JPH07258340A - 熱可塑性に加工可能なポリメタクリレート成形材料から製造された押出成形したプレート及びシート、射出成形部品、成形体及び工作部品 - Google Patents

熱可塑性に加工可能なポリメタクリレート成形材料から製造された押出成形したプレート及びシート、射出成形部品、成形体及び工作部品

Info

Publication number
JPH07258340A
JPH07258340A JP7026835A JP2683595A JPH07258340A JP H07258340 A JPH07258340 A JP H07258340A JP 7026835 A JP7026835 A JP 7026835A JP 2683595 A JP2683595 A JP 2683595A JP H07258340 A JPH07258340 A JP H07258340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
din
molding material
polymethacrylate molding
residual monomer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7026835A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2672475B2 (ja
Inventor
Werner Siol
ヴエルナー・ジオール
Ernst Heil
エルンスト・ハイル
Franz Wenzel
フランツ・ヴエンツエル
Peter J Arndt
ペーター・ヨーゼフ・アルント
Ulrich Terbrack
ウルリヒ・テルブラツク
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Roehm GmbH Darmstadt
Original Assignee
Roehm GmbH Darmstadt
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=6298789&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH07258340(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Roehm GmbH Darmstadt filed Critical Roehm GmbH Darmstadt
Publication of JPH07258340A publication Critical patent/JPH07258340A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2672475B2 publication Critical patent/JP2672475B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F6/00Post-polymerisation treatments
    • C08F6/14Treatment of polymer emulsions
    • C08F6/22Coagulation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/12Polymerisation in non-solvents
    • C08F2/16Aqueous medium
    • C08F2/22Emulsion polymerisation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F20/00Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride, ester, amide, imide or nitrile thereof
    • C08F20/02Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms, Derivatives thereof
    • C08F20/10Esters
    • C08F20/12Esters of monohydric alcohols or phenols
    • C08F20/14Methyl esters, e.g. methyl (meth)acrylate

