JPH07266518A - 農業用ポリオレフィン系樹脂フィルム - Google Patents

農業用ポリオレフィン系樹脂フィルム

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JPH07266518A
JPH07266518A JP6063074A JP6307494A JPH07266518A JP H07266518 A JPH07266518 A JP H07266518A JP 6063074 A JP6063074 A JP 6063074A JP 6307494 A JP6307494 A JP 6307494A JP H07266518 A JPH07266518 A JP H07266518A
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vinyl acetate
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和彦 横山
Takashi Takazawa
孝 高澤
Atsushi Obayashi
厚 大林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防曇性の低下という劣化現象が大幅に改善さ
れた農業用ポリオレフィン系樹脂フィルムの提供。 【構成】 ポリオレフィン系樹脂100重量部に、無機
フィラーを0.1〜30重量部配合してなるフィルム層
を少なくとも一層含む基体ポリオレフィン系樹脂フィル
ムの片面又は両面に、シリカゾル及び/又はアルミナゾ
ルと疎水性熱可塑性樹脂からなるバインダーを主成分と
する防曇剤組成物に由来する被膜層が形成されてなる農
業用ポリオレフィン系樹脂フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農業用フィルムに関す
るものである。更に詳しくは、防曇性の持続性に優れた
農業用ポリオレフィン系樹脂フィルムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、農業用作物を半促成または抑制栽
培して、その市場性、生産性を高めるため、農業用塩化
ビニルフィルムやポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、及びポリオレフィン系樹脂を主体とした特殊
フィルムなどの農業用被覆材による被覆下に有用作物を
栽培する、いわゆるハウス栽培やトンネル栽培が盛んに
行われている。なかでも、ポリオレフィン系樹脂を主体
とした特殊フィルムは、フィルム中に可塑剤を含まず化
学的構造も安定しているため、長期の使用にも光線透過
性は殆ど変わらず、焼却しても有害ガスの発生がなく、
安価であることなどから近年盛んに利用されるようにな
ってきている。ハウスまたはトンネルの被覆資材として
使用されるフィルムには、フィルムの内側表面に付着し
た凝縮水を、栽培作物に落下させることなく、フィルム
内面に沿って流下させるといういわゆる「防曇性」を有
することが要求される。
【0003】従来、農業用途において、ポリオレフィン
系フィルムに防曇性を付与する方法として、液状の防曇
剤または防曇剤を含有する溶液を塗布する方法、あるい
は防曇剤を練り込む方法などが提案されており、実用化
されている。塗布する方法では、ポリオレフィン系樹脂
など疎水性樹脂表面に防曇剤を塗布し、親水性を付与す
るものであるが、この方法では短期間の防曇性には優れ
るものの、防曇剤が水滴によって流出し易く、防曇持続
性が甚だ不十分なものしか得られていない。また、防曇
剤を練り込む方法においては、練り込まれた防曇剤が樹
脂表面へブリードアウトすることにより、防曇性を発現
させるものであるが、この方法ではフィルムからの防曇
剤のブリードアウトが速く、該フィルムをハウスに展張
後1年も経過すると防曇性の効果が薄れるため、防曇持
続性の改良検討が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、防曇
性の低下という劣化現象が大幅に改善された農業用ポリ
オレフィン系樹脂フィルムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の要旨とす
るところは、ポリオレフィン系樹脂100重量部に、無
機フィラーを0.1〜30重量部配合してなるフィルム
層を少なくとも一層含む基体フィルムの片面又は両面
に、シリカゾル及び/又はアルミナゾルと疎水性熱可塑
性樹脂を主成分とする防曇剤組成物に由来する被膜層が
形成されてなる農業用ポリオレフィン系樹脂フィルムに
存する。以下、本発明を詳細に説明する。
【0006】本発明におけるポリオレフィン系樹脂とし
ては、α−オレフィン系の単独重合体、α−オレフィン
を主成分とする異種単量体との共重合体であり、具体的
には例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−
プロピレン共重合体、エチレン−ブテン共重合体、エチ
レン−4−メチル−1−ペンテン共重合体、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体等
があげられる。これらのうち、密度が0.890〜0.
