JP2022506246A - 葉酸塩 - Google Patents

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Abstract

本発明は、結晶構造の葉酸塩に関するものである。この葉酸塩は、葉酸アニオンと有機カチオンから成る。この葉酸アニオンは5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸であり、この有機カチオンは、コリン、N-メチルアミノエタノール、2-アミノ-2-メチルプロパノール、及び、2-ジメチルアミノエタノールから成る群から選択されたアルカノールアミンである有機化合物である。

Description

本発明は、葉酸塩、葉酸塩製剤及び葉酸塩を含む組成物に関するものである。
うつ病と、認知症、自閉症、注意欠陥多動性障害(ADHD)及びアルツハイマー症等のその他の精神障害と、1型及び2型糖尿病、血管障害及び癌等の慢性的な非伝染性疾病(NCDs)とは、特に老齢人口の観点から、患者と医療制度にとって増大する負担である。これらの疾病には様々な別々の理由があるが、共通の危険因子として、全身の葉酸状態又は特定の組織の葉酸状態が準最適であることが発見されている。
ビタミンB複合体群が、例えば、炭水化物を、エネルギーを生成するために代謝されるブドウ糖に変換する等の、体の代謝プロセスの多くに関与していることは、良く知られている。これらのビタミンは、更に、脂肪及びタンパク質の分解に必須であり、消化管の内壁に沿った筋緊張の維持、及び、神経系の健康の増進、例えば、眼、皮膚、毛髪、肝臓及び腎臓の健康増進に重要な役割を果たしている。
更に、葉酸(folate)は、新しい細胞の生成及び維持に必須であることが知られている。特に、幼児期や妊娠期のように、細胞の分裂と増殖が急速に行われる時期には重要である。葉酸はDNAを複製するために必要である。従って、葉酸の欠乏はDNA合成と細胞分裂を妨げ、細胞交代(ターンオーバー)の速い部位である骨髄に、臨床的に最も影響を及ぼす。RNAとタンパク質の合成は妨げられないから、大きな赤血球、即ち、巨大赤芽球が生成され、その結果、セリアック病及び栄養に起因する貧血にみられるような、即ち、妊娠期、幼児期又は小児期に見られるような、巨赤芽球性貧血のような大赤血球性貧血になる。従って、成人、特に高齢者、及び、小児は、正常な赤血球を作り、貧血を防ぐために、葉酸を必要とする。葉酸は、又、癌の原因になるかも知れないDNAの変化を妨げるのを助ける。
様々なテトラヒドロ葉酸誘導体のような葉酸誘導体は、又、薬剤又は他の誘導体を作成するための基礎物質としても使用することができる。更に、テトラヒドロ葉酸及びその誘導体は、特にその酸化に対する感受性のために、極度の不安定性を有することで知られている。特に、5-ホルミルテトラヒドロ葉酸(フォリン酸、ロイコボリン)及びその生理学的に活性な5-ホルミル-(6S)型は、主に腫瘍学上の薬剤成分として、メトトレキサート及び5-フルオロウラシルを用いる併用治療に、また、妊娠に伴う葉酸欠乏症貧血の治療や、抗生物質治療等に重要である。葉酸及び還元葉酸の間では、そのカルシウム塩が相対的に最も安定した誘導体と言うことができる。すなわち、US5,817,659及びUS6,441,168は、前記酸の当量あたり少なくとも1当量の結晶水を有する、5-メチル-(6R,S)-、(6S)-又は(6R)-テトラヒドロ葉酸の結晶塩、好ましくはカルシウム塩を開示する。5-メチルテトラヒドロ葉酸は、更なる代謝なしに血液脳関門を直接透過することができる、唯一の市販されている葉酸誘導体である。天然に存在する5-メチルテトラヒドロ葉酸は、もっぱら6S型である。その6R型は生化学的に不活性とみなされ、腎臓を通って排出される。更に、様々な型の葉酸及び/又は還元型葉酸を含むヒト及び動物向けの幾つかの組成物が、種々の形態で、また、ビタミン、アルギニン、リジン、チアミン及び/又は他の活性成分と共に、栄養補助食品として、或いは、神経疾患、病態生理学的疾患、循環器疾患、関節炎及び炎症状態等の様々な疾患の治療及び予防用として、発表されている。
種々の葉酸塩が知られている。一般に、これらの塩は、葉酸と、カルシウム及びマグネシウムのような無機カチオンを含む。これらのアルカリ土類金属カチオンは、それ自体が人間に薬学的効果を示さないという限りにおいては、不活性である。このような塩の水溶液中における乏しい溶解度は広く発表されている。葉酸の溶解度と安定性が改良された含水組成物は、例えば、US9,301,922及びUS9,642,853に開示されている。
