JPH0726625A - 建築物の躯体構造 - Google Patents

建築物の躯体構造

Info

Publication number
JPH0726625A
JPH0726625A JP17072493A JP17072493A JPH0726625A JP H0726625 A JPH0726625 A JP H0726625A JP 17072493 A JP17072493 A JP 17072493A JP 17072493 A JP17072493 A JP 17072493A JP H0726625 A JPH0726625 A JP H0726625A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
columns
building
ramen
frame structure
floor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17072493A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Doi
正 土肥
Kenjiro Akiyama
顕二郎 秋山
Tadayuki Murase
忠之 村瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP17072493A priority Critical patent/JPH0726625A/ja
Publication of JPH0726625A publication Critical patent/JPH0726625A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Floor Finish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 床上空間を有効に利用でき、地震時にも安定
で、しかも建築コストを抑さえることが可能な建築物の
躯体構造を提供することを目的としている。 【構成】 列設された複数の柱1…とこれら柱1…間に
同一階高に架設された複数の梁2…とからなるラーメン
3…が一定間隔を隔てて一方向ラーメン構造4として複
数並列に配設され、これらラーメン3…を構成する梁2
の両端部に位置する柱1a…間に耐震壁6が設けられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、店舗や駐車場
等の建築物に用いて好適な建築物の躯体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、スーパーマーケットや、
百貨店などにおいては、店舗面積の有効利用を図るとと
もに、自家用乗用車による買い物客に対応するために、
店舗の上層階に駐車場を設けている。
【0003】従来、係る構成の建築物においては、床上
に構築される柱と大梁とが四方に取り合う両方向ラーメ
ン構造を採用して床荷重を伝達するとともに、地震時に
該建築物に作用する水平力を処理するために、建屋内部
の柱間に耐震壁を構築する躯体構造が採用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
躯体構造では、梁せいの大きな大梁が天井部に多数露出
し、また、建屋内部に壁が配設されるので、階高におい
て有効利用できる床上空間が制限され、例えば、店舗の
レイアウト変更に対応できないといった問題があった。
また、駐車場として利用する場合には、前記大梁によ
り、車高に制限が生じる場合や、柱の本数が多すぎて、
床面積に対する駐車台数が少なくなる等、床上空間を有
効に利用できなかった。
【0005】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、床上空間を有効に利用でき、地震時にも安定で、
しかも建築コストを抑さえることが可能な建築物の躯体
構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、列設された複数の柱とこれら柱間に同一階高に架設
された複数の梁とからなるラーメンが、一定間隔を隔て
て一方向ラーメン構造として複数並列に配設され、これ
らラーメンを構成する梁の両端部に位置する各柱間に耐
震壁が設けられていることを特徴としている。
【0007】請求項2に記載の発明は、列設された複数
の柱とこれら柱間に同一階高に架設された複数の梁とか
らなるラーメンが、一定間隔を隔てて一方向ラーメン構
造として複数並列に配設され、これらラーメンの隣接す
るものの間には、これらラーメンに直交する鉛直面に沿
い所定の間隔をおいて対向する鉄骨ブレースが設けられ
ていることを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1に係る発明では、列設された複数の柱
とこれら柱間に同一階高に架設された複数の梁とからな
るラーメンが一定間隔を隔てて一方向ラーメン構造とし
て複数並列に配設されているので、梁せいの大きな梁は
一方向にのみ露出し、建屋内には柱のみが配設される。
また、当該建築物に地震に伴う水平力が作用した場合に
は、前記一方向ラーメンを構成する梁の両端部に設けら
れた耐震壁にその水平力の一部が負荷される。
【0009】請求項2に係る発明では、列設された複数
の柱とこれら柱間に同一階高に架設された複数の梁とか
らなるラーメンが一定間隔を隔てて一方向ラーメン構造
として複数並列に配設されているので、梁せいの大きな
梁は一方向にのみ露出する。また、当該建築物に地震に
伴う水平力が作用した場合には、これらラーメンの隣接
するものの間に所定の間隔をおいて対向して設けられた
鉄骨ブレースにその水平力の一部が負荷される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
詳細に説明する。図1および図2は、本発明に係る建築
物の躯体構造を適用し、下層階を店舗、上層階を駐車場
とした二層建築物Sの概略を示すものであり、図1は下
層階の伏図であり、図2はこの下層階の上に構築される
上層階の伏図である。図1に示すように、下層階には柱
鉄骨がモノH型鋼(図示せず)で構成されたSRC(鉄
骨鉄筋コンクリート)造の柱1…が列設されており、こ
の柱1…間には同一階高に複数の大梁(梁)2…が架設
されている。そして、これら柱1…および大梁2…によ
りラーメン3が構築されており、このラーメン3が一方
向ラーメン構造4として一定間隔を隔てて複数並列に配
設されている。また、一方向ラーメン構造4の桁行方向
には、床荷重を伝える小梁5…が大梁2…間に架設され
ている。さらに、下層階の外周壁Wのうち、ラーメン3
…を構成する大梁2…の両端部に位置する各柱1a…間
には耐震壁6、6が設けられている。
【0011】一方、上記の下層階の上に構築される上層
階は、図2に示すように、下層階と同様に、列設された
複数の柱1…とこれら柱1…間に同一階高に架設された
複数の大梁2…とからなるラーメン3が構築されるとと
もに、このラーメン3が一定間隔を隔てて一方向ラーメ
ン構造4として複数並列に配設されている。これらラー
メン3の大梁2の両端部に位置する柱1a間には柱1b
が構築されており、これら柱1a、1b間には梁2aが
架設されている。また、隣接するラーメン3、3間の中
