JPH07267497A - 糸ブレーキ装置 - Google Patents

糸ブレーキ装置

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JPH07267497A
JPH07267497A JP7057756A JP5775695A JPH07267497A JP H07267497 A JPH07267497 A JP H07267497A JP 7057756 A JP7057756 A JP 7057756A JP 5775695 A JP5775695 A JP 5775695A JP H07267497 A JPH07267497 A JP H07267497A
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ラインス エーベルハルト
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  • Braking Arrangements (AREA)
  • Tension Adjustment In Filamentary Materials (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な自浄作用を有し、しかも長時間の運転
に亙って一様な糸ブレーキ作用が確実に得られるような
糸ブレーキを提供する。 【構成】 第1のブレーキ部材9と、回転可能な第2の
ブレーキ部材9とを備え、該ブレーキ部材の、糸10に
接触する制動面が回転対称的に構成されていて、ブレー
キ部材9が互いに同軸的に配置されており、支持装置2
0を介してブレーキ部材9が、互いに同軸的に保持され
ていて、回転可能及び軸で自由に摺動可能に支承されて
おり、負荷を加える手段29によって、ブレーキ部材9
が互いに可撓性に押しつけられるようになっており、振
動発生装置33,35が設けられており、該振動発生装
置によって支持装置20が振動せしめられ、発生した支
持装置の振動運動が、該支持装置20によって保持され
たブレーキ部材9の、ほぼ左右対称軸線の方向に延びる
ようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は糸ブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆるディスク状又はプレート状のブ
レーキの形状を有する糸ブレーキは広く使用されてい
る。このような糸ブレーキにおいては、ブレーキ部材を
形成するところのブレーキディスク又はブレーキプレー
トは、一般的に、一端部が定置に保持されているガイド
ピンで回転可能に支承されている。このガイドピンは他
端部でねじ山を有しており、このねじ山に調節ナットが
ねじかぶせられるようになっている。調節ナットは、2
つのブレーキディスクを弾性的に互いに押しつける圧縮
コイルばねのばね受けを形成している。ブレーキディス
ク間を通過する糸は、互いに緊締し合うブレーキディス
ク又はブレーキプレートで摩擦によって制動されるの
で、糸の走行通過する区分は、ある程度規定された緊張
を得る。
【0003】それ程長時間ではない運転後に既に、繰り
出される糸の表面に付着する滑り剤(パラフィン、ボビ
ンオイルその他)がブレーキディスクに堆積することが
ある。この堆積物の中に汚れ粒子又は糸くずが混ざって
いると、粘着性のペースト状のかたまりが生じ、これが
次第にブレーキディスク又はブレーキプレートの間内に
入り込む。このような、運転中に次第に大きくなる堆積
物によって、ブレーキディスク又はブレーキプレート
は、時間が経つにつれて局部的に互いに離されるように
なるので、走行する糸に対する制動作用が次第に弱くな
る。また不規則な制動作用が生じることによって、不都
合な糸張力の変動を招くことになる。さらに、ブレーキ
ディスク又はブレーキプレートは、その移動性が妨げら
れ、これによって、走行する糸はブレーキディスク又は
ブレーキプレートの制動面内にはまり込み始める。この
ような危険性は、特に合成繊維糸において非常に顕著で
ある。制動面が損傷を被ることによって、走行する糸は
不都合な影響を受ける。
【0004】このような不都合が存在するために、糸ブ
レーキを所定の時間間隔で清掃するか又は全体的に交換
する必要が生じることになる。
【0005】このような問題が存在するために、ドイツ
連邦共和国特許公開第3029509号明細書によれ
ば、ブレーキディスクによって作業する糸ブレーキを設
けたものが既に提案されている。この糸ブレーキは電磁
石を有しており、この電磁石は、ブレーキディスク又は
ブレーキプレートを振動させるように配置されている。
【0006】このドイツ連邦共和国特許公開第3029
