JP4761755B2 - 椅子 - Google Patents

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本願発明は、背もたれの後傾動のロックをガスシリンダ(ガススプリング)で行う椅子に関するものである。
背もたれがばね手段に抗して後傾動するロッキング式の椅子において、背もたれのロック装置としてガスシリンダを使用することが行われている。この方式の椅子は、背もたれを任意の角度にロックできる利点がある。
椅子では座体の昇降にガスシリンダが多用されており、この座体用のガスシリンダの操作装置も備えているが、座体の昇降用ガスシリンダは座体の高さ調節時に一時的にプッシュバルブを押してフリー状態にするだけなのに対して、背もたれのロック用ガスシリンダの操作装置では、プッシュバルブが押されていないロック状態をプッシュバルブを押しているフリー状態とに選択的に保持される必要がある。
そして、特許文献1では、背もたれのロック用ガスシリンダの操作装置として、レバーに設けた操作軸にガスシリンダのプッシュバルブを押す押圧片を取付けることにより、操作軸によってプッシュバルブを直接に押す構成とし、更に、操作軸の先端部にクランク部を折り曲げ形成し、このクランク部を、背受け部材に設けた側面視鉤状のキャッチ部材に係脱させることにより、操作軸をフリー姿勢とロック姿勢とに選択的に切り換えることが開示されている。
特開2003−245153号公報
しかし、特許文献1のように操作軸でプッシュバルブを直接に押す構成では、操作軸の取付け位置はガスシリンダの位置に規制されるため、レバーの位置も必然的にガスシリンダの位置によって規制され、このためデザインの自由性が低いという問題がある。
また、操作軸の取付け位置が位置が僅かにずれたり、或いは、ガスシリンダの取付け位置が僅かにずれたりすると、操作軸を回転させ切ってもプッシュバルブの押動が不完全になったり、逆に、操作軸の回動初期においてプッシュバルブが押され切ってしまってフリー状態に保持できなくなったりというように、部材の加工誤差や組立誤差によってガスシリンダの操作が不完全になる虞があった。
本願発明は、このような現状を改善することを課題とするものである。
本願発明は、脚の上端に設けた支持ベースと、前記支持ベースに後傾動自在に連結された背受け部材とを備えており、背受け部材に背もたれを設けていると共に、前記支持ベースと背受け部材とは、略前後方向に延びると共に後端からプッシュバルブを突出させたガスシリンダで連結されている椅子に関し、前記ガスシリンダの操作装置は、前記ガスシリンダのプッシュバルブを押す押圧部が設けられた押動体と、レバーの回動操作にて回転して前記押動体を作動させる操作軸とを有しており、前記操作軸は前記背受け部材に取付けられている一方、前記押動体は前記ガスシリンダに固定されたブラケットに回動自在に取付けられており、前記押動体と操作軸とは、前記プッシュバルブを押していないロック姿勢とプッシュバルブを押し込んだフリー状態との2つの姿勢に選択的に保持される。
そして、前記操作軸は、椅子の正面視で左右方向に直線状に延びる姿勢であると共にその一端部に前記レバーが固定されている一方、前記押動体は、椅子の正面視で左右方向に延びる回転軸部とこの回転軸部と直交した方向に延びる屈曲部とを備えたL形の形態であり、前記押動体の回動軸部が前記ブラケットに回転自在に取付けられていると共に、前記回動軸部には前記プッシュバルブを押す押圧体が設けられており、前記ガスシリンダに固定されたブラケットは前記操作軸とは異なるピンで前記背受け部材に連結されており、かつ、前記操作軸には、当該操作軸が回転して前記押動体の屈曲部を押すことによって前記押動体をフリー姿勢に回転させるカム部材が取付けられており、前記カム部材のうちフリー姿勢において前記押動体の屈曲部に当接する面を、前記操作軸の軸心から延びる垂線と略直交した面と成すことにより、前記カム部材と押動体とがフリー姿勢に保持される。
