JPH0725876A - N5 −メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ葉酸のアンモニウム塩およびその製造方法 - Google Patents

N5 −メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ葉酸のアンモニウム塩およびその製造方法

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JPH0725876A
JPH0725876A JP3080091A JP8009191A JPH0725876A JP H0725876 A JPH0725876 A JP H0725876A JP 3080091 A JP3080091 A JP 3080091A JP 8009191 A JP8009191 A JP 8009191A JP H0725876 A JPH0725876 A JP H0725876A
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D475/00Heterocyclic compounds containing pteridine ring systems
    • C07D475/02Heterocyclic compounds containing pteridine ring systems with an oxygen atom directly attached in position 4
    • C07D475/04Heterocyclic compounds containing pteridine ring systems with an oxygen atom directly attached in position 4 with a nitrogen atom directly attached in position 2
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規な制癌性化合物およびその製造方法を提
供する。 【構成】 本発明には、N5 −メチル−5,6,7,8
−テトラヒドロ葉酸のアンモニウム塩、ならびにその製
造方法が記載されている。これらのアンモニウム塩は、
単一の(6R)および(6S)−ジアステレオマーに分
離することができ、分離されたジアステレオマーは、対
応するアルカリ金属塩あるいはアルカリ土類金属塩に転
化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、N5 −メチル−5,6,7,8
−テトラヒドロ葉酸のアンモニウム塩、ならびにその製
造方法に関する。本発明は、N5 −メチル−5,6,
7,8−テトラヒドロ葉酸のアンモニウム塩の(6R
S)−ジアステレオマーの混合物を単一の(6R)およ
び(6S)−ジアステレオマーに分離する方法、ならび
にそれらの対応する(6R)あるいは(6S)−アルカ
リ金属塩あるいはアルカリ土類金属塩への転化にも関す
る。
【0002】
【発明の背景】N5 −メチル−5,6,7,8−テトラ
ヒドロ葉酸(本明細書では、N5 −メチル−THFと略
称することもある)は、哺乳動物では、還元葉酸塩の主
要な循環形態である。
【0003】この天然代謝物質を、治療用薬剤中の少な
くとも一種の活性化合物として、たとえば葉酸塩欠乏状
態におけるビタミンとして利用することについて、関心
が高まりつつある。N5 −メチル−THFを含有する治
療用薬剤は、制癌化合物の効果を共力的に発揮させ、そ
して/または制癌化合物の毒性を低減させ、そして/ま
たはヒトおよび/または動物の細胞を防御する目的でも
使用することができる。この種の薬剤中には、N5 −メ
チル−THFが、単位投与量あたり、通常1mg〜50
0mg、特に5mg〜150mgの量含有されている。
この薬剤は、好ましくは非経口および/または経口製剤
の形状とされる。この説明の最後に挙げた参考文献1〜
5を参照されたい。
【0004】天然形態のN5 −メチル−THFの絶対配
置は、次式(A):
【化15】 に対応し、(6S,L)であると定義されている。ここ
で「6S」は、プテリン環系のC6 の配置を、そして
「L」は、グルタミン側鎖のα炭素の配置を示すもので
ある。
【0005】葉酸の化学的還元によって得られる市販の
形態のN5 −メチル−THFは、グルタミン側鎖に
「L」配置を有する(6RS)−ジアステレオマーの混
合物である。
【0006】N5 −メチル−THFの(6R)−ジアス
テレオマーの機能については、一致した見解が得られて
いるわけではない。非天然のN5 −メチル−THFの
(6R)−ジアステレオマーは不活性で、未変化の形態
のまま分泌されると考えられている。たとえば参考文献
13を参照されたい。しかし、非天然の(6R)−ジア
ステレオマーは、ヒトを含む哺乳動物の細胞膜を通して
の葉酸塩の輸送系を妨害しうるとも推定されている。た
とえば参考文献6〜8を参照されたい。
【0007】個々のN5 −メチル−THFの(6S)お
よび(6R)−ジアステレオマーのmg単位での製造
は、化学的純度は疑わしいものの、複雑な酵素反応(た
とえば参考文献6を参照のこと)、あるいは(6RS)
−混合物をクロマトグラフィーで分離して得た、対応す
るN5 ,N10−メチレン−THF異性体を還元する非直
接的な方法(参考文献7および9を参照のこと)のいず
れかによって行われている。本明細書では、5,6,
7,8−テトラヒドロ葉酸を、THFと略称することが
ある。
【0008】
【従来技術の説明】最近、個々のN5 −メチル−THF
のジアステレオマーの間接的な製造方法が公表された。
参考文献10および11を参照されたい。これらの方法
は、式(P−1):
【0009】
【化16】 のN5 ,N10−メテニル−THF・Cl- ・HClと、
式(P−2):
【0010】
【化17】 のN5 ,N10−メテニル−THF・Cl- をそれぞれの
分別晶出した後、分離した単一の(6R)および(6
S)−ジアステレオマーをN5 −メチル−THFに化学
的に変化させることに基づくものである。これらの方法
は工業的規模で実施できるものの、数個の工程が必要で
あるという欠点を有するので、経済的に魅力的とはいい
がたい。
【0011】
【発明の開示】本発明の目的は新規な物質を提供する。