935の低密度ポリエチレンやエチレン−α−オレフィ
ン共重合体および酢酸ビニル含有量が30重量%以下の
エチレン−酢酸ビニル共重合体が、透明性や耐候性およ
び価格の点から農業用フィルムとして好ましい。
【0007】本発明に係わる農業用フィルムに配合する
無機フィラーとしては、一般に用いられる各種の化合物
があげられ、特に、カルシウム、マグネシウム、アルミ
ニウム等の酸化物、水酸化物、炭酸塩、ケイ酸塩及び、
その複合物が好ましい。具体的には、クレー(カオリン
クレー、ソフタクレー、バードクレー、焼成クレー、ロ
ウ石クレー)、タルク(滑石、フレンチチョーク)、ア
スベスト(クリソタイル、クロシドライド、アンモナイ
ト、アンソフェライト、トレモライト、アクチノライ
ト)、マイカ、ベントナイト、セリサイト、ゼオライ
ト、アタパルジャイト、軽石粉、スレート粉、長石粉、
ケイ灰石、フラースアース、トリポリ石、蛭石、含水又
は無水の沈降性ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム
等で代表されるケイ酸塩、シリカ(石英粉、ケイ藻土、
ケイ石粉、ヒドロゲル、エアロゲル)、ハイドロタルサ
イト類(含水又は無水アルミニウム/マグネシウム塩基
性炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩:アルミニウム/
Zn塩基性炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩)、三酸
化アンチモン、酸化マグネシウム、二酸化チタン、酸化
亜鉛、酸化アルミ(含水又は無水)等の酸化物、炭酸カ
ルシウム(重質炭カル、軽質炭カル、膠質炭カル又は沈
降性炭カル、胡粉、チョーク、ウィッチング、アラレ
石)、炭酸マグネシウム(沈降性、含水及び無水)等の
炭酸塩、硫酸バリウム(バライト粉)、沈降性硫酸バリ
ウム、硫酸カルシウム(石コウ、軟石コウ又は沈降
性)、ブランフィクス等の硫酸塩、ライム(水酸化アル
ミ)、水酸化マグネシウム等の水酸化物、カーボンブラ
ック(ファーネス、チャンネル、ランプ、サーマル、ア
セチレン)、グラファイト、炭素繊維、炭素球、無煙炭
粉等の炭素原子から成る物、銅、アルミニウム、ブロン
ズ、鉛、亜鉛、スチール等の金属の粉末、繊維、ホイス
カーあるいはワイヤー、又は繊維状、球状、発泡、フラ
イアッシュ球、シラスバルーン等のガラス物質、バリウ
ムフェライト、マグネタイト、二硫化モリブデン、チタ
ン酸カリ等があげられる。これらは、1種または2種以
上を組合せて使用してもよい。
【0008】これら無機フィラーの形状は各種形状でよ
く、形状は具体的には、球状、立方状、板状、柱状、六
角板状、紡錘状、針状、繊維状、薄片状等がある。ま
た、無機フィラー粒子の大きさは特に制限されるもので
はないが、好ましくは0.01〜10ミクロン程度であ
る。無機フィラーの配合量は、ポリオレフィン系樹脂1
00重量部に対して、0.1〜30重量部の範囲内であ
る。配合量が0.1重量部未満では、基体フィルムとの
密着性が向上しない。他方、30重量部を越える場合に
は、フィルムの透明性が悪化すると共に、防曇性も悪化
する。従って、配合量は0.1〜30重量部であり、好
ましくは、0.5〜20重量部である。
【0009】更に、本発明の農業用フィルムには、必要
に応じて樹脂用添加剤、例えば防曇剤、紫外線吸収剤、
光安定剤、酸化防止剤、滑剤、熱安定剤、顔料、染料等
の着色剤、防霧剤、帯電防止剤等を通常の量で配合する
ことができる。防曇剤としては、非イオン系界面活性
剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤等が
あげられる。これらのうち、非イオン系界面活性剤が望
