JPH07248616A - 凹凸模様プレート形成装置 - Google Patents

凹凸模様プレート形成装置

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JPH07248616A
JPH07248616A JP6042177A JP4217794A JPH07248616A JP H07248616 A JPH07248616 A JP H07248616A JP 6042177 A JP6042177 A JP 6042177A JP 4217794 A JP4217794 A JP 4217794A JP H07248616 A JPH07248616 A JP H07248616A
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Takanobu Kameda
登信 亀田
Machiko Kano
万智子 加納
Rui Kondou
塁 近藤
Kenji Watanabe
健二 渡邊
Tomoyuki Ichikawa
智之 市川
Yuichiro Taniguchi
雄一郎 谷口
Chieko Aida
智恵子 会田
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  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 専門家以外でも簡単かつ短時間で所望のドア
プレートやネームプレート等の凹凸模様プレートを作成
できるようにする。 【構成】 プレートの刻印面部材は、所定の物理刺激が
加わった部分が他の部分と異なる特性に変化し、いずれ
か一方の部分が所定流体との作用によって除去できる部
材42bを備える。情報処理手段によって取込まれた凹
凸模様情報に応じ、凹凸模様転写制御手段20が、物理
的刺激を与えるか否かを所定微少単位領域ごとに制御し
ながら、部材42bに凹凸模様に応じた物理的刺激を与
え、部分的に特性を変化させる。その後水等によって特
性の変化した部分またはしなかった部分を除去して所望
の凹凸模様プレートを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は凹凸模様プレート形成装
置に関し、特に、プレート作成の専門家や専門業者以外
でも容易に所望の凹凸模様プレートを作成できるように
した凹凸模様プレート形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各個室の入り口、ビルのテナント案内等
に掲げるプレートや胸章等をスタンプと同じように表面
を刻印状の凹凸模様で形成したものを用いる場合があ
る。このようなプレート等は、専門家や専門業者が作成
することが多く、特に表面に凹凸文字を形成したものは
手作業によるか機械を用いるかは別として、板状体の片
面又は両面を選択的に彫り下げることによって作成され
ることが多い。また、目的とする模様の凹凸と逆の凹凸
を有する型を例えば樹脂で形成し、その後、ゴム等の流
動体をその型に流し込み、固体化させて凹凸面部材を形
成し、これを板状体に張り合わせることで作成すること
も行なわれている。
【0003】しかしながら、法人や個人が所有を希望す
るプレートの数は多い。このような場合において、専門
家や専門業者に凹凸模様プレートの作成を依頼する場
合、金銭的な面や作成までの期間的な面で問題となるこ
とがある。
【0004】本発明が対象とする凹凸模様プレートとは
異なるが、ゴム印等の印章についても同様な問題が有
る。印章作成の専門家や専門業者以外でも容易に所望の
印章を作成できる印章作成装置(厳密にはキットと呼ぶ
に相応しい)が既に市販されている。凹凸模様プレート
と印章とは、ある表面に凹凸模様を有するという共通点
があるため、印章作成装置の技術を凹凸模様プレート形
成装置にも適用可能であり、そこで、従来の印章作成装
置を検討する。
【0005】従来の印章作成装置は、図示は省略する
が、紫外線感光型のフィルムと、紫外線照射装置と、平
面状の紫外線硬化樹脂部材(印面部材)と、台木とを備
え、以下のようにして印章を作成するものであった。な
お、紫外線照射装置は、紫外線螢光灯を内蔵した筐体
と、紫外線螢光灯の点灯時間をユーザによって設定させ
るためのタイマと、筐体上面に設けられた紫外線を透光
させる透明載置板と、この透明載置板を透過した紫外線
が外部に洩れることを防止するための開閉自在な蓋体か
ら構成されたものである。また、紫外線硬化樹脂部材
は、紫外線に無反応なベース層と紫外線硬化樹脂層とか
らなるものであり、ベース層は紫外線硬化樹脂層より薄
いものである。
【0006】従来の印章作成装置によって印章を作成し
ようとした場合には、まず、トレーシングペーパー等の
紫外線透光紙に、作成後の印章を押捺することによって
紙に転写される文字や図柄(凹凸模様となる)を筆記し
て原画を作成する。その後、紫外線照射装置の透明載置
板に、原画及び紫外線感光型のフィルムとを重ね合わせ
て載置した後蓋体を閉成し、原画の描かれた紙質に応じ
た照射時間をタイマでセットし、紫外線螢光灯からの紫
外線を所定時間だけ照射させる。このようにして露光さ
れたフィルムを所定の液体(市販されている装置では
水)で洗って凹凸模様をポジネガ反転したネガフィルム
を得る。すなわち、凹凸模様部分が紫外線に対して透明
で、他の部分が茶(紫外線カット色)のネガフィルムを
得る。
【0007】次に、紫外線照射装置の透明載置板に、こ
のネガフィルム及び紫外線硬化樹脂部材とを重ね合わせ
て載置した後蓋体を閉成し、紫外線螢光灯からの紫外線
を所定時間だけ照射させる。この照射によって、紫外線
硬化樹脂部材における紫外線照射部分(凹凸模様に対応
している)は硬化し、他の部分は硬化しない。このよう
な硬化処理後、紫外線硬化樹脂部材を所定の液体(市販
されている装置では水)で洗って硬化されていない部分
を除去することで凹凸模様部分の紫外線硬化樹脂層が他
の部分のベース層より突出した刻印面部材が完成され
る。このようにして完成された印面部材にさらに紫外線
を照射して印面を固定化する。
【0008】そして、この印面部材を台木に取り付ける
ことで印章が完成される。
【0009】
【発明が解決しょうとする課題】上述したように、凹凸
模様プレートと印章とは、ある表面に凹凸模様を有する
という共通点があるため、印章作成装置の技術を凹凸模
様プレート形成装置にも適用可能である。逆にいうなら
ば、従来の印章作成装置における課題は、印章作成装置
の技術を凹凸模様プレート形成装置に適用した場合での
課題でもある。
【0010】従来の印章作成装置によれば、原画を作成
する作業まで含めると、非常に多くの作業を印章作成者
が実行しなければならず、作業性が悪く、作成時間が長
期になるという問題を有する。原画自体に凹凸模様が存
在するにも拘らず、この情報を刻印面部材の作成に直接
使用できず、すなわち、ネガフィルムを中間部材として
作成することを要しており、このネガフィルムの作成が
上述の問題の大きな原因になっている。
【0011】また、原画を意図して手書きで作成する場
合を除き、原画を所定の字体で作成しようとすると、い
わゆるワードプロセッサ等を使用することになり、ワー
ドプロセッサで作成した凹凸模様を電子複写機などを用
いて紫外線透光紙に複写することを要して原画作成にも
多くの手間及び時間がかかるものであった。
【0012】さらに、紫外線透光紙の厚さや原稿の濃さ
等に応じて紫外線照射時間をタイマ等を用いてを設定す
る必要があり、ある程度の習熟を要するものであった。
【0013】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
のであり、プレート作成専門家以外でも簡単かつ短時間
で所望の凹凸模様プレートを作成することができる凹凸
模様プレート作成装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明の凹凸模様プレート形成装置は、凹凸模
様情報を生成する凹凸模様情報発生手段と、外部から物
理的刺激が加えられた部分の特性が変化し、物理的刺激
が加えられた部分もしくは物理的刺激が加えられなかっ
た部分のいずれか一方の部分が物理的または化学的作用
によって除去される樹脂層が表面に形成された樹脂支持
部材と、樹脂層に対して物理的刺激を選択的に与える凹
凸模様書込手段と、凹凸模様情報発生手段が発生した凹
凸模様情報に応じて、凹凸模様書込手段を制御して、樹
脂支持部材の樹脂層表面の凹凸模様情報に応じた位置に
物理的刺激を与える凹凸模様転写制御手段とを備える。
【0015】
【作用】凹凸模様情報発生手段は、画像を読み取ること
等によって、凹凸を実現する元になる凹凸模様を表す凹
凸模様情報を発生させる。この凹凸模様情報に従って凹
凸模様転写制御手段が樹脂支持部材の樹脂層に紫外光等
の物理的刺激を与えることにより樹脂支持部材の樹脂の
物理的刺激が加えられた部分の特性が変化し、物理的刺
激が加えられた部分もしくは物理的刺激が加えられなか
った部分のいずれか一方の部分が液体洗浄等の物理的ま
たは化学的作用によって除去され、樹脂支持部材の樹脂
層の表面に凹凸模様情報に応じた凹凸模様が形成され
る。
【0016】従って、本発明では、ネガフィルムのよう
な中間部材の作成などが不要であって簡単かつ短時間で
凹凸模様プレートを作成できるようになる。
【0017】
【実施例】以下、本発明による凹凸模様プレート形成装
置の第1の実施例を図面を参照しながら詳述する。
【0018】この実施例の凹凸模様プレート形成装置
は、凹凸模様プレート本体40と凹凸模様プレート作成
機45とからなり、凹凸模様プレート作成機45は、大
きくは、図2に示す電気的構成部(情報処理部と凹凸情
報転写制御部とになっている)と、図1に示す凹凸情報
転写用光学的構成部から構成されている。なお、図1は
凹凸模様プレート本体の構成も示している。また、図3
はこの実施例の凹凸模様プレート形成装置の外観例を示
す斜視図である。さらに、図4及び図5は、凹凸模様プ
レートを作成するための基本的な処理を示すフローチャ
ートである。
【0019】まず、この実施例の電気的構成部を図2を
参照しながら説明する。
【0020】この電気的構成部は、主として、凹凸模様
情報を取り込んで凹凸情報転写用光学的構成部を制御す
るためのものであって、一種の情報処理装置に該当する
ものであり、他の一般的な電子的情報処理装置と同様
に、大きくは、入力部10、制御部20及び出力部30
から構成されている。制御部20は、入力部10からの
情報やその時点の処理段階等に応じた処理を実行し、そ
の処理結果等に応じて出力部30を介して凹凸情報転写
用光学的構成部を制御するものである。
【0021】入力部10は、詳細の構成は省略するが押
下キーやダイヤルキー等を備えたキー入力部11と、画
像読取部12と、凹凸模様プレート種類検出センサ13
とから構成されている。
【0022】キー入力部11は、制御部20に与える文
字コードデータや各種の制御データを発生するものであ
る。画像読取部12は、原稿を読み取って画像データを
制御部20に与えるものである。凹凸模様プレート種類
検出センサ13は、装填されている凹凸模様プレートの
種類を検出して凹凸模様プレート種類情報を制御部20
に与えるものである。例えば、凹凸模様プレート本体や
その装着治具には凹凸模様プレート種類を規定する孔等
の物理的な識別要素が設けられており、凹凸模様プレー
ト種類検出センサ13はこの物理的な識別要素を読み取
って凹凸模様プレート種類情報を出力する。なお、凹凸
模様プレート種類検出センサ13は省略しても良い。
【0023】出力部30は、後述する紫外線照射光源5
0の駆動回路31と、後述する凹凸模様転写用液晶パネ
ル部51の駆動回路32と、表示用液晶装置34の駆動
回路33とから構成されており、各駆動回路31、3
2、33は制御部20の制御下で対応する構成部分を駆
動する。表示用液晶装置34は、情報処理装置における
表示装置に該当するものであり、凹凸模様プレートの作
成者に対するガイダンスメッセージや、凹凸模様プレー
トの作成者が入力している凹凸模様情報などを表示した
りするものである。
【0024】なお、紫外線照射光源50及び凹凸模様転
写用液晶パネル部51については、その駆動制御をも含
めて後述する。
【0025】制御部20は、例えばマイクロコンピュー
タによって構成されており、CPU21、ROM22、
RAM23、キャラクタジェネレータROM(CG−R
OM)24、入力インタフェース25及び出力インタフ