すなわち本発明は、(6RS)−ジアステレオマーの混
合物の形態、または単一の(6R)−あるいは(6S)
−ジアステレオマーの形態の、式(1):
【0012】
【化18】 で表され、式中のXが窒素含有塩基、好ましくは第一、
第二、および第三アミンならびに塩基性アミノカルボン
酸から選ばれる窒素含有塩基、特にシクロヘキシルアミ
ン、ジイソプロピルアミン、ベンジルアミン、アンモニ
ア、エタノールアミン、トリエタノールアミン、2−ジ
メチルアミノ−エタノール、t−ブチルアミン、リジン
よりなる群から選ばれる窒素含有塩基、特に(L)−リ
ジンおよびアルギニン、特に(L)−アルギニンである
5 −メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ葉酸のア
ンモニウム塩である。
【0013】また、ヒトおよび/または動物の腫瘍を治
療および/または制御し、そして/または制癌化合物の
効果を共力的に発揮させ、そして/または制癌化合物の
毒性を低減させ、そして/またはヒトおよび/または動
物の細胞を防御する薬剤で、薬剤が、少なくとも一種の
活性化合物として、(6RS)−ジアステレオマーの形
態、または単一の(6R)−あるいは(6S)−ジアス
テレオマーの形態の、少なくとも一種の式(1′):
【0014】
【化19】 で表され、式中のX′が製剤学的に許容できる窒素含有
塩基、好ましくは第一、第二、および第三アミンならび
に塩基性アミノカルボン酸から選ばれる窒素含有塩基、
特にシクロヘキシルアミン、ジイソプロピルアミン、ベ
ンジルアミン、アンモニア、エタノールアミン、トリエ
タノールアミン、2−ジメチルアミノ−エタノール、t
−ブチルアミン、リジンよりなる群から選ばれる窒素含
有塩基、特に(L)−リジンおよびアルギニン、特に
(L)−アルギニンであるN5 −メチル−5,6,7,
8−テトラヒドロ葉酸のアンモニウム塩、および/また
は式(2a)あるいは式(2b):
【0015】
【化20】
【化21】 で表され、式中のYが2個のアルカリ金属陽イオン、あ
るいは1個のアルカリ土類金属陽イオン、特にCa2+
るいはMg2+として定義される(6R)あるいは(6
S)−N5 −メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ葉
酸のアルカリ金属塩あるいはアルカリ土類金属塩を、単
独形態で、または組み合わせて使用するにあたり、これ
らの塩を、単位投与量あたり好ましくは1mg〜500
mg、特に5mg〜150mgの量含有し、そして薬剤
が好ましくは非経口および/または経口製剤の形状であ
ることを特徴とする薬剤である。
【0016】さらに、ヒトおよび/または動物の腫瘍を
治療および/または制御し、そして/または制癌化合物
の効果を共力的に発揮させ、そして/または制癌化合物
の毒性を低減させ、そして/またはヒトおよび/または
動物の細胞を防御する薬剤を製造するにあたって、上述
したこれらの塩を、薬剤中に単位投与量あたり、好まし
くは1mg〜500mg、特に5mg〜150mgの量
存在させ、薬剤を好ましくは非経口および/または経口
製剤の形状とする薬剤の使用である。
【0017】したがって、本発明の一般的な目的は、N
5 −メチル−THF−誘導体の(6RS)−ジアステレ
オマーの混合物を、純粋な単一の(6R)および(6
S)−ジアステレオマーに分離することのできる、単
純、安価、かつ効率的な方法を提供することにある。極
めて驚くべきことに、本発明ではこの目的を、N5 −メ
チル−THFのジアステレオマーの混合物の新規なアン
モニウムを分別晶出することによって達成しうることを
見いだした。以下、その製造方法と分離方法について述
べる。
【0018】本発明は式(1):
【化22】 で表され、式中のXが窒素含有塩基、好ましくは第一、
第二、および第三アミンならびに塩基性アミノカルボン
酸から選ばれる窒素含有塩基、特にシクロヘキシルアミ
ン、ジイソプロピルアミン、ベンジルアミン、アンモニ
ア、エタノールアミン、トリエタノールアミン、2−ジ
メチルアミノ−エタノール、t−ブチルアミン、リジン
よりなる群から選ばれる窒素含有塩基、特に(L)−リ
ジンおよびアルギニン、特に(L)−アルギニンであ
る、(6RS)−N5 −メチル−5,6,7,8−テト
ラヒドロ葉酸のアンモニウム塩を製造するにあたり、
【0019】アルカリ金属塩あるいはアルカリ土類金属
塩、特にCa2+あるいはMg2+の形態の(6RS)−N
5 −メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ葉酸を、溶
剤、好ましくは水に加え、次に、窒素含有塩基を好まし
くは2〜2.5モル当量の量加え、この際、この塩基を
好ましくは第一、第二、および第三アミンならびに塩基
性アミノカルボン酸から、特にシクロヘキシルアミン、
ジイソプロピルアミン、ベンジルアミン、アンモニア、
エタノールアミン、トリエタノールアミン、2−ジメチ
ルアミノ−エタノール、t−ブチルアミン、リジンより
なる群から、特に(L)−リジンおよびアルギニンか
ら、特に(L)−アルギニンから選び、
【0020】次に、適当な酸、たとえば硫酸あるいは蓚
酸を加えることにより、もとの上述の塩に含有されてい
るアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属陽イオンを、
難溶性の塩の形態に転化あるいは沈殿させ、次に、生成
した難溶性の塩を、たとえば濾過によって分離し、そし
て最後に、溶剤を、たとえば減圧下での蒸発または凍結
乾燥によって除去することを特徴とする製造方法であ
る。
【0021】またさらに、式(1):
【化23】 で表され、式中のXが窒素含有塩基、好ましくは第一、
第二、および第三アミンならびに塩基性アミノカルボン
酸から選ばれる窒素含有塩基、特にシクロヘキシルアミ
ン、ジイソプロピルアミン、ベンジルアミン、アンモニ
ア、エタノールアミン、トリエタノールアミン、2−ジ
メチルアミノ−エタノール、t−ブチルアミン、リジン
よりなる群から選ばれる窒素含有塩基、特に(L)−リ
ジンおよびアルギニン、特に(L)−アルギニンであ
る、(6RS)−N5 −メチル−5,6,7,8−テト
ラヒドロ葉酸のアンモニウム塩を製造するにあたり、
(6RS)−N5 −メチル−5,6,7,8−テトラヒ
ドロ葉酸を、少なくとも一種の溶剤、好ましくは水に加
え、
【0022】次に、窒素含有塩基を好ましくは2〜2.