ましい。紫外線吸収剤としては、例えばベンゾトリアゾ
ール系、ベンゾエート系、ベンゾフェノン系、シアノア
クリレート系、フェニルサリシレート系等の紫外線吸収
剤があげられる。中でも、ベンゾフェノン系紫外線吸収
剤および/またはベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が
特に好ましい。
【0010】光安定剤としては、農業用ポリオレフィン
系樹脂フィルムに通常配合される種々の化合物を使用す
ることができる。具体的には例えば4−アセトキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジン)アジペー
ト、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)ベンゼン−1,3,5−トリカルボキシレート
等のヒンダードアミン系化合物があげられる。
【0011】酸化防止剤としては、2,6−ジ−ter
t−ブチル−4−メチルフェノール、2,2’−メチレ
ンビス(6−tert−ブチル−4−エチルフェノー
ル)、ジラウリルチオジプロピオネート等をあげること
ができる。滑剤ないし熱安定剤としては、例えばポリエ
チレンワックス、流動パラフィン、ビスアマイド、ステ
アリン酸、ステアリン酸亜鉛、脂肪族アルコール、ステ
アリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、リシノー
ル酸バリウム、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジ
マレート、有機リン酸金属塩、有機ホスファイト化合
物、フェノール類、β−ジケトン化合物等があげられ
る。
【0012】着色剤としては例えば、フタロシアニンブ
ルー、フタロシアニングリーン、ハンザイエロー、アリ
ザリンレーキ、酸化チタン、亜鉛華、群青、パーマネン
トレッド、キナクリドン、カーボンブラック等をあげる
ことができる。防霧剤としては、フッ素系界面活性剤が
あげられ、具体的には、通常の界面活性剤の疎水基のC
に結合したHの代わりにその一部または全部をFで置換
した界面活性剤で、特にパーフルオロアルキル基または
パーフルオロアルケニル基を含有する界面活性剤が好ま
しい。
【0013】以上の各種添加剤は、それぞれ1種または
2種以上を組合せて使用することができる。上記各種添
加剤の配合量は、フィルムの性能を悪化させない範囲、
通常はオレフィン系樹脂100重量部当り5重量部以下
の範囲で選ぶことができる。ポリオレフィン系樹脂に、
無機フィラー及び各種添加剤を配合するには、各々必要
量秤量し、リボンブレンダー、バンバリーミキサー、ス
ーパーミキサーその他従来から知られている配合機、混
合機を使用すればよい。このようにして得られた樹脂組
成物をフィルム化するには、それ自体公知の方法、例え
ば溶融押出し成形法(Tダイ法、インフレーション法を
含む)、カレンダー成形法等の従来から知られている方
法によればよい。
【0014】本発明の基体フィルムは無機フィラーを含
有するポリオレフィン系樹脂フィルム層のみからなる単
層でもよいが、防塵性や柔軟性及び強度などの点から積
層フィルムとしてもよい。基体フィルムを積層フィルム
とする場合は、少なくともポリエチレン又は酢酸ビニル
含有量10重量%未満のエチレン−酢酸ビニル共重合体
からなるフィルムと、酢酸ビニル含有量10〜30重量
%のエチレン−酢酸ビニル共重合体からなるフィルムと
からなる積層フィルムであることが好ましい。
【0015】無機フィラーは、少なくとも一層に配合し
てあれば、特に規定はなく、全層に配合してもよい。特
に、無機フィラーを含有するポリオレフィン系樹脂から
なるフィルム層の両面に、ポリオレフィン系樹脂からな