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱可塑性に加工可能なポリアクリレート成形
材料から製造された成形体 【構成】 メタクリル酸メチル単量体単位少なくとも8
0重量%及びこれと共重合可能な単量体20重量%まで
を有し、溶液粘度ηsp/c30〜200ml/gを有する
熱可塑性に加工可能なポリメタクリレート成形材料で、 (a) DIN53 460によりビカー軟化温度とし
て測定して耐熱変形性>112℃、 (b) タクチシティー シンジオタクチックトリアー
ド>60% (c) TD値(加熱率5°/分での2%解重合)>2
90℃、 (d) DIN1349による光の透過率>91% (e) 残存単量体含量<0.5%を有し、 (f) 乳化重合及び引続く水の分離により製造される
ポリメタクリレート成形材料から製造された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリメチルメタクリレー
トを基礎とする成形材料から製造した卓越した熱安定
性、従って良好な加工性及び比較の対象となりうる高い
耐熱変形性を有する成形体及びその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリメタクリレート成形材料は一般に不
連続的又は連続的な塊状重合及びパール重合により製造
される。20℃より上の低い温度で行われる不連続的方
法は非常に時間−及び作業集約的であるので、最近では
連続的な、しかしながら技術的に費用のかさむ重合法に
ほぼ完全にとってかわられている。その際重合は例えば
押出機として用いられる重合装置中で130から250
℃まで上昇する温度帯域で実施される。重合体を押出物
として単離する前に、使用した単量体の40%までであ
って良い未反応単量体を除ガス帯域で吸引濾過し、重合
に再び添加する。
【0003】3番目の方法であるパール重合では、使用
可能な空時収率(Raum−Zeit−Ausbeut
en)を達成するために、重合を温度約100℃及び比
較的高い開始剤濃度の存在で実施する[クンストシュト
ッフ−ハンドブーフ(Kunststoff−Hand
bud)、第9巻、ポリメタクリレート(Polyme
thacrylate)、カール ハンセル フェル
ラーク(Carl Hanser Verlag)、ミ
ュンヒェン、1975年、22〜35頁及びウルマンス
・エンシクロペディー・デル・テヒニッシェン・ヒェミ
ー(Ullmanns Bncyklopadie d
er technischen Chemie)第4
版、第19巻、22〜27頁]。
【0004】更に溶液重合及び引続く溶剤の分溜による
PMMA−成形材料の製造が公知である。
【0005】ポリメチルメタクリレート成形材料を熱的
に安定化するためにメタクリル酸メチルを一般に少量の
アクリル酸エステル又はスチロールと共重合させる。
【0006】熱可塑性に加工可能なポリメチルメタクリ
レート材料を製造するための重合は一般に、連鎖停止調
整剤として重合機構に関与し、それにより重合度及び重
合性基の化学構造に影響を与える移動調整剤、特にメル
カプタンの存在で実施する。最も公知である調整剤とし
てメルカプタンを用いて一般に、調整せずに製造したポ
リメチルメタクリレートより遥かに熱的に安定な末端基
を有する重合体が生じる(西ドイツ特許C第16452
32号明細書)。
【0007】末端基の性質はポリメチルメタクリレート
成形材料の熱安定性に特に重要である。すなわち模型試
験で[P.カシオリ(Cacioli)他、ポリマー・
ブレチン(Polymer Bulletin)11巻
325頁(1984年)]、移動により生成されるよう
な飽和末端基を有するポリメチルメタクリレート鎖は>
300℃の温度まで安定であるが、一方不均化停止によ
り生成され、従って鎖末端にオレフィン二重結合を有す
る重合体鎖は既に255℃で連鎖停止することが示され
た。再結合停止により生成されるPMMA鎖が特に不安
定である。この重合体鎖は190℃まで安定であるに過
ぎない。
【0008】十分な熱安定性を獲得するために、ポリメ
チルメタクリレート成形材料の工業的製法においてアク
リル酸エステルの構成及びメルカプタンの存在における
重合を有利に組合せて使用する。更に加工を良好にする
ために低分子量の安定剤を添加する。
【0009】更にポリメチルメタクリレートの立体構造
がその物理性特性に影響を与えることが公知である。タ
クチシティとして公知の重合体の立体構造は、重合方法
に依り広い範囲で変えられる。例えば0℃でトルエン中
で臭化フェニルマグネシウムを用いる重合によってほぼ
純粋なアイソタクチック生成物が生じるが、−90℃で
同じ溶剤中でチーグラー触媒を用いると高いシンジオタ
クチック生成物が得られる[S.バイウオーター(By
water)及びP.M.トポロウスキー(Topor
owski)、ポリマー(Polymer)、第13
巻、94頁(1972)]。
【0010】ラジカル重合は反応温度によって種々のタ
クチシティーを有する重合体を生じる。すなわち重合温
度が低下するに従って、重合体のシンジオタクチック分
が増大し、これは物理的に例えばガラス転移温度の上
昇、従って例えばビカー軟化温度として表わされる耐熱
変形性の上昇を明白にする[クンストシュトッフ−ハン
ドブーフ、第9巻、28〜29頁]。それによって公知
技術の方法では、高い耐熱変形性及び同時に高い熱安定
性を有するポリメチルメタクリレート成形材料の経済的
製造は不可能である。
【0011】低い温度、例えば40℃での物質の重合
は、所望のタクチシティを有するポリメチルメタクリレ
ート成形材料(高含分のシンジオタクチック及びヘテロ
タクチックトリアード(Triaden)]、従って比
較的高い耐熱変形性を有する成形材料が生じるが、比較
的高い時空収率を達成するために比較的高い開始剤濃度
を使用せねばならない。これによって再結合停止又は不
均化停止によって終わる重合体鎖、すなわちP.カシオ
リその他のポリマー・ブレチン第11巻、325頁(1
984年)により僅かな熱安定性が予期される末端基を
有する重合体鎖が生じる。一方高めた温度における重合
反応を用いて、例えば180℃での連続的な重合体法で
は既に比較的僅かな量の開始剤を用いて良好な熱安定性
を有する重合体を良好な時空収率で得られる。しかし高
い重合温度により比較的僅かな耐熱変形性を有する重合
体が得られる(変化したタクチシティに基づく)。熱安
定性を改善するためにしばしば用いられる手段、アクリ
ル酸エステル約1〜10重量%の共重合も、熱安定性を
所望により改善するが耐熱変形性の著しい低下を惹起す
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、高められた耐熱変形性及び高い熱安定性を有するポ
リメチルメタクリレート成形材料からの成形体の工業的
及び経済的製法を開発することである。
【0013】それによって一方では高い耐熱変形性を有
するPMMA成形材料及び他方では高い加工安定性を有
するPMMA成形材料の従来公知の矛盾の解消に努める
べきであった。
【0014】
【課題を解決するための手段】さて意想外にも、従来公
知の技術に比して著しく改良された、すなわち約100
〜15℃高い耐熱変形性並びに従来公知技術に比しても
同様に改善された非常に良好な加工安定性を有するポリ
メチルメタクリレート成形材料を製造することができる
ことが判明した。
【0015】この良好な特性の組合せを有するポリメチ
ルメタクリレート成形材料は、高い空時収率でメタクリ
ル酸メチルの乳化重合によってか又は重合用に非常に僅
かな開始剤量及び常用の調整剤量を使用する場合にはメ
タクリル酸メチルの他にメタクリル酸メチルと共重合可
能な1種又は数種のその他の化合物約20重量%までを
含有する単量体混合物を乳化重合することによって製造
される。
【0016】乳濁液から新規成形材料は固体として、例
えば沈澱、噴霧乾燥又は有利には凍結凝固又は押出機を
用いる絞り出しによって得ることができる。こうして加
工に際して良好な光学的品質、例えば顔料を配合しない
状態で光の透過率>91%を有する成形材料が得られ
る。ポリメチルメタクリレート成形材料の新規製法の利
点は、この方法により製造したポリメタクリレート成形
材料が公知技術による相応する成形材料に対して非常に
僅かな残存単量体含分を含有する点にもある(0.5よ
