JPH08267886A - スタンプ用プリント板、スタンプ用プリント原板及びこれの製造装置並びに製造方法 - Google Patents
スタンプ用プリント板、スタンプ用プリント原板及びこれの製造装置並びに製造方法Info
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- JPH08267886A JPH08267886A JP10043295A JP10043295A JPH08267886A JP H08267886 A JPH08267886 A JP H08267886A JP 10043295 A JP10043295 A JP 10043295A JP 10043295 A JP10043295 A JP 10043295A JP H08267886 A JPH08267886 A JP H08267886A
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- ultraviolet rays
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- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】スタンプ用のプリント原板を手軽に製作するこ
とができる、スタンプ用フリント板、スタンプ用プリン
ト原板及びこれの製造装置並びに製造方法を実現するこ
とを目的とする。 【構成】基板の表面に紫外線硬化樹脂層が一体化された
スタンプ用プリント板に、マスクシートを介して紫外線
を照射することにより、プリント板の表面に凸状の刻印
部を形成したものである。
とができる、スタンプ用フリント板、スタンプ用プリン
ト原板及びこれの製造装置並びに製造方法を実現するこ
とを目的とする。 【構成】基板の表面に紫外線硬化樹脂層が一体化された
スタンプ用プリント板に、マスクシートを介して紫外線
を照射することにより、プリント板の表面に凸状の刻印
部を形成したものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スタンプ用のプリント
原板を手軽に製作することができる、スタンプ用プリン
ト板、スタンプ用プリント原板及びこれの製造装置並び
に製造方法に関する。
原板を手軽に製作することができる、スタンプ用プリン
ト板、スタンプ用プリント原板及びこれの製造装置並び
に製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴム印等のようなスタンプ原板は、その
表面に凸状の刻印部が刻設され、この凸状の刻印部をス
タンプインク等に押し付けた後、これを押印することに
より、スタンプ原板の刻印部を企図する部分に表示する
ことができる。このスタンプ原板の凸状の刻印部は、ネ
ガ状態で刻設されており、これを押印した際、ポジ状態
即ち文字であれば正常に表示されるようになっている。
表面に凸状の刻印部が刻設され、この凸状の刻印部をス
タンプインク等に押し付けた後、これを押印することに
より、スタンプ原板の刻印部を企図する部分に表示する
ことができる。このスタンプ原板の凸状の刻印部は、ネ
ガ状態で刻設されており、これを押印した際、ポジ状態
即ち文字であれば正常に表示されるようになっている。
【0003】従来は、このスタンプ原板を製作する際
は、最初に金型のような鋳型を造くる。この鋳型は、表
面に凹状の表示部が形成されており、この鋳型にゴム部
材等を充填した後、これを取り出すことにより凸状の刻
印部を有するスタンプ原板を製作している。
は、最初に金型のような鋳型を造くる。この鋳型は、表
面に凹状の表示部が形成されており、この鋳型にゴム部
材等を充填した後、これを取り出すことにより凸状の刻
印部を有するスタンプ原板を製作している。
【0004】一方、他のスタンプ原板の製作方法とし
て、ゴム板等を刻印機に位置決めセットした後、製作者
が表示内容を入力することにより、刻印機でゴム板に表
示内容を凸状に刻設するような方法もある。
て、ゴム板等を刻印機に位置決めセットした後、製作者
が表示内容を入力することにより、刻印機でゴム板に表
示内容を凸状に刻設するような方法もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなスタンプ
原板の製作方法によれば、前者の手段によればいちいち
鋳型を起こさなければならず、製作費用が嵩むこと、鋳
型を起こすための熟練した技術が要求されること。ま
た、後者においては、製作に手間と時間がかかり、且つ
刻印機が高価であるため、誰でも手軽にスタンプ原板が
製作できると言うものではない。
原板の製作方法によれば、前者の手段によればいちいち
鋳型を起こさなければならず、製作費用が嵩むこと、鋳
型を起こすための熟練した技術が要求されること。ま
た、後者においては、製作に手間と時間がかかり、且つ
刻印機が高価であるため、誰でも手軽にスタンプ原板が
製作できると言うものではない。
【0006】また、スタンプ原板の素材であるスタンプ
板は、上記のようにゴム板等が採用されており、これに
刻印部である凸部を既述のように形成しているため、こ
のゴム板への刻印部の成形が上記のように面倒で熟練を
要し、且つ価格も高価となり、手軽にスタンプ原板を得
ることはできず、このゴム板はこの種スタンプ原板のス
タンプ板としては最良とは言い難い。
板は、上記のようにゴム板等が採用されており、これに
刻印部である凸部を既述のように形成しているため、こ
のゴム板への刻印部の成形が上記のように面倒で熟練を
要し、且つ価格も高価となり、手軽にスタンプ原板を得