ェース26がシステムバス27を介して接続されて構成
されている。
【0026】ROM22には、CPU21が実行する凹
凸模様プレート作成のための各種の処理プログラム(図
4及び図5参照)や、キー入力されたコードデータから
そのコードに対応するキャラクタコードに変換するテー
ブルたとえば日本語の場合においては”仮名”コードか
ら”漢字”コードに変換するかな漢字変換用辞書データ
等の固定データが格納されている。
【0027】RAM23は、CPU21によってワーキ
ングメモリとして用いられるものであり、また、ユーザ
入力に係る固定データが格納されるものである。
【0028】CG−ROM24は、当該凹凸模様プレー
ト作成機に用意されている文字や記号のドットパターン
を格納しているものであり、文字や記号を特定するコー
ドデータが与えられたときに対応するドットパターンを
出力するものである。なお、表示用と凹凸模様転写用と
で別個のCG−ROMが設けられていても良い。
【0029】入力インタフェース25は、入力部10及
び制御部20間のインタフェースを行なうものであり、
出力インタフェース26は、出力部30及び制御部20
間のインタフェースを行なうものである。
【0030】CPU21は、入力部10からの入力信号
やそのときの処理段階に応じて定まるROM22内の処
理プログラムを、RAM23をワーキングエリアとして
利用しながら、また、必要ならばROM22やRAM2
3に格納されている固定データを適宜用いて処理するも
のであり、その処理状況や処理結果等を表示用液晶装置
34に表示させたり、紫外線照射光源50や凹凸模様転
写用液晶パネル部51を駆動して凹凸模様プレートを作
成させたりする。
【0031】次に、凹凸模様転写用光学的構成部及び凹
凸模様プレート本体の構成を図1を参照しながら説明す
る。
【0032】凹凸模様プレート本体40は、台板(木製
でなくても良い)41と、この台板41の一面に取り付
けられた平板状の刻印面部材42とから構成されてい
る。刻印面部材42は、紫外線に無反応なベース層42
aと紫外線硬化樹脂層42bとからなり、紫外線硬化樹
脂層42bが外部に露出するようになされている。
【0033】凹凸模様プレート本体40は、図示しない
取付け機構によって凹凸模様プレート作成機45に着脱
自在に取り付けられる。例えば、矩形形状の凹凸模様プ
レート本体40は、矩形の1個の角が基準点に一致する
直交座標系に従うように取り付けられ、円形や小判形
(楕円型)の凹凸模様プレート本体40は例えば取付け
治具を介して装填されることにより矩形形状の凹凸模様
プレート本体40と同様にして凹凸模様プレート作成機
45に取り付けられる。なお、この凹凸模様プレート取
付時に、紫外線が凹凸模様プレート作成機45の外部に
洩れないようにすることは好ましい。
【0034】凹凸情報転写用光学的構成部は、紫外線照
射光源50と、紫外線の透過を制御できる凹凸模様転写
用液晶パネル部51と、対物レンズ(組合せレンズで実
現されることが多い)52とがこの順に配置されて構成
されており、上述した紫外線硬化樹脂層42bが紫外線
の照射対象となっている。なお、光線の均一化をはかる
ために拡散板を光源50と凹凸模様プレート本体40と
の間に設けることもできる。
【0035】紫外線照射光源(例えば螢光管)50は、
上述した光源駆動回路31からのオン指令が与えられて
いる期間だけ紫外線を射出するものである。この射出時
間は、紫外線硬化樹脂層42bが十分に硬化を起こす時
間に選定されている。なお、紫外線照射光源50のオン
オフをオンオフスイッチ等によって行なうようにしても
良い。すなわち、紫外線照射光源50のオンオフを、C
PU21が制御しないようにしても良い。
【0036】凹凸模様転写用液晶パネル部51の2次元
状に配置された各セルは、制御部20による制御下で、
上述した液晶パネル部駆動回路32によってオンオフが
設定されるものであり、オン状態に設定されたセルは光
源50からの紫外線を透過させ、オフ状態に設定された
セルは光源50からの紫外線の透過を阻止させる。ここ
で、各セルに対するオンオフ設定は、後述する動作説明
で明らかにするように凹凸模様に相似になるように行な
われ、これにより凹凸模様転写用液晶パネル部51を透
過した紫外線像は凹凸模様像になっている。
【0037】なお、一般的には液晶パネルは表示装置に
用いられており、可視光を透過させるものであるが、紫
外領域を透過領域としている液晶パネルも存在してお
り、このような液晶パネルをそのまま、又は、紫外線透
過フィルタを設けて用いることにより、上述した凹凸模
様転写用液晶パネル部51に適用できる。
【0038】対物レンズ52は、凹凸模様像となってい
る紫外線像を紫外線硬化樹脂層42bに結像させるため
のものである。なお、対物レンズ52の焦平面を、紫外
線硬化樹脂層42bの表面からわずかに異なるようにす
ることが好ましい。焦平面と紫外線硬化樹脂層42bの
表面とを完全に一致させると、凹凸模様転写用液晶パネ
ル部51の各セルの配置によって凹凸模様の輪郭線がギ
ザギザとなるが、対物レンズ52の焦平面を、紫外線硬
化樹脂層42bの表面からわずかにずらせると、各セル
からの光線束がわずかに重なり合い、凹凸模様の輪郭線
がギザギザとなることを防止できる。
【0039】紫外線硬化樹脂層42bは、硬化した部分
以外が所定の液体(例えば水:気体であっても良い)に
よって除去できるものである。
【0040】上述した図2に示す電気的構成部と図1に
示す凹凸情報転写用光学的構成部とを有する凹凸模様プ
レート形成装置は、例えば、図3に示すような外観を有
する。図3に示す外観例においては、操作パネル面には
キー入力部11と表示用液晶装置34と凹凸模様プレー
ト本体40の取付け構造55とが適宜の位置に配置さ
れ、画像読取部12はケーブルを介して凹凸模様プレー
ト作成機本体56に接続されている。
【0041】次に、図4を参照しながら、CPU21が
中心として行う凹凸模様情報の取込処理の一例を説明す
る。
【0042】例えば、キー入力部11によって凹凸模様
情報の取込処理が指示されると、CPU21は、ROM
22に格納されている図4に示す凹凸模様情報の取込処
理プログラムを開始し、まず、表示用液晶装置34に凹
凸模様プレート種類情報を表示させ、キー入力部11か
ら凹凸模様プレートの作成者が選択した凹凸模様プレー
ト種類の情報を取込む(ステップ100)。ここで、凹
凸模様プレート種類は、矩形、円形、小判形などの刻印
面の外形や、大形、中形、小形などの大きさで規定され
るものであり、例えば当該凹凸模様プレート形成装置が
取扱うことができるものが予め定められてている。
【0043】次に、CPU21は、表示用液晶装置34
に凹凸模様情報をキー入力するかイメージ入力するかを
問うメッセージを表示させ、キー入力部11から凹凸模
様プレート作成者が選択した入力方法の情報を取込ん
で、選択された入力方法を判断する(ステップ10
1)。
【0044】ここで、イメージ入力が選択されると、画
像読取部12に原稿をセットして画像読取部12を起動
することを求めるメッセージを表示用液晶装置34に表
示させ、画像読取部12が読み取った画像データを取込
む(ステップ102)。そして、その読み取った画像
と、指示された凹凸模様プレート種類に係る刻印面の外
形輪郭とを表示用液晶装置34に重畳表示させ、読取り
画像の内で凹凸模様に用いる部分の指定を求め、指示さ
れた凹凸模様部分を取込み、その部分だけを凹凸模様イ
メージとして表示用液晶装置34に表示させて凹凸模様
情報の取込処理を終了する(ステップ103)。
【0045】例えば、凹凸模様プレートの作成者がキー
入力部11のカーソルキーを操作すると、指示された凹
凸模様プレート種類に係る刻印面の外形輪郭表示をその
方向に移動させ、キー入力部11の確定キーを操作する
と、その時点の刻印面の外形輪郭表示によって囲繞され
ている読取り画像の部分が凹凸模様として指定されたも
のとして取込む。
【0046】これに対して、凹凸模様情報の入力方法と
してキー入力方法が選択されたと認識すると、CPU2
1は、凹凸模様の属性情報を指定することを求めるメッ
セージを表示用液晶装置34に表示させ、指定された凹
凸模様の属性情報を取込む(ステップ104)。凹凸模
様の属性としては、例えば、枠付きか否か、縦書きか横
書きか、行数、文字の大きさ(絶対指定でも相対指定で
も良い)、陰刻(表示でいうところの反転表示に対応)
か陽刻(表示でいうところの非反転表示に対応)か、文
字の書体、全体をかすれぎみに作成するか否か、円形凹
凸模様プレート等で文字の外形変換処理(円形化処理な
ど)を行なうか否か、凹凸模様部分の外形の大きさ等が
あり、これらの情報を取込む。指定された凹凸模様プレ
ートの大きさ等の制約から指定を認めない属性もある。
例えば、小形の凹凸模様プレートの場合には多行のパタ
ーンを禁止することなどを行なう。
【0047】その後、CPU21は、文字情報の入力
を、表示用液晶装置34による表示によって凹凸模様プ
レートの作成者に求め、いわゆるワードプロセッサ等の
情報処理装置と同様な処理によってキー入力部11を介
して入力された文字情報を取込む(ステップ105)。
なお、この入力処理における表示は凹凸模様イメージ的
な表示ではない。そして、文字情報の入力終了が指示さ
れると、CPU21は、入力された文字情報を、指定さ
れた各種属性に従って変換処理し、凹凸模様イメージと
して表示用液晶装置34に表示させて凹凸模様プレート
作成者に確認させて、凹凸模様情報の取込処理を終了す
る(ステップ106)。なお、入力文字表示と、その時
点まで入力された文字の凹凸模様イメージ表示とをユー
ザのキー操作に応じて切替えるようにしても良い。
【0048】凹凸模様プレートの作成者は、凹凸模様情
報の入力操作を終了すると、直ちに刻印面部材42への
転写処理を起動しても良く、また、一旦RAM23(や
外部記憶装置)に記憶させるようにすることもできる。
【0049】例えば、表示用液晶装置34に凹凸模様イ
メージが表示されている状態で(記憶されているものを
読出して表示させた場合を含む)、凹凸模様プレートの
作成者は、キー入力部11を用いて刻印面部材42への
転写を指令することができる。このときには、CPU2
1は、ROM22に格納されている図5に示す刻印面部
材42への転写処理プログラムを開始する。
【0050】そしてまず、CPU21は、凹凸模様プレ
ート種類検出センサ13からの情報を取込んで、凹凸模
様プレート本体40が凹凸模様プレート作成機45に装
着されていること、装着されている凹凸模様プレート本
体40の種類が指定されたものであることを確認する
(ステップ200)。
【0051】ここで、未装着や装着間違いという結果を
得た場合には、表示用液晶装置34に、装着を求めるメ
ッセージや装着している凹凸模様プレート本体40を取
り替えることを求めるメッセージなどを表示するエラー
処理を行なう(ステップ201)。
【0052】これに対して、装着されている凹凸模様プ
レート本体40の妥当性が確認されると、今対象となっ
ている凹凸模様に応じて、凹凸模様転写用液晶パネル部
51の各セルのオンオフを設定させる(ステップ20
2)。この実施例の場合には、凹凸模様に該当するセル
がオン状態、背景に該当するセルがオフ状態に設定され
る。その後、CPU21は、紫外線照射光源50を所定
時間だけ発光動作させる(ステップ203)。そして、
所定時間が経過すると、照射が終了したことや、凹凸模
様プレート本体40の紫外線硬化樹脂層42bを所定液
体(水)で洗浄することを指示したメッセージを表示用
液晶装置34に表示して一連の凹凸模様の転写処理を終
了する(ステップ204)。
【0053】凹凸模様プレートの作成者が、転写処理
(硬化処理)後の凹凸模様プレート本体40の紫外線硬
化樹脂層42bを所定液体で洗うことによって、凹凸模
様以外の部分が紫外線硬化樹脂層42bから除去されて
凹凸模様を構成する凹凸が形成されて凹凸模様プレート
が完成する。
【0054】なお、所定液体による洗浄後に凹凸模様プ
レート本体40を再度凹凸模様プレート作成機45に取
り付けて紫外線を照射させ、樹脂硬化を確実のものにす
ることが好ましい。この場合は凹凸情報転写用液晶パネ
ル部51の全てのセルを開放状態とする。
【0055】図9から図11に、この実施例によって作
成された凹凸模様プレートの例を示す。図9は、バッジ
等の例を示し、楕円形の台板41にアルファベットの”
A&B”のパターンが凹凸をもって形成された刻印面部
材42が固定されている。図10は、ドア表示板や社章
等の例を示し、台板41に直接アルファベットのパター
