JPH0726477Y2 - 削孔用ビット - Google Patents

削孔用ビット

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JPH0726477Y2
JPH0726477Y2 JP1989124224U JP12422489U JPH0726477Y2 JP H0726477 Y2 JPH0726477 Y2 JP H0726477Y2 JP 1989124224 U JP1989124224 U JP 1989124224U JP 12422489 U JP12422489 U JP 12422489U JP H0726477 Y2 JPH0726477 Y2 JP H0726477Y2
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JP
Japan
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pipe
drilling
bit
welded
cemented carbide
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JP1989124224U
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JPH0362190U (ja
Inventor
憲雄 山門
博秀 速水
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日本基礎技術株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、コンクリート基礎等を削孔するための削孔用
ビットに係わり、特に、鉄筋が混在するコンクリート基
礎等であっても確実に削孔することができる削孔用ビッ
トに関する。
〔従来の技術〕
従来、コンクリート基礎等を削孔するためには、ボーリ
ング機械等の削孔機が使用されている。
このような削孔機は、その削孔管の先端に切削型の削孔
用ビットが突出して溶着され、この削孔用ビットの側面
には、超硬合金であるWC(タングステンカーバイト)が
溶着されている。
このような削孔機では、削孔管を、例えば、コンクリー
ト基礎に押圧しながら回転させることにより、削孔ビッ
トに溶着されたタングステンカーバイトでコンクリート
基礎を削孔することができる。
しかしながら、コンクリート基礎には通常鉄筋が使用さ
れており、このため削孔管に作用される押圧力の度合い
によっては、削孔用ビットが鉄筋に引っ掛かり、切削ト
ルクが増大し、削孔機の振動が大きくなるとともに、削
孔用ビットが破損するという問題があった。
このため、削孔管の先端に削孔用ビットを溶接すること
なく、削孔管の全周に、タングステンカーバイトの破砕
片からなる超硬材を特殊な蝋材により溶着することが行
なわれている。
このような削孔機では、削孔速度は遅くなるが、削孔機
に無理を与えず、確実に鉄筋やコンクリートを切削しつ
つ削孔することができる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、削孔管先端に超硬材破砕片を盛り付け溶
着する作業は熟練を要する作業であり、溶着の仕方によ
っては、タングステンカーバイトの破砕片からなる超硬
材が切削中に脱落してしまう虞があった。
また、削孔管先端に超硬材破砕片を厚く盛り付けること
は困難であるため薄くならざるをえず、このため、超硬
材がすぐに摩耗し、鉄筋やコンクリートを切削する速度
が低下するという問題があった。
本考案は上記のような問題点を解決するためになされた
もので、超硬材を削孔管に従来よりも確実に、かつ、容
易に溶着することができ、さらに、超硬材を削孔管に従
来よりも厚く盛り付けることができるとともに、鉄筋を
容易に切削することができる削孔用ビットを提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
請求項1記載の削孔用ビットは、削孔管先端部に溶接さ
れるビット本体の先端側に凹部を形成し、この凹部に超
硬材破砕片を溶着して切削面を形成し、その切削面が、
前記削孔管の回転方向側に行くにつれて該削孔管側に傾
斜しているものである。
請求項2記載の削孔用ビットは、ビット本体に溶着され
る超硬材の切削面が、削孔管の回転方向側に行くにつれ
て前記削孔管側に傾斜しているものである。
〔作用〕
請求項1記載の削孔用ビットでは、切削管先端部に溶接
されるビット本体の先端側に凹部を形成し、この凹部に
超硬材破砕材を溶着して切削面を形成し、その切削面
が、削孔管の回転方向側に行くにつれて削孔管側に傾斜
しているので、超硬材の切削面が、例えば、コンクリー
ト基礎に斜めに当接し、この状態でコンクリート基礎を
切削して行き、コンクリート基礎中に混在する鉄筋を乗
