JP2003310377A - 椅子用ガススプリング - Google Patents

椅子用ガススプリング

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JP2003310377A JP2002116286A JP2002116286A JP2003310377A JP 2003310377 A JP2003310377 A JP 2003310377A JP 2002116286 A JP2002116286 A JP 2002116286A JP 2002116286 A JP2002116286 A JP 2002116286A JP 2003310377 A JP2003310377 A JP 2003310377A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作機構の部品点数を減らす。椅子の背フレ
ームへの取付を容易にする。 【解決手段】 バルブを外部から押し込んだときに作動
流体を流動可能にして長さが変更可能なフリー状態にな
ると共に、バルブを解放したときに該バルブが突出して
作動流体の流動を止めて長さが固定されるロック状態に
なる椅子用ガススプリング24であって、バルブの近傍
に形成されたレバー支持部46と、レバー支持部46に
揺動可能に支持されると共に揺動によりバルブを押圧ま
たは解放してフリー状態とロック状態とに切換可能な操
作レバー26と、レバー支持部46と操作レバー26を
貫通して椅子の背フレーム1に係止する1本の連結シャ
フト47を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子用ガススプリ
ングに関する。
【0002】
【従来の技術】椅子の座の昇降機構やロッキング装置の
ロック機構にガススプリングを使用したものがある。こ
れらの椅子では、ガススプリングの長さを変更または固
定することにより、座の高さや背凭れの傾斜角度を調整
したり固定したりする。
【0003】これらの椅子に使用されるガススプリング
の操作機構100は、例えば図35及び図36に示すよ
うに、ガススプリング101の先端部にねじ止め等によ
り固定される支持フレーム102と、該支持フレーム1
02に回転可能に支持される操作アーム103とを有し
ている。この操作アーム103は、一端に形成された回
転中心となる回転部104と、他端に形成された遠隔操
作用のワイヤ105が連結される連結部106とを備え
ている。
【0004】回転部104の中心には透孔104aが形
成されている。そして、回転ピン107が支持フレーム
102の支持孔102aと回転部104の透孔104a
とを貫通することにより、操作アーム103を支持フレ
ーム102に対して回転可能に連結している。この回転
ピン107の先端部には、脱落防止用の止めピン108
を取り付けている。
【0005】また、連結部106は、ワイヤ105の係
止球109を挿入して収容する筒状の球保持部110
と、ワイヤ105を球保持部110の内外に連通させる
ワイヤ溝111とを有している。このワイヤ溝111
は、球保持部110の端面から切り込まれて球保持部1
10の中央部で折れ曲がって周方向に沿った形状として
いる。このため、連結部106にワイヤ105を連結す
る際は、ワイヤ105をワイヤ溝111に差し入れなが
ら係止球109を球保持部110に収容する。そして、
ワイヤ105をワイヤ溝111の最も奥部に位置させる
ことにより、操作機構100の組立中の係止球109の
脱落を防止することができる。
【0006】このガススプリングの操作機構100を使
用する際は、ワイヤ105を引っ張って操作アーム10
3を回転させてガススプリング101のプッシュロッド
112を押圧することによりガススプリング101の長
さが可変となるので、座の昇降や背凭れの傾動を行うこ
とができる。また、ワイヤ105を緩めてプッシュロッ
ド112への押圧を解除することによりプッシュロッド
112が突出してガススプリング101の長さが固定さ
れるので、座の高さや背凭れの傾斜角度を維持すること
ができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たガススプリング101では、操作機構100が支持フ
レーム102と操作アーム103と回転ピン107や止
めピン108とワイヤ105と該ワイヤ105を操作す
る操作レバーと該操作レバーを引いた状態でロックする
ロック機構等を必要とするので、部品点数が多くなって
しまう。このため、操作機構100の組立性が悪いと共
に部品コストが高くなるだけでなく、各部品の紛失防止
のために管理が煩雑で管理コストも高くなってしまう。
しかも、操作機構100がガススプリング101と別個
に設けられているので、このガススプリング101を搭
載しようとする椅子側に操作用の多くの構造物を取り付
けたり加工を施す必要が生じてしまい、組立に手間が掛
かり組立性が悪いと共に部品コスト及びその管理コスト
が高くなってしまう。
【0008】また、ガススプリング101と操作レバー
とが椅子に対して別々に取り付けられているので、これ
らをワイヤ105により接続しなければ成らない。そし
て、ワイヤ105の接続は精度良く行わないとガススプ
リング101が作動しないので、調整作業は煩雑で作業
性が悪い。
【0009】そこで、本発明は、操作機構の部品点数を
減少すると共に椅子の背フレームへの取付を容易化する
椅子用ガススプリングを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1記載の発明は、バルブを外部から押し込ん
だときに作動流体を流動可能にして長さが変更可能なフ
リー状態になると共に、バルブを解放したときに該バル
ブが突出して作動流体の流動を止めて長さが固定される
ロック状態になる椅子用ガススプリングにおいて、バル
ブの近傍に形成されたレバー支持部と、レバー支持部に
揺動可能に支持されると共に揺動によりバルブを押圧ま
たは解放してフリー状態とロック状態とに切換可能な操
作レバーと、レバー支持部と操作レバーを貫通して椅子
の背フレームに係止する1本の連結シャフトを備えるも
のである。
【0011】したがって、レバー支持部に対して操作レ
バーを揺動させることで、バルブを操作することができ
る。バルブを押し込んで椅子用ガススプリングをフリー
状態にすると、椅子用ガススプリングの長さを変えるこ
とができる。また、バルブを解放してロック状態にする
と、椅子用ガススプリングの長さを固定することができ
