JP2015064674A - 不陸隠蔽性可視化装置、不陸隠蔽性可視化方法、プログラム、記憶媒体、エンボス版製造方法、シート製造方法 - Google Patents

不陸隠蔽性可視化装置、不陸隠蔽性可視化方法、プログラム、記憶媒体、エンボス版製造方法、シート製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】壁紙等のシートの不陸隠蔽性を簡単に確認可能な不陸隠蔽性可視化装置等を提供する。
【解決手段】不陸隠蔽性可視化装置1は、シートの凹凸形状の高さ情報を階調値で示すエンボス版製造用のシートハイトデータ3の階調値と、シートで被覆される被覆面の凹凸形状の高さ情報を階調値で示す被覆面ハイトデータ4の階調値を加算し、合成ハイトデータを作成する合成手段23と、合成ハイトデータが示す凹凸形状を所定の視点位置および光源位置の条件で見た場合の画像である不陸隠蔽性可視化画像を作成する可視化手段25と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、壁紙等のシートを被覆面に貼り付けた際の被覆面の不陸の見え方を可視化し、シートの不陸隠蔽性を確認可能とする不陸隠蔽性可視化装置等に関する。
壁紙等のシートの意匠として、石目柄や織物柄等、テクスチュアの凹凸形状を表面に有するものがある。このようなシートを製造するためには、例えば、テクスチュアの凹凸形状を表面に形成したエンボス版を製造し、この凹凸を樹脂等のシートに転写する。
エンボス版に凹凸形状を形成するためには、凹凸形状のデータを版下用に作成する必要がある。このデータはハイトデータと呼ばれ、テクスチュアの凹凸形状の高さ情報を階調値で表した画像データである。
近年、このようなハイトデータを用いて、壁紙等のシートの見え方を可視化する可視化装置が開発されている(特許文献1参照)。
特許文献1には、ハイトデータが示す凹凸形状に関し、仮想的に光源位置及び視線位置を設定し、各画素についてハイトデータの凹凸により生じる影(光源の光が直接反射されない領域)及びオクルージョン(視点から見えない領域)を考慮し、光源から照射された光の凹凸形状上での拡散反射と鏡面反射の各成分に応じて各画素の輝度値を求め、これを投影変換することにより、ハイトデータの凹凸形状を所定の視点位置および光源位置の条件で見た場合の画像を作成することが記載されている。
特開2011−103097号公報
ところで、壁紙等のシートが貼着される下地となる壁面や石膏ボード等の被覆面は、必ずしも平らではなく、凹凸を有している場合が多い。このように凹凸がある状態を「不陸」があると呼ぶが、シートを不陸のある被覆面に実際に貼着すると、不陸によってテクスチュアにはない凹凸形状が見えてしまうことがある。このような不陸の見え方は、不陸の形状、光源と視点の位置関係、テクスチュアの凹凸形状等の条件によって変化する。ここで、シートを貼着した際の不陸の見え方(見え難さ)を不陸隠蔽性と呼ぶ。
従来、シートの不陸隠蔽性を確認するためには、実際にシートを作製した上で不陸を有する被覆面にシートを貼り付けて、光源と視点の位置関係等の条件を変えながら肉眼で確認していた。しかしながら、このような方法では確認作業のために多くの手間とコストを要する問題があった。また、どのような条件で確認作業を行うかは確認者次第であり、基準がないために評価にばらつきがあった。さらに、特許文献1の方法は、このような不陸の見え方について考慮したものではなかった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、壁紙等のシートの不陸隠蔽性を簡単に確認可能な不陸隠蔽性可視化装置等を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するための第1の発明は、シートの凹凸形状の高さ情報を階調値で示すエンボス版製造用のハイトデータの階調値と、シートで被覆される被覆面の凹凸形状の高さ情報を階調値で示すハイトデータの階調値を加算し、合成ハイトデータを作成する合成手段と、前記合成ハイトデータが示す凹凸形状を所定の視点位置および光源位置の条件で見た場合の画像である不陸隠蔽性可視化画像を作成する可視化手段と、を備えることを特徴とする不陸隠蔽性可視化装置である。
第1の発明によれば、シートの凹凸形状を示すハイトデータと被覆面の凹凸形状を示す被覆面ハイトデータとを合成した合成ハイトデータについて、視点位置や光源位置等の所定の可視化条件で可視化処理を実行し、不陸隠蔽性可視化画像を作成する。ユーザは、この画像を用いて、シートを被覆面に貼着した際の不陸隠蔽性を、シートを製造する手間を軽減して簡単に確認できるようになり、可視化条件の変更により様々な視点位置や光源位置に関して確認作業が簡単にできる。また、不陸の形状や可視化条件を予め定めることで、確認作業時の基準を設け評価のばらつきがなくなる。これにより、エンボス版製造用のハイトデータに関し、不陸隠蔽性の高い最適なものを選択し、選択されたハイトデータに基づいてエンボス版を製造できる。エンボス版の製造には比較的大きな時間やコストがかかるが、本発明によれば予め不陸隠蔽性の高いハイトデータを選別できるため、製造したエンボス版が無駄になるリスクを低減できる。このエンボス版を用いてシート表面にエンボス加工を行ってシートを製造すれば、不陸隠蔽性が高く意匠性に優れたシートが効率よく製造できる。
