JP2003325060A - 農業用ポリオレフィン系樹脂フィルム - Google Patents

農業用ポリオレフィン系樹脂フィルム

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JP2003325060A
JP2003325060A JP2002138826A JP2002138826A JP2003325060A JP 2003325060 A JP2003325060 A JP 2003325060A JP 2002138826 A JP2002138826 A JP 2002138826A JP 2002138826 A JP2002138826 A JP 2002138826A JP 2003325060 A JP2003325060 A JP 2003325060A
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film
ethylene
polyolefin resin
weight
agricultural
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JP2002138826A
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Kazuhiko Yokoyama
和彦 横山
Takuya Ichimura
拓野 市村
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Mitsubishi Chemical MKV Co
Original Assignee
Mitsubishi Chemical MKV Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 栽培作物に制限が無く、長期間にわたりハウ
ス内資材の劣化抑制効果に優れ、かつ、フィルムの初期
透明性、防塵性、防曇持続性及び耐候性を満足する農業
用フィルムを提供する。 【解決手段】 ポリオレフィン系樹脂と、0.02〜1
重量%のトリアジン系紫外線吸収剤と、0.1〜10重
量%の金属酸化物よりなる無機系紫外線吸収剤と、分子
量2000以上のヒンダードアミン系光安定剤0.1〜
5重量%とを含有する樹脂組成物を製膜してなる層を少
なくとも1層有してなることを特徴とする、農業用ポリ
オレフィン系樹脂フィルム

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農業用フィルムに
関するものである。更に詳しくは、栽培作物に制限が無
く、ハウス内資材の劣化抑制持続効果及び耐候性に優れ
た農業用ポリオレフィン系樹脂フィルムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、農作物を促成または抑制栽培し
て、その市場性、生産性を高めるため、農業用塩化ビニ
ルフィルムやポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重
合体およびポリオレフィン系樹脂を主体とした特殊フィ
ルム等の農業用被覆資材による被覆下に有用植物を栽培
する、いわゆるハウス栽培やトンネル栽培が盛んに行わ
れている。中でもポリオレフィン系樹脂を主体とした特
殊フィルムは、密度が塩化ビニル樹脂より小さいために
軽く、焼却しても有害ガスの発生の懸念が少なく、更
に、インフレーション成形法により、巾継ぎの為の接着
加工を必要としない広幅フィルムが安価に提供できるこ
となどから盛んに利用されるようになってきている。
【0003】さて、この様な農業用ハウスは年々大型化
しており、ハウスをフィルムで覆うためのフィルム展張
作業は多くの人手を要するようになってきている。その
一方で、農業従事者の数は年々減少すると共に高齢化が
進行しており、毎年の展張作業に人手を確保することは
容易ではない状況にある。
【0004】この様な状況に鑑み、ハウスに展張するフ
ィルムは展張作業が容易で極力張り替えまでの使用期間
の長いフィルム、言い換えれば、2年以上の長寿命を有
する農業用フィルムの開発が求められている。この様な
要求に対して、フィルムの具備すべき性能としては、初
期透明性、耐候性、防塵性、防曇持続性及び紫外線透過
性(栽培作物に制限が無く使用できる)等が挙げられ
る。これらの性能の中で、上述したようにフィルムの長
期展張化に伴い、重要な性能として初期透明性、防塵
性、耐候性及び防曇持続性と共に、紫外線透過性に優れ
たフィルムが要求される様になってきた。一般的には、
農業用ポリオレフィン系樹脂フィルムは農業用塩化ビニ
ルフィルムに比較して、やや初期透明性は劣るものの、
フィルム中に可塑剤などのブリード物を多量に含まない
ので、防塵性は良好であるといわれている。
【0005】また、ヒンダードアミン系光安定剤(通
称;HALS)の登場により、当該光安定剤を適用する
ことで、紫外線吸収剤(通称;UV剤)を多量に添加し
なくても、2年以上の長期展張が可能な紫外線透過型フ
ィルムが種々提案され、この様なフィルムは、従来の農
ビでは不可能であったミツバチ利用栽培や、ナスの色つ
き等の栽培作物に制限が無いこともあり、農業用被覆資