5モル当量の量加え、この際、この塩基を好ましくは第
一、第二、および第三アミンならびに塩基性アミノカル
ボン酸から、特にシクロヘキシルアミン、ジイソプロピ
ルアミン、ベンジルアミン、アンモニア、エタノールア
ミン、トリエタノールアミン、2−ジメチルアミノ−エ
タノール、t−ブチルアミン、リジンよりなる群から、
特に(L)−リジンおよびアルギニンから、特に(L)
−アルギニンから選び、そして最後に、溶剤を、たとえ
ば減圧下での蒸発または凍結乾燥によって除去すること
を特徴とする製造方法を開示している。
【0023】一方、本発明は分離方法として、式
(1):
【化24】 で表され、式中のXが窒素含有塩基、好ましくは第一、
第二、および第三アミンならびに塩基性アミノカルボン
酸から選ばれる窒素含有塩基、特にシクロヘキシルアミ
ン、ジイソプロピルアミン、ベンジルアミン、アンモニ
ア、エタノールアミン、トリエタノールアミン、2−ジ
メチルアミノ−エタノール、t−ブチルアミン、リジン
よりなる群から選ばれる窒素含有塩基、特に(L)−リ
ジンおよびアルギニン、特に(L)−アルギニンであ
る、N5 −メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ葉酸
のアンモニウム塩の(6RS)−ジアステレオマーの混
合物を、単一の(6R)および(6S)−ジアステレオ
マーに分離するにあたり、たとえば前述した2つの方法
のどちらかの方法にしたがって製造した上記の(6R
S)−ジアステレオマーの混合物、特に固形形状の混合
物を、水と、少なくとも一種の水溶性溶剤、好ましくは
極性溶剤、特に炭素原子数1〜5の一価あるいは多価の
アルコール、たとえばエタノールとを含有する溶剤混合
物Aと混合し、
【0024】次に、生成した混合物を、たとえば40℃
〜60℃の温度に加熱することによって、透明な溶液に
転化し、次に、この透明溶液から一方のジアステレオマ
ーを晶出させて分離し、次に、母液を少なくとも上述の
水混和性溶剤で希釈し、そしてこの希釈溶液から、もう
一方のジアステレオマーを晶出させて分離することを特
徴とする分離方法を開示している。
【0025】ここで上述の溶剤混合物Aが、50〜95
容量%、好ましくは75〜95容量%、特に85容量%
のエタノールと、残部の水とを含有するのが好ましく、
さらに、(6RS)−ジアステレオマーの混合物1重量
部あたり、ここで上述の前記溶剤混合物Aを3〜10容
量部、特に約5容量部使用するのが好ましい。
【0026】上記した透明溶液を種結晶で処理し、この
種結晶で処理した溶液を、場合によって、超音波で処理
をしてもよい。
【0027】次に、式(2a)あるいは式(2b):
【化25】
【化26】 で表され、式中のYが2個のアルカリ金属陽イオン、あ
るいは1個のアルカリ土類金属陽イオン、特にCa2+
るいはMg2+として定義される(6R)あるいは(6
S)−N5 −メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ葉
酸のアルカリ金属塩あるいはアルカリ土類金属塩の製造
方法について述べる。本発明は、たとえば上述したいず
れかの方法にしたがって製造した、式(1a)あるいは
式(1b):
【0028】
【化27】
【化28】 で表され、式中のXが窒素含有塩基、好ましくは第一、
第二、および第三アミンならびに塩基性アミノカルボン
酸から選ばれる窒素含有塩基、特にシクロヘキシルアミ
ン、ジイソプロピルアミン、ベンジルアミン、アンモニ
ア、エタノールアミン、トリエタノールアミン、2−ジ
メチルアミノ−エタノール、t−ブチルアミン、リジン
よりなる群から選ばれる窒素含有塩基、特に(L)−リ
ジンおよびアルギニン、特に(L)−アルギニンであ
る、対応するジアステレオマーである純粋なN5 −メチ
ル−5,6,7,8−テトラヒドロ葉酸のアンモニウム
塩を、1容量部の水に溶解し、
【0029】次に、アルカリ金属塩あるいはアルカリ土
類金属塩、好ましくは対応するハロゲン化物、特に対応
する塩化物、たとえばCaCl2 あるいはMgCl2
水溶液を加え、次に、生成した混合物Bを、好ましくは
0℃〜10℃の範囲の温度で、たとえば約1時間かきま
ぜ、次に、1.5〜2.5容量部の少なくとも一種の極
性で水混和性の有機溶剤、好ましくはエタノールあるい
はアセトンを、好ましくはかきまぜながら、30〜90
分間にわたって加え、そして次に、沈殿した式(2a)
あるいは式(2b)のアルカリ金属塩あるいはアルカリ
土類金属塩を分離することを特徴とする製造方法を開示
している。
【0030】上述した混合物BのpH値は、6.0〜
7.0の範囲の値に調整するのが好ましい。
【0031】以上記載したように、本発明は分離方法お
よびこれらの本発明のアンモニウム塩の他に、本発明
は、2種の上述したアンモニウム塩の製造方法も提供す
るものである。さらに本発明は、(6R)あるいは(6
S)−N5 −メチル−THFのアルカリ金属塩あるいは
アルカリ土類金属塩を、対応する本発明のジアステレオ
マーの純粋なアンモニウム塩から製造する方法も記載す
る。本発明は、独立クレームに記載した特徴によって特
徴づけられるものであり、本発明の好適実施態様は、従
属クレームに定義してある。
【0032】
【好適実施態様の詳細な説明】以下では、いくつかの可
能な実施態様の数例を説明する。クレームに定義した実
施態様の大半は、ここに繰返し記載するものではない
が、本発明に含まれる。
【0033】本発明のアンモニウム塩を製造する本発明
の第一の方法では、好ましくはカルシウム塩の形態のN
5 −メチル−THFを、水に加える。次に加える窒素含
有塩基は、第一または第二アルキルまたはアリールアミ
ンとすることができる。実施にあたっては、上記のカル
シウム陽イオンは、蓚酸カルシウムとして蓚酸を加える
