JPH06303396A - 印章作成装置 - Google Patents

印章作成装置

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JPH06303396A
JPH06303396A JP5084305A JP8430593A JPH06303396A JP H06303396 A JPH06303396 A JP H06303396A JP 5084305 A JP5084305 A JP 5084305A JP 8430593 A JP8430593 A JP 8430593A JP H06303396 A JPH06303396 A JP H06303396A
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JP
Japan
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light source
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negative film
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Application number
JP5084305A
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English (en)
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Takanobu Kameda
登信 亀田
Machiko Kano
万智子 加納
Rui Kondou
塁 近藤
Kenji Watanabe
健二 渡邊
Tomoyuki Ichikawa
智之 市川
Yuichiro Taniguchi
雄一郎 谷口
Chieko Aida
智恵子 会田
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KINGUJIMU KK
King Jim Co Ltd
Original Assignee
KINGUJIMU KK
King Jim Co Ltd
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Priority to DE69424806T priority patent/DE69424806T2/de
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Priority to US08/325,446 priority patent/US5644136A/en
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Priority to TW84111705A priority patent/TW300202B/zh
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像読取装置を備えた印章作成装置を小形、
低コストかつ高信頼性で実現する。 【構成】 印影模様を取込む画像読取装置3の光源部5
0と、印影模様を印面部材に光学的に転写させる光線照
射手段2の光源部50とに同一の光源部を併用させる。
これにより、部品数削減によって高信頼性を達成でき、
光源部の駆動構成等の共通化によって装置の小形化、低
コスト化を達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印章作成装置に関し、特
に、印影模様を取込む情報処理手段として少なくとも画
像読取装置を有するものに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、専門家以外でも印章を作成するこ
とができる印章作成装置(厳密にはキットと呼ぶに相応
しい)が既に市販されている。
【0003】この従来の印章作成装置は、図示は省略す
るが、紫外線感光型のフィルムと、紫外線照射装置と、
平面状の紫外線硬化樹脂部材と、台木とを備え、以下の
ようにして印章を作成するものであった。なお、紫外線
照射装置は、紫外線螢光灯を内蔵した筐体と、紫外線螢
光灯の点灯時間をユーザによって設定させるためのタイ