請求項の発明は、請求項において、前記背受け部材はガスシリンダの後部の上方に位置する板状部を備えており、前記操作装置を板状部の下面側に配置している点を特徴としている。
本願発明の操作装置は、操作軸で直接にプッシュバルブを押すのではなく、操作軸の回転を押動体の動きに変換してプッシュバルブを押すものであるため、操作軸及びレバーの位置はガスシリンダの位置に規制されることはなく、このため、デザインの自由性を向上できる。
また、線材をクランク状に曲げ加工すると加工誤差がかなり大きいが、本願発明のように直線状の操作軸にカム部材を取付ける構成では、カム部材は例えば樹脂の射出成形によって高い精度で加工できるため、加工誤差や取付け位置の誤差を極力少なくすることができ、このため、加工誤差や組立誤差によってガスシリンダが操作不良になることを防止又は著しく低減できる。すなわち、組立の品質を格段に向上できる。また、操作軸は直線状であるため回転がスムースで操作性も頗る良い。
た、操作軸にはカム部材を設ける単純な構造である一方、押動体はL形の単純な形状であるため、操作軸及びカム部材の加工誤差の累積現象は殆ど生じず、このため、加工精度や組立精度を過度に高くしなくてもガスシリンダの確実な動作を確保できる。
請求項のように背受け部材における板上部の下面側に操作装置の部材を配置すると、それらの部材が外側に露出することを回避できるため、これらの部材を覆うカバーを設ける必要がなくなり、それだけ部材点数を抑制ることができる。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(1).概要
図1は椅子の全体斜視図、図2(A)は正面図、図3は左側面図である。これらの図面から理解できるように、本実施形態は事務用等の回転椅子に適用しており、椅子は、キャスター及びガスシリンダ式脚柱を備えた脚1と、脚柱の上端に固定した支持ベース2と、座3と背もたれ4とを備えている。
支持ベース2は上向きに開口した箱状の形態であり、その前部には中間支持体5が左右長手の第1軸6によって傾動自在に連結されており、座体3はこの中間支持体5に前後位置調節可能に装着されている。また、支持ベース2の前後略中間部には背受け部材7が左右長手の第2軸8によって後傾動自在に連結されており、背受け部材7の前後中途部と中間支持体5とは左右長手の第3軸9によって相対傾動自在に連結されている。
詳細は省略するが、第1軸6は支持ベース2に対して前後動可能に挿通されており、かつ、第1軸6は支持ベース2の内部に配置したばね(図示せず)によって後方から支持されている。このため、座体3は背もたれ4の後傾動に連動して(シンクロして)後傾しつつ後退動する。
背受け部材7と支持ベース2とはガスシリンダ10で連結されており、ガスシリンダ10をロック状態とフリー状態とに切り換え操作することにより、背もたれ4は、背受け部材7の外側に配置したレバー11の回動操作により、自在に後傾動するフリー状態と任意の姿勢で後傾不能に保持されたロック状態とに切り換えることができる(詳細は後述する)。
背もたれ4は、サイドメンバー13a及びその上端に繋がったアッパーメンバー13bとから成るバックフレーム13と、このバックフレーム13に被さった袋状のバックシート14を備えている。バックフレーム13は背もたれ4の外形を構成するもので、バックフレーム13で囲われた部分は前後に開口し空間になっている。
ックシート14は、着座者の背中が当たる表面部14aとその裏側に位置した裏面部14bとを備えており、両者の間には空間が空いている。表面部14aと裏面部14bとの間の空間に、主として着座者の腰椎を支持するランバーサポート15が上下動自在に配置されている。
詳細は省略するが、ランバーサポート15はその裏側に配置した薄板状の支持体16に上下動自在に取り付けられている。支持体16は左右端部を二股状に形成してその先端をバックフレーム13のサイドメンバー13aにビス止め等の手段で固定している。