前記被覆面のハイトデータは、前記被覆面に貼着された状態のシートの凹凸形状を読み取ったハイトデータの階調値から、前記シートの凹凸形状を読み取ったハイトデータの階調値を減算することにより作成されたものであることが望ましい。
これにより、被覆面とシートの間に生じる隙間の影響を含む被覆面のハイトデータを生成でき、不陸隠蔽性可視化画像の精度が高まる。
前記被覆面のハイトデータは、凸部もしくは凹部の高さと幅を含むパラメータの入力に応じて作成されたものであることが望ましい。さらに、前記凸部もしくは前記凹部の側面は傾斜し、前記パラメータとして、前記凸部もしくは前記凹部が傾斜によって拡幅もしくは縮径する幅が入力されることが望ましい。
凸部や凹部の高さや幅等のパラメータを変化させることで、多様な被覆面の不陸の表現が可能となる。また、凸部や凹部の側面を傾斜したものとすることで、前記と同様、被覆面とシートの間に生じる隙間の影響を含む被覆面のハイトデータが生成できる。
また、前記シートは壁紙であることが望ましい。
不陸を隠蔽できることは壁紙の意匠性において特に重要であり、本発明を壁紙に適用する効果は非常に大きい。
第2の発明は、コンピュータが、シートの凹凸形状の高さ情報を階調値で示すエンボス版製造用のハイトデータの階調値と、シートで被覆される被覆面の凹凸形状の高さ情報を階調値で示すハイトデータの階調値を加算し、合成ハイトデータを作成するステップと、前記合成ハイトデータが示す凹凸形状を所定の視点位置および光源位置の条件で見た場合の画像である不陸隠蔽性可視化画像を作成するステップと、を実行することを特徴とする不陸隠蔽性可視化方法である。
第3の発明は、コンピュータに、シートの凹凸形状の高さ情報を階調値で示すエンボス版製造用のハイトデータの階調値と、シートで被覆される被覆面の凹凸形状の高さ情報を階調値で示すハイトデータの階調値を加算し、合成ハイトデータを作成するステップと、前記合成ハイトデータが示す凹凸形状を所定の視点位置および光源位置の条件で見た場合の画像である不陸隠蔽性可視化画像を作成するステップと、を実行させるためのプログラムである。
第4の発明は、コンピュータに、シートの凹凸形状の高さ情報を階調値で示すエンボス版製造用のハイトデータの階調値と、シートで被覆される被覆面の凹凸形状の高さ情報を階調値で示すハイトデータの階調値を加算し、合成ハイトデータを作成するステップと、前記合成ハイトデータが示す凹凸形状を所定の視点位置および光源位置の条件で見た場合の画像である不陸隠蔽性可視化画像を作成するステップと、を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体である。
第5の発明は、コンピュータが、シートの凹凸形状の高さ情報を階調値で示すエンボス版製造用のハイトデータの階調値と、シートで被覆される被覆面の凹凸形状の高さ情報を階調値で示すハイトデータの階調値を加算し、合成ハイトデータを作成するステップと、前記合成ハイトデータが示す凹凸形状を所定の視点位置および光源位置の条件で見た場合の画像である不陸隠蔽性可視化画像を作成するステップと、を実行し、エンボス版製造手段が、前記シートのハイトデータに基づいて、彫刻またはエッチングの手法により前記シートのハイトデータが示す凹凸形状を表面に形成したエンボス版を製造することを特徴とするエンボス版製造方法である。
第6の発明は、第5の発明のエンボス版製造方法によって製造されたエンボス版を用いてシート表面にエンボス加工を施すことを特徴とするシート製造方法である。
本発明により、壁紙等のシートの不陸隠蔽性を簡単に確認可能な不陸隠蔽性可視化装置等を提供することができる。
不陸隠蔽性可視化装置1のハードウエア構成図 不陸隠蔽性可視化装置1の機能構成図 シートハイトデータ3、被覆面ハイトデータ4、合成ハイトデータを示す図 シートを被覆面に貼着した状態のハイトデータと、シートのハイトデータを示す図 被覆面ハイトデータ生成処理の流れを説明するフローチャート シート43を被覆面41に貼着した状態を示す図 不陸隠蔽性可視化処理の流れを説明するフローチャート 不陸隠蔽性可視化画像を示す図 エンボス版製造装置9Aの構成を示す図 エンボス版製造装置9Bの構成を示す図 エンボス版製造装置9Cの構成を示す図 被覆面ハイトデータ4aを示す図 被覆面ハイトデータ生成処理の流れを説明するフローチャート
