JPH07267739A - 窒化アルミニウムグリーンシートの製造方法 - Google Patents

窒化アルミニウムグリーンシートの製造方法

Info

Publication number
JPH07267739A
JPH07267739A JP6058925A JP5892594A JPH07267739A JP H07267739 A JPH07267739 A JP H07267739A JP 6058925 A JP6058925 A JP 6058925A JP 5892594 A JP5892594 A JP 5892594A JP H07267739 A JPH07267739 A JP H07267739A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aluminum nitride
green sheet
weight
parts
binder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6058925A
Other languages
English (en)
Inventor
Takusane Ueda
卓実 上田
Noboru Hashimoto
登 橋本
Susumu Kajita
進 梶田
Hiroyoshi Yoda
浩好 余田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP6058925A priority Critical patent/JPH07267739A/ja
Publication of JPH07267739A publication Critical patent/JPH07267739A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ceramic Products (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 反り及び寸法バラツキが少ない焼成基板が得
られる窒化アルミニウムグリーンシートの製造方法を提
供する。 【構成】 窒化アルミニウム粉末、焼結助剤、分散剤、
バインダー、潤滑剤及び有機溶剤を混合してスラリーと
した後、このスラリーを噴霧乾燥して顆粒状粉末とし、
次いでこの顆粒状粉末をプレス成型してシート化する窒
化アルミニウムグリーンシートの製造方法であって、窒
化アルミニウム粉末100重量部に対してバインダーを
2〜6重量部含有し、潤滑剤として酸化ポリエチレンワ
ックスを2〜6重量部含有することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器等に使用され
る、熱伝導性に優れる窒化アルミニウム基板の製造に好
適な窒化アルミニウムグリーンシートの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】IC等に代表されるような半導体素子の
高集積化や大電力化が進み、これに伴って放熱性の良い
電気絶縁材料が要求されるようになった。これに応えて
各種の高熱伝導性セラミックス基板が提案され、中でも
窒化アルミニウム基板の実用化が進んでいる。
【0003】従来からセラミックス基板は主として原料
のセラミックス粉末にバインダー(有機樹脂)等を混合
した後、成形してグリーンシートとし、次いで焼成して
製造される。窒化アルミニウムグリーンシートを作製す
る方法としては、特開昭63−55164号に示されて
いるようにドクターブレード法が一般的であり、原料粉
末、バインダー及び溶剤等を混合してスラリーとし、こ
のスラリーをキャスティングして窒化アルミニウムグリ
ーンシートが製造される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のドクターブレー
ド法による窒化アルミニウムグリーンシートの製造方法
により得られたグリーンシートでは、そのグリーンシー
トを用いて、得られる焼成基板の反り及び寸法バラツキ
が大きいという欠点があった。
【0005】上記の事情に鑑み、本発明は、反り及び寸
法バラツキが少ない焼成基板が得られる窒化アルミニウ
ムグリーンシートの製造方法を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の窒化アルミニウ
ムグリーンシートの製造方法は、窒化アルミニウム粉
末、焼結助剤、分散剤、バインダー、潤滑剤及び有機溶
剤を混合してスラリーとした後、このスラリーを噴霧乾
燥して顆粒状粉末とし、次いでこの顆粒状粉末をプレス
成型してシート化する窒化アルミニウムグリーンシート
の製造方法であって、窒化アルミニウム粉末100重量
部に対してバインダーを2〜6重量部含有し、潤滑剤と