ンが凹凸をもって形成された刻印面部材42が固定され
ている。図11は、ネームプレートの例を示し、台板4
1に直接アルファベットのパターンが凹凸をもって形成
された刻印面部材42が固定されている。
【0056】なお、図9に示すバッジや図10に示すド
ア表示板や社章や図11に示すネームプレート等のいず
れの場合であっても、その視認性を高めるために、紫外
線硬化樹脂層42bと、ベース層42a及び又は台板4
1との色を異なるようにすることは好ましい。また、ド
アの取付け枠体等に廊下側に向かって垂直に取り付けら
れるルームナンバープレートのような場合には、片面だ
けでなく、両面に凹凸模様が形成されることがある。
【0057】以上のように、上記実施例によれば、ネガ
フィルムを作成する作業が不要であり、また、原画に相
当する情報をキー入力部11等を用いて容易に作成でき
る分だけ、凹凸模様プレートの作成専門家以外の者でも
簡単かつ短時間で所望の凹凸模様プレートを作成するこ
とができる。
【0058】また、図3及び図4は基本的な処理の流れ
を示したものであるが、実施例は情報処理構成を備えて
いるので、途中において、凹凸模様プレート本体の大き
さ(従って凹凸模様の大きさ)や凹凸模様の属性を変更
するようなことも容易に対応できる。同様な理由によ
り、凹凸模様プレートの大きさは異なるが、凹凸模様が
相似形の各種の凹凸模様プレートを1回の凹凸模様情報
の入力処理によって得ることができる。
【0059】さらに、上記実施例においては、凹凸模様
を構成する凸部になる部分に硬化によって残る紫外線硬
化樹脂層42bを適用しているので、凹凸模様転写用液
晶パネル部51の各セルをオンオフ設定する際に、入力
された凹凸模様情報を変換することが不要であり、すな
わち、逆字処理(鏡文字化処理)を行なうことが不要で
あり、情報処理の負担は少ない。
【0060】なお、本発明は、この第1実施例のものに
も限定されるものではなく、この第1実施例に関連する
変形実施例のいくつかを例示すると以下の通りである。
【0061】(1) 対物レンズ52をズームレンズで
構成して対物レンズ52の機能によって凹凸模様の拡大
縮小を行なうようにしても良い。この場合、ズームレン
ズの一部のレンズを移動させる駆動系が必要となる。な
お、光学系による処理で拡大縮小した方が、ビットマッ
プ方式による情報処理で拡大縮小する場合に比べて凹凸
模様の輪郭線の円滑化を達成でき、また、ラインマップ
方式による情報処理で拡大縮小する場合に比べて処理時
間を短縮化することができ、さらに、変倍率を自由に設
定することができる。
【0062】(2) 硬化樹脂層42bの所定流体によ
る洗浄工程を行なう構成部分をも凹凸模様プレート作成
機45に設けるようにしても良い。例えば、硬化処理
(凹凸情報転写処理)が終了した凹凸模様プレート本体
40を移動させて、その先端部を、収容容器に収容され
ている所定液体に侵漬させて硬化部分以外を自動的に除
去するようにしても良い。
【0063】(3) 対物レンズ52を省略し、凹凸模
様プレート本体40の紫外線硬化樹脂層42bを凹凸模
様転写用液晶パネル部51の表面に直接接触させて凹凸
模様部分を硬化させるようにしても良い。
【0064】(4) 台板41と別体になっている刻印
面部材42だけを凹凸模様プレート作成機45に装着し
て紫外線硬化樹脂層42bの硬化処理を行なうものであ
っても良い。この場合、台板41又は刻印面部材42の
一方に、通常は剥離紙で被覆されている接着層を設け
て、台板41と刻印面部材42との接着を容易にしてお
くことが好ましい。
【0065】(5) 本発明の一部構成要素として、市
販の情報処理装置を適用するようにしても良い。例え
ば、凹凸情報転写用光学構成部以外の情報処理構成とし
て、ワードプロセッサやパーソナルコンピュータやテー
プ印刷装置を適用し、ケーブルを介して、凹凸模様転写
用液晶パネル部51の各セルに対するオンオフ情報など
を与えたりしても良い。
【0066】(6) 表示用液晶装置34と凹凸模様転
写用液晶パネル部51とを1個の液晶装置によって実現
しても良い。
【0067】例えば、図6に示すように、液晶装置51
(34)として紫外線及び可視光を透過できるものを適
用すると共に、放物面鏡を備えた紫外線照射光源501
と可視光照射光源502とを別個に設け、揺動するミラ
ー503によって、表示装置として機能するときには可
視光照射光源502から照射された可視光で液晶装置5
1をバックライトし、凹凸情報転写時には、紫外線照射
光源501から照射された紫外線で液晶装置51をバッ
クライトするようにしても良い。又は、図7に示すよう
に液晶装置51(34)として紫外線及び可視光を透過
できるものを適用すると共に紫外線照射光源501と可
視光照射光源502とを放物面鏡504を共通にして設
け、表示装置として機能するときには可視光照射光源5
02から照射されミラー505で反射された可視光で液
晶装置51をバックライトし、凹凸情報転写時には、紫
外線照射光源501から照射されミラー505で反射さ
れた紫外線で液晶装置51をバックライトするようにし
ても良い。
【0068】(7) 凹凸模様転写用液晶パネル部51
を1次元構成のものとし、副走査方向については刻印面
部材42もしくは凹凸模様転写用液晶パネル部51の移
動によって凹凸模様の転写を行なうようにしても良い。
【0069】図8に後者の例を示す。光源部510には
内部に不図示の放物面鏡を備えた紫外線照射光源が内蔵
され、前記紫外線照射光源によって照明された1次元液
晶パネル部が設けられている。図8において、黒くハッ
チングされた部分が紫外線を通さないセルを表してい
る。光源部510はベルト512に固定されており、ベ
ルト512はガイド枠515によって所定の間隔に固定
された2つのローラ513、514に張り渡されてい
る。ローラ513、514の一方は不図示の駆動手段に
よって回転駆動されベルト512に固定された光源部5
10を図の左右方向すなわち副走査方向に移動させる。
【0070】(8) 硬化樹脂層42bとして、紫外線
以外の物理的要因によって硬化するものを適用すること
ができる。例えば、可視光硬化樹脂や熱硬化樹脂を用い
ることができる。可視光硬化樹脂を用いる場合には、可
視光硬化樹脂層を可視光カット剥離紙で被覆した状態で
凹凸模様プレート本体40を配布し、凹凸情報転写処理
の際にのみその剥離紙を剥離するようにすることが好ま
しい。また、熱硬化樹脂を用いる場合には、凹凸模様転
写用液晶パネル部51に代えて、熱転写プリンタ等で採
用されている発熱制御素子を1次元又は2次元状に配置
したパネル部を適用すると共に、変形実施例(3)のよ
うに硬化樹脂層を直接パネル部に接触させることを要す
る。
【0071】(9) 刻印面を構成する樹脂として、紫
外線の照射によって崩壊する樹脂のように所定の物理刺
激が加わった部分の方が所定液体で除去できるものを適
用するようにしても良い。
【0072】(10) 凹凸模様の入力方法として、画
像読取だけを可能にしても良く、キー入力だけを可能に
しても良い。例えば、画像読取だけを行なう凹凸模様プ
レート形成装置において、画像読取部が読み取った画像
情報をそのまま凹凸模様転写用液晶パネル部に与えるよ
うにしても良く、この場合、CPU自体を省略したり、
又はCPUによる入力制御及び転送制御を省略したりす
ることもできる。
【0073】次に、本発明の第2の実施例に係る凹凸模
様プレート形成装置を図12から図15を参照しながら
詳述する。
【0074】この実施例は第1の実施例と異なり、走査
光線を用いて凹凸模様プレートのパターンを刻印面部材
42上に形成するようにしたものである。
【0075】この実施例の凹凸模様プレート形成装置
は、第1の実施例と同様に凹凸模様プレート本体と凹凸
模様プレート作成機とからなり、凹凸模様プレート作成
機は、大きくは、図13に示す電気的構成部(情報処理
部と凹凸情報転写制御部とになっている)と、図12に
示す凹凸情報転写用光学的構成部から構成されている。
なお、図12は凹凸模様プレート本体の構成も示してい
る。凹凸模様プレート形成装置の外観構成例は第1の実
施例の図3に示されたものと同様である。図14は、こ
の実施例における凹凸模様プレート作成のための基本的
な処理を示すフローチャートである。
【0076】まず、この実施例の電気的構成部を図13
を参照しながら説明する。
【0077】この電気的構成部は第1の実施例と同様に
入力部10、制御部20及び出力部30から構成されて
いる。入力部10、制御部20は第1の実施例と同様で
あるので詳細の構成は省略する。
【0078】出力部30は、後述する凹凸情報転写用光
学的構成部の各部を駆動制御する光学的構成部駆動回路
群35と、表示装置34の駆動回路33とから構成され
ており、各駆動回路35、33は制御部20の制御下で
対応する構成部分を駆動する。なお、光学的構成部駆動
回路群35は、種々の駆動回路からなっているが、ここ
ではまとめて示している。光学的構成部の要素の内に
は、後述するように、駆動制御が必要な構成要素が種々
あり、実際上は、その各構成要素毎に駆動回路は存在す
る。
【0079】次に、凹凸情報転写用光学的構成部及び凹
凸模様プレート本体の構成を図12を参照しながら説明
する。
【0080】凹凸模様プレート本体40は、第1の実施
例と同様の構造である。なお、図示しない凹凸模様プレ
ート本体40の取付機構は、図12に示すY方向(副走
査方向)に所定ピッチ(ラインピッチ)で移動可能とな
されている。
【0081】凹凸情報転写用光学的構成部は、紫外線照
射レーザ光源60と、ビーム集光器61と、光スイッチ
62と、ビーム拡大器63と、シリンダレンズ64と、
ポリゴンミラー65と、fθレンズ66と、対物レンズ
67とから構成されており、各要素はこの順序で配置さ
れている。
【0082】紫外線照射レーザ光源60は、図示しない
駆動回路(図13で符号35で示される回路参照)によ
って制御部20が出力を指示している期間の間、紫外線
レーザビームを発振出力するものである。このように出
力されたレーザビームは、ビーム集光器61によって集
束されて光スイッチ62に入射される。この光スイッチ
62は、図示しない駆動回路(図13で符号35で示さ
れる回路参照)によってレーザビームを断続するもので
あり、その制御指令は制御部20が発する。なお、この
光スイッチ62は、紫外線照射レーザ光源60自身が制
御信号に応じてレーザビームの出力、非出力を制御でき
る、すなわちパルス的にレーザービームを出力するタイ
プのものである場合には省略できる。断続されたレーザ
ビームは、ビーム拡大器63によって所定のスポット形
状を有するようになされた後、さらに、シリンダレンズ
64によってポリゴンミラー65の反射によるスポット
形状の変更が補償されてポリゴンミラー65に入射され
る。
【0083】ポリゴンミラー65は、図示しない駆動回
路(図13で符号35で示される回路参照)及び駆動機
構(モータ)68によって定速度で回転されるものであ
り、断続されている直進レーザビームを、周知のよう
に、X方向(主走査方向)に偏向走査させるものであ
る。ポリゴンミラー65の回転も制御部20の制御下で
行なわれ、上述した光スイッチ62による断続動作と同
期して行なわれる。ポリゴンミラー65によって反射さ
れた走査レーザビームは、例えばトロイダルレンズ構成
のfθレンズ66によって、照射対象物(紫外線硬化樹
脂層42b)上での走査速度が一定になるように変換さ
れた後、例えば2重球面レンズ構成の対物レンズ67を
介して、この対物レンズ67の焦平面に表面が一致して
いる紫外線硬化樹脂層42bに照射される。
【0084】従って、光スイッチ62によるレーザビー
ムの断続を凹凸模様の所定方向(主走査方向)の1ライ
ン分の情報に応じて行なうと共に、凹凸模様プレート本
体40(従って紫外線硬化樹脂層42b)を副走査方向
に1ライン分だけずらせて同様なことを繰返すことによ
り、紫外線硬化樹脂層42bの凹凸模様に応じた部分だ
けに選択的に紫外線を照射させることができる。すなわ
ち、凹凸模様を紫外線硬化樹脂層42bに対して転写す
ることができる。
【0085】次に図14に従って動作を説明する。図5
のフローチャートと同様にしてステップ200で装着さ
れている凹凸模様プレート本体40の妥当性が確認され
ると、光スイッチ62を閉成させた状態で紫外線照射レ
ーザ光源60の発振を開始させ、また、ポリゴンミラー
65の回転を開始させ、さらに、初期位置に設定されて
いる凹凸模様プレート本体40を副走査方向に駆動する
機構を動作可能状態にするなど、凹凸情報転写用光学的
