JPH08179515A - スタンプ作成用露光装置およびスタンプ作成装置 - Google Patents

スタンプ作成用露光装置およびスタンプ作成装置

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JPH08179515A
JPH08179515A JP6318923A JP31892394A JPH08179515A JP H08179515 A JPH08179515 A JP H08179515A JP 6318923 A JP6318923 A JP 6318923A JP 31892394 A JP31892394 A JP 31892394A JP H08179515 A JPH08179515 A JP H08179515A
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JP
Japan
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stamp
photosensitive resin
light source
exposure
forming
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Application number
JP6318923A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kuriyama
弘 栗山
Masahiko Nunokawa
正彦 布川
Kenji Watanabe
健二 渡辺
Takanobu Kameda
登信 亀田
Chieko Aida
智恵子 会田
Tomoyuki Niimura
朋之 新村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
King Jim Co Ltd
Original Assignee
Seiko Epson Corp
King Jim Co Ltd
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 廉価で、小型・コンパクトにスタンプ作成用
露光装置を構成すること。また、ムラ無く効率良く感光
性樹脂を露光できるスタンプ作成用露光装置を実現する
こと。 【構成】 感光性樹脂(73)を露光して部分的に硬化
させ、未硬化状態の感光性樹脂部分を除去して、硬化し
た感光性樹脂からなる凸版スタンプ面を形成するために
使用するスタンプ作成用露光機構(63)の露光用光源
631として自己加熱型熱陰極管を用いる。光源631
はキャリッジ632によって凸版スタンプ作成面(7
3)の長辺方向に向けて移動しながら露光を行う。自己
加熱型熱陰極管は管径を細くでき、しかも熱陰極管に比
べて廉価である。また、感光性樹脂を硬化させるために
必要な光量を確保できる。よって、廉価で、小型・コン
パクトな凸版スタンプ作成用露光装置を実現できる。露
光用光源を移動させてスタンプ作成面を露光するので、
光源である発光管を短くできる。よって、長い管に比べ
て発光ムラ等の少ない露光ができ、また廉価であるとい
う利点がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性樹脂を用いて、
所望の印影の印鑑、スタンプ等を簡単に得るために適し
たスタンプ作成用露光装置に関するものである。また、
本発明は、このスタンプ作成用露光装置を備えたスタン
プ作成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、印鑑、ゴム判等のスタンプ(本明
細書では、これらを総称して「スタンプ」と呼ぶものと
する。)を、専門家以外でも手作りで作成できる印章作
成機あるいはスタンプ作成機と呼ばれる装置が市販され
ている。
【0003】これらの従来の装置は、紫外線感光型フィ
ルムと、紫外線照射装置(露光装置)と、平板状の紫外
線硬化樹脂部材と、台木を備えており、次のようにして
スタンプを作成するものである。紫外線照射装置は、紫
外線蛍光灯を内蔵したケースと、紫外線蛍光灯の点灯時
間を使用者に設定させるためのタイマと、ケース上面に
設けた紫外線を透過する透明載置板と、この透明載置板
