JP2002370329A - 農業用多層フィルム - Google Patents

農業用多層フィルム

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JP2002370329A
JP2002370329A JP2001183462A JP2001183462A JP2002370329A JP 2002370329 A JP2002370329 A JP 2002370329A JP 2001183462 A JP2001183462 A JP 2001183462A JP 2001183462 A JP2001183462 A JP 2001183462A JP 2002370329 A JP2002370329 A JP 2002370329A
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film
resin
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ethylene
layer
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JP2001183462A
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Kazuhiko Yokoyama
和彦 横山
Hiroshi Yamagishi
宏 山岸
Kazuya Kinoshita
一也 木下
Emi Yoshimura
恵美 吉村
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Mitsubishi Chemical MKV Co
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Mitsubishi Chemical MKV Co
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルム外観(透明性、透視
性)、機械強度バランス及び開口性に優れ、かつ、展張
経時における光線透過性(防塵性、防曇持続性)を満足
するフィルムを提供する。 【解決手段】 フィルム外層及び内層が、メタ
ロセン触媒により共重合して得られる特定特性を有する
エチレン−α−オレフィン共重合樹脂(A)を、55重
量%以上含有する樹脂組成物からなる層であり、中間層
が、酢酸ビニル含有量が5〜25重量%のエチレン−酢
酸ビニル共重合樹脂と、Mg、Ca、Zn、Al、S
i、Liの少なくとも1原子を含有する無機微粒子2〜
25重量%とを含む樹脂組成物を主成分とする層、で形
成された少なくとも3層構成を有する積層フィルムの内
層表面に、バインダー樹脂と無機質コロイドゾルを主成
分とする防曇性塗膜が形成されてなることを特徴とする
農業用ポリオレフィン系樹脂多層フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農業用に関するも
のである。更に詳しくは、フィルム外観(透明性、透視
性)、機械強度バランス及び開口性に優れた農業用ポリ
オレフィン系樹脂多層フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、農作物を促成または抑制栽培し
て、その市場性、生産性を高めるため、農業用塩化ビニ
ルフィルムやポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重
合体およびポリオレフィン系樹脂を主体とした特殊フィ
ルム等の農業用被覆資材による被覆下に有用植物を栽培
する、いわゆるハウス栽培やトンネル栽培が盛んに行わ
れている。中でもポリオレフィン系樹脂を主体とした特
殊フィルムは、密度が塩化ビニル樹脂より小さいために
軽く、化学的に安定な構造をしているため、長期の使用
にも機械的物性は殆ど変化せず、また、焼却しても有害
ガスの発生がなく、更に、インフレーション成形法によ
り、巾継ぎの為の接着加工を必要としない広幅フィルム
が安価に提供できることなどから盛んに利用されるよう
になってきている。
【0003】さて、この様な農業用ハウスは年々大型化
しており、ハウスをフィルムで覆うためのフィルム展張
作業は多くの人手を要するようになってきている。その
一方で、農業従事者の数は年々減少すると共に高齢化が
進行しており、毎年の展張作業に人手を確保することは
容易ではない状況にある。
【0004】この様な状況に鑑み、ハウスに展張するフ
ィルムは展張作業が容易で極力張り替えまでの使用期間
の長いフィルム、言い換えれば、2年以上の長寿命を有
する農業用フィルムの開発が求められている。この様な
要求に対して、フィルムの具備すべき性能としては、透
明性(含透視性)、高強度、耐候性、防曇持続性及び開
口性(フィルムがべたつかず容易に展開できる)などが
挙げられる。これらの性能の中で、上述したようにフィ
ルムの長期展張化に伴い、重要な性能として初期透明性
(含透視性)、強度、防曇持続性及び防塵性に優れたフ
ィルムが要求される様になってきた。一般的には、農業
用ポリオレフィン系樹脂フィルムは農業用塩化ビニルフ
ィルムに比較して、やや初期透明性は劣るものの、フィ
ルム中に可塑剤などのブリード物を多量に含まないの
で、防塵性は良好であるといわれている。また、近年メ
タロセン触媒による高強度ポリエチレン(通称メタロセ
ンポリエチレン)の登場に伴い、当該樹脂を適用して高
強度フィルムを得る方法が種々提案されている。この場
合、メタロセンポリエチレンは成形安定性が劣ることか
ら、高圧法低密度ポリエチレンやエチレン−酢酸ビニル
共重合樹脂とのブレンドにより、成形安定性を保持しつ
つ強度を向上する方法が提案されているが、成形時の練
りムラによるフィルム外観(透明性、透視性)の悪化
や、引き裂き強度の低下(フィルムの流れ方向に裂けや
すくなる)及び、防曇持続性が悪化する等の問題を包含
している。
【0005】メタロセンポリエチレン樹脂のブレンド比
率を小さくすると、これらの問題は低減されるものの高
強度のフィルムを得ることができず、また、高圧法低密
度ポリエチレンやエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂が高
濃度にブレンドされることにより、フィルム内部には種
々の低分子物質が含まれる事となり、経年におけるこれ
らの表面ブリード物への埃の付着や、光や熱による樹脂
の劣化により透明性は悪影響を受け、防塵性は必ずしも
満足されるものでなく更なる改良が切望されている。ま
た、一般に農業用フィルムには防曇性付与のため防曇剤
が練り込まれており、この防曇剤がフィルム表面へブリ
ードアウトして防曇性を発現するものであるが、フィル
ム生産〜保管中にブリードアウトした防曇剤がフィルム
表面で溶融、固化する事により、フィルムが密着し開口
性が悪化する。このため、展張作業時にフィルムの展開
が困難となり、展張作業に支障を来すこととなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記欠
点を克服し、フィルム外観(透明性、透視性)、機械強
度バランス及び開口性に優れ、かつ、展張経時における
光線透過性(防塵性、防曇持続性)を満足するフィルム
について鋭意検討した結果、メタロセン触媒で共重合し
て得られる特定のエチレン−α−オレフィン共重合樹脂
を、特定の比率で配合した樹脂組成物を多層フィルムの
外層及び内層とし、無機質微粒子を含有する特定のエチ