り小さく、特に0.3より小さく、極めて有利には0.
1重量%より小さい)。更に加工された成形材料、すな
わち完成した成形品中でも残存単量体含量は低い。これ
は本発明による成形材料の非常に良好な熱安定性の結果
である。
【0017】この重合体は、約108℃の基準値を有す
る市販のポリメチルメタクリレート成形材料に対してD
IN53460よりビカー軟化温度として測定して約1
20℃の耐熱変形性及び高い熱安定性で良好な熱的加工
性を有し、新規ポリメタクリレート成形材料である。
【0018】実験室−又は工業的規模における乳化重合
の実施はメタクリル酸メチルを用いても昔から公知であ
り、時にメトーデン・デル・オルガニッシェン・ヒェミ
ー(Methoden der organische
n Chemie)[ホウベン−ベイル(Houben
−Weyl)]第14/1巻(1961年)マクロモレ
キュラーレ・シュトッフェ(Makro moleku
lare Stoffe)145頁又は1048〜10
53頁及びウルマンス・エンシクロペディー・デル・テ
ヒニッシェン・ヒェミー第4版、第13巻、601頁;
第15巻、191頁及び第19巻、132頁以降に記載
されている。特にメタクリル酸メチル及びその他のメタ
クリレート単量体も共重合体として含有するアクリレー
ト分散液は工業的範囲で例えば塗装目的及び種々の被覆
用途に重要である。この製造で分子量を調整するための
調整剤、大抵は硫黄化合物、例えば長鎖のアルキルメル
カプタン及びチオグリコールエステルを共用することが
公知である。既にメタクリル酸メチルをメルカプタン、
例えばn−アミルメルカプタンの存在で50℃で乳化重
合することから移動−調整剤−研究が導き出されたが
[スミス(Smith)のジャーナル・オブ・ジ・アメ
リカン・ケミカル・ソサァイァティー(Journal
of the American Chemical
Society)第68巻、2060頁(1946
年)]、これまで本発明によるような成形材料として加
工可能であり、高い温度で連続的に製造されるPMMA
成形材料に匹敵しうる高い熱安定性を有し、これまでP
MMA成形材料からまだ達成されなかった耐熱変形性に
より卓越しており、良好な光学特性を有し及び乳化重合
により製造されるポリメチルアクリレートはまだ知られ
ていない。
【0019】従来の乳化重合の研究は、特に、乳化重合
を経てゴム粒子の所望の構造が可能であるので、乳化重
合体の特別な細分性が問題となるような生成物、例えば
PMMAでPVC用の加工助剤として又は耐衝撃性改良
剤に集中していた。
【0020】高い耐熱変形性及び高い熱安定性を有する
本発明によるポリメタクリレート成形材料は、下記のよ
うに特徴付けられる。重合体分子の少なくとも75重量
%、有利には少なくとも90重量%、特に有利には少な
くとも95重量%が、式I:
【0021】
【化1】
【0022】により構成されている。
【0023】式中Mは単量体構成要素であり、nは重合
度を表わす。Xは連鎖移動調整剤XY、特にX−Hの特
別な部分であり、これには特にメルカプタンXH=AS
Hが該当するがその他の移動剤、例えば可動性H原子を
有する脂肪族又は芳香族の場合により置換された炭化水
素も該当する。更に本発明による成形材料の特徴は、重
合体鎖
【0024】
【化2】
【0025】のタクチシティが5%より少なくアイソタ
クチックであり、一般に>60%がシンジオタクチック
であるということである(各々トリアードとして測定し
た)。アイソタクチック分<3重量%を有する重合体鎖
が特に有利である。
【0026】従って本発明によるポリメタクリレート成
形材料は、単量体を考慮して部分(a)、(b)、
(c)及び(d)を有する単量体から成る下記式IIに
相応する構造を有し、その際、この式IIを用いて重合
体鎖の実際の構成、すなわち重合体中の種々の単量体の
連続に関してきまりはない。
【0027】
【化3】
【0028】こうして構成された重合体分子の少なくと
も75重量%、有利には少なくとも90重量%、特に有
利には少なくとも95重量%は、構造式IIに記載され
ているように分子の一方の側の末端基としてXを有する
ようなもの及びもう一方の分子の末端に末端基Y、有利
には水素原子を含有する。(式I参照)。
【0029】前記式II中: R:CN、COOR″、CONHR′′′又は部分dの
R及びRは一緒に無水物−又は有利にはR″により置換
されているイミド橋であり、その際、R″はH、C原子
2〜6個を有するアルキル又はアルケニル、C原子5〜
12個を有するシクロアルキル、C原子6〜12個を有
するアリールであり、R′′′:CH3、R″、R′:
R、R″、R′′′、OCOR′′′、a=0.8〜
1、有利には0.95〜1、特に有利には0.98〜
1、b=0〜0.2、有利には0〜0.05、特に有利
には0〜0.02、c=0〜0.2、有利には0〜0.
05、特に有利には0〜0.02、d=0〜0.2、有
利には0〜0.05、特に有利には0〜0.02、Xは
連鎖移動調整剤XYの部分であり、これには特別なメル
カプタンASH(X=AS)が該当し、その際、Aはな
おその他の官能基、例えばカルボキシル基又はエステル
基又はOH基を含有することのできる炭素原子1〜18
個を有する脂肪族又は芳香族基を表わす。
【0030】この種のメルカプタンはn−ブチルメルカ
プタン、t−ドデシルメルカプタン、チオフェノール、
チオグリコール酸エステル、メルカプトエタノールであ
るが、SH基2〜6個を有する多官能性メルカプタン、
例えばモノチオエチレングリコール、エチレングリコー
ル、グリセリン、ペンタエリトレットのチオグリコール
酸エステルである。
【0031】調整剤XYとしては、ハロゲン含有化合
物、例えばCCl4又は臭化ベンジルを使用することも
でき、その場合には、末端基Yはハロゲン原子である。
しかし、ハロゲン不含の調整剤、特にメルカプタン又は
可動性水素原子を有する炭化水素、例えばクモールが有
利である。X−H型の調整剤も特に有利である。
【0032】本発明におけるポリメチルメタクリレート
成形材料としては、その構造に80重量%以上のメタク
リル酸メチルが関与しているような材料であり、特に9
5重量%以上の、有利には98〜100重量%のメタク
リル酸メチルを単量体構成要素として有するようなもの
で、場合により前記種類の共重合体、例えばアクリル−
又はメタクリルニトリル、(メタ)アクリルエステル又
は(メタ)アクリルアミド、スチロール、p−メチルス
チロール、ビニルエステル又はビニルアミド、マレイン
酸又はその誘導体を含有し、前記末端基により熱安定化
されている、すなわちTD値>290℃を有する材料で
ある。
【0033】その際、TD値とは、重合体試料が真空中
で加熱速度5°/分で動的な比重計による測定の間2%
の重量損失を示すような温度(℃)である(第1〜4図
参照)。
【0034】新規成形材料の製造は本発明によれば温度
0〜100℃、特に有利には20〜90℃で乳化重合に
より行う。一般的な実施説明は、関係文献例えばメトー
デン・デル・オルガニッシェン・ヒェミー第14/1
巻、1048〜1053頁(1961)又はウルマンス
・エンシクロペデイ・デル・テヒニッシェン ヒェミー
第4版、第19巻、11〜13頁及び24頁に記載され
ている。重合は有利には酸素の排除下に実施される(二
酸化炭素、窒素下に密閉器具中で気相なしで操作する
等)。
【0035】重合開始剤としては、例えば水溶性ペルオ
キシ化合物、例えばアルカリ金属過硫酸塩又は過酸化水
素及び有機過酸化物例えばt−ブチル−ペルピバレー
ト、アゾ開始剤例えばAIBN又は酸化還元系例えばピ
ロ亜鉛酸ナトリウム/過硫酸カリウムを使用する。重合
を光化学的に開始することもできる。
【0036】その際、高い耐熱変形性を有する本発明に
おける熱安定性ポリメタクリレート成形材料の製造に使
用する開始剤の種類は、それ程重要ではなく、むしろ開
始剤の量の方が重要である。すなわち動的鎖長(Kin
etische Keffenlaenge)ができる
限り大きいことに注意すべきである[動的鎖長νは、基
が連鎖停止反応によって不活性化される前に1個の基に
いくつの単量体分子を付加することができるかを示す;
H.G.エリアス(Elias)、マクロモレキューレ
(Macromolekuele)、461頁、ヒュー
シイヒ(Huethig)&ウェフ(Wepf)、バー
ゼル/ハイデルベルク、第2版参照]。