US5,382,581は、アンモニウム塩を使用した5-メチル-テトラヒドロ葉酸のジアステレオマー分離を開示する。WO2018/178142は、ナトリウムと有機塩基を含む5-メチル-テトラヒドロ葉酸の2成分塩を記述する。US2016/0207925は、L-アルギニン及びL-アスパラギンのようなアミノ酸を含有するL-メチル-葉酸の塩を開示する。この塩は凍結乾燥され、非晶性のようである。US5,710,271は、葉酸の(6S)及び(6R)ジアステレオマーの生成、分離及び精製のプロセスを記述する。更に、WO2009/103334は、凍結乾燥又は噴霧乾燥された、L-メチル-テトラヒドロ葉酸のグルコサミン塩及びガラクトサミン塩を開示する。WO2009/103333は、純粋で安定したジアステレオマーを得るために、フェニルエチル-アミン化合物又はナフチルエチル-アミン化合物の形態の有機塩基を用いて、5-メチル-テトラヒドロ葉酸の(6R)及び(6S)ジアステレオマーを分離するプロセスを記述する。CN107304212は、非晶性のL-メチル-テトラヒドロ葉酸アミノ酸塩を生成するためのプロセスを開示する。WO93/17022は、フォリン酸の立体異性体の分離のためのプロセスを開示する。この分離は、ジアミン又はポリアミンを用いて(R/S)フォリン酸を塩化し、次いで、この
フォリン酸の(6S)ジアステレオマーを選択的に結晶化することにより、達成される。
更に、葉酸と、例えば、ビタミン、リジン、チアミン及びその他の活性成分等の追加的な化合物と含む、非常に多数の葉酸塩化合物が記述されている。しかし、水にも有機溶媒にも良好な溶解度を有する、安定した葉酸の塩は、医薬組成物により広い用途を与えるであろう。
US5,817,659 US6,441,168 US9,301,922 US9,642,859 US5,382,581 WO2018/178142 US2016/0207925 US5,710,271 WO2009/103334 WO2009/103333 CN107304212 WO93/17022
本発明の目的は、追加的な活性化合物に化学結合する葉酸塩であって、良好な安定性と、水にも無極性溶媒にも良好な溶解度を示す、葉酸塩を提供することである。
この目的は、請求項1に記載された本発明による葉酸塩によって達成される。更なる好ましい実施形態は、従属請求項に従う。
特定の有機又は無極性溶媒中の特定の葉酸塩の溶解度が、その溶液の全重量の2重量パーセント(w/w)より大きい場合は、無極性溶媒中の溶解度が高いとみなされる。溶解度は20℃で測定されている。無極性溶媒又はその混合物は、例えば、グリセロール、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール及びジメチルスルホキシド(DMSO)である。無極性溶媒は、如何なる水分も含有しない乾燥した溶媒と理解される。無極性溶媒は、単一種の無極性溶媒を含む純粋溶媒であるか、又は、前記無極性溶媒を少なくとも二種類混合したものであることができる。極性は、水の極性と比較される。
高い結晶化度とは、葉酸塩の結晶質の含量が葉酸塩の総量の40%より多いことを意味する。従って、結晶性の葉酸塩は、40%より多くの結晶質を含有する葉酸塩と理解される。結晶化度は、X線回折分析(XRD)によって決定される。
本発明の葉酸塩はテトラヒドロ葉酸アニオンと有機カチオンから成る。このアニオンは、葉酸塩であり、好ましくは、5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸塩である。更に、このカチオンは、有機化合物であり、この有機化合物は、コリン、N-メチルアミノエタノール、2-アミノ-2-メチルプロパノール又は2-ジメチル-アミノエタノールからなる群から選択されたアルカノールアミンである。
請求項1に記載された結晶性葉酸塩の葉酸塩は、有機溶媒中で高い溶解度を有する。有機溶媒中における高い溶解度とは、溶液全重量の2重量パーセントより高い溶解度と理解される。
更なる実施形態では、この葉酸塩のアニオンは、また、5-ホルミル-(6S)-テトラヒドロ葉酸塩でも良い。実施可能な有機カチオンは同じ群、即ち、コリン、N-メチル-アミノエタノール、2-ジメチル-アミノエタノール、及び、2-アミノ-2-メチル-プロパノールから成る群から選択される。
本発明による結晶性葉酸塩は、高い安定性を示し、かつ、また、水中と無極性溶媒中で高い溶解性を示す。