レン−酢酸ビニル共重合樹脂からなる層を中間層として
積層した少なくとも3層構成フィルムの内層表面に、熱
可塑性樹脂と無機質コロイドゾルを主成分とする防曇性
塗膜を形成することにより、本目的が達成し得ることを
見いだし本発明を完成した。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の要旨とす
るところは、メタロセン触媒により共重合して得られる
下記(a)〜(d)の特性を有するエチレン−α−オレ
フィン共重合樹脂(A)が55重量%以上配合された樹
脂組成物からなる層が、外層及び内層に構成されてな
り、 (a)エチレンと炭素原子数4〜10のα−オレフィン
との共重合樹脂であり、当該α−オレフィンから導かれ
る構成単位が30重量%以下。 (b)メルトフローレート:0.1〜10g/10分 (c)密度:0.905〜0.925g/cm3 (d)分子量分布(重量平均分子量/数平均分子量):
1.5〜3.5 中間層が、酢酸ビニル含有量が5〜25重量%のエチレ
ン−酢酸ビニル共重合樹脂と、Mg、Ca、Zn、A
l、Si、Liの少なくとも1原子を含有する無機微粒
子2〜25重量%とを含む樹脂組成物を主成分とする
層、で形成された少なくとも3層構成の積層フィルムの
内層表面に、バインダー樹脂と無機質コロイドゾルを主
成分とする防曇性塗膜が形成されてなることを特徴とす
る農業用ポリオレフィン系樹脂多層フィルム。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の農業用ポリオレフィン系樹脂多層フィルムは少
なくとも3層の層構成からなっており本発明のフィルム
を実際のハウスやトンネルに展張使用した場合に、外側
になる面を外層、内側になる面を内層と称し、また、そ
の中間に設けた層を中間層とする。 (フィルム外層及び内層樹脂)本発明の外層及び内層
は、メタロセン触媒により共重合して得られる特定の特
性を有するエチレン−α−オレフィン共重合樹脂(A)
が55重量%以上100重量%以下、好ましくは60重
量%以上95重量%以下、より好ましくは70重量%以
上90重量%配合されてなる樹脂組成物である。
【0009】該エチレン−α−オレフィン共重合樹脂の
配合比が小さすぎると、フィルム外観の悪化が大きくな
ると共に機械強度(縦方向引裂き強度)の低下も大き
く、また、フィルム展張後の経時において低分子物等の
ブリードアウトにより防塵性が悪化する。
【0010】本発明に用いられるエチレン−α−オレフ
ィン共重合樹脂(A)は、通常メタロセンポリエチレン
といわれているものであり、エチレンと1−ブテン、1
−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテ
ン、1−オクテン、1−デセン等、炭素原子数4〜10
のα−オレフィンとの共重合体が挙げられる。これらの
中では、炭素原子数4〜8のα−オレフィンとの共重合
体が得られる樹脂の強度と生産コストの点からより好ま
しい。この共重合体は、(I法)特開昭58−1930
9号などに、特開昭59−95292号、特開昭60−
35005号、特開昭60−35006号、特開昭60
−35007号、特開昭60−35008号、特開昭6
0−35009号、特開昭61−130314号、特開
平3−163088号の各公開公報、ヨーロッパ特許出
願公開第420436号明細書、米国特許第50554
38号明細書及び国際公報WO91/04247号明細
書などに記載されている方法、即ちメタロセン触媒、特
にメタロセン・アンモキサン触媒、又は、例えば、国際
公開公報WO92/01723号明細書等に開示されて
いるような、メタロセン化合物と、メタロセン化合物と
反応して安定なイオンとなる化合物からなる触媒、又
は、更には、特開平5−295020号、特開平5−2
95022号などに記載されているような、メタロセン
化合物を無機化合物に担持させた触媒などを使用して、
主成分のエチレンと従成分の炭素数4〜10のα−オレ
フィンとを、得られる共重合体の密度が0.905〜
0.925g/cm3 となるように共重合させる方法で
ある。この重合方法としては、高圧イオン重合法、溶液
法、スラリー法、気相法などを挙げることができる。こ
れらの中では高圧イオン重合法で製造するのが好まし
い。
【0011】なお、この高圧イオン重合法とは、特開昭
56−18607号、特開昭58−25106号の各公
報に記載されているが、圧力が100kg/cm2 以
上、好ましくは300〜1500kg/cm2 で、温度
が125℃以上、好ましくは150〜200℃の反応条
件下に高圧イオン重合法により製造されるものである。
他方、メタロセンポリエチレンといわれるエチレン−α
−オレフィン共重合体の製造方法として、例えば、(II
法)特開平6−9724号、特開平6−136195
号、特開平6−136196号、特開平6−20705
7号の各公開公報に記載されているメタロセン触媒成
分、有機アルミニウムオキシ化合物触媒成分、微粒子状
担体、および必要に応じて有機アルミニウム化合物触媒
成分、イオン化イオン性化合物触媒成分を含む、オレフ
ィン重合用触媒の存在下に、気相、またはスラリー状あ
るいは溶液状の液相で種々の条件でエチレンとα−オレ
フィン、具体的には炭素原子数4〜10のα−オレフィ
ンとを、得られる共重合体の密度が0.905〜0.9
25g/cm3 となるように共重合させることによって
も調製することができる。本発明の主目的であるフィル
ムでの良好な初期透明性及び防塵性が得られる点では、
上記(I)法によるメタロセンポリエチレンの方がより
好ましい。
【0012】更にメタロセンポリエチレンは、温度上昇
溶離分別(TREF:Temperature Ris
ing Elution Fractionatio
n)による測定によって得られる微分溶出曲線で特定さ
れるピークで、そのピーク温度が20〜100℃、好ま
しくは40〜80℃の範囲内にあるものが1つであるも
のが好ましい。なお、該ピーク温度の溶出温度以外の温
度において溶出するものが実質的に該溶出曲線に存在す
ることがある。上記溶出曲線のピーク温度内のピークが
2つ以上存在すると透明性が劣りやすい。また、存在し
ていない場合にはフィルムがべたつくことになる。
【0013】温度上昇溶離分別(TREF)による溶出
曲線の測定は、「Journal of Applie
d Polymer Science.Vol 12
6,4,217−4,231(1981)」、「高分子
討論会予稿集2P1C09(昭和63年)」等の文献に
記載されている原理に基づいて実施される。
【0014】本発明における外層及び内層に用いられる
エチレン−α−オレフィン共重合樹脂(A)は炭素原子
数4〜10のα−オレフィンから導かれる構成単位が3
0重量%以下、より好ましくは5〜20重量%の量で存
在する事が好ましい。上記エチレン−α−オレフィン共
重合樹脂(A)のメルトフローレート(MFR)は、J
IS−K6760による測定法で0.1〜10g/10
分、好ましくは0.2〜5g/10分、より好ましくは
0.5〜5g/10分の範囲にある。該MFRがこの範
囲より大きいと高密度ポリエチレンを所定量配合して
も、インフレーション成形時にフィルムが蛇行し巻き取
りフィルムの端部が不揃いとなり、成形安定性に欠け
る。また、該MFRがこの範囲より小さいと成形機への
負荷が増大するため、生産速度を減少させて圧力の増大
を抑制しなければならず、生産性が著しく低下し実用性
に乏しい。
【0015】エチレン−α−オレフィン共重合樹脂
(A)の密度はJIS−K6760による測定法で0.