を透過した紫外線が外部に漏れることを防止するための
開閉自在な蓋から構成されている。紫外線硬化樹脂部材
は、紫外線に無反応なベース層と紫外線硬化樹脂層から
構成され、ベース層は紫外線硬化樹脂層よりも薄い。
【0004】スタンプを作成するには、まず、トレーシ
ングペーパー等の紫外線透過紙に、押捺によって紙に転
写される文字や図柄(印影模様)を筆記して原画を作成
する。次に、紫外線照射装置の透明載置板に、原画およ
び紫外線感光型フィルムを重ね合わせて載せて、蓋を閉
じる。そして、原画の描かれた紙質に応じた照射時間を
タイマでセットし、紫外線蛍光灯からの紫外線を設定し
た時間だけ照射する。このようにして露光したフィルム
を所定の液体(通常は水)で洗って印影模様をポジネガ
反転したネガフィルムを得る。すなわち、印影模様部分
が紫外線に対して透明であり、他の部分が茶(紫外線カ
ット色)のネガフィルムを得る。
【0005】次に、紫外線照射装置の透明載置板に、こ
のネガフィルムおよび紫外線硬化樹脂部材を重ね合わせ
て載せた後に蓋を閉じて、紫外線蛍光灯から紫外線を所
定時間だけ照射する。これによって、紫外線硬化樹脂部
材における紫外線照射部分(印影模様に対応している部
分)が硬化し、他の部分は硬化しない。このような硬化
処理後、紫外線硬化樹脂部材を所定の液体(市販されて
いる装置では水)で洗って硬化していない部分を除去す
る。この結果、印影模様部分の紫外線硬化樹脂層が他の
部分のベース層より突出したスタンプ面部材が完成す
る。完成したスタンプ面部材を更に紫外線で照射してス
タンプ面を固定化する。この後は、このスタンプ面部材
を台木に取り付けて、スタンプが完成する。
【0006】このようなスタンプ作成装置を利用すれ
ば、専門家以外の者でも、所望の印影のスタンプを作成
できる。
【0007】また、上記の紫外線照明装置(露光装置)
と共に、希望する印影をキー入力あるいは画像読み取り
機構などによって取り込む情報処理機能と、取り込んだ
情報から印刷処理によってネガフィルムを作成するネガ
フィルム作成機能等が一体的に組み込まれたスタンプ作
成装置も提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のスタン
プ作成装置の露光装置では、一般的にその露光用光源で
ある紫外線蛍光灯として熱陰極管が用いられている。熱
陰極管は、両端電極がフィラメント電極であり、管径を
所定の太さよりも細くすることができない。このため、
装置の小型、コンパクト化を図る点で障害となる。ま
た、両端のフィラメント電極を先に温めるための予熱用
のインバータ回路が必要であり、寿命末期には不安定動
作状態に陥るのでそれを回避するための保護回路も必要
である。このために、他の発光源に比べてコスト高にな
るという欠点がある。
【0009】廉価な光源を得るために、例えば、上記の
インバータ回路、保護回路の代わりに安定器およびグロ
ーランプを利用することも考えられる。しかし、これら
の代替え回路を用いると寸法が大幅に増加するので、装
置の小型化の障害となってしまう。
【0010】また、熱陰極管とは異なる形式の光源を利
用することも考えられる。例えば、冷陰極管、キセノン
管等を用いることが考えられる。冷陰極管は、両端電極
が板状電極であり、それ自体が安価であり、また、付設
されるインバータ回路等も簡単なものでよいので、その
面でも安価となる。しかし、一般的には、その電極構造
により紫外線硬化樹脂を充分に硬化させるのに足る充分
な光量を確保できない。同様にキセノン管等の光源も原
理的に充分な光量を確保出来ないので、スタンプ作成装
置の光源としては適していない。
【0011】一方、従来のスタンプ作成装置に使用され
ている露光装置は、その光源である熱陰極管が固定した
位置に取付けられ、それに平行となるように、紫外線硬
化樹脂部材の凸版スタンプ作成面を対峙させて、それを
露光している。このため、熱陰極管の管長は凸版スタン
プ作成面の長さよりも充分に長くする必要がある。一般
的に凸版スタンプ作成面は細長い長方形であるので、そ
の長辺方向の長さよりも充分に長い熱陰極管を取り付け
る必要がある。長い熱陰極管を使用すると、価格が高く
なることは勿論であるが、その管軸線方向の中央部分と
両端部分では発光量に差がある。よって、凸版スタンプ