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
(1.不陸隠蔽性可視化装置)
図1は、本発明の実施形態に係る不陸隠蔽性可視化装置1のハードウエア構成を示す図である。この不陸隠蔽性可視化装置1は、壁紙等のシートのハイトデータと被覆面のハイトデータを用いて、シートを被覆面に貼着して被覆した時の被覆面の不陸の見え方を不陸隠蔽性可視化画像として出力するものである。
図1に示すように、不陸隠蔽性可視化装置1は、例えば、制御部11、記憶部12、メディア入出力部13、周辺機器I/F(インタフェース)部14、通信部15、入力部16、表示部17等がバス18を介して接続されて構成された一般的なコンピュータによって実現できる。
制御部11は、CPU、ROM、RAM等により構成される。
CPUは、記憶部12、ROM、記録媒体等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス18を介して接続された各部を駆動制御する。ROMは、コンピュータのブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持する。RAMは、ロードしたプログラムやデータを一時的に保持するとともに、制御部11が各種処理を行うため使用するワークエリアを備える。
記憶部12は例えばハードディスクドライブであり、後述する処理に際して制御部11が実行するプログラムや、プログラム実行に必要なデータ、OS等が格納されている。これらのプログラムコードは、制御部11により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて実行される。
メディア入出力部13は、例えばDVDドライブ等のメディア入出力装置であり、データの入出力を行う。
周辺機器I/F部14は、周辺機器を接続させるためのポートであり、周辺機器I/F部14を介して周辺機器とのデータの送受信を行う。周辺機器との接続形態は有線、無線を問わない。
通信部15は、通信制御装置や通信ポート等を有し、ネットワークを介した他の装置等との通信を媒介する。
入力部16は、例えば、キーボード、マウス等のポインティング・デバイス、テンキー等の入力装置であり、入力されたデータを制御部11へ出力する。
表示部17は、液晶パネルやCRTモニタ等のディスプレイ装置と、ディスプレイ装置と連携して表示処理を実行するための論理回路(ビデオアダプタ等)で構成され、制御部11の制御により入力された表示情報をディスプレイ装置上に表示させる。
バス18は、各部間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
次に、図2を参照して、不陸隠蔽性可視化装置1の機能構成について説明する。図2に示すように、不陸隠蔽性可視化装置1は、被覆面ハイトデータ作成手段21、合成手段23、可視化手段25等を有し、記憶部12にシートハイトデータ3、被覆面ハイトデータ4等を記憶する。
シートハイトデータ3は、シートの表面に形成するテクスチュアの凹凸形状の高さ情報を階調値で示したエンボス版製造用の画像データである。図3(a)はシートハイトデータ3の例であり、織物柄のテクスチュアの凹凸形状が256の階調値のグレースケールで表現されている。シートハイトデータ3は、どのような方法で生成されたものでもよい。例えば、3Dスキャナ等でテクスチュアの凹凸形状を読み取ってデータ化したものでもよいし、コンピュータにより自動生成したものでもよい。
被覆面ハイトデータ4は、シートにより被覆される被覆面の凹凸形状(不陸)の高さ情報を階調値で示した画像データである。図3(b)は被覆面ハイトデータ4を模式的に示した例であり、凸部を有する被覆面の凹凸形状が256の階調値のグレースケールで表現されている。
被覆面ハイトデータ作成手段21は、不陸隠蔽性可視化装置1の制御部11が、被覆面ハイトデータ4を作成するものである。作成された被覆面ハイトデータ4は、記憶部12に記憶される。
なお、本実施形態では、円柱状の凸部を形成した被覆面に、試作したシートを実際に貼着し、このシートの表面の凹凸形状を3Dスキャナ等を用いて読み取ることにより取得したハイトデータ(図4(a)参照)と、貼着前のシートの表面の凹凸形状を3Dスキャナ等を用いて読み取ることにより取得したハイトデータ(図4(b)参照)を記憶部12に記憶しておき、前者のハイトデータの階調値から後者のハイトデータの階調値を、対応する位置にある画素同士で減算することにより、被覆面ハイトデータ4を作成する。
合成手段23は、不陸隠蔽性可視化装置1の制御部11が、シートハイトデータ3の階調値と、被覆面ハイトデータ4の階調値を、対応する位置にある画素同士で加算することにより合成し、合成ハイトデータを作成するものである。合成ハイトデータは、被覆面にシートを貼着して被覆した際の凹凸形状の高さ情報を階調値で示した画像データである。図3(c)は合成ハイトデータの例であり、シートで被覆面を被覆した際の凹凸形状が256の階調値のグレースケールで表現されている。