ことによって沈殿させ、生じた沈殿を濾過によって除去
する。水性の濾液には、溶解したアンモニウム塩が含ま
れている。減圧下で、あるいは凍結乾燥によって水を蒸
発させると、アンモニウム塩が得られる。
【0034】本発明のアンモニウム塩を製造する本発明
の第二の方法では、カルボン酸の形態のN5 −メチル−
THFを、水、または水とエタノールおよび/またはメ
タノールの混合物に加えるのが好ましい。この方法で
は、本発明の第一の方法で記載したような、アルカリ金
属あるいはアルカリ土類金属の陽イオンを沈殿させ、生
じた沈殿物を分離する工程が不要となる。本発明の第二
の方法の他の工程は、本発明の第一の方法の対応する工
程と対応する。
【0035】本発明のアンモニウム塩は、対応するカラ
ム上で、たとえば、カルシウム陽イオンを所望のアンモ
ニウムイオンと交換させることによって、イオン交換を
行うことによっても製造することができる。
【0036】次に、たとえば上述の方法のいずれかにし
たがって製造した本発明のアンモニウム塩を分別晶出し
て、(6RS)−ジアステレオマーの混合物を単一で純
粋な(6R)および(6S)−ジアステレオマーに分離
する。好ましくは、1重量部の本発明のアンモニウム塩
を、上記アンモニウム塩1重量部あたり5重量部の、8
5容量%のエタノールと15容量%の水の混合物と混合
する。アンモニウム塩の性質によっては、透明な溶液を
得るのに、40℃〜60℃の温度に加熱することがさら
に必要なこともある。
【0037】この透明な溶液から、一方のジアステレオ
マーを晶出させ、濾別する。この晶出は、氷水温度、冷
蔵庫内、あるいは10℃〜25℃の温度で実施すること
ができる。必要に応じて、上記の透明溶液をさらに種結
晶で処理し、その後超音波で処理することもできる。次
に、こうして得られた母液を、好ましくは低含水量のエ
タノールで希釈する。この希釈溶液から、もう一方のジ
アステレオマーを晶出させ、この結晶も濾別する。この
第二の母液を蒸発させ、新たに分別晶出を行うこともで
きる。
【0038】どちらのジアステレオマーがさきに晶出す
るかは、分離するアンモニウム塩の性質いかんによる。
5 −メチル−THF−シクロヘキシルアンモニウム塩
の場合には、(6R)−塩の方がさきに晶出する。その
後、(6S)−塩を、上述のようにして母液から晶出さ
せる。N5 −メチル−THF−ジイソプロピルアンモニ
ウム塩の場合には、(6S)−塩の方がさきに晶出す
る。その後、(6R)−塩を母液から晶出させる。
【0039】こうして分離された純粋なN5 −メチル−
THFのジアステレオマーのアンモニウム塩を、アルカ
リ金属塩またはアルカリ土類金属塩、好ましくはカルシ
ウム塩またはマグネシウム塩に転化することができる。
このためには、対応するアンモニウム塩を、好ましくは
1容量部の水に溶解する。次に、所望のアルカリ金属塩
またはアルカリ土類金属塩、たとえば塩化カルシウムの
水溶液を加える。この混合物のpHの値は、6.0〜
7.0とすることができる。次に、この溶液を0℃〜1
0℃の温度に冷却し、好ましくは約1時間かきまぜる。
次に、上述の水1容量部あたり1.5〜2.5容量部
の、たとえばエタノールあるいはアセトンを、好ましく
はかきまぜながら30〜90分にわたって加える。N5
−メチル−THFの対応するアルカリ金属塩あるいはア
ルカリ土類金属塩が沈殿するので、これを濾別すること
ができる。
【0040】異性体組成物の分析は、カイラルHPLC
カラムを用いて、通常の方法、特に、参考文献12の記
述にしたがって実施することができる。以下の実施例は
本発明を例示するものである。
【0041】
【実施例】
(実施例1) (6RS)−N5 −メチル−THF−シクロヘキシルア
ンモニウム塩の製造 100gの(6RS)−N5 −メチル−THF−カルシ
ウム塩と800mlの水との懸濁液に、窒素雰囲気中で
40℃の温度でかきまぜながら、40gのシクロヘキシ
ルアミンを加えた。温度を60℃に上昇したところ、透
明な溶液が得られた。次に、200mlの水と24gの
蓚酸二水和物との溶液を加え、この混合物を0℃の温度
で30分間にわたってかきまぜた。生成した蓚酸カルシ
ウムを遠心によって取除いたのち、上層液を減圧下で5
0℃の温度にて蒸発させた。粗(6RS)−N5 −メチ
ル−THF−シクロヘキシルアンモニウム塩が、蜂蜜
状、あるいはガラス状の固形物の形状で得られた。この
生成物をHPLCによって分析したところ、単一のピー
クを示した。
【0042】(実施例2) N5 −メチル−THF−シクロヘキシルアンモニウム塩
の(6RS)−ジアステレオマーの混合物の分離 A: (6R)−N5 −メチル−THF−シクロヘキシ
ルアンモニウム塩 実施例1で製造した粗(6RS)−N5 −メチル−TH
F−シクロヘキシルアンモニウム塩を、温度が60℃
の、85容量部のエタノールと15容量部の水の混合物
550mlに溶解した。生成した透明な溶液を室温に冷
却し、先行するバッチで得られた結晶性(6R)−N5
−メチル−THF−シクロヘキシルアンモニウム塩の種
結晶で処理した。室温で一晩、そして10℃の温度で4
時間攪拌した後、得られた結晶性固形物を、濾過によっ
て単離した。この固形物を85%エタノールで1回洗浄
し、減圧下で50℃にて2時間乾燥した。30.9gの
(6R)−N5 −メチル−THF−シクロヘキシルアン
モニウム塩が得られた。 [α]D =−7.3゜(0.01NのNaOH中でc=
1)
【0043】レゾルボシル(RESOLVOSIL)カ
ラムで分析を行ったところ、ジアステレオマーの比(6
R)/(6S)は96.5/3.5であった(参考文献
12を参照されたい)。「逆相」カラムでのHPLCに
よる分析では、この生成物が100%純粋であることが
示された。 IR(KBr/cm-1):3300,2950,286
0,1660,1610,1390