材に占める比率も年々増加している。
【0006】しかしながら、近年こうした紫外線透過型
フィルムを被覆したハウスでは、従来の農業用塩化ビニ
ルフィルムに比べ、ハウス骨材や内張りフィルム、べた
がけ資材(不織布)等のハウス内資材が、フィルムを透
過した紫外線により早期に劣化するという問題が生じて
きた。こうしたハウス内資材の早期劣化に対して、栽培
作物に制限が出ない程度に紫外線の透過率を、紫外線吸
収剤の添加量を調整する事で改良する試みが種々行われ
ているが、ベンゾフェノン系やベンゾトリアゾール系の
有機系紫外線吸収剤では、フィルム展張後数ヶ月〜1年
程度で紫外線吸収能が消失してしまい、また、無機系紫
外線吸収剤では、得られるフィルムの外観(2次凝集に
よるブツ)や透明性が悪化すると共に、展張経時による
フィルムの劣化が激しく耐候性が悪化する問題点があ
り、栽培作物に制限のないレベルで長期にわたり安定し
た紫外線吸収能を保持し、ハウス内資材の劣化を抑制し
た長期展張型農業用ポリオレフィン系樹脂フィルムは未
だ得られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記欠
点を克服し、栽培作物に制限が無く、長期間にわたりハ
ウス内資材の劣化抑制効果に優れ、かつ、フィルムの初
期透明性、防塵性、防曇持続性及び耐候性を満足するフ
ィルムについて鋭意検討した結果、ポリオレフィン系樹
脂に特定の有機系紫外線吸収剤と、特定の無機系紫外線
吸収剤と、特定のヒンダードアミン系光安定剤とを特定
量併用して配合する事で、本目的が達成し得ることを見
いだし本発明を完成した。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の要旨とす
るところは、ポリオレフィン系樹脂と、0.02〜1重
量%のトリアジン系紫外線吸収剤と、0.1〜10重量
%の金属酸化物よりなる無機系紫外線吸収剤と、分子量
2000以上のヒンダードアミン系光安定剤0.1〜5
重量%とを含有する樹脂組成物を製膜してなる層を少な
くとも一層有してなる農業用ポリオレフィン系樹脂フィ
ルムに存し、更に、好ましくは該樹脂組成物層を含むフ
ィルムが、波長320〜380nmの紫外部における全
光線透過率の最低値が30〜60%の範囲であり、か
つ、400nm〜700nmの可視部全光線透過率が8
5%以上であることを特徴とする、農業用ポリオレフィ
ン系樹脂フィルムに存する。また、好ましくは該ポリオ
レフィン系樹脂が、エチレンと炭素原子数4〜10のα
−オレフィンとをメタロセン触媒により共重合して得ら
れるエチレン−α−オレフィン共重合体(通称メタロセ
ンポリエチレン)、高圧ラジカル法低密度ポリエチレン
(HP−LDPE)、酢酸ビニル含有量が1〜25重量
%のエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)及び、チ
ーグラー触媒、酸化クロム触媒、酸化モリブテン触媒に
よりエチレンと炭素原子数4〜20のα−オレフィンと
を共重合して得られるエチレン−α−オレフィン共重合
体(L−LDPE)の中から選ばれる少なくとも1種の
ポリオレフィン系樹脂であること、また好ましくは、該
樹脂組成物に含有される無機系紫外線吸収剤が、平均粒
子径が0.01〜5μmの酸化亜鉛及び/又は酸化セリ
ウムより選ばれてなること、更に好ましくは、該フィル
ムのハウス内面側に、バインダー樹脂と無機質コロイド
ゾルを主成分とする防曇性塗膜が形成されてなることを
特徴とする農業用ポリオレフィン系樹脂フィルムに存す
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いる、ポリオレフィン系樹脂としては、たと
えば、エチレンと炭素原子数4〜10のα−オレフィン
とをメタロセン触媒により共重合して得られるエチレン
−α−オレフィン共重合体(通称メタロセンポリエチレ
ン)、高圧ラジカル法低密度ポリエチレン(HP−LD
PE)、酢酸ビニル含有量が1〜25重量%のエチレン
−酢酸ビニル共重合体(EVA)及び、チーグラー触
媒、酸化クロム触媒、酸化モリブテン触媒によりエチレ
ンと炭素原子数4〜20のα−オレフィンとを共重合し
て得られるエチレン−α−オレフィン共重合体(L−L
DPE)の中から選ばれる少なくとも1種のポリオレフ
ィン系樹脂が挙げられる。
【0010】メタロセン触媒により共重合して得られる
特定の特性を有するエチレン−α−オレフィン共重合体
樹脂は、通常メタロセンポリエチレンといわれているも
のであり、エチレンと1−ブテン、1−ペンテン、1−
ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、
1−デセン等、炭素原子数4〜10のα−オレフィンと
の共重合体が挙げられる。これらの中では、炭素原子数
4〜8のα−オレフィンとの共重合体が得られる樹脂の
強度と生産コストの点からより好ましい。この共重合体
は、(I法)特開昭58−19309号、特開昭59−
95292号、特開昭60−35005号、特開昭60
−35006号、特開昭60−35007号、特開昭6
0−35008号、特開昭60−35009号、特開昭
61−130314号、特開平3−163088号の各
