JPH054985A - 新規な化合物 - Google Patents

新規な化合物

Info

Publication number
JPH054985A
JPH054985A JP3316687A JP31668791A JPH054985A JP H054985 A JPH054985 A JP H054985A JP 3316687 A JP3316687 A JP 3316687A JP 31668791 A JP31668791 A JP 31668791A JP H054985 A JPH054985 A JP H054985A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nitro
compound
formula
chemical
compounds
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3316687A
Other languages
English (en)
Inventor
Erik O Pettersen
エリク・オライ・ペテルセン
Rolf O Larsen
ロルフ・オラヴ・ラーセン
Bernt Borretzen
ベルント・バレツエン
John M Dornish
ジヨン・マイケル・ドーニツシユ
Reidar Oftebro
レイダー・オフテブロ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Norsk Hydro ASA
Original Assignee
Norsk Hydro ASA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Norsk Hydro ASA filed Critical Norsk Hydro ASA
Publication of JPH054985A publication Critical patent/JPH054985A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D407/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D405/00
    • C07D407/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D405/00 containing two hetero rings
    • C07D407/04Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D405/00 containing two hetero rings directly linked by a ring-member-to-ring-member bond
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H9/00Compounds containing a hetero ring sharing at least two hetero atoms with a saccharide radical
    • C07H9/02Compounds containing a hetero ring sharing at least two hetero atoms with a saccharide radical the hetero ring containing only oxygen as ring hetero atoms
    • C07H9/04Cyclic acetals