この葉酸塩のアニオン、5-ホルミル-(6S)-テトラヒドロ葉酸又は5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸の更なる対イオンは、有機カチオン・アルギニンであることができる。
好ましい実施形態では、結晶性葉酸塩はテトラヒドロ葉酸アニオンと有機カチオンから成る。このアニオンは5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸である。このカチオンはジ-コリンである。
他の実施形態では、この結晶性葉酸塩はテトラヒドロ葉酸アニオンと有機カチオンから成り、このアニオンは5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸であり、このカチオンはモノ-2-ジメチルアミノエタノールである。
他の実施形態では、この結晶性葉酸塩はテトラヒドロ葉酸アニオンと有機カチオンから成り、このアニオンは5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸であり、このカチオンはN-メチルアミノエタノールである。
更に他の実施形態では、この結晶性葉酸塩はテトラヒドロ葉酸アニオンと有機カチオンから成り、このアニオンは5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸であり、このカチオンは2-アミノ-2-メチルプロパノールである。
更に他の実施形態では、この結晶性葉酸塩はテトラヒドロ葉酸アニオンと有機カチオンから成り、このテトラヒドロ葉酸アニオンは5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸であり、この有機カチオンはジ-コリンであり、ここで、重水中のH-NMRシフトは、表1のとおりである。
Figure 2022506246000001
更に他の実施形態では、この結晶性テトラヒドロ葉酸塩はテトラヒドロ葉酸アニオンと有機カチオンから成り、このテトラヒドロ葉酸アニオンは5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸であり、この有機カチオンはジ-2-ジメチルアミノエタノールであり、ここで、重水中におけるH-NMRシフトは、表2のとおりである。
Figure 2022506246000002
更に他の実施形態では、この結晶性テトラヒドロ葉酸塩はテトラヒドロ葉酸アニオンと有機カチオンから成り、このテトラヒドロ葉酸アニオンは5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸であり、この有機カチオンはモノ-2-ジメチルアミノエタノールであり、ここで、重水中におけるH-NMRシフトは、表3のとおりである。
Figure 2022506246000003
更に他の実施形態では、この結晶性テトラヒドロ葉酸塩はテトラヒドロ葉酸アニオンと有機カチオンから成り、このテトラヒドロ葉酸アニオンは5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸であり、この有機カチオンはジ N-メチルアミノエタノールであり、ここで、重水中におけるH-NMRシフトは、表4のとおりである。
Figure 2022506246000004
更に他の実施形態では、この結晶性テトラヒドロ葉酸塩はテトラヒドロ葉酸アニオンと有機カチオンから成り、このテトラヒドロ葉酸アニオンは5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸塩であり、有機カチオンはジ 2-アミノ-2-メチルプロパノールであり、ここで、重水中におけるH-NMRシフトは、表5のとおりである。
Figure 2022506246000005
更なる好ましい実施形態においては、医薬組成物が、本発明による少なくとも一つの葉酸塩を主要な活性化合物として含む。この組成物は、更に、少なくとも薬理学的に許容できる賦形剤を含有する。この組成物は、例えば、緩衝化合物を含むことができる。緩衝化合物として適当で好ましいのは、トロメタモールとHEPESである。更に、この組成物中に抗酸化化合物が存在することができる。好ましい抗酸化化合物は、チオグリセロール、ジチオスレイトール(DTT)、及び、システインである。
更に、前述の本発明による少なくとも一つの葉酸塩は、葉酸塩の投与により良い影響を受ける欠乏症又は障害の予防及び/又は治療用の薬剤、食品添加物又は栄養補助食品を生成するために使用される。葉酸塩を含有する組成物により良い影響を受ける病態は多い。このような疾病は、例えば、病態生理学的疾病、神経疾患、及び、炎症性疾患である。