る。操作レバーとレバー支持部は1本の連結シャフトに
よって椅子の背フレームに係止されるので、ガススプリ
ングの取り付けが簡単である。
【0012】また、請求項2記載の椅子用ガススプリン
グは、操作レバーはバルブを操作するカム部を有してい
ると共に、カム部に長孔を形成し、長孔に連結シャフト
を貫通させて操作レバーの揺動角度を制限するものであ
る。
【0013】したがって、レバー支持部に対して操作レ
バーを揺動させることで、カム部がバルブを操作する。
連結シャフトはカム部に形成された長孔内を貫通してい
るので、連結シャフトが長孔内を相対的に移動できる範
囲でカム部の揺動が可能である。即ち、操作レバーの揺
動角度が制限される。
【0014】また、請求項3記載の椅子用ガススプリン
グは、操作レバーをバルブを押圧する第1の位置又はバ
ルブを解放する第2の位置に保持する位置保持手段を備
えたものである。
【0015】したがって、位置保持手段が操作レバーを
第1の位置に位置保持している場合には、椅子用ガスス
プリングはフリー状態になっており、椅子用ガススプリ
ングの長さを変えることができる。また、位置保持手段
が操作レバーを第2の位置に位置保持している場合に
は、椅子用ガススプリングはロック状態になっており、
椅子用ガススプリングの長さを変えることはできない。
【0016】さらに、請求項4記載の椅子用ガススプリ
ングは、カム部とバルブとの間に介在されると共にカム
部の押圧により揺動してバルブを押圧操作する介在レバ
ーを備えると共に、レバー支持部にスリットと、スリッ
トに連続し且つスリットの幅よりも大径の孔部を設け、
介在レバーの支持軸をスリットに通して孔部に挿入する
ことで介在レバーをレバー支持部に揺動可能に取り付
け、支持軸の横断面形状はスリットの幅よりも短い短軸
とスリットの幅よりも長い長軸を有しており、長軸をス
リットの長さ方向に配置した状態で支持軸をスリットに
通して孔部に挿入し、バルブの操作時には長軸をスリッ
トに対向させて支持軸が孔部から外れるのを防止するも
のである。
【0017】したがって、操作レバーが揺動するとカム
部が介在レバーを揺動させてバルブを操作する。介在レ
バーをレバー支持部に取り付ける際、介在レバーの支持
軸の短軸をスリットに対応させると、介在レバーの支持
軸はスリットに対して細くなり、支持軸をスリットに通
して孔部まで挿入することができる。一方、支持軸を孔
部に挿入した後、長軸をスリットに対応させると、介在
レバーの支持軸はスリットに対して太くなり、支持軸が
外れることはない。介在レバーは揺動しながらバルブを
操作するが、介在レバーがバルブを操作するために揺動
する角度範囲では支持軸の短軸がスリットに対向しない
ように設計しておくことで、バルブ操作時に介在レバー
が外れることはない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
最良の形態に基づいて詳細に説明する。
【0019】図9、図10、図34に、本発明を適用し
た椅子用ガススプリングの実施形態の一例を示す。な
お、本実施形態の椅子用ガススプリング(以下、単にガ
ススプリングという)24は、シリンダ56の一端部に
バルブ9が突出可能に設けられると共に他端部にロッド
57が摺動可能に設けられるいわゆるトリプルチューブ
タイプのものを使用している。このガススプリング24
の具体的な内部構造は本発明では特に限定されず、既知
のまたは新規の構造を採用することができる。
【0020】このガススプリング24は、バルブ9を外
部から押し込んだときに作動流体を流動可能にして長さ
が変更可能なフリー状態になると共に、バルブ9を解放
したときに該バルブ9が突出して作動流体の流動を止め
て長さが固定されるロック状態になるもので、バルブ9
の近傍に形成されたレバー支持部46と、レバー支持部
46に揺動可能に支持されると共に揺動によりバルブ9
を押圧または解放してフリー状態とロック状態とに切換
可能な操作レバー26と、レバー支持部46と操作レバ
ー26を貫通して椅子の背フレーム1に係止する1本の
連結シャフト47を備えるものである。なお、作動流体
としては、圧縮ガス等の気体または油等の液体のいずれ
であっても良い。また、本明細書中で「バルブ」とは、
ガススプリングに内蔵されて作動流体を流動可能にする
か遮断するかを切り換える弁部材のみならず、この弁部
材に連結してガススプリングの外部に突出して押圧によ
り弁部材を直接切換制御できるプッシュロッド等を含む
概念としている。
【0021】操作レバー26はバルブ9を操作するカム
部48を有している。本実施形態では、カム部48は2
枚の側板48aを有しており、2枚の側板48aを所定
間隔をあけて平行に配置して操作レバー26に固着して
いる。カム部48には長孔49が形成されている。長孔
49に連結シャフト47を貫通させることで、操作レバ
ー26の揺動角度を制限している。また、カム部48と
バルブ9との間には介在レバー50が介在しており、こ
の介在レバー50はカム部48の押圧により揺動してバ
ルブ9を押圧操作する。
【0022】レバー支持部46は、例えば2枚の側板4
6aを有しており、側板46a間にカム部48と介在レ
バー50を配置している。レバー支持部46には、図3
4に詳しく示すように、スリット51と、スリット51
に連続し且つスリット51の幅よりも大径の孔部52が
設けられており、介在レバー50の支持軸50aをスリ
ット51に通して孔部52に挿入することで介在レバー
50をレバー支持部46に揺動可能に取り付けている。
支持軸50aの横断面形状は、スリット51の幅よりも
短い短軸53とスリット51の幅よりも長い長軸54を
有しており、長軸54をスリット51の長さ方向に配置
した状態で支持軸50aをスリット51に通して孔部5
2に挿入する。また、バルブ9の操作時には、図34中
二点鎖線で示すように、長軸54をスリット51に対向
させて支持軸50aが孔部52から外れるのを防止す
る。即ち、介在レバー50がレバー支持部46に取り付
けられている状態では、図10(A)(B)に示すよう
に、短軸53がスリット51に対向することはなく、し
たがって、介在レバー50がレバー支持部46から外れ
ることはない。
【0023】レバー支持部46には凹部46bが形成さ
れており、凹部46bに操作レバー26を挿入し、連結
シャフト47を長孔49内に挿入することで、操作レバ
ー26をレバー支持部46に対して揺動可能に取り付け
ている。
【0024】カム部48に形成した長孔49の形状にお
