JPH0725096B2 - 凹凸を有するフィルムの製造方法 - Google Patents

凹凸を有するフィルムの製造方法

Info

Publication number
JPH0725096B2
JPH0725096B2 JP1051457A JP5145789A JPH0725096B2 JP H0725096 B2 JPH0725096 B2 JP H0725096B2 JP 1051457 A JP1051457 A JP 1051457A JP 5145789 A JP5145789 A JP 5145789A JP H0725096 B2 JPH0725096 B2 JP H0725096B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
irregularities
resin
mold
irradiation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1051457A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02231116A (ja
Inventor
峰志 神崎
滉一 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Cloth Co Ltd
Original Assignee
Toyo Cloth Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Cloth Co Ltd filed Critical Toyo Cloth Co Ltd
Priority to JP1051457A priority Critical patent/JPH0725096B2/ja
Publication of JPH02231116A publication Critical patent/JPH02231116A/ja
Publication of JPH0725096B2 publication Critical patent/JPH0725096B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は凹凸を有するフィルムの製造方法に関し、さら
に詳しくは基材フィルム上にシャープな凹凸を有する樹
脂層を積層する方法に関する。
本発明による凹凸を有するフィルムは、離型用フィル
ム、型取り用フィルムなどに有用である。
〔従来技術〕
凹凸を有するフィルムの製造方法としては、基材フィル
ムをエンボスする方法、あるいはエッチングする方法が
知られている。しかしエンボス法ではシャープな凹凸が
得られず、型取り用フィルムとして使用した場合に型崩
れを起しやすい。またエッチング法では化学薬品を使用
するため工程が複雑となり、生産性が低下する。これら
従来の方法でつくられた凹凸フィルムは、その起伏効果
性、耐久性等の面でも満足すべきものは得られない。
さらに電子線を照射する方法(例えば特開昭60−25749
号公報および特開昭60−25750号公報参照)も知られて
いるが、電子線照射では照射量の大きさを制御して硬化
反応を適度に制御することが困難であり、また基材フィ
ルムの物性を低下させる欠点がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明者らは、上記欠点をを改良すべく鋭意研究した結
果、紫外線照射または加熱により樹脂を硬化させること
により、基材フィルム上にシャープな凹凸を容易かつ任
意に付与できることを見出して、本発明に至ったもので
ある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は凹凸を有するフィルムの製造方法において、所
望の型を有する離型性の紙またはフィルムに硬化性樹脂
を塗布し、その上に基材フィルムを重ねて、基材フィル
ム面から赤外線照射または加熱により樹脂を硬化させた
後、型から剥離することを特徴とする。
本発明における基材フィルムとしては、ポリエステルフ
ィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィル
ム、ナイロンフィルム、ポリカーボネートフィルム等の
プラスチックフィルムであり、厚さの比較的大きいシー
トも含むものとする。特にポリエチレンテレフタレート
フィルムが好適であり、また紫外線照射により樹脂を硬
化させる場合には紫外線透過性フィルムを使用する必要
がある。
硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、ビニル
エステル樹脂、各種のアクリレート樹脂、エポキシ樹脂
等を挙げることができる。紫外線硬化の場合にはさらに
光重合開始剤として、ベンジル、ベンゾイン、ベンゾイ
ンエチルエーテル、ベンゾフェノン、アセトフェノン、
ベンジルジメチルケタール、ベンゾイルベンゾエート等
を添加し、必要に応じて増感剤を添加することもでき
る。また熱硬化の場合にはさらに熱ラジカル重合触媒と
して、メチルエチルケトンパーオキサイド、シクロヘキ
サノンパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、ジ
クミルパーオキサイド、t−ブチルパーベンゾエート等
を添加し、必要に応じて促進剤を添加してもよい。
光重合開始済および熱ラジカル重合触媒の添加量、硬化
性樹脂組成物の塗布量および塗布方法などは特に限定さ
れず、使用目的に応じて適宜選択される。なお硬化性樹
脂成物には、必要に応じて充填剤、着色剤等をさらに添
加する。
所望の型を有する離型性の紙またはフィルムとしては、
紙にポリプロピレン、エチレンプロピレン共重合体、ポ
リビニルアルコール等の被覆層を形成したエンボス離型
紙、離型性を有するエンボスフィルム、特にポリエチレ
ンテレフタレートフィルム等であり、エンドレスベルト
状で使用したり、また離型後ロールに巻取って再使用す
ることもできる。
紫外線照射による樹脂の硬化には通常の紫外線照射装置
を使用することができ、また加熱による樹脂の硬化は熱
風または赤外線照射により行なうことができる。
〔作用〕
紫外線照射または加熱により硬化性樹脂を硬化させると
同時に基材フィルムと強固に接着させた後、型から剥離
することにより、基材フィルム上にシャープな凹凸を有
し、かつ耐久性を有する樹脂層を容易に積層することが
できる。
また所望の有する離型性の紙またはフィルムを用いるこ
とにより、多種多様な凹凸を容易に付与することがで
き、また連続的に凹凸を有するフィルムを製造すること
ができる。
以下実施例を示して本発明を説明する。
実施例1 2m/minで連続的に走行する離型紙(旭ロール社製、AR−
85)に、エステルアクリレート樹脂(東亜合成化学社
製、アロニックスM−6100)100重量部に、ベンジルジ
メチルケタール4重量部を添加した硬化性樹脂組成物を
塗布した。その上にポリエチレンテレフタレートフィル
ムを重ね、高圧水銀ランプ(80w/cm)を用いて紫外線を
5秒間照射した後、型から剥離したところシャープな凹
凸を有する積層フィルムが得られた。
実施例2 実施例1において、ベンジルジメチルケタールの代りに
ベンゾイルパーオキサイド4重量部を添加し、また紫外
線照射の代りに120℃の熱風により5分間加熱する以外
は同様の操作を行なったところ、シャープな凹凸を有す
る積層フィルムが得られた。
〔発明の効果〕
本発明の凹凸を有するフィルムの製造方法は、所望の型
を有する離型性の紙またはフィルムを使用し、紫外線照
射または加熱により樹脂を硬化させることにより、基材
フィルム上にシャープな凹凸を有し、かつ耐久性のある
樹脂層を容易かつ任意に積層することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所望の型を有する離型性の紙またはフィル
    ムに硬化性樹脂を塗布し、その上に基材フィルムを重ね
    て、基材フィルム面から紫外線照射または加熱により樹
    脂を硬化させた後、型から剥離することを特徴とする凹
    凸を有するフィルムの製造方法。
JP1051457A 1989-03-03 1989-03-03 凹凸を有するフィルムの製造方法 Expired - Lifetime JPH0725096B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1051457A JPH0725096B2 (ja) 1989-03-03 1989-03-03 凹凸を有するフィルムの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1051457A JPH0725096B2 (ja) 1989-03-03 1989-03-03 凹凸を有するフィルムの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02231116A JPH02231116A (ja) 1990-09-13
JPH0725096B2 true JPH0725096B2 (ja) 1995-03-22

