aが弁棒7a
から外れて給気弁7が閉じ、空気ばね5への給気が止ま
ってシートクッションが元の基準高さ位置まで戻って保
持される。
また、前記とは逆に、着座者が座席から離れたり、自動
車の走行振動により、シートクッションが基準高さから
上昇した場合には、第8図の状態からリンクバー3aとピ
ン12と共にカム10が連動して上方に前記空走距離xに相
当する角度以上に回動すると、この下部のカム面10bが
前記弁体6の弁棒8aを押し込んで排気弁8を開き、空気
ばね5内から排気する。これでアッパーフレーム2を引
き下げてシートクッションを下降させる。この下降中に
は弁棒8aがカム面10bに押し込められたままで、直ぐに
排気弁8は閉じることがなく、リンクバー3aと共にピン
12が長穴10c内の空走距離xを過ぎてから即ち、シート
クッションが元の基準高さ位置に戻る寸前でカム10が下
方に回動し、その下部のカム面10bが弁棒8aから外れて
排気弁8が閉じ、空気ばね5内からの排気が止まってシ
ートクッションが基準高さ位置まで戻って保持される。
つまり、この車両用シートのエアサスペンション装置で
は、シートクッションが基準高さ位置から走行振動等に
より下降或いは上昇すると、これにリンク機構3のリン
クバー3aを介し連動するピン12とカム10の長穴10cとの
空走距離xをもって、該カム10が空気ばね5の給・排気
弁7,8を動作せしめる構成である。逆に言えばシートク
ッションが基準高さから前述の空走距離xに見合った範
囲内で上下動しても、空気ばね5は制御されない所謂不
感帯域として設定され、その上下の不感帯域ではサスペ
ンション装置本来の働きである緩衝動作を行う。シート
クッションが上下の不感帯域を越えると、空気ばね5が
制御されて、該シートクッションを基準高さに戻そうと
する動作を行う構成である。
(考案が解決しようとする課題) ところで、前述した構成の従来の車両用シートのエアサ
スペンション装置では、シートクッションの基準高さか
ら上方及び下方それぞれの不感帯域が等しく、その上下
個々の調整ができない。つまり基準高さから上方の不感
帯域を狭めたり広げたり、或いは下方の不感帯を狭めた
り広げたりする調整が個々にできない。このために車両
の種類や走行状態などの多種多様な諸条件或いは運転者
の好み等に応じ、それぞれ最適な緩衝作用を得るよう選
択的に各種調整することができず、着座者に不快感や疲
労感を与える場合があった。
例えば、車両走行中にシートに着座している人は路面等
から振動や衝撃を受けるが、悪路走行などで下からの突
き上げる力、所謂底づき発生は、着座者にとって特に不
快となり疲労が増長する。これを基準高さを変えずに軽
減するには、該基準高さから下方の不感帯域の幅を独自
に調整しなければならないが、その調整が出来ない問題
があった。
また、実開平2−8641号公報に記載されているエアサス
ペンション機構のように、シートクッションの上下運動
に連動するカムによって給・排気弁を開弁させたり閉弁
させるようにしたものにおいて、カムの相対回転運動を
規制する一対のアジャストスクリューによって給・排気
弁の開弁時期と閉弁時期を変えるようにしたものもあ
る。しかしながらその場合、上方の不感帯域と下方の不
感帯域の各ストロークが同じであり、しかも実質的な基
準高さは不感帯域の中央ということになるため、アジャ
ストスクリューを動かすことによって給・排気弁の作動
時期(不感帯域)を変更すると、必然的に基準高さが変
化してしまい、自動調高式サスペンションにおいてきわ
めて重要なファクタである基準高さを一定に保つことが
できないという致命的な問題がある。
本考案は前記事情に鑑みてなされ、その目的とするとこ
ろは、シートクッションの基準高さから上方及び下方そ
れぞれの不感帯域を個々に狭めたり広げたり調整するこ
とができ、車両の種類や走行状態などの多種多様な諸条