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Nitrogen- Or Sulfur-Containing Heterocyclic Ring Compounds With Rings Of Six Or More Members (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)
  • Thiazole And Isothizaole Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】抗癌剤として有用な新規な化合物を提供する。 【構成】一般式(I)を有する新規化合物: 【化1】 式中YはHまたはD(重水素)であり、AはH、D、炭
素数1〜4のアルキル基、ハロゲン、ニトロ、アミノ、
アルキル基が炭素数1〜4を有するかまたはRがHまた
は炭素数1〜4のアルキル基であるORであるモノアル
キルアミノまたはジアルキルアミノ基であり、X1およ
びX2はそれらが結合する炭素と共に環式アセタール、
チオアセタール、ジチアン(dithiane)、アミナール
(aminal)、オキサゾリジンまたはチアゾリジンを形成
することができる;およびそれらの薬剤上好ましい塩で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、悪性腫瘍特に癌患者の
治療に用いることのできる新化合物に関するものであ
る。本発明によるこの化合物は芳香族アルデヒドのアセ
タール誘導体であり、ベンジリデン成分のフェニル基に
ニトロ基を有するものである。
【0002】
【従来の技術および課題】ベンズアルデヒドおよびその
アセタールが抗癌作用を有することは、欧州特許第2153
95号、日本特許公報第63−264411号、日本特許公報第63
−9490号、日本特許公報第55−69510号および欧州特許
第283139号により知られている。これら化合物は、細胞
の蛋白質合成に抑制作用を及ぼす。固形腫瘍において、
この蛋白質合成の減少は活性蛋白質の不足となり、細胞
は死滅する。正常細胞においては、蛋白質合成の潜在能
力があり、この能力は固形腫瘍の大部分の癌細胞よりも
高い。このことは正常幹細胞における細胞周期期間の比
較により証明されている。この期間は大抵10時間以内
であるが、固形腫瘍の大部分の癌細胞は典型的に30〜
150時間である。(「細胞周期および癌」ガボストお
よびピレリ著(Gavosto and Pileri)、バサーガ編(Ba
serga)、マーセル デッカー会社(Marcel Dekker In
c.)、N.Y.1971、99頁参照)平均として細胞は、細胞周
期中それらの蛋白質を倍加する。このことは蛋白質蓄積
が大抵のタイプの癌細胞よりも生育促進正常細胞の方が
高いことを意味する。
【0003】正常細胞と癌細胞とのこの違いを考慮する
と共に、同様の重要性を有するその他の違いにも留意す
る必要がある。即ち、正常細胞は成長調節刺激剤に対し
て反応するが、癌細胞はそのような反応が少ないか、ま
たは全く反応しないと云うことである。このように、正
常細胞は通常の成長条件下において保留成長能力を有す
ることがてきるが、癌細胞はそのような保留が少ないか
または全く有さない。若しも軽い蛋白合成抑制を、連続
的に長期間に亘り、正常細胞と同様に癌細胞にも課す
と、この2種類の細胞は異なる反応を示す可能性があ
る。すなわち、正常組織はその保留生長能力を利用し正
常な細胞生産を維持できるが、癌組織はそのような保留
が少ないかまたは無いということである。それと同時
に、大抵の癌細胞に於ける蛋白質蓄積速度は比較的低い
(すなわち、蛋白質合成は、蛋白質分解よりも極く僅か
大きい)。したがって、軽い蛋白質合成抑制でも、蛋白
質蓄積に関して、腫瘍組織を不均衡にさせることがで
き、その結果或る蛋白質に対しては負の均衡を与えるこ
とができる。このことは数日間に亘る連続治療中に、正
常組織は無事であるが、腫瘍組織に於ける細胞の不活性
化および壊死をもたらすものと思われる。
【0004】欧州特許第283139号に於いて、ベンジリデ
ン成分中に於けるアルデヒドの水素を重水素に置換する
ことにより、蛋白質合成に対するより強い抑制ができる
ことが報告されている。更にこれらの新しいアセタール
は細胞中に於いてより長い半減期を有したことも報告さ
れている。その様な化合物に於いて、ニトロ基を置換基
としてフェニル基へ導入すると、蛋白質合成のより強い
抑制、特により高い濃度に於いてより強いよりを与える
という驚くべきことが見出された。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の化合物は次の一
般式(I)を有する。
【0006】
【化8】
【0007】式中、YはHまたはD(重水素)であり、
AはHまたはDまたは炭素原子数1〜4のアルキル基、
ハロゲン、ニトロ基、アミノ基、アルキル基が炭素原子
