JPH07262133A - 複数台の表示装置付き座標検出装置を備えるコンピュータシステム - Google Patents

複数台の表示装置付き座標検出装置を備えるコンピュータシステム

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JPH07262133A
JPH07262133A JP7653394A JP7653394A JPH07262133A JP H07262133 A JPH07262133 A JP H07262133A JP 7653394 A JP7653394 A JP 7653394A JP 7653394 A JP7653394 A JP 7653394A JP H07262133 A JPH07262133 A JP H07262133A
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JP7653394A
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Hiroki Morii
裕樹 森井
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Wacom Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えば電子会議システムで、表示装置付き座
標検出装置を安価かつ小型(薄型)に作り、座標検出装
置の接続および増設を容易に行う。 【構成】 複数台の表示装置付き座標検出装置12と、L
CDコントロール信号を生成するLCDコントロール信
号生成回路32を含むコンピュータ本体11と、表示装置付
き座標検出装置とコンピュータ本体の間に配置され、各
表示装置付き座標検出装置から出力された信号を取り込
んでコンピュータ本体に送出し、LCDコントロール信
号生成回路から出力された前記LCDコントロール信号
をすべての前記表示装置付き座標検出装置に送出するパ
ラレルアダプタ13とから構成される。パラレルアダプタ
は、競合制御回路50を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数台の表示装置付き座
標検出装置を備えるコンピュータシステムに関し、特
に、例えば電子会議システムの利用に適したコンピュー
タシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子会議システムの一例を図14
で示す。この電子会議システムは、本出願人が先に製品
として提案しているもので、コンピュータ本体100
と、例えば6台の表示装置付き座標検出装置101と、
シリアル分配器102とを含む。表示装置付き座標検出
装置101において、表示装置はLCD(液晶表示装
置)である。この構成において、いずれかの表示装置付
き座標検出装置101から電子ペン103で書込み入力
された内容は、シリアル分配器102で競合制御(例え
ば早い者勝ち)されて取り出され、コンピュータ本体1
00に送られる。またコンピュータ本体100で生成さ
れた表示内容に関する信号は、6台の表示装置付き座標
検出装置101のそれぞれに送られ、各表示装置で表示
される。シリアル分配器102からコンピュータ本体1
00への信号の伝送では、RS232Cケーブル104
が使用される。またコンピュータ本体100から表示装
置付き座標検出装置101への表示内容に関する信号の
伝送では、デジタルRGB信号が使用される。
【0003】電子会議システムの他の従来例としては、
複数の入出力一体型ペンコンピュータが、ネットワーク
(イーサネット等)を介してコンピュータ本体と接続さ
れるように構成されたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図14で示した電子会
議システムでは、各表示装置付き座標検出装置101
は、コンピュータ本体100から送られてくるデジタル
RGB信号をLCDコントロール信号に変換するための
RGB−LCD変換LSIや、表示メモリを内部に備え
なければならない。そのために、表示装置付き座標検出
装置が高価となり、かつ小型化することが困難であると
いう問題があった。また、各表示装置付き座標検出装置
101からコンピュータ本体100へ信号を送る線と、
コンピュータ本体100から6台の表示装置付き座標検
出装置101へ信号を送る線が別々であり、配線が面倒
であると共に、表示装置付き座標検出装置を増設する必
要がある場合に、増設作業が面倒であるという問題を有