509号明細書に従って、ブレーキ力を変えるために交
流電流を制御すると不都合が生じることがあり、しかも
この場合、ブレーキ力のための制御範囲は比較的狭くな
る。
【0007】実際上、それぞれ1つの中央開口を有する
2つのブレーキプレートが、垂直に配置されたセラミッ
ク製のピンを中心にして回転可能に支承されている糸ブ
レーキが公知である。セラミック製のピンは、一端部が
電磁石に堅固に結合されており、電磁石は脈動電流によ
って励磁される。電磁石から離れた位置に配置されてい
るブレーキプレートは、強磁性の鋼より成っていて、セ
ラミック製のピンに軸方向で摺動可能に取り付けられて
いる。ブレーキプレートは、電磁石によって脈動的に引
き寄せられ、これによってブレーキプレート間でガイド
された糸は、ブレーキプレート間で制動される。
【0008】電磁石側のブレーキプレートは、ストッパ
に当接する。上側のブレーキプレートは、脈動する力に
よって負荷されるので、わずかに振動する。この振動
は、走行する糸に加えられるブレーキ力の安定性におい
て不都合である。
【0009】別の形式の糸ブレーキはアメリカ合衆国特
許第4313578号公報により公知である。この公知
の糸ブレーキは、共通の軸に設けられた2つのブレーキ
プレートを有しており、これら2つのブレーキプレート
のうちの一方は磁気的であって、他方は非磁気的であ
る。ブレーキプレートを支持する軸に対して同心的に、
非磁石的なブレーキプレートにおいて電磁石が設けられ
ており、この電磁石は、外側に存在する磁気的なブレー
キプレートを非磁気的なブレーキプレートに向かって引
き寄せる。電磁石と非磁気的なブレーキプレートとの間
には、これらの部分間の摩擦及び摩耗を避けるためのP
TFE(Teflon)より成るプラスッチク製のディスクが
配置されている。電磁石は制御回路を介して制御され
る。この制御回路は、所望の糸張力に応じて、電磁石を
流れる、程度の差はあるが大きい電流を生ぜしめる。特
に電磁石によって生ぜしめられた磁石力を減少させる際
の残留効果を避けるために、電磁石に残留する電圧は負
の極性によってパルス化される。これによって、電磁石
の励磁が低下される時に、磁石力は所望の形式で減少さ
れる。
【0010】電磁石を脈動電流によって負荷すること
は、磁気化の低下を及びひいては残留効果の減少のため
にだけに役立つ。以上の従来技術のものにおけるよう
に、電磁石によって加えられる磁石力は、ブレーキプレ
ートだけに作用するので、少なくとも磁石力の減少中
に、脈動する電圧によって糸の一定の張力のためには不
都合である、ブレーキプレートの軸方向の振動を招くこ
とになる。
【0011】また、ドイツ連邦共和国特許第41066
63号明細書及び、その優先権が主張されているところ
のヨーロッパ特許庁特許公開第499218号明細書に
よれば、2つの中央開口を有するブレーキディスクが支
持装置内で保持され、互いに可撓性に緊張されている糸
ブレーキが公知である。この公知の糸ブレーキの1実施
例においては、ブレーキディスクが支持装置内で半径方
向遊びを保って回転可能に支承されている。支持装置が
半径方向の振動にさらされることによって、ブレーキデ
ィスクと支持装置との間に存在する遊びを介して、ブレ
ーキディスクを駆動するトルクが生じる。別の実施例に
よれば、振動発生装置によって生ぜしめられた半径方向
の振動は、ブレーキディスクに直接伝達される。2つの
実施例においては、支持装置もブレーキディスクも半径
方向で振動せしめられ、これによって前記駆動効果の外
に、ブレーキディスクの清掃効果も得られる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、良好
な自動清掃作用を有し、しかも長時間の運転に亙って一
様な糸ブレーキ作用が確実に得られるような糸ブレーキ
を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この課題を解決した本発
明の糸ブレーキは、第1のブレーキ部材と、回転可能に
支承された第2のブレーキ部材とを備えており、これら
のブレーキ部材の、制動しようとする糸に接触する面が
回転対称的に構成されていて、2つのブレーキ部材が互
いに同軸的に配置されており、支持装置が設けられてお
り、該支持装置を介してブレーキ部材が互いに同軸的に
保持されていて、その共通の左右対称軸線を中心にして
回転可能及び軸方向で自由に摺動可能に支承されてお
り、負荷を加える手段が設けられており、この手段によ
って、ブレーキ部材が互いに可撓性に押しつけられるよ
うになっており、振動発生装置が設けられており、該振
動発生装置によって支持装置が振動せしめられ、発生し
た支持装置の振動運動が、支持装置によって保持された