Family

ID=12887466

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1051457A Expired - Lifetime JPH0725096B2 (ja) 1989-03-03 1989-03-03 凹凸を有するフィルムの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0725096B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2942945B2 (ja) * 1995-04-26 1999-08-30 有限会社樹脂印刷社 キューバンシートの製造方法
JP5708125B2 (ja) * 2011-03-25 2015-04-30 東洋インキScホールディングス株式会社 ハードコート層を兼ね備えたエンボス層を有するインモールド用転写箔、該転写箔の製造方法および射出成形品
WO2015140923A1 (ja) * 2014-03-18 2015-09-24 日本包材株式会社 防水用パッキンの製造方法とこの方法により製造した防水用パッキン
US11077639B2 (en) 2016-08-19 2021-08-03 Wilsonart Llc Surfacing materials and method of manufacture
US11504955B2 (en) 2016-08-19 2022-11-22 Wilsonart Llc Decorative laminate with matte finish and method of manufacture
US11745475B2 (en) 2016-08-19 2023-09-05 Wilsonart Llc Surfacing materials and method of manufacture
US10933608B2 (en) * 2016-08-19 2021-03-02 Wilsonart Llc Surfacing materials and method of manufacture

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5747976A (en) * 1980-08-30 1982-03-19 Lonseal Kogyo Kk Production of synthetic resin sheet having dark and light pattern similar to "shibori" pattern
JPS60903B2 (ja) * 1981-09-08 1985-01-10 明和グラビヤ化学株式会社 立体装飾体の製造方法
JPS6025750A (ja) * 1983-07-22 1985-02-08 大日本印刷株式会社 合成樹脂複合シ−トの製造法
JPS61177215A (ja) * 1985-02-02 1986-08-08 Mitsubishi Electric Corp フレネルレンズの製造方法
JPS6299132A (ja) * 1985-10-26 1987-05-08 Dainippon Printing Co Ltd エンボス加工用シ−トの製造法
JPS6366745A (ja) * 1986-09-08 1988-03-25 Canon Inc 光学的記録媒体用の基板の製造方法
JP2823016B2 (ja) * 1986-12-25 1998-11-11 ソニー株式会社 透過型スクリーンの製造方法
JP2716697B2 (ja) * 1987-06-29 1998-02-18 ソニー株式会社 透過型スクリーンの製法
JPH01188313A (ja) * 1988-01-22 1989-07-27 Yoshimitsu Saito 自然な皺状模様を形成したシート状物
JP2780034B2 (ja) * 1989-01-30 1998-07-23 大日本印刷株式会社 凹凸模様の付与方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02231116A (ja) 1990-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5560186B2 (ja) 型押し表面を有する素材とその製造法
CA2414676A1 (en) Curing of a gel coat on a mold
JPH0725096B2 (ja) 凹凸を有するフィルムの製造方法
JP2006150949A (ja) 熱可塑性樹脂シート多層化用の複合フィルム及び熱可塑性樹脂多層シートならびに成形品の製造法
JPH07276569A (ja) 熱硬化性樹脂化粧板用賦型シート
JP4780511B2 (ja) 住宅内装材及びその製造方法
JPH05278166A (ja) 厚塗り塗装感を有する化粧シート及び該化粧シートの製造方法
JP2832739B2 (ja) 凹凸表面を有する離型用シート及び該離型用シートの製造方法
JPH08276445A (ja) 高意匠プラスチック成形品の製造方法
JP4017131B2 (ja) ポリエステル化粧合板の製法
JPH0752239A (ja) ポリエステル化粧板用賦型シート
JP2627518B2 (ja) 凹凸模様を転写する方法及びその方法に使用する転写シート
JP4416913B2 (ja) 表面凹凸部品の製造方法
JPH07117201A (ja) ポリエステル化粧板の製造方法
JPH03199047A (ja) 化粧シートの製造方法
JPH07276568A (ja) 鏡面光沢化粧シ−ト
JPS5833833B2 (ja) 凹凸模様の転写可能な熱転写材
JP3316973B2 (ja) ポリエステル化粧板の製造方法
JPH06238751A (ja) 凹凸模様を有する化粧材の製造方法
JP3849439B2 (ja) レンズシートの製造方法
JP2544169B2 (ja) 強化された樹脂積層材およびその製造方法
JP3076355B2 (ja) 凹凸模様の形成方法
JP3048071B2 (ja) 成形積層用ハードコートシート及び成形体の製造方法
JPH05162256A (ja) 化粧シートの製造方法
JP2603497B2 (ja) 電離放射線硬化性積層体及びそれを用いた化粧材の製造方法