公開公報、ヨーロッパ特許出願公開第420436号明
細書、米国特許第5055438号明細書及び国際公報
WO91/04247号明細書などに記載されている方
法、即ちメタロセン触媒、特にメタロセン・アンモキサ
ン触媒、又は、例えば、国際公開公報WO92/017
23号明細書等に開示されているような、メタロセン化
合物と、メタロセン化合物と反応して安定なイオンとな
る化合物からなる触媒、又は、更には、特開平5−29
5020号、特開平5−295022号などに記載され
ているような、メタロセン化合物を無機化合物に担持さ
せた触媒などを使用して、主成分のエチレンと従成分の
炭素数4〜10のα−オレフィンとを、得られる共重合
体の密度が0.900〜0.930g/cm3 となるよ
うに共重合させる方法である。この重合方法としては、
高圧イオン重合法、溶液法、スラリー法、気相法などを
挙げることができる。
【0011】該メタロセンポリエチレンのメルトフロー
レート(MFR)は、JIS−K6760による測定法
で0.1〜10g/10分、より好ましくは0.2〜5
g/10分の範囲にある。該MFRがこの範囲より大き
いと、インフレーション成型時にフィルムが蛇行し巻き
取りフィルムの端部が不揃いとなり、成形安定性に欠け
る。また、該MFRがこの範囲より小さいと成形機への
負荷が増大するため、生産速度を減少させて圧力の増大
を抑制しなければならず、生産性が著しく低下し実用性
に乏しい。該メタロセンポリエチレンの密度はJIS−
K6760による測定法で0.900〜0.930g/
cm3 、より好ましくは0.910〜0.925g/c
m3の範囲にある。該密度がこの範囲より大きいとフィ
ルムの透明性が悪化しやすいとともに、ハウスへの展張
時にシワや弛みを生じやすく、また、該密度がこの範囲
より小さいと、ベタツキによりブロッキングが生じやす
く、ハウスへの展張作業時の開口性やフィルムの展開性
が著しく悪化するため実用性に乏しい。該メタロセンポ
リエチレンの分子量分布(重量平均分子量/数平均分子
量)はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C)によって求められる。この場合の分子量分布は1.
5〜3.5、好ましくは1.5〜3.0の範囲にある。
該分子量分布がこの範囲より大きいと機械的強度が低下
しやすいとともに、低分子量成分のブリードアウトによ
り防塵性が悪化するため好ましくない。該分子量分布が
この範囲より小さいと、成形時にフィルムが蛇行しバブ
ルの安定性が著しく悪化しやすい。
【0012】本発明における他の樹脂成分としては、高
圧ラジカル法で製造されたエチレンの単独重合体(通称
HP−LDPE)、チーグラー触媒、酸化クロム触
媒、酸化モリブテン触媒の存在下、エチレンと1−ブテ
ン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペ
ンテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1
−トリデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、
1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン、1−オクタデセ
ン、1−ノナデセン、1−エイコデセン等、炭素原子数
4〜20のα−オレフィンとを液相または気相で共重合
させることにより得られるエチレン−α−オレフィン共
重合樹脂(通称 L−LDPE)、及び酢酸ビニル含有
量が1〜25重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂
挙げられる。これらの中でも、MFRが0.1〜5g/
10分、かつ、密度が0.910〜0.925g/cm
3の範囲にあるLDPE、L−LDPE樹脂及び酢酸ビ
ニル含有量が5〜20重量%の範囲にあるエチレン−酢
酸ビニル共重合樹脂がフィルムの成形性や透明性、柔軟
性及び価格の点から好ましい。なお、これらの樹脂は単
独で、または必要に応じて2種以上組み合わせて用いる
ことが出来る。
【0013】本発明に用いるトリアジン系紫外線吸収剤
としては、特に好ましくはトリアリールトリアジン系紫
外線吸収剤が挙げられ、更に好ましくは下記式(1)で
表されるトリアリールトリアジン系紫外線吸収剤が挙げ
られる。
【化1】 (式中、R1〜R5は、それぞれ独立して水素原子、又
は炭素数1〜10のアルキル基を表す。) 例えば、2-(4,6-ジフェニル-1,3,5-トリアジ
ン-2-イル)-5-[(ヘキシル)オキシ]-フェノール
(TINUVIN 1577FF,チバ・スペシャリテ
ィ・ケミカルズ社製)、2-[4,6-ビス(2,4-ジ
メチルフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]-
5-(オクチルオキシ)フェノール(サイアソーブUV
1164、サイテック社製)等が挙げられる。これらト
リアジン系紫外線吸収剤は単独で又は2種以上を組み合
わせて用いることが出来る。
【0014】その配合量は、ポリオリフィン系樹脂組成
物中の0.02〜1重量%、好ましくは0.05〜0.