り越え、この鉄筋をも切削する。また、工場で製造され
た削孔用ビットを、現場で削孔管先端に溶接することに
より、削孔管先端に超硬材が溶接される。さらに、ビッ
ト本体に囲まれた凹部に超硬材破砕材を溶接するため、
超硬材破砕材を厚く盛り付けることが可能となる。
〔実施例〕
以下、本考案の詳細を図面に示す一実施例について説明
する。
第1図乃至第3図は、本考案の削孔用ビットを示すもの
で、図において、符号31は、削孔管先端に溶接されるビ
ット本体を示している。
このビット本体31の両側面には、2個の円柱状のWC(タ
ングステンカーバイト)からなる超硬切削材33がそれぞ
れ溶着されている。
そして、このビット本体31の先端側には、第4図に示す
ように、矩形状の凹部35が形成され、この凹部35には、
第5図および第6図に示すように、例えば、タングステ
ンカーバイトの破砕片からなる超硬材37が盛り付けら
れ、特殊な蝋材によりビット本体31に溶着されている。
また、ビット本体31の先端側の面、即ち、超硬材37の切
削面39と、ビット本体31の削孔管への溶着面41とは平行
に形成されておらず、切削面39は溶接面41に対して所定
角度θに傾斜して形成されている。
このような削孔用ビット43は、第7図に示すように、削
孔機により回転される削孔管45の先端に、所定間隔を置
いて複数溶接することにより使用される。
即ち、削孔管45の先端には所定間隔を置いて矩形状の切
欠凹部47が形成され、この切欠凹部47に削孔用ビット43
がその溶接面41側から嵌入され、削孔管45と削孔用ビッ
ト43が溶接されている。削孔用ビット43は、その超硬材
37の切削面39が削孔管45の回転方向A側に行くにつれて
削孔管45側に傾斜しており、切削面39は、削孔管45の回
転方向Aに対して上方に角度θをなして形成されてい
る。
これにより、鉄筋48が混在したコンクリート基礎49を削
孔する際には、削孔用ビット43の一側、即ち、削孔管45
の回転方向Aと反対側の削孔用ビット43がコンクリート
基礎49を摺動し、超硬材37が摩耗してくると、第8図に
示すように、超硬材37の全面がコンクリート基礎49を摺
動するようになる。
以上のように構成された削孔用ビット43では、工場で製
造された削孔用ビット43を、現場で削孔管45先端に溶接
することにより、削孔管45先端に超硬材37が溶着され
る。
また、ビット本体31に囲まれた凹部35に超硬材37の破砕
片を溶着するため、超硬材37の破砕片を厚く溶着するこ
とが可能になる。
さらに、ビット本体31に溶着される超硬材37は、その切
削面39が削孔管45の回転方向A側に行くにつれて削孔管
45側に傾斜しているので、超硬材37の切削面39がコンク
リート基礎49に斜めに当接し、この状態でコンクリート
基礎49を切削して行き、コンクリート基礎49中に混在す
る鉄筋48を乗り越え、この鉄筋48をも切削する。
しかして、以上のように構成された削孔用ビット43で
は、削孔管45先端に溶接されるビット本体31の先端側に
凹部35を形成し、この凹部35に超硬材37の破砕片を溶着
したので、工場で製造された削孔用ビット43を、現場で
削孔管45先端に溶接することにより、削孔管45先端に超
硬材37が溶着され、削孔管45に超硬材37を従来よりも容
易、かつ、確実に溶着することができるとともに、この
削孔用ビット43を使用して鉄筋48を容易に切削すること
ができる。
また、ビット本体31に囲まれた凹部35に超硬材37の破砕
片を溶着したので、溶着した超硬材37の両側がビット本
体31に支持され、これにより、超硬材37を削孔管45に従
来よりも厚く溶着することができる。
さらに、ビット本体31に溶着される超硬材37の切削面39
が、削孔管45の回転方向A側に行くにつれて削孔管45側
に傾斜しているので、超硬材37の切削面39がコンクリー
ト基礎49に斜めに当接し、この状態でコンクリート基礎
49を切削して行き、コンクリート基礎49中に混在する鉄
筋48を乗り越え、この鉄筋48を容易に切削することがで
きる。これにより、削孔機の削孔トルクおよび削孔機の
振動の増大を最小限に抑制することができる。
また、第9図および第10図に示すように、削孔管45の先
端に削孔用ビット43を溶接するとともに、削孔管45の先
端を薄くして薄肉部51を形成し、さらに、この薄肉部51
を、回転方向A側の削孔用ビット43まで延設すると、コ
ンクリート基礎49中に鉄筋48が混在していた場合でも、
鉄筋48が薄肉部51を摺動することにより、鉄筋48部分だ
けが切削できず高くなり、コンクリート部分が切削され
て低くなるといった傾向を確実に防止することができ、
コンクリート基礎49をほぼ均一に削孔することができ
る。これにより、削孔機の削孔トルクおよび削孔機の振
動をさらに低減することができる。
尚、上記実施例では、凹部35には、タングステンカーバ