【0037】本発明による成形材料の製造で動的鎖長は
少なくとも1000である。有利には重合を、基が連鎖
停止により不活性化される前に、単量体少なくとも10
000個、極めて有利には少なくとも100000個を
基に付加するように行う(動的)鎖長ν.>10000
又は100000)。
【0038】重合体の分子量は連鎖移動調整剤X−Yに
よって約30000〜500000g/モルの値に調整
する(純粋なポリメチルメタクリレートでは単量体の分
子量100g/モル、これは重合体分子1個当り単量体
構成要素約300〜5000個に相応する)。その際、
反応条件により重合体鎖はYで終わり、一方Xは新しい
重合体鎖を開始させる。
【0039】簡単な比較(重合体分子当りの単量体構成
要素/動的鎖長)が示すように、本発明によれば動的鎖
長νは重合体分子当りの単量体構成要素の数より著しく
大きい。すなわち例えば本発明によるポリメチルメタク
リレート重合体は分子中に単量体構成要素約300〜5
000を有するが、本発明によれば動的鎖長はν.>1
000、有利には>10000、特に有利には>100
000である。それは各々の個々の開始剤基が統計的に
みて少なくとも5個、特に有利には少なくとも50個の
重合体分子を生じることを意味する。
【0040】実際に実施するために、乳化重合を本発明
によればできる限り少量の開始剤を用いて行うことを意
味する。
【0041】従って開始剤の量は(使用される単量体の
総量に対して)0.0001〜1重量%、有利には0.
001〜0.2重量%及び特に有利には0.002〜
0.05重量%に制限される。
【0042】本発明の著しい特徴は、全重合体の少なく
とも90重量%をこの僅かな量の開始剤を用いて製造す
ることである。重合体の>90重量%を著しく僅かな開
始剤を用いて製造することが保証されている場合に系中
に存在する素子剤及び安定剤を除去するために、乳化重
合を比較的多量、例えば0.3重量%の開始剤によって
開始することも本発明の思想の範囲である。これは例え
ば迅速に反応する酸化還元開始剤系、例えばペルオクソ
二硫酸カリウム/亜硫酸水素ナトリウム/鉄を用いて可
能である。(実施例参照)。この場合には、出発相中
で、すなわち使用単量体の10重量%が重合する前に、
既に使用酸化還元系の>90重量%が分解されているこ
とから出発することができるので、重合体の残りの>9
0重量%を0.03重合%より少ない開始剤を用いて製
造する。従って一度重合が開始したら重合が比較的多量
の開始剤の不断の追加供給によって侵害されないように
注意すべきである。
【0043】従って重合されるバッチに比較的多量の安
定剤を含有する単量体又は単量体乳濁液を添加しそれに
よって開始剤の不断の分解による重合の存続を保証する
ことは本発明による方法ではない。むしろ本発明では、
単量体をともかく重合するバッチに添加する限りは、こ
の単量体をできる限り酸素不含に及び阻止剤をほぼ含ま
ずに添加する。重合するバッチが、20重量%、有利に
は10重量%の単量体が重合する前に、全単量体の少な
くとも45重量%、有利には90重量%を既に含有する
のが有利である。
【0044】しかし、乳化重合に必要な全ての塩、乳化
剤、単量体、調整剤、開始剤、水等を一緒に撹拌釜中に
前以って装入するのが特に有利である(=回分−バッ
チ)。その際、系中に存在する重合阻止剤の残り及び僅
かな量の使用される開始剤による短時間の阻止段階後に
重合は開始する。有利な態様では、水、単量体、全ての
助剤を低い温度(例えば0〜40℃)で前以って装入
し、反応を少量の開始剤の添加により開始させて重合す
る。
【0045】一般に撹拌釜の冷却力は重合を例えば30
℃の温度に保つために十分ではない。むしろ一般には重
合熱は反応バッチを約70℃の温度に高める。
【0046】反応バッチを室温に冷却した後にもう一度
単量体、調整剤、乳化剤、開始剤及び場合によりその他
の助剤を添加して重合を再び開始させることもできる。
その際、第1重合段階は第2反応段階の種ラテックス
(Saatlatex)として使用する。この2回の回
分バッチにおいては、更に細分状のプラスチック分散液
を添加することによって最終生成物中に二様式(bim
odale)又は一般には多様式(multimoda
le)の粒度分配を有するラテックス粒子を生じること
が極めて有利である。この多様式粒度分配を有するポリ
メチルメタクリレート分散液は分散液中の重合体/水の
特に経済的な割合を可能にする。30重量%より多い固
体含量を有する分散液が極めて一般的であり、特には>
45重量%であり、極めて特には50重量%より多いの
が有利である。重合体ラテックスの粒度は50〜200
0nm、有利には100〜600nmの範囲(粒子直
径)である。
【0047】乳化重合を連続的に例えば撹拌釜カスケー
ド中か又は管状反応器中で実施することもできる。可能
な限り酸素不含及び阻止剤を含まない単量体混合物又は
単量体乳濁液を添加する前記した条件を考慮して、乳化
重合は単量体供給又は乳化剤供給を用いても可能であ
る。この乳化重合の方法は特に非常に異なる共重合体パ
ラメーターを有する単量体混合物の場合に有利である。
それはこの供給法を用いると化学的に非常に不均一な重
合体の生成が阻止されるからである。この供給法は有利
には撹拌釜カスケード中で連続的に行うこともできる。
【0048】全ての方法の共通点は、重合を有利な温度
範囲0〜100℃でできる限り少量の開始剤を用いて実
施することである。
【0049】本発明によるポリメタクリレート成形材料
の分子量は連鎖移動調整剤、メルカプタンを用いて調整
する。その際、全単量体に対して0.01〜5重量%、
有利には0.1〜2重量%及び特に有利には0.2〜1
重量%の範囲の調整剤量を使用する。従って高い耐熱変
形性及び高い熱安定性を有する本発明によるポリメタク
リレート材料の製造用に極めて特定の調整剤/開始剤比
を決め、調整剤/開始剤比2:1〜100000:1、
有利には15:1〜10000:1、特に有利には2
0:1〜1000:1を保持すべきである。
【0050】乳化重合を実施するためにプラスチック分
散液の製造用に一般的な表面活性特性を有する陰イオ
ン、陽イオン又は非イオン性の低分子量の乳化剤又はそ
の認容性混合物を使用する。
【0051】乳化剤の含量は一般に使用単量体に対して
0.01〜1重量%、有利には0.05〜0.5重量%
である。
【0052】分散液の操作を良くするために、乳化重合
で少量の塩又は緩衝物質を添加することもできる。少量
の不活性溶剤、例えば少量の酢酸ブチルを添加すること
も特に摩擦のない最終重合に有利でありうる。
【0053】混入を良くする目的で、低分子量の安定剤
を重合終了後に直接分散液に添加することがしばしば有
利である。
【0054】得られるラテックスから乳化重合体を公知
方法により、例えば噴霧乾燥、凍結乾燥又は凝固、濾過
及び乾燥によって単離する。ラテックスから重合体を分
離するためのその他の有利な方法は、西ドイツ特許公開
公報第2917321号明細書から公知である。これ
は、ラテックスをスクリュー押出機中で凝固させ、脱水
することに基づくが、その際、溶融した綱状物の重合体
が搬出される。重合体固体を得るために凍結凝固法も有
利である。
【0055】分散液重合体を有利には押出機絞り出しに
よって単離した後に、調整した方法パラメーターに関し
て特に調整剤量及び使用開始剤/調整剤比に依って、ク
ロロホルム中で20℃で測定して30〜200、特に4
0〜150ml/gの範囲のDIN51562による溶
液粘度ηsp/cが得られる。熱分解に関する値、TD−値
>290℃は、この種の材料が押出し成形では270℃
の範囲であり、射出成形では短時間に320℃までであ
る加工温度で熱分解に対して必要な安定性を有するの
で、材料特性が熱可塑性加工によって事実上損われない
ことを示す。
【0056】本発明による純粋なPMMA成形材料のビ
カー軟化温度(VST)はDIN53460により測定
して122℃に達する、すなわちこれは市販のポリメタ
クリレート成形材料のビカー軟化温度の標準値である値
108℃より著しく上である。これによって材料の多数
の使用分野、特に照明分野における使用可能性は著しく
改善される。同時に機械的強度及び腐蝕影響に対する安
定性も高められる。顔料を添加してない成形体の光学測
定によりDIN1349による光の透過性は少なくとも
91%である。
【0057】本発明による重合体の赤外線−及び13C−