作成面をその長辺方向に沿って均一にムラなく露光する
ことが困難であり、効率の良い露光ができない。これを
回避するためには、充分に長い有効発光長の発光管を用
いる必要があるが、それでは価格が増加してしまい、ま
た寸法も増加してしまう。
【0012】本発明の課題は、このような点に鑑みて、
廉価で、小型・コンパクトに構成することのできるスタ
ンプ作成用露光装置を実現することにある。
【0013】また、本発明の課題は、ムラ無く効率良く
感光性樹脂を露光することのできるスタンプ作成用露光
装置を実現することにある。
【0014】さらに、本発明の課題は、このような露光
装置を備えたスタンプ作成装置を提案することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、感光性樹脂を露光して部分的に硬化さ
せ、未硬化状態の感光性樹脂部分を除去して、硬化した
感光性樹脂からなる凸版スタンプ面を形成するために使
用するスタンプ作成用露光装置において、その露光用光
源として自己加熱型熱陰極管(別名、セミホット管と呼
ばれている。)を採用している。
【0016】また、本発明では、自己加熱型熱陰極管等
の露光用光源を固定配置とせずに、移動させながら感光
性樹脂を露光する構成を採用している。ここで、一般的
に凸版スタンプ作成面は細長い長方形であるので、その
長辺方向に向けて露光用光源を移動させる構成を採用す
る。
【0017】次に、本発明は、感光性樹脂を露光して部
分的に硬化させ、未硬化状態の感光性樹脂部分を除去し
て、硬化した感光性樹脂からなる凸版スタンプ面を形成
するためのスタンプ作成装置に関するものであり、形成
すべき凸版スタンプ面の情報を発生するスタンプ面情報
発生手段と、発生したスタンプ面情報に対応するネガフ
ィルムを作成するネガフィルム作成手段と、所定形状を
した前記感光性樹脂のスタンプ作成面を、前記ネガフィ
ルムをマスクとして用いて、部分的に露光する露光手段
とを有し、当該露光手段の露光用光源が自己加熱型熱陰
極管であることを特徴としている。
【0018】
【作用】自己加熱型熱陰極管は、その電極構造により、
管径を細くすることが可能であり、しかも熱陰極管に比
べて廉価である。また、紫外線硬化樹脂等の感光性樹脂
を硬化させるために必要な光量を確保することができ
る。したがって、本発明の構成を採用すれば、廉価で、
小型・コンパクトな凸版スタンプ作成用露光装置が実現
される。
【0019】また、露光用光源を移動させてスタンプ作
成面を露光するので、光源を構成する発光管の長さは短
くてよく、長い管に比べて発光ムラ等が少ない。したが
って、露光装置を廉価にでき、またムラが無く効率のよ
い露光ができる。
【0020】
【実施例】以下に、図面を参照して本発明の実施例を説
明する。
【0021】図1には、本発明を適用したスタンプ作成
装置の外観構成を示してある。この図に示すように、本
例のスタンプ作成装置1は、所望の文字を入力するため
のキー入力部2と、入力された文字等を表示するための
表示部3と、リボンカートリッジ装着部4を有してい
る。リボンカートリッジ装着部4は、開閉蓋4aを備
え、これを開けることにより、内部に形成されている矩
形の装着用凹部4bが露出するようになっている。
【0022】この装着用凹部4bに装着される矩形のリ
ボンカートリッジ5は、インクリボンおよび印刷紙リボ
ンが内蔵されており、図1(b)に示すように、その中
心には矩形の開口5aが形成され、そこには、後述する
スタンプ作成用ユニット7を装着できるようになってい
る。
【0023】図2を参照してリボンカートリッジ装着部
4およびリボンカートリッジ5の構成を説明する。ま
ず、リボンカートリッジ5は、一定の厚さの矩形ケース
51の内部に、インクリボン52が巻き取られたインク
リボンロール53と、印刷紙リボン54が巻き取られた
印刷紙リボンロール55が配置されている。インクリボ
ン52は、そのロール53から繰り出されて、ガイド5
6等によって案内されて印字位置57に至り、ここを通
過した後は、露光位置60を通って、ケース内周壁51
bに沿って搬送されて、印刷紙リボンロール54に隣接
した位置にあるインクリボン巻取りロール58によって
巻き取られる。
【0024】これに対して、印刷紙リボン54は、印字
位置57においてインクリボン52に重ね合わされた状