905〜0.925g/cm3 、より好ましくは0.9
10〜0.925g/cm3の範囲にある。該密度がこ
の範囲より大きいとフィルムの透明性が悪化するととも
に、縦方向の引き裂き強度も低下する。また、該密度が
この範囲より小さいと、高圧法低密度エチレン等を所定
量配合してもフィルム表面のベタツキによりブロッキン
グが生じ、ハウスへの展張作業時の開口性やフィルムの
展開性が著しく悪化するため実用性に乏しい。
【0016】エチレン−α−オレフィン共重合樹脂の分
子量分布(重量平均分子量/数平均分子量)はゲルパー
ミエーションクロマトグラフィー(GPC)によって求
められる。この場合の分子量分布は1.5〜3.5、好
ましくは1.5〜3.0の範囲にある。該分子量分布が
この範囲より大きいと機械的強度が低下するとともに、
低分子量成分のブリードアウトにより防塵性が悪化する
ため好ましくない。該分子量分布がこの範囲より小さい
と、成形時にフィルムが蛇行しバブルの安定性が著しく
悪化する。
【0017】本発明における外層及び内層を構成する他
の樹脂成分としては、以下のポリオレフィン系樹脂が挙
げられる。高圧ラジカル法で製造されたエチレンの単独
重合体(通称 HP−LDPE)、チーグラー触媒、酸
化クロム触媒、酸化モリブテン触媒の存在下、エチレン
と1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチ
ル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−ド
デセン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1−ペン
タデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン、1−
オクタデセン、1−ノナデセン、1−エイコデセン等、
炭素原子数4〜20のα−オレフィンとを液相または気
相で共重合させることにより得られるエチレン−α−オ
レフィン共重合樹脂(通称 L−LDPE)、及び酢酸
ビニル含有量が1〜10重量%のエチレン−酢酸ビニル
共重合樹脂挙げられる。これらの中でも、MFRが0.
1〜5g/10分、かつ、密度が0.910〜0.93
5g/cm3の範囲にあるLDPE、L−LDPE樹脂
及び酢酸ビニル含有量が1〜5重量%の範囲にあるエチ
レン−酢酸ビニル共重合樹脂がフィルムの成形性やフィ
ルム外観、防塵性及び価格の点から好ましい。
【0018】なお、これらの樹脂は単独で、または2種
以上組み合わせて用いることが出来る。
【0019】しかして、これら混合成分が用いられる量
は45重量%未満、より好ましくは30重量%以下であ
る。該混合成分が多すぎると本発明の目的であるフィル
ム外観(透明性、透視性)及び優れた強度バランスのフ
ィルムが得られない。
【0020】本発明における外層及び内層を構成する層
の厚みとしては、10〜50μmが好ましい。10μm
未満では実質的に強度が向上せず、50μmを超えると
フィルムが硬くなりハウスへの展張作業性、ハウスの密
閉性が不足し保温性が低下するため好ましくない。
【0021】本発明における外層及び内層を構成する樹
脂組成物は、上記樹脂に本発明の目的を損なわない範囲
で、酸化防止剤、滑剤ないし熱安定剤、アンチブロッキ
ング剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤、
着色剤、帯電防止剤等、各種添加剤を配合することが出
来る。
【0022】本発明で中間層に用いられるエチレン−酢
酸ビニル共重合樹脂は酢酸ビニル含有量が5〜25重量
%の範囲であり、好ましくは10〜20重量%の範囲で
ある。酢酸ビニル含有量がこの範囲より小さいと得られ
るフィルムが硬くなり、ハウスへの展張時にシワや弛み
ができやすく、防曇持続性が低下する。逆に、酢酸ビニ
ル含有量がこの範囲より大きいと、樹脂の融点が低いた
めハウス展張後の夏場の高温下でフィルムが弛み、風で
ばたついてハウス構造体との擦れにより破れが生じやす
くなるため実用性に乏しい。なお、中間層を構成する樹
脂は1種類のみならず、最終的に平均酢酸ビニル含有量
が5〜25重量%の範囲となるように、2種類以上の樹
脂を混合して使用することができる。混合しうる樹脂と
しては、酢酸ビニル含有量が1〜30重量%エチレン−
酢酸ビニル共重合樹脂及び/又は密度が0.910〜
0.935g/cm3の高圧ラジカル法低密度ポリエチ
レンが挙げられる。これらの内でも、酢酸ビニル含有量
が5〜25重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂及
び/又は密度が0.915〜0.930g/cm3の高
圧ラジカル法低密度ポリエチレン樹脂が、得られるフィ
ルムの透明性や柔軟性及び価格の点から好ましい。
【0023】本発明の中間層に2〜25重量%配合され
る無機微粒子としては、保温剤として有効なMg、C
a、Zn、Al、Si、Liの少なくとも1原子を含有
する無機酸化物、無機水酸化物等が挙げられる。具体的
には、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化アルミ
ニウム酸化ケイ素、酸化チタン、水酸化リチウム、水酸
化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウ
ム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸カリウ
ム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸亜鉛、硫
酸アルミニウム、燐酸リチウム、燐酸ナトリウム、燐酸
カリウム、リン酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケ
イ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸チタン、
アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カリウム、アルミン
酸カルシウム、アルミノケイ酸ナトリウム、アルミノケ
イ酸カリウム、アルミノケイ酸カルシウム、カオリン、
タルク、マイカ、クレー、ハイドロタルサイト類化合
物、リチウム・アルミニウム複合水酸化物、リチウム・
アルミニウム・マグネシウム複合炭酸塩化合物、リチウ
ム・アルミニウム・マグネシウム複合ケイ酸塩化合物、
アルミニウム・マグネシウム・ケイ素複合水酸化物、ア
ルミニウム・マグネシウム・ケイ素複合炭酸塩化合物、
アルミニウム・マグネシウム・ケイ素複合硫酸塩化合