ブレーキ部材の、ほぼ左右対称軸線の方向に延びるよう
になっている。
【0014】
【発明の効果】振動発生装置によって、まず支持装置だ
けが振動せしめられる。ブレーキ部材、つまり具体的に
はブレーキディスク又はブレーキプレートは、支持装置
内で回転可能及び軸方向摺動可能に保持されている。従
って、支持装置の軸方向振動は、ブレーキ部材にほんの
わずかしか伝達されない。ブレーキ部材は所定の慣性質
量を有しており、この慣性質量は、支持装置に比較し
て、ブレーキ部材がわずかな振幅で振動せしめられるよ
うに作用する。このような、糸ブレーキの運転中に常に
存在する相対運動によって、ブレーキ部材と支持装置と
の間に、そうでなければ存在する付着摩擦が克服され
る。しかしながら、この振動によって、ブレーキ部材を
互いに押し付ける力が変わることはない。振動は支持装
置だけに供給され、ブレーキ部材は軸方向で摺動可能に
支持装置内で保持されているので、大きい振動振幅だけ
が使用され、これによってブレーキ部材間に働く力が著
しく変化することはない。これによって糸は非常に一様
に制動される。
【0015】また実際には、支持装置の著しく大きい軸
方向の振動運動に伴って、ブレーキ部材の回転が生ぜし
められるか又は、ブレーキ部材の回転運動が補助される
ことが証明された。
【0016】支持装置の振動によって、パラフィン、ボ
ビンオイル、汚れ粒子、糸くずの堆積物並びに、このよ
うな堆積物を形成する接着性のペースト状のかたまり
が、支持装置で、特に支持装置とブレーキ装置との間に
付着することは確実に避けられる。さらに、ブレーキ部
材は、これららのブレーキ部材が支持装置に接触する箇
所だけでなく、糸が走行する綿も清掃する。このために
特に、ブレーキ部材の自由な回転性が貢献している。ブ
レーキ部材の回転運動は支持装置の振動によって補助さ
れる。これによって、ブレーキ部材の汚れだけでなく、
そうでなければ生じるところの、ブレーキ部材間に糸が
はまり込むことも避けられる。
【0017】上記利点は、ブレーキ部材が支持装置か
ら、軸方向で力を伝達しないように連結解除されていれ
ば特に得られる。これは、つまりブレーキ部材と支持装
置との間に作用する、力を伝達する部材(例えばばね又
はこれと類似のもの)が設けられていない場合のことで
ある。この場合は、ブレーキ部材は、大きい軸方向遊び
を保って支持装置内に取り付けられている。この場合に
は、ブレーキ部材を大きく振動させる必要なしに、支持
装置とブレーキ部材との間の清掃作用が得られる。これ
は特に、ブレーキ部材の慣性質量及び支持装置の振動周
波数が互いに次のように、つまりブレーキ部材がまった
く振動されないか、又は支持装置よりも著しくわずかな
振幅で振動されるように設計されていることによって得
られる。
【0018】ブレーキ部材が互いに相対的にほぼ静止し
ている状態のブレーキ部材において、糸の繰り出される
部分の特に一様な糸張力が得られる。これによって、糸
に加えられるブレーキ力は時間的に変化することはな
い。
【0019】ブレーキ部材は円板状又は皿状に形成する
ことができる。この場合、原則的には連続して、つまり
中央開口なしで構成することもできる。次いで糸は、ブ
レーキ部材が互いに当接し合う間で締め付けられ、通過
する際に制動される。しかしながらまた、ブレーキ部材
が中央開口を有しており、該開口が環状面によって取り
囲まれていて、この環状面でそれぞれ一方のブレーキ部
材が他方のブレーキ部材に当接している構成も有利であ
る。この構成によれば、糸は、ほぼ同じ周速度で回転す
る環状面間で締め付けられる。特に、糸をガイドするこ
とができるようにするために、中央開口は、この開口に
貫通係合する細長いガイド部材のためのスペースを形成
する。これによって糸道は、スペース的に十分に規定さ
れ、これによって糸ブレーキにおいて、糸に加えられる
ブレーキ作用のために規定された関係が得られる。
【0020】本発明の別の構成要件によれば、ブレーキ
部材は、支持装置に設けられた少なくとも1つの細長い
ガイド部材で保持されている。このガイド部材はブレー
キ部材に形成された中央の孔を貫通している。このガイ
ド部材は2つの課題を考慮している。つまりガイド部材
は、まず第1にブレーキ部材を支承し、第2に糸をガイ
ドするために使用される。この構成においては、ブレー
キ部材とガイド部材との間で作用する、克服しようとす
る付着力は最初から小さいので、この付着力を克服する
ためには小さいで十分である。
【0021】本発明の別の構成要件によれば、ガイド部
材は、開口の直径よりも著しく小さい直径を有してお
り、このガイド部材は中央開口を偏心的に貫通して配置
されている。この場合、ガイド部材は単なる糸ガイドと