また、ランバーサポート15はバックシート14の外側に露出する操作部(アーム部)15aを備えており、バックシート14の左右側部下部(下コーナー部)には、ランバーサポート15の操作部15aを露出させるための切欠き17が形成されている。なお、図2に一点鎖線で示すように、バックシート14の上部のコーナー部に切欠き18を形成してもよい。
(2).背受け部材の構造
次に、図4及び図5も参照して、背受け部材7について説明する。図4は背受け部材7の部分を上方から見た分離斜視図、図5は背受け部材7をひっくり返した状態での斜視図である。
図4及び図5から容易に理解できるように、背受け部材7は、略前後方向に延びる左右の前向きアーム7aと、両アーム7aの後端に一体に連続した基部7bとを備えている。アーム7aは支持ベース2の左右外側に延びており、アーム7aの前端部が第2軸8で支持ベース2に連結されている。
また、アーム7aの前後中途部には、両者に跨がって延びる金属板製のブリッジ状ブラケット22がねじ止めで固定されている。ブリッジ状ブラケット22に取り付けた軸受け部材(図示せず)に第3軸9が保持されている。アーム7aには、ブリッジ状ブラケット22を位置決めするための凹み7a′を形成している。なお、第3軸9をアーム7aに直接に連結することも可能である。
背受け部材7はアルミダイキャストのような軽金属の一体成形品であり、その基部7bは板状部7b′を備えており、板状部7b′の後端には、当該板状部7b′の上下にはみ出た後ろ壁部7cが左右略全長にわたって延びるように形成されている。
板状部7b′の上面のうち後ろ壁部7cの手前側には左右に分離した土手部7dが上向きに突設されており、土手部7dと後ろ壁部7cとの間に広がる平面視三日月状の部分が、バックシート14の下端を固定するための縁部材固定部7eになっている。後ろ壁部7cは平面視で後ろ向きに凸の状態で緩く湾曲している。これは、バックシート14の平面形状に揃えたものであり、バックシート14と後ろ壁部7cとの平面形状が揃っているため、体裁がとくに良い。
背受け部材7における基部7bの左右両端部には、バックフレーム13のサイドメンバー13aを取付けるための起立部7fを設けている。起立部7fはバックフレーム13のサイドメンバー13aと同じ平面形状であり、サイドメンバー13aは連結軸23を介して起立部7fに固定されている。バックフレーム13のサイドメンバー13aは断面楕円形の中空パイプを素材として製造しており、その下端の内部には、連結軸23を嵌めるための中子体(図示せず)が固着されている。
既述のように、背受け部材7の後ろ壁部7cは板状部7b′の下方にはみ出ており、板状部7b′の下面と後ろ壁部7cの前面とは多数のリブ7gで連結されている。また、板状部7b′の前端には下向きの前壁7hが形成されている。
このため、背受け部材7の基部7bには、後ろ壁部7cやリブ7g、前壁7hで囲われた下向き開口の空間24が多数空いており、この空間24に、ガスシリンダ10を取付けるためのブラケット25,26や、ガスシリンダ10を操作するための操作軸27、操作軸27を保持する軸受け部材28等を配置している(詳細は後述する)。
背受け部材7の起立部7fとバックフレーム13のサイドメンバー13aとはビスによって連結軸23に抜け不能に保持されている。バックフレーム13のアッパーメンバー13bとサイドメンバー13aとは、両者に貫通した中子体(図示せず)を介して連結されている。バックフレーム13においてサイドメンバー13aとアッパーメンバー13bとは一体構造でも良い。
バックシート14は適度の網目を有するネットを素材として製造されており、表面部14aと裏面部14bとの左右側部は縫着や融着によって一体に繋がっている。そして、表面部14aの下端縁と裏面部14bの下端縁とには、それぞれ樹脂板又は金属板から成る平面視弓形(緩い曲率の三日月状)の縁部材20,21に縫い付け(溶着や接着でも良い)によって離脱不能に固定されている。
そして、表面部14aに固着した縁部材20に複数本(4本)のボルト(ねじ軸)31を左右適宜間隔で下向き突設する一方、表面部14aの下端に固着した縁部材20にはボルト31が貫通する通穴32を形成しており、両縁部材20,21を重ねた状態でボルト31を背受け部材7に設けた取付け穴33に上方から貫通して、ボルト31にナット34をねじ込むことにより、両縁部材20,21を背受け部材7に共締めしている。