していた。
【0005】またネットワークを利用して構成される電
子会議システムでは、ネットワークに接続される各ペン
コンピュータが高速なCPUやメモリを搭載しインテリ
ジェント端末として構成され、そのようなペンコンピュ
ータを多数接続するためシステム全体が非常に高価にな
る。また端末装置の厚みを薄くし、小型化することも困
難である。
【0006】本発明の目的は、例えば電子会議システム
の利用に適しており、表示装置付き座標検出装置を安価
かつ小型(薄型)に作ることができ、表示装置付き座標
検出装置の接続および増設を容易に行うことができる複
数台の表示装置付き座標検出装置を備えたコンピュータ
システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るコンピュー
タシステムは、複数台の表示装置付き座標検出装置と、
LCDコントロール信号を生成するLCDコントロール
信号生成回路を含むコンピュータ本体と、表示装置付き
座標検出装置とコンピュータ本体との間に配置され、各
表示装置付き座標検出装置から出力された信号を取り込
んでコンピュータ本体に送出し、LCDコントロール信
号生成回路から出力された前記LCDコントロール信号
をすべての前記表示装置付き座標検出装置に送出するパ
ラレルアダプタを含み、複数台の表示装置付き座標検出
装置はパラレルアダプタによってコンピュータ本体に接
続される。
【0008】表示装置付き座標検出装置からの出力信号
を伝送する信号線とLCDコントロール信号を伝送する
信号線とを統合して1本のケーブルとし、このケーブル
で、各表示装置付き座標検出装置とパラレルアダプタと
の間、およびコンピュータ本体とパラレルアダプタとの
間を接続する。
【0009】また、パラレルアダプタは、2台以上の表
示装置付き座標検出装置が同時に出力を行ったとき、1
台の表示装置付き座標検出の出力信号を取り出すための
競合制御回路を有する。
【0010】
【作用】本発明では、コンピュータ本体がLCDコント
ロール信号を生成する手段を内蔵し、コンピュータ本体
とは分離して設けられた表示装置付き座標検出装置がL
CDコントローラ、RGB−LCD変換LSI、表示メ
モリを内部に備えず、コンピュータ本体からLCDコン
トロール信号を受けとって表示動作を行い、コンピュー
タ本体と表示装置付き座標検出装置との間に、パラレル
アダプタを配置し、このパラレルアダプタによって複数
台の表示装置付き座標検出装置の接続を容易とし、さら
に増設も容易とする。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0012】図1は、本発明に係るコンピュータシステ
ムの基本的な構成を示す。本図において11はコンピュ
ータ本体、12は表示装置付き座標検出装置(以下簡略
して座標検出装置という)、13はパラレルアダプタで
ある。座標検出装置12は、例えば8台設けられてい
る。コンピュータ本体11の構成および機能、および座
標検出装置12の構成および機能は、基本的に、本出願
人が従来から提案しているものと同じである。座標検出
装置12としては、例えばワコム社製PL100V(商
品名)である。コンピュータ本体11と座標検出装置1
2については、特開平5−73208号に開示される。
パラレルアダプタ13は、本発明の特徴的構成要素であ
る。座標検出装置12は、書込み入力部と出力表示部が
例えば積層状態で一体となっており、かつ入力手段とし
てペン型位置指示器(以下電子ペンという)12aを備
えている。8台の座標検出装置12のそれぞれは、複数
の信号線が、統合化された1本のケーブル14を介して
パラレルアダプタ13と接続される。またコンピュータ
本体11とパラレルアダプタ13との間は、LCD(液
晶表示装置)コントロール信号などをパラレルアダプタ
13ヘ伝送するための信号線15aと、例えば座標検出
装置12における入力内容に関する信号(シリアル座標
データ)を伝送する信号線(RS232C)15bとで
接続されている。信号線15aと信号線15bは、実際
の使用状態では1本のケーブル16に統合される。なお
17は、各座標検出装置12へ電力を供給するための電
源である。
【0013】上記のコンピュータシステムは、例えば、
図4に示すような電子会議システムに利用される。図4
では、テーブル18の上に、コンピュータ本体11と8
台の座標検出装置12とパラレルアダプタ13が載置さ
れている。パラレルアダプタ13と各座標検出装置12
は、それぞれ、1本のケーブル14で接続されている。