物、チャルコアルマイト化合物等が挙げられる。これら
の内でも、樹脂中での分散性、透明性及び保温性の点か
らハイドロタルサイト類化合物が好ましい。
【0024】上記のような無機微粒子は、単独又は2種
以上を組み合わせて使用することができる。その平均粒
子径は、0.05〜10μm、より好ましくは0.1〜
5μmの範囲である。無機微粒子の平均粒子径が上記範
囲より小さいと、樹脂中での分散性が劣りブツ(二次凝
集物)が生成してフィルム外観が悪化すると共に、樹脂
との混練時に粉立ちが激しく、ハンドリング性が劣り実
用性に乏しい。逆に、無機微粒子の平均粒子径が上記範
囲より大きいと、透明性で劣ったり、押出し機のブレー
カースクリーン部で目詰まりを生じ生産性が低下するの
で好ましくない。
【0025】かかる無機微粒子の含有量は、中間層を構
成する樹脂組成物中の2〜25重量%である。無機微粒
子の含有量が、上記範囲より小さいと保温性の点で不充
分であり、上記範囲より大きいと透明性が悪化すると共
に機械強度が低下するため好ましくない。また、本願発
明の好適な態様としては、上記保温効果のある無機微粒
子を、中間層のみに含有せしめる態様が挙げられる。
【0026】本発明における中間層を構成する樹脂層に
は、本発明の目的を損なわない範囲で外層及び内層の樹
脂組成物同様、従来から農業用ポリオレフィン系フィル
ムに慣用されている酸化防止剤、滑剤、アンチブロッキ
ング剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤、
着色剤、界面活性剤、保温剤等、各種添加剤を配合する
ことが出来る。
【0027】本発明において使用しうる酸化防止剤とし
ては、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノー
ル、2,2−メチレンビス(6−t−ブチル−4−エチ
ルフェノール)、ジラウリルチオジプロピオネート等の
ヒンダードフェノール系、リン系、イオウ系のもの等を
挙げることが出来る。これら酸化防止剤は単独で、また
は2種以上を組み合わせて用いることができ、通常0.
01〜0.5重量部の範囲が好ましい。
【0028】滑剤ないし熱安定剤としては、例えばポリ
エチレンワックス、流動パラフィン、脂肪族アルコー
ル、ステアリン酸、ラウリン酸アマイド、パルミチン酸
アマイド、オレイン酸アマイド、ステアリン酸アマイ
ド、エルシン酸アマイド、ステアリン酸亜鉛、ステアリ
ン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリ
ン酸バリウム、リシノール酸バリウム、ジブチル錫ジマ
レート、有機リン酸金属塩、有機ホスフェート化合物、
有機ホスファイト化合物、フェノール類、β−ジケトン
化合物等が挙げられる。これら滑剤ないしは熱安定剤は
単独で、または2種以上を組み合わせて用いることがで
き、通常0.01〜0.5重量%の範囲が好ましい。
【0029】アンチブロッキング剤としては、珪藻土、
合成シリカ、タルク、マイカ、ゼオライト等が挙げられ
る。これらアンチブロッキング剤は単独で、または2種
以上を組み合わせて用いることができ、通常0.01〜
0.5重量%の範囲が好ましい。
【0030】紫外線吸収剤としては、ヒドロキシベンゾ
フェノン系化合物、ヒドロキシベンゾトリアゾール系化
合物、ベンゾエート系化合物、サリチル酸エステル系化
合物、ニッケル錯塩系化合物、シアノアクリレート系化
合物、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリア
ジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェ
ノール等のトリアジン系化合物等が挙げられる。これら
紫外線吸収剤は単独で、または2種以上を組み合わせて
用いることができ、通常0.01〜1.0重量%の範囲
が好ましい。
【0031】ヒンダードアミン系光安定剤としては、特
公昭62−59745号公報第5欄第37行〜第16欄
第18行目、特開平2−30529号明細書第20項第
15行〜第38項第3行目に記載されているヒンダード
アミン系化合物である。
【0032】本発明で使用可能な市販のヒンダードアミ
ン系化合物を例示すれば、TINUVIN770、TI
NUVIN780、TINUVIN144、TINUV
IN622、CHIMASSORB119、CHIMA
SSORB944(以上、チバ・スペシャリティ・ケミ
カルズ社製)、サノールLS765、(三井(株)
製)、MARK LA−62、MARK LA−63、
MARK LA−67、MARK LA−68、MAR
K LA−57(以上、旭電化社製)等が挙げられる。
これらヒンダードアミン系光安定剤は単独で、または2
種以上を組み合わせて用いることができ、通常0.05
〜1.0重量%の範囲が好ましい。
【0033】着色剤としては例えば、フタロシアニンブ
ルー、フタロシアニングリーン、ハンザイエロー、アリ
ザリンレーキ、酸化チタン、酸化亜鉛、群青、パーマネ
ントレッド、キナクリドン、カーボンブラック等が挙げ
られる。
【0034】界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エ
ステル、ソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪
酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪
酸エステル、シリコーン系界面活性剤、フルオロアルキ
ル基やフルオロアルケニル基を含有するフッ素系界面活
性剤等が挙げられる。これら防曇剤(界面活性剤)は単
独で、または2種以上を組み合わせて用いることがで
き、通常0.5〜2.0重量%の範囲が好ましい。
【0035】しかしながら、これら防曇剤は、フィルム
表面へブリードアウトして防曇性を発現するものである
が、このブリードアウトにより本発明の目的とする初期
透明性および開口性に悪影響を及ぼす事例がある。
【0036】本発明の多層フィルムはその目的とする初
期透明性および開口性の点から、実質的にフィルム中に
この様な防曇剤を含まないのが望ましく、ハウス内面層
に防曇性被膜を形成する方法が好ましい。ただし、あら
かじめ各層の基体樹脂に各種添加剤を濃縮配合したマス
ターバッチとして用いる場合に混練時の粘着防止剤とし
て、あるいは、防曇性被膜を形成する際の表面改質剤と
して本発明の目的を損なわない範囲で少量を用いること
ができ、その場合の量としては、0.01〜0.2重量
%が好ましい。
【0037】なお、本発明の多層フィルムに防曇性被膜