構成部を動作可能状態とする(ステップ212)。レー
ザ発振やポリゴンミラー65の回転等が安定すると、凹
凸模様プレート種類に応じた走査ライン総数Nを求める
と共に、ライン位置パラメータiを初期値(1)にする
(ステップ213)。
【0086】そして、今対象となっている凹凸模様のラ
インiの画像データ(2値データ)を取出してポリゴン
ミラー65の回転に同期して光スイッチ62をオンオフ
制御し、ラインiの凹凸模様を紫外線硬化樹脂層42b
のラインiの位置に走査照射させ、そのラインi上を部
分的に硬化させる(ステップ214)。なお、紫外線硬
化樹脂層42bが1回の走査によっては十分に硬化でき
ない場合には、同一ラインの走査を複数回繰返すように
しても良い。ラインiに対する走査転写処理(硬化処
理)が終了すると、全てのラインに対する走査転写処理
が終了していないことを確認して、凹凸模様プレート本
体40を1ライン分だけ移動させると共に、ラインパラ
メータiを1インクリメントして上述のステップ214
に戻る(ステップ215、216)。
【0087】このようなライン単位の転写処理(硬化処
理)を繰返すことにより、やがて全てのラインに対する
処理が終了し、ステップ215で肯定結果が得られ、こ
のときには、CPU21は、転写処理が終了したこと
や、凹凸模様プレート本体40の紫外線硬化樹脂層42
bを所定液体(水)で洗浄することを指示したメッセー
ジを表示装置34に表示して一連の凹凸模様の転写処理
を終了する(ステップ217)。
【0088】凹凸模様プレート作成者が、硬化処理後の
凹凸模様プレート本体40の紫外線硬化樹脂層42bを
所定液体で洗うことによって、凹凸模様以外の部分が除
去されて凹凸模様を構成する凹凸が形成されて凹凸模様
プレートが完成する。
【0089】この第2の実施例によっても、凹凸模様プ
レートの作成専門家以外の者でも簡単かつ短時間で所望
の凹凸模様プレートを作成することができる等、第1の
実施例と同様な効果を得ることができる。
【0090】なお、本発明は、この実施例及び既述した
実施例のものにも限定されるものではなく、この第2の
実施例に関連する変形実施例のいくつかを例示すると以
下の通りである。
【0091】(11) 副走査方向の転写を、凹凸模様
プレート本体40を移動させるのではなく、レーザ光源
60から対物レンズ67に至る光学系部分の全体を移動
させることで実行させるようにしても良い。
【0092】また、図15に示すように副走査方向に角
度が変化する首振りミラー69を設けて対物レンズ67
を通過したレーザ光線を凹凸模様プレート本体40上の
副走査方向に走査するようにしても良い。
【0093】(12) 凹凸模様の拡大縮小を、情報処
理によらずに、光学処理によって行なうようにしても良
い。例えば、ポリゴンミラー65の定速回転速度の変更
や、光スイッチ62の断続の基本周期の変更や、副走査
方向の送り量の変更を適宜組み合わせることで凹凸模様
の拡大縮小を行なうことができる。
【0094】次に、本発明の第3の実施例に係る凹凸模
様プレート形成装置を図16から図19を参照しながら
詳述する。
【0095】この実施例は、刻印面部材42に紫外線を
透過しない組成のインクを用いて凹凸模様を印刷転写し
た後、紫外線を照射するようにしたものである。
【0096】この実施例の凹凸模様プレート形成装置
は、凹凸模様プレート本体と凹凸模様プレート作成機と
からなり、凹凸模様プレート作成機は、大きくは、図1
7に示す電気的構成部(情報処理部や凹凸情報転写制御
部など)と、図16に示す機構的光学的構成部(印刷部
や光線照射部など)とから構成されている。なお、図1
6は凹凸模様プレート本体の構成も示している。また、
図18はインクリボンの平面図であり、図19はこの実
施例の制御部が実行する基本的な処理を示すフローチャ
ートである。
【0097】この電気的構成部は第1の実施例と同様に
入力部10、制御部20及び出力部30から構成されて
いる。入力部10、制御部20は第1の実施例と同様で
あるので、詳細の構成の説明は省略する。
【0098】まず、出力部30は、後述する機構的光学
的構成部の各部を駆動制御する機構的光学的構成部駆動
回路群35’と、表示装置34の駆動回路33とから構
成されており、各駆動回路35’、33は制御部20の
制御下で対応する構成部分を駆動する。なお、機構的光
学的構成部駆動回路群35’は、種々の駆動回路からな
っているが、ここではまとめて示している。機構的光学
的構成部の要素の内には、後述するように、駆動制御が
必要な構成要素が種々あり、実際上は、その各構成要素
毎に駆動回路は存在する。
【0099】図16に示す機構的光学的構成部は、大き
くは、印刷構成と紫外線照射構成とからなっている。
【0100】印刷構成は、例えば熱転写方式に従うもの
であり、紫外線硬化樹脂層42bを印刷対象物としてい
るものである。印刷構成は、可動型印刷ヘッド70と、
インクリボン71と、インクリボン71の供給リール7
2と、巻取リール73と、インクリボン71の進行方向
変換用のローラ74、75などからなっている。
【0101】可動型印刷ヘッド70は、制御部20から
の制御下で、発熱駆動回路(図17に符号35’で示す
回路参照)が駆動動作したときに発熱してインクリボン
71のインクを紫外線硬化樹脂層42bに転写させるも
のであり、また、制御部20からの制御下で、移動駆動
回路(図17に符号35’で示す回路参照)が駆動動作
したときに移動を行なうものである。なお、この実施例
の場合、可動型印刷ヘド70の印刷待機中のホームポジ
ションPは、紫外線硬化樹脂層42bと後述する紫外線
照射光源76とを結ぶ領域から離れた位置に選定され、
後述する照射動作を邪魔しないようになされている。
【0102】インクリボン71は、図18の平面図に示
すように、紫外線に対する透光性を有するシート部材7
1a上に選択的にインク71bが付着されて構成されて
おり、また、図示しないインクリボン位置検出センサに
よって検出されて紫外線硬化樹脂層42bに対向する領
域がインク付着領域R1かそれ以外の透光領域R2かを
識別させるためのマーク71cが設けられている。ここ
で、インク71bは、紫外線の透過を阻止するもの(例
えば黒)に選定されている。また、インク付着領域R1
の大きさは、例えば、最大の凹凸模様プレート本体40
の紫外線硬化樹脂層42bの面積に等しく又は大きくな
されており、透光領域R2の大きさはインク付着領域R
1の大きさに等しく又は大きくなされている。
【0103】なお、凹凸模様プレート本体40の取付け
構造にもよるが、シート部材71aに対して凹凸模様プ
レート本体40から押圧力が加わるので、一般的なイン
クリボンのシート部材の材質より垂直方向の押圧力に対
する耐性が高いものを適用することが好ましい。
【0104】紫外線照射構成としては、例えば螢光灯構
成の紫外線照射光源76が例えば固定的に設けられてお
り、制御部20によって点灯及び消灯が制御される。な
お、照射光を紫外線硬化樹脂層42b上に集光させるよ
うなレンズ系やミラー系が適宜設けられていても良い。
【0105】上述した図17に示す電気的構成部と図1
6に示す機構的光学的構成部とを有する凹凸模様プレー
ト形成装置は、例えば、第1の実施例の図3に示すよう
な外観を有する。
【0106】次に動作を図19を用いて説明する。第
1、第2の実施例と同様にステップ200で装着されて
いる凹凸模様プレート本体40の妥当性が確認される
と、インクリボン71をインク付着領域R1が紫外線硬
化樹脂層42bに重ね合わされるように移動させた後、
印刷ヘッド70を駆動して、凹凸模様を白黒反転、鏡像
反転したイメージに応じた紫外線硬化樹脂層42bの部
分にインク71bを付着させる(ステップ222、22
3)。次いで、インクリボン71を透光領域R2が紫外
線硬化樹脂層42bに重ね合わされるように移動させた
後、紫外線照射光源76を所定時間点灯させる(ステッ
プ224、225)。
【0107】そして最後に、CPU21は、転写処理が
終了したことや、凹凸模様プレート本体40の紫外線硬
化樹脂層42bを所定液体(水)で洗浄することなどを
指示したメッセージを表示装置34に表示して一連の凹
凸模様の転写処理を終了する(ステップ226)。
【0108】凹凸模様プレートの作成者が、このような
転写処理後の凹凸模様プレート本体40の紫外線硬化樹
脂層42bを所定液体で洗うことによって、凹凸模様以
外の部分が除去されて凹凸模様を構成する凹凸が形成さ
れ、また、この洗浄の際に付着しているインク71bも
除去されて凹凸模様プレートが完成する。
【0109】なお、この後に凹凸模様プレート本体40
を再度凹凸模様プレート作成機に取り付けて紫外線を照
射させ、樹脂硬化を確実のものにすることは好ましい。
【0110】従って、第3の実施例によれば、凹凸模様
プレートの作成者がネガフィルムを作成することが不要
であり、また、原画に相当する情報をキー入力部11を
用いて容易に作成できる分だけ、凹凸模様プレートの作
成専門家以外の者でも簡単かつ短時間で所望の凹凸模様
プレートを作成することができる。
【0111】また、上記実施例によれば、紫外線硬化樹
脂層42bに直接インク71bを付着させて紫外線を照
射するようにしたので(付着したインク形状がネガフィ
ルムに相当する)、ネガフィルム等の中間部材を介して
紫外線を照射する場合に比べて、凹凸模様を正確に転写
することができる。
【0112】なお、本発明は、この実施例及び既述した
実施例のものにも限定されるものではなく、この第3の
実施例に関連する変形実施例のいくつかを例示すると以
下の通りである。
【0113】(13) 刻印面部材42の紫外線硬化樹
脂層42bに対する印刷処理を、印刷ヘッド70を移動
させるのではなく、刻印面部材42側を移動させて固定
ヘッドで行なうようにしても良い。
【0114】(14) インクリボンの供給をロール状
のものではなく、刻印面の大きさにカットされたシート
状のもので行なうようにしても良い。この場合、凹凸模
様の転写後に、そのインクシートを排出することによ
り、インクリボンに上述のような透光領域R2を設ける
必要がなくなる。
【0115】(15) 印刷方式は熱転写方式に限定さ
れず、インクジェット方式やワイヤドット方式を適用す
るようにしても良い。インクジェット方式を適用した場
合には、インクリボンの引き回しが不要である分装置を
小形化できると思われる。
【0116】次に、本発明の第4の実施例に係る凹凸模
様プレート形成装置を図20から図22を参照しながら
詳述する。
【0117】この実施例は第3の実施例のように刻印面
部材42に凹凸模様プレート模様を直接印刷するのでは
なく、凹凸模様に応じて部分的に紫外線を透過するよう
に印刷処理されたフィルムを通して刻印面部材42bに
紫外線を照射するようにしたものである。
【0118】この実施例の凹凸模様プレート形成装置
は、凹凸模様プレート本体と凹凸模様プレート作成機と
からなり、凹凸模様プレート作成機は、大きくは、第3
の実施例の図17に示す電気的構成部と基本的に同じ電
気的構成部と、図20に示す機構的光学的構成部(印刷
部や光線照射部など)とから構成されている。なお、図
20は凹凸模様プレート本体の構成も示している。さら
に、図21は、この実施例の制御部が実行する基本的な
処理を示すフローチャートである。
【0119】この第4実施例の電気的構成部は、第3の
実施例の図17に示す電気的構成部と基本的に同じなの
で、その説明を省略する。
【0120】そこで、機構的光学的構成部の構成を、図
20を参照しながら説明する。図20に示す機構的光学
的構成部は、大きくは、印刷構成と紫外線照射構成とか
らなっている。
【0121】印刷構成は熱転写方式に従うものであり、
固定型印刷ヘッド80と、プラテンローラ81と、イン
クリボン82と、印刷紙リボン83と、供給リール84
と、巻取リール85と、インクリボン82の進行方向変
換用のローラ86、87などからなっている。
【0122】この第4実施例の供給リール84には、イ
ンクリボン82及び印刷紙リボン83が重ね合わされて
巻回されており、これらリボンが重ね合わされた状態で
供給リール84から引き出されて、印刷ヘッド80及び
プラテンローラ81間の印刷位置に進む。
【0123】印刷ヘッド80は、制御部20からの制御
下で、不図示の発熱駆動回路が駆動動作したときに発熱
してインクリボン82のインクを印刷紙リボン83に転
写させるものである。
【0124】ここで、熱転写方式のインクリボン82に
おいては、転写された部分はインクがなくなって透明と
なる。すなわち、転写後のインクリボン82は、紫外線