件或いは運転者の好み等に応じ、それぞれ最適な緩衝作
用が得られるように各種設定可能で、しかも着座者の体
重等の変動要因にかかわらずシートクッションの基準高
さを常に一定にかつ正確に保つことができ、走行振動に
よる着座者の不快感や疲労感を軽減できるようになる車
両用シートのエアサスペンション装置を提供することに
ある。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 本考案は前記目的を達成するために、車両の床上に固定
されるロアフレームと、このロアフレームの上方に配し
車両用シートのシートクッションを支持するアッパーフ
レームと、前記ロアフレームに対しアッパーフレームを
上下動可能に支持するリンク機構と、前記アッパーフレ
ームに生じる荷重を支える空気ばねと、前記空気ばねに
給気源から給気させたり該空気ばね内部からの排気を行
う給・排気弁と、前記シートクッションが基準高さから
上下動して所定の不感帯域を越えると前記給・排気弁を
選択的に開いて空気ばね内圧を制御させることにより該
シートクッションを基準高さに復帰せしめる弁切替機構
とを備えた車両用シートのエアサスペンション装置にお
いて、前記給・排気弁を、前記シートクッションの上下
動に伴い互いに相対的に変位を生じる2つの部材のうち
一方の部材に設けるとともに、前記弁切替機構を他方の
部材と連動可能に設け、前記弁切替機構は、前記給・排
気弁側に向け突出しかつ各々の先端に前記給・排気弁側
に接離可能な弁切替カム面を有していて上記他方の部材
に連動する一対の可動アームと、これら各可動アームの
前記給・排気弁からの距離を個々に変更してシートクッ
ションの基準高さからの上方及び下方への移動に伴う給
・排気弁の開動作時期を個々に可変操作することにより
上方及び下方の不感帯域をそれぞれ大小調整せしめる調
整手段と、前記シートクッションが前記基準高さに至っ
た時に前記可動アームに接することによって前記可動ア
ームを初期位置に復帰させるアーム押圧部とを備えたこ
と特徴とする。
(作用) 前記構成の車両用シートのエアサスペンション装置によ
れば、シートクッションの基準高さからの上方及び下方
への移動に伴う弁切替機構による給・排気弁の開動作時
期を前記調整手段によって可動アームの位置を各々別個
に可変設定することにより、個々に可変操作すること
で、シートクッションの基準高さから上方及び下方の不
感帯域がそれぞれ個々に大小調整できるようになる。ま
た、給・排気弁が開弁することによりシートクッション
が復帰過程にある時には、上昇時・下降時にかかわらず
基準高さに達した時にアーム押圧部によって可動アーム
を初期位置に戻すことにより、給・排気弁を閉弁させる
ことができる。こうして、常に一定の基準高さを維持し
ながらも、車両の種類や走行状態などの多種多様な諸条
件或いは運転者の好み等に応じ、上方及び下方の不感帯
域を個々に狭めたり広げたり調整して、それぞれの条件
に合った最適な緩衝作用を得て、走行振動による着座者
の不快感や疲労感の軽減に役立てるようになる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を第1図乃至第6図に基づいて
説明する。
なお、図中第7図及び第8図に示した構成と重複するも
のには同一符号を付して説明の簡略化を図る。
まず、第1図は車両用シートのエアサスペンション装置
の側面図で、従来と略同様に車両の床上に固定されるロ
アフレーム1と、このロアフレーム1の上方に配し車両
用シートのシートクッション(図示せず)を支持するア
ームフレーム2と、前記ロアフレーム1に対しアッパー
フレーム2を上下動可能に支持する左右一対のリンク機
構3と、前記アッパーフレーム2に生じる荷重を支える
空気ばね5と、前記空気ばね5に給気源から給気させた
り該空気ばね5内部からの排気を行う給・排気弁7,8を