可視化手段25は、不陸隠蔽性可視化装置1の制御部11が、合成ハイトデータが示す凹凸形状を所定の視点位置および光源位置で見た場合の画像である不陸隠蔽性可視化画像を作成し、表示部17に表示するものである。不陸隠蔽性可視化画像を作成するには、例えば、特開2011−103097号公報に記載されるような手法を用いればよい。
特開2011−103097号公報には、前記した通り、凹凸形状の高さ情報を画素の階調値で表すハイトデータに関し、仮想的に光源位置及び視点位置を設定し、ハイトデータの凹凸により生じる影(光源の光が直接反射されない領域)及びオクルージョン(視点から見えない領域)を考慮し、光源から照射された光の凹凸形状上での拡散反射と鏡面反射の各成分に応じて各画素の輝度値を求め、これを投影変換することにより、ハイトデータの凹凸形状を所定の視点位置および光源位置で見た場合の画像を作成することが記載されている。ただし、視点位置および光源位置を設定して可視化を行う方法はこれに限らず、既知の種々の方法を用いることが可能である。
(2.被覆面ハイトデータ4の作成)
本実施形態では、まず不陸隠蔽性可視化装置1により被覆面ハイトデータ4を作成する。そこで、図5等を参照して被覆面ハイトデータ作成処理の流れについて説明する。図5は、被覆面ハイトデータ作成処理の流れを示すフローチャートであり、図の各ステップは不陸隠蔽性可視化装置1の制御部11が実行する処理である。
不陸隠蔽性可視化装置1は、前記した通り、図4(a)に示す、円柱状の凸部を設けた被覆面に実際に貼着された状態のシートの凹凸形状を3Dスキャナ(不図示)等を用いて読み取ったハイトデータを記憶部12から取得する(S11)。
また、不陸隠蔽性可視化装置1は、図4(b)に示す、被覆面に貼着しない状態で上記のシートを3Dスキャナ(不図示)等を用いて読み取ったハイトデータを記憶部12から取得する(S12)。
そして、S11で取得した被覆面に貼着された状態のシートのハイトデータの階調値から、S12で取得したシートのハイトデータの階調値を、対応する位置にある画素同士で減算することにより被覆面ハイトデータ4を作成する(S13)。被覆面ハイトデータ4は、記憶部12に記憶される。
この被覆面ハイトデータ4は、図6(a)に示すような、被覆面41にシート43を貼着した際に凸部42の周囲に生じる隙間44の形状も含んでいる。隙間44の形状はシート43の剛性に影響されるので、シート43の剛性に関する各種の物性値(材質、厚み、強度、テクスチュアの凹凸パターン等)を変化させつつ、様々なシートを用いて被覆面ハイトデータ4を生成しておくことが望ましい。凸部の形状についても、その幅や高さを様々に変化させつつ、被覆面ハイトデータ4を作成するとよい。また、凸部は円柱状に限らず、例えば角柱状でもよい。
さらに、被覆面41の不陸は、凸部だけでなく、図6(b)に示すような円柱状の空洞部分である凹部45としてもよい。この場合も上記と同様の方法で被覆面ハイトデータ4が作成でき、被覆面ハイトデータ4に、被覆面41にシート43を貼着した際に凹部45の内周に沿って生じる隙間44の形状も含んでいる。上記と同様、凹部は円柱状に限らず、例えば角柱状でもよい。
(3.不陸隠蔽性可視化処理)
次に、図7等を参照して、前記で作成された被覆面ハイトデータ4を用いた不陸隠蔽性可視化処理の流れについて説明する。図7は、不陸隠蔽性可視化処理の流れを示すフローチャートであり、図の各ステップは不陸隠蔽性可視化装置1の制御部11が実行する処理である。
不陸隠蔽性可視化装置1は、まず、記憶部12からシートハイトデータ3と被覆面ハイトデータ4を取得し、シートハイトデータ3と被覆面ハイトデータ4とを合成し、合成ハイトデータを作成する(S21)。前記したように、S21ではそれぞれのハイトデータの階調値の加算によって合成を行えばよい。また、被覆面ハイトデータ4としては、製造予定のシートの物性値と対応するシートを用いて作成された被覆面ハイトデータ4を用いることが望ましい。
そして、不陸隠蔽性可視化装置1は、光源位置や視点位置などの可視化条件のユーザ入力を受付け、合成ハイトデータについて前記した可視化処理を実行する(S22)。これにより、合成ハイトデータが示す凹凸形状を、ユーザ入力された視点位置および光源位置の条件で見た場合の画像である不陸隠蔽性可視化画像を作成する。なお、この際入力する可視化条件としては、光源の角度、強度、タイプ(平行光源やスポットライト等)を含めてもよい。可視化処理後の不陸隠蔽性可視化画像は、表示部17などで表示される。図8に、この不陸隠蔽性可視化画像の例を示す。
