JPH07258476A - ゴム組成物およびそれを用いるスチールコードとの加硫接着方法 - Google Patents

ゴム組成物およびそれを用いるスチールコードとの加硫接着方法

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JPH07258476A
JPH07258476A JP4898694A JP4898694A JPH07258476A JP H07258476 A JPH07258476 A JP H07258476A JP 4898694 A JP4898694 A JP 4898694A JP 4898694 A JP4898694 A JP 4898694A JP H07258476 A JPH07258476 A JP H07258476A
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浩暢 井山
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京子 蔦
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゴムに特定の化合物を配合することにより、
スチールコードとの加硫接着における接着性を改良し、
かつゴムの硬度を向上させる。 【構成】 天然ゴムなどのゴム成分(A)100重量部
あたり、(B)式(I) (R1 〜R5 は、独立に水素またはC1-6 の脂肪族基で
あるが、R1 、R2 、R4 、R5 がいずれも鎖状脂肪族
基である場合は、R1 とR2 が結合し、そしてR4 とR
5 が結合してそれぞれ環を形成してもよく;X、Yは、
独立に水素、水酸基またはC1-8 の脂肪族基である)の
フラバン系化合物を0.5〜10重量部、(C)有機コバ
ルト化合物をコバルト量に換算して0.05〜1重量部、
および(D)メラミンとホルムアルデヒドとメタノール
の縮合物および/またはヘキサメチレンテトラミンを
0.5〜6重量部配合して、ゴム組成物を得る。また、こ
のゴム組成物をスチールコードとの接触下で加硫して、
両者を接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴム組成物に関するもの
であり、さらに詳しくは、スチールコードと加硫接着す
る際の接着性能に優れ、かつ高い硬度を示すゴム組成物
に関するものである。本発明はまた、かかるゴム組成物
から製造されるタイヤ、かかるゴム組成物を用いてスチ
ールコードと加硫接着する方法および、かかるゴム組成
物を利用してゴムの硬度および動的弾性率を向上させる
方法にも向けられている。
【0002】
【従来の技術】タイヤ、ベルト、ホースなどのように、
スチールコードで補強する必要のあるゴム製品において
は、ゴムとスチールコードとの接着がしばしば問題とな
っている。そこで従来より、スチールコードの表面を真
鍮(黄銅)や亜鉛でメッキ処理する方法、スチールコー
ドの表面を種々の薬剤で処理する方法、ゴムの加工工程
において接着剤を他の各種配合剤とともに配合する方法
などが知られている。これらのなかでも、ゴムの加工工
程において接着剤を配合する方法は、強固に加硫接着せ
しめることができるため、広く採用されている。
【0003】この方法は練り込み型接着とも呼ばれ、一
般にメチレン受容体および加熱によりホルムアルデヒド
を発生するメチレン供与体を、加工段階にあるゴムに配
合して、得られる未加硫ゴムとスチールコードとを加硫
時に接着させるものである。そして、メチレン受容体と
して、レゾルシンやm−アミノフェノールのようなm−
置換フェノール類を用いる方法、m−置換フェノール類
とホルムアルデヒドやアセトアルデヒドのようなアルデ
ヒド類との縮合物を用いる方法、m−置換フェノール類
とともに他のモノ置換フェノール類をアルデヒド類と反
応させた縮合物を用いる方法などがある。
【0004】これらのうち、メチレン受容体としてm−
置換フェノール類、特にレゾルシンを用いる方法は、ゴ
ムの硬度を向上させ、動的変形時の弾性率を向上させ、
ゴムを強靱(タフ)にすることが可能であるとともに、
動的変形時の損失係数を小さくし、耐発熱性の向上にも
有効であることから、従来広く使用されていた。しかし
ながらレゾルシンは、混練など、ゴムの加工時に著しく
昇華し、環境衛生上好ましくないことから、大きな社会
問題となっていた。さらには、レゾルシンを配合した未
加硫ゴムにおいては、レゾルシンがゴム表面にブルーム
し、したがって未加硫ゴム間の接着性の低下を招くとい
う欠点も有していた。