ることはできず、このゴム板はこの種スタンプ原板のス
タンプ板としては最良とは言い難い。
【0007】本発明の技術的課題は、以上の問題点に着
目し、これを有効に解決し、簡単に且つ手軽に得ること
のできるスタンプ用プリント板、スタンプ用プリント原
板及びこれの製造装置並びに製造方法を実現することに
ある。
目し、これを有効に解決し、簡単に且つ手軽に得ること
のできるスタンプ用プリント板、スタンプ用プリント原
板及びこれの製造装置並びに製造方法を実現することに
ある。
【0008】
【0009】請求項1は、基板2の表面に紫外線硬化樹
脂層3が一体化されてなるスタンプ用プリント板1であ
って、基板2に一体化される紫外線硬化樹脂3は、紫外
線が照射されることによって硬化するものであれば何れ
でも良い。また、基板2は被水溶性の材質であれば何れ
でも良く、透明でも不透明でも良い。
脂層3が一体化されてなるスタンプ用プリント板1であ
って、基板2に一体化される紫外線硬化樹脂3は、紫外
線が照射されることによって硬化するものであれば何れ
でも良い。また、基板2は被水溶性の材質であれば何れ
でも良く、透明でも不透明でも良い。
【0010】請求項2は、基板2の表面に紫外線硬化樹
脂層の硬化層3aによって凸状の刻印部5が形成されて
なるスタンプ用プリント原板4である。
脂層の硬化層3aによって凸状の刻印部5が形成されて
なるスタンプ用プリント原板4である。
【0011】請求項3は、トナー成分Aで複写された表
示パターン5aを剥離シート7に転写して該剥離シート
7からマスクシート7Aを形成する加熱手段10と、該
マスクシート7Aの表示パータン5aをスタンプ用プリ
ント板1に転写する紫外線照射手段20とからなるスタ
ンプ用プリント原板4の製造装置である。
示パターン5aを剥離シート7に転写して該剥離シート
7からマスクシート7Aを形成する加熱手段10と、該
マスクシート7Aの表示パータン5aをスタンプ用プリ
ント板1に転写する紫外線照射手段20とからなるスタ
ンプ用プリント原板4の製造装置である。
【0012】上記加熱手段10は、表示パターン5aと
剥離シート7とを密着した状態で加熱することができる
手段であればいずれの手段でも良く、例えば後述の加熱
手段10でも良い。また、上記紫外線照射手段は、マス
クシート7Aとスタンプ用プリント板1とを密着せしめ
た状態でこれに紫外線を照射する手段であれば良く、例
えば後述の紫外線照射手段20等でも良い。
剥離シート7とを密着した状態で加熱することができる
手段であればいずれの手段でも良く、例えば後述の加熱
手段10でも良い。また、上記紫外線照射手段は、マス
クシート7Aとスタンプ用プリント板1とを密着せしめ
た状態でこれに紫外線を照射する手段であれば良く、例
えば後述の紫外線照射手段20等でも良い。
【0013】上記剥離シート7は、透明基板8の片面に
顔料等の剥離層9が塗布されてなり、この剥離層9は紫
外線を透過させず、しかも、加熱することにより表示パ
ターン5aのトナー成分Aと融合し、このトナー成分A
に付着して透明基板8上から剥離する性質のものであ
る。
顔料等の剥離層9が塗布されてなり、この剥離層9は紫
外線を透過させず、しかも、加熱することにより表示パ
ターン5aのトナー成分Aと融合し、このトナー成分A
に付着して透明基板8上から剥離する性質のものであ
る。
【0014】請求項4は、上記紫外線照射手段20は、
被照射物C(マスクシート7Aとプリント板1との密着
体)を載置する透明載置板23と、被照射物Cを押圧す
る蓋体22と、該透明載置板23の下部側に設置された
光源24とからなる請求項3に記載のスタンプ用プリン
ト原板の製造装置である。
被照射物C(マスクシート7Aとプリント板1との密着
体)を載置する透明載置板23と、被照射物Cを押圧す
る蓋体22と、該透明載置板23の下部側に設置された
光源24とからなる請求項3に記載のスタンプ用プリン
ト原板の製造装置である。
【0015】請求項5は、上記紫外線照射手段20は、
光源24の下部側に引出し体29を有する請求項3また
は請求項4に記載のスタンプ用プリント原板の製造装置
であって、引出し体29の底板29aが、引出し体29
を閉めた状態で光源24と対面するようになっている。
光源24の下部側に引出し体29を有する請求項3また
は請求項4に記載のスタンプ用プリント原板の製造装置
であって、引出し体29の底板29aが、引出し体29
を閉めた状態で光源24と対面するようになっている。
【0016】請求項6は、上記蓋体22は、少なくとも
透明載置板23と対向する部分が紫外線を吸収する弾性
状の押圧体25で形成されてなる請求項4に記載のスタ
ンプ用プリント原板の製造装置であって、該押圧板25
は、弾力性のあるスポンジやゴム板等で形成され、且つ
紫外線を吸収する黒色系の色彩が施されている。
透明載置板23と対向する部分が紫外線を吸収する弾性
状の押圧体25で形成されてなる請求項4に記載のスタ
ンプ用プリント原板の製造装置であって、該押圧板25
は、弾力性のあるスポンジやゴム板等で形成され、且つ
紫外線を吸収する黒色系の色彩が施されている。
【0017】請求項7は、トナー成分Aで複写された表
示パターン5aと剥離シート7とを密着させて加熱する
ことにより、該剥離シート7から該表示パターン5aを
転写してマスクシート7Aを形成する工程と、該マスク
シート7Aとスタンプ用プリント板1とを密着させ、こ
れに紫外線を照射して該マスクシート7Aの透明部分7
aを通過した紫外線によって該マスクシート7A上に表
示パターン5aと対応した硬化層3aを形成する工程
と、該スタンプ用プリント板1の被硬化部分を水洗して
除去することにより、該スタンプ用プリント板1に凸状