更に、本発明による結晶性葉酸塩と、葉酸アニオンと有機カチオンから成るテトラヒドロ葉酸塩の生成方法は、シュウ酸を、その代わりにフッ化物塩を、又は、そのフリー・コンパウンドから直接、葉酸アルカリ土類金属塩又はフリー葉酸の水性の組成物に加える工程を含む。
驚いたことに、結晶化は、1-プロパノールのような、限定された量の水を含む、例えば12重量%より少ない水を含む、好ましくは10重量%より少ない量の水を含む、有機溶媒から達成された。水の重量%は、この有機溶媒と水の総重量に基づく。水の最小限度量は、有機溶媒中の0.2重量%の水に相当する量である。これは、葉酸のモル量に基づく結晶水当量1乃至170に相当する。この分離された葉酸塩中に1.5乃至2の結晶水が検出されている。この有機溶媒又は無極性溶媒はドライであると理解され、即ち、無水であると理解される。前述した種々の量で有機溶媒に水を加えることなく、全ての葉酸塩は非晶形で沈澱する。
本発明による結晶性葉酸塩は、更に、図で説明される。
図1は、実施例1の5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸ジコリン塩のX線ディフラクトグラムを示す。 図2は、実施例3の5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸モノ2-ジメチルアミノエタノール塩のX線ディフラクトグラムを示す。 図3は、実施例4の5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸ジ-2-ジメチルアミノエタノール塩のX線ディフラクトグラムを示す。 図4は、実施例5の5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸ジ N-メチルアミノエタノール塩のX線ディフラクトグラムを示す。 図5は、実施例6の5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸ジ 2-アミノ-2-メチルプロパノール塩のX線ディフラクトグラムを示す。
5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸ジコリン塩の生成
アルゴン下で、7.00g(15.23mmol)のレボメフォリック酸が70mlの1-プロパノール中に懸濁され、還流された。次に、7.71ml(31.99mmol)のコリンヒドロキシドの47%水溶液が加えられ、還流下で、透明な溶液になるまでかき混ぜられた。次に、1-プロパノール中の水分濃度3.2%w/wになるように、追加の80mlの1-プロパノールが加えられ、溶液に製品の結晶サンプルの種ができた。65℃で結晶化が始まった後、懸濁液は、65℃から2乃至8℃までゆっくりとクールダウンされた。懸濁液は、更に2時間、2乃至8℃でゆっくりとかき混ぜられた。粒状の結晶体が吸引され、冷却された1-プロパノールで洗浄され、乾燥され、7.29gの白い結晶質の未精製の表題の化合物を得た。7.29gの未精製の表題の化合物のアルゴン下での再結晶化は、約130mlのメタノールに60℃で溶かし、60℃の真空で気化することによって行われる。その残渣は、約60mlの1-プロパノール中に取り込まれ、60℃で溶かされ、最終質量40gの溶液に濃縮された。70℃のオイルバスで、溶液は、アルゴン下、70℃で、1-プロパノールと水(20:2%v/v)の混合物(1-プロパノール中約4.0%の水)で希釈され、一方、結晶化は、種の形成後、淡黄色の溶液から開始された。懸濁液の温度は段階的に20℃まで下げられ、結晶化は、2乃至8℃でゆっくりかき混ぜることにより完了した。分離された結晶は60℃/<1mbarで乾燥され、5.76gのMTHFジ-コリンを生じた。分析データは、次のとおりである。
Figure 2022506246000006
旋光度は、α20D+33.6°(c=1 HO)である。
MTHFジコリン中の結晶水は、(Karl Fischer(KF)による水分析及び微量分析)により、1.6と算出された。
融点は、(示差走査熱量測定(DSC))により、232乃至233℃と検出された。
X線回折分析は、表7のとおりである。
Figure 2022506246000007
溶解度は、表8のとおりである。
Figure 2022506246000008