を透過できる部分(インクが除去された部分)と紫外線
の透過を阻止する部分(インクが残っている部分)とか
らなる。そこで、第4の実施例においては、凹凸模様を
印刷処理し、凹凸模様に応じた部分が透明となった転写
後のインクリボン82をネガフィルムとして利用するこ
ととした。
【0125】印刷ヘッド80及びプラテンローラ81で
なる印刷部を通過した重ね合わされた状態のインクリボ
ン82及び印刷紙リボン83はローラ86に達し、この
ローラ86(及びこのローラ86に関連して設けられて
いるリボン分離機構)によってインクリボン82及び印
刷紙リボン83が分離される。
【0126】分離されたインクリボン82は、凹凸模様
プレート本体40の紫外線硬化樹脂層42bの直下を通
過した後、ローラ87によって進行方向が変更され、巻
取リール85によって巻き取られるようになされてい
る。なお、紫外線硬化樹脂層42bの凹凸模様に応じた
部分を硬化させるための後述する凹凸模様の光学的転写
処理の際には、凹凸模様に応じた部分が透明になってい
るインクリボン82の領域(ネガフィルム)が紫外線硬
化樹脂層42bの直下に位置した状態でインクリボン8
2は停止している。
【0127】一方、分離された凹凸模様が印刷された印
刷紙リボン83は、排出開口部88から凹凸模様プレー
ト作成機の外部に引き出され、図示しない手動式又は自
動式のカッタによって切断される。このように切断され
た印刷紙部分は、凹凸模様の確認に利用される。
【0128】紫外線照射構成としては、例えば螢光灯構
成の紫外線照射光源90が固定的に設けられており、制
御部20によって点灯及び消灯が制御される。また、図
示しない進退動機構によって進退動する透明板91が、
インクリボン82を挾んで、刻印面部材42の紫外線硬
化樹脂層42bの反対側に設けられている。すなわち、
紫外線照射光源90から射出された紫外線が、透明板9
1及びインクリボン82を介して紫外線硬化樹脂層42
bに達するようになされている。透明板91は、進動位
置でネガフィルムとして機能するインクリボン82と紫
外線硬化樹脂層42bとの密着性を高め、退動位置でイ
ンクリボン82の走行を邪魔をしないようになされてい
る。
【0129】透明板91のインクリボン82の進行方向
の両端部は、例えば丸められており、接触時においてイ
ンクリボン82を傷付けないようになされている。ま
た、透明板91の丸められている両端部は、一般面より
僅かに突出しており、透明板91が進動してインクリボ
ン82を刻印面部材42と接触させる際に、テンション
を高めて密着性を増すように機能する。
【0130】なお、照射光を紫外線硬化樹脂層42b上
に集光させるようなレンズ系やミラー系が、紫外線照射
光源90及び透明板91間に適宜設けられていても良
い。
【0131】また、凹凸模様プレート本体40の取付け
構造にもよるが、インクリボン82には大きな押圧力が
加わるので、一般的なインクリボンのシート部材の材質
より垂直方向の押圧力に対する耐性が高いシート部材に
よってインクリボン82を形成することが好ましい。
【0132】次に、動作を図21を用いて説明する。既
述の実施例と同様にステップ200で装着されている凹
凸模様プレート本体40の妥当性が確認されると、印刷
ヘッド80及び両リボンの走行機構などを駆動して凹凸
模様の印刷処理を実行し、インクリボン82にネガフィ
ルムとして機能する部分を形成させる(ステップ23
2)。
【0133】その後、凹凸模様が印刷された印刷紙リボ
ン83を排出切断すると共に、ネガフィルム機能部分を
紫外線硬化樹脂層42bに密着させて光学的な転写準備
を完了し、表示装置34に凹凸模様の最終確認を求める
メッセージを表示して光学的転写の実行有無を指示する
ことを促し、それに応じて凹凸模様プレートの作成者が
キー入力部11に対して行なった指示内容を判別する
(ステップ233、234)。例えば、凹凸模様プレー
トの作成者は、切断排出された印刷紙リボン83の凹凸
模様に応じて、大きさや文字形状などが所望の凹凸模様
となっているかの最終確認を行ない、妥当な場合に光学
的転写を指示し、妥当でない場合に転写処理の強制終了
を指示する。なお、凹凸模様の入力時に表示装置34で
表示させた凹凸模様と、刻印面部材42に形成させよう
として印刷処理した凹凸模様とは、大きさや文字間ピッ
チなど多少異なっていることが多い。
【0134】強制終了が指示されると、CPU21は一
連の転写処理を直ちに終了する。これに対して、光学的
転写が指示されると、CPU21は、紫外線照射光源9
0を所定時間点灯させる(ステップ235)。
【0135】そして最後に、CPU21は、転写処理が
終了したことや、凹凸模様プレート本体40の紫外線硬
化樹脂層42bを所定液体(例えば水)で洗浄すること
などを指示したメッセージを表示装置34に表示して一
連の凹凸模様の転写処理を終了する(ステップ23
6)。
【0136】凹凸模様プレートの作成者が、このような
転写処理後の凹凸模様プレート本体40の紫外線硬化樹
脂層42bを所定液体で洗うことによって、凹凸模様以
外の部分が除去されて凹凸模様を構成する凹凸が形成さ
れ、凹凸模様プレートが完成する。
【0137】なお、この後に凹凸模様プレート本体40
を再度凹凸模様プレート作成機に取り付けて紫外線を照
射させ、樹脂硬化を確実のものにすることは好ましい。
【0138】従って、第4の実施例によっても、凹凸模
様プレートの作成者がネガフィルムを作成することが不
要であり、また、原画に相当する情報をキー入力部11
を用いて容易に作成できる分だけ、凹凸模様プレートの
作成専門家以外の者でも簡単かつ短時間で所望の凹凸模
様プレートを作成することができる。
【0139】次に、第4の実施例の一変形例である第5
の実施例を図22を参照しながら詳述する。ここで、図
22は、第5の実施例の機構的光学的構成部(印刷部や
光線照射部など)を示すものであり、上述した図22と
の同一、対応部分には同一符号を付して示している。
【0140】この第5の実施例も、第4の実施例と同様
に、印刷処理を利用して自動的にネガフィルムを作成す
ることに特徴を有するものであり、ネガフィルムとして
機能するリボンが異なることが第4の実施例との最も大
きな相違点である。なお、電気的構成部は第4の実施例
とほぼ同様であり、以下では、機構的光学的構成部を中
心として第5の実施例を説明する。
【0141】図22において、第5の実施例の印刷紙リ
ボン83は透明シートによって形成されており(この点
からは紙という表現は妥当でないかもしれない)、印刷
処理を通じて、凹凸模様が転写された後も外部に排出さ
れることなく、インクリボン82と共に走行し、ローラ
92を経てローラ93に達する。ローラ93は、図示し
ないリボンの分離機構などを関連して有するものであ
り、インクリボン82及び印刷紙リボン83を分離す
る。分離され進行方向が変更されたインクリボン82
は、巻取リール85によって巻き取られる。
【0142】これに対して、直進分離しれた印刷紙リボ
ン83は、凹凸模様プレート本体40の紫外線硬化樹脂
層42bの直下を通過した後、ローラ94によって進行
方向が変更され、巻取リール95によって巻き取られる
ようになされている。なお、紫外線硬化樹脂層42bの
凹凸模様に応じた部分を硬化させるための後述する凹凸
模様の光学的転写処理の際には、凹凸模様が白黒反転印
刷された印刷紙リボン83の領域が紫外線硬化樹脂層4
2bの直下になるように印刷紙リボン83は停止され
る。
【0143】この第5実施例の紫外線照射構成は第4実
施例の紫外線照射構成と同様であるが、印刷紙リボン8
3を挾んで紫外線硬化樹脂層42bと対向している点が
第4の実施例とは異なる。
【0144】CPU21が実行する処理も第4の実施例
と同様であり、その説明は省略する。なお、印刷する凹
凸模様画像は、第4の実施例の印刷する凹凸模様画像と
白黒反転している。
【0145】この第5の実施例によっても、印刷処理を
通じてネガフィルム(印刷紙リボン83の一部)を自動
的に作成し、直ちに紫外線硬化樹脂層42bへの転写を
実行するようにしたので、第4の実施例と同様な効果を
得ることができる。
【0146】なお、本発明は、第4、第5の実施例及び
既述した実施例のものにも限定されるものではなく、第
4、第5の実施例に関連する変形実施例のいくつかを例
示すると以下の通りである。
【0147】(16) 印刷処理を、固定印刷ヘッド8
0ではなく可動ヘッドで行なうようにしても良い。
【0148】(17) 印刷方式は熱転写方式に限定さ
れず、インクジェット方式やワイヤドット方式を適用す
るようにしても良い。なお、第4の実施例に対してはイ
ンクジェット方式は適用できない。
【0149】(18) 第5の実施例については、印刷
処理後の印刷紙リボン83を排出切断して保存できるよ
うにし、後日、これを紫外線照射構成に取り付けて再度
利用できるようにしても良い。
【0150】(19) 上記第4、第5の実施例では、
ネガフィルムと紫外線硬化樹脂層42bとを密着させて
凹凸模様を転写させるものを示したが、ネガフィルムと
紫外線硬化樹脂層42bとを離間させ、その間に対物レ
ンズ等の光学系を設けて凹凸模様を転写させるようにし
ても良い。
【0151】(20) 上記第4、第5の実施例におい
ては、ネガフィルムに相当するインクリボン又は印刷紙
リボンを、連続リボン状のまま照射位置に搬送するもの
を示したが、所定長さに切断して照射位置に搬送するよ
うにしても良い。
【0152】(21) 上記実施例においては、印刷位
置(ネガフィルムの作成位置)が紫外線を照射するネガ
フィルムの位置(紫外線照射位置)から離れているもの
を示したが、例えば、可動する印刷ヘッド及びプラテン
ローラなどを適用して紫外線照射位置で印刷するように
しても良い。
【0153】(22) 透明板91を固定し、凹凸模様
プレート本体40を進退動させることでネガフィルムと
刻印面部材とを密着させるようにしても良い。
【0154】次に、本発明の第6の実施例に係る凹凸模
様プレート形成装置を図23から図25を参照しながら
詳述する。
【0155】この実施例は、第4、第5の実施例の凹凸
模様に応じて部分的に紫外線を透過するフィルムの代わ
りに熱可逆性透光率変化フィルムを通して刻印面部材4
2に紫外線を照射するようにしたものである。
【0156】この実施例の凹凸模様プレート形成装置
は、凹凸模様プレート本体と凹凸模様プレート作成機と
からなり、凹凸模様プレート作成機は、大きくは、第3
の実施例の図17に示す電気的構成部と同様な構成を有
する電気的構成部と、図23に示す機構的光学的構成部
(ネガフィルム作成部や光線照射部など)とから構成さ
れている。なお、図23は凹凸模様プレート本体の構成
も示している。図24は、熱可逆性透光率変化フィルム
の温度−透光率特性の一例を示す特性曲線図である。図
25はこの実施例の制御部が実行する基本的な処理を示
すフローチャートである。
【0157】この実施例の電気的構成部は第3の実施例
の図17に示す電気的構成部と同様な構成を有するの
で、その説明を省略する。図23に示す機構的光学的構
成部は、大きくは、ネガフィルム作成消去構成と紫外線
照射構成とからなっている。
【0158】ネガフィルム作成消去構成は、熱可逆性透
光率変化フィルム100と、4個のローラ98a〜98
dと、ネガフィルム作成用のサーマルヘッド85と、プ
ラテンローラ86と、ネガフィルム消去用のヒートロー
ラ97とからなっている。
【0159】この実施例の熱可逆性透光率変化フィルム
100は、無端のものであって4個のローラ98a〜9
8dに掛け渡されて所定方向(時計回り方向)に巡回で
きるようになされている。熱可逆性透光率変化フィルム
100は、例えば、室温において透光状態と非透光状態
(紫外線に対して)とを取り得るものであり、図24に
示すように、透光状態から非透光状態への遷移D−E−
Aも、非透光状態から透光状態への遷移A−B−C−D
も、加熱及び自然冷却によって行なうことができるもの
である。
【0160】最近、表示文字が黒色の熱可逆性情報表示
フィルムが提案されており、このような熱可逆性情報表
示フィルムを、実施例の熱可逆性透光率変化フィルム1
00に適用する。
【0161】ネガフィルム作成用のサーマルヘッド85
及びプラテンローラ86間には、例えば、透光状態にあ
る熱可逆性透光率変化フィルム100が走行されてく
る。サーマルヘッド85は、例えば、熱転写印刷方式に
従うサーマルヘッドと同様なものであり、制御部20の
制御下で、発熱駆動回路(図示せず)によって駆動され
たサーマルヘッド85のドット素子が発熱して、熱可逆