の刻印部5を形成する工程と、該凸状の刻印部5が形成
されたスタンプ用プリント板1に再度紫外線を照射する
ことにより、該スタンプ用プリント板1の紫外線硬化樹
脂層3全体を硬化させる工程とからなるスタンプ用プリ
ント原板の製造方法である。
示パターン5aと剥離シート7とを密着させて加熱する
ことにより、該剥離シート7から該表示パターン5aを
転写してマスクシート7Aを形成する工程と、該マスク
シート7Aとスタンプ用プリント板1とを密着させ、こ
れに紫外線を照射して該マスクシート7Aの透明部分7
aを通過した紫外線によって該マスクシート7A上に表
示パターン5aと対応した硬化層3aを形成する工程
と、該スタンプ用プリント板1の被硬化部分を水洗して
除去することにより、該スタンプ用プリント板1に凸状
の刻印部5を形成する工程と、該凸状の刻印部5が形成
されたスタンプ用プリント板1に再度紫外線を照射する
ことにより、該スタンプ用プリント板1の紫外線硬化樹
脂層3全体を硬化させる工程とからなるスタンプ用プリ
ント原板の製造方法である。
【0018】
【0019】請求項1のように、スタンプ用プリント板
1に紫外線を照射することにより、紫外線硬化樹脂層3
を硬化させることができ、或いは水洗等して紫外線硬化
樹脂層3を洗い落とすことができる。このスタンプ用プ
リント板1に、表示パターン5aを形成したマスクシー
ト7Aを通して紫外線を照射すれば、後述のように凸状
の刻印部5を簡単に成形することができる。
1に紫外線を照射することにより、紫外線硬化樹脂層3
を硬化させることができ、或いは水洗等して紫外線硬化
樹脂層3を洗い落とすことができる。このスタンプ用プ
リント板1に、表示パターン5aを形成したマスクシー
ト7Aを通して紫外線を照射すれば、後述のように凸状
の刻印部5を簡単に成形することができる。
【0020】請求項2のように、請求項1記載のスタン
プ用プリント板1の紫外線硬化樹脂層3に、マスクシー
ト7Aを通して紫外線を照射すれば、照射部分に硬化層
3aが形成され、この硬化層3a以外の紫外線硬化樹脂
層3を除去することにより、スタンプ用プリント板1か
らスタンプ用プリント原板4を得ることができる。
プ用プリント板1の紫外線硬化樹脂層3に、マスクシー
ト7Aを通して紫外線を照射すれば、照射部分に硬化層
3aが形成され、この硬化層3a以外の紫外線硬化樹脂
層3を除去することにより、スタンプ用プリント板1か
らスタンプ用プリント原板4を得ることができる。
【0021】請求項3に係るスタンプ用プリント原板の
製造装置は、マスクシート7Aを成形する加熱手段10
と、このマスクシート10からスタンプ用プリント原板
1を利用して上記のスタンプ用プリント板4を形成する
紫外線照射手段20とからなる。
製造装置は、マスクシート7Aを成形する加熱手段10
と、このマスクシート10からスタンプ用プリント原板
1を利用して上記のスタンプ用プリント板4を形成する
紫外線照射手段20とからなる。
【0022】トナー成分Aで複写されてなる表示パター
ン5aが表示された原稿6と剥離シート7とを密着さ
せ、これを上記の加熱手段10で加熱することにより、
剥離シート7の剥離層9の表示パターン5aに対応する
部分を剥離し、これにより剥離シート7に表示パターン
5aを転写し、この表示パターン5aが表示された剥離
シート7をマスクシート7Aとする。
ン5aが表示された原稿6と剥離シート7とを密着さ
せ、これを上記の加熱手段10で加熱することにより、
剥離シート7の剥離層9の表示パターン5aに対応する
部分を剥離し、これにより剥離シート7に表示パターン
5aを転写し、この表示パターン5aが表示された剥離
シート7をマスクシート7Aとする。
【0023】このマスクシート7Aと上記のスタンプ用
プリント板1とを密着させ、これに紫外線を光源24で
照射する。マスクシート7Aの透明部分7aを通過した
紫外線は、スタンプ用プリント板1を照射し、紫外線硬
化樹脂層3を硬化させる。
プリント板1とを密着させ、これに紫外線を光源24で
照射する。マスクシート7Aの透明部分7aを通過した
紫外線は、スタンプ用プリント板1を照射し、紫外線硬
化樹脂層3を硬化させる。
【0024】この硬化部分は紫外線が照射された部分の
みであり、その他の部分は硬化しないので、この部分を
水洗等して除去すれば、スタンプ用プリント板1の表面
に表示パターン5aが凸状の刻印部5として形成され、
これがスタンプ用プリント原板4となる。
みであり、その他の部分は硬化しないので、この部分を
水洗等して除去すれば、スタンプ用プリント板1の表面
に表示パターン5aが凸状の刻印部5として形成され、
これがスタンプ用プリント原板4となる。
【0025】請求項4のように、紫外線照射手段20
は、マスクシート7Aとスタンプ用プリント板1との密
着体からなる被照射物Cを透明載置板23に載せる。こ
の被照射物Cは、マスクシート7Aが透明載置板23側
に位置するように載置される。その後、上部から蓋体2
2を閉め、下部側の光源24から紫外線を上記の被照射
物Cに照射する。
は、マスクシート7Aとスタンプ用プリント板1との密
着体からなる被照射物Cを透明載置板23に載せる。こ
の被照射物Cは、マスクシート7Aが透明載置板23側
に位置するように載置される。その後、上部から蓋体2
2を閉め、下部側の光源24から紫外線を上記の被照射
物Cに照射する。
【0026】紫外線の照射により、マスクシート7Aの
透明部分7aを通過した紫外線は、スタンプ用プリント
板1の紫外線硬化樹脂層3を照射し、この照射部分を硬
化させる。
透明部分7aを通過した紫外線は、スタンプ用プリント
板1の紫外線硬化樹脂層3を照射し、この照射部分を硬
化させる。