るフィルム層を設けた基体フィルムが好ましい。本発明
に係るフィルムは、透明でも、梨地でも、半梨地でもよ
く、その用途は農業用ハウス(温室)、トンネル等の被
覆用に使用できるほか、マルチング用、袋掛用等にも使
用できる。また、フィルム厚みについては強度やコスト
の点で0.03〜0.3mmの範囲のものが好ましく、
0.05から0.2mmのものがより好ましい。
【0016】基体フィルムの片面又は両面に被膜形成す
る防曇剤組成物は、シリカゾル及び/又はアルミナゾル
を主成分としており、これにシリカまたはアルミナのバ
インダー成分が混入されている。シリカゾル及び/又は
アルミナゾルは平均粒子径が5〜100mμの範囲のも
のが好ましい。平均粒子径が100mμを超えると塗膜
が白く失透し易くまた、5mμに満たないと防曇剤組成
物の安定性に欠けるので好ましくない。これらは、それ
ぞれ単独で使用しても両者を組合せて使用してもよい。
また、単独又は両者を組合せて使用する際に平均粒子径
の異なる2種以上のものを組合せて用いてもよい。両者
を組合せるときは、重量比でシリカゾル/アルミナゾル
が95〜5/5〜95(全体として100とする)の割
合にすることが好ましい。
【0017】シリカゾル及び/又はアルミナゾルは、通
常市販されている水に分散された製品そのもの、または
通常市販されているシリカ粉末、アルミナ粉末を水に分
散させて水性ゾルとしたもの、いずれであってもよい。
アルミナゾルは、高濃度で水に分散させようとすると、
分散液の粘度が急激に高まるといういわゆるチキソトロ
ピー性を示し、均質な分散液が得にくいが、コロイドミ
ルの様な媒質剪断内部攪拌機を用いると、均質な分散液
を得ることができる。また、この分散液にシリカゾルを
混合すると、分散液の粘度を降下させることができる。
【0018】他方のシリカゾルは、多くの場合粒子表面
は陰電荷に帯電しているが、アルミナゾルと組合せて用
いるときは陰電荷に帯電しているものを用いるのは好ま
しくない。これは、シリカゾルとアルミナゾルとを混合
すると、混合分散液は急激に凝集し、ゲル化し、分散不
良を生起する。従って、コロイダルシリカは、粒子表面
に陽電荷に帯電したものとするのがよい。
【0019】バインダー成分として使用する疎水性熱可
塑性樹脂としては、アクリル系樹脂、塩化ビニル−酢酸
ビニル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、塩化ビニル系樹
脂、塩化ビニリデン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ
カーボネート系樹脂、スチロール系樹脂、酢酸ビニル系
樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂等があげられるが、防
曇被膜の耐水性及び防曇持続性の点で疎水性アクリル系
樹脂が好適である。これらは1種または2種以上を組合
せて使用してもよい。
【0020】疎水性アクリル系樹脂とは、少なくとも合
計70重量%のアクリル酸の或いはメタクリル酸のアル
キルエステル類〔以下これを(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステル類と記す。〕、又は(メタ)アクリル酸アル
キルエステル類とアルケニルベンゼン類との単量体から
な混合物及び0〜30重量%の共重合しうるα,β−エ
チレン性不飽和単量体とを通常の重合条件に従って、例
えば界面活性剤の存在下に、重合させて得られる重合体
又は共重合体である。
【0021】防曇剤組成物の主成分であるシリカゾル及
び/又はアルミナゾルは、その配合量が固形分重量比で
バインダー成分の0.5〜40倍の範囲にあることが好