パラレルアダプタ13はテーブル18のほぼ中央に配置
される。パラレルアダプタ13と各座標検出装置12と
の間のケーブルはほぼ同じ長さである。各座標検出装置
12は電子ペン12aによる書込み操作によって入力が
行われるが、他の入力手段としてキーボードをコンピュ
ータ本体11に接続して入力することもできる。電子会
議システムとしては、さらに電子黒板19と、カラー液
晶を備えた投影装置20が付設される。また、電子会議
システムであることから、遠隔に配置される他の同様な
構成を有するシステムと、内蔵される通信手段および公
衆回線21を経由して、データのやり取りを行えるよう
に構成することもできる。本実施例では、通信手段の説
明は省略する。
【0014】図2および図3を参照して、コンピュータ
本体11と座標検出装置12の内部構造を説明する。
【0015】コンピュータ本体11は、CPU31とL
CDコントロール信号生成回路32と表示メモリ33を
含み、さらにバッファ34,35が設けられている。L
CDコントロール信号生成回路32で生成され、当該回
路から出力されたLCDコントロール信号は、バッファ
34を経由してパラレルアダプタ13に送出される。パ
ラレルアダプタ13の分配機能によって、LCDコント
ロール信号は、パラレルアダプタ13に接続されるすべ
ての座標検出装置12に供給される。またパラレルアダ
プタ13から出力された各座標検出装置12の入力内容
に関する信号は、バッファ35とシリアルコントローラ
10を経由してCPU31に送られる。LCDコントロ
ール信号生成回路32は、座標検出装置の側から送られ
るペン入力内容、その他の入力内容や処理結果に基づい
てLCDコントロール信号を生成する。
【0016】座標検出装置12は前述の通り入出力一体
型であり、出力装置であるLCD表示部36と入力検出
部であるタブレットセンサ37とは積層構造で設けられ
ている。パラレルアダプタ13を経由してLCDコント
ロール信号生成回路32から送られてくるLCDコント
ロール信号はバッファ37を経由してドライバ38に与
えられ、ドライバ38はLCDコントール信号に基づい
てLCD表示部36の表示動作を制御する。他方、座標
検出装置12の上で電子ペン12aを操作し、それによ
って入力を行うと、その入力内容はタブレットセンサ3
7によって検出される。タブレットセンサ37で検出さ
れた入力内容はタブレット処理部39で処理され、その
後、シリアル座標データとしてバッファ40を経由して
パラレルアダプタ13へ送出される。
【0017】座標検出装置12の内部構成をさらに詳し
く示すと、図3のようになる。座標検出装置12には、
前述の図2およびこの図3で明らかなように、コンピュ
ータ本体11からパラレルアダプタ13を介して、LC
D表示部36を表示動作させるLCDコントロール信号
DU0〜3,DL0〜3、制御信号CP1,CP2がT
TL信号で入力され、かつ信号RxD(制御コマンド
等)が入力される。信号RxDはタブレット処理部39
に入力される。またタブレットセンサ37で検出された
入力内容に関する信号は、アナログ信号処理部と座標計
算や通信等に用いられるCPUを含むタブレット処理部
39で処理された後、信号TxD(シリアル座標データ
等)として出力される。LCDコントロール信号DU0
〜3,DL0〜3、制御信号CP1,CP2の信号線
と、TxD,RxDの各信号線は、1本のケーブル14
として統合されている。
【0018】また図3では、LCD表示部36を照明す
るためのバックライトユニット81が設けられる。前述
の電源17から供給される電流は昇圧トランス82で昇
圧された後、バックライトユニット81へ給電される。
【0019】座標検出装置12は、その内部に従来装置
のようにLCDコントローラ、RGB−LCD変換LS
I、表示メモリを備えていないので、表示装置付き座標
検出装置を極めて薄型の厚みで作ることができると共
に、低価格化を達成することができる。厚みとしては例
えば15mmであり、従来の類似装置として比較して1
/4〜1/2の厚みにすることができる。表示装置付き
座標権装置12の厚みを従来装置に比較して薄くするこ
とができるので、テーブルに置くだけで足り、使用しや
すいシステムを作ることができる。
【0020】次に、図5を参照してパラレルアダプタ1
3の構成の一例について説明する。コンピュータ本体1
1からのケーブル16は、統合化された1本のケーブル
であり、前述の信号線15aと信号線15bを含む。ケ
ーブル16はパラレルアダプタ13のコネクタ41に接