マと、上記筐体上面に設けられた紫外線を透光させる透
明載置板と、この透明載置板を透過した紫外線が外部に
洩れることを防止するための開閉自在な蓋体とから構成
されたものである。また、紫外線硬化樹脂部材は、紫外
線に無反応なベース層と紫外線硬化樹脂層とからなるも
のであり、ベース層は紫外線硬化樹脂層より薄いもので
ある。
【0004】この従来の印章作成装置によって印章を作
成しようとした場合には、まず、トレーシングペーパー
等の紫外線透光紙に、押捺によって紙に転写される文字
や図柄(以下、印影模様と呼ぶ)を筆記して原画を作成
する。
【0005】その後、紫外線照射装置の透明載置板に、
原画及び紫外線感光型のフィルムとを重ね合わせて載置
した後蓋体を閉成し、原画の描かれた紙質に応じた照射
時間をタイマでセットし、紫外線螢光灯からの紫外線を
所定時間だけ照射させる。このようにして露光されたフ
ィルムを所定の液体(市販されている装置では水)で洗
って印影模様をポジネガ反転したネガフィルムを得る。
すなわち、印影模様部分が紫外線に対して透明で、他の
部分が茶(紫外線カット色)のネガフィルムを得る。
【0006】次に、紫外線照射装置の透明載置板に、こ
のネガフィルム及び紫外線硬化樹脂部材とを重ね合わせ
て載置した後蓋体を閉成し、紫外線螢光灯からの紫外線
を所定時間だけ照射させる。この照射によって、紫外線
硬化樹脂部材における紫外線照射部分(印影模様に対応
している)は硬化し、他の部分は硬化しない。このよう
な硬化処理後、紫外線硬化樹脂部材を所定の液体(市販
されている装置では水)で洗って硬化されていない部分
を除去することで印影模様部分の紫外線硬化樹脂層が他
の部分のベース層より突出した印面部材が完成される。
このようにして完成された印面部材にさらに紫外線を照
射して印面を固定化する。
【0007】そして、この印面部材を台木に取り付ける
ことで印章が完成される。
【0008】しかしながら、上述した従来の印章作成装
置によれば、原画を作成する作業まで含めると、非常に
多くの作業を印章作成者が実行しなければならず、作業
性が悪く、作成時間が長期になるという問題を有するも
のであった。原画自体に印影模様が存在するにも拘ら
ず、この情報を印面部材の作成に直接使用できず、すな
わち、ネガフィルムを中間部材として印章作成者自身が
作成することを要しており、このネガフィルムの作成が
上述の問題の大きな原因になっている。また、原画を意
図して手書きで作成する場合を除き、原画を所定の字体
で作成しようとすると、いわゆるワープロ等を使用する
ことになり、ワープロで作成した印影模様を電子複写機
などを用いて紫外線透光紙に複写することを要して、原
画作成にも多くの手間及び時間がかかるものであった。
さらに、紫外線透光紙の厚さや原稿の濃さ等に応じてタ
イマ時間を設定する必要があり、ある程度の習熟を要す
るものであった。
【0009】そこで、本願出願人によって、印章作成専
門家以外でも簡単かつ短時間で所望の印章を作成するこ
とができる印章作成装置が種々提案されている。例え
ば、特願平5−54090号、特願平5−69499
号、特願平5−69500号及び特願平5−76565
号の明細書及び図面に開示されているものが提案されて
いる。
【0010】これらに開示された印章作成装置はいずれ
も、印影模様情報を取込む情報処理手段と、所定周波数
成分の光線を受光した部分が他の部分と状態が異なるよ
うになって、所定流体との作用によって凹凸面を形成で
きる樹脂製印面部材(例えば紫外線硬化樹脂)と、印影
模様情報に応じた部分又はその他の部分が所定周波数成
分の光線を透過するネガフィルム機能部分を作成するネ
ガフィルム作成手段と、所定周波数成分の光線をネガフ
ィルム機能部分を介して樹脂製印面部材に照射する光線
照射手段とを備えたものである。
【0011】なお、各印章作成装置は、ネガフィルム機
能部分の具体的な作成方法が異なっている。例えば、液
晶表示パネルの各セルのオンオフを設定することで液晶
表示パネルをネガフィルムとして機能させたり、樹脂製
印面部材に対して印影模様を直接印刷させてその付着し
たインクをネガフィルムとして機能させたり、印影模様
が印刷された透光性シート又は印刷処理によって印影模
様の部分が透光状態に辺かしたインクリボンをネガフィ
ルムとして機能させたり、熱可逆性透光率変化フィルム
の印影模様に応じた部分又はその他の部分を加熱してネ