5重量%の範囲内で選ばれる。配合量が0.02重量%
未満では、無機系紫外線吸収剤とヒンダードアミン系光
安定剤を併用しても、展張経時でフィルムが白濁し透明
性が悪化すると共に物性強度の低下も大きい。一方、配
合量が1重量%を超えると、無機系紫外線吸収剤とヒン
ダードアミン系光安定剤を併用しても、展張経時による
ブリードアウトにより、フィルムの防塵性が悪化すると
ともに耐候性の向上効果も小さい。
【0015】本発明で使用可能な金属酸化物よりなる無
機系紫外線吸収剤としては、酸化亜鉛、酸化チタン、酸
化セリウム等が挙げられる。これらの中でも平均粒子径
が0.01〜5μmの酸化亜鉛及び/又は酸化セリウム
が、成形加工時の分散性や得られるフィルムの初期透明
性から好ましい。これら無機系紫外線吸収剤は単独で、
又は2種以上を組み合わせて用いることが出来る。
【0016】その配合量は、ポリオリフィン系樹脂組成
物中の0.1〜10重量%、好ましくは、0.2〜5重
量%の範囲内で選ばれる。配合量が0.1重量%未満で
は、トリアジン系紫外線吸収剤及びヒンダードアミン系
光安定剤を併用しても、展張経時による紫外線吸収能の
長期保持性が充分でなく、内張り資材の劣化抑制保持効
果に劣る。一方、配合量が10重量%を超えると、成形
加工性が悪化すると共に、初期透明性や防塵性が悪化す
る。
【0017】本発明で使用可能な分子量2000以上の
市販のヒンダードアミン系光安定剤を例示すると、CH
IMASSORB119FL(分子量約2000)、C
HIMASSORB2020FDL、CHIMASSO
RB944(分子量2000〜3100)、TINUV
IN622LD(分子量3100〜4000)(以上チ
バ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)、アデカスタブ
LA-63、アデカスタブLA-68(以上旭電化社製)
UVINUL5050H(BASF社製)等が挙げられ
る。これらヒンダードアミン系光安定剤は単独で又は2
種以上を組み合わせて用いることが出来る。
【0018】その配合量は、ポリオリフィン系樹脂組成
物中の0.1〜5重量%、好ましくは0.2〜2重量%
の範囲内で選ばれる。配合量が0.1重量%未満では紫
外線吸収能の長期保持性が劣り、また、内張り資材の劣
化抑制保持効果も充分でない。一方、ヒンダードアミン
系光安定剤が5重量%より多いと、フィルム成形後のブ
リードアウトが劣り初期透明性及び防塵性が悪化すると
共に、防曇持続性も悪化する。
【0019】なお、本発明で使用可能なヒンダードアミ
ン系光安定剤は、分子量が2000以上のものである。
分子量が2000未満では、紫外線吸収剤の展張経時で
の吸収能保持性が充分でないばかりか、ブリードアウト
が激しく透明性、防塵性の悪化と共に、耐候性も向上し
ない。
【0020】本発明に係る農業用ポリオレフィン系樹脂
フィルムは、該樹脂組成物を製膜してなる層を少なくと
も1層有するフィルムであり、該樹脂組成物には、
(a)トリアジン系紫外線吸収剤と(b)金属酸化物よ
りなる無機系紫外線吸収剤と(c)分子量2000以上
のヒンダードアミン系光安定剤とを必須とする。それぞ
れの成分比として好ましくは、(a):(b):(c)
=0.01〜2:0.1〜10:1、更に好ましくは
0.02〜1.5:0.2〜8:1の比が挙げられる。
【0021】本発明に係る農業用ポリオレフィン系樹脂
フィルムは、その全体として、波長320〜380nm
における全光線透過率の最低値が30〜60%の範囲が
好ましく、40〜60%の範囲がより好ましい。波長3
20〜380nmにおける全光線透過率の最低値が30
%未満では、栽培作物に制限が生じ、逆に最低値が60
%を超えるとハウス内資材の劣化抑制効果が充分でない
ため好ましくない。特に好ましくは、フィルム製造後か
ら少なくとも24ヶ月展張後の間の波長320〜380
nmにおける全光線透過率の最低値が、30〜60%の
フィルムである。また、本発明に係る農業用ポリオレフ
ィン系樹脂フィルムは、フィルムの製造後(展張前)の
値として、400nmから700nmの可視部全光線透
過率が85%以上であることが好ましく、87%以上が
より好ましい。この可視部全光線透過率の具体的測定方
法としては、フィルムの製造後に波長555nmにおけ
る全光線透過率を測定する方法が挙げられる。
【0022】本発明における樹脂組成物は、上記樹脂に
本発明の目的を損なわない範囲で、酸化防止剤、滑剤な
いし熱安定剤、アンチブロッキング剤、保温剤、防曇
剤、着色剤、帯電防止剤等の各種添加剤を配合すること
が出来る。
【0023】本発明において用いられる保温剤として
は、Mg、Ca、Zn、Al、Si、Liの少なくとも
1原子を含有する無機水酸化物等が挙げられる。具体的
には、水酸化リチウム、水酸化マグネシウム、水酸化カ
ルシウム、水酸化アルミニウム、炭酸マグネシウム、炭
酸カルシウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸
カルシウム、硫酸亜鉛、硫酸アルミニウム、燐酸リチウ
ム、燐酸ナトリウム、燐酸カリウム、リン酸カルシウ
ム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸ア
ルミニウム、ケイ酸チタン、アルミン酸ナトリウム、ア
ルミン酸カリウム、アルミン酸カルシウム、アルミノケ
イ酸ナトリウム、アルミノケイ酸カリウム、アルミノケ
イ酸カルシウム、カオリン、タルク、マイカ、クレー、
ハイドロタルサイト類化合物、リチウム・アルミニウム
複合水酸化物、リチウム・アルミニウム・マグネシウム
複合炭酸塩化合物、リチウム・アルミニウム・マグネシ
ウム複合ケイ酸塩化合物、アルミニウム・マグネシウム
・ケイ素複合水酸化物、アルミニウム・マグネシウム・
ケイ素複合炭酸塩化合物、アルミニウム・マグネシウム
・ケイ素複合硫酸塩化合物、チャルコアルマイト化合物
等の無機微粒子が挙げられる。これらの内でも、樹脂中
での分散性、透明性及び保温性の点からハイドロタルサ
イト類化合物が好ましい。上記のような無機微粒子は、
単独又は2種以上を組み合わせて使用することができ
る。
【0024】その平均粒子径は、0.05〜10μm、
より好ましくは0.1〜5μmの範囲である。無機微粒
子の平均粒子径が上記範囲より小さいと、樹脂中での分
散性が劣りブツ(二次凝集物)が生成してフィルム外観
が悪化すると共に、樹脂との混練時に粉立ちが激しく、
ハンドリング性が劣り実用性に乏しい。逆に、無機微粒
子の平均粒子径が上記範囲より大きいと、透明性で劣っ
たり、押出し機のブレーカースクリーン部で目詰まりを
生じ生産性が低下するので好ましくない。
【0025】かかる保温剤の配合量は、特に規定される
ものではないが、樹脂組成物中の1〜25重量%が好ま
しい。無機微粒子の含有量が、上記範囲より小さいと保
温性の点で不充分であり、上記範囲より大きいと透明性
が悪化すると共に機械強度が低下するため好ましくな
い。
【0026】本発明で使用可能な市販の酸化防止剤を例
示すると、IRGANOX1010、IRGANOX1
035、IRGANOX1076、IRGANOX10
98、IRGANOX1135、IRGANOX114
1、IRGANOX1222、IRGANOX133
0、IRGANOX1425、IRGANOX152
0、IRGANOX245、IRGANOX259、I
RGANOX3114、IRGANOX5057、IR
GANOX565、IRGAFOS168、IRGAF
OS38、IRGAFOS P-EPQ、IRGAFOS
126、HP-136(以上、チバ・スペシャリティ・
ケミカルズ)、アデカスタブAO-20、アデカスタブ
AO-30、アデカスタブAO-40、アデカスタブAO
-50、アデカスタブAO-60、アデカスタブAO-7
0、アデカスタブAO-80、アデカスタブAO-33
0、アデカスタブPEP-4C、アデカスタブPEP-
8、アデカスタブPEP-8W、アデカスタブPEP-1
1、アデカスタブPEP-24G、アデカスタブPEP-
36、アデカスタブPEP-36Z、アデカスタブHP-
10、アデカスタブ2112、アデカスタブ260、ア
デカスタブ522A、アデカスタブ329K、アデカス
タブ1178、アデカスタブ1500、アデカスタブ
C、アデカスタブ135A、アデカスタブ3010、ア
デカスタブTPP、アデカスタブAO-23、アデカス
タブAO-412S、アデカスタブAO-503A(以
上、旭電化)等のヒンダードフェノール系、リン系、イ
オウ系のもの等を挙げることが出来る。これら酸化防止
剤は単独で、または2種以上を組み合わせて用いること
ができ、通常0.01〜0.5重量部の範囲が好まし
い。
【0027】滑剤ないし熱安定剤としては、例えばポリ
エチレンワックス、流動パラフィン、脂肪族アルコー
ル、ステアリン酸、ラウリン酸アマイド、パルミチン酸
アマイド、オレイン酸アマイド、ステアリン酸アマイ
ド、エルシン酸アマイド、ステアリン酸亜鉛、ステアリ
ン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリ
ン酸バリウム、リシノール酸バリウム、ジブチル錫ジマ
レート、有機リン酸金属塩、有機ホスフェート化合物、
有機ホスファイト化合物、フェノール類、β−ジケトン
化合物等が挙げられる。これら滑剤ないしは熱安定剤は
単独で、または2種以上を組み合わせて用いることがで
き、通常0.01〜0.5重量%の範囲が好ましい。
【0028】アンチブロッキング剤としては、珪藻土,
珪石を粉砕処理等して得られる天然シリカ、合成シリ
カ、タルク、マイカ、ゼオライト等が挙げられる。これ
らアンチブロッキング剤は単独で、または2種以上を組
み合わせて用いることができ、通常0.05〜0.5重
量%の範囲が好ましい。
【0029】着色剤としては例えば、フタロシアニンブ
ルー、フタロシアニングリーン、ハンザイエロー、アリ
ザリンレーキ、アルミニウム微粉末、群青、パーマネン
トレッド、キナクリドン、カーボンブラック等が挙げら
れる。