続される。信号線15aのLCDコントロール信号DL
0〜DL3,DU0〜DU3はTTLバッファ42に入
力される。制御信号CP1,CP2はTTLバッファ4
3に入力される。また信号線15bの信号TxD(制御
コマンド)は、バッファ44に入力され、RS232C
からTTLに変換される。そして出力側では、LCDコ
ントロール信号、制御信号、信号TxDは、それぞれ各
座標検出装置12ごとに分配されると共に、LCDコン
トロール信号と制御信号はTTLバッファ45を通っ
て、信号TxDはTTLからRS232Cへ変換するバ
ッファ46を通って、その後統合化され、コネクタ47
から対応する各座標検出装置に送出される。また電源1
7から給電される電気は、コネクタ48を経由して取り
込まれ、出力側で各座標検出装置ごとに分配され、コネ
クタ47を通って各座標検出装置12に供給される。な
お、図示は省略したが、当然のことながらパラレルアダ
プタ13内に必要な電源も電源17が供給する。
【0021】他方、各座標検出装置12のタブレット処
理部39から出力される信号TxD(シリアル座標デー
タ)は、コネクタ47を経由してパラレルアダプタ13
内に入り、バッファ49でRS232CからTTLに変
換される。その後、競合制御回路50で競合制御を受
け、取り出された信号が、Rxdとして、バッファ51
でTTLからRS232Cに変換された後、コンピュー
タ本体11へ送出される。
【0022】上記の構成において、バッファ45,4
6,49は1つの座標検出装置12に対応して組として
構成され、複数の組がバッファユニット52の中に設け
られる。パラレルアダプタ13には、バッファユニット
52内に設けられたバッファの組数だけ、表示装置付き
座標検出装置12を並列に接続することができる。この
構造によって複数の表示装置付き座標検出装置12を容
易に接続することができる。また、各座標検出装置12
とパラレルアダプタ13は1本のケーブル14で結線さ
れるので、取扱いが容易であると共に、増設を容易に行
うことができる。また複数の座標検出装置12のそれぞ
れから送られてくるシリアル座標データは、それらがほ
ぼ同時にパラレルアダプタ13に入力されたとき、競合
制御回路50の競合制御に基づいて、衝突することな
く、コンピュータ本体11に送られる。
【0023】次に、競合制御回路50の一例を図6を参
照して説明する。図6の実施例では、ハード的な構成に
基づいて競合制御を行うものである。図6において、図
5で説明した要素と実質的に同一の要素には同一の符号
を付している。
【0024】8台の座標検出装置12のそれぞれにおい
て電子ペンによる入力が検出されると、タブレット処理
部39は入力内容に関するシリアル座標データを送出す
る。図6に示されたポート1からポート4はそれぞれ4
台の座標検出装置12に対応している。ポートは、実際
には図1に示した8台の座標検出装置のそれぞれに対応
して1〜8まで設けられるが、説明の便宜上、図6では
ポート1〜4のみを示している。
【0025】ポート1にシリアル座標データが入力され
た場合、シリアル座標データは2入力ANDゲート53
−1の一方の入力端子に入力する共に、ワンショット回
路52−1がシリアル座標データの入力の有無を検出す
る。ワンショット回路52−1でシリアル座標データが
検出されると、その検出信号は2入力ANDゲート54
−1の一方の入力端子に入力される。このANDゲート
54−1の出力は、上記ANDゲート53−1の他方の
入力端子に入力される。従って、ANDゲート53−1
では、ANDゲート54−1の出力状態に基づいてその
ゲートの開閉が制御される。ANDゲート53−1が開
いたとき、入力されたシリアル座標データが通過し、O
Rゲート55に入力される。上記のワンショット回路5
2−1、2つのANDゲート53−1,54−1の構成
は、ポート1〜8のそれぞれについて設けられる。図6
では、ポート2〜4に対応するワンショット回路52−
2〜52−4、ANDゲート53−2〜53−4,54
−2〜54−4が示されている。
【0026】次に、ポート1〜4のそれぞれに対応する
ANDゲート54−1〜54−4の他方の入力端子には
デコーダ56の出力が入力される。デコーダ56は、そ
の出力に基づいてANDゲート54−1〜54−4のい
ずれか1つを繰り返し選択する動作を行っている。例え
ばANDゲート54−1が選択されると、当該ANDゲ
ート54−1はオンされ、ORゲート57を介してカウ
ンタ58を停止させると共に、対応するANDゲート5