態で搬送された後は、ケース51の側面に形成した排出
口51aを通過して外部に排出される。この排出口51
aに対峙する装置本体側にも排出口4cが形成されてお
り、印刷紙リボン54はここを通って装置外に排出され
る。ここで、排出口4cには、手動式のカッタ4dが配
置されており、このカッタ4dは隣接した位置に配置さ
れているカッタボタン4eを押し下げることにより駆動
できるようになっている。このカッタ4dを用いて、排
出される印刷紙リボンを所定の長さで切断することがで
きる。
【0025】ここで、上記の印字位置57は、熱転写式
の印字ヘッド57aと、これに対峙させたプラテンロー
ラ57bによって規定されている。印字ヘッド57aの
側は、カートリッジ装着部4の凹部底面から突出してお
り、プラテンローラ57bの側はカートリッジ5の側に
取付けられており、カートリッジ5を装着部4に装着す
ると、図2に示すように、これらの対峙した状態が形成
されるようになっている。また、プラテンローラ57b
の駆動軸、リボン巻取りロール58の駆動軸もそれぞれ
装着部4の凹部底面から突出しており、カートリッジ5
を凹部に装着すると、これらの駆動軸がプラテンローラ
57b、58に係合して装置本体の側からこれらの駆動
制御を行うことが可能となっている。
【0026】次に、上記の露光位置60は、カートリッ
ジケース51の内周壁51bの一辺に沿って形成されて
いる。すなわち、内周壁の両端に配置したガイド61、
62の間が露光位置60であり、装置本体の側には、露
光手段としての紫外線照射用の露光機構63が配置され
ている。
【0027】図3(a)、(b)から分かるように、本
例の露光機構63は、紫外線蛍光灯631と、これを担
持しているキャリッジ632を備えている。キャリッジ
632は、リードねじ等の移動経路633に沿って往復
移動可能となっている。移動経路633は、ガイド6
1、62の間に位置しているインクリボンに平行となる
ように形成されている。634は、キャリッジ632を
移動経路633に沿って往復移動させるための駆動源で
ある。本例では、紫外線蛍光灯631は図3(b)から
分かるように、スタンプ作成用ユニット7の長方形端面
の短辺方向に向いた状態に配置されている。そして、露
光時には、この状態のままで、スタンプ作成用ユニット
7の長辺方向に向けてキャリッジ632によって移動し
て、スタンプ作成用ユニット7端に貼り付けられている
感光性樹脂板を露光する。
【0028】また、本例では、紫外線蛍光灯631とし
て、自己加熱型熱陰極管(セミホット管)を使用してい
る。この形式の蛍光灯631は、従来使用されている熱
陰極管とは異なり、その電極構造により、管径を細くす
ることが容易である。また、付設されるインバータ回路
等は冷陰極管並の安さであり、得られる光量は熱陰極管
と同程度である。さらに、寿命は熱陰極管よりも若干長
いという特徴を備えている。
【0029】次に、本例では、紫外線透過性のリボン押
さえ板65が、露光位置と、露光機構63の間に配置さ
れている。このリボン押さえ板65は、例えば、スタン
プ作成装置1の装着用凹部4bの側に設置されており、
カートリッジ5を装着すると、図3(a)に示すよう
に、一対のガイド61、62よりも僅かに露光機構63
の側に位置するようになっている。このリボン押さえ板
65は、ガイド61、62の側に移動可能となってお
り、露光時には、これらのガイド61、62の間に架け
渡されているインクリボン53をスタンプ作成用ユニッ
ト7の端面に押しつけるように構成されている。このた
め、一対のガイド61、62もスタンプ作成用ユニット
7の側に移動可能に支持されており、常時は、ばね材等
によって図示の位置に付勢され、インクリボンをスタン
プ作成用ユニット7の端面に当たることなく搬送できる
ようになっている。
【0030】このように露光時には、リボン押さえ板6
5によってインクリボンのネガ部分がスタンプ作成用ユ
ニット7の端面に押しつけられるので、照射光が必要以
外の部分に漏れるおそれがない。なお、押さえ板65
は、上記のように紫外線透過性の板の代わりに、中央が
矩形の開口となっている矩形枠であってもよい。
【0031】一方、図2に示すように、カートリッジ5
に形成した開口5aに装着したスタンプ作成用ユニット