いて、その両端部に凹部55が設けられている。カム部
48はバルブ9からの反力を受けて常にバルブ9から離
れる方向に押圧されているので、操作レバー26を操作
してカム部48を揺動させると、連結シャフト47が凹
部55に嵌り込み、カム部48を位置保持する。即ち、
長孔49の両端部に形成された凹部55が、操作レバー
26をバルブ9を押圧する第1の位置P1(図10
(B)の位置)又はバルブ9を解放する第2の位置P2
(図10(A)の位置)に保持する位置保持手段であ
る。第1の位置P1及び第2の位置P2に凹部55を形
成することで、操作レバー26を第1の位置P1又は第
2の位置P2に操作した場合に操作を行った者に位置P
1,P2を気付かせるクリック感を発揮することができ
ると共に、操作レバー26が勝手に動いたしまうのを防
止することができる。
【0025】ガススプリング24のレバー支持部46
は、背板2の下方に配置されている。操作レバー26
は、椅子の幅方向に伸びており、その先端を前方に折り
曲げている。操作レバー26の先端部には、摘み25が
取り付けられている。
【0026】ガススプリング24の長さ固定やその解除
は、操作レバー26の操作によって行われる。操作レバ
ー26は背板2の下方を椅子の幅方向に伸びており、摘
み25を背板2の側縁の下方空間に配置しているので、
着座者が前方にかがむことがなく、背中を背板2に着け
たままの状態で手を下ろすだけで摘み25を掴むことが
でき、そのまま操作レバー26を操作することができ
る。このため、レバー操作を行いやすく、しかも操作レ
バー26を操作しながら背中で背板2を押す動作を行い
やすくなる。
【0027】また、椅子の幅方向に伸ばした操作レバー
26に摘み25を取り付けており、合理的な配置となっ
ている。さらに、椅子に取り付ける前にレバー支持部4
6と操作レバー26に連結シャフト47を通しておくこ
とで、ガススプリング24を仮組み付けしてユニット化
しておくことができる。即ち、ガススプリング24を予
め組み付けてユニット化した状態で椅子に組み付けるこ
とが可能になり、椅子の組み付け作業を容易にすること
ができる。しかも、椅子に組み付ける場合には、仮組み
付けしたガススプリング24のレバー支持部46と操作
レバー26から連結シャフト47を一旦引き抜いた後、
背フレーム1と一緒に連結シャフト47を挿入し直せ
ば、ガススプリング24のレバー支持部46を背フレー
ム1に取り付けることができる。このため、ガススプリ
ング24の組み付け作業が容易である。
【0028】また、ガススプリング24のバルブ9を操
作レバー26によって操作することができるので、図3
5に示す従来のガススプリングのようにワイヤを使用し
て操作を行う必要がない。このため、ワイヤを取り回す
といった煩わしい作業を行う必要がなくなり、このこと
からも椅子の組み付け作業が容易になる。また、ワイヤ
を使用していないので、ワイヤの長さ調整等を行う必要
もなくなる。つまり、ワイヤの長さに誤差があるとバル
ブ操作に支障をきたし操作精度が悪化する虞があるが、
本発明では操作レバー26によってダイレクトに操作し
ているので、精度良くバルブ9を操作することが可能で
ある。
【0029】本実施形態では、以下に説明する椅子にガ
ススプリング24を組み付けている。なお、本発明のガ
ススプリング24は、以下に説明する椅子以外の椅子に
ついても適用可能であることは勿論である。また、座受
け部材8の後端と背フレーム1の途中を連結しリクライ
ニングの可否を操作するガススプリング24への適用に
限るものではなく、これ以外のガススプリングに適用し
ても良い。例えば、座を昇降させると共にその高さ位置
を固定するガススプリングや、脚に対して座を移動させ
ることが可能な椅子(例えば、脚側に固定した左右の肘
掛け間に座板を吊すことで座板を前後方向に揺動させる
ことができるようにした椅子等)において座の位置を固
定するガススプリング等に適用しても良い。
【0030】この椅子の背もたれ構造は、背フレーム1
と、背フレーム1に上部2a又は下部2bが固定され、
下部2b又は上部2aが前後方向に屈曲可能な背板2
と、背板2の屈曲角度を変化させ且つ屈曲角度を固定す
る屈曲角度調整機構3を備えている。本実施形態では、
背板2の下部2bを背フレーム1に固定すると共に、背
板2の上部2aを前後方向に屈曲可能にしている。ま
た、屈曲角度調整機構3を、下端が背フレーム1に連結
されて当該連結点4を中心に上端が前後方向に傾動可能
な制御リンク5と、制御リンク5の上端を背板2の上部
2aにこれらの相対変位を吸収しながら連結する連結手
段6と、背フレーム1と制御リンク5の間の連結点4か
ら離れた位置に設けられて背フレーム1と制御リンク5
との間の距離を変化させる変位手段7を備えて構成して
いる。
【0031】背フレーム1は、座受け部材8に傾動可能
に取り付けられている。背フレーム1には背板2の下部
2bが固定されている。
【0032】背板2は、例えば可とう性の材料で構成さ
れている。本実施形態では、例えばポリプロピレン、ナ
イロン等の樹脂によって背板2を成形している。ただ
し、背板2の材料となる樹脂はこれらに限るものではな
く、また、樹脂以外の材料によって背板2を成形しても
良い。背板2の両側部は前方に向けて湾曲しているが、
背板2にスリット10を形成することで、下部2bに対
して上部2aを前後方向に屈曲しやすくしている。本実
施形態では、スリット10をU字形状にしているが、ス
リット10の形状はこれに限るものではなく、例えば上
下が逆のU字形状や、H字形状や、スペードのマークの
外周の様でスペードのマークの下端はつながっている形
状にしても良く、その他の形状でも良い。なお、背板2
のスリット10の上側部分は、舌片部2cとなってい
る。
【0033】制御リンク5は、例えば横断面形状が円形
のパイプである。制御リンク5は、例えば2本設けられ
ており、左右の制御リンク5は2つのブラケット11,
12によって連結されている。下側のブラケット12の
下端には、背フレーム1を両側から挟むように配置され
る一対の突片12aが固着されている。各突片12aと
背フレーム1に、連結点4となるシャフト(以下、シャ
フト4という)を貫通させることで、ブラケット12即
ち制御リンク5の下端は背フレーム1に対してシャフト
4を中心に回転自在に連結され、上端を前後方向に揺動
させることができる。2本の制御リンク5は下から上に
向かう途中で離間する方向に湾曲し、上端を背板2の角
部近傍に連結手段6によって連結させている。