【0030】防曇剤及び界面活性剤としては、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、ソルビトール脂肪酸エステル、グリ
セリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル、蔗糖脂肪酸エステル、シリコーン系界面活性剤、フ
ルオロアルキル基やフルオロアルケニル基を含有するフ
ッ素系界面活性剤等が挙げられる。これら防曇剤(界面
活性剤)は単独で、または2種以上を組み合わせて用い
ることができ、通常1.0〜5.0重量%の範囲が好ま
しい。しかしながら、これら防曇剤は、フィルム表面へ
ブリードアウトして防曇性を発現するものであるが、こ
のブリードアウトにより初期透明性および防塵性に悪影
響を及ぼす事例がある。
【0031】本発明の樹脂組成物よりなるフィルムは、
その目的とする初期透明性、防塵性および長期展張性の
点から、実質的にフィルム中にこの様な防曇剤を含まな
いのが望ましく、ハウス内面層に防曇性被膜を形成する
方法が好ましい。ただし、あらかじめ各層の基体樹脂に
各種添加剤を濃縮配合したマスターバッチとして用いる
場合に混練時の粘着防止として、あるいは、防曇性被膜
を形成する際の表面改質剤として、本発明の目的を損な
わない範囲で少量を用いることができ、その場合の配合
量としては、0.1〜0.5重量%が好ましい。なお、
本発明のフィルムに防曇性被膜として形成される組成物
としては、シリカゾル及び/またはアルミナゾル等の無
機質コロイドゾルと、熱可塑性樹脂等のバインダー樹脂
を主成分とする組成物等が挙げられる。
【0032】本発明のポリオレフィン系樹脂組成物より
なる農業用フィルムは、単層フィルムとして用いても良
いが、無機微粒子である保温剤を配合した場合のフィル
ム表面の粗面化による透明性、機械的強度及び防塵性の
悪化を考慮して2層以上の多層フィルムとして用いるの
が好適である。この場合、ハウスの内面又は中間に保温
剤を配合した層を設け、ハウスの外面又は、保温剤を配
合した層の両面に本発明の樹脂組成物よりなる層を構成
して、2層又は3層構成とする事が、フィルムの成形
性、耐候性及び経済性の点からも好適である。
【0033】また、本発明に係る樹脂組成物よりなる層
を多層フィルムの表面層に形成する場合の基体樹脂とし
ては、本発明に係るメタロセンポリエチレン、HP−L
DPE、L−LDPE、エチレン−酢酸ビニル共重合体
の中から1種又は2種以上を任意に選択することが出来
るが、中でもメタロセンポリエチレン樹脂が、得られる
フィルムの紫外線吸収能保持性及び機械的強度の点から
好ましく、特にエチレンと炭素原子数4〜10のα−オ
レフィンとを共重合して、密度が0.905〜0.92
5g/cm3、MFRが0.1〜10g/10分、分子
量分布(重量平均分子量/数平均分子量)が1.5〜
3.5の範囲としたものが、得られるフィルムの柔軟
性、初期透明性、防塵性及び口開き性の点からより好適
である。
【0034】本発明の基体ポリオレフィン系樹脂に、各
種添加剤を配合するには、各々必要量配合しリボンブレ
ンダー、加圧ニーダー、バンバリーミキサー、スーパー
ミキサーその他従来から知られている配合機、混合機、
混練機を使用すればよい。この様にして得られた樹脂組
成物をフィルム化するには、それ自体公知の方法、例え
ば溶融押出し成形法(Tダイ法、インフレーション法を
含む)、カレンダー成形法等が挙げられる。また、多層
フィルムとするには、溶融共押出し成形法(Tダイ法、
インフレーション法等)、ラミネート法等の従来から知
られている方法によればよい。これらの内では、特に、
空冷インフレーション共押出し成形法が農業用として適
した広幅フィルムが得られる点でより好ましい。本発明
の農業用ポリオレフィン系樹脂フィルムの厚みについて
は強度やコストの点で0.03〜0.3mmの範囲が好
ましく、0.05〜0.2mmの範囲がより好ましい。
また、本発明で多層フィルムを構成する場合の層比とし
ては、成形性や透明性及び強度の点から2層ではハウス
外層/内層=1/4〜1/1、3層構成とする場合は、
1/0.5/1〜1/5/1の範囲が好ましく、1/2
/1〜1/4/1の範囲がより好ましい。また、外層と
内層の比率としては、特に規定されるものではないが、
得られるフィルムのカール性から同程度の比率とするの
が好ましい。
【0035】また、内層フィルムの表面に防曇性被膜を
形成するには、一般に防曇性組成物の溶液または分散液
をドクターブレードコート法、ロールコート法、ディッ
プコート法、スプレーコート法、ハケ塗り法等それ自体
公知の塗布方法を採用し、塗布後乾燥すればよい。塗布
後の乾燥方法は、自然乾燥法、強制乾燥法のいずれの乾
燥法を採用しても良い。強制乾燥法としては、熱風乾燥
法、赤外線乾燥法、遠赤外線乾燥法及び紫外線硬化法等
が挙げられる。
【0036】
【実施例】以下、本発明を実施例、比較例に基づいて説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の例