備えた弁体6と、前記シートクッションが基準高さから
上下動して所定の不感帯域を越えると前記給・排気弁7,
8を選択的に開いて空気ばね5内圧を制御させることに
より該シートクッションを基準高さに復帰せしめる弁切
替機構20とを備えている。なおこのエアサスペンション
装置では前記ロアフレーム1とアッパーフレーム2との
間に介在してショックアブソーバ21が備えられている。
前記給・排気弁7,8を備えた弁体6は、シートクッショ
ンの上下動に伴い互いに相対的に変位を生じる2つの部
材の一方、即ちリンク機構3の互いにX字形に枢着され
たリンクバー3a,3bのうちの前上がり傾斜に配する一方
のリンクバー3bの中間寄りやや下端方途中箇所に取付固
定されている。
それと反対に前下がり傾斜に配するの他方のリンクバー
3aに前記弁切替機構20が装着されている。
ここで、その弁切替機構20は、第1図に示す如く空気ば
ね5の内圧を給・排気弁7,8により制御させてシートク
ッションの基準高さZを予め定め、且つシートクッショ
ンの基準高さからの上方及び下方の不感帯域A,Bをそれ
ぞれ確保すると共に、その上方及び下方の不感帯域A,B
をそれぞれ個々に大小調整可能とすべく、シートクッシ
ョンの上方及び下方への移動に伴う給・排気弁7,8の開
動作時期を個々に可変操作可能な構成とされている。
即ち、この弁切替機構20は、第1図乃至第4図に示す如
く、前記リンクバー3aにピン22,23により取付けられた
主体30と、この主体30からそれぞれ突設された上下一対
の可動アーム41,42と、これらの各可動アーム41,42の主
体30からの突出向きを個々に変更する調整手段としての
調整ねじ51,52とから構成されている。
前記主体30は、第2図及び第3図に示す如く斧を横から
見たような逆L字に屈曲した板状のもので、このラッパ
状に幅広となった上半部31の先端からアーム押圧部とし
ての中央舌片部32を延出し、この先端に穴32aが形成さ
れていると共に、下半部33の下端にも穴33aが形成さ
れ、これら上下の穴32a,33aが第1図に示す如くピン22,
23を介し前記リンク3aに連結されている。これで主体30
がリンクバー3aと一体にシャフト11を支点に上下に傾動
するようになっている。なお前記上部側のピン22は前記
リンク機構3のリンクバー3a,3bが互いにX状に枢着さ
れる枢支位置でもある。
前記上下一対の可動アーム41,42は、前記主体30の上半
部31の先端の前記中央舌片部32より少し上下部位からそ
れぞれ前記弁体6の給・排気弁7,8側に向け突設された
もので、各々の先端の略三角形頭部の外周には前記弁体
6との相対移動に伴い給気弁7の弁棒7aと排気弁8の弁
棒8aを押し込むカム面41a,42aが設けられている。なお
そのカム面41a,42aは互いの内側端に小さな係止段部41
b,42bを有している。
また、これらの上下の可動アーム41,42は、各々の基端
部である主体30に対する付根部分に薄肉な括れ部41c,42
cを有し、この括れ部41c,42cのところをヒンジとしてそ
れぞれ上下方向に回動可能とされている。つまりこの上
下の可動アーム41,42は括れ部41c,42cのところで弾性的
に曲がれる合成樹脂材料により主体30と共に一体成形さ
れている。またこれら上下の可動アーム41,42の基端部
と前記主体30の上半部31の上下部との間に跨がってそれ
ぞれU字形状の線ばね43,44が取り付けられ、この線ば
ね43,44のばね力により主体30に対し上側の可動アーム4
1は上向きに、下側の可動アーム42は下向きにそれぞれ
回動するように常時付勢されている。
つまり、上下の可動アーム41,42は、主体30に対し、括
れ部41c,42cとU字形の線ばね43,44よりなる弾性部を介
し前記給・排気弁7,8側に向け突出されている。
前記調整手段としての調整ねじ51,52は、前記主体30の