ガフィルムとして機能させたりしている。
【0012】このようなネガフィルム(ネガフィルム機
能部分)を自動的に作成する印章作成装置において、印
影模様の入力は、ワープロ機能と同様なキー入力を中心
とした文字入力によっても良く、また、画像読取装置に
よるイメージ入力によっても良い。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、装置本
体に設けられた画像読取装置を有する印章作成装置の場
合、画像読取装置に割かれる空間が大きいと共に、樹脂
製印面部材の照射構成が占める空間も大きく、印章作成
装置が大型、高価なものになってしまうという不都合が
生じている。また、画像読取構成を有する場合には、全
体としての部品点数も多くなり、その結果、故障の発生
率が高くなってしまうという問題もあった。
【0014】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
のであり、情報処理手段として少なくとも画像読取装置
を備えた印章作成装置を、小形、低コストかつ高信頼性
で実現することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明においては、印影模様情報を取込む情報処理
手段と、所定周波数成分の光線を受光した部分が他の部
分と状態が異なるようになって、所定流体との作用によ
って凹凸面を形成できる樹脂製印面部材と、印影模様情
報に応じた部分又はその他の部分が所定周波数成分の光
線を透過するネガフィルム機能部分を作成するネガフィ
ルム作成手段と、所定周波数成分の光線をネガフィルム
機能部分を介して樹脂製印面部材に照射する光線照射手
段とを備え、情報処理手段として少なくとも画像読取装
置を有する印章作成装置(例えば、特願平5−5409
0号、特願平5−69499号、特願平5−69500
号及び特願平5− 号の明細書及び図面参
照)において、画像読取装置の光源部と、光線照射手段
の光源部とに、同一の光源部を併用させたことを特徴と
する。
【0016】
【作用】情報処理手段として少なくとも画像読取装置を
有する印章作成装置の場合において、画像読取装置は画
像(原画)を読取るための光源部を備えている。一方、
所定周波数成分の光線をネガフィルム機能部分を介して
樹脂製印面部材に照射する光線照射手段も光源部を備え
ている。ここで、画像の読取動作(印影模様の取込動
作)と、光源照射手段による光線の照射動作とが異なる
タイミングで行なわれる印章作成装置が多く、このよう
な印章作成装置では両光源部が同時に動作することはな
い。
【0017】そこで、本発明においては、画像読取装置
の光源部と光線照射手段の光源部とに同一の光源部を併
用させることとし、部品数削減による高信頼性の達成
と、光源部の駆動構成等の共通化による装置の小形化、
低コスト化の達成を計ることとした。
【0018】
【実施例】(A)第1実施例 以下、本発明による印章作成装置の第1実施例を図面を
参照しながら詳述する。なお、第1実施例の印章作成装
置は、機構的光学的構成部に特徴を有するものであり、
そこで、機構的光学的構成部を中心に説明し、電気的構
成部の説明は省略する(例えば、特願平5−69500
号明細書及び図面参照)。
【0019】第1実施例の印章作成装置は、印影模様の
取込構成として画像読取構成だけを備えたものであり、
図2に示すような外観構成を有する。
【0020】図2において、印章作成装置本体1は、印
章本体40に対する光線照射構成部2と、原画(印影模
様)を読取る画像読取構成部3と、光線照射構成部(印
影模様光学的転写部)2や画像読取構成部3の動作を起
動させるスイッチ群4とを備えている。
【0021】図3は、図2における III−III 線に沿う
光線照射構成部2の概略断面図であり、以下、この図3
を参照して、印章本体40及び光線照射構成部2の構成
を説明する。
【0022】印章本体40は、棒状の台木(木製でなく
ても良い)41と、この台木41の一端部に取り付けら
れた、押捺時に押圧力や押圧抗力を吸収して印面部材凸
部と紙面とのなじみを高めるためのスポンジ部材43
と、このスポンジ部材43の表面に設けられた平板状の
印面部材42とから構成されている。印面部材42は、
紫外線に無反応なベース層42aと紫外線硬化樹脂層4