数1〜4のモノアルキルアミノ基またはジアルキルアミ
ノ基、またはRがHまたは炭素原子数1〜4のアルキル
基であるORであり、X1およびX2はそれらが結合する
炭素と共に環状アセタール、チオアセタール、ジチアン
(dithiane)、アミナール(aminal)、オキサゾリジン
またはチアゾリジンを形成することができ;またはそれ
らの薬剤上好ましい塩である。式(1)の化合物のフェニ
ル環は、1ケまたは数ケのA基、多くて4ケのA基を有
することができる。数ケのA基が存在する場合、これら
の基は同じであるかまたはそれらの内、少なくとも1ケ
がニトロ基であることが最も好ましい。Aが重水素の場
合、フェニル環が部分的にまたは十分に、多くて4ケの
重水素原子がフェニル環に存在することを意味する。A
がアルキル基の場合、最も好ましいものはメチル基また
はエチル基である。ハロゲンの場合、塩素、臭素、沃素
または弗素の何れでも良い。薬剤的に好ましい塩はナト
リウム塩の様なアルカリ金属塩、マグネシウムまたはカ
ルシウム塩の様なアルカリ土類金属塩、アンモニウム
塩、有機アミノ基を有する塩等である。ニトロ基の位置
は、AがHである式(I)の化合物の2,3または4位
置を占めることができるが最も好ましい位置は第3位置
である。これらの化合物は次の一般式(II)で示すこと
ができる。
【0008】
【化9】
【0009】式(I)の化合物において、AがHでない
場合、ニトロ基の位置は2,3,4,5または6位置の何
れでも良いが、置換基Aの位置により選択される。Aが
ニトロ基であるかまたは他に1以上の置換基が存在し、
その内の1つがニトロ基である場合、この2ケのニトロ
基の最も好ましい位置は、他の置換基Aの位置および影
響により2および6位置または3および5位置である。
本発明の化合物中下位に分類されるもので特に有用なも
のは以下の式(III)〜(V)に示される。
【0010】
【化10】
【0011】
【化11】
【0012】
【化12】
【0013】式中、YおよびAは前記の通りであり、n
は0または1であり、R1、R2、R3、R4、R5および
6は、置換または置換されないH、OH、炭素数1〜
4のアルキル、置換または置換されないフェニル、また
は置換または置換されない複素環または糖分子であり、
またはR1およびR3、またはR3およびR5は、それらが
結合する炭素原子と共に糖分子または複素環を形成する
ことができ;または上記化合物の薬剤上好ましい塩であ
る。式(III)〜(V)において、1ケまたは数ケの炭
素原子における、なおいっそうの置換として好ましいも
のは、OH基、糖分子または複素環である。上記式(II
I)により示される下位に分類される化合物の中で、特
に有用なものは以下の式(IIIa)、(IIIaa)および
(IIIab)で示される化合物である:
【0014】
【化13】
【0015】
【化14】
【0016】
【化15】
【0017】式中、YおよびAは前記の通りであり、n
は0または1であり、R1およびR3、またはR3および5
は、それらが結合する炭素原子と共に糖分子または複素
環を形成することができ;または上記化合物の薬剤上好
ましい塩である。
【0018】(調製法)本発明の環式誘導体は、酸性触
媒の存在下に於いてニトロベンズアルデヒドまたは低級
アセタール自体とジ−または多価アルコールとを反応さ
せる様な、環式アセタールをアルデヒドから作る公知の
方法により作ることができる。これらの反応は、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセ
トアミド等の二極性溶媒中に於いて好都合に行うことが
できる。同様に、オキサゾリジン、アミナール(amina
l)、オキサチオラン(oxathiolane)、ジシアン(dithian
e)およびチアゾリジンの製造は、更に置換されるニト
ロベンズアルデヒドとそれに対応するアミノアルコー
ル、ジアミン、チオアルコール、ジチオールおよびチオ
アミンと夫々反応させる従来の方法により行うことがで
きる。これらの反応は、反応中に作られる水と共沸混合
物を作る溶媒中に於いて行われる。用いられる典型的な
溶媒は不活性炭化水素であり、優先的には生成する水を
共沸的に除去することができ、反応を完結させるベンゼ
ンまたはトルエンである。個々の反応に於いて用いられ
る反応条件および溶媒は、反応物質の反応性および溶解
度による。一般的に、本発明による化合物は次に示す如
く、置換されたベンジリデンアスコルビン酸アセタール
の製造用反応機構により製造される。式中Rはニトロ基
である。
【0019】
【化16】
【0020】Yが重水素である式(I)の化合物は上記
の如く作ることができるが、重水素化ニトロベンズアル
デヒドまたはその低級アセタールを出発原料とする場合
は、フェニル環に1以上の置換基を有することができ
る。
【0021】
【実施例】以下の実施例により、本願の化合物がどの様