【0005】これらの欠点を改良する手段として、米国
特許第 2,746,898号明細書、特公昭45-27463 号公報
(=米国特許第 3,596,696号)、特公昭 47-7640号公報
(=英国特許第 1,163,594号)などにより、レゾルシン
とホルムアルデヒドの縮合物が提案された。こうしたい
わゆるレゾルシン樹脂は、ゴムへの分散性においてある
程度の改良を示すものの、樹脂中に未反応のレゾルシン
が多く残存するため、レゾルシンの蒸散性の問題および
レゾルシンのブルームによる接着性不良の問題が依然と
して残っていた。また、こうしたレゾルシン樹脂は潮解
しやすく、したがって樹脂保存中に固化するという取扱
上の問題も有していた。さらには、かかるレゾルシン樹
脂を配合したゴムは、硬度および動的弾性率において、
レゾルシンを配合したものに比べて著しく劣るという問
題も有していた。
【0006】そこで樹脂の潮解性や固化性を改良すべ
く、特公昭 52-26275 号公報(=米国特許第 3,963,652
号)、特公昭 56-37902 号公報(=米国特許第 4,257,9
26号)などにより、レゾルシン、アルキルフェノールお
よびホルムアルデヒドからなる三成分系共縮合物や、レ
ゾルシンとホルムアルデヒドの縮合物およびアルキルフ
ェノールとホルムアルデヒドの縮合物からなる混合物が
提案された。これらのアルキルフェノール含有レゾルシ
ン系樹脂は、従来のレゾルシン樹脂を用いた場合に得ら
れる接着性やゴム物性と同等あるいはそれ以上の効果を
有し、かつ従来のレゾルシン樹脂の欠点であった潮解性
や固化性を改良するものである。しかしながらこれらア
ルキルフェノール含有レゾルシン系樹脂においても、未
反応のレゾルシンが依然としてある程度残存するため、
それの昇華が環境衛生上問題であること、さらには、か
かるアルキルフェノール含有レゾルシン系樹脂を配合し
たゴムが、硬度、動的弾性率および損失係数において必
ずしも十分でないことから、これらの改良が強く要望さ
れていた。
【0007】また、特開昭 58-147444号公報には、2,
4,4−トリメチル−2′,4′,7−トリヒドロキシ
フラバンとともに、加熱時にメチレン基を供与しうる化
合物を含有せしめたゴム組成物が開示されている。この
公報に記載されるゴム組成物は、スチールコードとの加
硫接着性において必ずしも十分でなく、さらには、硬
度、動的弾性率および損失係数においても満足できる水
準に達していなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、公知の
レゾルシン樹脂やアルキルフェノール含有レゾルシン系
樹脂が有していた欠点を解決すべく、種々研究を重ねた
結果、本発明を完成するに至った。
【0009】したがって本発明の目的の一つは、高硬度
で動的弾性率が高く、かつ損失係数の小さい加硫ゴムが
得られるゴム組成物を提供することにある。
【0010】本発明のもう一つの目的は、保存時に潮解
性や固化性を示さず、またゴムの混練および加工工程に
おいて昇華性を示さない配合物を配合することにより、
スチールコードとの優れた加硫接着性能が付与され、か
つ機械物性の低下がほとんどないゴム組成物を提供する
ことにある。
【0011】本発明のさらなる目的は、かかるゴム組成
物から製造されるタイヤを提供することにある。
【0012】さらに本発明の別の目的は、かかるゴム組
成物を用いてスチールコードと加硫接着する方法を提供
することにある。
【0013】さらに本発明のもう一つの目的は、ゴムに
特定成分を配合することにより、ゴムの硬度および動的
弾性率を向上させることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、天然ゴム、ス
チレンブタジエン共重合ゴム、ブタジエンゴム、イソプ
レンゴム、アクリロニトリルブタジエン共重合ゴム、ク
ロロプレンゴム、ブチルゴムおよびハロゲン化ブチルゴ
ムから選ばれるゴム(A)100重量部に、次の成分
(B)〜(D)を含有してなるゴム組成物を提供するも
のである。
【0015】(B)式(I)
【0016】
【0017】(式中、R1 、R2 、R3 、R4 およびR
5 は、それぞれ独立に水素または炭素数1〜6の脂肪族
基であるが、R1 、R2 、R4 およびR5 がいずれも鎖
状脂肪族基である場合は、R1 とR2 が結合し、そして
4 とR5 が結合してそれぞれ環を形成してもよく;X
およびYは、それぞれ独立に水素、水酸基または炭素数
1〜8の脂肪族基である)で示されるフラバン系化合物