2bとからなり、紫外線硬化樹脂層42bが外部に露出
するようになされている。
【0023】従来と同様に、紫外線硬化樹脂層42b
は、硬化した部分以外が所定の液体(例えば水:気体で
あっても良い)によって除去できるものである。
【0024】印章本体40は、例えば、図示しない取付
け機構によって印章作成装置本体1に着脱自在に取り付
けられる。例えば、断面が矩形形状の印章本体40は、
矩形の1個の角が基準点に一致する直交座標系(X−Y
座標系)に従うように取り付けられ、断面が円形や小判
形の印章本体40は例えば取付け治具を介して装填され
ることにより断面が矩形形状の印章本体40と同様に取
り付けられる。
【0025】光線照射構成部(印影模様光学的転写部)
2は、大きくは、印刷構成と紫外線照射構成とからなっ
ている。
【0026】印刷構成は熱転写方式に従うものであり、
固定型印刷ヘッド20と、プラテンローラ21と、イン
クリボン22と、印刷紙リボン23と、供給リール24
と、巻取リール25と、インクリボン22の進行方向変
換用のローラ26、27などからなっている。
【0027】供給リール24には、インクリボン22及
び印刷紙リボン23が重ね合わされて巻回されており、
これらリボンが重ね合わされた状態で供給リール24か
ら引き出されて、印刷ヘッド20及びプラテンローラ2
1間の印刷位置に進む。
【0028】印刷ヘッド20は、図示しない制御部から
の制御下で発熱してインクリボン22のインクを印刷紙
リボン23に転写させるものである。
【0029】ここで、熱転写方式のインクリボン22に
おいては、転写された部分はインクがなくなって透明と
なる。すなわち、転写後のインクリボン22は、紫外線
を透過できる部分(インクが除去された部分)と紫外線
の透過を阻止する部分(インクが残っている部分)とか
らなる。そこで、印影模様を印刷処理し、印影模様に応
じた部分が透明となった転写後のインクリボン22をネ
ガフィルムとして利用することとしている。
【0030】印刷ヘッド20及びプラテンローラ21で
なる印刷部を通過した重ね合わされた状態のインクリボ
ン22及び印刷紙リボン23はローラ26に達し、この
ローラ26(及びこのローラ26に関連して設けられて
いるリボン分離機構)によってインクリボン22及び印
刷紙リボン23が分離される。
【0031】分離されたインクリボン22は、印章本体
40の紫外線硬化樹脂層42bの直下を通過した後、ロ
ーラ27によって進行方向が変更され、巻取リール25
によって巻き取られるようになされている。なお、紫外
線硬化樹脂層42bの印影模様に応じた部分を硬化させ
るための印影模様の光学的転写処理の際には、印影模様
に応じた部分が透明になっているインクリボン22の領
域(ネガフィルム)が紫外線硬化樹脂層42bの直下に
位置した状態でインクリボン22は停止している。
【0032】一方、分離された印影模様が印刷された印
刷紙リボン23は、排出開口部28から印章作成装置本
体1の外部に引き出され、図示しない手動式又は自動式
のカッタによって切断される。このように切断された印
刷紙部分は、印影模様の確認に利用される。また、切断
された印刷紙部分を、印章本体40の頂部に張り付ける
ことにより、当該印章本体40がどのような印面を有す
るものであるかを視認させることができる。
【0033】紫外線照射構成としては、例えば螢光灯構
成の照射光源50がX方向に進退動する可動機構51上
に設けられており、図示しない制御部によって点灯及び
消灯が制御される。また、図示しない進退動機構によっ
て上下動する透明板29が、インクリボン22を挾ん
で、印面部材42の紫外線硬化樹脂層42bの反対側に
設けられている。すなわち、照射光源50から射出され
た光線(紫外線)が、透明板29及びインクリボン22
を介して紫外線硬化樹脂層42bに達するようになされ
ている。透明板29は、上動位置でネガフィルムとして
機能するインクリボン22と紫外線硬化樹脂層42bと
の密着性を高め、下動位置でインクリボン22の走行を
邪魔をしないようになされている。
【0034】透明板29のインクリボン22の進行方向
の両端部は、例えば丸められており、接触時においてイ
ンクリボン22を傷付けないようになされている。ま
た、透明板29の丸められている両端部は、一般面より
僅かに突出しており、透明板29が上動してインクリボ
ン22を印面部材42と接触させる際に、テンションを