【0034】連結手段6は、制御リンク5の上端に設け
られた円周部13と、円周部13に相対回転自在且つ軸
方向に摺動自在な連結部14と、連結部14を背板2に
上下方向に回転自在に取りつける軸支手段15を備えて
いる。本実施形態では、制御リンク5は横断面形状が円
形のパイプであるので、制御リンク5の上端部が円周部
13となっている。また、連結部14は、例えば円周部
13に相対回転自在且つ軸方向に摺動自在嵌め込まれた
キャップ(以下、キャップ14という)である。ただ
し、連結部14としてはキャップに限るものではなく、
例えばリング等であっても良い。
【0035】軸支手段15は、キャップ14に固着され
た突片14aと、この突片14aを挟むように配置さ
れ、背板2に固着されている一対の突片2dと、これら
の突片2d、14aを貫通する支軸16より構成されて
いる。
【0036】キャップ14は円周部13に上から嵌め込
まれている。キャップ14の内径を円周部13の外径よ
りも僅かに大きくすることで、円周部13に対して回転
自在且つ軸方向に摺動自在になっている。キャップ14
は円周部13から脱落しない程度の長さを有している。
即ち、制御リンク5の傾動と背板2の屈曲によってキャ
ップ14が円周部13に対して摺動しても、キャップ1
4が円周部13から外れることはない。
【0037】変位手段7は、背フレーム1と制御リンク
5のいずれか一方に設けられたアジャストスクリュウ1
7と、いずれか他方に設けられアジャストスクリュウ1
7が挿入されるねじ孔18と、アジャストスクリュウ1
7とねじ孔18のうち少なくとも一方の角度を上下方向
に変化させる角度変化手段19を備えている。本実施形
態では、制御リンク5を連結するブラケット12にアジ
ャストスクリュウ17を取り付け、背フレーム1に角度
変化手段19を介してねじ孔18を設けている。
【0038】より詳細に説明すると、アジャストスクリ
ュウ17はスラストベアリング20を介してブラケット
12に回転自在に且つ脱落不能に取り付けられている。
また、角度変化手段19は、背フレーム1の側板1d,
1dの間に渡された円筒体21と、この円筒体21の両
端を背フレーム1の側板1d,1dに回転自在に取り付
けるねじ22,22より構成されている。ねじ22は、
背フレーム1の側板1dに形成されたねじ孔1eにねじ
込まれている。
【0039】ねじ孔18は、円筒体21の中央を貫通し
ている。ねじ孔18にねじ込まれたアジャストスクリュ
ウ17の先端には止め円板23が取り付けられており、
アジャストスクリュウ17がねじ孔18から抜けないよ
うになっている。
【0040】この椅子の背もたれ構造では、以下の通
り、背板2の屈曲角度を好みの角度に調整することがで
きる。
【0041】いま、図1及び図6に示す状態から、アジ
ャストスクリュウ17をねじ孔18から抜く方向に回転
させて伸ばすと、この部分における背フレーム1と制御
リンク5との間隔が広がるので、制御リンク5はシャフ
ト4を中心に後方に向けて倒れる(後方に傾動する)。
このため、制御リンク5の上端が背板2の上部2aを後
方に引っ張り、背板2を弾性変形させて屈曲させる(図
2,図7)。
【0042】アジャストスクリュウ17の回転操作を止
めると、背フレーム1と制御リンク5の間隔は変化しな
くなるので、制御リンク5の傾動角度は一定に維持さ
れ、したがって、背板2の屈曲角度を一定に維持するこ
とができ、この状態で椅子を使用することができる。
【0043】また、アジャストスクリュウ17を上述の
操作と反対側に回転させると、アジャストスクリュウ1
7がねじ孔18にねじ込まれて短くなり、この部分にお
ける背フレーム1と制御リンク5との間隔が狭くなる。
このため、制御リンク5はシャフト4を中心に前方に向
けて回転して起きあがる(前方に傾動する)。これによ
り、制御リンク5による背板2の方向への引っ張り力が
減少するので、背板2の屈曲角度が減少する。即ち、図
1及び図6に示すように、背板2の屈曲角度を元に戻す
ことができる。
【0044】このような背もたれ構造では、着座者が背
板2に寄り掛かり、背板2を座受け部材8に対して傾動
させた場合でも、換言すると、背もたれ全体をリクライ
ニングさせた場合でも、アジャストスクリュウ17を回
転させるような力は発生しないので、使用中に背板2の
屈曲角度が変化してしまうことはない。
【0045】つまり、着座者はアジャストスクリュウ1
7の操作によって背板2の屈曲角度を好みの角度に調整
することができ、背板2を好みの角度に屈曲させた状態
で椅子を使用することができる。この結果、椅子の使い
勝手を良くすることができる。また、アジャストスクリ
ュウ17を回転させることは容易であり、調整作業も簡
単である。このことからも、椅子の使い勝手を良くする
ことができる。
【0046】背板2の屈曲角度を大きくした状態で椅子
を使用することで、例えば背フレーム1を傾動させて背
もたれ全体をリクライニングさせた際、背筋をより伸ば
すことができ、背のストレッチ効果をより得ることがで
きる。
【0047】なお、座受け部材8の後端と背フレーム1
の途中を連結するガススプリング24を伸縮させること
で、背フレーム1を座受け部材8に対して傾動させてリ
クライニングすることが可能になる。即ち、ガススプリ
ング24は座受け部材8及び背フレーム1とともに三角
形状のリンク機構を構成しており、ガススプリング24
の長さ変化が可能な場合には背フレーム1は傾動可能で
あるが、ガススプリング24の長さを固定した場合には
背フレーム1を傾動させることができなくなる。
【0048】アジャストスクリュウ17を操作して制御
リンク5の傾動角度を変化させると、アジャストスクリ
ュウ17とねじ孔18の高さ関係が変化するので、これ
らの対向角度が変化する。本実施形態では、アジャスト
スクリュウ17とねじ孔18の高さ関係の変化に応じて
角度変化手段19の円筒体21が回転し、アジャストス
クリュウ17とねじ孔18を常に一直線上に配置するこ
とができる。即ち、角度変化手段19がアジャストスク
リュウ17とねじ孔18の対向角度の変化を吸収するの
で、アジャストスクリュウ17を常にスムーズに回転さ
せることができる。このため、アジャストスクリュウ1
7を軽い力で操作することができ、使い勝手に優れてい
る。
【0049】制御リンク5を傾動させて背板2の屈曲角
度を調整する際、制御リンク5の上端の移動量と背板2
の制御リンク5を連結している部分(リンク連結部分)
の移動量が相違するため、制御リンク5の上端と背板2
のリンク連結部分との間に相対変位が生じるが、この相