に作られるか例示する。実施例 1 (5,6−(3−ニトロ)−ベンジリデン−L−アスコル
ビン酸ナトリウムd1の製造) 第1段階:3−ニトロ−ベンズアルデヒド−d1の製造 ベンズアルデヒドd1(60ml、0.58モル)を、氷
冷し、機械的に撹拌した発煙硝酸(21.5ml、0.5
1モル)および硫酸(250ml)の混合液へ滴下し
た。温度は5℃以上にならないようにした。添加完了
後、反応混合物を40℃に加熱し、その後室温になるよ
うにした。徐々に混合物を砕氷上に注ぐことにより、淡
黄色の結晶が直ちに生成した。これらの結晶は、ガラス
焼結漏斗で濾過することにより集められ水洗された。そ
の後それら結晶はトルエン中に溶解され、NaHCO3
10%溶液で洗滌された。MgSO4を用いて乾燥後、
粗製製品を真空下で蒸留し、融点53〜55℃の淡黄色
固体を得た。収率は37.6gで理論値の48%であっ
た。純度はガスクロマトグラフィーで93%であり、主
な不純物はo−異性体であった。核磁気共鳴(NMR)
による重水素化率は99.8%であった。 第2段階:5,6−(3−ニトロ)−ベンジリデン−L−
アスコルビン酸ナトリウムd1の製造。3−ニトロ−ベ
ンズアルデヒド−d1(27.7g、0.182モル)お
よびL−アスコルビン酸(32.0g、0.182モル)
を、500ml3口フラスコ中の無水ジメチルホルムア
ミド(130ml)中に溶解した。濃硫酸(1.5ml)
を注意深く加え、反応混合物を室温で24時間撹拌し
た。反応は噴射水により得られた真空中で35〜40℃
の温度で蒸発させ2日間継続した。油ポンプに切替え、
更に2日間蒸発させることにより、溶媒は除去された。
脱気水(150ml)中に溶解したNaHCO3(18.
5g、0.22モル)溶液を粘稠残留物に加えることに
より、pHは6に上昇した。この溶液を一晩中蒸発さ
せ、得られた粗生成物を5%メタノール/水で溶離させ
ながらプレパック逆相柱(Lobarc)により精製した。生
成物を凍結乾燥させることにより、褐色固体の表題化合
物が得られた。収率は30%であった。構造は1HNM
Rにより確認され、重水素化率は99.5%であった。
【0022】実施例 2 (5,6−(3−ニトロ)−ベンジリデン−L−アスコル
ビン酸ナトリウム)100mlのガラス反応器に於い
て、3−ニトロ−ベンズアルデヒド5g(0.033モ
ル)およびL−アスコルビン酸5.8g(0.033モ
ル)を無水ジメチルホルムアミド(DMF)30ml中
へ溶解した。反応は濃硫酸0.5mlを徐々に加えるこ
とにより開始した。反応は不活性雰囲気(N2)下、室
温に於いて100時間撹拌することにより行われた。反
応混合物をその後40℃以下の温度および高真空下に於
いて蒸発させた。蒸発中反応はトリメチルシリルエーテ
ルのGLC分析により示される如く、完結へ向け更に進
行した。大部分のDMFが除かれた後(>90%)生成
物を、水25mlに溶解した重炭酸ナトリウム2.7g
を用いて中和した。CO2発生終了後、溶液を40℃以
下高真空下(<2mバール)に於いて蒸発させた。生成
物は未反応出発原料を除くため、RP−18分離管の分
取HPLCにより更に精製された。最終製品である5,
6−(3−ニトロ)−ベンジリデン−L−アスコルビン酸
ナトリウムの収率は11g(40%)であった。トリメ
チルシリルエーテルのGC−MSは分子イオンm/e4
53を示し、このことにより目的とする構造であること
が確認された。この構造は300.13MHZ1H−N
MR分光分析により更に確認された。
【0023】(生物学実験)次のガラス管実験に於い
て、先行技術の化合物即ち重水素化された5,6−o−
ベンジリデン−L−アスコルビン酸ナトリウム(Zilasc
orb(2H))、および本発明による2種の化合物即ち
5,6−(3−ニトロ)−ベンジリデン−アスコルビン酸
ナトリウム(Nitro-BASS)および重水素化された5,6
−(3−ニトロ)−ベンジリデン−アスコルビン酸ナトリ
ウム(Nitro-BASS-d1)に対する蛋白質合成速度を測定
した。
【0024】 (細胞培養技術および同調(synchronization)) 本来頸部の癌に由来する確立された系列NHIK302
5(Nordbye,KおよびOftebro,R.「実験細胞研究」5
8巻458頁1969)(Oftebro,RおよびNordbye,R
「実験細胞研究」58巻459〜460頁1969)の
人細胞を培地E2a(Puck et al.,雑誌「実験培地」
(J.Exp.Med.)106巻145〜165頁1957)に
於いて、人血清20%(研究室にて準備)および馬血清
10%(Grand Island Biological Co.製)を補足して
培養した。細胞は常習的に単一層で組織培養フラスコ中
に於いて生長した。細胞は、しばしば再培養することに
より、連続的な指数生長を続けた。即ち、3日に1度毎
秒毎の生長であり、繰返し有糸分裂細胞の選別により得