高めて密着性を増すように機能する。
【0035】図4は、図2におけるIV−IV線に沿う画像
読取構成部3の概略断面図であり、以下、この図4を参
照して画像読取構成部3の構成を説明する。
【0036】画像読取構成部3は、記載面が下に向けら
れた原画(印影模様)を載置する透明の原画載置板30
を備えている。この原画載置板30の面積及び形状は、
例えば、当該印章作成装置本体1が取扱うことができる
最大の印章本体40の印面部材42の面積及び形状にほ
ぼ等しく選定されている。揺動する蓋体31が原画載置
板30を閉成した時には、読取り用光線が外部に漏れな
いようになされており、読取り画像の品質が確保される
ようになされている。
【0037】原画載置板30の下方には、上述したX方
向に進退動する可動機構51上に搭載された、照射光源
50と1次元光電変換センサ32とが設けられている。
1次元光電変換センサ32は、照射光源50から射出さ
れた光線の原画載置板30上の原画からの反射光を受光
し、光電変換して原画情報(印影模様情報)をシリアル
な電気信号として図示しない電気的処理構成部に与える
ものである。
【0038】図1は、蓋体31が開放され(図1では省
略)、印章本体40が装着されていない状態の印章作成
装置本体1の概略平面図を示すものである。
【0039】この図1に示すように、可動機構51上に
搭載された1次元光電変換センサ32は画像読取構成部
3の下方のみで延長されている。しかし、可動機構51
上に搭載された照射光源50は、光線照射構成部2及び
画像読取構成部3の両者に亘って延長されており、画像
読取のための光源部として、また、印面部材42への光
線照射のための光源部として併用されるようになされて
いる。印面部材42への光線照射時に、照射光源50は
固定位置に位置決めされていても良い。なお、照射光源
50を固定した場合には、リフレクタ(反射板)を設け
て光線が発散するようにするとより効果的である。
【0040】ここで、照射光源50は、射出光線に紫外
線及び可視光の両者を含むことが好ましく、印面部材4
2への光線照射のための光源部としては紫外線が有効に
機能し、画像読取のための光源部として可視光が有効に
機能する(読取りを紫外線で行なうものも考えられ
る)。
【0041】以上のような各部からなる印章作成装置で
は、以下のような手順によって、印章を作成する。
【0042】まず、印章作成者は、原画載置板30に所
望する印影模様が記載された原画を記載面を下向きにし
て載置した後蓋体31を閉成し、読取り指示スイッチ
(符号4参照)を押下して画像読取りを指示する。これ
により、画像読取構成部3が動作して画像の読取りが実
行され、読取られた画像情報(印影模様情報)が一旦図
示しないメモリに記憶される。この読取り時には、当然
に照射光源50も機能する。
【0043】次に、印章作成者は、ネガフィルム作成指
示スイッチ(符号4参照)を押下して、ネガフィルムと
して機能する部分の作成を指示する。これにより、一旦
記憶された印影模様情報に基づく印刷処理が印刷ヘッド
20によって実行され、ネガフィルムと同様な印影模様
を有する印刷紙23が外部に排出されると共に、ネガフ
ィルムとして機能するインクリボン52の部分が印章本
体40の印面部材42の直下まで搬送される。
【0044】排出された印刷紙23によって印章本体4
0に具体化される印影模様を確認した印章作成者は、印
章本体40を印章作成装置本体1に装着した後、印面部
材照射指示スイッチ(符号4参照)を押下して、印面部
材42への印影模様の光学的転写を指示する。このと
き、透明板29が上動してネガフィルムとして機能する
インクリボン22と紫外線硬化樹脂層42bとを密着さ
せ、その後、照射光源50が所定時間発光する。なお、
照射光源50がX方向に徐々に移動していくようにして
も良い。
【0045】このような照射によって、印面部材42の
紫外線硬化樹脂層42bの照射部分(印影模様部分)は
硬化する。例えば、照射中には、図示しない例えばLE
D構成の照射中表示ランプを点灯させ、所定時間の照射
終了時にはこのランプを消灯する。このような消灯によ
って照射終了を知得した印章作成者は、印章本体40を
印章作成装置本体1から離脱し、その紫外線硬化樹脂層
42bを所定液体によって洗浄し、硬化部分以外の樹脂
部分を除外させて印章としての凹凸印面を完成させる。