に限定されるものではない。
【0037】(1)フィルムの調整 3層インフレーション成形装置として3層ダイに100
mmφ((株)プラ工研製)を用い、押出機はチューブ
外内層を30mmφ((株)プラ技研製)2台、中間層
を40mmφ((株)プラ技研製)として、外内層押出
し機温度180℃、中間層押出し機温度180℃、ダイ
ス温度190℃、ブロー比3.0、引取り速度4m/
分、厚さ0.10mmにて表−1〜表−3に示した成分
からなるチューブ状の各フィルムを得た。なお、これら
のフィルムは、ハウス展張時にチューブの片端部を切り
開いて使用するため、展張した際には製膜時のチューブ
内層がハウスの外層(外面)となる。得られた各フィル
ムについて、以下に示す測定評価を行った。その結果を
表−4〜表−7に示した。
【0038】(2)防曇性被膜の形成 3層インフレーション成形により得られた各フィルムを
切り開いて、後述するパイプハウスに各フィルムを展張
後、必要に応じて米国ソーラー・サンスティル社製防曇
剤「サンクリアー」をイオン交換樹脂にて浄化した水道
水で200倍に希釈したのち、霧吹きにてスプレー噴霧
処理を行った。
【0039】透明性 3層インフレーション成形により得られた各フィルムの
製膜直後の、波長555ミリミクロンにおける全光線透
過率を分光光度計(日立製作所製、U3410型)によ
り測定し、その値を示した。
【0040】機械強度 3層インフレーション成形により得られた各フィルムの
強度をJIS−K6783の測定法に準拠して、測定温
度23℃における引張り破断点強伸度をフィルムの横断
方向(ヨコ)について測定しその値を示した。また、耐
候性について、下記三重県一志郡の圃場に構築したパイ
プハウスに展張後1年経時、2年経時、及び約3年経時
後における引張り破断点強伸度の数値を示した。
【0041】紫外線吸収能保持性 三重県一志郡の圃場に高さ2.5m、間口4m、奥行き
5mのパイプハウスを構築し、パイプハウスにフィルム
を展張後、必要に応じ妻面及びサイド部を解放し、上記
防曇剤「サンクリアー」を200倍に水希釈したものを
スプレー処理した。この状態で丸1日自然乾燥した後、
密閉状態になるように展張した。展張直後及び平成10
年8月上旬〜平成13年12月下旬の約3年に渡り展張
した時の、波長320〜380nmにおける全光線透過
率を分光光度計(日立製作所製、U3410型)により
測定し、その最低値を示した。
【0042】防塵性 上記、三重県一志郡の圃場に構築したパイプハウスにフ
ィルムを展張後、妻面及びサイド部を解放し、必要に応
じ上記防曇剤「サンクリアー」を200倍に水希釈した
ものをスプレー処理した。この状態で丸1日自然乾燥し
た後、密閉状態になるように展張した。展張直後及び平
成10年8月上旬〜平成13年12月下旬の約3年に渡
り展張した時の、波長555ミリミクロンにおける平行
光線透過率を分光光度計(日立製作所製、U3410
型)により測定し、その値を示した。
【0043】防曇性 上記、三重県一志郡の圃場に構築したパイプハウスに展
張したフィルム内面の水滴付着状況を目視で観察した。
評価基準は以下の通りである。 ◎:フィルム表面(ハウス内面、以下同じ)に付着した
水滴同士が合体して薄膜状に広がり、この薄膜状の面積
がフィルム表面の3/4以上に認められるもの。 ○:フィルム表面に付着した水滴同士が合体して薄膜状
に広がった部分の面積が、フィルム表面の1/2〜3/
4に認められるもの。 △:フィルム表面に付着した水滴同士が合体して薄膜状
に広がった部分の面積が、フィルム表面の1/2未満に
認められるもの。 ×:フィルム表面に付着した水滴同士の合体が認められ
ないもの。
【0044】内張り資材の劣化 上記パイプハウスに各種フィルムを被覆し、防曇剤の噴
霧処理等を行った後、被覆フィルムの50cm内面に内
張りフィルムとして、弊社製0.05mm厚内張用農ビ
「サンスリップキリナイン」を被覆した。展張前及び平
成10年9月下旬〜平成13年9月下旬の約3年に渡り
展張した時のフィルム強度をJIS−K6732の測定
法に準拠して、測定温度5℃における低温伸び試験での
伸度保持率をフィルムの流れ方向(タテ)について測定
しその値を示した。なお、伸度保持率は次式により算出
した。 伸度保持率(%)=(展張後の伸度/展張前の伸度)×
100
【0045】作物の栽培性 上記パイプハウス内で、ミツバチを利用したイチゴ(品
種;女峰)栽培、及びナス(品種;千両2号)を栽培し
た。イチゴ栽培の開花時におけるミツバチの受粉活動の
飛翔状態及び、ナス栽培での収穫したナスの発色の程度
を目視により観察評価した。評価基準は以下の通りであ
る。 ・ミツバチ飛翔性 (第1回;平成10年10月定植、11月〜翌年3月開
花、収穫) (第2回;平成11年10月定植、11月〜翌年3月開
花、収穫) (第3回;平成12年10月定植、11月〜翌年3月開
花、収穫) ◎:活発に飛翔し、受粉活動が旺盛に行われている。 ○:曇天時の飛翔数がやや少なく感じる。 △:全般に飛翔数がやや少なく、受粉活動が鈍い。 ×:全般にミツバチの飛翔数が少なく、巣箱出入口で停