を0.5〜10重量部、(C)有機コバルト化合物をコバ
ルト量に換算して0.05〜1重量部、ならびに(D)メ
ラミンとホルムアルデヒドとメタノールの縮合物および
ヘキサメチレンテトラミンから選ばれるメチレン供与体
を0.5〜6重量部。
【0018】本発明はまた、前記ゴム組成物から製造さ
れるタイヤを提供し、さらには、前記ゴム(A)に前記
成分(B)〜(D)を配合し、スチールコードとの接触
下で加硫することにより、ゴムとスチールコードとを接
着する方法および、前記ゴム(A)に前記成分(B)〜
(D)を配合し、加硫することにより、ゴムの硬度およ
び動的弾性率を向上させる方法を提供する。
【0019】本発明において適用されるゴム(A)は、
天然ゴム、スチレンブタジエン共重合ゴム、ブタジエン
ゴム、イソプレンゴム、アクリロニトリルブタジエン共
重合ゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴムおよびハロゲ
ン化ブチルゴムから選ばれ、それぞれ単独のゴムからな
るものであっても、また2種以上のゴムのブレンド物で
あってもよい。
【0020】成分(B)のフラバン系化合物は、前記式
(I)で示される。式(I)において、R1 、R2 、R
3 、R4 およびR5 は、それぞれ独立に水素または炭素
数1〜6の脂肪族基であるが、R1 、R2 、R4 および
5 がいずれも鎖状脂肪族基である場合は、R1 とR2
が結合し、そしてR4 とR5 が結合して、それぞれ環を
形成してもよい。脂肪族基は、通常アルキルであること
ができる。R1 とR2が結合して縮合環の一方を形成す
る場合および、R4 とR5 が結合してスピロ環の一方を
形成する場合、こうして形成される環は、それぞれ例え
ば炭素数4〜8程度のシクロアルカン環であることがで
き、最も一般的にはシクロヘキサン環である。Xおよび
Yは、それぞれ独立に水素、水酸基または炭素数1〜8
の脂肪族基である。この場合の脂肪族基も、通常アルキ
ルであることができる。
【0021】式(I)のフラバン系化合物は、特開昭 5
5-139375号公報、特開昭 61-27980号公報などに記載さ
れる公知の方法に従って製造することができる。例え
ば、レゾルシンまたはその4−および/もしくは5−置
換体と、ケトン、α,β−不飽和ケトン、β−ヒドロキ
シケトン、α,β−不飽和アルデヒドまたはβ−ヒドロ
キシアルデヒドとを、酸触媒の存在下、不活性溶媒中で
縮合反応させることにより、得ることができる。
【0022】式(I)で示され、本発明で用いるのに好
適なフラバン系化合物として、具体的には次のようなも
のが例示される。
【0023】2′,4′,7−トリヒドロキシフラバ
ン、2,4,4−トリメチル−2′,4′,7−トリヒ
ドロキシフラバン、4−エチル−2,3,4−トリメチ
ル−2′,4′,7−トリヒドロキシフラバン、2,4
−ジエチル−4−メチル−2′,4′,7−トリヒドロ
キシフラバン、2,4,4−トリエチル−3−メチル−
2′,4′,7−トリヒドロキシフラバン、2,4−ジ
メチル−3−イソプロピル−4−イソブチル−2′,
4′,7−トリヒドロキシフラバン、2,4−ジイソブ
チル−4−メチル−2′,4′,7−トリヒドロキシフ
ラバン、6−ヒドロキシ−4a−(2,4−ジヒドロキシ
フェニル)−1,2,3,4,4a,9a−ヘキサヒドロキ
サンテン−9−スピロ−1′−シクロヘキサン〔すなわ
ち、式(I)において、X=Y=R3 =Hであり、R1
とR2 が結合してテトラメチレンを形成し、R4 とR5
が結合してペンタメチレンを形成した化合物〕、2,
4,4,5,6′−ペンタメチル−2′,4′,7−ト
リヒドロキシフラバン、2,4,4−トリメチル−
2′,4′,5′,6,7−ペンタヒドロキシフラバ
ン、2,4,4−トリメチル−2′,4′,5,6′,
7−ペンタヒドロキシフラバン、2,4,4−トリメチ
ル−5′,6−ジ−tert−ブチル−2′,4′,7−ト
リヒドロキシフラバンなど。
【0024】式(I)で示されるフラバン系化合物のな
かでも、XおよびYがそれぞれ水素であるものが、ゴム
性能上好ましく用いられる。とりわけ、レゾルシンとア
セトンの縮合によって得られる2,4,4−トリメチル
−2′,4′,7−トリヒドロキシフラバンが、原料事
情などから好ましい。式(I)で示されるフラバン系化
合物はいずれも、レゾルシンに比べてゴム加工工程にお
ける蒸散の問題を解消する。
【0025】成分(B)のフラバン系化合物は、ゴム1
00重量部に対し、0.5〜10重量部の範囲で添加され
る。以下、ゴム100重量部あたりの配合成分の重量部