3−1を開く。その結果、ポート1から入力されたシリ
アル座標データはANDゲート53−1を通り、さらに
ORゲート55を通ってコンピュータ本体11側に出力
される。ワンショット回路52−1でポート1に入力さ
れるシリアル座標データが検出されなくなると、AND
ゲート54−1がオフされ、ANDゲート53−1のゲ
ートを閉じると共に、カウンタ58の動作停止も解除さ
れ、デコーダ56は4つのANDゲート54−1〜54
−4を逐次選択する動作を再び開始する。こうして、8
台の座標検出装置の少なくとも1つから対応ポートへシ
リアル座標データが送られると、競合制御回路50の作
用に基づいて適宜に1つのシリアル座標データが選択さ
れてコンピュータ本体11に送出されてる。
【0027】上記の競合制御回路50に基づく競合制御
の実施例によれば、コンピュータ本体11の側、および
表示装置付き座標検出装置12の側のそれぞれにおいて
変更を加える必要がないという利点を有する。例えば、
コンピュータ本体11において特別な競合制御用ドライ
バを設ける必要がない。
【0028】次に、図7と図8を参照して競合制御の他
の実施例について説明する。この実施例ではプロトコル
を利用して競合制御を行う方式である。従ってハード面
では、図5で示した競合制御回路50に相当する部分に
は、図7に示すようにORゲート61を設けるだけであ
り、簡素な構成となっている。なお図7のその他の構成
は、図5に示した構成と同じであり、同一要素には同一
の符号を付し、その説明を省略する。
【0029】本実施例の競合制御では、プロトコルに基
づく通信を行うことから、コンピュータ本体11の側で
は競合制御の通信に関与するタブレットドライバを備
え、座標検出装置12の側では競合制御の通信に関与す
る処理手段を備える必要がある。また本実施例のプロト
コルによる競合制御では、一例として、各座標検出装置
で同時に入力された内容が同時描画される構成とし、同
時描画できる座標検出装置の許容台数が2台であるとす
る。
【0030】図8は、プロトコルによる競合制御のタイ
ミングチャートの例を示し、8台の座標検出装置12
(タブレット(1)〜(8))を備えるシステムに対応
するもので、一例として座標検出装置12のうち1番目
のもの(タブレット(1))と4番目のもの(タブレッ
ト(4))がシリアル座標データをコンピュータ本体1
1の側に送出する手順を示している。プロトコルによる
競合制御は、コンピュータ本体11のタブレットドライ
バと各座標検出装置12のCPUとの間のデータのやり
取りに基づいて行われる。コンピュータ本体から座標検
出装置への信号はコンピュータ側の信号線TxDを通っ
て座標検出装置側の信号線Rxdへ送給され、座標検出
装置からコンピュータ本体への信号は座標検出装置側の
信号線Txdを通ってコンピュータ側の信号線Rxdへ
送出される。図8においてTxD,RxDはコンピュー
タ本体11側で見たデータ状態を示す。図8(A)は、
コンピュータ本体11がタブレット(1),(4)が出
した要求を受けて、タブレット(1)およびタブレット
(4)との間で通信を行う状態を示し、図8(B)はコ
ンピュータ本体11がタブレット(1)およびタブレッ
ト(4)との間で通信を行っているときにタブレット
(1)が通信状態から離脱する状態を示し、図8(C)
はコンピュータ本体11とタブレット(4)との通信状
態からタブレット(4)が離脱する状態を示す。コンピ
ュータ本体11と座標検出装置との間では、時間間隔T
1のサイクルで通信が行われる。T1としては、例えば
10msである。
【0031】図8(A)に示した通信を説明する。第1
サイクルS11で、コンピュータ本体11は、パラレル
アダプタ13を経由して、8台の座標検出装置12の側
に対してアスキーコード62(1〜8)を一定の間隔を
開けて送出する。座標検出装置の側では、電子ペンによ
る入力操作を検出した場合において、アスキーコード6
2において自分の個別番号を受けとったときには、自分
のリクエストコードをコンピュータ本体11の側に送出
する。第1サイクルS11では、タブレット(1)がア
スキーコードを受けて、リクエストコード63(1)を
送出し、このリクエストコード63をコンピュータ本体
11が受ける。
【0032】第2サイクルS12で、コンピュータ本体
11は、リクエストコード63に対応して、リクエスト
されたコード64を送出する。再び個別番号(コード6
4)を受けとったタブレット(1)は、1ポイント分の
シリアル座標データ65をコンピュータ本体11に対し
て送出する。本実施例のシステムでは2台までの同時描