以上の処理は、複数の光源位置や視点位置の条件について行われ、様々な視点と光源の位置関係で見た場合の不陸隠蔽性可視化画像が作成される。また、被覆面の凸部あるいは凹部の形状が異なる複数の被覆面ハイトデータ4を用いて同様の処理が行われることが望ましく、これにより様々な不陸についてシートの不陸隠蔽性を確認し、シートの不陸隠蔽性の総合的な評価が行える。
このような不陸隠蔽性画像を用いてシートの不陸隠蔽性を評価し、不陸隠蔽性が高く意匠性に優れたシートのシートハイトデータ3が選択できる。
(4.エンボス版の製造と壁紙の製造)
以上のようにして不陸隠蔽性可視化画像を作成されたシートハイトデータ3は、エンボス版の製造に用いられる。これにより、エンボス版の製造に先立ってシートの不陸隠蔽性を評価し、優れたシートハイトデータ3を選択することができる。
図9のエンボス版製造装置9Aは、選択されたシートハイトデータ3を用いてエンボス版シリンダ100にテクスチュアの凹凸形状のエンボス彫刻を施すものである。図に示すように、エンボス版製造装置9Aは、コンピュータ91、彫刻機93、支持台101、及び回転駆動部104を備える。
コンピュータ91は、不陸隠蔽性可視化装置1として上記した手法により不陸隠蔽性可視化画像を作成し、これを基に選択された不陸隠蔽性の高いシートハイトデータ3に基づき、彫刻機93を制御する。
彫刻機93は、彫刻機制御部931、駆動部932、及び彫刻用刃(打刻刃)933を備えるエンボス版製造手段である。
彫刻機制御部931は、コンピュータ91から入力されるシートハイトデータ3に従って駆動部932を駆動し、彫刻用刃933を支持台101、101に支持されたエンボス版シリンダ100の版面に対して深さ方向に上下動するとともに、エンボス版シリンダ100の回転軸方向(図中A−A方向)に移動させる。回転駆動部104は、コンピュータ91から入力される指示に従って、支持台101、101に支持されたエンボス版シリンダ100を回転軸A−A方向を中心に回転する。
これにより、彫刻機93は、シートハイトデータ3が示すテクスチュアの凹凸形状に従った深さで金属製或いは樹脂製のエンボス版シリンダ100に彫刻を施し、テクスチュアの凹凸形状を形成する。
なお、彫刻機93は、彫刻用刃933に代えて、レーザ等を用いる方式のものでもよい。この場合、彫刻機93は、図9の駆動部932及び彫刻用刃933に代えて、走査部、レーザ発振器、及び光学ユニットを用いればよい。上記と同様にしてエンボス版シリンダ100、あるいは光学ユニットを移動させながら、シートハイトデータ3に基づく出力値のレーザビームを光学ユニットを介して照射する。これによっても、エンボス版シリンダ100にテクスチュアの凹凸形状を形成できる。
一方、図10のエンボス版製造装置9Bは、シートハイトデータ3に基づいて、エッチングの手法を用いてエンボス版シリンダ200にテクスチュアの凹凸形状を形成するものである。
エンボス版製造装置9Bは、前記と同様のコンピュータ91に加え、パターン露光装置96、腐食装置98、支持台101、及び回転駆動部104を備える。支持台101にはレジスト層をコーティングしたエンボス版シリンダ200が取り付けられている。
パターン露光装置96は、走査部961、レーザ発振器962、及び光学ユニット963を備え、腐食装置98とともにエンボス版製造手段を構成する。
パターン露光装置96は、コンピュータ91から入力されるシートハイトデータ3に従って走査部961を駆動し、光学ユニットをエンボス版シリンダ200の回転軸方向に移動させるとともに、レーザ発振器962を制御してシートハイトデータ3に従った出力値に変調する。
ここでは、所定の階調値を閾値としてシートハイトデータ3を二値化し、当該閾値を境にレーザがON/OFFになるように制御を行う。これにより、レジスト層をコーティングしたエンボス版シリンダ200の所定位置にレーザビームを照射し、露光部と非露光部とからなるパターンを形成する露光処理を行う。レジスト層としては、ポジ型レジスト、ネガ型レジストのいずれも用いることができる。ポジ型レジストの場合は、露光処理により露光部のレジスト層がゲル化する。ネガ型レジストの場合は、露光処理により露光部のレジスト層が硬化する。
露光処理が完了したエンボス版シリンダ200は、図示しない現像装置において現像と版洗浄が行われ、レジスト層のうち露光部(ポジ型レジストの場合)もしくは非露光部(ネガ型レジストの場合)が除去され、レジスト層のパターンが形成される。
その後、腐食装置98によりエンボス版シリンダ200に腐食液を作用させると、レジスト層の除去により露出した金属面の部分が腐食を受けて窪み、パターンに応じた凹凸形状が形成される。続いて洗浄処理を行い、残ったレジスト層を除去する。
その後、再度レジスト層をエンボス版シリンダ200の表面にコーティングし、以上の処理を上記の閾値を変えて繰り返す。これを複数回行うことにより、エンボス版シリンダ200の表面に複数段の凹凸形状を形成でき、これによりテクスチュアの凹凸形状をエンボス版シリンダ200の表面に形成できる。閾値としては、適当な値を予め定めておくとよい。