イトの破砕片からなる超硬材37を溶着した例について説
明したが、本考案は上記実施例に限定されるものではな
く、例えば、TiC(チタンカーバイト)からなる超硬材
を凹部に溶着しても、上記実施例とほぼ同様の効果を得
ることができる。
また、上記実施例では、ビット本体31の両側面に超硬切
削材33を溶着した例について説明したが、本考案は上記
実施例に限定されるものではなく、ビット本体の両側面
に超硬切削材を溶着しなくても、上記実施例とほぼ同様
の効果を得ることができる。
さらに、上記実施例では、超硬材37の切削面39と、ビッ
ト本体31の溶接面41とを平行に形成せず、所定角度θに
傾斜し、これにより、削孔用ビット43の削孔管45への溶
接時に、ビット本体31に溶着される超硬材37の切削面39
を、削孔管45の回転方向A側に行くにつれて削孔管45側
に傾斜した例について説明したが、本考案は上記実施例
に限定されるものではなく、超硬材の切削面と、ビット
本体の溶接面とを平行に形成し、削孔用ビットを削孔管
に斜めに溶着し、ビット本体に溶着される超硬材の切削
面を、削孔管の回転方向側に行くにつれて削孔管側に傾
斜しても、上記実施例とほぼ同様の効果を得ることがで
きる。
〔考案の効果〕
請求項1記載の削孔用ビットでは、削孔管先端部に溶接
されるビット本体の先端側に凹部を形成し、この凹部に
超硬材破砕片を溶着して切削面を形成し、その切削面
が、前記削孔管の回転方向側に行くにつれて該削孔管側
に傾斜しているので、工場で製造された削孔用ビット
を、現場で削孔管先端に溶接することにより、削孔管先
端に超硬材が溶着され、超硬材を削孔管に従来よりも容
易、かつ、確実に溶着することができるとともに、この
削孔用ビットを使用して鉄筋を容易に切削することがで
きる。
また、ビット本体に囲まれた凹部に超硬材破砕片を溶着
したので、溶着した超硬材の両側がビット本体に支持さ
れ、これにより、超硬材破砕片を削孔管に従来よりも厚
く盛り付けることができる。
さらに、ビット本体に溶着される超硬材は、その切削面
が削孔管の回転方向側に行くにつれて削孔管側に傾斜し
ているので、超硬材の切削面が、例えば、コンクリート
基礎に斜めに当接し、この状態でコンクリート基礎を切
削して行き、コンクリート基礎中に混在する鉄筋を乗り
越え、これにより、鉄筋を容易に切削することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の削孔用ビットの一実施例を示す正面図
である。 第2図は第1図の平面図である。 第3図は第1図の側面図である。 第4図は第1図のビット本体を示す正面図である。 第5図は第2図のV−V線に沿う縦断面図である。 第6図は第2図のVI−VI線に沿う縦断面図である。 第7図は削孔管によりコンクリート基礎を削孔する状態
を示す縦断面図である。 第8図は第7図において摩耗した超硬材で削孔する状態
を示す縦断面図である。 第9図は本考案の削孔用ビットを削孔管に溶着した状態
を示す斜視図である。 第10図は第9図の一部を拡大して示す正面図である。 〔主要な部分の符号の説明〕 31……ビット本体 35……凹部 37……超硬材 39……切削面 43……削孔用ビット 45……削孔管 A……削孔管の回転方向。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】削孔管先端部に溶接されるビット本体の先
    端側に凹部を形成し、この凹部に超硬材破砕材を溶着し
    て切削面を形成し、その切削面が、前記削孔管の回転方
    向側に行くにつれて該削孔管側に傾斜していることを特
    徴とする削孔用ビット。
JP1989124224U 1989-10-24 1989-10-24 削孔用ビット Expired - Lifetime JPH0726477Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989124224U JPH0726477Y2 (ja) 1989-10-24 1989-10-24 削孔用ビット

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JP1989124224U JPH0726477Y2 (ja) 1989-10-24 1989-10-24 削孔用ビット

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Publication Number Publication Date
JPH0362190U JPH0362190U (ja) 1991-06-18
JPH0726477Y2 true JPH0726477Y2 (ja) 1995-06-14

Family

ID=31672157

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