性透光率変化フィルム100の凹凸模様の背景に応じた
部分が選択的に非透光状態に変化させるようにする。な
お、透光状態にある熱可逆性透光率変化フィルム100
を含む領域が、ネガフィルムとして機能する部分とな
る。
【0162】一方、ネガフィルム消去用のヒートローラ
97には、透光状態の部分及び非透光状態の部分が混在
した熱可逆性透光率変化フィルム100が走行されてく
る。このヒートローラ97は、このローラを通過した熱
可逆性透光率変化フィルム100の部分を全て透光状態
にするものである。すなわち、ネガフィルムとして機能
した部分をなくすものである。
【0163】紫外線照射構成としては、例えば螢光灯構
成の紫外線照射光源90が固定的に設けられており、制
御部20によって点灯及び消灯が制御される。また、図
示しない進退動機構によって進退動する透明板91が、
熱可逆性透光率変化フィルム100を挾んで、刻印面部
材42の紫外線硬化樹脂層42bの反対側に設けられて
いる。すなわち、紫外線照射光源90から射出された紫
外線が、透明板91及び熱可逆性透光率変化フィルム1
00を介して紫外線硬化樹脂層42bに達するようにな
されている。透明板91は、進動位置でネガフィルムと
して機能する熱可逆性透光率変化フィルム100と紫外
線硬化樹脂層42bとの密着性を高め、退動位置で熱可
逆性透光率変化フィルム100の走行を邪魔をしないよ
うになされている。透明板91の熱可逆性透光率変化フ
ィルム100の進行方向の両端部は、例えば丸められて
おり、接触時において熱可逆性透光率変化フィルム10
0を傷付けないようになされている。また、透明板91
の丸められている両端部は、一般面より僅かに突出して
おり、透明板91が進動して熱可逆性透光率変化フィル
ム100を刻印面部材42と接触させる際に、テンショ
ンを高めて密着性を増すように機能する。
【0164】なお、照射光を紫外線硬化樹脂層42b上
に集光させるようなレンズ系やミラー系が、紫外線照射
光源90及び透明板91間に適宜設けられていても良
い。
【0165】次に動作を図25を用いて説明する。既述
の実施例と同様にステップ200で装着されている凹凸
模様プレート本体40の妥当性が確認されると、サーマ
ルヘッド85及び熱可逆性透光率変化フィルム100の
走行機構などを駆動し、熱可逆性透光率変化フィルム1
00の凹凸模様に応じた部分だけを透光状態にしてネガ
フィルムとして機能する部分を形成させる(ステップ2
42)。
【0166】その後、熱可逆性透光率変化フィルム10
0のネガフィルム機能部分を、刻印面部材42の直下に
走行させた後、ネガフィルム機能部分を紫外線硬化樹脂
層42bに密着させて光学的な転写準備を完了させる
(ステップ243)。CPU21は、紫外線照射光源9
0を所定時間だけ点灯させ、所定時間の点灯が終了する
と、CPU21は、転写処理が終了したことや、凹凸模
様プレート本体40の紫外線硬化樹脂層42bを所定液
体(水)で洗浄することなどを指示したメッセージを表
示装置34に表示する(ステップ244、245)。
【0167】そして最後に、熱可逆性透光率変化フィル
ム100のネガフィルム機能部分を、ヒートローラ97
の位置を通過させて全面透光状態に戻して一連の凹凸模
様の転写処理を終了する(ステップ246)。
【0168】凹凸模様プレートの作成者が、このような
転写処理後の凹凸模様プレート本体40の紫外線硬化樹
脂層42bを所定液体で洗うことによって、凹凸模様以
外の部分が除去されて凹凸模様を構成する凹凸が形成さ
れ、凹凸模様プレートが完成する。
【0169】この第6の実施例によっても、印刷処理を
通じてネガフィルム(熱過逆性透光率変化フィルム10
0の一部)を自動的に作成し、直ちに紫外線硬化樹脂層
42bへの転写を実行するようにしたので、第4、第5
の実施例と同様な効果を得ることができる。
【0170】ところで、凹凸模様プレートの作成時にお
いて、プレートに外枠(囲み枠)を入れたいと要求され
ることがある。しかし、凹凸模様プレート作成者が、外
枠を有する凹凸模様を入力することは時間及び手間がか
かるものであった。そこで、所望する凹凸模様が囲み枠
を有するものであっても、凹凸模様プレートの作成者が
外枠を除いた凹凸模様を入力すれば済むことは、入力を
短時間かつ簡単に行なうことができて好ましい。
【0171】第7の実施例の凹凸模様プレート形成装置
は、このような要求に応えたものである。この第7の実
施例は、第1から第6の実施例を少し変形するだけでど
の実施例においても適用できる。
【0172】外枠を自動的に凹凸模様に付与する態様と
しては、以下のよな4種類がある。すなわち、(A)凹
凸模様に外枠を付加しないことを指示する外枠禁止指示
手段を設け、この外枠禁止指示手段が凹凸模様に外枠を
付加しないことを指示している場合を除き、情報処理手
段が、取込んだ凹凸模様に自動的に外枠を付加して最終
的な凹凸模様とする。(B)凹凸模様に外枠を付加しな
いことを指示する外枠禁止指示手段を設け、この外枠禁
止指示手段が凹凸模様に外枠を付加しないことを指示し
ている場合を除き、所定物理特性の印加手段が、樹脂支
持部材の樹脂層に対して印加処理する際に外枠を付加し
て印加処理する。(C)凹凸模様に外枠を付加するか否
かを指示する外枠指示手段を設け、この外枠指示手段が
凹凸模様に外枠を付加することを指示している場合に、
情報処理手段が取込んだ凹凸模様に自動的に外枠を付加
して最終的な凹凸模様とする。(D)凹凸模様に外枠を
付加するか否かを指示する外枠指示手段を設け、この外
枠指示手段が凹凸模様に外枠を付加することを指示して
いる場合に、所定物理特性の印加手段が樹脂支持部材の
樹脂層に対して印加処理する際に外枠を付加して印加処
理する。
【0173】これら4つの態様から選択された一つの態
様を第1から第6の実施例に適用することにより、上記
要求に応えることができる。
【0174】以下、第7の実施例を図26から図28を
参照しながら詳述する。この実施例の凹凸模様プレート
形成装置は、凹凸模様プレート本体と凹凸模様プレート
作成機とからなり、凹凸模様プレート作成機は、大きく
は、図27に示す電気的構成部(情報処理部や凹凸情報
転写制御部など)と、第1から第6の実施例に示された
機構的光学的構成部から選択された機構部とから構成さ
れている。
【0175】図27に示す電気的構成部は、基本的に第
1から第6の実施例に示されたものと同じであるが、外
枠オフ指示部14が新たに設けられている。キー入力部
11の外枠オフ指示部14は、この実施例で初めて設け
られたものである。この実施例の場合、凹凸模様プレー
トの作成者によって入力された凹凸模様には、後述する
ように自動的に外枠を付加するようになされており、外
枠オフ指示部14は外枠の自動付加を禁止する場合に操
作されるものであり、例えば、これから作成しようとす
る1個の凹凸模様プレートに対してのみ有効な指示であ
る。外枠オフ指示部14は、例えば自動復帰形のプッシ
ュボタンで実現される。
【0176】図28は、本実施例の凹凸模様プレート形
成装置の外観例を示す斜視図である。 この外観例にお
いては、操作パネル面にはキー入力部11と表示用液晶
装置33と凹凸模様プレート本体40の取り付け構造5
5とが適宜の市に配置され、画像読取部12はケーブル
を介して凹凸模様プレート作成機に接続されている。
(なお、参照符号14は電源接続部である。)次に、図
26を参照しながら、CPU21が中心として行なう凹
凸模様情報の取込処理の一例を説明する。
【0177】例えば、キー入力部11によって凹凸模様
情報の取込処理が指示されると、CPU21は、ROM
22に格納されている図26に示す凹凸模様情報の取込
処理プログラムを開始し、まず、表示装置33に凹凸模
様プレート種類情報を表示させ、キー入力部11から凹
凸模様プレート作成者が選択した凹凸模様プレート種類
の情報を取込む(ステップ300)。
【0178】次に、CPU21は、表示装置33に、外
枠が必要ない場合には外枠オフ指示部14を操作した
後、凹凸模様情報の入力をキー入力で行なうかイメージ
入力で行なうかを指示すること、必要ならば直ちに凹凸
模様情報の入力をキー入力で行なうかイメージ入力で行
なうかを指示することを求めるメッセージを表示させ、
凹凸模様プレートの作成者による操作情報を取込んでそ
の内容を判断する(ステップ301〜303)。外枠オ
フ指示部14が操作された場合には、外枠オフフラグを
セットして凹凸模様情報の入力方法の判断に進む(ステ
ップ303)。
【0179】凹凸模様情報の入力方法としてイメージ入
力が選択されると、画像読取部12に原稿をセットして
画像読取部12を起動することを求めるメッセージを表
示装置33に表示させ、画像読取部12が読み取った画
像データを取込む(ステップ304)。そして、その読
み取った画像と、指示された凹凸模様プレート種類に係
る刻印面の外形輪郭とを表示装置33に重畳表示させ、
読取り画像の内で凹凸模様に用いる部分の指定を求め、
指示された凹凸模様部分を取込む(ステップ305)。
例えば、凹凸模様プレートの作成者がキー入力部11の
カーソルキーを操作すると、指示された凹凸模様プレー
ト種類に係る刻印面の外形輪郭表示をその方向に移動さ
せ、キー入力部11の確定キーを操作すると、その時点
の刻印面の外形輪郭表示によって囲繞されている読取り
画像の部分が凹凸模様として指定されたものとして取込
む。
【0180】その後、外枠オフフラグの値を確認し(ス
テップ306)、外枠の付与を拒否していない場合に
は、そのときの凹凸模様プレート種類等に応じて定まる
外枠を取込んだ凹凸模様に追加して最終的な凹凸模様イ
メージを得て表示装置33に表示させて凹凸模様情報の
取込処理を終了する(ステップ307、308)。これ
に対して、外枠オフフラグの値が外枠の付与を拒否して
いる場合(セットされている場合)には、外枠オフフラ
グをリセットして、他の凹凸模様の取込時にも基本的に
は外枠を付加するようにし、その後、取込んだ凹凸模様
をそのまま最終的な凹凸模様イメージとして表示装置3
3に表示させて凹凸模様情報の取込処理を終了する(ス
テップ309、308)。
【0181】以上のように、第7の実施例によれば、外
枠を拒否する場合だけ指示を行ない、指示がなければ自
動的に外枠を付与するようにしたので、外枠を有する凹
凸模様プレートの凹凸模様を次々と入力する場合の作成
効率を高いものにすることができる。
【0182】図29にこの実施例のよって作成した凹凸
模様プレートの斜視図を示す。凹凸模様プレートの周囲
には外枠700が形成されている。
【0183】なお、本発明は、この実施例及び既述した
実施例のものにも限定されるものではなく、この第7の
実施例に関連する変形実施例のいくつかを例示すると以
下の通りである。
【0184】(23) 第7の実施例においては、凹凸
模様を取込んだ際に外枠を自動的に付加するものを示し
たが、凹凸模様の取込み時には外枠の付加処理を実行せ
ずに、ネガフィルムの作成時(上記実施例について言う
と刻印面部材42への印刷処理時)に外枠の付加処理を
行なうようにしても良い。
【0185】(24) 第7の実施例においては、外枠
を付加を前提とし、付加しない場合だけ指示するものを
示したが、ディップスイッチ等によって外枠の付加又は
拒否の指示を同程度の重みで指示できるようにしても良
い。また、各凹凸模様毎に外枠を付加するか否かを指示
できるようにしても良い。
【0186】(25) 外枠の自動付加機能を、凹凸模
様の入力方法として画像読取方法だけを採用している凹
凸模様プレート形成装置や、凹凸模様の入力方法として
キー入力方法だけを採用している凹凸模様プレート形成
装置に設けるようにしても良い。
【0187】上述の第1、第3、第4、第5、第6の実
施例では、装置本体に設けられた画像読取装置を有する
凹凸模様プレート形成装置の場合、画像読取装置に割か
れる空間が大きいと共に、刻印面部材42の照射構成が
占める空間も大きく、凹凸模様プレート形成装置が大
型、高価なものになってしまうという不都合が生じてい
る。また、画像読取構成を有する場合には、全体として
の部品点数も多くなり、その結果、故障の発生率が高く
なってしまうという問題もあった。
【0188】第8の実施例は、以上の点を考慮してなさ
れたものであり、情報処理手段として少なくとも画像読
取装置を備えた凹凸模様プレート形成装置を提供するも
のであり、画像読取装置の光源部と、光線照射手段の光
源部とに、同一の光源部を併用させたことを特徴とす
る。
【0189】以下、第8実施例を図30を参照しながら