NMR−スペクトル測定から、シンジオタクチック結合
したメタクリル酸メチル構成要素の含分は一般にシンジ
オタクチックトリアード>60%であることが示され
る。アイソタクチックトリアードの含分は<6%であ
る。
【0058】新規成形材料の使用 新規ポリメチルメタクリレート成形材料は160〜30
0℃、有利には200〜290℃で熱可塑性に押出し、
射出成形、圧縮等によって成形体、プレート又はシート
に加工可能である。
【0059】本発明による熱可塑性に加工可能なポリメ
タクリレート成形材料は、高い加工安定性、高い耐熱変
形性、完成した成形体中の僅かな残存単量体含有量及び
高い光の透過性が必要とされる場所で使用するために有
利である。
【0060】有利な使用分野は、従って前記照明被覆、
自動車前照燈、更に総合家庭用品分野である(高い耐熱
変形性及び僅かな残存単量体含量)。その他の使用可能
性は、新規成形材料の卓越した耐候性から推論される。
すなわち、この新規耐熱変形性成形材料は、ポリカーボ
ネートと共に同時押出し又は同時射出成形する際に有利
に使用することができる。既に良好な機械的強度は衝撃
強さ変調剤と混合することによって改良することができ
る。この材料はその他のプラスチックと混合してその耐
熱変形性又はその他の特性を変えるためにも非常に好適
である。
【0061】本発明による材料から製造した成形体の表
面を変調すること、例えば引掻抵抗性に被覆する可能性
も特に有利である。新規成形材料の良好な耐候性に基い
てポリシロキサンを基礎とする引掻抵抗ワニス(Kra
tzfest lack)[例えばアクリプレックス
(Acriplex)100sr]を直接表面に塗布
し、耐候性にすることができる。その際、引掻抵抗性ワ
ニスの硬化は高めた温度で実施することができ、これに
よって短い硬化時間が可能となる。
【0062】次に実施例につき本発明を詳説する。
【0063】
【実施例】
例 1 分散液の製法 内容100 lの撹拌釜中に窒素雰囲気下に、ヘキサデ
カン−及びテトラデカンスルホン酸から成る混合物のナ
トリウム塩60g、ペルオクソ二硫酸カリウム15g、
硫酸鉄(II)0.03g、蒸溜水44000g、メタ
クリル酸メチル30000g及び2−エチルヘキシルチ
オグリコレート180gを前以って装入する。温度約2
5℃で重合を重亜硫酸ナトリウム2.5gの添加により
開始する。短時間の阻止期間後に内部温度は徐々に上昇
する。反応開始してから1時間後に水500gに溶解し
た前記乳化剤を更に120g添加する。冷却により温度
<30℃で単量体の約50%が重合するまで保つ。その
後温度を約60℃に上昇する。
【0064】得られた分散液の固体含量は約40重量%
である。
【0065】凍結凝固による重合体固体の製造 前記分散液5kgを−16℃で凍結する。融解後濾別
し、水で洗浄して乾燥する。残存単量体0.06重量%
を有するPMMA粉末が得られる。重合体は溶液粘度η
spec/c=57ml/gを有する。
【0066】この粉末で熱安定性を測定する:(図1参
照)。
【0067】TD=305℃、 この粉末から厚さ3mmの成形板を製造する: VST=117℃。
【0068】例 2 ポリメチルメタクリレート分散液の製造を例1と同様に
して行う。しかし重合体固体の製造はラテックスをスク
リュー押出機中で凝固し、脱水することによって行い、
その際融解した重合体綱状物が搬出される。(実施用に
西ドイツ特許公開公報第2917321号明細書参
照)。
【0069】無色のガラス様透明な顆粒が得られる。
【0070】ηspec/c:57ml/g TD:305℃ この顆粒から厚さ2mmのプレートを押出し成形する。
このプレートでVST119℃が測定される。プレート
は残存単量体含量0.1%MMAを含有する。
【0071】例 3 例2により得られた重合体固体の一部をオクタデシル−
3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)−プロピオネート0.1重量%を用いて安定化す
る。
【0072】この安定剤を含有する顆粒を厚さ3mmの
試験物体に射出成形する。耐熱変形性の測定から次のこ
とが判明する:VST;117℃、残存単量体含量;
0.29%MMA。
【0073】例 4 例2により製造した本発明によるPMMA板をポリシロ
キサンを基礎とする引掻抵抗性ワニス(アクリプレック
ス100sr)を用い両面被覆する。引掻抵抗性ワニス
の硬化は110℃で行う。均一な成形してないガラス様
透明な引掻抵抗性の高いポリメタクリレート板が生じ
る。
【0074】光の透過率:94% 例 5 ガラスフラスコ中に蒸溜水2000g、ヘキサデカン−
及びテトラデカンスルホン酸から成る混合物のナトリウ
ム塩1.6g、メタクリル酸メチル400g、2−エチ
ルヘキシルチオグリコレート2gをアルゴン雰囲気下に
乳化し、76℃に加熱する。ペルオクソ二硫酸カリウム
(水20gに溶解して)0.2gを添加することによっ
て重合を開始する。反応容器中の温度は冷却することに
よって82℃以下に保つ。強発熱性の反応が終了した後
なお2時間70℃で撹拌する。
【0075】安定な分散液が生じるが、この分散液から
重合固体が凍結凝固し、引続き洗浄して乾燥することに
よって得られる。重合体粉末中の残存単量体含量:メタ
クリル酸メチル<0.01%。
【0076】ηspec/c:54ml/g VST:117℃、圧縮成形板で測定 熱安定性:TD:310℃。
【0077】例 6 比較例A (単量体供給、調整剤なし)アルゴンで洗浄した反応フ
ラスコ中で、蒸溜水2000g及びヘキサデカン−及び
テトラデカンスルホン酸から成る混合物のナトリウム塩
6gを80℃に加熱する。ペルオクソ二硫酸カリウム3
gを添加した後にメタクリル酸メチル400gを徐々に
滴加する。(反応釜中の温度76〜80℃)。反応の経
過中に前記乳化剤を更に12g添加する。反応時間:4
時間。分散液の後処理は例5に記載したものと同様であ
る。
【0078】重合体粉末ηspec/c=102ml/gが得
られ、これは板に圧縮成形することができる。VST:
113℃。しかしこの重合体は熱的に著しく不安定であ
る。TD=251℃。数回の段階で分解が起こり、15
8℃でそれは始まる:図2参照。
【0079】例 7 比較例B (単量体供給、調整剤なし、「熱安定性にするための」
共重合体としてアクリレート2%)反応容器中にアルゴ
ン雰囲気下に蒸溜水300g、例6に記載の乳化剤混合
物0.3g、ペルオクソ二硫酸カリウム0.75gを8
0℃で前以って装入する。この容器中に2時間以内でメ
タクリル酸メチル98g及びアクリル酸メチル2gから
成る単量体混合物を滴加する。重合体固体の製造は例5
に記載した様にして行う。僅かな耐熱変形性及び僅かな
熱安定性の成形材料が生じる:図3参照。
【0080】ηspec/c=59ml/g。VST=98
℃、TD=170℃、数段階での分解、これは155℃
で始まる。
【0081】例 8 比較例C (本発明によらない開始剤/調整剤比)例6による反応
容器中で80℃でポリメチルメタクリレート分散液を製
造する。乳化供給は4時間80℃で行う。
【0082】単量体:メタクリル酸メチル 100% 調整剤:2−エチルヘキシルチオグリコレート 0.
07% 開始剤:アゾ−ビス−4−バレリアン酸0.15%(ナ
トリウム塩) 分散液が得られる、固体含量:45%、これから噴霧乾
燥により重合体が得られる。
【0083】ηspec/c=130ml/g 僅かな熱安定性の成形材料が生じる:図4参照。
【0084】TD≒160℃、数段階での分解。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の例1による成形材料の熱安定性を示す
グラフ図
【図2】比較例Aのグラフ図
【図3】比較例Bのグラフ図
【図4】比較例Cのグラフ図
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08J 5/18 CEY // B29B 11/00 9350−4F (72)発明者 フランツ・ヴエンツエル ドイツ連邦共和国ダルムシユタツト・ツア イアーヴエーク 5 (72)発明者 ペーター・ヨーゼフ・アルント ドイツ連邦共和国ゼーハイム−ユーゲンハ イム・イム・ゼープヒエン 9 (72)発明者 ウルリヒ・テルブラツク ドイツ連邦共和国ラインハイム 2・ベル リーナー・シユトラーセ 3