ましい。40倍を超えるときは、防曇効果が配合量に比
例して向上しないばかりでなく、塗布後に形成される塗
膜が白濁化し光線透過率を低下させる現象があらわれ、
また塗膜が粗雑で脆弱になり易くなる傾向がある。一
方、0.5倍に満たないときは、十分な防曇効果を発揮
し難くなる。防曇剤組成物には、バインダー成分同士を
架橋させる架橋性化合物を併用してもよい。こうするこ
とにより防曇被膜の耐水性を向上させることができる。
架橋性化合物の使用量は、バインダー成分の固形分に対
し0.1〜30重量%の範囲、特に0.5〜10重量%
の範囲が好ましい。更に、防曇剤組成物には、必要に応
じ、消泡剤、滑剤、帯電防止剤、その他の各種添加剤を
混合することができる。
【0022】本発明の防曇剤組成物は、通常液状で使用
される。液状分散媒としては、水を含む親和性ないし水
混合性溶媒があり、水:メチルアルコール、エチルアル
コール、イソプロピルアルコール等の一価アルコール
類:エチレングリコール、ジエチレングリコール、グリ
セリン等の多価アルコール類:ベンジルアルコール等の
環式アルコール類:セロソルブアセテート類:ケトン類
等があげられる。これらは単独で用いても併用してもよ
いが、本発明で用いる防曇剤組成物の分散安定性、フィ
ルム表面に塗布した後の濡れ性、液状分散媒除去の難
易、経済性を勘案して決めるのが好ましい。
【0023】また、基体フィルムの表面に形成される防
曇剤組成物の被膜層は、固形分の付着量として、一般に
0.01〜10g/m2、特に0.1〜5g/m2の範囲で
あることが好ましい。基体フィルムの表面に防曇剤組成
物の被膜層を形成するには、一般に各組成物の溶液また
は分散液をドクターブレードコート法、ロールコート
法、ディップコート法、スプレーコート法、ロッドコー
ト法、バーコート法、ナイフコート法、ハケ塗り等それ
自体公知の塗布方法を採用し塗布後乾燥すればよい。塗
布後の乾燥方法は、自然乾燥及び強制乾燥のいずれの方
法を採用してもよく、強制乾燥方法を採用する場合、通
常50〜250℃、好ましくは70〜200℃の温度範
囲で乾燥すればよい。加熱乾燥には熱風乾燥法、赤外線
乾燥法、遠赤外線乾燥法等適宜方法を採用すればよく、
乾燥速度、安定性を勘案すれば熱風乾燥法を採用するの
が有利である。
【0024】基体フィルムと被膜組成物に由来する被膜
との接着性が十分でない場合には、基体フィルムの表面
を予めアルコールまたは水で洗浄したり、プラズマ放電
処理、あるいはコロナ放電処理したり、他の塗料あるい
はプライマーを下塗りする等の前処理を施しておいても
よい。また、基体フィルムの片面又は両面への防曇剤組
成物に由来する被膜層の形成は、フィルムのハウス展張
時の作業性を向上する事などを目的に基体フィルムの片
面に形成しても両面に形成してもよい。本発明に係る農
業用ポリオレフィン系樹脂フィルムを実際に農業用に使
用するにあたっては、被膜が片面のみに形成されている
ときは、この被膜の設けられた面を、ハウスまたはトン
ネルの外側となるようにして使用する。
【0025】
【発明の効果】本発明に係る農業用ポリオレフィン系樹
脂フィルムは、基体フィルム中に無機フィラーが配合さ
れていることと、表面の防曇剤組成物に由来する被膜層
との相乗効果により、防曇持続効果が飛躍的に向上する
ので、農業用被覆資材としての利用価値は極めて大き
い。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例にもとづいて詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の例
に限定されるものではない。
【0027】実施例1〜12、比較例1〜5 (1)基体フィルムの調製 三層インフレーション成形装置として三層ダイに100