詳述する。なお、第8実施例の凹凸模様プレート形成装
置は、機構的光学的構成部に特徴を有するものであり、
そこで、機構的光学的構成部を中心に説明し、電気的構
成部の説明は第4の実施例(図17参照)を代表して引
用することにし、詳細説明は省略する。
【0190】第8実施例の凹凸模様プレート形成装置
は、凹凸模様の取込構成として画像読取構成だけを備え
たものであり、図31に示すような外観構成を有する。
【0191】図31において、凹凸模様プレート形成装
置本体1は、凹凸模様プレート本体40に対する光線照
射構成部2と、原画(凹凸模様)を読取る画像読取構成
部3と、光線照射構成部(凹凸模様光学的転写部)2や
画像読取構成部3の動作を起動させるスイッチ群4とを
備えている。
【0192】図32は、図31におけるI−I線に沿う
光線照射構成部2の概略断面図であり、以下、この図3
2を参照して、光線照射構成部2の構成を説明する。光
線照射構成部(凹凸模様光学的転写部)2は、大きく
は、印刷構成と紫外線照射構成とからなっている。
【0193】印刷構成は基本的には図20に示す本発明
の第4の実施例と同じである。従って図20と同一の符
号で示したものは同一の構成要素である。すなわち、固
定型印刷ヘッド80と、プラテンローラ81と、インク
リボン82と、印刷紙リボン83と、供給リール84
と、巻取リール85と、インクリボン82の進行方向変
換用のローラ86、87などからなっている。
【0194】供給リール84には、インクリボン82及
び印刷紙リボン83が重ね合わされて巻回されており、
これらリボンが重ね合わされた状態で供給リール84か
ら引き出されて、印刷ヘッド80及びプラテンローラ8
1間の印刷位置に進む。
【0195】印刷ヘッド80は、図示しない制御部から
の制御下で発熱してインクリボン82のインクを印刷紙
リボン83に転写させるものである。
【0196】ここで、熱転写方式のインクリボン82に
おいては、転写された部分はインクがなくなって透明と
なる。すなわち、転写後のインクリボン82は、紫外線
を透過できる部分(インクが除去された部分)と紫外線
の透過を阻止する部分(インクが残っている部分)とか
らなる。そこで、凹凸模様を印刷処理し、凹凸模様に応
じた部分が透明となった転写後のインクリボン82をネ
ガフィルムとして利用することとしている。
【0197】印刷ヘッド80及びプラテンローラ81で
なる印刷部を通過した重ね合わされた状態のインクリボ
ン82及び印刷紙リボン83はローラ86に達し、この
ローラ86(及びこのローラ86に関連して設けられて
いるリボン分離機構)によってインクリボン82及び印
刷紙リボン83が相互に分離される。
【0198】分離されたインクリボン82は、凹凸模様
プレート本体40の紫外線硬化樹脂層42bの直下を通
過した後、ローラ87によって進行方向が変更され、巻
取リール85によって巻き取られるようになされてい
る。なお、紫外線硬化樹脂層42bの凹凸模様に応じた
部分を硬化させるための凹凸模様の光学的転写処理の際
には、凹凸模様に応じた部分が透明になっているインク
リボン82の領域(ネガフィルム)が紫外線硬化樹脂層
42bの直下に位置した状態でインクリボン82は停止
している。
【0199】一方、分離された凹凸模様が印刷された印
刷紙リボン83は、排出開口部88から凹凸模様プレー
ト形成装置本体1の外部に引き出され、図示しない手動
式又は自動式のカッタによって切断される。このように
切断された印刷紙部分は、凹凸模様の確認に利用され
る。また、切断された印刷紙部分を、凹凸模様プレート
本体40の頂部に張り付けることにより、当該凹凸模様
プレート本体40がどのような刻印面を有するものであ
るかを視認させることができる。
【0200】紫外線照射構成としては、例えば螢光灯構
成の照射光源90がX方向に進退動する可動機構51上
に設けられており、図示しない制御部によって点灯及び
消灯が制御される。また、図示しない進退動機構によっ
て上下動する透明板91が、インクリボン82を挾ん
で、刻印面部材42の紫外線硬化樹脂層42bの反対側
に設けられている。すなわち、照射光源90から射出さ
れた光線(紫外線)が、透明板91及びインクリボン8
2を介して紫外線硬化樹脂層42bに達するようになさ
れている。透明板91は、上動位置でネガフィルムとし
て機能するインクリボン82と紫外線硬化樹脂層42b
との密着性を高め、下動位置でインクリボン82の走行
を邪魔をしないようになされている。
【0201】図33は、図31におけるII−II線に沿う
画像読取構成部3の概略断面図であり、以下、この図3
3を参照して画像読取構成部3の構成を説明する。
【0202】画像読取構成部3は、記載面が下に向けら
れた原画(凹凸模様)を載置する透明の原画載置板31
0を備えている。この原画載置板310の面積及び形状
は、例えば、当該凹凸模様プレート形成装置本体1が取
扱うことができる最大の凹凸模様プレート本体40の刻
印面部材42の面積及び形状にほぼ等しく選定されてい
る。揺動する蓋体311が原画載置板310を閉成した
時には、読取り用光線が外部に漏れないようになされて
おり、読取り画像の品質が確保されるようになされてい
る。
【0203】原画載置板310の下方には、上述したX
方向に進退動する可動機構510上に搭載された、照射
光源90と1次元光電変換センサ312とが設けられて
いる。1次元光電変換センサ312は、照射光源90か
ら射出された光線の原画載置板310上の原画からの反
射光を受光し、光電変換して原画情報(凹凸模様情報)
をシリアルな電気信号として図示しない電気的処理構成
部に与えるものである。
【0204】図30は、蓋体311が開放され(図30
では省略)、凹凸模様プレート本体40が装着されてい
ない状態の凹凸模様プレート形成装置本体1の概略平面
図を示すものである。
【0205】この図30に示すように、可動機構510
上に搭載された1次元光電変換センサ312は画像読取
構成部3の下方のみで延長されている。しかし、可動機
構510上に搭載された照射光源90は、光線照射構成
部2及び画像読取構成部3の両者に亘って延長されてお
り、画像読取のための光源部として、また、刻印面部材
42への光線照射のための光源部として併用されるよう
になされている。刻印面部材42への光線照射時に、照
射光源90は固定位置に位置決めされていても良い。な
お、照射光源90を固定した場合には、リフレクタ(反
射板)を設けて光線が発散するようにするとより効果的
である。
【0206】ここで、照射光源90は、射出光線に紫外
線及び可視光の両者を含むことが好ましく、刻印面部材
42への光線照射のための光源部としては紫外線が有効
に機能し、画像読取のための光源部として可視光が有効
に機能する(読取りを紫外線で行なうものも考えられ
る)。
【0207】以上のような各部からなる凹凸模様プレー
ト形成装置では、以下のような手順によって、凹凸模様
プレートを作成する。
【0208】まず、凹凸模様プレート作成者は、原画載
置板310に所望する凹凸模様が記載された原画を記載
面を下向きにして載置した後蓋体311を閉成し、読取
り指示スイッチ(符号4参照)を押下して画像読取りを
指示する。これにより、画像読取構成部3が動作して画
像の読取りが実行され、読取られた画像情報(凹凸模様
情報)が一旦図示しないメモリに記憶される。この読取
り時には、当然に照射光源90も機能する。
【0209】次に、凹凸模様プレートの作成者は、ネガ
フィルム作成指示スイッチ(符号4参照)を押下して、
ネガフィルムとして機能する部分の作成を指示する。こ
れにより、一旦記憶された凹凸模様情報に基づく印刷処
理が印刷ヘッド80によって実行され、ネガフィルムと
同様な凹凸模様を有する印刷紙83が外部に排出される
と共に、ネガフィルムとして機能するインクリボン82
の部分が凹凸模様プレート本体40の刻印面部材42の
直下まで搬送される。
【0210】排出された印刷紙83によって凹凸模様プ
レート本体40に具体化される凹凸模様を確認した凹凸
模様プレートの作成者は、凹凸模様プレート本体40を
凹凸模様プレート形成装置本体1に装着した後、刻印面
部材照射指示スイッチ(符号4参照)を押下して、刻印
面部材42への凹凸模様の光学的転写を指示する。この
とき、透明板91が上動してネガフィルムとして機能す
るインクリボン82と紫外線硬化樹脂層42bとを密着
させ、その後、照射光源90が所定時間発光する。な
お、照射光源90がX方向に徐々に移動していくように
しても良い。
【0211】このような照射によって、刻印面部材42
の紫外線硬化樹脂層42bの照射部分(凹凸模様部分)
は硬化する。例えば、照射中には、図示しない例えばL
ED構成の照射中表示ランプを点灯させ、所定時間の照
射終了時にはこのランプを消灯する。このような消灯に
よって照射終了を知得した凹凸模様プレートの作成者
は、凹凸模様プレート本体40を凹凸模様プレート形成
装置本体1から取り外し、その紫外線硬化樹脂層42b
を所定液体によって洗浄し、硬化部分以外の樹脂部分を
取り除いて凹凸模様プレートとしての凹凸刻印面を完成
させる。
【0212】なお、この後、再度凹凸模様プレート本体
40を凹凸模様プレート形成装置本体1に装着して光線
照射を実行させて硬化部分の固定、すなわち凹凸模様の
固定を確実なものとするようにしても良い。
【0213】従って、第8の実施例によれば、照射光源
90を、画像読取構成部3及び光線照射構成部(凹凸模
様光学的転写部)2の光源部として併用するようにした
ので、部品数削減による高信頼性を達成でき、また、光
源部の駆動構成等の共通化による装置の小形化を達成す
ることができる。
【0214】次に、第8の実施例の変形例である本発明
による凹凸模様プレート形成装置の第9の実施例を図面
を参照しながら詳述する。なお、第9の実施例の印刷構
成は基本的には図16に示す本発明の第3の実施例と同
じである。従って図16と同一の符号で示したものは同
一の構成要素である。
【0215】第9の実施例の凹凸模様プレート形成装置
も、凹凸模様の取込構成として画像読取構成だけを備え
たものであり、図34に示すような外観構成を有する。
なお、図34において、既述した図面との同一、対応部
分には同一符号を付して示している。
【0216】図34において、凹凸模様プレート形成装
置本体1は、凹凸模様プレート本体40に対する光線照
射構成部2と、原画を読取る画像読取構成部3と、光線
照射構成部(凹凸模様光学的転写部)2や画像読取構成
部3の動作を起動させるスイッチ群4とを備えており、
これらがX方向の1直線上に並んでいる。
【0217】図35は、図34における III−III 線に
沿う光線照射構成部2及び画像読取構成部3の概略断面
図であり、この図35に示すように、画像読取構成部3
の構成は第8の実施例と同様である。
【0218】光線照射構成部2は、照射光源90と、X
方向に進退動する可動機構71上に搭載された印刷ヘッ
ド70とから構成されている。この印刷ヘッド70は、
インクジェット方式に従うものであり、凹凸模様プレー
ト本体40の紫外線硬化樹脂層42bに直接印刷を行な
う(インクを付着させる)。従って、紫外線硬化樹脂層
42bに付着されたインクがネガフィルムとして機能す
る。この第9実施例において、照射光源90を搭載した
可動機構510は、光線照射構成部2及び画像読取構成
部3に亘って移動可能となされている。
【0219】以上の構成を有する第9実施例において
も、凹凸模様プレートを作成する手順は、第8実施例と
同様であり、その説明は省略する。
【0220】従って、この第9の実施例によっても、照
射光源90を、画像読取構成部3及び光線照射構成部
(凹凸模様光学的転写部)2の光源部として併用するよ
うにしたので、部品数削減による高信頼性を達成でき、
また、光源部の駆動構成等の共通化による装置の小形化
を達成することができる。
【0221】なお、本発明は、第8、第9の実施例及び
既述した他の実施例のものにも限定されるものではな
く、第8、第9の実施例に関連する変形実施例を例示す
ると以下の通りである。また、既述していない、第1〜
第9実施例に共通して関連する変形実施例を例示すると
以下の通りである。
【0222】(26) 画像読取だけでなく、文字入力
によっても凹凸模様情報を入力できる凹凸模様プレート
形成装置に第8、第9の実施例の特徴構成を適用するこ
とができる。
【0223】(27)画像読取による凹凸模様の取込処
理とネガフィルム機能部分の作成処理とを時分割で行な
うものを示したが、これら処理をほぼ同時に並行的に行
なうようにしても良い。このようにした場合には、画像