して使用される。調節された、著しく半径方向遊びが設
けられているために、ブレーキ部材を回転可能に支承若
しくは保持するために別の装置が必要となる。この装置
は、例えば、互いに平行に間隔を保って配置された2つ
の支持ピンであって、これらの支持ピンに、ブレーキ部
材のそれぞれの外周面が当接している。支持ピンは、互
いに当接し合うブレーキ部材の外周面を支えており、ブ
レーキ部材は、支持ピン上に比較的ルーズに載設されて
いる。ブレーキ部材は、傾倒運動を行ない、また支持ピ
ンによって持ち上げることもできる。しかも、ブレーキ
部材は、支持ピンに沿って滑動するので、軸方向での遊
びも得られる。運転中に、ブレーキ部材は回転し、その
外周面が支持ピン上を滑動する。この箇所においてそう
でなければ生じる可能性のある付着摩擦を克服するため
に、支持装置、及びひいては2つの支持ピンは軸方向
で、つまりその長手方向で振動する。
【0022】ブレーキ部材がそれぞれの外周面で、耐摩
耗性のコーティングを備えていれば有利である。これに
よってブレーキ部材の外周面の摩耗は避けられる。
【0023】ブレーキ部材は、支持装置における軸方向
の位置に関連して、制動しようとする糸によってガイド
され、位置決めされる。
【0024】原則として、負荷手段として、ばね部材又
は、ブレーキ部材に設けられた永久磁石が使用される。
例えば各ブレーキ部材に、軸方向で極性を有しているそ
れぞれ1つの永久磁石が設けられていて、この永久磁石
の当接面同士が互いに向き合った時に、ブレーキ部材が
互いに引き寄せ合うようになっていれば、ブレーキ部材
は、支持装置に対して力を伝達する接続が生じることな
しに、ブレーキ部材は互いにばね弾性的にプレロード
(予荷重)が加えられる。この構成によれば、ブレーキ
部材は、支持装置から非常に良好に連結されて振動を伝
達しないようになっているので、ブレーキ部材は、支持
装置が振動する間、ほぼ静止状態に保たれる。
【0025】必要な場合、ブレーキ部材のセンタリング
は、支持装置の両側で、互いに当接し合うブレーキ部材
に設けられた磁石によって補助される。これは、互いに
締め付け合うために、ブレーキ部材があらかじめ磁石を
有していれば、特に簡単である。少なくとも1つの磁石
が、ブレーキ部材の左右対称軸線方向で軸方向に調節可
能であれば、このようなでセンタリングされたブレーキ
ディスクはそのブレーキ力を調節することができる。
【0026】本発明の別の構成要件によれば、ブレーキ
部材は、ばね手段によって支持装置においてセンタリン
グすることもできる。ばね手段(最も簡単な場合コイル
ばねである)は、比較的安価であって、相応の長さ及び
柔軟性を有していれば、ブレーキ部材を支持装置から、
振動を伝達しないように良好に連結解除することができ
る。
【0027】振動を発生するために、振動発生装置が考
えられるが、弱磁性又は永久磁石式の可動子を備えた電
磁石を使用すると有利である。永久磁石式の可動子にお
いては、振動周波数は、電磁石の励磁周波数に相当す
る。弱磁性の可動子は、2重の周波数で、可能なかぎり
小さい振幅で振動する。
【0028】可動子及びひいては、この可動子に接続さ
れた支持装置は、ばね弾性的に支承されている。ばね弾
性的な懸架によって、静止状態が確保され、電磁石に可
動子がぶつかることは。さらにまた、ばねの寸法を相応
に構成することによって、支持装置の質量体及びばねの
可撓性によって形成された振動可能なシステムの機械的
な周波数が、励磁周波数に近くなる。これによって、振
動は高い振動振幅を有し、この場合小さい励磁エネルギ
ーだけで十分である。電磁石は相応に小さい寸法で構成
することができる。
【0029】支持装置が、レバーを介して板ばねに次の
ように、つまりこの支持装置が振動運動を行なうことが
できるように構成されていれば、支持装置の振動は、比
較的大きい軸方向分力も、また相応に小さい半径方向分
力を得ることができる。この場合、支持装置の運動の2
つの分力は、清掃作用及び駆動作用を提供する。
【0030】
【実施例】図1に示した糸供給装置の基本的な構造は公
知である。この糸供給装置はホルダ1を有しており、こ
のホルダ1は、固定ねじ2によって例えば丸編み機の支
持リング3に固定することができ、このホルダ1を貫通
して延びる軸4がホルダ1に回転可能に支承されてい
る。この糸供給装置は、運転位置で取り付けられたホル
ダ1においては、垂直位置に整列されている。軸4はそ
の一端部で、ホルダ1の下に配置され、かつ、かご形に
構成された糸ドラムに相対回動不能(一緒に回転する)
に結合されており、また軸4は上端部で、カップリング
6を介して相対回動不能に連結された歯付きベルト車7
を有している。この歯付きベルト車7を介して糸ドラム