mmφ((株)プラ工研製)を用い、押出機は外内層を3
0mmφ((株)プラ技研製)2台、中間層を40mmφ
((株)プラ技研製)として成形温度160℃、ブロー
比2.0、引取速度5m/分にて表−1及び表−2に示
した成分からなる厚さ0.15mmの積層または単層フィ
ルムを得た。
【0028】(2)防曇剤組成物被膜層の形成 表−1及び表−2に示した主成分とバインダー成分と架
橋剤及び液状分散媒とを配合して防曇剤組成物を得た。
(1)で調製した基体フィルムの片面に、(積層フィル
ムの場合は内層の上に)、上記の防曇剤組成物を#5バ
ーコーターを用いて、各々塗布した。塗布したフィルム
を80℃のオーブン中に1分間保持して液状分散媒を揮
散させた。得られた各フィルムの被膜の量は約1g/m2
であった。得られた各フィルムについて、次のような評
価試験を行った。その結果を表−3及び表−4に示し
た。
【0029】1)透明性試験 本発明で得られたフィルムの波長555ミリミクロンに
おける平行光線透過率を分光光度計(日立製作所製、3
30型)によって測定し、その値を示した。 2)防曇性試験 三重県一志郡の圃場に、間口5.4m、棟高3m、奥行
15mのパイプハウス6棟を構築し、各棟に上記フィル
ムの1種を防曇剤組成物被膜層の成形された面がハウス
の内側になるように被覆した。評価方法は、展張中のフ
ィルム内側にした面に、水滴の付着する状況を経時的に
肉眼で観察した。評価基準は、次の通りである(平成元
年12月試験開始)。
【0030】◎・・・フィルム表面(ハウス内側に面し
た方、以下同じ)に付着した水滴同士が合体して薄膜状
に広がり、この薄膜状部分の面積がフィルム表面の2/
3以上にわたるもの。 ○・・・フィルム表面に付着した水滴同士の合体は認め
られるが、この薄膜状部分の面積がフィルム表面の2/
3未満、1/2以上のもの。 ○x・・・フィルム表面に付着した水滴同士の合体は認
められるが、この薄膜状部分の面積がフィルム表面の1
/2未満のもの。 △・・・フィルム表面に付着した水滴同士の合体は認め
られるが、薄膜状部分の形状が認められないもの。 ×・・・フィルム表面に付着した水滴同士の合体が認め
られないもの。
【0031】3)促進防曇性試験 500ccビーカーに300ccの水(50℃)を入れ、防
曇剤組成物被膜層の形成された面がビーカーの内側にな
るように検体フィルムにてビーカーを被覆したのち、恒
温水槽(50℃)にビーカーを地表面から10度傾斜さ
せて低部から2/3の部分まで水浸させ、25℃の恒温
室に所定時間放置した後のフィルム面の状況を肉眼観察
した。フィルム面の水滴の流れ状態を前記防曇性試験と
同じ基準で評価した。
【0032】4)密着性試験 防曇剤組成物の被膜を形成した面にセロハンテープを接
着し、このセロハンテープを剥した時に、塗膜の剥離状
況を肉眼で観察した。評価基準は、次の通りである。 ○ ・・・塗膜が全く剥離せず、完全に残ったもの。 ○x・・・塗膜の2/3以上が剥離せず残ったもの。 △ ・・・塗膜の2/3以上が剥離したもの。 × ・・・塗膜が完全に剥離したもの。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】
【表5】*1 LDPE:三菱化成(株)製 商品名ノバテックF13
1 (MFR=1.3g/10分) EVA−2:三菱油化(株)製 商品名ユカロンエバV
403E (MFR=0.5g/10分) EVA−1:日本ユニカー(株)製 商品名NUC−3
550 (MFR=0.5g/10分) *2 シリカ:住友セメント(株)製 (形状:粒状、粒径
0.01〜0.02μm) 水酸化アルミニウム:昭和軽金属(株)製 商品名ハイ
ジライトH42M (形状=六角板状、平均粒径=1.