読取によるデータを直ちにネガフィルム機能部分の作成
部に転送すれば良く、凹凸模様情報を格納するメモリを
省略でき、又は、メモリとして容量が少ないもの(2〜
3ライン分程度)を適用できる。このようにした場合で
あっても、画像読取のための光線照射と、刻印面部材へ
の光線照射とのタイミングは違うものとなり、上記第
8、第9の実施例のように、照射光源を併用することが
できる。
【0224】
【発明の効果】以上のように、本発明の凹凸模様プレー
ト形成装置によれば、樹脂支持部材としての刻印面部材
は、所定の物理的刺激が加わった部分が他の部分と異な
る特性に変化し、いずれか一方の部分が所定流体との作
用によって除去できる部材を一方の端部に備えており、
スキャナ等によって取込まれた凹凸模様情報をその部材
に転写させるようにしたので、凹凸模様プレートの作成
専門家以外でも簡単かつ短時間で所望の文字等の凹凸を
備えた凹凸模様プレートを作成できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例の凹凸情報転写用光学的構成部
を示すブロック図である。
【図2】 第1の実施例の電気的構成部を示すブロック
図である。
【図3】 第1から第6の実施例の凹凸模様プレート形
成装置の外観構成例を示す斜視図である。
【図4】 第1の実施例の凹凸模様情報の取込処理を説
明するフローチャートである。
【図5】 第1の実施例の刻印面部材への刻印面模様の
転写処理を説明するフローチャートである。
【図6】 第1の実施例の光源の一変形例の概略断面図
である。
【図7】 第1の実施例の光源の他の一変形例の概略断
面図である。
【図8】 第1の実施例の凹凸模様転写用液晶パネル部
の一変形例の概略斜視図である。
【図9】 第1の実施例で作成された凹凸模様プレート
の例(その1)を示す斜視図である。
【図10】 第1の実施例で作成された凹凸模様プレー
トの例(その2)を示す斜視図である。
【図11】 第1の実施例で作成された凹凸模様プレー
トの例(その3)を示す斜視図である。
【図12】 第2の実施例の凹凸情報転写用光学的構成
部を示すブロック図である。
【図13】 第2の実施例の電気的構成部を示すブロッ
ク図である。
【図14】 第2の実施例の凹凸模様プレート作成のた
めの基本的な処理を示すフローチャートである。
【図15】 第2の実施例の変形例の凹凸情報転写用光
学的構成部を示すブロック図である。
【図16】 第3の実施例の凹凸情報転写用光学的構成
部を示すブロック図である。
【図17】 第3の実施例の電気的構成部を示すブロッ
ク図である。
【図18】 第3の実施例のインクリボンの平面図であ
る。
【図19】 第3の実施例の実施例の制御部が実行する
基本的な処理を示すフローチャートである。
【図20】 第4の実施例の凹凸情報転写用光学的構成
部を示すブロック図である。
【図21】 第4の実施例の実施例の制御部が実行する
基本的な処理を示すフローチャートである。
【図22】 第5の実施例の凹凸情報転写用光学的構成
部を示すブロック図である。
【図23】 第6の実施例の凹凸情報転写用光学的構成
部を示すブロック図である。
【図24】 第6の実施例の熱可逆性透光率変化フィル
ムの温度−透光率特性の一例を示す特性曲線図である。
【図25】 第6の実施例の制御部が実行する基本的な
処理を示すフローチャートである。
【図26】 第7の実施例の制御部が実行する基本的な
処理を示すフローチャートである。
【図27】 第7の実施例の電気的構成部を示すブロッ
ク図である。
【図28】 第7の実施例の凹凸模様プレート形成装置
の外観構成例を示す斜視図である。
【図29】 第7の実施例によって作成した凹凸模様プ
レートの斜視図である。
【図30】 第8の実施例の凹凸模様プレート形成装置
の外観構成例を示す平面図である。
【図31】 第8の実施例の凹凸模様プレート形成装置
の外観構成例を示す斜視図である。
【図32】 図31におけるI−I線に沿う光線照射構
成部2の概略断面図である。
【図33】 図31におけるII−II線に沿う画像読取構
成部3の概略断面図である。
【図34】 第9の実施例の凹凸模様プレート形成装置
の外観構成例を示す斜視図である。
【図35】 図34における III−III 線に沿う光線照
射構成部2及び画像読取構成部3の概略断面図である。
【符号の説明】
10…入力部、20…制御部、21…CPU、22…R
OM、23…RAM、30…出力部、40…凹凸模様プ
レート本体、42…刻印面部材、42b…紫外線硬化樹
脂層、45…凹凸模様プレート作成機、50…紫外線照
射光源、51…凹凸模様転写用液晶パネル部、52…対
物レンズ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09F 7/00 A 7610−5G (72)発明者 渡邊 健二 東京都千代田区東神田2丁目10番18号 株 式会社キングジム内 (72)発明者 市川 智之 東京都千代田区東神田2丁目10番18号 株 式会社キングジム内 (72)発明者 谷口 雄一郎 東京都千代田区東神田2丁目10番18号 株 式会社キングジム内 (72)発明者 会田 智恵子 東京都千代田区東神田2丁目10番18号 株 式会社キングジム内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台板上に凹凸模様を形成する凹凸模様プ
    レート形成装置において、 上記凹凸模様の情報を生成する凹凸模様情報発生手段
    と、 外部から物理的刺激が加えられた部分の特性が変化し、
    上記物理的刺激が加えられた部分もしくは上記物理的刺
    激が加えられなかった部分のいずれか一方の部分が物理
    的または化学的作用によって除去される樹脂層が表面に
    形成された樹脂支持部材と、 上記樹脂層に対して物理的刺激を選択的に与える凹凸模
    様書込手段と、 上記凹凸模様情報発生手段が発生した凹凸模様情報に応
    じて、上記凹凸模様書込手段を制御して上記樹脂支持部
    材の上記樹脂層表面の上記凹凸模様情報に応じた位置に
    上記物理的刺激を与える凹凸模様転写制御手段とを備え
    たことを特徴とした凹凸模様プレート形成装置。
  2. 【請求項2】 上記凹凸模様情報発生手段は、予め凹凸
    模様が形成されたシートから上記凹凸模様を読み取り上
    記凹凸模様情報を発生する手段であることを特徴とする
    請求項1に記載の凹凸模様プレート形成装置。
  3. 【請求項3】 上記凹凸模様情報発生手段は、コード情
    報入力手段と、コード情報に応じたパターン情報を発生
    させるパターン情報発生手段を備えることを特徴とする
    請求項1に記載の凹凸模様プレート形成装置。
  4. 【請求項4】 予め定められたパターン情報を格納する
    パターン情報格納手段と、上記凹凸模様情報発生手段か
    らの凹凸模様情報を合成して出力する画像合成手段とを
    備えることを特徴とする請求項1に記載の凹凸模様プレ
    ート形成装置。
  5. 【請求項5】 上記パターン情報格納手段には上記凹凸
    模様情報発生手段によって作成された模様画像を取り囲
    む枠パターンのパターン情報が格納されていることを特
    徴とする請求項4に記載の凹凸模様プレート形成装置。
  6. 【請求項6】 上記画像合成手段による画像合成を行な
    うか否かを指示する指示手段を備えたことを特徴とする
    請求項4に記載の凹凸模様プレート形成装置。
  7. 【請求項7】 上記樹脂層が、所定波長範囲の光線の受
    光によって物理的または化学的特性を変化させるもので
    あることを特徴とする請求項1に記載の凹凸模様プレー
    ト形成装置。
  8. 【請求項8】 上記凹凸模様書込手段は、少なくとも所
    定周波数成分の光線を発光する光源部と、上記凹凸模様
    転写制御手段によって制御され上記光源部からの光線を
    上記樹脂層の表面に選択的に照射する光制御手段とを備
    えることを特徴とする請求項7に記載の凹凸模様プレー
    ト形成装置。
  9. 【請求項9】 上記光制御手段は光の透過、不透過を制
    御する光透過制御素子を1次元又は2次元状に配列した
    光透過制御パネル部を備えることを特徴とする請求項8
    に記載の凹凸模様プレート形成装置。
  10. 【請求項10】 上記光源部は上記凹凸模様情報発生手
    段によって発生された上記凹凸模様情報に応じて間欠的
    に光を射出する光源であり、上記光制御手段は上記光源
    部からの光を走査する光走査部を備えることを特徴とす
    る請求項8に記載の凹凸模様プレート形成装置。
  11. 【請求項11】 上記凹凸模様書込手段は、所定波長範
    囲の光線の透過を阻止するインクを用いて上記樹脂層表
    面に上記凹凸模様情報のパターンを形成する印刷手段
    と、インク塗布後の上記樹脂層に、上記所定波長範囲の
    光線を照射する光線照射手段とを備えることを特徴とす
    る請求項7に記載の凹凸模様プレート形成装置。
  12. 【請求項12】 上記凹凸模様情報発生手段によって生
    成された上記凹凸模様情報のパターンに対応するネガフ
    ィルムを作成するネガフィルム作成手段と、作成された
    ネガフィルムを光線照射位置に位置決めするネガフィル
    ム搬送手段と、上記樹脂層に、上記所定波長範囲の光線
    を上記ネガフィルムを介して照射する光線照射手段とを
    備えたことを特徴とする請求項7に記載の凹凸模様プレ
    ート形成装置。
  13. 【請求項13】 上記ネガフィルムは、透光性を有する
    ベース部材と上記ベース部材に塗布された所定波長範囲
    の光線の透過を阻止するインク層を有し、上記ネガフィ
    ルム作成手段は上記凹凸模様情報のパターンに応じて上
    記インク層のインクを選択的に除去することを特徴とす
    る請求項12に記載の凹凸模様プレート形成装置。
  14. 【請求項14】 上記ネガフィルムは、透光性を有する
    ベース部材からなり、上記ネガフィルム作成手段は上記
    凹凸模様情報のパターンに応じて上記ベース部材に所定
    波長範囲の光線の透過を阻止するインク材を選択的に塗
    布することを特徴とする請求項12に記載の凹凸模様プ
    レート形成装置。
  15. 【請求項15】 上記ネガフィルムは、加熱処理によっ
    て非透明状態と透明状態の2つの状態の一方の状態に変
    化する熱可逆性透光率変化フィルムからなり、上記ネガ
    フィルム作成手段は上記凹凸模様情報のパターンに応じ
    て上記ネガフィルムに熱を加える加熱手段を備えること
    を特徴とする請求項12に記載の凹凸模様プレート形成
    装置。
  16. 【請求項16】上記凹凸模様情報発生手段は、光線を発
    生し上記シート上に照射する第1の光線照射手段と、上
    記シートからの反射光を受け反射光に応じた電気信号を
    発生する光電変換手段とを備え、 上記凹凸模様書込手段は、上記光電変換手段の出力信号
    に応じて上記凹凸模様情報のパターンに対応するネガフ
    ィルムを作成するネガフィルム作成手段と、作成された
    ネガフィルムを光線照射位置に位置決めするネガフィル
    ム位置決め手段と、上記樹脂層に、上記所定波長範囲の
    光線を上記ネガフィルムを介して照射する第2の光線照
    射手段とを備え、 上記第1の光線照射手段と上記第2の光線照射手段に同
    一の光源を用いたことを特徴とする請求項7に記載の凹
    凸模様プレート形成装置。
  17. 【請求項17】上記光線は、少なくとも紫外線の波長範
    囲を包含その波長範囲を有することを特徴とする請求項
    7に記載の凹凸模様プレート形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006178057A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Integrated Solutions:Kk 露光装置
JP2015064674A (ja) * 2013-09-24 2015-04-09 大日本印刷株式会社 不陸隠蔽性可視化装置、不陸隠蔽性可視化方法、プログラム、記憶媒体、エンボス版製造方法、シート製造方法

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