【0046】なお、この後、再度印章本体40を印章作
成装置本体1に装着して光線照射を実行させて硬化部分
の固定、すなわち印影模様の固定を確実なものとするよ
うにしても良い。
【0047】従って、第1実施例によれば、照射光源5
0を、画像読取構成部3及び光線照射構成部(印影模様
光学的転写部)2の光源部として併用するようにしたの
で、部品数削減による高信頼性を達成でき、また、光源
部の駆動構成等の共通化による装置の小形化を達成する
ことができる。
【0048】(B)第2実施例 次に、本発明による印章作成装置の第2実施例を図面を
参照しながら詳述する。なお、第2実施例の印章作成装
置も、機構的光学的構成部に特徴を有するものであり、
そこで、機構的光学的構成部を中心に説明し、電気的構
成部の説明は省略する(例えば、特願平5−69499
号明細書及び図面参照)。
【0049】第2実施例の印章作成装置も、印影模様の
取込構成として画像読取構成だけを備えたものであり、
図5に示すような外観構成を有する。なお、図5におい
て、既述した図面との同一、対応部分には同一符号を付
して示している。
【0050】図5において、印章作成装置本体1は、印
章本体40に対する光線照射構成部2と、原画を読取る
画像読取構成部3と、光線照射構成部(印影模様光学的
転写部)2や画像読取構成部3の動作を起動させるスイ
ッチ群4とを備えており、これらがX方向の1直線上に
並んでいる。
【0051】図6は、図5におけるVI−VI線に沿う光線
照射構成部2及び画像読取構成部3の概略断面図であ
り、この図6に示すように、画像読取構成部3の構成は
第1実施例と同様である。
【0052】光線照射構成部2は、照射光源50と、X
方向に進退動する可動機構60上に搭載された印刷ヘッ
ド61とから構成されている。この印刷ヘッド61は、
インクジェット方式に従うものであり、印章本体40の
紫外線硬化樹脂層42bに直接印刷を行なう(インクを
付着させる)。従って、紫外線硬化樹脂層42bに付着
されたインクがネガフィルムとして機能する。なお、印
刷ヘッド61の待機時のホームポジションは、照射光源
50を搭載した可動機構51の移動範囲外に選定されて
いる。
【0053】この第2実施例において、照射光源50を
搭載した可動機構51は、光線照射構成部2及び画像読
取構成部3に亘って移動可能となされている。
【0054】以上の構成を有する第2実施例において
も、印章を作成する手順は、第1実施例と同様であり、
その説明は省略する。
【0055】従って、この第2実施例によっても、照射
光源50を、画像読取構成部3及び光線照射構成部(印
影模様光学的転写部)2の光源部として併用するように
したので、部品数削減による高信頼性を達成でき、ま
た、光源部の駆動構成等の共通化による装置の小形化を
達成することができる。
【0056】(C)他の実施例 本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、以下
の例示のような種々の変形実施例を許容するものであ
る。
【0057】(1) 画像読取だけでなく、文字入力によっ
ても印影模様情報を入力できる印章作成装置に本発明を
適用することができる。
【0058】(2) ネガフィルムとして機能する部分の作
成方式も上記実施例のものに限定されず、液晶表示パネ
ルの各セルのオンオフを設定することで液晶表示パネル
をネガフィルムとして機能させたり、熱可逆性透光率変
化フィルムの印影模様に応じた部分又はその他の部分を
加熱してネガフィルムとして機能させたりするものにも
適用できる。
【0059】(3) 紫外線ではなく、可視光で硬化するよ
うな樹脂を印面部材に適用しても良く、この場合には、
照射光源からの光線の周波数範囲も当然に実施例のもの
とは異なるようになる。
【0060】(4) なお、上記実施例においては、画像読
取による印影模様の取込処理とネガフィルム機能部分の
作成処理とを時分割で行なうものを示したが、これら処
理をほぼ同時に並行的に行なうようにしても良い。この
ようにした場合には、画像読取によるデータを直ちにネ
ガフィルム機能部分の作成部に転送すれば良く、印影模
様情報を格納するメモリを省略でき、又は、メモリとし
て容量が少ないもの(2〜3ライン分程度)を適用でき
る。このようにした場合であっても、画像読取のための