7は、台木71と、この台木の端面71aに貼り付けた
クッション板72と、このクッション板72の表面に貼
り付けた感光性の樹脂板73から構成されている。本例
では、感光性の樹脂板73は紫外線硬化型の樹脂板であ
る。
【0032】なお、本例においては、図2に示すよう
に、蓋オープン検出スイッチ66が配置されている。こ
の蓋オープン検出スイッチ66は、蓋4aの開閉に連動
するものであり、蓋4aが開くと、自動的に紫外線蛍光
灯631をオフにするためのスイッチである。このスイ
ッチ66を配置しておくことにより、露光時等に、万一
蓋4bが開けられてしまったときは、自動的に蛍光灯6
31がオフするので、紫外光が外部に漏れることが無
い。
【0033】このように構成した本例のスタンプ作成装
置1によるスタンプ作成の手順を説明する。
【0034】まず、スタンプ作成者は、カートリッジ装
着部4の蓋4aを開けて、そこに、リボンカートリッジ
5を装着する。さらに、装着したリボンカートリッジ5
の開口5aに、スタンプ作成用ユニット7を装着し、し
かる後に蓋4aを閉じる。
【0035】次に、作成しようとする印影文字を、キー
入力部2を介して入力する。入力された文字群は表示部
3に表示されるので、希望する文字が入力されたか否か
を確認できる。このように本例では、キー入力部2を中
心として形成すべき凸版スタンプ面の情報を発生するス
タンプ面情報発生手段が構成されている。希望する文字
群を入力した後は、キー入力部2を介して印字動作を指
示する。これにより、装置本体に内蔵されているリボン
搬送駆動機構、および印字制御機構が動作して、インク
リボンおよび印刷紙の搬送を開始すると共に、印字ヘッ
ドの発熱体を駆動して、印字位置57を通過する印刷紙
リボン54に対して入力されたスタンプ面情報の印字を
行う。
【0036】この結果、印字位置57を通過する印刷紙
54にはスタンプ面情報に対応する印字文字等が印字さ
れるが、インクリボン52には、印字文字等の部分のイ
ンクが無くなり、その部分が紫外線透過性となったネガ
フィルムが形成される。このように、本例では、印字ヘ
ッドを中心としてネガフィルム作成手段が構成されてい
る。印字済の印刷紙54は排出口を介して装置外部に排
出され、カッタ4dを用いて一定の長さに切断できる。
一方、インクリボン140の搬送は、ネガフィルム形成
部分が露光位置60に到るまで継続され、露光位置にネ
ガフィルム形成部分が到るとそこで一時停止する。
【0037】露光位置60にインクリボンのネガフィル
ム形成部分が位置すると、まず、リボン押さえ板65が
移動して、一対のガイド61、62の間に架け渡されて
いるインクリボンのネガフィルム形成部分を、スタンプ
作成用ユニット7の樹脂板73の表面に密着させる。し
かる後に、紫外線蛍光灯631が点灯されてキャリッジ
632によって紫外線硬化樹脂板73の長辺方向に移動
を開始する。この移動によって、インクリボンのネガフ
ィルム部分をマスクとして、スタンプ作成用ユニット7
の紫外線硬化樹脂板73が所定時間だけ露光される。こ
の結果、樹脂板73の露光部分が硬化し、未露光部分は
未硬化のまま残る。このようにして、樹脂板73には印
影文字に対応した硬化部分が形成される。露光は、蛍光
灯631を往復移動させてその初期位置に戻すまで行っ
てもよいし、往動時のみ行ってもよい。露光終了後は、
リボン押さえ板65は再び初期位置に後退する。この結
果、一対のガイド61、62も初期位置に戻る。
【0038】この後は、蓋4aを開けて、装着部4から
スタンプ作成用ユニット7を取り出す。そして、スタン
プ作成用ユニット7の樹脂板73から未硬化部分を除去
する。例えば、水等の液体を用いて洗い流す。この結
果、硬化した樹脂の部分のみが残り、印影模様に対応し
た凸版スタンプ面が得られる。このようにして、スタン
プ作成用ユニット7から、所望の印影文字の凸版スタン
プ面が形成されたスタンプユニットを得ることができ
る。なお、スタンプ作成用ユニット7の印影を表示する
ために、その台木71の背面には、前述の印字工程で得
られた印影文字が印刷された印刷紙を貼り付ける。
【0039】このように、本例のスタンプ作成装置1に
おいては、その露光機構63として、スタンプ作成用ユ
ニット7のスタンプ形成面である感光性樹脂板73に対
して、その長辺方向に向けて移動させて露光を行う構成