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタクリル酸メチル単量体単位少なくと
    も80重量%及びこれと共重合可能な単量体20重量%
    までを有し、溶液粘度ηsp/c30〜200ml/gを有す
    る熱可塑性に加工可能なポリメタクリレート成形材料
    で、 (a) DIN53 460によりビカー軟化温度とし
    て測定して耐熱変形性>112℃、 (b) タクチシティー シンジオタクチックトリアー
    ド>60% (c) TD値(加熱率5°/分での2%解重合)>2
    90℃、 (d) DIN1349による光の透過率>91% (e) 残存単量体含量<0.5%を有し、 (f) 乳化重合及び引続く水の分離により製造される
    ポリメタクリレート成形材料から製造した押出成形した
    プレート及びシートにおいて、このプレート及びシート
    はVST>112℃及び残存単量体含量<0.2%を有
    する熱可塑性に加工可能なポリメタクリレート成形材料
    から製造された押出成形したプレート及びシート。
  2. 【請求項2】 VST>116℃及び残存単量体含量<
    0.2%を有する、請求項第1項に記載の押出成形した
    プレート及びシート。
  3. 【請求項3】 メタクリル酸メチル単量体単位少なくと
    も80重量%及びこれと共重合可能な単量体20重量%
    までを有し、溶液粘度ηsp/c30〜200ml/gを有す
    る熱可塑性に加工可能なポリメタクリレート成形材料
    で、 (a) DIN53 460によりビカー軟化温度とし
    て測定して耐熱変形性>112℃、 (b) タクチシティー シンジオタクチックトリアー
    ド>60% (c) TD値(加熱率5°/分での2%解重合)>2
    90℃、 (d) DIN1349による光の透過率>91% (e) 残存単量体含量<0.5%を有し、 (f) 乳化重合及び引続く水の分離により製造される
    ポリメタクリレート成形材料から製造した射出成形部品
    において、VST>112℃及び残存単量体含量<0.
    5重量%を有することを特徴とする、熱可塑性に加工可
    能なポリメタクリレート成形材料から製造された射出成
    形部品。
  4. 【請求項4】 VST>114℃及び残存単量体含量<
    0.3%を有する、請求項第3項に記載の射出成形部
    品。
  5. 【請求項5】 メタクリル酸メチル単量体単位少なくと
    も80重量%及びこれと共重合可能な単量体20重量%
    までを有し、溶液粘度ηsp/c30〜200ml/gを有す
    る熱可塑性に加工可能なポリメタクリレート成形材料
    で、 (a) DIN53 460によりビカー軟化温度とし
    て測定して耐熱変形性>112℃、 (b) タクチシティー シンジオタクチックトリアー
    ド>60% (d) TD値(加熱率5°/分での2%解重合)>2
    90℃、 (d) DIN 1349による光の透過率>91% (E) 残存単量体含量<0.5%を有し (f) 乳化重合及び引続く水の分離により製造される
    ポリメタクリレート成形材料から製造された引掻き抵抗
    力のある成形体。
  6. 【請求項6】 熱可塑性に加工可能なポリメタクリレー
    ト成形材料から成る工作材料部品において、この工作材
    料部品がメタクリル酸メチル単量体単位少なくとも80
    重量%及びこれと共重合可能な単量体20重量%までを
    有し、溶液粘度ηsp/c30〜200ml/gを有し、 (a) DIN 53460によりビカー軟化温度とし
    て測定して耐熱変形性>112℃、 (b) タクチシティー シンジオタクチックトリアー
    ド>60%、 (c) TD値(加熱率5°/分での2%解重合)>2
    90℃、 (d) DIN 1349による光の透過率>91%、 (e) 残存単量体含量<0.5%であり及び (f) 乳化重合を行い、引続き水を分離することによ
    って製造されたものであるポリメタクリレート成形材料
    を1〜70重量%及びビスフェノール−A−ポリカーボ
    ネートを30〜99重量%含有することを特徴とする、複合
    工作部品。
JP7026835A 1986-04-16 1995-02-15 熱可塑性に加工可能なポリメタクリレート成形材料から製造された押出成形したプレート又はシート Expired - Lifetime JP2672475B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE3612791.4 1986-04-16
DE3612791A DE3612791C2 (de) 1986-04-16 1986-04-16 Polymethacrylatformmasse mit hoher Wärmeformbeständigkeit und hoher thermischer Stabilität, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung zur Herstellung von Formkörpern