【0027】請求項5のように、光源24の下部側に引
出し体29を出し入れ自在に設けることにより、上記の
ように被照射物Cに紫外線を照射しながら、下部側の引
出し体29では、再度照射すべきスタンプ用プリント板
1を同時進行的に照射し、このスタンプ用プリント板1
全体を硬化させることができる。
出し体29を出し入れ自在に設けることにより、上記の
ように被照射物Cに紫外線を照射しながら、下部側の引
出し体29では、再度照射すべきスタンプ用プリント板
1を同時進行的に照射し、このスタンプ用プリント板1
全体を硬化させることができる。
【0028】請求項6のように、蓋体22の少なくとも
透明載置板23と対面する部分を、弾性体で且つ紫外線
を吸収する押圧体25で形成することにより、被載置物
Cの確実な保持は勿論、紫外線の透過光を反射させるこ
となくを吸収し、更には紫外線の漏洩を防止することが
できる。
透明載置板23と対面する部分を、弾性体で且つ紫外線
を吸収する押圧体25で形成することにより、被載置物
Cの確実な保持は勿論、紫外線の透過光を反射させるこ
となくを吸収し、更には紫外線の漏洩を防止することが
できる。
【0029】請求項7のように、トナー成分を利用して
複写された表示パターン5aと剥離シート7とを密着さ
せて加熱することにより、該剥離シート7に該表示パタ
ーン5aを転写してマスクシート7Aを形成し、次い
で、該マスクシート7Aとスタンプ用プリント板1とを
密着させ、これに紫外線を照射して該マスクシート7A
の透明部分7aを通過した紫外線によってスタンプ用プ
リント板1に表示パターン5aと対応した硬化層3aを
形成し、更に、このスタンプ用プリント板1の被硬化部
分を水洗して除去する。
複写された表示パターン5aと剥離シート7とを密着さ
せて加熱することにより、該剥離シート7に該表示パタ
ーン5aを転写してマスクシート7Aを形成し、次い
で、該マスクシート7Aとスタンプ用プリント板1とを
密着させ、これに紫外線を照射して該マスクシート7A
の透明部分7aを通過した紫外線によってスタンプ用プ
リント板1に表示パターン5aと対応した硬化層3aを
形成し、更に、このスタンプ用プリント板1の被硬化部
分を水洗して除去する。
【0030】このように、スタンプ用プリント板1に表
示パターン5aと対応した凸状の刻印部5を外線硬化樹
脂層3を硬化させて形成することにより、請求項1記載
のスタンプ用プリント原板1から請求項2記載のスタン
プ用プリント原板4を得ることができる。
示パターン5aと対応した凸状の刻印部5を外線硬化樹
脂層3を硬化させて形成することにより、請求項1記載
のスタンプ用プリント原板1から請求項2記載のスタン
プ用プリント原板4を得ることができる。
【0031】
【実施例】次に、本発明に係るスタンプ用プリント板、
スタンプ用プリント原板及びこれの製造装置並びに製造
方法が、実際どのように具現化されるを図面に従って詳
述する。図1は本発明の第一発明に係るスタンプ用プリ
ント板1(以下プリント板1と言う。)を示し、(A)
は平面図、(B)は一部を省略した状態の拡大断面図で
ある。
スタンプ用プリント原板及びこれの製造装置並びに製造
方法が、実際どのように具現化されるを図面に従って詳
述する。図1は本発明の第一発明に係るスタンプ用プリ
ント板1(以下プリント板1と言う。)を示し、(A)
は平面図、(B)は一部を省略した状態の拡大断面図で
ある。
【0032】2は基板を示し、この基板2の片面に紫外
線硬化樹脂層3が一体化して設けられている。基板2は
被水溶性で可撓性の透明樹脂体で成形されている。尚、
この基板2は不透明でも良い。紫外線硬化樹脂層3は、
周知のように紫外線を照射することにより硬化せしめら
れるものである。
線硬化樹脂層3が一体化して設けられている。基板2は
被水溶性で可撓性の透明樹脂体で成形されている。尚、
この基板2は不透明でも良い。紫外線硬化樹脂層3は、
周知のように紫外線を照射することにより硬化せしめら
れるものである。
【0033】図2は、本発明の第二発明に係るスタンプ
用プリント原板4(以下プリント原板4と言う。)を示
し、(A)は平面図、(B)は一部を省略した状態の拡
大断面図である。このプリント原板4は、上記第一発明
に係るプリント板1を利用して製作したもので、基板2
に一体化された紫外線硬化樹脂層3の表面に硬化層3a
を形成することにより、プリント板1に凸状の刻印部5
を形成したものである。
用プリント原板4(以下プリント原板4と言う。)を示
し、(A)は平面図、(B)は一部を省略した状態の拡
大断面図である。このプリント原板4は、上記第一発明
に係るプリント板1を利用して製作したもので、基板2
に一体化された紫外線硬化樹脂層3の表面に硬化層3a
を形成することにより、プリント板1に凸状の刻印部5
を形成したものである。
【0034】この刻印部5に表示される表示パターン5
aは任意であるが、その表示パターン5aの具体例とし
て、図示の「発明」の文字を用いて以下説明することと
する。このプリント原板4の刻設部5の表示パターン5
aは、「発明」の文字がネガ状態で刻設され、紙面の裏
側からは「発明」の文字が正常即ちポジ状態に見える。
aは任意であるが、その表示パターン5aの具体例とし
て、図示の「発明」の文字を用いて以下説明することと
する。このプリント原板4の刻設部5の表示パターン5
aは、「発明」の文字がネガ状態で刻設され、紙面の裏
側からは「発明」の文字が正常即ちポジ状態に見える。
【0035】このように本発明に係るプリント原板4
は、紫外線硬化樹脂層3の表面にネガ状態の表示パター
ン5aを有する凸状の刻印部5が形成されてなり、刻印
部5を朱肉やスタンプインク等に押し付けた後、企図す
