JPH0746469Y2 - 穿孔ビット - Google Patents

穿孔ビット

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JPH0746469Y2
JPH0746469Y2 JP1989124652U JP12465289U JPH0746469Y2 JP H0746469 Y2 JPH0746469 Y2 JP H0746469Y2 JP 1989124652 U JP1989124652 U JP 1989124652U JP 12465289 U JP12465289 U JP 12465289U JP H0746469 Y2 JPH0746469 Y2 JP H0746469Y2
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JP
Japan
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carbide tip
base metal
cemented carbide
tip
inclined surface
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JP1989124652U
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昭美 長谷川
雄二 井出崎
幸生 石坂
達広 古長
衛 傍士
誠二 国武
竜二 鶴田
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Toho Kinzoku Co Ltd
Nippon Steel Corp
Okumura Corp
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Toho Kinzoku Co Ltd
Nippon Steel Corp
Okumura Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、高炉の残銑処理作業等における発破用下穴を
穿設するために使用するに適した穿孔ビットに関する。
[従来の技術] 従来、高炉の改修工事等において残銑を除去する場合
は、塊状の残銑に酸素ランスで複数の下穴を穿ち、この
下穴に火薬をつめて発破を行なっていた。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記酸素ランスの火炎を用いて穿孔する
方法は、残銑を溶融しながら穿孔するものであるから、
真直かつ円形の孔を能率的にあけるのが困難であり、し
かも危険を伴う作業となっていた。
このような問題を解決するため、周知の回転打撃式さく
岩機とロックビットを用いて穿孔する方法や、大型のド
リルで穿孔する方法が試みられたが、残銑は材質が不均
一でスやクラックがあるので、穿孔が容易ではなく、し
かも従来のドリルの場合は刃先が損傷しやすいという問
題があった。
本考案は、上記高炉の残銑等に円形かつ真直な孔を能率
よく穿孔することができる穿孔工具を提供することを課
題としている。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するため本考案は次のような構成の穿孔
ビットを提供する。
すなわち、本考案にかかる穿孔ビットは、回転力および
推力を伝達するさく孔ロッドへの装着手段を有する台金
の先端部に、山形の切削用刃先を有し回転方向前面側に
は先端側が回転方向後方に傾斜する軸方向に対し20〜40
度の傾斜面が形成された超硬チップを台金の直径方向に
沿って設けるとともに、台金には前記超硬チップの前面
が露出するカッテイングルームを形成し、前記超硬チッ
プの傾斜面の後部側の端縁部は軸方向に直角な直線状と
して、かつ超硬チップ側端部が傾斜面とならないように
したことを特徴としている。
[作用] 削孔機からの回転力と推力を伝達するさく孔ロッドにこ
の穿孔ビットを装着し、該ビットの刃先部を残銑等の被
穿孔物に押し付けて回転させると、穿孔が行なわれる。
このとき超硬チップの刃先部にチッピングが生じやすい
が、本考案にかかる穿孔ビットは、回転方向前面側に先
端側が後方に傾斜する傾斜面が形成されているので、刃
先稜部に過度の力が加わらず、チッピングが生じにく
い。推力を受ける山形の刃先部には負のすくい角をなす
傾斜面が形成されているのでチッピングが生じにくく、
しかも切削作用の大きい両側部では傾斜面が形成されて
いないので、切削性能の大幅な低下が生じない。
[実施例] 以下、図面にあらわされた実施例について説明する。
この穿孔ビット1は鋼製の台金2の前端部に切削用の主
超硬チップ3を設けるとともに、台金の外周部には1対
の補助超硬チップ4,4を設けてなる。台金2には、さく
孔ロッドに対する装着手段として後端部に開口する嵌合
穴5が設けられており、その内面には雌ねじ部6が形成
されている。この雌ねじ部6よりも前方の穴底部7は、
円錐形状の凹部として形成されている。台金2の前部は
大径の頭部10となっており、その先端部は山形に尖った
傾斜部11となっている。
この頭部10には、直径方向に溝状の切欠部12が設けら
れ、この部分に刃先を形成する主超硬チップ3がろう接
されている。超硬チップ3は、中央部が高い角αの山形
の上部3aと角形の基部3bからなり、台金外周面よりも側
方へ突出するリーミング部3c,3cには前後方向(第1図
(b)における上下方向)に逃げ角δが設けられてい
る。超硬チップ3の外周部の稜部は第1図(d)に示す
ごとく、側面視角γの傾斜面によって尖った切刃が形成
されている。
台金の頭部10は平面視V状に大きく切込まれて一対のカ
ッティングルーム16、16が対称的に形成され、この部分
では、超硬チップ3の前面側の板面が露出している。
この穿孔ビット1の使用時における回転方向は第1図
(a)における反時計方向であり、超硬チップ3の回転
方向前面側すなわち前述のカッティングルームが形成さ
れている側には、負のすくい角ε(30度±10度程度が
好ましい)によって上方(先端側)が後方へ傾斜する傾
斜面18、18が設けられている。そして、超硬チップ3の
尖った先端部には長さTのチゼルポイントが形成され、
その両側に刃先シンニング14,14が施されている。超硬