【0044】 元素分析 計算値(%) 実測値(%) (二水和物) C 55.42 55.72 H 7.99 7.86 N 18.46 18.32
【0045】B: (6S)−N5 −メチル−THF−
シクロヘキシルアンモニウム塩 上述した項目Aに記載した濾過の際の母液を、1200
mlの無水エタノールで希釈した。得られた溶液を、信
頼できる(6S)−N5 −メチル−THF−シクロヘキ
シルアンモニウム塩の種結晶で処理した。混合物を室温
にて24時間静置した。得られた結晶性の固形物を、濾
過によって単離した。この固形物を94%エタノールで
1回洗浄し、減圧下にて50℃の温度で乾燥した。2
3.7gの(6S)−N5 −メチル−THF−シクロヘ
キシルアンモニウム塩が得られた。 [α]D =+30.6゜(0.01NのNaOH中でc
=1)
【0046】レゾルボシル(RESOLVOSIL)カ
ラムで分析を行ったところ、ジアステレオマーの比(6
R)/(6S)は3/97であった(参考文献12を参
照されたい)。「逆相」カラムでのHPLCによる分析
では、この生成物が100%純粋であることが示され
た。 IR(KBr/cm-1):3300,2940,286
0,1610,1390
【0047】 元素分析 計算値(%) 実測値(%) (二水和物) C 55.42 55.72 H 7.99 7.86 N 18.46 18.32
【0048】(実施例3) (6S)−N5 −メチル−THF−カルシウム塩の製造 15.0gの(6S)−N5 −メチル−THF−シクロ
ヘキシルアンモニウム塩を120mlの水に溶解し、窒
素雰囲気中で室温にてかきまぜた。9.9mlの2M塩
化カルシウム溶液を添加した後、1NNaOHを添加す
ることによって、pHの値を6.8に調整した。得られ
た混合物を0℃にて1時間かきまぜた。次に、240m
lのエタノールを40分間にわたって加えた。得られた
結晶性固形物を濾過によって単離した。この固形物を8
5%エタノールで洗浄し、減圧下で50℃の温度にて乾
燥した。10.4gの(6S)−N5 −メチル−THF
−カルシウム塩が得られた。「逆相」カラムでのHPL
Cによる分析では、この生成物が100%純粋であるこ
とが示された。 [α]D =+40゜(c=0/1%NH4 OAc、pH
6.0) UV(1%NH4 OAc、pH6.0中で、20mg/
l) λmax =290nm(ε=28600) λmin =245nm Amax /Amin =3.7 レゾルボシル(RESOLVOSIL)カラムで分析を
行ったところ、ジアステレオマーの比(6R)/(6
S)は3/97であった(参考文献12を参照された
い)。
【0049】(実施例4) (6R)−N5 −メチル−THF−カルシウム塩の製造 (6R)−N5 −メチル−THF−シクロヘキシルアン
モニウム塩から出発して、標記の生成物を、実施例3に
記載したのと同様にして製造した。「逆相」カラムでの
HPLCによる分析では、この生成物が100%純粋で
あることが示された。 [α]D =−4.7゜(c=0/1%NH4 OAc、p
H6.0) UV(1%NH4 OAc、pH6.0中で、20mg/
l) λmax =290nm(ε=30200) λmin =245nm Amax /Amin =3.6 レゾルボシル(RESOLVOSIL)カラムで分析を
行ったところ、ジアステレオマーの比(6R)/(6
S)は97/3であった(参考文献12を参照された
い)。
【0050】(実施例5) (6RS)−N5 −メチル−THF−ジイソプロピルア
ンモニウム塩の製造 40mlの水と5.0gの(6RS)−N5 −メチル−
THF−カルシウム塩との懸濁液に、窒素雰囲気中で4
0℃の温度でかきまぜながら、2.03gのジイソプロ
ピルアミンを加えた。温度を約55℃に上昇したとこ
ろ、透明な溶液が得られた。室温に冷却した後、10m
lの水と1.2gの蓚酸二水和物との溶液を加え、この
混合物を0℃の温度で30分間にわたってかきまぜた。
生成した蓚酸カルシウムを遠心によって取除いたのち、
上層液を減圧下で70℃の温度にて蒸発させた。粗(6
RS)−N5 −メチル−THF−ジイソプロピルアンモ
ニウム塩が、蜂蜜状、あるいはガラス状の固形物の形状
で得られた。この生成物をHPLCにより分析したとこ
ろ、単一のピークを示した。
【0051】(実施例6) N5 −メチル−THF−ジイソプロピルアンモニウム塩
の(6RS)−ジアステレオマーの混合物の分離;(6
S)−N5 −メチル−THF−ジイソプロピルアンモニ
ウム塩の単離 実施例5で製造した粗(6RS)−N5 −メチル−TH
F−ジイソプロピルアンモニウム塩を、温度が60℃
の、85容量部のエタノールと15容量部の水の混合物
27mlに溶解した。生成した透明な溶液を室温に冷却
し、この温度で48時間かきまぜた。得られた固形物を
遠心によって単離した。この固形物を85%エタノール
で1回洗浄し、減圧下で50℃にて2時間乾燥した。
1.07gの(6S)−N5 −メチル−THF−ジイソ
プロピルアンモニウム塩が得られた。レゾルボシル(R
ESOLVOSIL)カラムで分析を行ったところ、ジ
アステレオマーの比(6R)/(6S)は90/10で
あった(参考文献12を参照されたい)。
【0052】(実施例7) (6RS)−N5 −メチル−THF.2−ヒドロキシ−
エチルアンモニウム塩の製造 85%エタノールと15gの(6RS)−N5 −メチル
−THFの100mlとの懸濁液に、かきまぜながら、
3.9mlのエタノールアミンを滴下して加えたとこ
ろ、油状の懸濁液が得られた。この懸濁液を0℃にて3
時間にわたって激しくかきまぜ、生成した結晶性の固形
物を、スパチュラでときどき小片に砕いた。次に、生成
物を濾過によって単離し、無水エタノールで洗浄し、減
圧下で50℃にて90分間にわたって乾燥した。16.