る部分に押圧することにより、「発明」という文字を表
示することができる。
は、紫外線硬化樹脂層3の表面にネガ状態の表示パター
ン5aを有する凸状の刻印部5が形成されてなり、刻印
部5を朱肉やスタンプインク等に押し付けた後、企図す
る部分に押圧することにより、「発明」という文字を表
示することができる。
【0036】図3は、このプリント原板4の製作に用い
る原稿6の一例を示す平面図で、表面には表示パターン
5aとして「発明」の文字がポジ状態で表示されてい
る。この原稿6は、以下のとおり簡単に得ることができ
る。
る原稿6の一例を示す平面図で、表面には表示パターン
5aとして「発明」の文字がポジ状態で表示されてい
る。この原稿6は、以下のとおり簡単に得ることができ
る。
【0037】例えば、プリント原板4に刻印したい表示
パターン5aが図示のように「発明」の文字であれば、
「発明」の文字を表示した用紙を複写機等にセットして
これをコピーし、このコピーしたものが図2で示す「発
明」の文字を表示してなる原稿6となる。この原稿6は
表面に「発明」の文字が、述べるまでもなくトナー成分
Aによって描かれて表示されている。このように、本発
明に利用する原稿6は複写機等で簡単に得ることができ
る。
パターン5aが図示のように「発明」の文字であれば、
「発明」の文字を表示した用紙を複写機等にセットして
これをコピーし、このコピーしたものが図2で示す「発
明」の文字を表示してなる原稿6となる。この原稿6は
表面に「発明」の文字が、述べるまでもなくトナー成分
Aによって描かれて表示されている。このように、本発
明に利用する原稿6は複写機等で簡単に得ることができ
る。
【0038】図4は、図6に示すマスクシート7Aを得
るための剥離シート7を示し、(A)は平面図、(B)
は一部を省略した状態の拡大断面図である。この剥離シ
ート7は、透明基板8の表面に剥離層9が一体に塗布さ
れている。この剥離層9は紫外線を透過させない機能を
有しており、この剥離シート7は、既に市販されている
ものである。
るための剥離シート7を示し、(A)は平面図、(B)
は一部を省略した状態の拡大断面図である。この剥離シ
ート7は、透明基板8の表面に剥離層9が一体に塗布さ
れている。この剥離層9は紫外線を透過させない機能を
有しており、この剥離シート7は、既に市販されている
ものである。
【0039】剥離シート7の通常の使用の仕方は、上記
のような表示パターン5a等に色彩を施すためのもの
で、この剥離シート7と表示パターン5aとを密着さ
せ、これを加熱することにより、剥離層9の表示パター
ン5aと対応する部位が剥離して表示パターン5aに転
写され、この剥離層9の色彩によって表示パターン5a
に種々の色彩を施すために利用するものである。
のような表示パターン5a等に色彩を施すためのもの
で、この剥離シート7と表示パターン5aとを密着さ
せ、これを加熱することにより、剥離層9の表示パター
ン5aと対応する部位が剥離して表示パターン5aに転
写され、この剥離層9の色彩によって表示パターン5a
に種々の色彩を施すために利用するものである。
【0040】ところで、剥離層9が剥離して転写された
後の剥離シート7は、従来はこれを無用なものとして廃
棄処分していたが、本発明はこれを有効に利用したもの
である。即ち、この剥離層9が剥離して転写された後の
剥離シート7をマスクシート7Aとして利用するもので
ある。
後の剥離シート7は、従来はこれを無用なものとして廃
棄処分していたが、本発明はこれを有効に利用したもの
である。即ち、この剥離層9が剥離して転写された後の
剥離シート7をマスクシート7Aとして利用するもので
ある。
【0041】剥離シート7からマスクシート7Aを得る
には、上記のように表示パターン5aに剥離層9を転写
させれば得られるが、これを図面に基づいて詳述する。
には、上記のように表示パターン5aに剥離層9を転写
させれば得られるが、これを図面に基づいて詳述する。
【0042】剥離シート7と上記原稿6とを図5のよう
に密着させ、これを後述する加熱手段10等で加熱する
と、剥離層9が原稿5のトナー成分A部分に付着して透
明基板8から剥離し、この透明基板8の表面に図6
(A)のように「発明」の表示パターン5aが白抜のネ
ガ状態で表示される。図6(B)は透明基板8側からこ
の白抜きの表示パターン5aを見た状態の図で、図示の
ように透明基板8側からは「発明」の文字が白抜きのポ
ジ状態で見える。
に密着させ、これを後述する加熱手段10等で加熱する
と、剥離層9が原稿5のトナー成分A部分に付着して透
明基板8から剥離し、この透明基板8の表面に図6
(A)のように「発明」の表示パターン5aが白抜のネ
ガ状態で表示される。図6(B)は透明基板8側からこ
の白抜きの表示パターン5aを見た状態の図で、図示の
ように透明基板8側からは「発明」の文字が白抜きのポ
ジ状態で見える。
【0043】図6に示す如く、透明基板8は、トナー成
分Aが圧着した部分の剥離層9が剥離し、表裏両面から
透かして見ることのできる透明部分7aが形成される。
この透明部分7aを形成してなる剥離シート7をマスク
シート7Aとして以下のとおり、プリント原板4の製作
に利用する。
分Aが圧着した部分の剥離層9が剥離し、表裏両面から
透かして見ることのできる透明部分7aが形成される。
この透明部分7aを形成してなる剥離シート7をマスク
シート7Aとして以下のとおり、プリント原板4の製作
に利用する。
【0044】マスクシート7Aと上記で述べた第一発明
に係るプリント板1とを図7に示すように密着させる。
この密着の仕方を、マスクシート7Aの表示パターン5
aである「発明」の文字が、紫外線硬化樹脂層3側から