られた(Pettersen et al.「細胞組織速度論」10巻5
11〜522頁1977)。再培養期間中、および実験
中も同様に、細胞は37℃に維持され、人が立って入れ
る大きさ(walk-in)の細菌培養器中に置かれた。ここで
用いられた生長条件下で、NHIK3025細胞は、培
地細胞周期時間が18時間以内であり、培地G1、S1
よびG2に対しては、夫々7時間以内、8時間以内およ
び2.5時間以内であった。
【0025】(蛋白質合成)蛋白質合成速度は前に記載
した如く計算された(Rφnning e1 al.雑誌「細胞生理
学」107巻47〜57頁1981)。簡単に云えば、
細胞状蛋白質は実験に先立ち、2日間の前培養中に一定
の単位量の放射能(0.5Ci/モル)のバリン
14C〕を用いて飽和状態に識別された。このことは高
濃度のバリンを用いて達成されたので、細胞内のバリン
および蛋白質加水分解により発生したバリンによるバリ
ン〔14C〕の希釈は無視することができ(Rφnning et
al.「実験細胞研究」123巻63〜72頁197
9)、一定単位の放射能を一定水準維持できる。蛋白質
合成速度は一定単位の放射能を有するバリン〔3H〕の
結合から計算された。結合された測定は、夫々の測定期
間の初めに於ける蛋白質中の〔14C〕の放射能の合計に
関係し、時間当たりの%として示された(Ronning et a
l.雑誌「細胞生理学」107巻47〜57頁198
1)。
【0026】(結果)Zilascorb(2H)、Nitro−BASSおよ
びNitro−BASS−d1化合物により引き起こされた蛋白質
合成抑制作用は、人NHIK3025細胞を用い、それ
ら化合物の10mMの濃度で処理後測定された。表1に
於いて、蛋白質合成速度は、未処理の対照に関連して%
で示される。提出された値は、1実験および3ケの試料
の平均±標準偏差を示す。
【0027】
【表1】
【0028】他の種々の実験に於いても、同じタイプの
効果を示した。本発明によれば、式(I)の化合物を抗
癌治療の必要な患者に投与することができる。この目的
のために化合物を、患者に対し単独または適当な薬物の
担体またはアジェバントとの混和物の状態で投与するた
めに、いずれかの適当な方法で作ることができる。経口
製剤または非経口製剤として、系統的治療用に製剤を作
ることが特に良いと思われる。
【0029】
【発明の効果】適当な腸溶性の製剤は錠剤、軟または硬
ゼラチンカプセルの如きカプセル剤、顆粒剤、粒状剤ま
たは粉末剤、シロップ、懸濁液、溶液剤または座薬であ
る。そのような製剤は、技術的に知られている方法、即
ち式(I)の化合物の1以上を無害、不活性、固体また
は液体の担体と混合することにより作られる。式(I)
の化合物の適当な非経口製剤は、注射または点滴液であ
る。製剤は不活性または薬理学的に活性な添加剤を含む
ことができる。例えば錠剤または顆粒剤は一連の結合
剤、充填材、担体物質および/または希釈剤を含むこと
ができる。液体製剤も例えば無菌の状態で存在すること
ができる。カプセル剤は、活性成分に加えて充填材また
は増粘剤を含むことができる。更にまた、香味改善添加
剤、通常保存用に用いられる物質、安定剤、水分保持お
よび乳化剤、浸透圧を変化させるための塩、緩衝剤およ
び他の添加剤も加えることができる。製剤が投与される
投薬量は、使用方法、投与の経路および患者の要求によ
り変えることができる。一般的に、平均の成人患者に対
し、系統的治療の際の1日当たりの投薬量は、約1〜5
00mg/体重1kg当たり/日、好ましくは20〜2
00mg/体重1kg当たり/日である。薬剤組成物中
の活性成分の比率は、製剤のタイプにより異なるが、一
般的には経口投与および粘膜による吸収用には約0.1
〜20重量%、非経口的投与に対しては約0.01〜1
0重量%である。希望により、式(I)の化合物の薬剤
は、酸化防止剤例えばトコフェロール、N−メチル−ト
コフェラミン、ブチル化ヒドロキシアニソール、アスコ
ルビン酸またはブチル化ヒドロキシトルエンを含むこと
ができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/535 7252−4C 31/54 7252−4C 31/70 8314−4C C07D 263/04 9283−4C 263/06 9283−4C 265/06 9283−4C 277/04 7019−4C 279/06 8314−4C 317/16 7729−4C 319/06 7729−4C C07H 9/04 7822−4C //(C07D 407/04 307:00 317:00) (72)発明者 ベルント・バレツエン ノルウエー国、3900 ポルスグルン、ソル ハゲベイエン 3 (72)発明者 ジヨン・マイケル・ドーニツシユ ノルウエー国、1340 ベツケスツア、クレ イブベイエン 44 (72)発明者 レイダー・オフテブロ ノルウエー国、1364 バルスタツド、ヨー ス・ハルトマンスベイ 65