間部に位置する各柱1c…には、これらラーメン3…に
直交する鉛直面に沿い一方向ブレース8として所定の間
隔をおいて対向する鉄骨ブレース7…が構築されてい
る。さらに、これら対向する鉄骨ブレース7、7間には
小梁9が架設されており、また、小梁9および鉄骨ブレ
ース7、7によって構成される躯体10間、および大梁
2aまたは柱1bと躯体10との間には床荷重を伝える
小梁11…が一方向ラーメン構造4のスパン方向に沿っ
て架設されている。
【0012】上記構成の二層建築物Sでは、下層階にお
ける床荷重は小梁5を通じて大梁いり2…に伝達され、
柱1…を通じて処理される。上層階における床荷重は、
小梁11…を通じて躯体10または大梁2aに伝達さ
れ、柱1…または柱1b…を通じて処理される。また、
一方向ラーメン構造4によって、梁せいの大きな大梁2
…は一方向にのみ露出するので、下層階の建屋内には柱
1…のみが配設される。さらに、二層建築物Sに地震に
伴う水平力が作用した場合には、下層階においては、一
方向ラーメン構造4および耐震壁5にその水平力が負荷
され、上層階においては、一方向ラーメン構造4および
鉄骨ブレース7…からなる一方向ブレース8にその水平
力が負荷される。
【0013】このように、上記実施例の二層建築物Sの
下層階の店舗では、梁せいの大きな大梁2…が一方向に
のみ露出するので、従来の両方向ラーメンに比べて一階
高において有効利用できる床上空間を広くすることがで
きる。しかも、耐震壁6、6が外壁にのみ設けられてい
るので、床上には柱1…のみが列設されることになり、
上記の効果と併せて、レイアウトが行い易く、その変更
にも対応し易い。
【0014】上層階の駐車場においても、梁せいの大き
な大梁2…が一方向にのみ露出するので、従来の両方向
ラーメン構造に比べて一階高において有効利用できる床
上空間が広くなり、車高の高い車にも対応することがで
きる。しかも、対向する鉄骨ブレース7、7間には柱が
存在しないので、このスペースを車の通行路とすること
によって広い駐車スペースを確保することができ、床上
空間を有効に利用することができる。
【0015】さらに、下層階では一方向ラーメン構造4
および耐震壁6により、また、上層階では一方向ラーメ
ン構造4および鉄骨ブレース7…からなる一方向ブレー
ス8によって水平力を処理することができるので、二層
建築物Sに地震に伴って水平力が作用した場合にも、十
分安定した建築物とすることができる。
【0016】またさらに、一方向ラーメン構造4によっ
て大梁2…のスパン方向が一方向に揃うので、上記のよ
うに柱1…の鉄骨をモノH鋼とすることができ、柱1…
と大梁2…の仕口構造を簡略化することができる。
【0017】しかも、一方向ラーメン構造を採用してい
るので、従来の両方向ラーメン構造に比べて鉄骨使用量
を大幅に低減することができ、建築コストを節約するこ
とが可能である。
【0018】なお、上記の実施例では、下層階を店舗と
し、上層階を駐車場とする二層建築物としたが、二層階
高に限られないことは言うまでもない。また、上層階、
下層階のそれぞれに適用した躯体構造のみを採用して建
築物を構築することも可能であり、例えば、上層階に適
用した躯体構造のみからなる立体駐車場や、下層階に適
用した躯体構造のみからなる重層店舗を築造することも
でき、この場合にも上記と同様の作用・効果を得ること
ができる。
【0019】
【発明の効果】本発明に係る建築物の躯体構造によれ
ば、以下の効果を奏することができる。請求項1に記載
の建築物の躯体構造によれば、梁せいの大きな梁が一方
向にのみ露出し、建屋内には柱のみが配設され、耐震壁
はラーメンの両端部に位置する各柱間に設けられている
ので、従来の両方向ラーメン構造と耐震壁による躯体構
造に比べて階高において有効利用できる床上空間が広く
なる。したがって、店舗のレイアウト変更等に対応し易
い建築物とすることができる。
【0020】また、当該建築物に地震に伴って水平力が
作用した場合にも、耐震壁に水平力の一部が負荷される
ので、地震時にも十分に安定した建築物とすることがで
きる。 さらに、一方向ラーメン構造によって梁のスパ
ン方向が揃うので、柱の鉄骨をモノH鋼とすることがで
き、柱、梁の仕口構造を簡略化することができる。しか
も、両方向ラーメン構造に比べて桁行方向に使用する鋼
材量を大幅に低減できるので、建築コストを節約するこ
とができる。
【0021】請求項2に記載の建築物の躯体構造によれ
ば、上記の効果と同様に、梁せいの大きな梁が一方向に
のみ露出し、対向する鉄骨ブレース間のスペースを利用
することができるので、階高において有効利用できる床
上空間が広くなる。また、当該建築物に地震に伴って水
平力が作用した場合にも、鉄骨ブレースに水平力の一部
が負荷されるので、地震時にも十分に安定した建築物と
することができる。
【0022】さらに、一方向ラーメン構造によって梁の
スパン方向が揃うので、柱の鉄骨をモノH鋼とすること
ができ、柱、梁の仕口構造を簡略化することができる。
しかも、両方向ラーメン構造に比べて桁行方向に使用す
る鋼材量を大幅に低減できるので、建築コストを節約す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建築物の躯体構造の一実施例を適
用した建築物の下層階の概略を示す伏図である。
【図2】同建築物の上層階の概略を示す伏図である。
【符号の説明】
S 建築物 1…、1a…、1b…、1c… 柱 2… 梁 3… ラーメン 4 一方向ラーメン構造 6 耐震壁 7… 鉄骨ブレース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列設された複数の柱とこれら柱間に同一
    階高に架設された複数の梁とからなるラーメンが一定間
    隔を隔てて一方向ラーメン構造として複数並列に配設さ
    れ、これらラーメンを構成する梁の両端部に位置する各
    柱間に耐震壁が設けられていることを特徴とする建築物
    の躯体構造。
  2. 【請求項2】 列設された複数の柱とこれら柱間に同一
    階高に架設された複数の梁とからなるラーメンが一定間
    隔を隔てて一方向ラーメン構造として複数並列に配設さ
    れ、これらラーメンの隣接するものの間には、これらラ
    ーメンに直交する鉛直面に沿い所定の間隔をおいて対向
    する鉄骨ブレースが設けられていることを特徴とする建
    築物の躯体構造。
JP17072493A 1993-07-09 1993-07-09 建築物の躯体構造 Pending JPH0726625A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17072493A JPH0726625A (ja) 1993-07-09 1993-07-09 建築物の躯体構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17072493A JPH0726625A (ja) 1993-07-09 1993-07-09 建築物の躯体構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0726625A true JPH0726625A (ja) 1995-01-27