(3).ガスシリンダの取り付け及び操作装置
次に、背受け部材7へのガスシリンダ10の取り付け構造及びガスシリンダ10の操作装置について、従前の図に加えて図6〜図9も参照して説明する。
図6のうち(A)は背受け部材7の底面図、(B)は要部の縦断側面図、図7は主要部材の分離斜視図、図8のうち(A)は要部の底面図、(B)は(A)のB−B視図、(C)は(A)のC−C断面図、図9は図11のXII-XII 視断面図で、(A)はロック状態の図、(B)はフリー状態の図である。
図7(A)に示すように、ガスシリンダ10の前端部は支持ベース2に固着した受け金具36に左右長手のピン37で回動可能に連結されている。また、例えば図6や図7に示すように、ガスシリンダ10は、先端部に雄ねじが形成されたピストンロッド10aを備えており、ピストンロッド10aに平面視コ字状の可動ブラケット26がナット38で固定されている。
ピストンロッド10aの先端面からはプッシュバルブ39が突出しており、このプッシュバルブ39が前進している状態ではピストンロッド10aが摺動不能なロック状態に保持されており、プッシュバルブ39が押されて後退するとピストンロッド10aが摺動自在なフリー状態になる。
背受け部材7の基部7aにおける左右中間部の空間部24には平面視コ字状の固定側ブラケット25がビスで固定されており、この固定側ブラケット25の側板に可動ブラケット26の側板が左右長手のピン40で回動可能に連結されている。従って、ガスシリンダ10が全体として伸縮自在なフリー状態では背もたれ4は自由にロッキングし、また、ガスシリンダ10をロック状態にすることにより、背もたれ4を任意の姿勢でロックできる。
可動ブラケット26の側板のうちピン40よりも下方の部位には、左右方向に延びる押動軸41が回転自在に挿通しており、この押動軸41に、プッシュバルブ39を押すための押圧体42を溶接している(なお、押圧体42は押動軸41を可動ブラケット26に嵌め込んだ後に溶接される)。押動軸41は請求項に記載した押動体の一例である。
押動軸41は平面視で手前側に延びる屈曲部41aを備えており、この屈曲部41aを押し下げることにより、押動軸41を回転させることができる。
なお、ガスシリンダ10がフリー状態のときは、プッシュバルブ39で押圧体42が押されて、押動軸41はフリー位置に保持されている。例えば図4に示すように、背受け部材7の前壁7hにはガスシリンダ10との緩衝を回避するための切欠き7h′が形成されており、また、板状部7b′の左右中間部には固定側ブラケット25の取付け等の便宜のため穴51が空いている。
押動軸41の屈曲部41aを押して押動軸41を回転操作する作用はレバー11の回動操作によって行われる。このため、レバー11には操作軸27が固定されている。換言すると、操作軸27にレバー11が固定されており、レバー11は操作軸27の軸心回りに回動する。
操作軸27は、背受け部材7における基部7aのうち図5及び図6(A)に符号7iで示す左端部に貫通している。そして、操作軸27のうちレバー11から遠い部分は樹脂製の軸受け部材28で回転自在に支持されている。軸受け部材28は背受け部材7における1つの空間部24に嵌まっており、8(A)に示すビス44で背受け部材7に固定されている。
背背受け部材7のうち操作軸27が貫通している穴は操作軸27が接触しない程度の内径に設定している。また、操作軸27は、軸受け部材28と背受け部材7の左端部7iとの間では下向きに露出させている。操作軸27を背受け部材7に貫通させることにより、外観をすっきりさせることができる。この点は本実施形態の特徴の一つである。