光線照射と、印面部材への光線照射とのタイミングは違
うものとなり、上記実施例のように、照射光源を併用す
ることができる。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、印影模
様情報を取込む情報処理手段と、所定周波数成分の光線
を受光した部分が他の部分と状態が異なるようになっ
て、所定流体との作用によって凹凸面を形成できる樹脂
製印面部材と、印影模様情報に応じた部分又はその他の
部分が所定周波数成分の光線を透過するネガフィルム機
能部分を作成するネガフィルム作成手段と、所定周波数
成分の光線をネガフィルム機能部分を介して樹脂製印面
部材に照射する光線照射手段とを備え、情報処理手段と
して少なくとも画像読取装置を有する印章作成装置にお
いて、画像読取装置の光源部と光線照射手段の光源部と
に、同一の光源部を併用させるようにしたので、部品数
削減によって高信頼性を達成でき、また、光源部の駆動
構成等の共通化によってる装置の小形化や低コスト化を
達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の概略平面図である。
【図2】第1実施例の外観構成例を示す斜視図である。
【図3】図2の III−III 線概略断面図である。
【図4】図2のIV−IV線概略断面図である。
【図5】第2実施例の外観構成例を示す斜視図である。
【図6】図5のVI−VI線概略断面図である。
【符号の説明】
1…印章作成装置本体、2…光線照射構成部(印影模様
光学的転写部)、3…画像読取構成部、20、61…印
刷ヘッド、40…印章本体、42b…紫外線硬化樹脂
層、50…照射光源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邊 健二 東京都千代田区東神田2丁目10番18号 株 式会社キングジム内 (72)発明者 市川 智之 東京都千代田区東神田2丁目10番18号 株 式会社キングジム内 (72)発明者 谷口 雄一郎 東京都千代田区東神田2丁目10番18号 株 式会社キングジム内 (72)発明者 会田 智恵子 東京都千代田区東神田2丁目10番18号 株 式会社キングジム内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印影模様情報を取込む情報処理手段と、
    所定周波数成分の光線を受光した部分が他の部分と状態
    が異なるようになって所定流体との作用によって凹凸面
    を形成できる樹脂製印面部材と、印影模様情報に応じた
    部分又はその他の部分が所定周波数成分の光線を透過す
    るネガフィルム機能部分を作成するネガフィルム作成手
    段と、上記所定周波数成分の光線を上記ネガフィルム機
    能部分を介して上記樹脂製印面部材に照射する光線照射
    手段とを備え、上記情報処理手段として少なくとも画像
    読取装置を有する印章作成装置において、 上記画像読取装置の光源部と、上記光線照射手段の光源
    部とに、同一の光源部を併用させたことを特徴とする印
    章作成装置。
JP5084305A 1993-03-15 1993-04-12 印章作成装置 Pending JPH06303396A (ja)

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EP94909316A EP0644059B1 (en) 1993-03-15 1994-03-15 Seal manufacturing apparatus
AU62203/94A AU677299B2 (en) 1993-03-15 1994-03-15 Seal manufacturing apparatus
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TW84111705A TW300202B (ja) 1993-03-15 1994-03-19
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AU12482/97A AU698299B2 (en) 1993-03-15 1997-02-03 Seal making device
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