有機溶媒中の結晶性ジコリンの溶解度は、極めて多様な様相を呈し、結晶度によって決まるように思われる。ジコリン葉酸塩が高度に結晶化した場合、換言すれば、結晶質の含有量が多い場合には、エタノール中のジコリン葉酸塩の溶解度は低く、溶液全重量の0.3重量%である。非晶質の含有量が多い場合は、エタノール中のジコリン葉酸塩の溶解度は極めて高い(38.8重量%)。更に、有機溶媒の混合物中では、例えば、溶液全重量の5重量%のメタノール又はグリセロールとエタノールの混合物中では、高度に結晶化したジコリン葉酸塩の溶解度が増進され、25重量%に至る(全溶液重量の)。結晶化度が高いとは、葉酸塩の結晶質含有量が、葉酸塩全重量の40%より多いことを意味する。また、溶媒中の溶解度が高いとは、葉酸塩が全溶液重量の2重量%より多く溶解できることを意味する。
5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸ジコリン塩の生成
13.72g(28.9mmol)のレボメフォリック酸が、アルゴン下で、20乃至22℃で、70mlのメタノール中に懸濁された。次に、160ml(57.6mmol、1-プロパノール中0.360mol/l)の水酸化コリン溶液が、20乃至22℃で、約3分間加えられ、4mlの1-プロパノールでリンスされ、透明な溶液になるまで、20ないし22℃でかき混ぜられた。次に、追加の13.5mlの1-プロパノールが加えられ、その反応混合物は50℃/50mbarで蒸発させられ、次に、11mlの1-プロパノールとの同時蒸発が二度なされ、43.6gの残渣を生じた。この残渣は、アルゴン下で、140mlの1-プロパノールで希釈され、外部温度65℃まで加熱された。種結晶を添加し、及び、5.25mlの水が、結晶化が始まる一方で混濁が続く(約3.7%w/wの水)まで、ゆっくりと65℃で加えられた。この混合物は攪拌され、その温度は20分間にわたり50℃まで下げられ、次に、放置されて30℃まで冷却され、そして、こうして形成された濃い懸濁液は、70分間にわたり、2乃至8℃で撹拌された。その結晶が分離され、4mlの1-プロパノール/水31:1(v/v)と24mlの1-プロパノールの混合物で洗浄され、45乃至60℃/50乃至5mbarで乾燥され、16.1gのL-MTHFジ-コリンが生成された。分析データは、つぎのとおりである。
Figure 2022506246000009
L-MTHFジコリン中の結晶水は、(KF及び微量分析)により、2.0と算出された。
融点は、(DSC)により、232乃至233℃と検出された。
5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸モノ2-ジメチルアミノエタノール塩の生成
2.00g(4.353mmol)のレボメフォリック酸が、アルゴン下で、20mlの水の中に、少量のシステインとともに配置され、70℃まで加熱された。次に、この懸濁液は、876μl(8.706mmol、2当量)の2-ジメチルアミノエタノールで処理され、透明な溶液になるまで、70℃で撹拌された。次に、イソプロパノールが、70℃で、徐々に、全部で150ml加えられた。混濁に達した時、更に70mlの2-プロパノールが加えられ、この混合物は、結晶化を開始するように、約60℃で、種結晶によって処理された(2-プロパノール中に約10.4%の水)。次に、この混合物は、ゆっくりと、徐々に、60℃から2乃至8℃にクールダウンされた。これらの結晶は吸引され、冷却された2-プロパノールで洗浄され、50℃で真空乾燥され、1.96gの白色結晶の表題の化合物を得た。分析データは、次のとおりである。
Figure 2022506246000010
旋光度は、α20D+11.0°(c=1 HO)であった。
L-MTHFモノジメチルアミノエタノール(L-MTHFモノデアノール)中の結晶水は、(熱重量分析法(TG)、KF及び微量分析)により、1.5であった。
融点は、(DSC)により、194℃と計測された。
X線回折分析は、表11のとおりである。
Figure 2022506246000011
溶解度は、表12のとおりである。
Figure 2022506246000012
5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸ジ2-ジメチルアミノエタノール塩の生成