0gの(6RS)−N5 −メチル−THF.2−ヒドロ
キシ−エチルアンモニウム塩が得られた。「逆相」カラ
ムでのHPLCによる分析では、この生成物が96.5
%純粋であることが示された。 UV(1%NH4 OAc、pH6.0中で、20mg/
l) λmax =290nm λmin =245nm Amax /Amin =3.55 IR(KBr/cm-1):3360,2940,286
0,1610,1390,1330
【0053】(実施例8) マウスの静脈内における急性毒性試験 化合物 LD50(mg/kg) (6RS)−N5 −メチル−THF.Ca2+ 339 (6S)−N5 −メチル−THF.Ca2+ 847 (6R)−N5 −メチル−THF.Ca2+ 460
【0054】(実施例9) ヒト細胞CCRF−CEFへの生長阻害 ヒト白血病細胞(CCRF−CEM)を(6R)−N5
−メチル−THF.Ca2+を増加させたあらゆる濃度の
存在下において72時間、培養を行った。以下の表は対
照実験と比較した時の、細胞の生長度の百分率を示して
いる。
【0055】 (6R)−N5 −メチル−THF.Ca2+ 生長度% 濃度(μM) (72時間後) 0(対照実験) 100 1 95 10 99 30 10 100 9.3 250 8.2
【0056】参考文献 1.コルテラロら(M.Cortellaro、C.Boschetti および
E.Polli)、急性白血病および非ホジキンリンパ腫にお
ける高投与量のメトトレキセートのN5 −メチル−TH
Fによる救済(High dose methotrexate with N5-methy
l-THF rescue inacute leukemia and non-Hodgkin's ly
mphoma )、ケモテラピア・オンコロジカ2(Chemioter
apia Oncologica 2)第4号(1978年12月、補
遺)311。
【0057】2.マッツェイ(T.Mazzei) ら、高リスク
栄養膜腫瘍における高投与量のメトトレキセートによる
治療(High dose methotrexate therapy in high-risk
trophoblastic tumors)、同上、289。
【0058】3.ノヴェリ(A. Novelli)ら、ヒト固形
腫瘍における高投与量のメトトレキセートのN5 −メチ
ル−THFによる救済の臨床データ(Clinical data on
rescue of high dose methotrexate with N5-methyl-T
HF in human solid tumors)、同上、289。
【0059】4.レッゲフ(A.Reggevおよび I.Djerass
i )ら、N5 −メチル−THFによる高投与量のメトト
レキセートの救済(Rescue from high-dose methotrexa
te with N5-methyl-THF )、キャンサー・トリート・レ
プ(Cancer treat. Rep.)(1986)、70、25
1。
【0060】5.ニグラ(E. Nigra)ら、葉酸塩はポリ
ケモセラピースケジュールにおける5−FUの効果を向
上させることができるか?進行した結腸直腸癌の新治療
法(Can folates improve the efficacy of 5-FU in a
polychemotherapy schedule?A new treatment for adva
nced colorectal cancer)、癌の治療における新規な薬
剤についての第5回NCI−EORTシンポジウム(Fi
fth NCI-EORT Symposium on new drugs in cancer ther
apy )、1986年10月22〜24日、アムステルダ
ム、オンコロジー・アブストラクト(Oncology Abstrac
ts)(1987)、、273。
【0061】6.チェロ(P.L.Chello)ら、テトラヒド
ロ葉酸塩の膜輸送に関する第六炭素の立体特異性につい
てのさらなる研究(Further studies of stereospecifi
city at carbon 6 for membrane transport of tetrahy
drofolates)、バイオケム・ファーマコル(Biochem.Ph
armacol.)(1982)31、1527。
【0062】7.ホワイト(J.C. White)ら、エールリ
ッヒ腹水腫瘍細胞におけるN5 −メチル−THFの輸送
の第六炭素の立体特異性の不在(Lack of stereospecif
icityat carbon 6 of N5-methyl-THF transport in Ehr
lich ascite tumor cells)、生物化学雑誌(Journal o
f Biol. Chem.)、(1978)253、242〜24
5。
【0063】8.ホワイト(J.C.White および I.D.Gol
dman)ら、N5 −メチル−THFの輸送の第六炭素の立
体特異性の不在:メトトレキセートおよびロイコボリン
を用いた救済養生法との関連の可能性(Lack of stereo
specificity at carbon 6 ofN5-methyl-THF transport:
possible relevance to rescue regimens with methot
rexiate and leucovorin )、プテリジンの化学的およ
び生物学的性質(Chemistry and Biology of Pteridine
s )、キスリューク・ブラウン(Kisliuk / Brown)
編、1979、625。
【0064】9.カウフマン(B.T. Kaufman)ら、d
l,L−5、10−メチレンテトラヒドロ葉酸塩のジア
ステレオマーのクロマトグラフィーによる分離(Chroma
tographic separation of the diastereoisomers of d
l, L-5, 10-methylenetetrahydrofolate )、生物化学
雑誌(Journal of Biol. Chem.)(1963)238
1498。
【0065】10.テトラヒドロ葉酸の製造方法(Verf
ahren zur Herstellung von Tetrahydrofolaten )、欧
州特許公開番号第0348641号(1990)、エプ
ロバ社(Eprova AG )、スイス、シャフハウゼン(Scha
ffhausen、CH)。
【0066】11.「テトラヒドロ葉酸の誘導体、製造
方法、および葉酸塩還元物の6Sおよび6Rジアステレ
オマーの合成におけるその使用(Derives de l'acide t
etrahydrofolique, procede de preparation et utiliz
ation dans la synthese de diastereoisomeres 6S et
6R de folates reduits )」。フランス国特許出願90
03032号、ザペック社(SAPEC SA)、スイス、ルガ
ノ(Lugano、CH)。
【0067】12.チョイら(K.E. Choi および R.L.