また、レーザビームによってレジスト層のパターンを形成する手段としては、レジスト層をコーティングしたエンボス版シリンダ200に直接描画(レジスト層を焼飛ばす)し、現像処理や洗浄処理によるレジスト層の除去を必要としないレーザ刷版装置もあり、多く用いられている。この場合のエンボス版製造装置の構成は、現像装置等を必要としない点を除いてエンボス版製造装置9Bと同様である。
この際、パターン露光装置96は、前記と同様の制御を行い、レジスト層をコーティングしたエンボス版シリンダ200の所定位置にレーザビームを照射し、露光部のレジスト層を焼き飛ばし除去してレジスト層のパターンを形成する。レーザ発振器962が発振するレーザとしては、YAGレーザやファイバーレーザを使用することができる。
その後、前記と同様の腐食処理を行いパターンに応じた凹凸形状をエンボス版に形成した後、洗浄処理により残ったレジスト層の除去を行う。これらレジスト層コーティング、露光処理、腐食処理、洗浄処理を、前記の閾値を変えて複数回繰り返すことにより、エンボス版シリンダ200の表面に複数段の凹凸形状が形成できる。
図11のエンボス版製造装置9Cは、シートハイトデータ3に基づいてフォトマスク97を製造し、これを用いてエンボス版シリンダ200にエッチングを行うことにより、テクスチュアの凹凸形状を形成するものである。
エンボス版製造装置9Cは、前記と同様のコンピュータ91に加え、パターン露光装置96、腐食装置98、98a、エンボス版露光装置99、支持台101、及び回転駆動部104を備える。支持台101にはレジスト層をコーティングしたエンボス版シリンダ200が取り付けられる。
ここでは、パターン露光装置96、腐食装置98をフォトマスク97の製造段階で利用し、このフォトマスク97を用いて、エンボス版露光装置99、腐食装置98aによりエンボス版の製造を行う。すなわち、これらの装置がエンボス版製造手段を構成している。
フォトマスク97は、基板973上に遮光膜972が形成され、更にその上にレジスト層971がコーティングされる。このような状態のフォトマスク97に対して、パターン露光装置96は、図10で説明したものと同様の方法でシートハイトデータ3の閾値に従った露光制御を行なうことにより、レジスト層971に露光部と非露光部とを形成する。その後、現像および洗浄を行って不要なレジスト層を除去してレジスト層のパターンを形成する。レジスト層が除去された部分では、遮光膜972が露出する。
続いて、腐食装置98により腐食液を作用させると、露出した遮光膜972の部分が腐食により除去される。その後、洗浄処理により残ったレジスト層を除去すると、遮光膜972のパターンを基板973上に形成したフォトマスク97が製造される。
フォトマスク97は、上記の閾値の値を変えつつ必要な数だけ製造され、それぞれエンボス版シリンダ200への露光の際に使用される。すなわち、レジスト層がコーティングされたエンボス版シリンダ200をフォトマスク97にて覆い、エンボス版露光装置99で露光することにより、フォトマスク97に形成されている遮光膜972のパターンに従った露光部及び非露光部が形成される。
続いて、図10の例と同様に現像、洗浄処理を行うことにより不要なレジスト層が除去されてエンボス版シリンダ200にレジスト層のパターンが形成される。その後、腐食装置98aや洗浄装置(不図示)を用いて腐食および洗浄処理を行うと、前記と同様に、エンボス版シリンダ200の表面に凹凸が形成され、残ったレジスト層が除去される。
フォトマスク97を交換して、レジスト層コーティング、露光、現像、洗浄(不要なレジスト層の除去)、腐食、洗浄(残ったレジスト層の除去)の処理を繰り返すことにより、エンボス版シリンダ200の表面に複数段の凹凸形状が形成でき、これによりテクスチュアの凹凸形状をエンボス版シリンダ200の表面に形成できる。
これらのエンボス版製造装置9A、9B、9Cによれば、シートハイトデータ3に基づいて、エンボス版シリンダ100、200にテクスチュアの凹凸形状を形成することが可能となる。また、このエンボス版シリンダ100、200を用いて、所望のシートにエンボス加工を施すことにより壁紙等のシートが製造できる。シートの素材は、用途に応じて決定されるが、例えば、紙、樹脂、合成皮革等を用いることができる。