チップ3のリーミング部3c,3cには回転方向に逃げ角β
が設けられている。
また、頭部10の外周部には、第1図(b),(c)にお
ける上下方向に長い棒状の補助超硬チップ4、4が設け
られている。この補助超硬チップ4は、台金から突出す
る部分が平面視台形に形成されている。そして正面視に
おいて補助超硬チップ4上部が前記切削用主チップ3の
リーミング部3cの下端部よりも上位にあり、チップ4の
下部はリーミング部3cよりも下方に位置している。この
補助チップ4、4を結ぶ径Dは、主超硬チップ3の径G
と同等またはこれよりも若干(1mm程度)小さい。な
お、上記対向径Dは、台金頭部10の外径よりも(4mm程
度)大きくなっている。また、図中のαは130度、βは
8度、δは2度、εは20度、γは15度程度とするのが
好ましい。
台金2の頭部には、前記穴底部7に通ずる4個の貫通孔
25、25、26、26が穿設されている。貫通孔25、25は穴底
部7からカッティングルーム16、16の壁面に開口する垂
直孔であり、貫通孔26、26は台金頭部傾斜面に開口する
傾斜孔となっている。
この穿孔ビット1は、図示しない回転式削孔機に取り付
けた鋼製のさく孔ロッド先端部に装着して使用される。
穿孔ビット1の先端部を残銑塊等の被穿孔物に押し付け
回転力と推力を与えると、主超硬チップ3による切削が
行なわれ、被穿孔物にビット径よりもわずかに大きい口
径の円形孔が穿孔される。穿孔の進行によりビット全体
が孔中に入ってゆくが、このとき補助チップ4、4によ
って孔曲りが防止されるとともに、台金の孔壁に対する
接触が防止される。
この穿孔ビット1は、打撃を必要とせず回転切削式に穿
孔を行なうものであるから、騒音の発生が少なく、残銑
のような打撃によって破壊されにくい物にも能率よく穿
孔することができる。超硬チップ3の刃先部前面側には
負のすくい角εを形成する傾斜面18が形成されている
ので、刃先エッジ部にチッピングが生じにくい。また、
チゼルポイントに巾Tがある場合は穿孔時にライフリン
グが生じやすいが、この穿孔ビットは補助チップの働き
によりライフリングが生じにくい。穿孔中は貫通孔25、
26から水又は圧縮空気が吐出されるので、繰粉は孔壁と
ビット外周部との間隙を伝わって外部へ排出される。
[考案の効果] 本考案にかかる穿孔ビットは、切刃を形成する主超硬チ
ップの回転方向前面側に先端側が後に傾く傾斜面が形成
されることにより刃先エッジ部に負のすくい角が設けら
れており、しかも超硬チップの両側端部では傾斜面が形
成されていないので、該刃先部にチッピングが生じにく
く、良好な切削性能を長時間にわたって維持することが
可能となった。なお、以上の説明では高炉残銑に対する
穿孔について述べたが、この穿孔ビットを岩石、コンク
リートその他の物の穿孔に使用することができることは
明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は本考
案の1実施例をあらわす平面図、正面図、一部断面側面
図、X矢視図、Y−Y断面図、第2図(a)、(b)、
(c)は補助超硬チップの平面図、正面図、側面図、第
3図はねじ部の拡大断面図である。 1……穿孔ビット、2……台金、3……主超硬チップ 4……補助超硬チップ、5……ねじ穴、18……傾斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 井出崎 雄二 福岡県北九州市八幡東区枝光1―1―1 新日本製鐵株式會社八幡製鐵所内 (72)考案者 石坂 幸生 福岡県北九州市八幡東区山王2―19―1 株式会社奥村組九州支店内 (72)考案者 古長 達広 福岡県北九州市八幡東区山王2―19―1 株式会社奥村組九州支店内 (72)考案者 傍士 衛 大阪府寝屋川市池田西町26―5 東邦金属 株式会社寝屋川工場内 (72)考案者 国武 誠二 大阪府寝屋川市池田西町26―5 東邦金属 株式会社寝屋川工場内 (72)考案者 鶴田 竜二 大阪府寝屋川市池田西町26―5 東邦金属 株式会社寝屋川工場内 (56)参考文献 特開 昭62−141293(JP,A) 実開 昭61−206790(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転力および推力を伝達するさく孔ロッド
    への装着手段を有する台金の先端部に、山形の切削用刃
    先を有し回転方向前面側には先端側が回転方向後方に傾
    斜する軸方向に対し20〜40度の傾斜面が形成された超硬
    チップを台金の直径方向に沿って設けるとともに、台金
    には前記超硬チップの前面が露出するカッテイングルー
    ムを形成し、前記超硬チップの傾斜面の後部側の端縁部
    は軸方向に直角な直線状として、かつ超硬チップ側端部
    が傾斜面とならないようにしたことを特徴とする穿孔ビ
    ット。
JP1989124652U 1989-10-25 1989-10-25 穿孔ビット Expired - Lifetime JPH0746469Y2 (ja)

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JP1989124652U JPH0746469Y2 (ja) 1989-10-25 1989-10-25 穿孔ビット

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JP1989124652U JPH0746469Y2 (ja) 1989-10-25 1989-10-25 穿孔ビット

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JPH0362779U JPH0362779U (ja) 1991-06-19
JPH0746469Y2 true JPH0746469Y2 (ja) 1995-10-25

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DE3544433C2 (de) * 1985-12-16 1995-12-14 Hilti Ag Gesteinsbohrer

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