2.00g(4.353mmol)のレボメフォリック酸が、アルゴン下で、20mlの1-プロパノールの中に配置され、800μlの水を加えながら、還流させるように加熱された。次に、この懸濁液は、876μl(8.706mmol、2当量)の2-ジメチルアミノエタノールで処理され、3.2mlの水で希釈され、そして、透明な溶液になるまで100℃で撹拌された。次に、1-プロパノール(7ml)が加えられ、その溶媒は、真空中で、40℃で気化された。その残渣(3.68g)は、30mlの2-プロパノール/10mlの水に溶解され、結晶化が始まるまで、真空中で、40℃で、溶媒を蒸留によって取り除くことにより濃縮される。これらの結晶は、1-プロパノール中で、5分間、20乃至25℃で超音波処理され、吸引濾過され、1-プロパノールで3回洗浄され、60℃/<1mbarで乾燥され、2.34gの白色結晶の表題の化合物を得た。分析データは、次のとおりである。
Figure 2022506246000013
旋光度は、α20D+31.6°(c=1 HO)であった。
融点は、(DSC)により、157℃と計測された。
X線回折分析は、次のとおりである。
Figure 2022506246000014
5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸ジN-メチルアミノエタノール塩の生成
3.00g(5.30mmol)のレボメフォリネートカルシウムが、アルゴン下で、少量のシステインと共に、45mlの水の中に配置され、70℃まで加熱された。得られた懸濁液は、次に、5mlの水に溶解された、848μl(10.60mmol)のN-メチルアミノエタノールと668mg(5.30mmol)のシュウ酸で処理された。この希薄な懸濁液は、更に、5分間、70℃で撹拌され、次に0℃まで冷却され、50分間かき混ぜられた。この反応混合物は濾過され、そして、その透明な溶液は、少量のシステインで安定化され、45℃/<200mbarで濃縮された。その残渣に種結晶が加えられ、その生成物はゆっくりと結晶化を始め、その結晶化は2乃至8℃で完了した。これらの結晶は50℃/<1mbarで乾燥され、3.08gの粗生成物を生じた。この粗生成物は、25mlのメタノール、1.21ml(3当量)のN-メチルアミノエタノール及び5mlの1-プロパノールに溶解される。この混濁液は、濾過され、10mlのメタノールで洗浄され、その透明な濾過液は60℃まで加熱された。次に、この溶液に、65mlの1-プロパノール、150μlの水及び1当量のN-メチルアミノエタノールが加えられた。この混合物は、結晶化を開始させるために、60℃で、種結晶と共に処理され、次に、ゆっくりと、徐々に、60℃から0℃までクールダウンされた。これらの結晶は吸引され、1-プロパノール/メタノール2:1で洗浄され、次いで、1-プロパノールとエーテルで洗浄された。これらの分離された結晶は、50℃/<1mbarで乾燥され、2.60gのオフホワイトの結晶である表題の化合物を生じた。分析データは、次のとおりである。
Figure 2022506246000015
旋光度は、α20D+41.2°(c=1 HO)であった。
L-MTHFジN-メチルアミノエタノール(L-MTHF di NMAE)中の結晶水は、(KFと微量分析)により、1.5であった。
融点は、(DSC)により、199℃と計測された。
X線回折分析は、表16のとおりである。
Figure 2022506246000016
溶解度は、表17のとおりである。
Figure 2022506246000017
5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸ジ2-アミノ-2-メチルプロパノール塩の生成
3.00g(5.30mmol)のレボメフォリネートカルシウムが、アルゴン下で、少量のシステインと共に、45mlの水の中に配置され、70℃まで加熱された。次に、この懸濁液は、5mlの水に溶解した1012μl(10.60mmol)の2-アミノ-2-メチルプロパノール及び668mg(5.30mmol)のシュウ酸で処理された。この希薄懸濁液は、70℃で、5分間撹拌され、次いで0℃まで冷却された。この希薄懸濁液は濾過され、その溶液はシステインで安定化され、45℃/<200mbarで濃縮された。その残渣は、種結晶と共に処理され、その結晶化は、2乃至8℃で、一晩で完了した。これらび結晶は50℃/1mbarで乾燥された。この粗生成物は6.5mlの水に溶かされ、70℃に加熱された。溶液は70mlの1-プロパノール(1-プロパノール中に10.4%の水)で希釈され、種結晶と共に処理され、ゆっくりと徐々に20乃至23℃まで冷やされた。これらの結晶は分離され、1-プロパノール/水20:1(v/v)、1-プロパノール及びエーテルで洗浄され、50℃/<1mbarで乾燥され、2.79gのオフホワイトの結晶である表題の化合物を生じた。分析データは、次のとおりである。