以上説明したように、不陸隠蔽性可視化装置1では、シートハイトデータ3と被覆面ハイトデータ4とを合成した合成ハイトデータについて、視点位置や光源位置等の所定の可視化条件で可視化処理を実行し、不陸隠蔽性可視化画像を作成する。ユーザは、この画像を用いて、シートを被覆面に貼着した際の不陸隠蔽性を、シートを製造する手間を軽減して簡単に確認できるようになり、可視化条件を変更すれば様々な視点位置や光源位置に関して確認作業が簡単にできる。また、不陸の形状や可視化条件を定めることで、確認作業時の基準を設け評価のばらつきがなくなる。これにより、エンボス版製造用のシートハイトデータ3に関し、不陸隠蔽性の高い最適なものを選択し、選択されたシートハイトデータ3に基づいてエンボス版を製造できる。エンボス版の製造には比較的大きな時間やコストがかかるが、本実施形態によれば予め不陸隠蔽性の高いハイトデータを選別できるため、製造したエンボス版が無駄になるリスクを低減できる。このエンボス版を用いてシート表面にエンボス加工を行ってシートを製造すれば、不陸隠蔽性が高く意匠性に優れたシートが効率よく製造できる。
また、被覆面ハイトデータ4は、被覆面に貼着された状態のシートの凹凸形状を読み取ったハイトデータから、シートの凹凸形状を読み取ったハイトデータを減算することにより作成されるので、被覆面とシートの間に生じる隙間の影響を含む被覆面ハイトデータ4を簡単に生成でき、不陸隠蔽性可視化画像の精度が高まる。
なお、シートの例としては、壁面や石膏ボード等を被覆面とする壁紙に限ることなく、例えば天井や石膏ボード等を被覆面とする発泡性樹脂層を有する天井材でもよい。その他、木製や樹脂製等の基材の被覆面に貼着され、化粧板として用いられるような化粧シートでもよい。ただし、不陸を隠蔽できることは壁紙の意匠性において特に重要であり、本発明を壁紙に適用する効果は非常に大きい。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、被覆面ハイトデータにおいて第1の実施形態と異なる。不陸隠蔽性可視化装置1の構成や不陸隠蔽性可視化処理の手順など、その他の点は第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
第2の実施形態で用いる被覆面ハイトデータ4aを図12(a)、(b)に示す。図12(a)は被覆面ハイトデータ4aにおける凸部の側面を、図12(b)は凸部の平面である。
この被覆面ハイトデータ4aは、図6(a)で説明したような被覆面41の円柱状の凸部42の形状をモデル化することにより、第1の実施形態のように3Dスキャナ等を用いてシートを読み取るなどの手間を掛けずに、コンピュータ上の演算によって作成したものである。図12(a)、(b)に示すように、被覆面ハイトデータ4aは、円柱状の凸部の側面が傾斜して底部が拡幅した円錐台状にモデル化されており、側面の傾斜によって図6(a)で説明したような隙間44が表現されている。
図13は、第2の実施形態における被覆面ハイトデータ作成処理の流れを示すフローチャートである。
すなわち、ユーザが、図12(a)、(b)に示す凸部の高さ、円柱部分の直径(以下、「幅」という)、底部の拡幅部分の幅(以下、「傾斜幅」という)をパラメータとして所定の値を入力すると、不陸隠蔽性可視化装置1はこの入力を受付けて(S31)、入力された高さ、幅、傾斜幅の凸部を有する被覆面ハイトデータ4aを作成する(S32)。作成した被覆面ハイトデータ4aは記憶部12に記憶され、前記のS21、S22(図7参照)の処理に用いられる。
本実施形態では、図12(a)、(b)に示す傾斜幅の設定を行うことで、円柱状の凸部が被覆面にある場合に、シートと被覆面の間に生じる隙間(図6(a)の隙間44参照)の影響を含めることができる。傾斜幅は、前記したシートの剛性に関する各種の物性値を考慮して設定することが可能である。すなわち、剛性が低い場合には円柱状の凸部に沿ってシートが貼り付けられるので傾斜幅は小さく、逆の場合には傾斜幅は大きくなる。
あるいは、上記の物性値をユーザが入力することにより、不陸隠蔽性可視化装置1の制御部11が自動的に演算を行って傾斜幅を算出するようにしてもよい。例えばシートの厚みが大きい程剛性は高くなるので、入力された厚みの値が大きい程、傾斜幅が大きくなるような演算を行う。
また、上記では円錐台状のモデルを用いたが、凸部のモデルはこれに限らない。例えば角柱の側面が傾斜した角錐台状のモデルを用いてもよく、円柱状や角柱状のモデルを用いてもよい。
さらに、被覆面の不陸としては、図6(b)で説明したような円柱状の空洞部分である凹部45の形状を、図12(c)に示すようにモデル化してもよい。ここでは、円柱状の凹部の側面が傾斜して底部が縮径した円錐台状にモデル化されており、側面の傾斜によって図6(b)で説明したような隙間44が表現されている。
この場合も、ユーザが、図12(c)に示す凹部の高さ、円柱部分の直径(以下、「幅」という)、底部の縮径部分の幅(以下、「傾斜幅」という)をパラメータとして所定の値を入力すると、不陸隠蔽性可視化装置1はこの入力を受付けて、入力された高さ、幅、傾斜幅の凹部を有する被覆面ハイトデータ4aを作成する。