画を可能にするために、コンピュータ本体11は、シリ
アル座標データ65を受けた後、他の1台からリクエス
トコードを得るべく、1を除く他のアスキーコード66
を送出する。タブレット(4)は個別番号を受けとっ
て、リクエストコード67をコンピュータ本体11へ送
出し、コンピュータ本体11はリクエストコード67を
受ける。
【0033】第3サイクルS13では、最初にコンピュ
ータ本体11がコード64を送出し、これを受けたタブ
レット(1)が1ポイント分のシリアル座標データ65
をコンピュータ本体11に対して送出する。コンピュー
タ本体11は、シリアル座標データ65を受けた後、リ
クエストコード67に対応するコード68を送出する。
これを受けたタブレット(4)は、1ポイント分のシリ
アル座標データ69をコンピュータ本体11に対して送
出する。こうして第3サイクルS13で、コンピュータ
本体11は、タブレット(1)とタブレット(4)から
シリアル座標データを受けとる。第3サイクル以降のサ
イクルでは、コンピュータ本体11とタブレット
(1),(4)との間で通信が継続される限り、第3サ
イクルの内容が繰り返される。
【0034】図8(B)の通信について説明する。この
通信では、図8(A)の通信状態においてタブレット
(1)が離脱する。第1サイクルS21は、前述のサイ
クルS13の内容と同じである。第2サイクルS22で
は、コード64に応じてタブレット(1)から送られて
くるシリアル座標データ65の中にエンドビットが含ま
れている。第2サイクルS22におけるタブレット
(4)との間の通信は、同様に継続される。コンピュー
タ本体11は、シリアル座標データ65のエンドビット
を検出すると、次の第3サイクルS23では、コード6
4を出力するのを中止しコード68のみを出力し、タブ
レット(4)からシリアル座標データ69を受けとる。
このときコンピュータ本体11と通信を行っている座標
検出装置はタブレット(4)だけであるので、コンピュ
ータ本体11は、タブレット(4)からのシリアル座標
データ69を受けとった後、他のタブレットのリクエス
トコードを得るべく4以外のアスキーコード70を送出
する。タブレット(1)〜(3),(5)〜(8)のい
ずれか1つからリクエストコードを受ける場合には、サ
イクルS13と同様なサイクルが繰り返し行われる。タ
ブレット(4)以外のタブレットからリクエストコード
が送出されない場合には、第3サイクル23が繰り返し
行われる。
【0035】図8(C)の通信について説明する。この
通信では、図8(B)の通信で、仮に、タブレット
(4)以外のタブレットからリクエストコードが送られ
ず、コンピュータ本体11とタブレット(4)との間だ
けで通信が行われている場合において、タブレット
(4)がコンピュータ本体11との通信から離脱する状
態を示す。第1サイクルS31は、サイクルS23と同
じ内容である。第2サイクルS32で、タブレット
(4)からシリアル座標データ69を受け、かつそのデ
ータ69の中にエンドビットが含まれているとする。そ
うすると、コンピュータ本体11は、第3サイクルS3
3において、コード68の送出を中止し、1〜8のアス
キーコード62を再び送出し、送信要求を求める。こう
して、コンピュータ本体11とタブレット(4)との間
の通信が終了する。
【0036】図8に示したプロトコルによる競合制御で
は、2台の座標検出装置(タブレット)による同時描画
を可能にする通信である。この方式によれば、1つの通
信サイクルが10msであるとき、各タブレットについ
て、10msの通信サイクルで1ポイント分の座標データ
を取り込み、1秒間に100ポイントの座標データを取
り出し描画できる。手書きの入力であれば、2人までの
同時入力に対応する同時描画が十分に可能である。ま
た、上記のプロトコルによる競合制御によれば、コンピ
ュータ本体11の側において、入力内容を送出する座標
検出装置を選択しているため、どの座標検出装置の入力
内容が描画されているかを認識することができるという
利点を有する。またコンピュータ本体11は、どの座標
検出装置の入力内容が描画されているかという情報を座
標検出装置12の側に送って、各座標検出装置の表示部
に表示させることもできる。
【0037】図9は図6で説明した競合制御回路の他の
実施例を示す。図9において、図6で説明した要素と実
質的に同一の要素には同一の符号を付している。図6に
示した競合制御回路では、コンピュータ本体11の側に
おいて、8台の座標検出装置のうちどの座標検出装置の