上半部31の上下突部に前記中央舌片部32と平行にねじ込
み貫通し、その先端を前記上下の可動アーム41,42の基
端部に押し当てたものである。この調整ねじ51,52のそ
れぞれのねじ込み度合いにより、第4図に示す如く上下
の可動アーム41,42の主体30からの給・排気弁7,8側への
突出向きを個々に変更でき、これでその各々のカム面41
a,42aと弁棒7a,8aとの間隔a,bを変更して、即ちシート
クッションの上方及び下方への移動に伴う給・排気弁7,
8の開動作時期を個々に可変して、上方及び下方の不感
帯域A,Bをそれぞれ個々に大小調整せしめるようになっ
ている。
而して、前述した車両用シートのエアサスペンション装
置によれば、着座者の着座や、自動車の走行振動による
荷重で、シートクッションが第1図の基準高さZの位置
からアッパーフレーム2と共に下降した場合、X状に配
するリンクバー3a,3bが第5図(a)に中心線のみ示す
如く相対的に寝るように回動し、これに連動して弁切替
機構20と弁体6とが相対移動する。これで間隔aを存し
ていた弁切替機構20の上側の可動アーム41の先端カム面
41aと弁体6の給気弁7の弁棒7aとが互いに近付いて接
触し合う状態位置まで相対移動すると、その上側の可動
アーム41の先端カム面41aが弁棒7aを押し込んで給気弁
7を開き、給気源からの圧縮空気を空気ばね5に供給
し、この空気ばね5の加圧によりアッパーフレーム2を
押し上げてシートクッションを上昇させる。
この上昇中には、リンクバー3a,3bと連動して弁体6と
弁切替機構20とが前記とは逆に相対移動し、これで上側
の可動アーム41の先端カム面41aが弁棒7aから外れよう
とするが、第5図(b)に示す如く、該カム面41aの係
止段部41bに弁棒7a先端が引っ掛かり、これで上側の可
動アーム41が主体30に対しこの基端側の弾性部である括
れ部41cと線ばね43を介し弾性的に曲がるようになり、
そのカム面41aが弁棒7aを押し込めたままの状態を維持
する。これで給気弁7が直ぐに閉じることなく、更にア
ッパーフレーム2が空気ばね5により押上られてシート
クッションが元の基準高さ位置に戻る寸前まで上昇する
と、該上側の可動アーム41が主体30の中央舌片部32の先
端に当たって押され、これで始めてカム面41aが弁棒7a
から外れ、該弁棒7aが自動復帰して給気弁7が閉じ、空
気ばね5への給気が止まってシートクッションが元の基
準高さZ位置まで戻って保持されると共に、線ばね43の
ばね力により上側の可動アーム41が第5図(b)に想像
線で示す元の位置に復帰するようになる。
また、前記とは逆に、着座者が座席から離れたり、自動
車の走行振動により、シートクッションが基準高さZか
ら上昇した場合には、X状に配するリンクバー3a,3bが
第6図(a)に中心線のみ示す如く相対的に起立するよ
うに回動し、これに連動して弁切替機構20と弁体6とが
相対移動する。これで間隔bを存していた弁切替機構20
の下側の可動アーム42の先端カム面42aと弁体6の排気
弁8の弁棒8aとが互いに近付いて接触し合う状態位置ま
で相対移動すると、その下側の可動アーム42の先端カム
面42aが弁棒8aを押し込んで排気弁8を開き、空気ばね
5内の圧縮空気を排気する。これでアッパーフレーム2
を引き下げてシートクッションを下降させる。
この下降中には、リンクバー3a,3bと連動して弁体6と
弁切替機構20とが前記とは逆に相対移動し、これで下側
の可動アーム42の先端カム面42aが弁棒8aから外れよう
とするが、第6図(b)に示す如く、該カム面42aの係
止段部42bに弁棒8a先端が引っ掛かり、これで下側の可
動アーム42が主体30に対しこの基端側の弾性部である括
れ部42cと線ばね44を介し弾性的に曲がるようになり、
そのカム面42aが弁棒8aを押し込めたままの状態を維持
する。これで排気弁8が直ぐに閉じることなく、更にア