この第2の実施形態でも第1の実施形態と同様の効果が得られる。また、不陸をモデル化し、パラメータの入力に応じて被覆面ハイトデータ4aを作成することで、パラメータを変化させ、より多様な被覆面の表現が可能となる。また、上記のように凸部あるいは凹部の側面が傾斜したモデルとすることで、被覆面とシートの間に生じる隙間の影響を含む被覆面のハイトデータが生成できる。
以上、添付図面を参照して、本発明に係る不陸隠蔽性可視化装置等の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………不陸隠蔽性可視化装置
3………シートハイトデータ
4………被覆面ハイトデータ
9A、9B、9C………エンボス版製造装置
21………被覆面ハイトデータ生成手段
23………合成手段
25………可視化手段

Claims (10)

  1. シートの凹凸形状の高さ情報を階調値で示すエンボス版製造用のハイトデータの階調値と、シートで被覆される被覆面の凹凸形状の高さ情報を階調値で示すハイトデータの階調値を加算し、合成ハイトデータを作成する合成手段と、
    前記合成ハイトデータが示す凹凸形状を所定の視点位置および光源位置の条件で見た場合の画像である不陸隠蔽性可視化画像を作成する可視化手段と、
    を備えることを特徴とする不陸隠蔽性可視化装置。
  2. 前記被覆面のハイトデータは、前記被覆面に貼着された状態のシートの凹凸形状を読み取ったハイトデータの階調値から、前記シートの凹凸形状を読み取ったハイトデータの階調値を減算することにより作成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の不陸隠蔽性可視化装置。
  3. 前記被覆面のハイトデータは、凸部もしくは凹部の高さと幅を含むパラメータの入力に応じて作成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の不陸隠蔽性可視化装置。
  4. 前記凸部もしくは前記凹部の側面は傾斜し、
    前記パラメータとして、前記凸部もしくは前記凹部が傾斜によって拡幅もしくは縮径する幅が入力されることを特徴とする請求項3に記載の不陸隠蔽性可視化装置。
  5. 前記シートは壁紙であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の不陸隠蔽性可視化装置。
  6. コンピュータが、
    シートの凹凸形状の高さ情報を階調値で示すエンボス版製造用のハイトデータの階調値と、シートで被覆される被覆面の凹凸形状の高さ情報を階調値で示すハイトデータの階調値を加算し、合成ハイトデータを作成するステップと、
    前記合成ハイトデータが示す凹凸形状を所定の視点位置および光源位置の条件で見た場合の画像である不陸隠蔽性可視化画像を作成するステップと、
    を実行することを特徴とする不陸隠蔽性可視化方法。
  7. コンピュータに、
    シートの凹凸形状の高さ情報を階調値で示すエンボス版製造用のハイトデータの階調値と、シートで被覆される被覆面の凹凸形状の高さ情報を階調値で示すハイトデータの階調値を加算し、合成ハイトデータを作成するステップと、
    前記合成ハイトデータが示す凹凸形状を所定の視点位置および光源位置の条件で見た場合の画像である不陸隠蔽性可視化画像を作成するステップと、
    を実行させるためのプログラム。
  8. コンピュータに、
    シートの凹凸形状の高さ情報を階調値で示すエンボス版製造用のハイトデータの階調値と、シートで被覆される被覆面の凹凸形状の高さ情報を階調値で示すハイトデータの階調値を加算し、合成ハイトデータを作成するステップと、
    前記合成ハイトデータが示す凹凸形状を所定の視点位置および光源位置の条件で見た場合の画像である不陸隠蔽性可視化画像を作成するステップと、
    を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
  9. コンピュータが、
    シートの凹凸形状の高さ情報を階調値で示すエンボス版製造用のハイトデータの階調値と、シートで被覆される被覆面の凹凸形状の高さ情報を階調値で示すハイトデータの階調値を加算し、合成ハイトデータを作成するステップと、
    前記合成ハイトデータが示す凹凸形状を所定の視点位置および光源位置の条件で見た場合の画像である不陸隠蔽性可視化画像を作成するステップと、
    を実行し、
    エンボス版製造手段が、
    前記シートのハイトデータに基づいて、彫刻またはエッチングの手法により前記シートのハイトデータが示す凹凸形状を表面に形成したエンボス版を製造することを特徴とするエンボス版製造方法。
  10. 請求項9に記載のエンボス版製造方法によって製造されたエンボス版を用いてシート表面にエンボス加工を施すことを特徴とするシート製造方法。
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