として形成される組成物としては、シリカゾル及び/ま
たはアルミナゾル等の無機質コロイドゾルと、熱可塑性
樹脂等のバインダー樹脂を主成分とする組成物等が挙げ
られる。
【0038】無機質コロイドゾルとしては、シリカ、ア
ルミナ、水不溶性リチウムシリケート、水酸化鉄、水酸
化スズ、酸化チタン、硫酸バリウム等の無機質水性コロ
イド粒子を、種々の方法で、水または親水性媒体中に分
散させた、水性ゾルが挙げられる。中でも好ましく用い
られるのは、シリカゾルとアルミナゾルで、これらは、
単独で用いても併用しても良い。
【0039】無機質コロイドゾルとしては、その平均粒
子形が5〜100nmの範囲で選ぶのが好ましく、ま
た、この範囲であれば、平均粒子経の異なる2種以上の
コロイドゾルを組み合わせて用いても良い。平均粒子経
が大きすぎると被膜が白く失透することがあり、また、
平均粒子径が小さすぎると、無機質コロイドゾルの安定
性に欠けることがあるため好ましくない。無機質コロイ
ドゾルは、その配合量をバインダー樹脂組成物の固形分
重量の合計に対して、固形分としての重量比で0.2以
上5以下、好ましくは0.5以上4以下にするのが好ま
しい。すなわち、配合量が少なすぎる場合は、十分な防
曇効果が発揮できないことがあり、一方、配合量が多す
ぎる場合は、防曇効果が配合量に比例して向上しにくい
ばかりでなく、塗布後に形成される被膜が白濁化してフ
ィルムの光線透過率を低下させる現象があらわれ、ま
た、被膜が粗雑で脆弱になることがあり、好ましくな
い。
【0040】バインダー樹脂としては、アクリル樹脂、
エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂等が挙
げられるが、本願発明の基体フィルムとの相性から、特
に、アクリル系樹脂、及び/またはウレタン系樹脂を用
いることが好ましく、更に好ましくは後述する(a)親
水性アクリル系重合体からなるもの、(c)疎水性アク
リル系樹脂からなるもの、(e)疎水性アクリル系樹脂
と、ポリウレタンエマルジョンからなるもの、が各々の
特質を持ち、好ましい。
【0041】アクリル系樹脂としては、(a)親水性ア
クリル系重合体からなるもの、(b)一分子内に疎水性
分子鎖ブロックと親水性分子鎖ブロックとを含むブロッ
ク共重合体からなるもの、(c)疎水性アクリル系樹脂
からなるものが挙げられるが、特に(a)が、初期の防
曇濡れが早い点で本願発明の基体との相性に優れており
好ましく、一方(c)については、本願発明の基体と組
み合わせると防曇持続性に優れる点で好ましく挙げられ
る。
【0042】(a)の親水性アクリル系重合体として
は、水酸基含有ビニル単量体成分を主成分(好ましくは
60重量%〜99.9重量%、更に好ましくは65重量
%〜95重量%とし)、酸基含有ビニル単量体成分を
0.1〜30重量%含有する共重合体、その部分中和物
または完全中和物が挙げられる。水酸基含有ビニル単量
体成分としては、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレ
ート類があげられ、例えば、ヒドロキシメチル(メタ)
アクリレート、2―ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、2―ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2
―ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3―ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、2―ヒドロキシ
ブチル(メタ)アクリレート、4―ヒドロキシブチル
(メタ)アクリレート、2―ヒドロキシペンチル(メ
タ)アクリレート、6―ヒドロキシヘキシル(メタ)ア
クリレート等があげられる。これらは単独重合体であっ
てもよく、これらヒドロキシアルキル(メタ)アクリレ
ート類を主成分とし、これらと共重合しうる他の単量体
との共重合体であってもよい。
【0043】これらヒドロキアルキル(メタ)アクリレ
ート類と共重合しうる酸基含有単量体としては、カルボ
ン酸類、スルホン酸類、ホスホン酸類が挙げられ、特に
好ましくは、カルボン酸に属する(メタ)アクリル酸で
ある。
【0044】その他の共重合体成分としては、たとえば
スチレン、ビニルテルエン、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、酸化ビニル、(メタ)アクリル酸エステル類、N,
N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ビ
ニルピリジン等があげられる。
【0045】(c)の疎水性アクリル系樹脂としては、
少なくとも合計60重量%のアクリル酸またはメタクリ
ル酸のアルキルエステル類からなる単量体、またはアク
リル酸またはメタクリル酸のアルキルエステル類とアル
ケニルベンゼン類との単量体混合物及び0〜40重量%
の共重合しうるα、β―エチレン性不飽和単量体とを、
通常の重合条件に従って、例えば乳化剤の存在下に、水
系媒質中で乳化重合させて得られる水分散性の重合体ま
たは共重合体を挙げることができる。
【0046】疎水性アクリル系樹脂の製造に用いられる
アクリル酸またはメタクリル酸のアルキルエステル類と
しては、アクリル酸メチルエステル、アクリル酸エチル
エステル、アクリル酸―n−プロピルエステル、アクリ
ル酸イソプロピルエステル、アクリル酸―n―ブチルエ
ステル、アクリル酸―2―エチルヘキシルエステル、ア
クリル酸デシルエステル、メタクリル酸メチルエステ
ル、メタクリル酸エチルエステル、メタクリル酸―n−
プロピルエステル、メタクリル酸イソプロピルエステ
ル、メタクリル酸−n−ブチルエステル、メタクリル酸
−2−エチルヘキシルエステル、メタクリル酸デシルエ
ステル等が挙げられ、一般には、アルキル基の炭素数が
1〜20個のアクリル酸アルキルエステル及び/又はア
ルキル基の炭素数が1〜20個のメタクリル酸アルキル
エステルが使用される。アルケニルベンゼン類として
は、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等
が挙げられる。
【0047】疎水性アクリル系樹脂を得るために用いる
α、β−エチレン性不飽和単量体としては、アクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマ
ル酸、クロトン酸、イタコン酸等のα、β−エチレン性
不飽和カルボン酸類;エチレンスルホン酸等のα、β−