ッパーフレーム2が空気ばね5により引き下げられてシ
ートクッションが元の基準高さZ位置に戻る寸前まで下
降すると、該下側の可動アーム42が主体30の中央舌片部
32の先端に当たって押され、これで始めてカム面42aが
弁棒8aから外れ、該弁棒8aが自動復帰して排気弁8が閉
じ、空気ばね5内からの排気が止まってシートクッショ
ンが元の基準高さZ位置まで戻って保持されると共に、
線ばね44のばね力により下側の可動アーム42が第6図
(b)に想像線で示す元の位置に復帰するようになる。
つまり、この車両用シートのエアサスペンション装置で
は、シートクッションが基準高さZ位置から走行振動等
により下降或いは上昇すると、リンク機構3のリンクバ
ー3a,3bの回動に連動して弁体6と弁切替機構20とが相
対移動し、その相対移動距離が上下可動アーム41,42の
カム面41a,42aと給・排気弁7,8の弁棒7a,8aとの間隔a,b
以上になると、該カム面41a,42aが弁棒7a,8aを押し込ん
で給・排気弁7,8を選択的に動作せしめるようになる。
即ちシートクッションが基準高さZから前述の間隔a,b
に見合った範囲内で上下動しても、空気ばね5は制御さ
れず、その範囲が所謂不感帯域A,Bとなり、サスペンシ
ョン装置本来の働きである緩衝動作を行う。そしてシー
トクッションが上下の不感帯域A,Bを越えると、空気ば
ね5が制御されて、該シートクッションを常に基準高さ
Zに戻そうとする動作を行うようになる。
ここで、前記弁切替機構20の調整手段としての調整ねじ
51,52を個々に操作し、それぞれのねじ込み度合いを変
えれば、第4図に示す如く主体30に対し上下の可動アー
ム41,42が弾性部を介し曲がって、その各々の給・排気
弁7,8側への突出向きが個々に変更できるようになる。
これでその各々のカム面41a,42aと弁棒7a,8bとの間隔a,
bが変更し、即ちシートクッションの上方及び下方への
移動に伴う給・排気弁7,8の開動作時期が個々に可変さ
れ、上方及び下方の不感帯域A,Bがそれぞれ個々に大小
調整せしめられるようになる。従って車両の種類や走行
状態などの多種多様な諸条件或いは運転者の好み等に応
じ、上方及び下方の不感帯域A,Bを個々に狭めたり広げ
たり調整して、それぞれの条件に合った最適な緩衝作用
を得て、走行振動による着座者の不快感や疲労感の軽減
に役立てるようになる。
また、前述の如く調整ねじ51,52により上下の可動アー
ム41,42の給・排気弁7,8側への突出向きを個々に変更し
て、シートクッションの上方及び下方への移動に伴う給
・排気弁7,8の開動作時期を個々に可変することによ
り、上方及び下方の不感帯域A,Bがそれぞれ個々に大小
調整せしめられても、その可動アーム41,42が弁棒7a,8a
から外れて復帰する動作は、前述の如く主体30の中心舌
片部32の先端部に当たって押されることで行われるの
で、シートクッションを常に変わらぬ基準高さZ位置に
戻せるようになる。
なお、本考案は前記実施例のみに限定されることなく、
例えば給・排気弁7,8と弁切替機構20は前記のリンク機
構3のリンクバー3aと3b以外に、シートクッションの上
下動に伴い互いに相対的に変位を生じるアッパーフレー
ム2とリンクバー3a或いは3b、又はロアフレーム1とリ
ンクバー3a或いは3b、或いはロアフレーム1とアッパー
フレーム2と言った2つの部材の一方と他方に取付けて
も可である。
また、弁切替機構20の上下の可動アーム41,42は主体30
に対し弾性的に曲がるように、薄肉な括れ部41c,42cと
U字形の線ばね43,44とにより弾性部を構成したが、こ
れは該線ばね43,44を用いずに、可動アーム41,42の弾性
材料の選定により括れ部41c,42cのみで弾性部を構成し
たり、或いは可動アーム41,42を主体30と別成形して前
述の線ばね43,44のみで弾性部を構成しても良い。その