対変位を連結手段6が吸収する。即ち、制御リンク5の
軸方向の相対変位は、円周部13に対してキャップ14
が軸方向に摺動することで吸収することができる。ま
た、制御リンク5と背板2の上下方向の角度変化は、軸
支手段15の支軸16を中心に背板2とキャップ14の
相対角度を変化させることで吸収することができる。さ
らに、制御リンク5と背板2の水平方向の角度変化は、
円周部13に対してキャップ14が回転することで吸収
することができる。
【0050】このように、制御リンク5の上端と背板2
のリンク連結部分との間に発生する相対変位を連結手段
6によって吸収することができるので、制御リンク5を
傾動させて背板2を屈曲させる機構を成立させることが
できる。また、制御リンク5と背板2の連結部分に無理
な力が作用することもないので、スムーズに動かすこと
ができ、軽い力で背板2を屈曲させることができ、使い
勝手や使い心地が良くなる。さらに、制御リンク5と背
板2の連結部分に無理な力が作用するのを防止できるの
で、応力集中による部材、部品の破損や摩耗を防いで、
製品寿命を長くすることができる。また、各部材・部品
の材料の選択の自由度や、摺動・接触する部材・部品間
での材料の組合せの自由度を向上させることができる。
【0051】また、連結手段6は、円周部13に対して
キャップ14を回転させることで、制御リンク5と背板
2の水平方向の角度変化を吸収するようにしているの
で、背板2の平面視において、背板2の中央を後方に突
出させるように背板2を湾曲させることが容易になる。
即ち、着座者が背板2に寄り掛かると、背中の形状にあ
わせて背板2を湾曲させやすくなる。このため、座り心
地を更に良くすることができる。
【0052】なお、図1〜図3,図6,図7には図示を
省略しているが、背板2の前面にはクッション材27が
取り付けられている。クッション材27は袋状のカバー
28内に収納されている。カバー28の裏面の上端縁に
はポケット状の折返し部28aが、また、カバー28の
裏面の背板2のスリット10に対向する位置には、上方
に開口するポケット部28bが設けられている。また、
ポケット部28bの形状は、スリット10及び舌片部2
cの形状に対応する様な形状となっている。折返し部2
8a内には、弾性変形可能な中敷きプレート29が入れ
られており、カバー28の上端縁の形状を整えると共
に、折返し部28aがしわになったり折れ曲がるのを防
止して折返し部28aをめくりやすくしている。
【0053】クッション材27を背板2に取り付けるに
は、まず最初にカバー28のポケット部28bを背板2
のスリット10に通して背板2の舌片部2cに下から被
せた後、折返し部28aをめくりながら背板2の上端縁
に被せれば良い。背板2の上端縁は上に向いており、背
板2の舌片部2cは下に向いているので、カバー28を
上下に広げるようにして背板2に取り付けることができ
る。また、カバー28の折返し部28aを背板2の上端
縁に被せ、ポケット部28bを舌片部2cに被せている
ので、カバー28が背板2に対して左右方向にずれるこ
ともない。
【0054】このように、カバー28の折返し部28a
を上から被せ、ポケット部28bをスリット10に通し
て下から被せるだけで、クッション材27を背板2に取
り付けることができるので、取付作業が大変簡単であ
る。しかも、上下方向にも左右方向にも正確な位置にク
ッション材27を取り付けることができる。
【0055】即ち、従来の方法では、クッション材27
を収納するカバー28を背板2に取り付ける場合、カバ
ー28を背板2にピンによって止めていたり、面ファス
ナ(所謂マジックテープ)によって止めていた。また、
カバー28の上端縁に折返し部28aを設けて背板2の
上端縁に被せる例はあったが、この場合でもカバー28
の下部2bはピンや面ファスナを使用して背板2に止め
ていた。したがって、従来の方法では、クッション材2
7を収納したカバー28を背板2に取り付けるのに手間
が掛かっており、作業性に劣っていた。これらに対し、
本発明では、ピンや面ファスナを使用して止めるという
煩わしい作業をする必要がなく、また、ピンや面ファス
ナを位置決めしたり、カバー28自体を背板に位置決め
するような作業を行う必要もないので、作業性に大変優
れており、製造コストを下げることができる。
【0056】また、椅子の後方からカバー28の折返し
部28aとポケット部28bが見えるので、背板2の色
とカバー28の色を相違させておくことで、折返し部2
8aとポケット部28bがデザイン上のワンポイントと
なり、従来にないデザインにすることができ、他の種類
の椅子との差別化を図ることができる。
【0057】また、カバー28を背板2に取りつけた状
態で、ポケット部28bを携帯電話等の小物類を入れて
おくことのできるポケットとして使用することもでき
る。
【0058】なお、上述のようなクッション材27の取
り付け構造は、図1に示す構造の椅子に限るものではな
く、スリット10を設けて舌片部2cを形成している背
板2であれば適用可能である。
【0059】また、上述のポケット部28bは上方に開
口していたが、ポケット部28bを下方に開口するよう
にしても良い。この場合には、スリット10を上下が逆
のU字形状にする。
【0060】また、ポケット部28bの代わりに、舌片
部2cに係止できる手段、例えばバンド部等を設けても
良いことは勿論である。ポケット部28bの代わりに例
えばバンド部を設けた場合には、スリット10がU字形
状である場合は勿論のこと、スリット10を上下が逆の
U字形状にしてもバンド部を舌片部2cに係止してカバ
ー28を背板2に取り付けることができる。また、図3
3に示すように、バンド部28cが舌片部2cから抜け
るのを防止するために、スリット10に段部10aを設
けても良い。
【0061】なお、上述の形態は本発明の好適な形態の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。
【0062】例えば、上述の説明では、連結手段6とし
て円周部13と、キャップ14と、軸支手段15を備え
ていたが、必ずしもこの構成でなくても良い。例えば、
図13に示す連結手段6のように、制御リンク5の上端
にリンク側突片30を固着して制御リンク5の軸方向に
細長い長孔31を設けると共に、背板2に背板側突片3
2を固着してこの背板側突片32に長孔31内を貫通す
るピン33を取り付けるようにしても良い。ピン33が
長孔31内を移動することで、制御リンク5の軸方向の
相対変位を吸収することができる。また、長孔31内で