エチレン性不飽和スルホン酸類;2−アクリルアミド−
2−メチルプロパン酸;α、β−エチレン性不飽和ホス
ホン酸類;アクリル酸又はメタクリル酸のヒドロキシエ
チル等の水酸基含有ビニル単量体;アクリロニトリル
類;アクリルアマイド類;アクリル酸又はメタクリル酸
のグリシジルエステル類等が挙げられる。これら単量体
は、単独で用いても、または2種以上の併用でもよく、
0〜40重量%の範囲で使用するのが好ましい。使用量
が多すぎると、防曇性能を低下させることがあり、好ま
しくない。
【0048】疎水性アクリル系樹脂は、特に、ガラス転
移温度が35〜80℃のものを用いるのが好ましい。ガ
ラス転移温度が低すぎると無機質コロイド粒子が数次凝
集して不均一な分散状態をとりやすく、高すぎる場合、
透明性のある均一なと膜を得るのが困難となりやすい。
【0049】本発明に用いる疎水性アクリル系樹脂は水
系エマルジョンとして用いるのが好ましい。各単量体を
水系媒質中での重合によって得られた水系エマルジョン
をそのまま使用しても良く、更にこのものに液状分散媒
を加えて希釈したものでもよく、また上記のような重合
によって生じた重合体を分別採取し、これを液状分散媒
に再分散させて水系エマルジョンとしたものでもよい。
【0050】一方、(d)ウレタン系樹脂としては、ポ
リエーテル系、ポリエステル系、ポリカーボネート系の
アニオン性ポリウレタンの水性組成物、エマルジョンが
挙げられるが、防曇被膜の基体ポリオレフィン系樹脂フ
ィルムとの密着性、耐水性及び耐傷付き性の点でポリカ
ーボネート系のアニオン性ポリウレタンエマルジョンが
好ましく、更なる防曇被膜の耐水性、耐傷付き性向上並
びに防曇性を発現するまでの時間及び防曇持続性の点で
シラノール基を含有するポリカーボネート系のアニオン
性ポリウレタンエマルジョンがより好ましい。これらは
1種または2種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0051】シラノール基を含有するポリカーボネート
系のアニオン性ポリウレタンエマルジョンとは分子内に
少なくとも1個のシラノール基を含有するポリウレタン
樹脂と、硬化触媒として強塩基性第3級アミンとを含有
してなり、具体的には水相中にシラノール基含有ポリウ
レタン樹脂及び前記強塩基性第3級アミンが溶解してい
るもの、又は微粒子状に分散しているコロイド分散系の
もの(エマルジョン)をいう。
【0052】更に本願発明の好適な防曇被膜としては、
(e)上記の(c)疎水性アクリル系樹脂と、(d)ポ
リウレタン水性組成物を混合したエマルジョンを用いる
態様が、基体との相性から、防曇性の発現速さ、防曇持
続性の両方をバランス良く満たし、かつ耐傷付き性の点
で好ましく、挙げられる。
【0053】ポリウレタン水性組成物は、その配合量を
固形分重量比で疎水性アクリル系樹脂に対して0.01
以上、2以下、更に好ましくは0.01以上1以下にす
ることが好ましい。0.01に満たないときには耐傷付
き性の向上が見られにくく、また、防曇性を発現するま
での時間が長く、十分な防曇効果が発揮しにくい。ま
た、多すぎるときは、耐傷付き性が配合量に比例して向
上しにくいばかりでなく、塗布後に形成される塗膜が白
濁化し光線透過率を低下させやすく、また、コスト面で
も不利であり好ましくない。
【0054】本発明の防曇被膜を形成するための防曇剤
組成物を調製するときに、陰イオン系界面活性剤、陽イ
オン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、高分子界面
活性剤等の界面活性剤を添加することができる。
【0055】これら界面活性剤の添加は、バインダー樹
脂と無機質コロイドゾルとを容易にかつ速やかに均一に
分散することができ、また無機質コロイドゾルと併用す
ることにより、疎水性のポリオレフィン系樹脂フィルム
表面に親水性を付与する機能を果たす。界面活性剤の添
加量は、樹脂の固形分100重量部に対し0.1〜50
重量部の範囲で選ぶと良い。界面活性剤の添加量が少な
すぎると、樹脂及び無機質コロイドゾルが十分に分散す
るのに時間がかかり、また、無機質コロイドゾルとの併
用での防曇効果を十分に発揮しえず、一方界面活性剤の
添加量が多すぎると塗布後に形成される被膜表面へのブ
リードアウト現象により被膜の透明性が低下し、顕著な
場合は被膜の耐ブロッキング性の悪化や被膜の耐水性低
下を引き起こす場合がある。
【0056】本発明の防曇被膜を形成するための防曇剤
組成物を調製するときに、架橋剤を添加することができ
る。架橋剤は、特にアクリル系樹脂同士を架橋させ、被
膜の耐水性を向上させる効果がある。架橋剤としては、
フェノール樹脂類、アミノ樹脂類、アミン化合物類、ア
ジリジン化合物類、アゾ化合物類、イソシアネート化合
物類、エポキシ化合物類、シラン化合物類等が挙げられ
るが、特にアミン化合物類、アジリジン化合物類、エポ
キシ化合物類が好ましく使用できる。
【0057】本発明に使用される防曇剤組成物には、必
要に応じて、液状分散媒を配合することができる。かか
る液状分散媒としては、水を含む親水性ないし水混合性
溶媒がふくまれ、水;メチルアルコール、エチルアルコ
ール、イソプロピルアルコール、等の1価アルコール
類;エチレングリコール、ジエチレングリコール、グリ
セリン等の多価アルコール類;ベンジルアルコール等の
環式アルコール類;セロソルブアセテート類;ケトン類
等が挙げられる。これら液状分散媒は単独で用いても併
用しても良い。
【0058】本発明で調製される防曇剤組成物には、更
に必要に応じて、消泡剤、可塑剤、造膜助剤、造粘剤、
顔料、顔料分散剤等の慣用の添加剤を混合することがで
きる。
【0059】本発明の基体ポリオレフィン系樹脂に、各
種添加剤を配合するには、各々必要量配合しリボンブレ
ンダー、加圧ニーダー、バンバリーミキサー、スーパー
ミキサーその他従来から知られている配合機、混合機、
混練機を使用すればよい。この様にして得られた樹脂組
成物を多層フィルムとしてフィルム化するには、それ自
体公知の方法、例えば溶融共押出し成形法(Tダイ法、
インフレーション法を含む)、カレンダー成形法、ラミ
ネート法等の従来から知られている方法によればよい。
これらの内でも、特に、空冷インフレーション共押出し
成形法が農業用として適した広幅フィルムが得られる点
でより好ましい。
【0060】本発明の農業用ポリオレフィン系多層フィ
ルムの厚みについては強度やコストの点で0.03〜
0.3mmの範囲が好ましく、0.05〜0.2mmの
範囲がより好ましい。
【0061】また、本発明の3層フィルムを構成する層
比としては、成形性や透明性及び強度の点から1/0.