Schilsky)、カイラルHPLCによるロイコボリンおよ
びN5 −メチル−THFの立体異性体の解像(Resoluti
on ofthe stereoisomers of Luecovorin and N5-methyl
-THF by chiral HPLC)、アナル・バイオケム(Anal. B
iochem.)、(1988)168、398。
【0068】13.ウェアー(D.G. Weir )ら、ヒトに
おけるN5 −メチル−THFのジアステレオマーの吸
収:担体によって媒介された過程(The absorption of
the diastereoisomers of N5-methyl-THF in man: a ca
rrier-mediated process)、臨床科学と分子医学(Clin
ical science and molecular medicine )、(197
3)45、625。
【0069】以上、本発明の現時点での好適実施態様を
示し、記載してきたが、本発明はこれらの実施態様に限
定されるものではなく、以下の特許請求の範囲に示す範
囲内で、上記実施態様以外の種々の態様で実施されうる
ものであると明瞭に理解されたい。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (6RS)−ジアステレオマーの混合物
    の形態、または単一の(6R)−あるいは(6S)−ジ
    アステレオマーの形態の、式(1): 【化1】 で表され、式中のXが窒素含有塩基、好ましくは第一、
    第二、および第三アミンならびに塩基性アミノカルボン
    酸から選ばれる窒素含有塩基、特にシクロヘキシルアミ
    ン、ジイソプロピルアミン、ベンジルアミン、アンモニ
    ア、エタノールアミン、トリエタノールアミン、2−ジ
    メチルアミノ−エタノール、t−ブチルアミン、リジン
    よりなる群から選ばれる窒素含有塩基、特に(L)−リ
    ジンおよびアルギニン、特に(L)−アルギニンである
    5 −メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ葉酸のア
    ンモニウム塩。
  2. 【請求項2】 式(1): 【化2】 で表され、式中のXが窒素含有塩基、好ましくは第一、
    第二、および第三アミンならびに塩基性アミノカルボン
    酸から選ばれる窒素含有塩基、特にシクロヘキシルアミ
    ン、ジイソプロピルアミン、ベンジルアミン、アンモニ
    ア、エタノールアミン、トリエタノールアミン、2−ジ
    メチルアミノ−エタノール、t−ブチルアミン、リジン
    よりなる群から選ばれる窒素含有塩基、特に(L)−リ
    ジンおよびアルギニン、特に(L)−アルギニンであ
    る、(6RS)−N5 −メチル−5,6,7,8−テト
    ラヒドロ葉酸のアンモニウム塩を製造するにあたり、 アルカリ金属塩あるいはアルカリ土類金属塩、特にCa
    2+あるいはMg2+の形態の(6RS)−N5 −メチル−
    5,6,7,8−テトラヒドロ葉酸を、溶剤、好ましく
    は水に加え、 次に、窒素含有塩基を好ましくは2〜2.5モル当量の
    量加え、この際、この塩基を好ましくは第一、第二、お
    よび第三アミンならびに塩基性アミノカルボン酸から、
    特にシクロヘキシルアミン、ジイソプロピルアミン、ベ
    ンジルアミン、アンモニア、エタノールアミン、トリエ
    タノールアミン、2−ジメチルアミノ−エタノール、t
    −ブチルアミン、リジンよりなる群から、特に(L)−
    リジンおよびアルギニンから、特に(L)−アルギニン
    から選び、 次に、適当な酸、たとえば硫酸あるいは蓚酸を加えるこ
    とにより、もとの上述の塩に含有されているアルカリ金
    属あるいはアルカリ土類金属陽イオンを、難溶性の塩の
    形態に転化あるいは沈殿させ、 次に、生成した難溶性の塩を、たとえば濾過によって分
    離し、そして最後に、溶剤を、たとえば減圧下での蒸発
    または凍結乾燥によって除去することを特徴とする製造
    方法。
  3. 【請求項3】 式(1): 【化3】 で表され、式中のXが窒素含有塩基、好ましくは第一、
    第二、および第三アミンならびに塩基性アミノカルボン
    酸から選ばれる窒素含有塩基、特にシクロヘキシルアミ
    ン、ジイソプロピルアミン、ベンジルアミン、アンモニ
    ア、エタノールアミン、トリエタノールアミン、2−ジ
    メチルアミノ−エタノール、t−ブチルアミン、リジン
    よりなる群から選ばれる窒素含有塩基、特に(L)−リ
    ジンおよびアルギニン、特に(L)−アルギニンであ
    る、(6RS)−N5 −メチル−5,6,7,8−テト
    ラヒドロ葉酸のアンモニウム塩を製造するにあたり、 (6RS)−N5 −メチル−5,6,7,8−テトラヒ
    ドロ葉酸を、少なくとも一種の溶剤、好ましくは水に加
    え、 次に、窒素含有塩基を好ましくは2〜2.5モル当量の
    量加え、この際、この塩基を好ましくは第一、第二、お
    よび第三アミンならびに塩基性アミノカルボン酸から、
    特にシクロヘキシルアミン、ジイソプロピルアミン、ベ
    ンジルアミン、アンモニア、エタノールアミン、トリエ
    タノールアミン、2−ジメチルアミノ−エタノール、t
    −ブチルアミン、リジンよりなる群から、特に(L)−
    リジンおよびアルギニンから、特に(L)−アルギニン
    から選び、そして最後に、溶剤を、たとえば減圧下での
    蒸発または凍結乾燥によって除去することを特徴とする
    製造方法。
  4. 【請求項4】 式(1): 【化4】 で表され、式中のXが窒素含有塩基、好ましくは第一、
    第二、および第三アミンならびに塩基性アミノカルボン
    酸から選ばれる窒素含有塩基、特にシクロヘキシルアミ
    ン、ジイソプロピルアミン、ベンジルアミン、アンモニ
    ア、エタノールアミン、トリエタノールアミン、2−ジ
    メチルアミノ−エタノール、t−ブチルアミン、リジン
    よりなる群から選ばれる窒素含有塩基、特に(L)−リ
    ジンおよびアルギニン、特に(L)−アルギニンであ
    る、N5 −メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ葉酸
    のアンモニウム塩の(6RS)−ジアステレオマーの混
    合物を、単一の(6R)および(6S)−ジアステレオ
    マーに分離するにあたり、 たとえば請求項2あるいは3の方法にしたがって製造し
    た上記の(6RS)−ジアステレオマーの混合物、特に
    固形形状の混合物を、水と、少なくとも一種の水混和性
    溶剤、好ましくは極性溶剤、特に炭素原子数1〜5の一
    価あるいは多価のアルコール、たとえばエタノールとを
    含有する溶剤混合物Aと混合し、 次に、生成した混合物を、たとえば40℃〜60℃の温
    度に加熱することによって、透明な溶液に転化し、 次に、この透明溶液から一方のジアステレオマーを晶出
    させて分離し、 次に、母液を少なくとも上述の水混和性溶剤で希釈し、
    そしてこの希釈溶液から、もう一方のジアステレオマー