5は、詳しく図示されていないエンドレスな歯付きベル
トによって回転せしめられる。
【0031】固定ねじ2とは反対側の、ホルダ1の端面
側には、糸ブレーキ8が配置されており、この糸ブレー
キ8は、同一形状に形成されたほぼ円板状の2つのブレ
ーキディスク9を有しており、これらのブレーキディス
クの間を糸10が通過する。糸道の経路は、詳しく図示
していない糸ボビンから、ホルダ1に固定された糸孔1
1、スラブキャッチャ12及び糸ブレーキ8を通って、
アングル部材13を介してホルダ1に固定された糸導入
孔14に延びていて、糸は、この糸導入孔14から糸ド
ラム5に巻き付けられ、この糸ドラム5上で糸は貯蔵巻
体15を形成し、この貯蔵巻体15から、同様にホルダ
1に設けられた糸導出孔16を介して糸消費箇所に達す
る。
【0032】糸ブレーキ8は、特に図2に示されている
ように、支持装置20を有しており、この支持装置によ
ってブレーキディスク9が保持及び支持されている。支
持装置20自体は、ピン21に堅固に結合されており、
このピン21は、糸供給装置で定置に保持されたブシュ
22内で、わずかな遊びを保って軸方向で摺動可能に支
承されている。支持装置20は、ピン21に直接接続さ
れているベースプレート23を有しており、このベース
プレート23から、ピン21に対して平行に整列されて
いるがピン21とは反対方向に向けられている2つの支
持ピン24と1つの糸変向ピン26とが延びている。支
持ピン24は、ブレーキディスク9よりも著しく小さい
直径を有していて、ブレーキディスク9の直径よりも小
さい間隔を互いに保ってベースプレート23に配置され
ている。ベースプレート23は、支持ピン24とピン2
1と糸変向ピン26とに堅固に結合されているので、支
持装置20は、全体で1つのまとまった支持体を形成し
ている。
【0033】ブレーキディスク9は、それぞれ1つの中
央開口27を有しており、この中央開口27を通って糸
変向ピン26が貫通して延びている。このようにして形
成されたブレーキディスク9は、その互いに向き合った
当接面がほぼ円弧状に湾曲されていて、耐摩耗性のコー
ティングを備えた外側面が支持ピン24に当て付けられ
ている。ブレーキディスク9は、互いに反対側に向けら
れた側が、環状の凹部を有しており、この凹部内に同様
に環状の永久磁石29が収容されている。これらの永久
磁石29は、ブレーキディスクに対して同心的に位置し
ていて、軸方向で極性を与えられており、この場合の極
性は、ブレーキディスク9が相互に引きつけ合うように
選定されている。
【0034】ブレーキディスク9は、支持装置20内に
おいて、ブラケット28によって紛失しないように保持
されており、このブラケット28は、ベースプレート2
3に対して平行に互いに間隔を保ってホルダ1で定置に
保持されている。ブラケット28とベースプレート23
との間には、軸方向で遊びを保って保持されたブレーキ
ディスク9のために十分なスペースが存在している。
【0035】ピン21を介してブシュ22内で軸方向で
摺動可能に支承された支持装置20は、この支持装置2
0のベースプレート23で、コイルばね31を介してブ
シュ2で支えられている。ピン21の反対側では、別の
コイルばね32が設けられており、このコイルばね32
は一方の端部が同様にブシュ22で支えられていて、他
方の端部が、ピン21に取り付けられた可動子33で端
部側が支えられている。
【0036】可動子33は、扁平な円筒形状の部材とし
て円板状に形成されていて、非作業位置で、電磁石35
の磁極片34に対してわずかな間隔を保って位置してい
る。電磁石35は、糸供給装置に関連して及びブシュ2
2に関連して定置に保持されている。可動子33は、磁
極片34と共にエアギャップを制限する弱磁性の部材で
ある。電磁石35が励磁されると、可動子33は励磁の
極性とは無関係に引き寄せられる。
【0037】以上記載した糸ブレーキは、それ以外は従
来形式で作業する糸供給装置において次のように作動す
る。
【0038】前記糸道に沿って走行する糸は、永久磁石
29によって互いに引き寄せられるブレーキディスク9
の間を通過する。糸が、ブレーキディスク9の間におい
て第1の割線方向で、糸変向ピン26に向かって侵入す
る間、糸はこの糸変向ピン26によって変向せしめられ
るので、第2の割線方向でブレーキディスク9から糸導
入孔14に向かって走行する。ブレーキディスク9の間
で締め付けられる糸は、これによって侵入側と退出側
で、半径方向の運動分力も、周方向の運動分力も得られ
る。
【0039】運転中に電磁石35は、脈動的な電圧例え
ば交流電圧によって絶え間なく負荷される。これによっ
て可動子33は、一時的に引き寄せられ、これによって
支持装置20全体は、支持ピン24の長手方向で約0.