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I)の化合物: 【化1】 式中YはHまたはD(重水素)を示し、AはH、D、炭
    素数1〜4のアルキル基、ハロゲン、ニトロ、アミノ、
    アルキル基が炭素数1〜4を有するかまたはRがHまた
    は炭素数1〜4のアルキル基であるORであるモノアル
    キルアミノまたはジアルキルアミノ基であり、X1 およ
    びX2 はそれらが結合する炭素と共に環式アセタール、
    チオアセタール、ジチアン(dithiane)、アミナール
    (aminal)、オキサゾリジンまたはチアゾリジンを形成
    することができる;またはそれらの薬剤上好ましい塩。
  2. 【請求項2】式(III)、(IV)または(V)で示され
    る請求項1の化合物: 【化2】 【化3】 【化4】 式中、YおよびAは請求項1に定義した通りであり、n
    は0または1であり、R1、R2、R3、R4、R5および
    6は、置換または置換されないH、OH、炭素数1〜
    4のアルキル、置換または置換されないフェニル、また
    は置換または置換されない複素環または糖分子であり、
    またはR1およびR3、またはR3およびR5は、それらが
    結合する炭素原子と共に糖分子または複素環を形成する
    ことができる;または薬剤上好ましいその塩。
  3. 【請求項3】式(IIIa)、(IIIaa)または(IIIa
    b)で示される請求項2の化合物: 【化5】 【化6】 【化7】 式中、YおよびAは請求項1に定義した通りであり、n
    は0または1であり、R1およびR3、またはR3および
    5は、それらが結合する炭素原子と共に糖分子または
    複素環を形成することができる;または薬剤上好ましい
    その塩。
  4. 【請求項4】5,6−(3−ニトロ)−ベンジリデン−L
    −アスコルビン酸または薬剤上好ましいその塩である、
    請求項1の化合物。
  5. 【請求項5】5,6−(3−ニトロ)−ベンジリデン−L
    −アスコルビン酸−d1または薬剤上好ましいその塩で
    ある、請求項1の化合物。
  6. 【請求項6】(1)請求項1乃至5の何れか1項に記載の
    化合物の治療上有効な量、および(2)薬剤上好ましいそ
    の担体または希釈剤から成る薬剤組成物。
  7. 【請求項7】請求項1乃至5の何れか1項に記載の化合
    物を使用する抗癌剤の製造方法。
  8. 【請求項8】請求項1乃至5の何れか1項に記載の化合
    物の治療上有効量からなる癌治療薬。
JP3316687A 1990-11-30 1991-11-29 新規な化合物 Pending JPH054985A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB90261140 1990-11-30
GB909026114A GB9026114D0 (en) 1990-11-30 1990-11-30 New compounds