して酸化ポリエチレンワックスを2〜6重量部含有する
ことを特徴としている。
【0007】また、バインダーとしてポリビニールブチ
ラールを使用するとよい。本発明の特徴である顆粒状粉
末をプレス成型してシート化する方法によれば、バイン
ダー量をドクターブレード法の場合に比べ少量にするこ
とができるので、反り及び寸法バラツキが小さい焼成基
板を得ることが可能となる。そして、本発明では、潤滑
剤として酸化ポリエチレンワックスを適量だけ使用する
ようにしているので、バインダー量が少なくて、かつ、
グリーンシートの強度が十分にあるグリーンシートが得
られるようになる。
【0008】本発明の顆粒状粉末は窒化アルミニウム粉
末に例えばY2 3 、CaO等の焼結助剤、魚油、界面
活性剤等の分散剤、ポリビニールブチラール、アクリル
系化合物等のバインダー、酸化ポリエチレンワックスよ
りなる潤滑剤及び有機溶剤を均一に混合してスラリーと
した後、このスラリーを噴霧乾燥して製造される。そし
て、バインダーの含有量は窒化アルミニウム粉末100
重量部に対して2〜6重量部に制限される。2重量部未
満の場合、得られるグリーンシートの強度が弱く、グリ
ーンシートを取り扱う際に、グリーンシートが壊れてし
まうというハンドリング性の問題が生じる。また、6重
量部を越えて添加すると、脱バインダー性が悪くなり、
脱バインダー後の残留カーボンが増大し、高品質の焼成
基板が得られないという問題が生じる。
【0009】顆粒状粉末中に潤滑剤がない場合には、プ
レス成型時に、金型内部での顆粒状粉末の滑りが悪く、
存在する空隙に顆粒状粉末が均一に充填されず、従って
均一な組成のグリーンシートが得られないので、本発明
では顆粒状粉末中に潤滑剤を含有させている。そして、
潤滑剤として酸化ポリエチレンワックスを使用すること
により、他の潤滑剤(例えばステアリン酸やオレイン酸
等)を使用した場合に比べ、均一な組成の、強度の強い
グリーンシートが得らるようになる。本発明では、潤滑
剤である酸化ポリエチレンワックスの含有量は窒化アル
ミニウム粉末100重量部に対して2〜6重量部に制限
される。2重量部未満の場合は、上記に示した潤滑剤を
添加しない場合と同様に、十分な潤滑効果が得られず、
均一な組成のグリーンシートが得られず、粗密が生じる
という問題がある。また、6重量部を越えて添加する
と、混合してスラリーとする際の、チクソ性が強く粘度
の高いものとなり、その結果、噴霧乾燥の際に、ノズル
の詰まりが生じたり、顆粒状粉末の粒径及び形状がコン
トロールできないという問題が生じる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例に基づいて
説明する。 (実施例1〜実施例5)窒化アルミニウム粉末97重量
部に対し焼結助剤としてY2 3 粉末を3重量部、分散
剤としてアニオン系界面活性剤(日本油脂(株)製、商
品名:マリアリムAKM-0531)を1.5重量部、バインダ
ーとしてポリビニールブチラールを表1に示す重量部、
潤滑剤として酸化ポリエチレンワックス(共栄社油脂化
学工業(株)製、商品名:フローノンSA-300H )を表1
に示す重量部及び有機溶剤としてトルエンを100重量
部加え、ポットミルで24時間混合してスラリーを得
た。なお、前記の酸化ポリエチレンワックスは、ワック
ス分が10重量%のトルエン溶液であり、酸化ポリエチ
レンワックスの量はワックス分のみの量として配合し
た。次に、得られたスラリーをスプレードライヤーで噴
霧乾燥して顆粒状粉末を得た。次に得られた顆粒状粉末
を成型型に充填し、プレス成型して、75mm×75m
m×0.635mmの成型体(グリーンシート)及び4
0mm×6mm×1.0mmの成型体(グリーンシー
ト)を成型した。なお成型圧力は前記の成型体1枚に対
しそれぞれ2トンの圧力を加えて行った。
【0011】得られた40mm×6mm×1.0mmの
グリーンシートについて3点曲げ試験によりグリーンシ
ートの強度を測定した。その結果を表2に示す。
【0012】次に、75mm×75mm×0.635m
mのグリーンシートを大気中550℃で3時間保持して
脱バインダー処理を行なった。次いで脱バインダー処理
後の試料を窒素中1800℃で4時間焼成して焼成基板
を得た。焼成はグリーンシートを10枚重ねて焼成する
方法で行い、得られた焼成基板のそり及び寸法バラツキ
を測定し、その結果を表2に示した。なお、寸法バラツ
キの測定方法は、各焼成基板毎にたて方向、よこ方向各
3点、計6点の寸法を測定し、得られた6個の数値から
その基板についての平均寸法(平均値)と標準偏差を算
出する。重ねて焼成した10枚について得られた前記の
平均寸法と標準偏差をさらに平均して、その実施例(1
0枚の平均)についての平均寸法及び標準偏差とする。