滞している。 ・ナスの色つき (第1回;平成11年6月定植〜9月収穫) (第2回;平成12年6月定植〜9月収穫) (第3回;平成13年6月定植〜9月収穫) ◎:ナス紺色の発色を強く呈し、市場価値高い。 ○:僅かにナス紺色が薄く感じるが、市場価値有り。 △:一部にナス紺色の発色が薄い部位や個体があり、市
場価値が低い。 ×:ナス紺色の発色が悪く赤色味を呈し、市場価値がな
い。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】
【表4】
【0050】
【表5】
【0051】
【表6】
【0052】
【表7】
【発明の効果】本発明の農業用ポリオレフィン系樹脂フ
ィルムは、栽培作物に制限がなく、長期展張における紫
外線吸収能の保持性及び内張り資材の劣化抑制効果に特
に優れ、かつ、初期透明性、防塵性、防曇持続性及び耐
候性等の諸性能において優れたものであり、農業用被覆
資材としての利用価値は極めて高いものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3/22 C08K 3/22 5/3492 5/3492 C08L 23/00 C08L 23/00 //(C08L 23/00 101:02 101:02) (72)発明者 市村 拓野 愛知県名古屋市中村区岩塚町大池2番地 三菱化学エム ケーブイ株式会社名古屋事 業所内 Fターム(参考) 2B024 DA05 DB01 DB07 EA01 2B029 EB01 EB03 EC02 EC09 EC14 EC16 EC18 EC19 EC20 4F071 AA04 AA14 AA15X AA20X AA21X AA28X AB18 AC19 AD06 AE05 AF30 AF55 AF56 AF57 AG12 AH01 BA01 BB04 BB06 BB09 BC01 4F100 AA01D AA17A AA17C AA25A AA25C AA25H AH03A AH03C AK01B AK01D AK03A AK03C AK06A AK06C AK63A AK63C AK68A AK68C BA02 BA03 BA04 BA10A BA10C BA10D CA07A CA07C DE01H EH46D GB01 JL06 JL07 JL07D JM01D JN01 4J002 BB031 BB051 BB061 CM012 CM022 DE097 DE107 DE137 EU088 EU186 FD056 FD057 GA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフィン系樹脂と、0.02〜1重
    量%のトリアジン系紫外線吸収剤と、0.1〜10重量
    %の金属酸化物よりなる無機系紫外線吸収剤と、分子量
    2000以上のヒンダードアミン系光安定剤0.1〜5
    重量%とを含有する樹脂組成物を製膜してなる層を少な
    くとも1層有してなることを特徴とする、農業用ポリオ
    レフィン系樹脂フィルム。
  2. 【請求項2】該フィルムの、波長320〜380nmの
    紫外部における全光線透過率の最低値が30〜60%の
    範囲であり、かつ、400nm〜700nmの可視部全
    光線透過率が85%以上であることを特徴とする請求項
    1記載の農業用ポリオレフィン系樹脂フィルム。
  3. 【請求項3】該ポリオレフィン系樹脂が、エチレンと炭
    素原子数4〜10のα−オレフィンとをメタロセン触媒
    により共重合して得られるエチレン−α−オレフィン共
    重合体(通称メタロセンポリエチレン)、高圧ラジカル
    法低密度ポリエチレン(HP−LDPE)、酢酸ビニル
    含有量が1〜25重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合
    体(EVA)及び、チーグラー触媒、酸化クロム触媒、
    酸化モリブテン触媒によりエチレンと炭素原子数4〜2
    0のα−オレフィンとを共重合して得られるエチレン−
    α−オレフィン共重合体(L−LDPE)の中から選ば
    れる少なくとも1種の樹脂であることを特徴とする請求
    項1又は2記載の農業用ポリオレフィン系樹脂フィル
    ム。
  4. 【請求項4】該樹脂組成物に含有される無機系紫外線吸
    収剤が、平均粒子径が0.01〜5μmの酸化亜鉛及び
    /又は酸化セリウムより選ばれてなることを特徴とする
    請求項1〜3記載の農業用ポリオレフィン系樹脂フィル
    ム。
  5. 【請求項5】該フィルムのハウス内面側に、バインダー
    樹脂と無機質コロイドゾルを主成分とする防曇性塗膜が
    形成されてなることを特徴とする請求項1〜4記載の農
    業用ポリオレフィン系樹脂フィルム。
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