    を晶出させて分離することを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 前記溶剤混合物Aが、50〜95容量
    %、好ましくは75〜95容量%、特に85容量%のエ
    タノールと、残部の水とを含有することを特徴とする請
    求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 (6RS)−ジアステレオマーの混合物
    1重量部あたり、前記溶剤混合物Aを3〜10容量部、
    特に約5容量部使用することを特徴とする請求項4ない
    し5記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記透明溶液を種結晶で処理し、この種
    結晶で処理した溶液を、場合によって、超音波で処理す
    ることを特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載
    の方法。
  8. 【請求項8】 式(2a)あるいは式(2b): 【化5】 【化6】 で表され、式中のYが2個のアルカリ金属陽イオン、あ
    るいは1個のアルカリ土類金属陽イオン、特にCa2+
    るいはMg2+として定義される(6R)あるいは(6
    S)−N5 −メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ葉
    酸のアルカリ金属塩あるいはアルカリ土類金属塩の製造
    方法であって、 たとえば請求項4ないし7のいずれかに記載の方法にし
    たがって製造した、式(1a)あるいは式(1b): 【化7】 【化8】 で表され、式中のXが窒素含有塩基、好ましくは第一、
    第二、および第三アミンならびに塩基性アミノカルボン
    酸から選ばれる窒素含有塩基、特にシクロヘキシルアミ
    ン、ジイソプロピルアミン、ベンジルアミン、アンモニ
    ア、エタノールアミン、トリエタノールアミン、2−ジ
    メチルアミノ−エタノール、t−ブチルアミン、リジン
    よりなる群から選ばれる窒素含有塩基、特に(L)−リ
    ジンおよびアルギニン、特に(L)−アルギニンであ
    る、対応するジアステレオマーである純粋なN5 −メチ
    ル−5,6,7,8−テトラヒドロ葉酸のアンモニウム
    塩を、1容量部の水に溶解し、 次に、アルカリ金属塩あるいはアルカリ土類金属塩、好
    ましくは対応するハロゲン化物、特に対応する塩化物、
    たとえばCaCl2 あるいはMgCl2 の水溶液を加
    え、 次に、生成した混合物Bを、好ましくは0℃〜10℃の
    範囲の温度で、たとえば約1時間かきまぜ、 次に、1.5〜2.5容量部の少なくとも一種の極性で
    水混和性の有機溶剤、好ましくはエタノールあるいはア
    セトンを、好ましくはかきまぜながら、30〜90分間
    にわたって加え、そして次に、沈殿した式(2a)ある
    いは式(2b)のアルカリ金属塩あるいはアルカリ土類
    金属塩を分離することを特徴とする製造方法。
  9. 【請求項9】 前記混合物BのpH値を、6.0〜7.
    0の範囲の値に調整することを特徴とする請求項8記載
    の方法。
  10. 【請求項10】 ヒトおよび/または動物の腫瘍を治療
    および/または制御し、そして/または制癌化合物の効
    果を共力的に発揮させ、そして/または制癌化合物の毒
    性を低減させ、そして/またはヒトおよび/または動物
    の細胞を防御する薬剤で、 薬剤が、少なくとも一種の活性化合物として、(6R
    S)−ジアステレオマーの形態、または単一の(6R)
    −あるいは(6S)−ジアステレオマーの形態の、少な
    くとも一種の式(1′): 【化9】 で表され、式中のX′が製剤学的に許容できる窒素含有
    塩基、好ましくは第一、第二、および第三アミンならび
    に塩基性アミノカルボン酸から選ばれる窒素含有塩基、
    特にシクロヘキシルアミン、ジイソプロピルアミン、ベ
    ンジルアミン、アンモニア、エタノールアミン、トリエ
    タノールアミン、2−ジメチルアミノ−エタノール、t
    −ブチルアミン、リジンよりなる群から選ばれる窒素含
    有塩基、特に(L)−リジンおよびアルギニン、特に
    (L)−アルギニンであるN5 −メチル−5,6,7,
    8−テトラヒドロ葉酸のアンモニウム塩、および/また
    は式(2a)あるいは式(2b) 【化10】 【化11】 で表され、式中のYが2個のアルカリ金属陽イオン、あ
    るいは1個のアルカリ土類金属陽イオン、特にCa2+
    るいはMg2+として定義される(6R)あるいは(6
    S)−N5 −メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ葉
    酸のアルカリ金属塩あるいはアルカリ土類金属塩を、単
    独形態で、または組み合わせて使用するにあたり、 これらの塩を、単位投与量あたり好ましくは1mg〜5
    00mg、特に5mg〜150mgの量含有し、そして
    薬剤が好ましくは非経口および/または経口製剤の形状
    であることを特徴とする薬剤。
  11. 【請求項11】 ヒトおよび/または動物の腫瘍を治療
    および/または制御し、そして/または制癌化合物の効
    果を共力的に発揮させ、そして/または制癌化合物の毒
    性を低減させ、そして/またはヒトおよび/または動物
    の細胞を防御する薬剤を製造するにあたって、 (6RS)−ジアステレオマーの形態、または単一の
    (6R)−あるいは(6S)−ジアステレオマーの形態
    の、少なくとも一種の式(1′): 【化12】 で表され、式中のX′が製剤学的に許容できる窒素含有
    塩基、好ましくは第一、第二、および第三アミンならび
    に塩基性アミノカルボン酸から選ばれる窒素含有塩基、
    特にシクロヘキシルアミン、ジイソプロピルアミン、ベ
    ンジルアミン、アンモニア、エタノールアミン、トリエ
    タノールアミン、2−ジメチルアミノ−エタノール、t
    −ブチルアミン、リジンよりなる群から選ばれる窒素含
    有塩基、特に(L)−リジンおよびアルギニン、特に
    (L)−アルギニンであるN5 −メチル−5,6,7,
    8−テトラヒドロ葉酸のアンモニウム塩、および/また
    は式(2a)あるいは式(2b): 【化13】 【化14】 で表され、式中のYが2個のアルカリ金属陽イオン、あ
    るいは1個のアルカリ土類金属陽イオン、特にCa2+
    るいはMg2+として定義される(6R)あるいは(6
    S)−N5 −メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ葉
    酸のアルカリ金属塩あるいはアルカリ土類金属塩を、単
    独形態で、または組み合わせて使用するにあたり、 これらの塩を、薬剤中に単位投与量あたり、好ましくは
    1mg〜500mg、特に5mg〜150mgの量存在
    させ、 薬剤を好ましくは非経口および/または経口製剤の形状
    とする薬剤の使用。
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