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH054985A true JPH054985A (ja) 1993-01-14

Family

ID=10686289

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3316687A Pending JPH054985A (ja) 1990-11-30 1991-11-29 新規な化合物

Country Status (11)

Country Link
US (1) US5393741A (ja)
EP (1) EP0493883B1 (ja)
JP (1) JPH054985A (ja)
AT (1) ATE152720T1 (ja)
AU (1) AU635445B2 (ja)
CA (1) CA2056693A1 (ja)
DE (1) DE69126009T2 (ja)
DK (1) DK0493883T3 (ja)
ES (1) ES2103785T3 (ja)
GB (1) GB9026114D0 (ja)
GR (1) GR3023755T3 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995035106A1 (fr) * 1994-06-20 1995-12-28 Mutsuyuki Kochi Composition inhibitrice de la croissance du virus vih

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9201275D0 (en) * 1992-01-21 1992-03-11 Norsk Hydro As New compounds
GB9201274D0 (en) * 1992-01-21 1992-03-11 Norsk Hydro As New compounds
CN1056082C (zh) * 1994-04-08 2000-09-06 北京市兴大科学系统公司 一种抗癌药
US6777217B1 (en) * 1996-03-26 2004-08-17 President And Fellows Of Harvard College Histone deacetylases, and uses related thereto
US20030129724A1 (en) 2000-03-03 2003-07-10 Grozinger Christina M. Class II human histone deacetylases, and uses related thereto
US7244853B2 (en) * 2001-05-09 2007-07-17 President And Fellows Of Harvard College Dioxanes and uses thereof
US20030187027A1 (en) * 2001-05-09 2003-10-02 Schreiber Stuart L. Dioxanes and uses thereof
SG171690A1 (en) 2005-03-22 2011-06-29 Harvard College Treatment of protein degradation disorders
AU2007214458C1 (en) 2006-02-14 2012-12-06 Dana-Farber Cancer Institute, Inc. Histone deacetylase inhibitors
WO2008091349A1 (en) 2006-02-14 2008-07-31 The President And Fellows Of Harvard College Bifunctional histone deacetylase inhibitors
AU2007248656B2 (en) * 2006-05-03 2013-04-04 Dana-Farber Cancer Institute, Inc. Histone deacetylase and tubulin deacetylase inhibitors
KR101708946B1 (ko) * 2008-07-23 2017-02-21 다나-파버 캔서 인스티튜트 인크. 탈아세틸화제 억제제 및 그것의 용도
WO2011019393A2 (en) 2009-08-11 2011-02-17 President And Fellows Of Harvard College Class- and isoform-specific hdac inhibitors and uses thereof