1〜0.3mmの振幅で振動せしめられる。この振動の周
波数は、ブレーキディスク9が一緒に強く振動せしめら
れることがなく、ブレーキディスク9がその慣性に従っ
て軸方向でほぼ静止される程度に設計されている。これ
は、100Hz〜1kHz、一般的には500Hzの周
波数で達成される。ブレーキディスク9は、このような
観点からほぼ静止しており、支持装置20が軸方向で振
動するので、支持装置20とブレーキ9との間には常に
相対運動が形成され、この相対運動によって、各ブレー
キディスク9の外周面と支持ピン24との間の付着摩擦
が解消される。これによって、ブレーキディスク9は、
侵入及び退出せしめられる糸の、周方向に向けられた運
動分力に従って回転運動を行なうことができ、この回転
運動によって、走行する糸はブレーキディスク9を清掃
する。つまり堆積物を取り除く。この振動によって、各
ブレーキディスク9の外周面にも存在する堆積物は取り
除かれる。しかも、支持装置20の振動によって、通過
する糸10に向かう方向で、ブレーキディスク9の所定
の回転を補助するトルクが生じる。
【0040】糸を制動するブレーキディスク9は、通過
する糸10によって、支持装置20に関連したその軸方
向位置で調節される。支持装置20からブレーキディス
ク9に振動を伝達する手段は何も存在しない。これによ
ってブレーキディスク9と支持装置20との間の相対運
動は、事実上、支持装置20の運動振幅に相当する。従
って励磁するためには、最大で1mmのわずかな振動振幅
で十分である。従って電磁石35は、比較的小さい寸法
で構成することができる。
【0041】また、コイルばね31,32及び支持装置
20によって形成されたばね・質量体システムが、電磁
石35と可動子33とを介して形成された励起周波数に
ほぼ相当する共振を有している。得られる振動振幅は、
小さい励起効率で既に最大となる。
【0042】支持装置20への振動導入の変化実施例が
図3に示されている。それ以外については図2に関連し
て記載された構成の支持装置20は、支持ピン24に対
して直角にベースプレート23から離れる方向に延びる
アーム40で保持されている。このアーム40自体は、
アーム40に他方の端部が固定された板ばね41を介し
てばね弾性的に懸架されている。このアーム40はクラ
ンク状に形成されているので、板ばね41は支持装置2
0の非作業位置で、ブレーキディスク9を通過する糸に
よって規定される平面内にほぼ位置することになる。
【0043】アーム40と板ばね41との間の接続箇所
には、可動子33として働く区分42が設けられてお
り、この区分42は、図2に関連して説明した電磁石3
5に対して所定の間隔を保って配置されている。電磁石
35の磁極片34と区分42との間には、アーム40が
旋回する際に増大若しくは縮小するエアギャップが形成
されている。
【0044】このような糸ブレーキ8の構成において
も、運転中に電磁石35によって支持装置20の振動運
動が生ぜしめられる。しかしながらこれによって、軸方
向運動は行なわれず、支持装置20は、アーム40で振
動が生じた時に板ばね41によって規定された旋回軸線
を中心にして旋回せしめられる。この運動は、軸方向分
力も半径方向分力も有している。前記のように、軸方向
振動によって生ぜしめられる作用以外に、この実施例の
構成においては、振動の半径方向分力によって、ブレー
キディスク9を駆動する、より強いモーメントを生ぜし
めることができる。
【0045】図5の(A)及び(B)には、支持ピン2
4及び糸変向ピン26の配置に関連して変えられた糸ブ
レーキ8の変化実施例が示されている。この糸ブレーキ
8は、前記2つの実施例のものとは無関係に、軸方向で
ずらすことができる。図4の(A)及び(B)に示した
糸ブレーキ8においては、ブレーキディスク9のそれぞ
れの外周面に当接する1つの支持ピン24が設けられて
いるだけである。ブレーキディスク9のための第2の支
持箇所は、各ブレーキディスク9の中央開口27の縁部
に接触している糸変向ピン26を形成している。
【0046】この変化実施例における利点は、糸変向ピ
ン26及び、耐摩耗性のコーティングを備えた中央開口
27が、効果的にクリーンに維持されるという点にあ
る。それ以外の作用は前述の実施例の作用を同じであ
る。電磁石によって生ぜしめらる振動に従って及びブレ
ーキディスク9の回転運動によって、パラフィン、油及
び糸屑の堆積は避けられるか若しくは取り除かれる。
【0047】図6の(A)及び(B)に示した変化実施
例においては、支持ピン24も糸変向ピン26も、ブレ
ーキディスク9の中央開口27内に配置されている。し
かしながら支持ピン24だけが中央開口27の内壁に接
触している。それ以外は、ブレーキディスク9は、中央
開口27の範囲内で耐摩耗性のコーティングを備えてい
る。
【0048】図7に、一部だけ示した変化実施例による
糸ブレーキ8においては、ブレーキディスク9は、振動
させようとする支持装置20に属するガイドピン43で
回転可能、ならびに軸方向で摺動可能に軸受されてい
る。ガイドピン43及び中央開口27のそれぞれの直径
は、ブレーキディスク9が、大きすぎる遊びを有するこ
となくガイドピン43に取り付けられるような寸法に設
定されている。ガイドピン43は、このような糸ブレー
キの実施例において、ブレーキディスク9のための支持
機能も、糸変向ピンの機能も有している。
【0049】ガイドピン43においてブレーキディスク
9をセンタリングする作用を補助するために、ガイドピ
ン43は両端部で磁石44を備えている。これらの磁石
44は、棒状、円板状又は環状に構成されていて、軸方