5/1〜1/5/1の範囲が好ましく、1/2/1〜1
/4/1の範囲がより好ましい。また、外層と内層の比
率としては、特に規定されるものではないが、得られる
フィルムのカール性から同程度の比率とするのが好まし
い。
【0062】また、内層フィルムの表面に防曇性被膜を
形成するには、一般に防曇性組成物の溶液または分散液
をドクターブレードコート法、ロールコート法、ディッ
プコート法、スプレーコート法、ハケ塗り法等それ自体
公知の塗布方法を採用し、塗布後乾燥すればよい。塗布
後の乾燥方法は、自然乾燥法、強制乾燥法のいずれの乾
燥法を採用しても良い。強制乾燥法としては、熱風乾燥
法、赤外線乾燥法、遠赤外線乾燥法及び紫外線硬化法等
が挙げられる。
【0063】
【実施例】以下、本発明を実施例、比較例に基づいて説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の例
に限定されるものではない。 (1)多層フィルムの調整 3層インフレーション成形装置として3層ダイに100
mmφ((株)プラ工研製)を用い、押出機はチューブ
外内層を30mmφ((株)プラ工研製)2台、中間層
を40mmφ((株)プラ工研製)として、外内層押出
し機温度180℃、中間層押し出し機温度180℃、ダ
イス温度190℃、ブロー比3.0、引取り速度4m/
分、厚さ0.10mmにて表−1〜表−5に示した成分
からなるチューブ状の3層のフィルムを得た。
【0064】なお、これらのフィルムは、ハウス展張時
にチューブの片端部を切り開いて使用するため、展張し
た際には製膜時のチューブ内層がハウスの外層(外面)
となる。
【0065】得られた各多層フィルムについて、以下に
示す測定評価を行った。その結果を表−6及び表−7に
示した。 (2)防曇性被膜の形成 下記記載のバインダー樹脂と無機質コロイダルゾル、及
びその他の成分を配合し、各種の防曇剤組成物を調整し
た。 (防曇剤A)2―ヒドロキシエチルメタクリレート90
重量部、メチルアクリレート10重量部、ベンゾイルパ
ーオキサイド0.5重量部、イソプロピルアルコール3
00重量部を反応重合させた親水性アクリル共重合体5
重量部、無機質コロイダルシリカ5重量部、非イオン界
面活性剤0.3重量部、水/メタノール=1/1分散媒
90重量部からなる防曇剤。 (防曇剤B)メチルメタクリレート60重量部、ブチル
メタクリレート40重量部の組成からなるガラス転移温
度が37℃のアクリル系樹脂2.0重量部と、無機質コ
ロイダルシリカ(平均粒子経15mμ)5重量部、水/
エタノール=3/1分散媒93重量部からなる防曇剤。 (防曇剤C)防曇剤Bで用いたアクリル系樹脂2.0重
量部と、アニオン性ポリカーボネート系ポリウレタンエ
マルジョン(武田薬品工業社製:W―6010)0.5
重量部、無機質コロイダルシリカ(平均粒子経15m
μ)5重量部、水/エタノール=3/1分散媒92.5
重量部からなる防曇剤 3層インフレーション成形により得られた各多層フィル
ムを切り開いて、ハウス内層となる面に、得られた防曇
剤組成物を、グラビアコート法によって塗布した後、8
0℃に温度調節した温風乾燥炉内に2分間滞留させ、液
状分散媒を飛散させて膜を形成させた。尚、被膜の厚み
は全て0.5μmであった。
【0066】なお、比較例−7は防曇剤をフィルム中に
練り込んでいるため、上記の防曇性被膜は形成していな
い。 透明性 3層インフレーション成形により得られた多層フィルム
の製膜直後及び、50℃×85%RHに調整した恒温恒
湿機内に2ケ月放置した後の、波長555ミリミクロン
における平行光線透過率を分光光度計(日立製作所製、
U3410型)により測定し、その値を示した。 透視性 透明性と同様に各多層フィルムの製膜直後及び、50℃
×85%RHに調整した恒温恒湿機内に2ケ月放置した
後のLSI値(LIGHT SCATTERING IN
DEX)を視覚透明度試験機((株)東洋精機製作所)
により測定し、その値を示した。なお、数値が小さいほ
ど透視性は良好である。 機械強度 3層インフレーション成形により得られた多層フィルム
の強度をJIS−K6783の測定法に準拠して、測定
温度23℃における引張り破断点強伸度をフィルムの流
れ方向(タテ)、横断方向(ヨコ)について測定しその
値を示すと共に、JIS−K6732の測定法に準拠し
て、測定温度0℃におけるエルメンドルフ引き裂き強度
をフィルムの流れ方向(タテ)、横断方向(ヨコ)につ
いて測定しその値を示した。 開口性 3層インフレーション成形により得られたチューブ状フ
ィルムを製膜直後及び、50℃×85%RHに調整した
恒温恒湿機内に2ケ月放置した後のフィルムのT字剥離
力をオートグラフ試験機(日立製作所製:IM500
型、ロードセル=100g、引張り速度=100mm/
分)で測定し、その値を示した。また、三重県一志郡の
圃場に、高さ1.5m、間口2m、奥行き5mのパイプ
ハウスを構築し、パイプハウスに展張した際の展開性の
良さを感応試験にて評価した。
【0067】評価基準は次の通りである。 ◎…紙管に巻いたチューブ状フィルム(片側端部切り開
き)の巻き出しが軽く、巻き出したフィルムが、ハウス
長さ方向の両端での展開動作のみでスムーズにフィルム
全体が展開する。 ○…フィルムの巻き出し及び巻き出したフィルムの展開
にやや抵抗を感じるが、フィルムの展開は、ハウス長さ