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1289966A (ja) * 1968-12-24 1972-09-20
GB1561290A (en) * 1975-10-16 1980-02-20 Nyegaard & Co As Pyrimid - 2 - ones
JPS5788170A (en) * 1980-11-18 1982-06-01 Hisamitsu Pharmaceut Co Inc Thiazolidone derivative
US4552888A (en) * 1982-01-15 1985-11-12 Eli Lilly And Company Ascorbic acid ethers in angiogene
IL67646A0 (en) * 1982-01-15 1983-05-15 Lilly Co Eli Ascorbic acid ethers and related compounds
EP0085760A3 (en) * 1982-02-04 1984-07-04 American Cyanamid Company Novel 1-4-bis(substituted-amino)-5,8-dihydroxyanthraquinones and leuco bases thereof
JPS60139619A (ja) * 1983-12-27 1985-07-24 Mutsuyuki Kochi O−ベンジリデン−アスコルビン酸又はその塩よりなる抗腫瘍剤
HU200177B (en) * 1985-06-18 1990-04-28 Biogal Gyogyszergyar Process for producing thiazolidinecarboxylic acids and pharmaceutical compositions comprising such compounds
US4723986A (en) * 1986-05-19 1988-02-09 Stauffer Chemical Company Herbicidal oxazolidines and methods of use
GB8705780D0 (en) * 1987-03-11 1987-04-15 Norsk Hydro As Anticancer compounds
US5149820A (en) * 1987-03-11 1992-09-22 Norsk Hydro A.S. Deuterated compounds
GB8810173D0 (en) * 1988-04-29 1988-06-02 Norsk Hydro As Pharmaceutical compositions with anti-cancer activity & method for treatment of cancer
US5032610A (en) * 1988-11-21 1991-07-16 Norsk Hydro As Activity against carcinoma and method for the treatment of carcinoma
US5135948A (en) * 1988-11-21 1992-08-04 Norsk Hydro A.S. Pharmaceutical compositions with anti-cancer activity against carcinoma and method for the treatment of carcinoma

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995035106A1 (fr) * 1994-06-20 1995-12-28 Mutsuyuki Kochi Composition inhibitrice de la croissance du virus vih

Also Published As

Publication number Publication date
AU8813891A (en) 1992-06-04
EP0493883B1 (en) 1997-05-07
US5393741A (en) 1995-02-28
ATE152720T1 (de) 1997-05-15
DE69126009T2 (de) 1997-09-18
DK0493883T3 (da) 1997-10-13
EP0493883A1 (en) 1992-07-08
DE69126009D1 (de) 1997-06-12
GB9026114D0 (en) 1991-01-16
GR3023755T3 (en) 1997-09-30
AU635445B2 (en) 1993-03-18
CA2056693A1 (en) 1992-05-31
ES2103785T3 (es) 1997-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4511582A (en) Phenanthrene derivatives
US4551282A (en) Triphenylene derivatives
JPH054985A (ja) 新規な化合物
WO2021068952A1 (zh) 靶向醛酮还原酶1c3的苯并二氢吡喃类化合物
US4532344A (en) Fluoranthene derivatives
US10793570B2 (en) Methods and reagents for radiolabeling
EP0283139B1 (en) Anticancer compounds
EP3618827B1 (en) Manufacture of trans-[tetrachlorobis(1h-indazole)ruthenate (iii)]and compositions thereof
KR20220107020A (ko) Erk 억제제로서 작용하는 스피로 화합물 및 이의 응용
EP0227844B1 (en) Antiviral drug
EP0552880B1 (en) Anticancer benzaldehyde compounds
US5324859A (en) Deuterated benzaldehydes
KR100321462B1 (ko) 항종양제로 유용한 5-(1-플루오로-비닐)-1h-피리미딘-2,4-디온유도체
CA2114085A1 (en) New compounds
FI69452C (fi) Foerfarande foer framstaellning av nya terapeutiskt anvaendbara oxazolinfoereningar
US4717729A (en) Triphenylene derivatives
LU86411A1 (fr) Procede de preparation de derives n7-amidino-substitutes de la mitomycine c.
CA2429720A1 (en) Tricyclic compounds useful for the inhibition of farnesyl protein transferase
CZ286781B6 (en) Pharmaceutical preparation for treating cancer and diseases caused by abnormally increased cell proliferation
US4576945A (en) Hexaalkylmelamine-amino-oxy compounds
CN116253695A (zh) Hsp90抑制剂及其制备方法和用途
CN116425722A (zh) 一种取代的联吡啶酮-芳(杂)环类化合物及其制备方法与应用
JPS5920274A (ja) セレン含有化合物及びそれを有効成分とする医薬
JPH0745475B2 (ja) 複素多環式化合物
JPH01275596A (ja) 2’−デオキシ−5−フルオロウリジン誘導体及び5−フルオロウリジン誘導体