Family

ID=15910221

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17072493A Pending JPH0726625A (ja) 1993-07-09 1993-07-09 建築物の躯体構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0726625A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09203241A (ja) 耐震壁
JPH0726625A (ja) 建築物の躯体構造
JPH0874317A (ja) 建築物の躯体構造
JP2007039995A (ja) 既存建物の耐震補強架構
JPH07238593A (ja) チューブ構造の建築物
JP3517352B2 (ja) 共同住宅
JP2000328652A (ja) 多階層建築物
JP2527975B2 (ja) 建築物構造体
JP2002161580A (ja) 集合住宅の構造
JPH0463947B2 (ja)
JPH10219819A (ja) 集合住宅の構造
JPH09221829A (ja) 鉄筋コンクリート構造物の制振装置
JPH0152549B2 (ja)
JPH09137502A (ja) 構造物の構造
JP3209693B2 (ja) 集合住宅の構造
JP2922628B2 (ja) 高層建築物の構造
JPH0469690B2 (ja)
JP2001193308A (ja) 並列連層耐震壁を備えた建物の構造
JP2022187181A (ja) 多層建築物
JPH0443130B2 (ja)
JPS6211139B2 (ja)
McMullin Concrete Lateral Design
JPH10292664A (ja) 高層建築物
JPH10280523A (ja) 集合住宅の構造
JP2003232140A (ja) 集合住宅

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20011225