見て正常に、即ちポジ状態で見るように、マスクシート
7Aとプリント板1を密着させる。この状態でこれに後
述の紫外線照射手段20等で矢印ア方向から紫外線を照
射する。
に係るプリント板1とを図7に示すように密着させる。
この密着の仕方を、マスクシート7Aの表示パターン5
aである「発明」の文字が、紫外線硬化樹脂層3側から
見て正常に、即ちポジ状態で見るように、マスクシート
7Aとプリント板1を密着させる。この状態でこれに後
述の紫外線照射手段20等で矢印ア方向から紫外線を照
射する。
【0045】この照射時間は、マスクシート7Aの透明
部分7aの面積等に応じて調整すれば良く、この調整に
より表示パターン5aの細かい部分を刻印部5に凸部と
して忠実に再現することができる。
部分7aの面積等に応じて調整すれば良く、この調整に
より表示パターン5aの細かい部分を刻印部5に凸部と
して忠実に再現することができる。
【0046】紫外線を照射すると、マスクシート7Aの
透明部分7aを透過した紫外線は、紫外線硬化樹脂層3
の表面を照射し、この照射部分を硬化させる。即ち、マ
スクシート7Aの透明部分7aのみを紫外線が透過し、
紫外線硬化樹脂層3の当該部分のみを硬化させる。
透明部分7aを透過した紫外線は、紫外線硬化樹脂層3
の表面を照射し、この照射部分を硬化させる。即ち、マ
スクシート7Aの透明部分7aのみを紫外線が透過し、
紫外線硬化樹脂層3の当該部分のみを硬化させる。
【0047】その後、このプリント板1を取り出し、水
道水等で水洗しながらブラッシ等で軽くブラッシングす
ると、図2のように「発明」の文字を表示した表示パタ
ーン5aがプリント板1の表面に刻印部5として形成さ
れる。この刻印部5は、図示のように凸状に形成され、
印鑑等と同様に表示部がネガ状態で刻設される。
道水等で水洗しながらブラッシ等で軽くブラッシングす
ると、図2のように「発明」の文字を表示した表示パタ
ーン5aがプリント板1の表面に刻印部5として形成さ
れる。この刻印部5は、図示のように凸状に形成され、
印鑑等と同様に表示部がネガ状態で刻設される。
【0048】そして、このプリント板1に再び紫外線を
照射し、紫外線で照射されなかった他の部分をも照射し
て紫外線硬化樹脂層3全体を硬化させ、これにより図2
のプリント原板4を得る。この際、プリント板1への再
度の紫外線照射は、後述の紫外線照射手段20の引出し
体29に入れて行えば良い。
照射し、紫外線で照射されなかった他の部分をも照射し
て紫外線硬化樹脂層3全体を硬化させ、これにより図2
のプリント原板4を得る。この際、プリント板1への再
度の紫外線照射は、後述の紫外線照射手段20の引出し
体29に入れて行えば良い。
【0049】かくして、プリント板1の表面に凸状の硬
化層3aからなる刻印部5を形成することにより、プリ
ント原板4は形成される。尚、使用し易いように、この
プリント原板4を把手体等に接着剤等で一体化して利用
するようにしても良い。
化層3aからなる刻印部5を形成することにより、プリ
ント原板4は形成される。尚、使用し易いように、この
プリント原板4を把手体等に接着剤等で一体化して利用
するようにしても良い。
【0050】次に、プリント原板4の製造装置の一例に
ついて述べる。図8は、原稿6の表示パターン5aを剥
離シート7に転写してマスクシート7Aを形成するため
の加熱手段10を示し、(A)は全体斜視図、(B)は
概略的断面図である。11はケーシングを示し、ケーシ
ング11には、一方の端部に給送口12が他方には排送
口13が設けられている。
ついて述べる。図8は、原稿6の表示パターン5aを剥
離シート7に転写してマスクシート7Aを形成するため
の加熱手段10を示し、(A)は全体斜視図、(B)は
概略的断面図である。11はケーシングを示し、ケーシ
ング11には、一方の端部に給送口12が他方には排送
口13が設けられている。
【0051】このケーシング11の内部には、これらの
上記給・排送口12、13に臨むように一対の給送用ロ
ーラ14、14及び排送用ローラ15、15がそれぞれ
回転自在に支持されている。この各ローラ14、15は
モータ(図示せず。)で駆動するようになっている。
上記給・排送口12、13に臨むように一対の給送用ロ
ーラ14、14及び排送用ローラ15、15がそれぞれ
回転自在に支持されている。この各ローラ14、15は
モータ(図示せず。)で駆動するようになっている。
【0052】給送用ローラ14と排送用ローラ15との
間には、加熱部16が配設されている。この加熱部16
は、ニクロム線等の発熱素子が巻回されて形成され、上
下に間隔を開けて配設されている。尚、図示しなかった
が、上部側加熱部16aと下部側加熱部16bとは、相
互に相寄る方向にコイルスプリング等の不勢手段で常時
押圧支持せしめられていることは勿論である。
間には、加熱部16が配設されている。この加熱部16
は、ニクロム線等の発熱素子が巻回されて形成され、上
下に間隔を開けて配設されている。尚、図示しなかった
が、上部側加熱部16aと下部側加熱部16bとは、相
互に相寄る方向にコイルスプリング等の不勢手段で常時
押圧支持せしめられていることは勿論である。
【0053】上記ローラ14、15間には、加熱部16
の上下の加熱部16a、16bと平行にそれぞれ案内部
材17が配設され、この加熱部16間を通過する被加熱
体B(本発明では上記原稿6と剥離シート7との密着
体)を、この案内部材17で案内することができるよう
になっている。
の上下の加熱部16a、16bと平行にそれぞれ案内部
材17が配設され、この加熱部16間を通過する被加熱
体B(本発明では上記原稿6と剥離シート7との密着
体)を、この案内部材17で案内することができるよう