向で極性を有している。ガイドピン43の自由端部に配
置された磁石44は、刻み目付きナットを備えており、
この刻み目付きナットは、ガイドピン43の一端部に設
けられたねじ山に取り付けられている。
【0050】磁石44は、それぞれこの磁石44の手前
に存在するブレーキディスク9を軸方向で突き放すよう
な極性を有している。この突き放し力は、ブレーキディ
スク9を付加的に互いに押しつけるように働く。しかも
これによって、ブレーキディスク9は、磁石44の間の
ほぼ中央に位置することになる。刻み目付きナットをガ
イドピン43にねじ被せる深さを変えることによって、
この押しつけ力を変えることができるようになってい
る。
【0051】それ以外は、このような糸ブレーキ8は、
前述の実施例のものと同様に機能する。この糸ブレーキ
8においても、支持装置20(この場合、ガイドピン4
3)が軸方向で振動せしめられることによって、ほぼ静
止状態にある、単にゆっくりと回転するブレーキディス
ク9とガイドピン43との間の相対運動が惹起され、こ
れによって、付着摩擦が克服され、堆積が避けられる。
永久磁石29と磁石44との間に作用する磁場の変化に
よって、及びブレーキディスク9の質量によって規定さ
れた固有周波数が、励起周波数よりも小さければ、ブレ
ーキディスクの振動は小さく維持される。
【0052】永久磁石29及び磁石44の代わりにコイ
ルばね45,46が設けられている糸ブレーキ8の実施
例は図8に示されている。コイルばね45は、一端部で
刻み目付きナットで支えられていて、他端部でブレーキ
ディスク9に支えられている。反対側には、他方のブレ
ーキディスク9と支持装置20との間に張られたコイル
ばね46が設けられている。2つのコイルばね45,4
6は、ガイドピン43に対して同心的に配置されてい
て、ブレーキディスク9を互いに圧縮すると同時にセン
タリングしている。コイルばね45,46が比較的柔軟
に設計されていて、コイルばね45,46及びブレーキ
ディスク9によって形成された振動するばね・質量体シ
ステムは、支持装置20を振動させる励起周波数を明ら
かに下回る共振周波数を有していれば、この実施例にお
いても、ブレーキディスク9は、ほぼ静止位置に保たれ
て、この場合ブレーキディスクはゆっくりとだけ回転す
る。従って、前述の、支持装置20の軸方向振動によっ
て得られる利点は、この実施例においても得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例による糸ブレーキを備えた糸
供給装置の側面図である。
【図2】図1に示した糸供給装置において、糸ブレーキ
の範囲を示す拡大し破断した平面図である。
【図3】別の実施例による糸ブレーキの平面図である。
【図4】さらに別の実施例による糸ブレーキの、(A)
は概略的な側面図、(B)は一部破断した平面図であ
る。
【図5】さらに別の実施例による糸ブレーキの、(A)
は概略的な側面図、(B)は一部破断した平面図であ
る。
【図6】さらに別の実施例による糸ブレーキの、(A)
は概略的な側面図、(B)は一部破断した平面図であ
る。
【図7】中央のガイドピン及び、糸ブレーキ部材の磁石
的なセンタリング部を備えた、さらに別の実施例による
糸ブレーキの一部破断した平面図である。
【図8】中央のガイドピン及び、ブレーキ部材を中央で
支承するためのばね部材を備えた、さらに別の実施例に
よる糸ブレーキの一部破断した平面図である。
【符号の説明】
1 ホルダ、 2 固定ねじ、 3 保持リング、 4
軸、 5 糸ドラム、 6 カップリング、 7 歯
付きベルト車、 8 糸ブレーキ、 9 ブレーキディ
スク、 10 糸、 11 糸孔、 12 スラブキャ
ッチャ、 13アングル部材、 14 糸導入孔、 1
5 貯蔵巻体、 16 糸導出孔、20 支持装置、
21 ピン、 22 ブシュ、 23 ベースプレー
ト、24 支持ピン、 26 糸変向ピン、 27 開
口、 28 ブラケット、29 永久磁石、 31,3
2 コイルばね、 33 可動子、 34 磁極片、
35 電磁石、 40 アーム、 41 板ばね、 4
2 区分、 43ガイドピン、 44 磁石、 45,
46 コイルばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘルマン シュモッデ ドイツ連邦共和国 ホルプ−デトリンゲン ヘヒンガー ヴェーク 8

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸ブレーキ装置(8)において、 第1のブレーキ部材(9)と、回転可能に支承された第
    2のブレーキ部材(9)とを備えており、これらのブレ
    ーキ部材の、制動しようとする糸(10)に接触する面
    が回転対称的に構成されていて、2つのブレーキ部材
    (9)が互いに同軸的に配置されており、 支持装置(20)が設けられており、該支持装置(2
    0)を介してブレーキ部材(9)が互いに同軸的に保持
    されていて、その共通の左右対称軸線を中心にして回転
    可能及び軸方向で自由に摺動可能に支承されており、 負荷を加える手段(29)が設けられており、この手段
    (29)によって、ブレーキ部材(9)が互いに可撓性
    に押しつけられるようになっており、 振動発生装置(33,35)が設けられており、該振動
    発生装置(33,35)によって支持装置(20)が振
    動せしめられ、発生した支持装置(20)の振動運動
    が、支持装置(20)によって保持されたブレーキ部材
    (9)の、ほぼ左右対称軸線の方向に延びるようになっ