入力内容がコンピュータ本体に取り込まれ、各座標検出
装置の表示部で描画されているかを判断できない。そこ
で、本実施例の競合制御回路の構成によれば、図10に
示すポート番号付加回路(図9中では図示せず)を付設
し、ORゲート55の出力Q1と、デコーダ56から出
力されるポート番号に関するデータP1〜P4とを利用
して、どの座標検出装置の入力内容を取り込んだかを認
識し、コンピュータ本体11にポート番号データ(ID
信号)Q2を送出するように構成している。ポート番号
データQ2は、付加されたORゲート71で、座標検出
装置から送られてくるシリアル座標データのデータフォ
ーマット(4バイトで構成される)の最後に1バイト分
で追加され、コンピュータ本体11へ送出される。この
構成によって、コンピュータ本体11は、どの座標検出
装置の入力内容を取り込んだかを認識することができ
る。
【0038】本実施例による競合制御を行い、例えば、
描画されている入力内容がどの座標検出によるものか等
の情報を各座標検出装置の表示部に表示させる場合に
は、コンピュータ本体11において、シリアル座標デー
タに追加されて送られてくるポート番号データを識別し
データ処理する機能手段を設けることが必要となる。
【0039】ポート番号の付加の仕方について説明す
る。まず各タブレットから出力されるシリアル座標デー
タのデータフォーマットは、例えば図12に示すように
4バイトである。このシリアル座標データの中にはX座
標データX0〜X10、Y座標データY0〜Y9、スイ
ッチデータS0〜S6が含まれる。このシリアル座標デ
ータは、パラレルアダプタ13に取り込まれると、図9
に示されるようにORゲート55の出力端からQ1とし
て出力され、ORゲート71に送給されると同時に図1
0に示すポート番号付加回路のラッチ72に供給され
る。またポートを指定したデコーダ56の出力信号P1
〜P4(ポート番号データ)もコーダー79に供給され
る。
【0040】座標検出装置12からコンピュータ本体1
1へのシリアル座標データの送信では、一般的な非同期
式調歩同期通信が行われる。この方式の送信では、例え
ば、スタートビット(1ビット)がロー、次の8ビット
がデータビット、最後のストップビット(1〜2ビッ
ト)がハイとなり、これによって1バイト分に対応する
データの転送を行う。
【0041】図10に示したポート番号付加回路におい
て、ラッチ72に入力される座標データQ1は、図11
に示されるように、第1バイトから第4バイトのデータ
が順次にラッチ72に入力される。ラッチ72とカウン
タ73は、各バイトにおいてスタートビットからストッ
プビットまでの時間T2(信号Q3において)を計測
し、ラッチ74とカウンタ75はストップビットから3
ビット分(信号Q4における時間T3)を計測する。A
NDゲート76は、カウンタ75から出力される信号Q
5中の新たなスタートビットをチェックし、スタートビ
ットがチェックできない場合には、ラッチ77から信号
Q6を出力させ、この信号Q6をシリアルパラレル変換
器78に与え、シリアルパラレル変換器78を動作させ
る。シリアルパラレル変換器78は、コーダー79を経
由して通信中のポート番号のデータが入力されているの
で、ポート番号データ(信号Q2)を出力する、このポ
ート番号データQ2は、ORゲート71を経由して、シ
リアル座標データのデータフォーマットの最後に、第5
バイト目として1バイト分追加してコンピュータ本体1
1に対して送信される。4バイトのシリアル座標データ
に対し第5バイト目としてポート番号データが追加され
たパラレルアダプタ13の出力データフォーマットの例
を図13に示す。図13において、N0〜N6はポート
番号を表している。
【0042】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、液晶コントロール信号を生成する手段を内蔵する
コンピュータ本体と、液晶コントローラ、RGB−LC
D変換LSI、表示メモリを内蔵しない表示装置付き座
標検出装置と、パラレルアダプタを用いてコンピュータ
システムを構成し、これを電子会議システムに利用する
ようにしたため、安価な表示装置付き座標検出装置を多
数使用でき、システム全体を安価に作ることができる。
また各表示装置付き座標検出装置とパラレルアダプタの
接続は統合された1本のケーブルで行うことができ、配
線の点で、座標検出装置のパラレルアダプタへの接続が
容易であると共に、座標検出装置の増設が容易である。
さらに、表示装置付き座標検出装置には、液晶コントロ