操作軸27を軸受け部7iのみで保持しているのは、こじれを防止するためであるが、背受け部材7は操作軸27の端部7iによっても支持することが可能である。すなわち、背受け部材7を操作軸27の軸受けに兼用させることが可能である。この場合は、金属同士のこすれ音を防止するため、図7(C)に示すように、樹脂勢のブッシュ43を背受け部材7に嵌め込むのが好ましい。
軸受け部材28のうちガスシリンダ10の側に位置した端部は高さが低くなった切欠き段部28aになっており、この切欠き部28aに配置したカム部材45に操作軸27の先端部が相対回転不能に嵌め込まれている。押動軸41の屈曲部41aは、切欠き段部28aの箇所でカム部材45に下方から当接している。
操作軸27とをカム部材45とを相対回転不能に保持する方法としては、操作軸27に半径外向きの一対の凸片46を押し出し加工する一方、カム部材45には凸片46が嵌まる溝47を形成しているが、例えば操作軸27を角形に形成するなど、他の方法を採用しても良い。操作軸27の先端には抜け止め用のスナップリング48が嵌まっている。
カム部材45は、軸受け部材28に回転自在に嵌まる円筒状になっており、軸受け部材28の切欠き段部28aに露出する部分に、半径外向きに突出したカム部45aを設けている。図9(A)に示すように、ガスシリンダ10がロック状態のときには押動軸41の屈曲部41aは軸受け部材28の底面に対して傾斜した姿勢になっている。
また、ガスシリンダ10がロック状態のときにはカム部材45のカム部45aが逃げ回動しているように、軸受け部材28には逃がし溝49を形成している。更に、カム部材45のうちカム部45aが存在する部分の外周部の一部は、カム部45aが逃げ回動した状態で操作軸27が露出するように切欠き部50になっている。切欠き部50は必ずしも必要はないが、切欠き部50を設けると、押動軸41の屈曲部41aを背受け部材7の空間部24にできるだけ入り込ませ得るため、空間部24の深さをできるだけ浅くできる利点がある。
図9に示すように、カム部材45におけるカム部45aの先端面45a′は、操作軸27の垂線と直交する係合面になっており、このため、回転して先端面45a′に押動軸41の屈曲部41aが当たると、その姿勢を保持できる。カム部材45の先端には、カム部45aが逃げ回動した状態で押動軸41の屈曲部41aを位置決めする補助突起45bを設けている。
以上の説明から既に理解できるように、カム部材45のカム部45aが押動軸41の屈曲部41aから逃げ回動した状態では、ガスシリンダ10はロック状態になっており、背もたれ4は回動させることができない。そして、この状態では押動軸41の押圧体42がガスシリンダ10のプッシュバルブ39当接していることにより、押動軸41の屈曲部41aはカム部材45の切欠き部50の箇所で操作軸27に当接している(プッシュバルブ39と押圧体42との間に若干の遊びを設けておいても良い)。
そして、着座者がレバー11に手を掛けて操作軸27を図9(B)の矢印方向に回転させると、カム部材45のカム部45aによって押動軸41の屈曲部41aが押し下げ回動させられて、屈曲部41aの外周面(係合面)とカム部45aの先端面45a′とが密着し、これにより、押動軸41の押圧体42でガスシリンダ10のプッシュバルブ39が押されてガスシリンダ10はフリー状態になり、その結果、背もたれ4を自由にロッキングさせることができる。
このフリー状態では、押動軸41の屈曲部41aにはプッシュバルブ39の反力が戻り回動させようと作用しており、かつ、カム部45aの先端面45a′に押動軸41の屈曲部41aが当接しているため、押動軸41は回動しない状態に保持されており、従って、フリー状態が保持されている。敢えて述べるまでもないが、ある程度の力を掛けてレバー11を逆回動させると、カム部材45は戻り回転してロック状態になる。
本実施形態のように可動ブラケット26に押動軸41を取付けると、部材点数を抑制して構造が簡単になる利点がある。
図9(B)に一点鎖線で示すように、押動体41の屈曲部41aのうちカム部材45が当接する係合面を平坦面53に形成しても良く、このようにすると、カム部材45の先端面と屈曲部41aとの密着面積が大きくなるため、フリー姿勢を保持する機能がより向上して好適である。