になっている。
【0054】被加熱体Bの殆んどが、薄い紙やプラスチ
ックス等の腰の柔らかいものであるため、本願の加熱手
段10は、このように柔らかいものを確実に案内するた
めの構成となっている。
ックス等の腰の柔らかいものであるため、本願の加熱手
段10は、このように柔らかいものを確実に案内するた
めの構成となっている。
【0055】以上の加熱手段10において、電源をON
し、被加熱体Bを給送口12に差し込むと、内部の給送
ローラ14がこの被加熱体Bをケーシング11内部に案
内する。案内された被加熱体Bは、案内部材17に案内
されながら上下の加熱部16a、16b間を通過し、こ
の加熱部16で被加体Bは上下から加熱されながら移動
し、排送ローラ15で外部に排出される。
し、被加熱体Bを給送口12に差し込むと、内部の給送
ローラ14がこの被加熱体Bをケーシング11内部に案
内する。案内された被加熱体Bは、案内部材17に案内
されながら上下の加熱部16a、16b間を通過し、こ
の加熱部16で被加体Bは上下から加熱されながら移動
し、排送ローラ15で外部に排出される。
【0056】この加熱の際、既述のように原稿6のトナ
ー成分Aは溶融し、剥離シート7のトナー成分Aと対応
する部位の剥離層9は、このトナー成分Aに付着して剥
離シート7から剥離する。この剥離は、トナー成分Aと
対応する部分のみであるため、剥離シート7には原稿6
の表示パターン5aと同様な透明部分7aが白抜き状態
で形成されることとなる。
ー成分Aは溶融し、剥離シート7のトナー成分Aと対応
する部位の剥離層9は、このトナー成分Aに付着して剥
離シート7から剥離する。この剥離は、トナー成分Aと
対応する部分のみであるため、剥離シート7には原稿6
の表示パターン5aと同様な透明部分7aが白抜き状態
で形成されることとなる。
【0057】かくして、加熱手段10によって、原稿6
の表示パターン5aは剥離シート7へ転写され、剥離シ
ート7に表示パターン5aと対応する透明部分7aが形
成される。この透明部分7aを形成してなる剥離シート
7が上記で述べたマスクシート7Aとなる。
の表示パターン5aは剥離シート7へ転写され、剥離シ
ート7に表示パターン5aと対応する透明部分7aが形
成される。この透明部分7aを形成してなる剥離シート
7が上記で述べたマスクシート7Aとなる。
【0058】図9はこのマスクシート7Aと上記プリン
ト板1とを利用して上記のプリント原板4を形成するた
めの紫外線照射手段20を示し、(A)は全体斜視図、
(B)は断面図である。また、図10は蓋体を開いた状
態の全体斜視図である。21は箱型のケーシングを示
し、ケーシング21の上部には、蓋体22が開閉自在に
設けられている。
ト板1とを利用して上記のプリント原板4を形成するた
めの紫外線照射手段20を示し、(A)は全体斜視図、
(B)は断面図である。また、図10は蓋体を開いた状
態の全体斜視図である。21は箱型のケーシングを示
し、ケーシング21の上部には、蓋体22が開閉自在に
設けられている。
【0059】ケーシング21の上面には、ガラス等の透
明載置板23が一体に設けられており、この直下に紫外
線を照射するための光源24が配設される。光源24
は、少なくとも紫外線照射管24aを一個備えてなり、
図示例では照射管24aを4個設けた。
明載置板23が一体に設けられており、この直下に紫外
線を照射するための光源24が配設される。光源24
は、少なくとも紫外線照射管24aを一個備えてなり、
図示例では照射管24aを4個設けた。
【0060】蓋体22の透明載置板23と対向する面に
は、スポンジ等の弾性体からなる押圧体25が一体に貼
設されている。この押圧体25は、紫外線を吸収するこ
とができるように黒色等の色彩を有し、上記紫外線の反
射を防止し、且つ押圧体25側からの屈折等による回り
込みを防止し、更には外部に紫外線を漏出させないよう
になっている。
は、スポンジ等の弾性体からなる押圧体25が一体に貼
設されている。この押圧体25は、紫外線を吸収するこ
とができるように黒色等の色彩を有し、上記紫外線の反
射を防止し、且つ押圧体25側からの屈折等による回り
込みを防止し、更には外部に紫外線を漏出させないよう
になっている。
【0061】また、この押圧体25で蓋体23と透明載
置板23との間に保持される被照射物C(本願において
は、上記のマスク板7Aとプリント板1との密着体)を
確実に押圧することができるようにする。
置板23との間に保持される被照射物C(本願において
は、上記のマスク板7Aとプリント板1との密着体)を
確実に押圧することができるようにする。
【0062】ケーシング21の上面板には、上記光源2
4を発光させるためのメインスイッチ26、照射時間を
設定するためのタイマー27及びこのタイマー27とメ
インスイッチ26とを関連せしめた補助スイッチ28等
が設けられており、メインスイッチ26をONし、照射
時間をタイマー27でセットし、その後補助スイッチ2
8をONすることにより、光源24はそのセット時間内
のみ被照射物Cに紫外線を照射する。
4を発光させるためのメインスイッチ26、照射時間を
設定するためのタイマー27及びこのタイマー27とメ
インスイッチ26とを関連せしめた補助スイッチ28等
が設けられており、メインスイッチ26をONし、照射
時間をタイマー27でセットし、その後補助スイッチ2
8をONすることにより、光源24はそのセット時間内
のみ被照射物Cに紫外線を照射する。
【0063】以上の紫外線照射手段20において、上記
マスクシート7Aとプリント板1とを密着させた被照射
物Cを透明載置板23に載置し、上部から蓋体22を閉