ピン33が回転することで、制御リンク5と背板2の上
下方向の角度変化を吸収することができる。なお、図1
3の例では、制御リンク5側に長孔31を、背板2側に
ピン33を設けているが、制御リンク5側にピン33
を、背板2側に長孔31を設けても良い。
【0063】また、変位手段7を凹凸長孔構造にしても
良い。図14及び図15に、変位手段7を凹凸長孔構造
にした例を示す。この変位手段7では、制御リンク5又
はブラケット12に、凹凸を有する長孔34が形成され
ているプレート35を取り付けると共に、背フレーム1
にピン36を取り付け、ピン36を凹凸を有する長孔3
4に通す構成にしても良い。また、この構成では、プレ
ート35の下端近傍に長孔37を設けておき、この長孔
37にシャフト4を貫通させるようにしている。
【0064】制御リンク5の傾動角度を変える場合に
は、制御リンク5を持ち上げて凹凸を有する長孔34の
凹部34aからピン36を外し、制御リンク5の傾動角
度を変えてピン36を隣の凹部34aに対向させ、この
状態で制御リンク5を降ろすようにする。即ち、凹凸を
有する長孔34に対するピン36の位置を換えること
で、背板2の屈曲角度を調整することができる。制御リ
ンク5等の重さによってピン36が凹部34aから外れ
るのを防止することができるので、制御リンク5の傾動
角度を固定することができ、使用中に背板2の屈曲角度
を固定することができる。
【0065】なお、図14,図15の例では、凹凸を有
する長孔34の2箇所に凹部34aを設けて制御リンク
5の傾動角度を2段階調整可能にしていたが、凹部34
aの数は2箇所に限るものではないことは勿論である。
凹部34aの数を増やすことで、選択できる制御リンク
5の傾動角度の数が増え、背板2の屈曲角度を多段階調
整することができる。
【0066】また、変位手段7をカム構造にしても良
い。図16及び図17に、変位手段7をカム構造にした
一例を示す。この変位手段7では、ブラケット12にカ
ムプレート38を回転自在に取りつけている。カムプレ
ート38には長孔38aが形成されており、長孔38a
に固定ピン39を貫通させることでカムプレート38の
回転できる角度を一定の範囲に制限している。図示しな
い操作レバーを回転操作することで、カムプレート38
を回転させて制御リンク5と背板2の間隔を変化させる
ことができる。カムプレート38を操作して制御リンク
5と背板2の間隔を狭めた場合、即ち、図17の状態か
ら図16の状態にカムプレート38を操作した場合に
は、背板2は自身の弾性力によって元の形状に戻ろうと
して屈曲角度を減少させようとするので、カムプレート
38から背板2が離れることはない。即ち、カムプレー
ト38による押し広げ力が解除されると、背板2は自身
の弾性力によって屈曲角度を減少させる。
【0067】カム構造を利用した変位手段7では、カム
プレート38の回転角度を任意角度に固定できるように
することで、背板2の屈曲角度を無段階調整することが
できる。また、カムプレート38のカム部分の形状を多
角形にすることで、制御リンク5の傾動角度を段階的に
変化させることができるようになり、背板2の屈曲角度
を多段階調整することができる。
【0068】また、変位手段7をリンク構造にしても良
い。図18及び図19に、変位手段7をリンク構造にし
た一例を示す。この変位手段7では、制御リンク5に固
着されたブラケット12と背板2を2本のリンク40,
41によって連結すると共に、ブラケット12と背板2
の間にリターンスプリング42を圧縮した状態で取りつ
けている。図19の状態では、リターンスプリング42
の付勢力によって2本のリンク40,41を伸ばしなが
ら制御リンク5が後方に倒され、背板2の屈曲角度を増
加させている。また、リターンスプリング42の付勢力
に抗して2本のリンク40,41を縮める(屈曲させ
る)と、制御リンク5が起立して背板2の屈曲角度が減
少する(図18)。図示しない操作手段によって2本の
リンク40,41の屈曲角度を変化させてその角度に固
定することで、背板2の屈曲角度を調整することができ
る。
【0069】リンク構造を利用した変位手段7では、2
本のリンク40,41を任意の屈曲角度に固定できるよ
うにすることで、背板2の屈曲角度を無段階調整するこ
とができる。
【0070】また、上述の説明では制御リンク5の上端
を後方に倒すことで背板2の屈曲角度を増加させ、例え
ばリクライニングの際、着座者の背筋をより伸ばすこと
ができるようにして背のストレッチ効果をより得ること
ができるようにしていたが、必ずしもこの構成でなくて
も良い。
【0071】例えば、背板2の下部2bによって着座者
の臀部をサポートするようにしても良い。図20〜図2
3に、背板2の下部2bを臀部サポートにする一例を示
す。この例では、背フレーム1を上方に延出させ、背フ
レーム1に背板2の上部2aを固定している。また、背
板2の下部2bは前傾可能になっている。制御リンク5
の上端は背フレーム1に回転自在に取りつけられてい
る。また、制御リンク5の下端は、背板2の下部2bに
連結されている。変位手段7の操作によって制御リンク
5を前後に傾動させることで、背板2の屈曲角度を変化
させて下部2bを前後傾動させることができる。例え
ば、背板2の下部2bを前方に向けて傾動させることで
下部2bが着座者の臀部を支える臀部サポートとなり、
着座時のサポート感を得ることができる。
【0072】なお、図24及び図25に示すように、制
御リンク5を省略し、背フレーム1と背板2の間に変位
手段7を設けても良い。この場合にも、変位手段7の操
作によって背板2の屈曲角度を変化させて下部(臀部サ
ポート)2bを前後傾動させることができる。
【0073】また、背板2を高さ調整できるようにして
も良い。図26に、背板2を高さ調整可能にした一例を
示す。背フレーム1を下側フレーム1aと上側フレーム
1bに分割すると共に、下側フレーム1aの先端に設け
た円筒部1cに上側フレーム1bを挿入し、円筒部1c
に対して上側フレーム1bをスライドさせることで、背
板2の高さを調整する。図示しない係止手段によって上
側フレーム1bを円筒部1cに係止することで、背板2
を調整後の高さに固定することができる。背板2の高さ
調整を行うことで、背板2の屈曲部分の高さを変えるこ
とができる。図27及び図28に示すように、着座者の
体格に応じて背板2の高さ調整を行うことで、座り心地
が向上する。なお、図27は子供が座っている様子を、
図28は大人が座っている様子を示している。