は、phr の単位で表す。フラバン系化合物の量が0.5 p
hr未満では改良効果が不十分であり、また10phr より
多く用いても、増量に伴うさらなる改良効果が期待でき
ないので、不経済となる。好ましくは、この化合物は
0.5〜3phr の範囲で添加される。
【0026】成分(C)の有機コバルト化合物は、例え
ば、有機酸コバルト塩、有機コバルト錯体などであるこ
とができる。 有機酸コバルト塩の具体例としては、ナ
フテン酸コバルト、ステアリン酸コバルト、プロピオン
酸コバルトのような脂肪酸コバルト、安息香酸コバル
ト、p−ヒロドキシ安息香酸コバルト、ロジン酸コバル
ト、脂肪酸コバルト・ホウ素化合物(例えば、商品名
「マノボンド C CP420」、「マノボンド C 680C 」:マ
ンケム社製)などが挙げられる。また有機コバルト錯体
の具体例としては、コバルトアセチルアセトネート、ア
セト酢酸アニリドコバルト錯体などが挙げられる。これ
らの有機コバルト化合物のなかでも、カルボン酸コバル
ト(II)塩が好ましく用いられる。有機コバルト化合物
は、コバルト量に換算して0.05〜1phr の範囲で配合
される。コバルト量として0.05phrより少ない場合
は、スチールコードとの十分な接着性が得られず、また
1phr より多い場合は、ゴムの耐熱性や耐屈曲亀裂性を
低下させるので、好ましくない。
【0027】成分(D)のメチレン供与体は、メラミン
とホルムアルデヒドとメタノールの縮合物およびヘキサ
メチレンテトラミンから選ばれ、それぞれ単独で、また
は組み合わせて用いることができる。これらのうち、メ
ラミンとホルムアルデヒドとメタノールの縮合物は、通
常ゴム工業において使用されているもの、すなわちヘキ
サキス(メトキシメチル)メラミン、ペンタキス(メト
キシメチル)メチロールメラミン、テトラキス(メトキ
シメチル)ジメチロールメラミンなどであることができ
る。これらのなかでも、ヘキサキス(メトキシメチル)
メラミン単独または、それを多く含む混合物が好まし
い。成分(D)のメチレン供与体は、0.5〜6phr の範
囲で、好ましくは1〜4phr 程度の範囲で配合される。
メチレン供与体の量が0.5 phr未満では、接着性能およ
びゴムの硬度向上にあまり有効でなく、一方6phr より
多くなると、ゴムの破断伸びを低下させ、さらには熱老
化後の引張強さおよび引張応力の保持率を低下させるた
め、好ましくない。
【0028】ゴム(A)に対し、以上説明した成分
(B)〜(D)を併用することにより、例えば、ゴム、
フラバン系化合物およびメチレン供与体の組合せでは得
られないスチールコードとの優れた接着性能が達成で
き、さらには、硬度、動的弾性率および損失係数も大幅
に改善される。とりわけ、スチールコードとの接着性能
および動的弾性率については、従来から知られているレ
ゾルシンを配合したゴム組成物をもしのぐ性能を発揮す
る。
【0029】したがって、このようなゴム(A)および
成分(B)〜(D)を含むゴム組成物は、特にスチール
コードとの加硫接着において有効である。接着されるス
チールコードとしては、真鍮(黄銅)メッキしたスチー
ルコード、亜鉛メッキしたスチールコードなどが例示さ
れる。これらのいずれかで補強されればよいが、もちろ
ん2種以上のスチールコードを用いてもよい。とりわけ
真鍮メッキしたスチールコードに対して有効である。
【0030】本発明のゴム組成物は、必要に応じてさら
に補強剤および/または充填剤を含むことができる。補
強剤または充填剤としては、通常ゴム工業で使用されて
いる各種のもの、例えば、カーボンブラックのような補
強剤、シリカ、クレー、炭酸カルシウムのような無機充
填剤が挙げられる。なかでも、補強性、さらにはゴムの
硬度、発熱性、動的耐久性などの観点、特にゴムの硬度
の観点より、カーボンブラックを配合するのが好まし
く、通常ゴム工業で使用されている種類のもの、例えば
SAF、ISAF、HAF、FEF、SRF、GPF、
MTなどが使用できる。補強剤および/または充填剤、
特にカーボンブラックの配合量は、20〜150phr の
範囲が好ましく、さらに好ましくは40〜80phr の範
囲である。さらには、カーボンブラックとは別に、ある
いはカーボンブラックとともに、接着性向上のために含
水シリカを配合するのも好ましい。含水シリカを用いる
場合の配合量は、5〜40phr の範囲が好ましい。
【0031】本発明においてはまた、ゴム工業で通常使
用されている各種のゴム薬品、例えば、酸化防止剤やオ
ゾン劣化防止剤のような老化防止剤、加硫剤、架橋剤、
加硫促進剤、加硫遅延剤、しゃっ解剤、粘着付与剤、加