別例の背面図である図2(B)に実線で示しかつ図3に一点鎖線で示すように、背受け部材7の左右後部に後方及び下方に開口した凹部52を形成して、この凹所52にレバー11を配置すると好適である。このように構成すると、レバー11がバックフレーム13の外側にはみ出ることを防止できるため、体裁が良いと共に例えば人の衣服がレバー11に引っ掛かるといったことも防止でき、更に、ランバーサポート15を設ける場合、操作用アーム15aとの緩衝を回避できてそれぞれ操作がしやすい利点がある。
同様の効果を得る方法としては、レバー11を背受け部材7の側部下方に配置することも可能である。なお、レバー11は左右いずれかにしか配置されないが、美感の点から、凹所52は左右対称状に形成するのが好ましい。
第1実施形態に係る椅子の全体斜視図である。 (A) は椅子の正面図、 (B)は別例の要部背面図である。 椅子の左側面図である。 背受け部材及びその周辺部を上方から見た分離斜視図である。 背受け部材をひっくり返した状態での斜視図である。 (A) は背受け部材の底面図、 (B)は要部の縦断側面図である。 ガスシリンダの操作機構を示す主要部材の分離斜視図である。 (A) はガスシリンダの操作機構を示す底面図、 (B)は (A)の B-B視図、 (C)は (A)の C-C視断面図である。 図8のIX−IX視断面図で、 (A)はロック状態の図、 (B)はフリー状態の図である。
2 支持ベース
3 座体
4 背もたれ
7 背受け部材
7a アーム
7b 基部
7b′ 板状部
7c 後ろ壁部
7d 土手部
7e 縁部材固定部
10 背もたれロック用のガスシリンダ
11 背もたれロック操作用のレバー
13 バックフレーム
14 バックシート
24 空間部
25,26 ブラケット
27 操作軸
41 押動軸
45 カム部材
45a カム部
45a′ カム部の先端面

Claims (2)

  1. 脚の上端に設けた支持ベースと、前記支持ベースに後傾動自在に連結された背受け部材とを備えており、背受け部材に背もたれを設けていると共に、前記支持ベースと背受け部材とは、略前後方向に延びると共に後端からプッシュバルブを突出させたガスシリンダで連結されている椅子であって、
    前記ガスシリンダの操作装置は、前記ガスシリンダのプッシュバルブを押す押圧部が設けられた押動体と、レバーの回動操作にて回転して前記押動体を作動させる操作軸とを有しており、前記操作軸は前記背受け部材に取付けられている一方、前記押動体は前記ガスシリンダに固定されたブラケットに回動自在に取付けられており、前記押動体と操作軸とは、前記プッシュバルブを押していないロック姿勢とプッシュバルブを押し込んだフリー状態との2つの姿勢に選択的に保持される構成において、
    前記操作軸は、椅子の正面視で左右方向に直線状に延びる姿勢であると共にその一端部に前記レバーが固定されている一方、
    前記押動体は、椅子の正面視で左右方向に延びる回転軸部とこの回転軸部と直交した方向に延びる屈曲部とを備えたL形の形態であり、前記押動体の回動軸部が前記ブラケットに回転自在に取付けられていると共に、前記回動軸部には前記プッシュバルブを押す押圧体が設けられており、前記ガスシリンダに固定されたブラケットは前記操作軸とは異なるピンで前記背受け部材に連結されており、
    かつ、前記操作軸には、当該操作軸が回転して前記押動体の屈曲部を押すことによって前記押動体をフリー姿勢に回転させるカム部材が取付けられており、前記カム部材のうちフリー姿勢において前記押動体の屈曲部に当接する面を、前記操作軸の軸心から延びる垂線と略直交した面と成すことにより、前記カム部材と押動体とがフリー姿勢に保持される、
    椅子。
  2. 前記背受け部材はガスシリンダの後部の上方に位置する板状部を備えており、前記操作装置を板状部の下面側に配置している、
    請求項1に記載した椅子。
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