方向両端での展開動作のみで概ね支障無く行える。 △…フィルムの巻き出しが重く、展開時に抵抗があり重
く感じ、ハウス長さ方向の両端での展開動作のみではフ
ィルム全体が展開しきらない。 ×…フィルムの巻き出しが重く、また、展開時に抵抗が
極めて大きいため、長さ方向の片側から徐々にフィルム
を開かないと展開できない。 防塵性 上記、三重県一志郡の圃場に構築したパイプハウスにフ
ィルムを展張後、約半年間に渡り展張した時の波長55
5ミリミクロンにおける平行光線透過率を分光光度計
(日立製作所製、U3410型)により測定し、その値
を示した。なお、現在も展張試験を継続中である。 防曇持続性 フィルムを、戸外の圃場に設置したパイプハウスに、防
曇被膜面がハウス内側になるように展張したあと、18
ヶ月間の展張試験を行った。展張試験中に経時的に各フ
ィルムの防曇性を目視で観察した。
【0068】評価基準は次の通りである。 ◎…水が薄膜状に付着し、水滴が認められない状態。 ○…水が薄膜状に付着しているが、わずかに大粒の水滴
が認められる状態。 ○×…水が薄膜状に付着しているが、部分的に大粒の水
滴の付着が認められる状態。 △…部分的に細かい水滴の付着が認められる状態。 ×…フィルム表面全体に、細かい水滴の付着が認められ
る状態。 防曇初期濡れ性 500ccのビーカーに300ccの水を入れ、(2)
において防曇性被膜の形成された面がビーカーの内面に
なるように上記フィルムにて被覆した後、恒温水槽(5
0℃)にビーカーを底部から2/3の部分まで水浸さ
せ、20℃の恒温室に1ヶ月保持した後、外気温10
℃、水槽温度20℃に保持し、120分経過時点での防
曇性の発現速さを目視で観察した。評価基準は上記と同
じである。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】
【表3】
【0072】
【表4】
【0073】
【表5】
【0074】
【表6】
【0075】
【表7】
【0076】
【発明の効果】本発明の農業用ポリオレフィン系多層フ
ィルムは、フィルム外観(透明性、透視性)、機械強度
バランス及び開口性に特に優れ、かつ、防塵性、防曇持
続性などの諸性能において優れたものであり、農業用被
覆資材としての利用価値は極めて高いものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山岸 宏 愛知県名古屋市中村区岩塚町大池2番地 三菱化学エムケーブイ株式会社名古屋事業 所内 (72)発明者 木下 一也 愛知県名古屋市中村区岩塚町大池2番地 三菱化学エムケーブイ株式会社名古屋事業 所内 (72)発明者 吉村 恵美 愛知県名古屋市中村区岩塚町大池2番地 三菱化学エムケーブイ株式会社名古屋事業 所内 Fターム(参考) 2B024 DB01 EA01 2B029 EB03 EC02 EC09 EC16 4F100 AA00B AA00D AA19D AA20D AA33B AC10B AK01D AK25D AK51D AK62A AK62C AK68B BA04 BA07 BA10A BA10D BA16 CA06B CA07B CC00D DE01B GB01 JA06A JA06C JA07A JA07C JA13A JA13C JK01 JL06 JL07D JL08A JL08C JM01D JN01 4J100 AA02P AA04Q AA07Q AA15Q AA16Q AA17Q AA19Q AA21Q CA04 DA04 DA13 DA14 DA43 FA10 JA64

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルム外層及び内層が、メタロセン触媒
    により共重合して得られる下記(a)〜(d)の特性を
    有するエチレン−α−オレフィン共重合樹脂(A)を、
    55重量%以上含有する樹脂組成物からなる層であり、 (a)エチレンと炭素原子数4〜10のα−オレフィン
    との共重合樹脂であり、当該α−オレフィンから導かれ
    る構成単位が30重量%以下。 (b)メルトフローレート:0.1〜10g/10分 (c)密度:0.905〜0.925g/cm3 (d)分子量分布(重量平均分子量/数平均分子量):
    1.5〜3.5 中間層が、酢酸ビニル含有量が5〜25重量%のエチレ
    ン−酢酸ビニル共重合樹脂と、Mg、Ca、Zn、A
    l、Si、Liの少なくとも1原子を含有する無機微粒
    子2〜25重量%とを含む樹脂組成物を主成分とする
    層、で形成された少なくとも3層構成を有する積層フィ
    ルムの内層表面に、バインダー樹脂と無機質コロイドゾ
    ルを主成分とする防曇性塗膜が形成されてなることを特
    徴とする農業用ポリオレフィン系樹脂多層フィルム。
  2. 【請求項2】 防曇性塗膜を形成するバインダーが、ア
    クリル系樹脂及び/又はウレタン系樹脂であることを特
    徴とする請求項1記載の農業用ポリオレフィン系樹脂多
    層フィルム。
  3. 【請求項3】 フィルム中に実質的に防曇剤を含有せ
    ず、ハウス内面に防曇性被膜が形成されてなることを特
    徴とする請求項1又は2記載の農業用ポリオレフィン系
    樹脂多層フィルム。
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