工助剤、ワックス、オイル、ステアリン酸などの1種ま
たは2種以上を、必要に応じて併用してもよいことはい
うまでもない。これらのゴム薬品は、ゴム組成物の意図
された用途次第で、それぞれがゴム工業において通常使
用されている範囲の量用いることができる。
【0032】とりわけベンゾチアゾール系加硫促進剤、
例えば2−メルカプトベンゾチアゾール、ジベンゾチア
ジル ジスルフィド、N−アルキル置換ベンゾチアジル
スルフェンアミドまたはN−アルキル置換ベンゾチアジ
ルスルフェンイミドを配合して加硫することにより、接
着性の向上が期待されるので、かかるベンゾチアゾール
系加硫促進剤は好ましく用いられる。N−アルキル置換
ベンゾチアジルスルフェンアミドにおいて、N−位に置
換するアルキルは1個または2個であることができ、2
個のアルキルがN−位に結合した場合は、窒素原子とと
もに環、例えばモルホリン環を形成してもよい。N−位
に置換するアルキルは、直鎖状のほか、分枝状または環
状であることができる。N−アルキル置換ベンゾチアジ
ルスルフェンアミドの具体例は、N−シクロヘキシル−
2−ベンゾチアジルスルフェンアミド、N−tert−ブチ
ル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド、N−アミル
−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド、N−オキシジ
エチレン−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド、N,
N−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェン
アミドなどである。また、N−アルキル置換ベンゾチア
ジルスルフェンイミドとしては、N−tert−ブチル−2
−ベンゾチアジルスルフェンイミド、N−シクロヘキシ
ル−2−ベンゾチアジルスルフェンイミドなどが挙げら
れる。なかでも、硬度および接着性向上の観点より、
N,N−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフ
ェンアミドが好ましい。加硫促進剤、特にベンゾチアゾ
ール系加硫促進剤を用いる場合の配合量は、0.1〜4ph
r の範囲が好ましい。
【0033】また老化防止剤として、N−フェニル−
N′−1,3−ジメチルブチル−p−フェニレンジアミ
ンおよび2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキ
ノリン重合物から選ばれる少なくとも1種を配合するの
が好ましい。老化防止剤を配合する場合は、通常0.5〜
3phr の範囲で用いられる。
【0034】本発明のゴム組成物は通常、加硫剤、好ま
しくはイオウを配合したあと、加硫される。加硫は、多
くの場合スチールコードとの接触下で行われる。加硫剤
としてのイオウは、通常ゴム工業で使用されている不溶
性イオウや各種の可溶性イオウであることができ、また
その配合量は、通常1〜10phr 程度の範囲である。ス
チールコードとの接着性向上の観点からすると、不溶性
イオウを配合するのが好ましく、その配合量は、4〜1
0phr 程度が好ましい。
【0035】かくして配合された本発明のゴム組成物
は、タイヤの各種部材やその他のゴム製品、特にスチー
ルコードで補強される部材に適用した場合に、優れた効
果を発揮する。例えばこのゴム組成物を、タイヤ、特に
カーカス部やビード部のようなスチールコードで補強さ
れる部分に適用し、タイヤ業界で通常行われている方法
により、成形、加硫工程を経て、タイヤが製造される。
【0036】スチールコードとの接触下で加硫するにあ
たっては、ベースゴムの種類や各種配合剤の種類によっ
て異なる適切な条件が採用される。また、スチールコー
ドと接触しない状態で加硫しても、硬度および動的弾性
率に優れる加硫ゴムが得られる。加硫条件自体は、従来
から一般に採用されているものでよく、本発明において
特に制限されるものではない。
【0037】
【実施例】次に、本発明について実施例をもって詳述す
るが、本発明はこれらの実施例によって限定されるもの
ではない。以下の例中、添加量ないしは含有量を表す%
および部は、特にことわりがないかぎり、それぞれ重量
%および重量部である。
【0038】実施例で用いたフラバン系化合物(B)お
よび比較例で用いたメチレン受容体は次のとおりであ
り、以下それぞれの記号で表示する。
【0039】B1: 2,4,4−トリメチル−2′,