を採用している。したがって、従来のように、スタンプ
作成面の長辺方向の全てを含む長さの蛍光灯を用いる必
要がない。よって、廉価で、コンパクトな露光機構を実
現できる。また、短い蛍光灯を用いているので、その有
効発光長の部分を効率良く利用して、ムラの無い均一な
露光を行うことができるという利点もある。
【0040】さらには、本例では、蛍光灯として自己加
熱型熱陰極管を用いている。これを使用することによ
り、管径を細くできる。また、従来において一般的に使
用されている熱陰極管に比べて付設されているインバー
タ回路等の付設回路が安価で、コンパクトである。よっ
て、従来の比べて、廉価で小型・コンパクトな露光機構
を実現することができる。
【0041】なお、自己加熱型熱陰極管は、低温時、例
えば摂氏零度では、立ち上がり光量のばらつきが大きく
なる。このような低温時の始動性を改善するためには次
のような方策を施せばよい。すなわち、点灯初期のみ、
駆動電流の値を倍増させる制御回路を付設すればよい。
また、管内に封入される水銀量を管理することにより光
量の安定化を図ればよい。
【0042】また、本例では紫外線硬化樹脂板を用いて
いるが、この代わりに紫外線以外の波長の光によって硬
化する類の樹脂板を使用してもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明では、感光性樹脂を露光して部分
的に硬化させ、未硬化状態の感光性樹脂部分を除去し
て、硬化した感光性樹脂からなる凸版スタンプ面を形成
するために使用するスタンプ作成用露光装置において、
その露光用光源として自己加熱型熱陰極管を採用してい
る。自己加熱型熱陰極管は管径を細くすることが可能で
あり、しかも熱陰極管に比べて廉価である。また、紫外
線硬化樹脂等の感光性樹脂を硬化させるために必要な光
量を確保することができる。したがって、本発明によれ
ば、廉価で、小型・コンパクトなスタンプ作成用露光装
置を実現できる。
【0044】また、本発明では、自己加熱型熱陰極管等
の露光用光源を固定配置とせずに、移動させながら感光
性樹脂を露光する構成を採用している。一般的には凸版
スタンプ作成面は細長い長方形であるので、その長辺方
向に向けて露光用光源を移動させるようにしている。こ
の構成によれば、露光用光源を移動させてスタンプ作成
面を露光するので、光源を構成する発光管は短いもので
よく、長い管に比べて発光ムラが少なく、廉価である。
したがって、本発明によれば、露光装置を廉価にでき、
またムラが無く効率のよい露光を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のスタンプ作成装置を示す図
である、(a)はその外観斜視図、(b)はそのリボン
カートリッジ装着部へのカートリッジおよびスタンプ作
成用ユニットの取付け状態を示す部分分解斜視図であ
る。
【図2】図1のスタンプ作成装置におけるカートリッジ
装着部分を示す概略構成図である。
【図3】図1のスタンプ作成装置におけるカートリッジ
装着部分を示す図であり、(a)はその露光位置の部分
を取り出して示す部分構成図、(b)は露光位置を直交
する方向から見た状態の部分構成図である。
【符号の説明】
1・・・スタンプ作成装置 2・・・キー入力部 3・・・表示部 4・・・リボンカートリッジ装着部 4a・・・装着用凹部 5・・・リボンカートリッジ 5a・・・ユニット装着用の開口 51・・・ケース 52・・・インクリボン 54・・・印刷紙 57・・・印字位置 57a・・・印字ヘッド 57b・・・プラテンローラ 60・・・露光位置 63・・・紫外線照射用露光機構 631・・・自己加熱型熱陰極管 632・・・キャリッジ 633・・・キャリッジ移動経路 634・・・キャリッジの駆動源 65・・・リボン押さえ板 66・・・蓋オープン検知スイッチ 7・・・スタンプ作成用ユニット 71・・・台木 72・・・クッション板 73・・・紫外線硬化樹脂板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 健二 東京都千代田区東神田2丁目10番18号株式 会社キングジム内 (72)発明者 亀田 登信 東京都千代田区東神田2丁目10番18号株式 会社キングジム内 (72)発明者 会田 智恵子 東京都千代田区東神田2丁目10番18号株式 会社キングジム内 (72)発明者 新村 朋之 東京都千代田区東神田2丁目10番18号株式 会社キングジム内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光性樹脂を露光して部分的に硬化さ