そして、この標準偏差(10枚の平均)の平均寸法(1
0枚の平均)に対する100分率を算出して寸法バラツ
キ(%)とした。標準偏差はいわゆるσn-1 の値を使用
した。 (比較例1〜比較例7)窒化アルミニウム粉末97重量
部に対し焼結助剤としてY2 3 粉末を3重量部、分散
剤としてアニオン系界面活性剤(日本油脂(株)製、商
品名:マリアリムAKM-0531)を1.5重量部、バインダ
ーとしてポリビニールブチラールを表1に示す重量部、
潤滑剤として酸化ポリエチレンワックス(共栄社油脂化
学工業(株)製、商品名:フローノンSA-300H )、ポリ
エチレングリコール、ステアリン酸またはオレイン酸を
表1に示す重量部及び有機溶剤としてトルエンを100
重量部加え、ポットミルで24時間混合してスラリーを
得た。そして、以降は実施例1と同様の方法で、75m
m×75mm×0.635mmの成型体(グリーンシー
ト)及び40mm×6mm×1.0mmの成型体(グリ
ーンシート)を成型した。但し、比較例1及び比較例3
〜比較例7では表2に示す製造時の問題点があり、満足
なグリーンシートまたは焼成基板が得られなかった。ま
た、比較例2については、得られたグリーンシートを実
施例1と同様に脱バインダー処理を行なったところ、脱
バインダー後の残留カーボンが多いことが確認されたの
で、その後の焼成は行わなかった。 (比較例8)窒化アルミニウム粉末97重量部に対し焼
結助剤としてY2 3 粉末を3重量部、分散剤としてア
ニオン系界面活性剤(日本油脂(株)製、商品名:マリ
アリムAKM-0531)を1.5重量部、バインダーとしてア
クリル系樹脂(共栄社油脂化学工業(株)製、品番:KC
7700B )18重量部、可塑剤としてジオクチルフタレー
トを5重量部及び有機溶剤としてトルエンを100重量
部加え、ポットミルで24時間混合してスラリーを得
た。このスラリーを用い、ドクターブレード法でシート
状に成型し、次いで乾燥して、厚み0.635mmのグ
リーンシートを得た。なお、乾燥は自然乾燥30分、次
いで40℃で30分、次いで60℃で60分の条件で行
った。得られたグリーンシートを用いて実施例1と同様
にして、脱バインダー処理及び焼成を行い焼成基板を得
た。得られた焼成基板のそり及び寸法バラツキを実施例
1と同様にして測定し、その結果を表2に示した。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】表2から明らかなように、実施例1〜5で
得られたグリーンシートの強度は十分であって、かつ、
反り及び寸法バラツキが少ない焼成基板が得られること
が確認された。
【0016】
【発明の効果】本発明に係る窒化アルミニウムグリーン
シートの製造方法は上記のように構成されているので、
強度が十分なグリーンシートが得られ、かつ、得られた
グリーンシートを焼成することにより、反り及び寸法バ
ラツキが少ない焼成基板を製造することが可能になる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 35/581 C04B 35/58 104 Q (72)発明者 余田 浩好 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒化アルミニウム粉末、焼結助剤、分散
    剤、バインダー、潤滑剤及び有機溶剤を混合してスラリ
    ーとした後、このスラリーを噴霧乾燥して顆粒状粉末と
    し、次いでこの顆粒状粉末をプレス成型してシート化す
    る窒化アルミニウムグリーンシートの製造方法であっ
    て、窒化アルミニウム粉末100重量部に対してバイン
    ダーを2〜6重量部含有し、潤滑剤として酸化ポリエチ
    レンワックスを2〜6重量部含有することを特徴とする
    窒化アルミニウムグリーンシートの製造方法。
  2. 【請求項2】 バインダーがポリビニールブチラールで
    あることを特徴とする請求項1記載の窒化アルミニウム
    グリーンシートの製造方法。
JP6058925A 1994-03-29 1994-03-29 窒化アルミニウムグリーンシートの製造方法 Withdrawn JPH07267739A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6058925A JPH07267739A (ja) 1994-03-29 1994-03-29 窒化アルミニウムグリーンシートの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6058925A JPH07267739A (ja) 1994-03-29 1994-03-29 窒化アルミニウムグリーンシートの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07267739A true JPH07267739A (ja) 1995-10-17