【0074】また、図1の例ではヘッドレストを設けて
いなかったが、ヘッドレストを設けても良い。図29〜
図32に、ヘッドレスト44を設けた一例を示す。ヘッ
ドレスト44の下端を背板2の上端に回転可能に取り付
け、リンク45によってヘッドレスト44の上端を背フ
レーム1に連結している。リンク45はヘッドレスト4
4及び背フレーム1に対して回転自在に連結されてい
る。図29及び図31に示すように、背板2の高さをあ
まり屈曲させていない状態ではヘッドレスト44は後方
に移動しており、着座者の邪魔にならない。この状態か
ら背板2を屈曲させると、図30及び図32に示すよう
にヘッドレスト44が前方に移動し、着座者の頭を支え
ることができる。なお、リンク45を設けて背板2の屈
曲に連動してヘッドレスト44を移動させるようにして
いたが、ヘッドレスト44の動きを背板2の屈曲に連動
させなくても良い。また、ヘッドレスト44を背板2に
固定しても良い。
【0075】さらに、上述の説明では、背板2を可とう
性の材料で構成することで屈曲可能にしていたが、背板
2の上部2aと下部2bを別部材にし、ヒンジ等によっ
て上部2aと下部2bを接続することで背板2を屈曲可
能にしても良い。なお、ヒンジとしては、例えば、背板
2の上部2aや下部2bと一体成形され、且つ上部2a
や下部2bの材料となる樹脂よりも柔軟性がある樹脂を
使用して形成した樹脂ヒンジの適用が可能であり、ま
た、背板2の上部2aや下部2bと一体成形され、上部
2aや下部2bよりも肉厚を薄くすることで柔軟性を持
たせたヒンジの適用が可能であり、さらに、背板2の上
部2aや下部2bを分割し、これらを連結する蝶番の使
用が可能である。
【0076】また、図示していないが着座者が容易に操
作できる位置に操作レバー等を設け、アジャストスクリ
ュウ17、カムプレート38、リンク40,41等の変
位手段7を前記操作レバー等を用いて操作することも可
能である。
【0077】また、アジャストスクリュウ17、カムプ
レート38、リンク40,41を回転させる電動モータ
を設け、スイッチ操作によって電動モータを始動・停止
させて電動で変位手段7を操作するようにしても良い。
【0078】また、変位手段7として流体によって膨
張、収縮する袋を設けると共に、この袋を制御リンク5
及び背板2に接続し、袋に対して空気等の流体を注入又
は吸引することで袋を膨張又は収縮させて制御リンク5
を傾動、即ち背板2を屈曲角度を変化させるようにして
も良い。
【0079】さらに、背板に代えて、座板の屈曲角度を
調整するようにしても良い。即ち、座フレームと、座フ
レームに前部又は後部が固定され、後部又は前部が上下
方向に屈曲可能な座板と、座板の屈曲角度を変化させ且
つ屈曲角度を固定する屈曲角度調整機構を備える椅子の
座構造であっても良い。
【0080】また、座フレームに前部が固定され、後部
が上下方向に屈曲可能な座板と、座板の屈曲角度を変化
させ且つ屈曲角度を固定する屈曲角度調整機構を備える
椅子の座構造であって、座板の後部に背板2の下部を固
定し、座板の後部を下方に屈曲させると、これに追従し
て背板2が後方に傾動するようにしても良い。
【0081】さらに、上述の説明では、パイプによって
制御リンク5を形成し、制御リンク5とブラケット12
とを別部材にしているが、これらを一体成形しても良
い。即ち、制御リンク5と、ブラケット12と、突片1
2aを例えばアルミダイキャスト等の金属ダイキャスト
等によって一体成形しても良い。つまり、上端に円周部
13を形成し、ブラケット12の位置にアジャストスク
リュウ17を貫通させる孔と突片12aを形成した金属
ダイキャストの一体成形品であっても良い。また、金属
ダイキャストによる一体成形品に限らず、樹脂製の一体
成形品や金属製プレスによる一体成形品としても良い。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の椅
子用ガススプリングでは、バルブの近傍に形成されたレ
バー支持部と、レバー支持部に揺動可能に支持されると
共に揺動によりバルブを押圧または解放してフリー状態
とロック状態とに切換可能な操作レバーと、レバー支持
部と操作レバーを貫通して椅子の背フレームに係止する
1本の連結シャフトを備えているので、椅子用ガススプ
リングのバルブを操作レバーによって直接操作すること
ができる。このため、バルブを操作する機構が簡単なも
のとなり、部品点数を減少させることができると共に組
み付け作業が容易になり、製造コストを低減することが
できる。また、椅子用ガススプリングのバルブを操作レ
バーによって直接操作することができるので、操作の信
頼性が向上すると共に、その調整作業も容易である。
【0083】また、請求項2記載の椅子用ガススプリン
グのように、操作レバーはバルブを操作するカム部を有
していると共に、カム部に長孔を形成し、長孔に連結シ
ャフトを貫通させて操作レバーの揺動角度を制限するよ
うにしても良い。
【0084】また、請求項3記載の椅子用ガススプリン
グでは、操作レバーをバルブを押圧する第1の位置又は
バルブを解放する第2の位置に保持する位置保持手段を
備えているので、椅子用ガススプリングをフリー状態又
はロック状態に保持することができる。
【0085】さらに、請求項4記載の椅子用ガススプリ
ングのように、カム部とバルブとの間に介在されると共
にカム部の押圧により揺動してバルブを押圧操作する介
在レバーを備えると共に、レバー支持部にスリットと、
スリットに連続し且つスリットの幅よりも大径の孔部を
設け、介在レバーの支持軸をスリットに通して孔部に挿
入することで介在レバーをレバー支持部に揺動可能に取
り付け、支持軸の横断面形状はスリットの幅よりも短い
短軸とスリットの幅よりも長い長軸を有しており、長軸
をスリットの長さ方向に配置した状態で支持軸をスリッ
トに通して孔部に挿入し、バルブの操作時には長軸をス
リットに対向させて支持軸が孔部から外れるのを防止し
ても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した椅子用ガススプリングを取り
付けた椅子の一例を示し、構成部材の位置関係を示す図
である。
【図2】同椅子を示し、背板を大きく屈曲させた状態の
構成部材の位置関係を示す図である。
【図3】同椅子の背板を示す背面図である。
【図4】同椅子の背もたれ構造の連結手段を示し、その
上方からみた断面図である。
【図5】同連結手段を示し、その側方からみた断面図で
ある。
【図6】同椅子の背もたれ構造の変位手段の第1の例を