Figure 2022506246000018
旋光度は、α20D+34.6°(c=1 HO)であった。
L-MTHFジ2-アミノ-2-メチルプロパノール中の結晶水は、(KFと微量分析)により、1.5であった。
X線回折分析は、表19のとおりである。
Figure 2022506246000019
溶解度は、表20のとおりである。
Figure 2022506246000020
実施例2で使用される水酸化コリン溶液の生成
10.39g(74.42mmol)の塩化コリンが、アルゴン下で、110mlの1-プロパノール及び3.02g(74.42mmol)の水酸化ナトリウムの溶液の中に、20乃至25℃で配置された。この混合物は、約70分間、70乃至72℃に加熱され、そして70℃まで加熱された。この懸濁液は、次に、45分間、0乃至5℃まで冷却された。この白色懸濁液はシリカベッドを通して濾過され、その濾過液は、メスフラスコの中で、200mlになるまで、1-プロパノールで満たされた。この水酸化コリンの濃度は0.36mol/lであった(滴定により計測された)。
この溶液は、葉酸の高純度のコリン塩を生成するために使用されるコリンの貯蔵形態として使用された。

Figure 2022506246000026

Claims (12)

  1. テトラヒドロ葉酸アニオンと有機カチオンとから成る結晶性葉酸塩において、前記アニオンは5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸であり、前記カチオンは有機化合物であり、前記有機化合物は、コリン、2-ジメチルアミノエタノール、N-メチルアミノエタノール、及び2-アミノ-2-メチルプロパノールから成る群から選択されたアルカノールアミンであることを特徴とする、結晶性葉酸塩。
  2. 請求項1に記載された結晶性葉酸塩において、前記葉酸塩は、有機溶媒中で高い溶解度を有する、前記結晶性葉酸塩。
  3. 請求項1又は2に記載された結晶性葉酸塩において、前記有機化合物は、ジ-コリンである、前記結晶性葉酸塩。
  4. 請求項1又は2に記載された結晶性葉酸塩において、前記有機化合物は、モノ-2-ジメチルアミノエタノールである、前記結晶性葉酸塩。
  5. 請求項1又は2に記載された結晶性葉酸塩において、前記有機化合物は、ジ-2-ジメチルアミノエタノールである、前記結晶性葉酸塩。
  6. 請求項1又は2に記載された結晶性葉酸塩において、前記有機化合物は、ジ-N-メチルアミノエタノールである、前記結晶性葉酸塩。
  7. 請求項1又は2に記載された結晶性葉酸塩において、前記有機化合物は、ジ-2-アミノ-2-メチルプロパノールである、前記結晶性葉酸塩。
  8. 請求項1又は2に記載された結晶性葉酸塩において、前記テトラヒドロ葉酸アニオンは5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸であり、前記有機カチオンはジ-コリンであることを特徴とする、前記結晶性葉酸塩。
  9. 請求項1又は2に記載された結晶性葉酸塩において、前記テトラヒドロ葉酸アニオンは5-メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸であり、前記有機カチオンはモノ-2-ジメチルアミノエタノールであることを特徴とする、前記結晶性葉酸塩。
  10. 請求項1乃至9のうちのいずれか一項に記載された少なくとも一つの葉酸塩を主要な活性化合物として含有し、かつ、少なくとも薬学的に許容可能な賦形剤を含有する、医薬組成物。
  11. 請求項1乃至9のうちのいずれか一項に記載された葉酸塩であって、前記葉酸塩は、薬剤、食品添加物又は栄養補助食品として使用するための葉酸塩であり、また、テトラヒドロ葉酸の投与によって良い影響を受ける欠乏症や障害の予防及び/又は治療用の葉酸塩である、前記葉酸塩。
  12. テトラヒドロ葉酸アニオンと有機カチオンとから構成される、請求項1乃至9のいずれか一項に記載された結晶性葉酸塩の生成方法において、有機溶媒と水の混合物の全重量の0.2乃至12重量パーセントの範囲内の水を含有する有機溶媒から、前記葉酸塩を結晶化させる工程を含む、前記生成方法。

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