4′,7−トリヒドロキシフラバン B2: 2,4−ジエチル−4−メチル−2′,4′,
7−トリヒドロキシフラバン B3: 2,4,4−トリエチル−3−メチル−2′,
4′,7−トリヒドロキシフラバン B4: 2,4−ジイソブチル−4−メチル−2′,
4′,7−トリヒドロキシフラバン B5: 6−ヒドロキシ−4a−(2,4−ジヒドロキシ
フェニル)−1,2,3,4,4a,9a−ヘキサヒドロキ
サンテン−9−スピロ−1′−シクロヘキサン X : レゾルシン
【0040】実施例1〜5 〈配合処方〉 天然ゴム(RSS#1) 100部 HAFカーボンブラック(N330) 45部 ステアリン酸 3部 含水シリカ(日本シリカ工業(株)製 Nipsil AQ) 10部 亜 鉛 華 5部 老化防止剤 2部 (2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合物) フラバン系化合物:成分(B) 2部 加硫促進剤 0.7部 (N,N−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド) イ オ ウ 4部 ナフテン酸コバルト(コバルト含量11%):成分(C) 2部 メトキシ化メチロールメラミン樹脂:成分(D) 4部 (住友化学工業(株)製 Sumikanol 507)
【0041】バンバリーミキサーとして(株)東洋精機
製作所製の600mlラボプラストミルを用い、オイルバ
ス温度150℃で、上記配合処方に基づき、天然ゴム、
カーボンブラック、ステアリン酸、含水シリカ、亜鉛
華、老化防止剤およびフラバン系化合物(B)を投入
し、50rpm のミキサー回転数で15分間混練した。こ
のときのゴム温度は145〜160℃であった。
【0042】次にこの配合物をオープンミルに移し、5
0〜70℃の温度で、上記配合処方に示した加硫促進
剤、イオウ、ナフテン酸コバルトおよびメトキシ化メチ
ロールメラミン樹脂を添加し、混練した。
【0043】混練後の試料の一部から、接着性試験用
に、真鍮メッキされたスチールコードを埋め込んだ試験
片を作成し、加硫プレスにより150℃で30分間加硫
した。また残りの試料から、所定形状に成形し、150
℃で30分間加硫して、動的粘弾性試験、硬度試験およ
び引張物性試験用の試験片を作成した。それぞれの試験
片を用いて以下の試験を行い、結果を表1に示した。
【0044】接着性試験 加硫前のゴム組成物と真鍮メッキされたスチールコード
とを接触させて加硫したときの接着力を、ASTM D 2138
に記載のHテスト法で評価した。接着試験の結果は、1
2個の試験片から得られた平均値で表した。
【0045】動的粘弾性試験 動的粘弾性試験測定機として(株)岩本製作所製の粘弾
性スペクトロメーターF-III を用い、初期荷重100
g、動的荷重20g、周波数10Hzで、60℃における
動的弾性率(E′)および損失係数(tanδ)を測定し
た。動的弾性率は、値が大きいほど強靱化効果に優れる
ことを、また損失係数は、値が小さいほど耐発熱性およ
び耐ブローアウト性に優れることを意味する。
【0046】硬度試験 JIS K 6301 に準拠して、厚さ12.7 mm の直円柱状試
験片を用い、スプリング式硬さ試験機(A型)にて硬度
を測定した。
【0047】引張物性試験 JIS K 6301 に準拠して、ダンベル状3号試験片を用
い、引張強さ、破断伸びおよび引張応力としてM300
測定した。 引張強さ、破断伸びおよび引張応力は、い
ずれも値が大きいほど引張物性に優れることを意味す
る。
【0048】
【表1】 実施例1〜5の結果 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例 成分 接着力 60℃における 硬度 引 張 物 性 No. (B) 動的粘弾性 E′ tanδ 引張強さ 破断伸び M300 (N) (MPa) (MPa) (%) (MPa) ────────────────────────────────── 1 B1 280.8 42.9 0.061 83.7 23.73 440 17.36 2 B2 281.1 41.6 0.063 83.0 23.26 420 17.29 3 B3 279.8 42.9 0.062 84.1 22.55 420 17.18 4 B4 279.5 40.9 0.064 83.5 23.44 430 17.29 5 B5 280.4 41.5 0.062 83.2 23.69 430 17.27 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0049】比較例1 成分(B)、(C)および(D)を省略した以外は、実