Family

ID=13098415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6058925A Withdrawn JPH07267739A (ja) 1994-03-29 1994-03-29 窒化アルミニウムグリーンシートの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07267739A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013035573A1 (ja) * 2011-09-07 2013-03-14 花王株式会社 塩基性セラミックス含有スラリー組成物
WO2013035608A1 (ja) * 2011-09-07 2013-03-14 株式会社村田製作所 セラミックグリーンシートおよび積層セラミック電子部品
JP2014510690A (ja) * 2011-03-11 2014-05-01 セラムテック ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング セラミックコアを備えたコイルボディ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014510690A (ja) * 2011-03-11 2014-05-01 セラムテック ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング セラミックコアを備えたコイルボディ
WO2013035573A1 (ja) * 2011-09-07 2013-03-14 花王株式会社 塩基性セラミックス含有スラリー組成物
WO2013035608A1 (ja) * 2011-09-07 2013-03-14 株式会社村田製作所 セラミックグリーンシートおよび積層セラミック電子部品
JP2013056783A (ja) * 2011-09-07 2013-03-28 Murata Mfg Co Ltd 積層セラミック電子部品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4502983A (en) Composite silicon carbide sintered shapes and its manufacture
DE112015001562T5 (de) Verfahren zur Herstellung eines Siliciumnitrid-Substrates
JP2001114569A (ja) セラミックスラリー組成物、セラミックグリーンシート及び積層セラミック電子部品の製造方法
CN110372392A (zh) 一种陶瓷基板的烧结方法
JP3404813B2 (ja) 窒化アルミニウム焼結体およびその製造方法
CN116425528B (zh) 一种电介质陶瓷材料及其制备的片式多层陶瓷电容器
JPH07267739A (ja) 窒化アルミニウムグリーンシートの製造方法
JP4859267B2 (ja) 窒化アルミニウム焼結体とその製造方法
JP2786719B2 (ja) 希土類酸化物燒結体の製造方法
JP3145519B2 (ja) 窒化アルミニウム質焼結体
JP2577378B2 (ja) 窒化アルミニウム焼結体の製造方法
JP3617345B2 (ja) 酸化物系セラミック焼結体の製造方法
JPH0453831B2 (ja)
JPS6128629B2 (ja)
CN114716242B (zh) 一种x8r型多层陶瓷电容器瓷料及其制备方法
JPH03197367A (ja) 窒化アルミニウム焼結体の製造方法
JPS62123070A (ja) 窒化ボロン系焼結体の製造方法
JP4868641B2 (ja) 窒化アルミニウム基板の製造方法
JP2011190123A (ja) セラミック電子部品およびセラミック原料粉体の製造方法
JPH0717928B2 (ja) 多孔質Cu合金焼結体の製造方法
KR20050082801A (ko) 내환원성 유전체 조성물의 제조방법
JP3183930B2 (ja) 窒化アルミニウム基板の製造方法
KR910009891B1 (ko) 초전도체 세라믹 소결체의 제조방법
JPH082967A (ja) 窒化アルミニウム焼結体の製造方法
JP2706319B2 (ja) 窒化アルミニウム焼結体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010605