示し、構成部材の位置関係を示す図である。
【図7】同変位手段を示し、背板を大きく屈曲させた状
態の構成部材の位置関係を示す図である。
【図8】同変位手段の角度変化手段を示す斜視図であ
る。
【図9】本発明を適用したガススプリングを示し、椅子
に取り付ける場合の位置関係を示す平面図である。
【図10】同ガススプリングを示し、(A)は操作レバ
ーが第2の位置に移動している様子を一部切り欠いて示
す側面図、(B)は操作レバーが第1の位置に移動して
いる様子を一部切り欠いて示す側面図である。
【図11】同椅子の背もたれ構造のカバーを示す背面図
である。
【図12】同カバーを背板に取り付けた様子を示す背面
図である。
【図13】同椅子の背もたれ構造を構成する連結手段の
他の実施形態を示す側面図である。
【図14】同椅子の背もたれ構造の変位手段の第2の例
を示し、構成部材の位置関係を示す図である。
【図15】同変位手段の第2の例を示し、背板を大きく
屈曲させた状態の構成部材の位置関係を示す図である。
【図16】同椅子の背もたれ構造の変位手段の第3の例
を示し、構成部材の位置関係を示す図である。
【図17】同変位手段の第3の例を示し、背板を大きく
屈曲させた状態の構成部材の位置関係を示す図である。
【図18】同椅子の背もたれ構造の変位手段の第4の例
を示し、構成部材の位置関係を示す図である。
【図19】同変位手段の第4の例を示し、背板を大きく
屈曲させた状態の構成部材の位置関係を示す図である。
【図20】同椅子の背もたれ構造の第1の変形例を示す
概略構成図である。
【図21】同椅子の背もたれ構造の第1の変形例を示
し、背板の下部を前方に傾動させた様子を示す概略構成
図である。
【図22】図20の背もたれ構造を適用した椅子の使用
状態を示す概略構成図である。
【図23】同背もたれ構造を適用した椅子の使用状態を
示し、背板の下部を前方に傾動させた様子を示す概略構
成図である。
【図24】同椅子の背もたれ構造の第2の変形例を示す
概略構成図である。
【図25】同椅子の背もたれ構造の第2の変形例を示
し、背板の下部を前方に傾動させた様子を示す概略構成
図である。
【図26】同椅子の背もたれ構造の第3の変形例を示す
概略構成図である。
【図27】図26の背もたれ構造を適用した椅子の使用
状態を示し、子供が使用する様子を示す概略構成図であ
る。
【図28】図26の背もたれ構造を適用した椅子の使用
状態を示し、大人が使用する様子を示す概略構成図であ
る。
【図29】同椅子の背もたれ構造の第4の変形例を示
し、ヘッドレストを後方に移動させている状態の構成部
材の位置関係を示す図である。
【図30】同椅子の背もたれ構造の第4の変形例を示
し、ヘッドレストを前方に移動させている状態の構成部
材の位置関係を示す図である。
【図31】図29の背もたれ構造を適用した椅子の使用
状態を示し、ヘッドレストを後方に移動させている状態
の概略構成図である。
【図32】同背もたれ構造を適用した椅子の使用状態を
示し、ヘッドレストを前方に移動させ、背もたれ全体を
リクライニングさせている状態の概略構成図である。
【図33】背板のスリットに段部を設けた様子を示す背
面図である。
【図34】レバー支持部に介在レバーを組み付ける様子
を示す側面図である。
【図35】従来のガススプリングの操作機構を示す分解
組立斜視図である。
【図36】従来のガススプリングの操作機構の操作アー
ムの連結部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 背フレーム 9 バルブ 24 椅子用ガススプリング 26 操作レバー 46 レバー支持部 47 連結シャフト 48 カム部 49 カム部の長孔 50 介在レバー 50a 介在レバーの支持軸 51 スリット 52 孔部 53 支持軸の横断面形状の短軸 54 支持軸の横断面形状の長軸 55 凹部(位置保持手段) P1 第1の位置 P2 第2の位置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブを外部から押し込んだときに作動
    流体を流動可能にして長さが変更可能なフリー状態にな
    ると共に、前記バルブを解放したときに該バルブが突出
    して前記作動流体の流動を止めて長さが固定されるロッ
    ク状態になる椅子用ガススプリングにおいて、前記バル
    ブの近傍に形成されたレバー支持部と、前記レバー支持
    部に揺動可能に支持されると共に前記揺動により前記バ
    ルブを押圧または解放して前記フリー状態と前記ロック
    状態とに切換可能な操作レバーと、前記レバー支持部と
    前記操作レバーを貫通して椅子の背フレームに係止する
    1本の連結シャフトを備えることを特徴とする椅子用ガ
    ススプリング。
  2. 【請求項2】 前記操作レバーは前記バルブを操作する
    カム部を有していると共に、前記カム部に長孔を形成
    し、前記長孔に前記連結シャフトを貫通させて前記操作
    レバーの揺動角度を制限することを特徴とする請求項1
    記載の椅子用ガススプリング。
  3. 【請求項3】 前記操作レバーを前記バルブを押圧する
    第1の位置又は前記バルブを解放する第2の位置に保持
    する位置保持手段を備えたことを特徴とする請求項1又
    は2記載の椅子用ガススプリング。
  4. 【請求項4】 前記カム部と前記バルブとの間に介在さ
    れると共に前記カム部の押圧により揺動して前記バルブ
    を押圧操作する介在レバーを備えると共に、前記レバー
    支持部にスリットと、前記スリットに連続し且つ前記ス
    リットの幅よりも大径の孔部を設け、前記介在レバーの
    支持軸を前記スリットに通して前記孔部に挿入すること
    で前記介在レバーを前記レバー支持部に揺動可能に取り
    付け、前記支持軸の横断面形状は前記スリットの幅より
    も短い短軸と前記スリットの幅よりも長い長軸を有して
    おり、前記長軸を前記スリットの長さ方向に配置した状
    態で前記支持軸を前記スリットに通して前記孔部に挿入
    し、前記バルブの操作時には前記長軸を前記スリットに
    対向させて前記支持軸が前記孔部から外れるのを防止す
    ることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の椅
    子用ガススプリング。
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