    ていることを特徴とする、糸ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 第1のブレーキ部材(9)と第2のブレ
    ーキ部材(9)とが、支持装置(20)で回転可能に支持
    されている、請求項1の糸ブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 ブレーキ部材(9)が、支持装置(2
    0)に体して軸方向で、力の伝達に関連して連結解除さ
    れている、請求項1記載の糸ブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 ブレーキ部材(9)の質量慣性と、支持
    装置(20)の振動周波数とが互いに関連し合って、ブ
    レーキ部材(9)が、ほぼ振動しないか又は支持装置
    (20)よりも明らかに小さい振幅で振動せしめられる
    ように設計されている、請求項1記載の糸ブレーキ装
    置。
  5. 【請求項5】 ブレーキ部材(9)が互いに相対的にほ
    ぼ静止している、請求項1記載の糸ブレーキ装置。
  6. 【請求項6】 ブレーキ部材(9)が円板状又は皿状で
    ある、請求項1記載の糸ブレーキ装置。
  7. 【請求項7】 ブレーキ部材(9)が中央開口(27)
    を有しており、該中央開口(27)が環状面によって取
    り囲まれていて、この環状面でそれぞれ一方のブレーキ
    部材(9)が他方のブレーキ部材(9)に当接してい
    る、請求項1記載の糸ブレーキ装置。
  8. 【請求項8】 ブレーキ部材(9)が、支持装置(2
    0)に設けられた少なくとも1つの細長いガイド部材
    (24)で保持されている、請求項1記載の糸ブレーキ
    装置。
  9. 【請求項9】 前記ガイド部材(24)が中央開口(2
    7)を貫通している、請求項1及び7記載の糸ブレーキ
    装置。
  10. 【請求項10】 ガイド部材(26)が、中央開口(2
    7)の直径よりも著しく小さい直径を有しており、ガイ
    ド部材(26)が中央開口(27)を偏心的に貫通して
    配置されている、請求項9記載の糸ブレーキ装置。
  11. 【請求項11】 ガイド部材(43)がブレーキ部材
    (9)の開口(27)のほぼ中央を貫通していて、ガイ
    ド部材(43)の直径寸法は、ブレーキ部材(9)がガ
    イド部材(43)に支承されるように設計されている、
    請求項9記載の糸ブレーキ相違。
  12. 【請求項12】 支持装置(20)が、互いに平行に間
    隔を保って配置された2つの支持ピン(24)を有して
    いて、これらの支持ピン(24)に、ブレーキ部材
    (9)のそれぞれの外周面が当接している、請求項1記
    載の糸ブレーキ装置。
  13. 【請求項13】 ブレーキ部材(9)がそれぞれの外周
    面で、耐摩耗性のコーティングを備えている、請求項1
    2記載の糸ブレーキ装置。
  14. 【請求項14】 ブレーキ部材(9)が、支持装置(2
    0)における軸方向の位置に関連して、制動しようとす
    る糸(10)によってガイドされ、位置決めされる、請
    求項1記載の糸ブレーキ装置。
  15. 【請求項15】 負荷を加える手段が、ブレーキ部材
    (9)に設けられた、ブレーキ部材と協働する永久磁石
    (29)である、請求項1記載の糸ブレーキ装置。
  16. 【請求項16】 前記永久磁石(29)が軸方向で極性
    を有している、請求項1記載の糸ブレーキ装置。
  17. 【請求項17】 ブレーキ部材(9)のブレーキ力を変
    えるために、支持装置(20)で、互いに当接し合うブ
    レーキ部材(9)の両側に磁石(44)が設けられてい
    る、請求項1記載の糸ブレーキ装置。
  18. 【請求項18】 磁石(44)が軸方向で極性を有して
    いる、請求項1記載の糸ブレーキ装置。
  19. 【請求項19】 少なくとも1つの磁石(44)が、ブ
    レーキ部材(9)の左右対称軸線方向で軸方向に調節可能
    である、請求項1記載の糸ブレーキ装置。
  20. 【請求項20】 ブレーキ部材(9)が、ばね部材(4
    5,46)によって支持装置(20)で互いに付勢され
    ている、請求項1記載の糸ブレーキ装置。
  21. 【請求項21】 振動発生装置が、弱磁性又は永久磁石
    性の可動子(33)を備えた電磁石(35)である、請
    求項1記載の糸ブレーキ装置。
  22. 【請求項22】 可動子(33)がばね部材(31,3
    2,41)を介してばね弾性的に支承されていて、支持
    装置(20)を支持している、請求項21記載の糸ブレ
    ーキ装置。
  23. 【請求項23】 可動子(33)が、ブシュ(22)内
    で滑動ガイドされたピン(21)を介して支持装置(2
    0)に接続されていて、コイルばね(31,32)を介
    して支えられている、請求項22記載の糸ブレーキ装
    置。
  24. 【請求項24】 可動子(33)が、一端部で板ばね
    (41)に支えられててい、他端部で支持装置(20)
    を支持しており、該支持装置(20)が、旋回運動を伴
    なって振動し、これによって振動が、優勢的な軸方向分
    力と、著しく弱い半径方向分力とを有している、請求項
    22記載の糸ブレーキ装置。
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