施例1と同様の実験を行った。結果は表2に示した。
【0050】比較例2〜7 成分(C)および(D)の一種または二種を省略した以
外は、実施例1または5と同様の実験を行った。結果は
表2に示した。
【0051】比較例8 成分(B)のフラバン系化合物の代わりに、レゾルシン
(化合物X)を用いた以外は、実施例1と同様の実験を
行った。結果は表2に示した。
【0052】
【表2】 比較例1〜8の結果 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 比較例 成分 接着力 60℃における 硬度 引 張 物 性 No. (B)-(D) 動的粘弾性 E′ tanδ 引張強さ 破断伸び M300 (N) (MPa) (MPa) (%) (MPa) ─────────────────────────────────── 1 無添加 205.5 9.2 0.109 68.7 26.68 500 13.34 2 B1のみ 215.1 15.8 0.079 75.0 24.58 460 13.40 3 B1 + C 245.8 20.9 0.099 77.1 24.06 420 13.00 4 B1 + D 225.5 29.8 0.071 79.5 23.80 430 14.01 5 B5のみ 209.4 10.9 0.084 73.3 24.14 440 13.11 6 B5 + C 238.8 17.9 0.104 75.5 23.00 420 13.85 7 B5 + D 220.0 25.5 0.082 76.2 23.92 430 13.26 8 X+C+D 249.9 30.1 0.068 80.3 21.89 410 16.44 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 成分(C):ナフテン酸コバルト 成分(D):メトキシ化メチロールメラミン樹脂
【0053】
【発明の効果】本発明のゴム組成物は、混練や加硫など
の加工工程において蒸散性を示さないフラバン系化合物
を配合したものであり、しかもスチールコードとの加硫
接着に優れた性能を示す。また加硫ゴムの硬度が高く、
ゴムが強靱化されるとともに、動的変形状態において高
い弾性率と低い損失係数を示すことから、動的にも優れ
た強靱化効果を有する。したがって、このゴム組成物を
スチールコードで補強される部材に適用して加硫接着を
行うことにより、高品位の製品が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 121/00 JDR JDS //(C08L 21/00 61:28) (72)発明者 長崎 英雄 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友化学工業株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)天然ゴム、スチレンブタジエン共重
    合ゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、アクリロニ
    トリルブタジエン共重合ゴム、クロロプレンゴム、ブチ
    ルゴムおよびハロゲン化ブチルゴムから選ばれるゴム1
    00重量部に、(B)式(I) (式中、R1 、R2 、R3 、R4 およびR5 は、それぞ
    れ独立に水素または炭素数1〜6の脂肪族基であるが、
    1 、R2 、R4 およびR5 がいずれも鎖状脂肪族基で
    ある場合は、R1 とR2 が結合し、そしてR4 とR5
    結合してそれぞれ環を形成してもよく;XおよびYは、
    それぞれ独立に水素、水酸基または炭素数1〜8の脂肪
    族基である)で示されるフラバン系化合物を0.5〜10
    重量部、(C)有機コバルト化合物をコバルト量に換算
    して0.05〜1重量部、ならびに(D)メラミンとホル
    ムアルデヒドとメタノールの縮合物およびヘキサメチレ
    ンテトラミンから選ばれるメチレン供与体を0.5〜6重
    量部含有してなることを特徴とするゴム組成物。
  2. 【請求項2】式(I)におけるXおよびYがそれぞれ水
    素であるフラバン系化合物を含有する請求項1記載のゴ
    ム組成物。
  3. 【請求項3】フラバン系化合物が、2,4,4−トリメ
    チル−2′,4′,7−トリヒドロキシフラバンである
    請求項2記載のゴム組成物。
  4. 【請求項4】成分(C)の有機コバルト化合物が、カル