他本考案の要旨を逸脱しない範囲であれば種々変更可能
である。
〔考案の効果〕
本考案の車両用シートのエアサスペンション装置は、前
述の如く構成したから、シートクッションの基準高さか
ら上方及び下方それぞれの不感帯域を個々に狭めたり広
げたり調整することができ、上方および下方の不感帯域
をそれぞれ種々に変更しても常に一定の基準高さを確実
に維持でき、しかもこの基準高さは着座者の体重が変化
しても変わることがないため、車両の種類や走行状態な
どの多種多様な諸条件或いは運転者の好み等に応じ、そ
れぞれ最適な緩衝作用が得られるように各種設定可能
で、走行振動による着座者の不快感や疲労感を軽減でき
る効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本考案の一実施例を示すもので、第
1図は車両用シートのエアサスペンション装置の側面
図、第2図は弁切替機構と給・排気弁の関係を示す概略
図、第3図は弁切替機構単独の斜視図、第4図は弁切替
機構の上下可動アームの給・排気弁側への突出し向き調
整状態を示す側面図、第5図(a)(b)はシートクッ
ションが下降した場合の給・排気弁と弁切替機構との動
作説明図、第6図(a)(b)はシートクッションが上
昇した場合の給・排気弁と弁切替機構との動作説明図、
第7図は従来例を示す車両用シートのエアサスペンショ
ン装置の斜視図、第8図は同従来例の給・排気弁と弁切
替機構の拡大側面図である。 1…ロアフレーム、2…アッパーフレーム、3…リンク
機構、5…空気ばね、7…給気弁、8…排気弁、20…弁
切替機構、30…主体、41,42…可動アーム、41a,42a…カ
ム面、41c,42c,43,44…弾性部(41c,42c…括れ部、43,4
4…線ばね)、51,52…調整手段(調整ねじ)、A,B…不
感帯、Z…基準高さ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の床上に固定されるロアフレームと、
    このロアフレームの上方に配し車両用シートのシートク
    ッションを支持するアッパーフレームと、前記ロアフレ
    ームに対しアッパーフレームを上下動可能に支持するリ
    ンク機構と、前記アッパーフレームに生じる荷重を支え
    る空気ばねと、前記空気ばねに給気源から給気させたり
    該空気ばね内部からの排気を行う給・排気弁と、前記シ
    ートクッションが基準高さから上下動して所定の不感帯
    域を越えると前記給・排気弁を選択的に開いて空気ばね
    内圧を制御させることにより該シートクッションを基準
    高さに復帰せしめる弁切替機構とを備えた車両用シート
    のエアサスペンション装置において、 前記給・排気弁を、前記シートクッションの上下動に伴
    い互いに相対的に変位を生じる2つの部材のうち一方の
    部材に設けるとともに、前記弁切替機構を他方の部材と
    連動可能に設け、 前記弁切替機構は、 前記給・排気弁側に向け突出しかつ各々の先端に前記給
    ・排気弁側に接離可能な弁切替カム面を有していて上記
    他方の部材に連動する一対の可動アームと、 これら各可動アームの前記給・排気弁からの距離を個々
    に変更してシートクッションの基準高さからの上方及び
    下方への移動に伴う給・排気弁の開動作時期を個々に可
    変操作することにより上方及び下方の不感帯域をそれぞ
    れ大小調整せしめる調整手段と、 前記シートクッションが前記基準高さに至った時に前記
    可動アームに接することによって前記可動アームを初期
    位置に復帰させるアーム押圧部とを備えたことを特徴と
    する車両用シートのエアサスペンション装置。
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