ーラ等が内蔵されないので、薄型に作ることができ、使
用しやすいシステムにすることができる。さらに、パラ
レルアダプタ内に競合制御回路を設けたため、各座標検
出装置から送られるシリアル座標データを衝突させるこ
となく、コンピュータ本体へ送ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンピュータシステムを示す構成
図である。
【図2】コンピュータ本体と表示装置付き座標検出装置
の内部構成を示すブロック図である。
【図3】表示装置付き座標検出装置の内部を詳しく示し
た構成図である。
【図4】電子会議システムの外観構成図である。
【図5】パラレルアダプタの内部構成を示す回路図であ
る。
【図6】競合制御回路の実施例を示す回路図である。
【図7】パラレルアダプタの他の実施例を示す回路図で
ある。
【図8】プロトコルによる競合制御を示すタイミングチ
ャートである。
【図9】競合制御回路の他の実施例を示す回路図であ
る。
【図10】ポート番号付加回路の実施例を示す回路図で
ある。
【図11】ポート番号付加回路の各部の信号の関係を示
すタイミングチャートである。
【図12】座標検出装置から出力されるデータフォーマ
ットを示す図である。
【図13】パラレルアダプタから出力するデータフォー
マットを示す図である。
【図14】従来の電子会議システムを示す構成図である
【符号の説明】
11 コンピュータ本体 12 表示装置付き座標検出装置 13 パラレルアダプタ 32 LCDコントロール信号生成回
路 36 LCD表示部 37 タブレットセンサ 50 競合制御回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数台の表示装置付き座標検出装置と、 LCDコントロール信号を生成するLCDコントロール
    信号生成回路を含むコンピュータ本体と、 前記表示装置付き座標検出装置と前記コンピュータ本体
    との間に配置され、各表示装置付き座標検出装置から出
    力された信号を取り込んで前記コンピュータ本体に送出
    し、前記LCDコントロール信号生成回路から出力され
    た前記LCDコントロール信号をすべての前記表示装置
    付き座標検出装置に送出するパラレルアダプタを含み、 複数台の前記表示装置付き座標検出装置は前記パラレル
    アダプタによって前記コンピュータ本体に接続されるこ
    とを特徴とする複数台の表示装置付き座標検出装置を備
    えるコンピュータシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の複数台の表示装置付き座
    標検出装置を備えるコンピュータシステムにおいて、前
    記表示装置付き座標検出装置からの出力信号を伝送する
    信号線と前記LCDコントロール信号を伝送する信号線
    とを統合して1本のケーブルとし、このケーブルで、前
    記表示装置付き座標検出装置と前記パラレルアダプタと
    の間、および前記コンピュータ本体と前記パラレルアダ
    プタとの間を接続したことを特徴とする複数台の表示装
    置付き座標検出装置を備えるコンピュータシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の複数台の表示装置付き座
    標検出装置を備えるコンピュータシステムにおいて、前
    記パラレルアダプタは、2台以上の前記表示装置付き座
    標検出装置が同時に出力を行ったとき、1台の表示装置
    付き座標検出の出力信号を取り出すための競合制御回路
    を有することを特徴とする複数台の表示装置付き座標検
    出装置を備えるコンピュータシステム。
JP7653394A 1994-03-23 1994-03-23 複数台の表示装置付き座標検出装置を備えるコンピュータシステム Pending JPH07262133A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007316909A (ja) * 2006-05-25 2007-12-06 Matsushita Electric Works Ltd 設備監視制御装置、データ中継器
US7584432B1 (en) 1999-01-13 2009-09-01 Promethean Limited Interactive display system

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