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62092145A Division JP2573944B2 (ja) 1986-04-16 1987-04-16 熱可塑性に加工可能なポリメタクリレ−ト成形材料及びその製法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8316685A Division JP2690481B2 (ja) 1986-04-16 1996-11-27 熱可塑性に加工可能なポリメタクリレート成形材料から製造された射出成形部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07258340A true JPH07258340A (ja) 1995-10-09
JP2672475B2 JP2672475B2 (ja) 1997-11-05

Family

ID=6298789

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62092145A Expired - Lifetime JP2573944B2 (ja) 1986-04-16 1987-04-16 熱可塑性に加工可能なポリメタクリレ−ト成形材料及びその製法
JP7026835A Expired - Lifetime JP2672475B2 (ja) 1986-04-16 1995-02-15 熱可塑性に加工可能なポリメタクリレート成形材料から製造された押出成形したプレート又はシート
JP8316685A Expired - Lifetime JP2690481B2 (ja) 1986-04-16 1996-11-27 熱可塑性に加工可能なポリメタクリレート成形材料から製造された射出成形部品

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62092145A Expired - Lifetime JP2573944B2 (ja) 1986-04-16 1987-04-16 熱可塑性に加工可能なポリメタクリレ−ト成形材料及びその製法

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8316685A Expired - Lifetime JP2690481B2 (ja) 1986-04-16 1996-11-27 熱可塑性に加工可能なポリメタクリレート成形材料から製造された射出成形部品

Country Status (5)

Country Link
US (1) US4877853A (ja)
EP (1) EP0245647B2 (ja)
JP (3) JP2573944B2 (ja)
DE (2) DE3612791C2 (ja)
ES (1) ES2015281T5 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006257214A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Gantsu Kasei Kk アルキル(メタ)アクリレート共重合体エマルジョンの製造法。
KR20150028313A (ko) 2012-06-29 2015-03-13 가부시키가이샤 구라레 메타크릴 수지 조성물 그리고 그 성형품 및 제조 방법

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3802640A1 (de) * 1988-01-29 1989-08-03 Roehm Gmbh Haarerhaltendes aescherverfahren
IT1241155B (it) * 1990-05-18 1993-12-29 Vedril Procedimento per la produzione di polimeri acrilici in massa continua
JP3296580B2 (ja) * 1992-02-04 2002-07-02 昭和高分子株式会社 超高分子量重合体エマルジョンの製造法
FR2702484B1 (fr) * 1993-03-12 1995-05-12 Atochem Elf Sa Compositions thermoplastiques à base de polyméthacrylate de méthyle transparentes résistantes au choc et à tenue à la la chaleur améliorée.
DE4340887A1 (de) * 1993-12-01 1995-06-08 Roehm Gmbh Polymethacrylat-Formmasse mit hoher Wärmeformbeständigkeit und hoher Stabilität gegen thermischen Abbau
KR100377604B1 (ko) * 1994-10-28 2003-07-18 스미또모 가가꾸 고오교오 가부시끼가이샤 메틸메타아크릴레이트중합체
FR2732028B1 (fr) * 1995-03-22 1997-04-30 Atochem Elf Sa Procede pour ameliorer la tenue a la chaleur des pvc
US5705570A (en) * 1995-06-07 1998-01-06 International Business Machines Corporation Ablatively photodecomposable compositions
DE19542746A1 (de) * 1995-11-16 1997-05-22 Roehm Gmbh Plastisole auf der Grundlage von durch Weichmacherzusatz weichgemachte Polymermassen
DE59901295D1 (de) 1998-02-18 2002-05-29 Medanz Starnberg Gmbh Verarbeitung von thermoplastischen pmma-formmassen auf buntmetallhaltigen werkzeugen
WO2003018697A1 (de) * 2001-08-27 2003-03-06 Röhm GmbH & Co. KG Farblack für die siebbedruckung der innenseite von insert-moulding-teilen
MX2007008855A (es) * 2003-10-18 2008-03-13 Roehm Gmbh Masas de pieza moldeada de poli (met) acrilato resistentes a impactos con alta estabilidad termica.
GB0525864D0 (en) * 2005-12-20 2006-02-01 Novartis Ag Organic compounds
US7642314B2 (en) * 2005-12-30 2010-01-05 Columbia Insurance Company Emulsion polymers having multimodal molecular weight distributions
EP2206743B1 (en) * 2007-11-07 2013-08-14 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Powdery processing aid for polyolefin resins, method for producing the same, resin composition and shaped article
DE102010038288A1 (de) * 2010-07-22 2012-01-26 Evonik Röhm Gmbh Transparente, witterungsbeständige Barrierefolie mit verbesserter Barrierewirkung und Kratzfesteigenschaften
JP2012082304A (ja) * 2010-10-08 2012-04-26 Kaneka Corp 光学用フィルム
US20130149381A1 (en) * 2011-12-08 2013-06-13 Centro De Investigacion En Quimica Aplicada Absorption method for entrapment of drugs in polymeric nanoparticles
WO2015189793A1 (en) 2014-06-11 2015-12-17 Plastidite S.R.L. Method for the synthesis at low temperature of acrylic resin for the production of polymethyl methacrylate cast in slabs
KR102394025B1 (ko) * 2014-06-30 2022-05-03 주식회사 쿠라레 메타크릴 수지 또는 메타크릴 수지 조성물
EP2985146A1 (de) * 2014-08-15 2016-02-17 Evonik Röhm GmbH Schicht-Verbund