0μm) ハイドロタルサイト類:協和化学(株)製 商品名アル
カマイザー1 (形状=球状、平均粒径=0.4μm) *3 紫外線吸収剤:大阪精化(株)製 商品名セイカライザ
ーE (ベンゾフェノン系紫外線吸収剤) *4 カタロイドSI−30、カタロイドSI−80P(登録
商標):触媒化成工業(株)製 水分散型コロイダルシ
リカ OSCAL−1432(登録商標):触媒化成工業
(株)製 溶液分散型コロイダルシリカ アルミナゾル520:日産化学工業(株)製 水分散型
アルミナゾル *5 カヤクリルレジンH−300(登録商標):日本化薬工
業(株)製 アクリルエマルジョン ダイヤナールBR−101(登録商標):三菱レイヨン
(株)製 熱可塑性アクリルレジン メトローズ65SH50:信越化学工業(株)製 水
溶性セルロースエーテル 重合物−A:親水性熱可塑性アクリル樹脂 四ツ口フラスコにポリオキシエチレンラウリルエーテル
2重量部及び水80重量部を仕込んで窒素ガス気流下に
60〜70℃まで加熱し、ここに過硫酸アンモニウム
0.5重量部を添加し、さらに、下記に示す各単量体の
混合物100重量部を3時間にわたり滴下した。この
後、同温度にて2時間保持後冷却し、アンモニア水で中
和して、アクリル系樹脂エマルジョン重合物−Aを得
た。 2−ヒドロキシエチルアクリレート:70%、メチルメ
タクリレート:20%、エチルアクリレート:9%、ア
クリル酸:1% *6 エピクロン860(登録商標):大日本インキ化学工業
(株)製 ビスフェノールAタイプ エポキシ化合物 T.A.Z.M:相互薬工(株)製 アジリジン系化合
【0038】
【表6】
【0039】
【表7】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂100重量部に無
    機フィラーを0.1〜30重量部配合してなるフィルム
    層を少なくとも一層含む基体ポリオレフィン系樹脂フィ
    ルムの片面又は両面に、シリカゾル及び/又はアルミナ
    ゾルを疎水性熱可塑性樹脂からなるバインダーを主成分
    とする防曇剤組成物に由来する被膜層が形成されてなる
    農業用ポリオレフィン系樹脂フィルム。
  2. 【請求項2】 ポリオレフィン系樹脂が、ポリエチレン
    及び/又はエチレン−酢酸ビニル共重合体である請求項
    1記載の農業用ポリオレフィン系樹脂フィルム。
  3. 【請求項3】 防曇剤組成物に由来する被膜のシリカゾ
    ル及び/又はアルミナゾルの配合量が、固形分重量比で
    疎水性熱可塑性樹脂の0.5〜40倍の範囲である請求
    項1または2記載の農業用ポリオレフィン系樹脂フィル
    ム。
  4. 【請求項4】 疎水性熱可塑性樹脂が疎水性アクリル系
    樹脂である請求項1ないし3のいずれかの項に記載の農
    業用ポリオレフィン系樹脂フィルム。
  5. 【請求項5】 基体フィルムが、ポリエチレン又は酢酸
    ビニル含有量10重量%未満のエチレン−酢酸ビニル共
    重合体からなるフィルム層(A)と、酢酸ビニル含有量
    10〜30重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体から
    なるフィルム層(B)を含んでおり、且つ、フィルム層
    (A)又は/及びフィルム層(B)に無機フィラーが
    0.1〜30重量部配合されている請求項1ないし4の
    いずれかの項に記載の農業用ポリオレフィン系樹脂フィ
    ルム。
  6. 【請求項6】 基体フィルムが、ポリオレフィン系樹脂
    100重量部に無機フィラーを0.1〜30重量部配合
    してなるフィルム層の両面に、無機フィラーが配合され
    ていないポリオレフィン系樹脂からなるフィルム層を設
    けた3層フィルムである請求項1ないし4のいずれかの
    項に記載の農業用ポリオレフィン系樹脂フィルム。
  7. 【請求項7】 無機フィラーを配合してなるフィルム層
    が酢酸ビニル含有量10〜30重量%のエチレン−酢酸
    ビニル共重合体からなるフィルム層で、且つ、無機フィ
    ラーが配合されていないポリオレフィン系樹脂からなる
    フィルム層の少なくとも一層がポリエチレン又は酢酸ビ
    ニル含有量10重量%未満のエチレン−酢酸ビニル共重
    合体からなるフィルム層である請求項6記載の農業用ポ
    リオレフィン系樹脂フィルム。
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