    せ、未硬化状態の感光性樹脂部分を除去して、硬化した
    感光性樹脂からなる凸版スタンプ面を形成するために使
    用する露光装置において、当該露光装置の露光用光源が
    自己加熱型熱陰極管であることを特徴とするスタンプ作
    成用露光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記露光用光源を移
    動させながら前記感光性樹脂を露光させるための光源移
    動手段を備えていることを特徴とするスタンプ作成用露
    光装置。
  3. 【請求項3】 感光性樹脂を露光して部分的に硬化さ
    せ、未硬化状態の感光性樹脂部分を除去して、硬化した
    感光性樹脂からなる凸版スタンプ面を形成するために使
    用する露光装置において、露光用光源と、この露光用光
    源を移動させながら前記感光性樹脂を露光させるための
    光源移動手段とを有していることを特徴とするスタンプ
    作成用露光装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記感応性樹脂の被
    露光面は長方形をしており、前記光源移動手段による前
    記露光用光源の移動経路は、当該被露光面の長辺方向で
    あることを特徴とするスタンプ作成用露光装置。
  5. 【請求項5】 感光性樹脂を露光して部分的に硬化さ
    せ、未硬化状態の感光性樹脂部分を除去して、硬化した
    感光性樹脂からなる凸版スタンプ面を形成するための凸
    版スタンプ作成装置であって、形成すべき凸版スタンプ
    面の情報を発生するスタンプ面情報発生手段と、発生し
    たスタンプ面情報に対応するネガフィルムを作成するネ
    ガフィルム作成手段と、所定形状をした前記感光性樹脂
    のスタンプ作成面を、前記ネガフィルムをマスクとして
    用いて、部分的に露光する露光手段とを有し、当該露光
    手段の露光用光源が自己加熱型熱陰極管であることを特
    徴とするスタンプ作成装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記露光手段は、前
    記露光用光源を移動させながら前記感光性樹脂を露光さ
    せるための光源移動手段を備えていることを特徴とする
    スタンプ作成装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記感光性樹脂のス
    タンプ作成面は長方形であり、前記光源移動手段による
    前記露光用光源の移動経路は、当該スタンプ作成面の長
    辺方向であることを特徴とするスタンプ作成装置。
  8. 【請求項8】 感光性樹脂を露光して部分的に硬化さ
    せ、未硬化状態の感光性樹脂部分を除去して、硬化した
    感光性樹脂からなる凸版スタンプ面を形成するための凸
    版スタンプ作成装置であって、形成すべき凸版スタンプ
    面の情報を発生するスタンプ面情報発生手段と、発生し
    たスタンプ面情報に対応するネガフィルムを作成するネ
    ガフィルム作成手段と、所定形状をした前記感光性樹脂
    のスタンプ作成面を、前記ネガフィルムをマスクとして
    用いて、部分的に露光する露光手段とを有し、当該露光
    手段は、露光用光源と、この露光用光源を移動させなが
    ら前記感光性樹脂を露光させるための光源移動手段とを
    備えていることを特徴とするスタンプ作成装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記感光性樹脂のス
    タンプ作成面は長方形であり、前記光源移動手段による
    前記露光用光源の移動経路は、当該スタンプ作成面の長
    手方向であることを特徴とするスタンプ作成装置。
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