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57135813A (en) * 1981-02-16 1982-08-21 Asahi Chem Ind Co Ltd Novel methacryl resin and its production

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2450000A (en) * 1943-03-20 1948-09-28 Du Pont Emulsion polymerization of methyl methacrylate
DE1745763B1 (de) * 1959-12-14 1970-03-19 Degussa Verfahren zur Herstellung von Polymethylmethacrylat
GB1075273A (en) * 1964-06-25 1967-07-12 Ici Ltd Polymeric products of methyl methacrylate
DE1720530A1 (de) * 1967-01-25 1971-07-01 Daicel Ltd Verfahren zur Herstellung von Polymerisationsprodukten
FR1562038A (ja) * 1968-01-17 1969-04-04
US3882198A (en) * 1972-07-13 1975-05-06 Tenneco Chem Polyvinyl halide resin compositions having improved processability containing a methyl methacrylate/alkylacrylate copolymer
JPS55116711A (en) * 1979-03-05 1980-09-08 Asahi Chem Ind Co Ltd Acrylic resin molding material and its preparation
DE2917321A1 (de) * 1979-04-28 1980-11-13 Roehm Gmbh Verfahren zum abtrennen des polymeren aus einem waessrigen latex
JPS57109812A (en) * 1980-12-26 1982-07-08 Mitsubishi Rayon Co Ltd Methyl methacrylate copolymer and its production
US4661571A (en) * 1984-10-02 1987-04-28 Sumitomo Chemical Company, Limited Process for the production of heat resistant methacrylic resin

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57135813A (en) * 1981-02-16 1982-08-21 Asahi Chem Ind Co Ltd Novel methacryl resin and its production

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006257214A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Gantsu Kasei Kk アルキル(メタ)アクリレート共重合体エマルジョンの製造法。
KR20150028313A (ko) 2012-06-29 2015-03-13 가부시키가이샤 구라레 메타크릴 수지 조성물 그리고 그 성형품 및 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62256805A (ja) 1987-11-09
DE3612791C2 (de) 1997-01-16
ES2015281B3 (es) 1990-08-16
EP0245647B1 (de) 1990-05-23
US4877853A (en) 1989-10-31
JPH09169042A (ja) 1997-06-30
DE3762868D1 (de) 1990-06-28
ES2015281T5 (es) 1997-01-01
DE3612791A1 (de) 1987-10-22
JP2690481B2 (ja) 1997-12-10
EP0245647A1 (de) 1987-11-19
JP2573944B2 (ja) 1997-01-22
JP2672475B2 (ja) 1997-11-05
EP0245647B2 (de) 1996-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2573944B2 (ja) 熱可塑性に加工可能なポリメタクリレ−ト成形材料及びその製法
JP3654532B2 (ja) 加熱寸法安定性の高いポリメタクリレート成形材料を製造するための多段法
JPH0216922B2 (ja)
US5530080A (en) Polymethacrylate molding compound with high heat deflection temperature and stability against thermal degradation
CN113166521B (zh) 包含(甲基)丙烯酸酯接枝共聚物的热塑性树脂组合物和制备热塑性树脂组合物的方法
US4521567A (en) Method for making impact resistant molding compositions
GB1566861A (en) Process for controlling particle morphology and molecular weight distribution of latex polymers
TWI498390B (zh) 具有修飾的立體規整度之改良的黏合劑之合成方法
JPS6160711A (ja) α‐メチルスチレンとアクリロニトリルのコポリマー
JPS5815490B2 (ja) 耐溶剤性に優れたアクリル樹脂成形材料
JPS6256170B2 (ja)
JPH10152505A (ja) スチレン−メチルメタクリレート系重合体の製造方法
US4754008A (en) Heat resistant molding compounds
US5872202A (en) Polymethacrylate molding compound with ethylene
JPS6060111A (ja) 熱可塑性重合体の製造方法
JPH044323B2 (ja)
JP7251106B2 (ja) グラフト共重合体、熱可塑性樹脂組成物およびその成形品
JP2007297526A (ja) 重合体の製造方法
US4349649A (en) Process of preparing copolymers of butyl acrylate and 1-(α-alkyl acrylate)-1-tert-butyl peroxy ethanes
JPH01201307A (ja) メタクリル重合体の製造法
KR950015141B1 (ko) 열가소성 수지 조성물의 제조방법
JPH068333B2 (ja) グラフト共重合体の製造方法
CN113999339A (zh) 一种制备聚甲基丙烯酸甲酯的方法
JPH05339305A (ja) アクリル系樹脂の製造法
JPH0384008A (ja) 新規なアクリル樹脂

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070711

Year of fee payment: 10