    ボン酸コバルト(II)塩である請求項1〜3のいずれか
    に記載のゴム組成物。
  5. 【請求項5】成分(D)が、ヘキサキス(メトキシメチ
    ル)メラミンを含有する縮合物である請求項1〜4のい
    ずれかに記載のゴム組成物。
  6. 【請求項6】さらに、2−メルカプトベンゾチアゾー
    ル、 ジベンゾチアジル ジスルフィド、N−アルキル
    置換ベンゾチアジルスルフェンアミドおよびN−アルキ
    ル置換ベンゾチアジルスルフェンイミドから選ばれる加
    硫促進剤を0.1〜4重量部含有する請求項1〜5のいず
    れかに記載のゴム組成物。
  7. 【請求項7】加硫促進剤が、N,N−ジシクロヘキシル
    ベンゾチアジルスルフェンアミドである請求項6記載の
    ゴム組成物。
  8. 【請求項8】さらに、N−フェニル−N′−1,3−ジ
    メチルブチル−p−フェニレンジアミンおよび2,2,
    4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合物から
    選ばれる老化防止剤を含有する請求項1〜7のいずれか
    に記載のゴム組成物。
  9. 【請求項9】さらに、カーボンブラックを20〜150
    重量部含有する請求項1〜8のいずれかに記載のゴム組
    成物。
  10. 【請求項10】さらに、含水シリカを5〜40重量部含
    有する請求項1〜9のいずれかに記載のゴム組成物。
  11. 【請求項11】さらに、イオウを1〜10重量部含有す
    る請求項1〜10のいずれかに記載のゴム組成物。
  12. 【請求項12】イオウが不溶性イオウであり、該不溶性
    イオウを4〜10重量部含有する請求項11記載のゴム
    組成物。
  13. 【請求項13】スチールコードとの接触下で加硫されて
    いる請求項1〜12のいずれかに記載のゴム組成物。
  14. 【請求項14】請求項1〜13のいずれかに記載のゴム
    組成物から製造されるタイヤ。
  15. 【請求項15】(A)天然ゴム、スチレンブタジエン共
    重合ゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、アクリロ
    ニトリルブタジエン共重合ゴム、クロロプレンゴム、ブ
    チルゴムおよびハロゲン化ブチルゴムから選ばれるゴム
    に、(B)式(I) (式中、R1 、R2 、R3 、R4 およびR5 は、それぞ
    れ独立に水素または炭素数1〜6の脂肪族基であるが、
    1 、R2 、R4 およびR5 がいずれも鎖状脂肪族基で
    ある場合は、R1 とR2 が結合し、そしてR4 とR5
    結合してそれぞれ環を形成してもよく;XおよびYは、
    それぞれ独立に水素、水酸基または炭素数1〜8の脂肪
    族基である)で示されるフラバン系化合物、(C)有機
    コバルト化合物、ならびに(D)メラミンとホルムアル
    デヒドとメタノールの縮合物およびヘキサメチレンテト
    ラミンから選ばれるメチレン供与体を配合し、スチール
    コードとの接触下で加硫することを特徴とするゴムとス
    チールコードとの接着方法。
  16. 【請求項16】(A)天然ゴム、スチレンブタジエン共
    重合ゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、アクリロ
    ニトリルブタジエン共重合ゴム、クロロプレンゴム、ブ
    チルゴムおよびハロゲン化ブチルゴムから選ばれるゴム
    に、(B)式(I) (式中、R1 、R2 、R3 、R4 およびR5 は、それぞ
    れ独立に水素または炭素数1〜6の脂肪族基であるが、
    1 、R2 、R4 およびR5 がいずれも鎖状脂肪族基で
    ある場合は、R1 とR2 が結合し、そしてR4 とR5
    結合してそれぞれ環を形成してもよく;XおよびYは、
    それぞれ独立に水素、水酸基または炭素数1〜8の脂肪
    族基である)で示されるフラバン系化合物、(C)有機
    コバルト化合物、ならびに(D)メラミンとホルムアル
    デヒドとメタノールの縮合物およびヘキサメチレンテト
    ラミンから選ばれるメチレン供与体を配合し、加硫する
    ことを特徴とするゴムの硬度および動的弾性率を向上さ
    せる方法。
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