め、既述のように照射時間をセットし、下部側から光源
24で紫外線を照射する。
マスクシート7Aとプリント板1とを密着させた被照射
物Cを透明載置板23に載置し、上部から蓋体22を閉
め、既述のように照射時間をセットし、下部側から光源
24で紫外線を照射する。
【0064】紫外線を照射すると、既述のようにマスク
シート7Aの透明部分7aを透過した紫外線は紫外線硬
化樹脂層3を照射し、この照射部分を硬化させる。マス
クシート7Aの剥離層9は、既述のように紫外線を透過
させないため、紫外線は上記透明部分7aのみを通過し
て紫外線硬化樹脂層3の当該照射部分のみを照射し、当
該部分のみを硬化させる。
シート7Aの透明部分7aを透過した紫外線は紫外線硬
化樹脂層3を照射し、この照射部分を硬化させる。マス
クシート7Aの剥離層9は、既述のように紫外線を透過
させないため、紫外線は上記透明部分7aのみを通過し
て紫外線硬化樹脂層3の当該照射部分のみを照射し、当
該部分のみを硬化させる。
【0065】プリント板1に所定時間紫外線を照射した
後、これを取り出し、水道水等で洗いながら軽くプラッ
シングすると、紫外線硬化樹脂層9には硬化部分が残
り、その他の部分は溶けるようにして除去され、プリン
ト板1の表面には、硬化した紫外線硬化樹脂層3の硬化
層3aによって図2に示す凸状の刻印部5が形成され
る。これが、本発明に係る図2に示したスタンプ用プリ
ント原板4となる。
後、これを取り出し、水道水等で洗いながら軽くプラッ
シングすると、紫外線硬化樹脂層9には硬化部分が残
り、その他の部分は溶けるようにして除去され、プリン
ト板1の表面には、硬化した紫外線硬化樹脂層3の硬化
層3aによって図2に示す凸状の刻印部5が形成され
る。これが、本発明に係る図2に示したスタンプ用プリ
ント原板4となる。
【0066】図中29は引出し体を示し、この引出し体
29はケーシング21の下部側に摺動自在に設けられて
いる。この引出し体29の底面29aは、上記光源24
と対向しており、この光源24の照射光に晒されるよう
に設けられる。
29はケーシング21の下部側に摺動自在に設けられて
いる。この引出し体29の底面29aは、上記光源24
と対向しており、この光源24の照射光に晒されるよう
に設けられる。
【0067】この引出し体29は、既述のように、再度
プリント板1の硬化層3を照射して全体を硬化させる際
に利用することができる。即ち、透明載置部23で被照
射物Cを照射するのと平行してこれを行うことができる
ようにしたものである。
プリント板1の硬化層3を照射して全体を硬化させる際
に利用することができる。即ち、透明載置部23で被照
射物Cを照射するのと平行してこれを行うことができる
ようにしたものである。
【0068】
【0069】請求項1のように、プリント板1を、基板
2の表面に水溶性の紫外線硬化樹脂層3を一体化し、こ
れに紫外線を照射することにより、紫外線硬化樹脂層3
を硬化させることができ、或いは水洗等して紫外線硬化
樹脂層3を洗い落とすことができる。このプリント板1
に、表示パターン5aを形成したマスクシート7Aを通
して紫外線を照射すれば、後述のように凸状の刻印部5
を表面に形成してなるプリント原板4を簡単に成形する
ことができ、この種プリント原板4に利用するプリント
板として最適である。
2の表面に水溶性の紫外線硬化樹脂層3を一体化し、こ
れに紫外線を照射することにより、紫外線硬化樹脂層3
を硬化させることができ、或いは水洗等して紫外線硬化
樹脂層3を洗い落とすことができる。このプリント板1
に、表示パターン5aを形成したマスクシート7Aを通
して紫外線を照射すれば、後述のように凸状の刻印部5
を表面に形成してなるプリント原板4を簡単に成形する
ことができ、この種プリント原板4に利用するプリント
板として最適である。
【0070】請求項2のように、請求項1記載のプリン
ト板1の紫外線硬化樹脂層3に、表示パターン5aを形
成したマスクシート7Aを通して紫外線を照射すれば、
照射部分に硬化層3aが形成され、この硬化層3a以外
の樹脂層3を除去することにより、プリント板1からス
タンプ用プリント原板4を簡単に得ることができる。
ト板1の紫外線硬化樹脂層3に、表示パターン5aを形
成したマスクシート7Aを通して紫外線を照射すれば、
照射部分に硬化層3aが形成され、この硬化層3a以外
の樹脂層3を除去することにより、プリント板1からス
タンプ用プリント原板4を簡単に得ることができる。
【0071】請求項3に係るスタンプ用プリント原板4
の製造装置は、マスクシート7Aを成形する加熱手段1
0と、このマスクシート7Aからプリント板1を利用し
て上記のプリント原板4を形成する紫外線照射手段20
とから構成したため、上記プリント板1からプリント原
板4を流れ作業的に熟練を要することなく簡単に得るこ
とができる。
の製造装置は、マスクシート7Aを成形する加熱手段1
0と、このマスクシート7Aからプリント板1を利用し
て上記のプリント原板4を形成する紫外線照射手段20
とから構成したため、上記プリント板1からプリント原
板4を流れ作業的に熟練を要することなく簡単に得るこ
とができる。
【0072】請求項4のように、紫外線照射手段20
を、被照射物Cを載置する透明載置板23、被照射物C
を押圧する蓋体22及び被照射物Cを照射する光源24
とで構成したため、プリント板1からプリント原板4を
得る手段をコンパクト化することができる。
を、被照射物Cを載置する透明載置板23、被照射物C
を押圧する蓋体22及び被照射物Cを照射する光源24
とで構成したため、プリント板1からプリント原板4を
得る手段をコンパクト化することができる。
【0073】請求項5のように、光源24の下部側に引
出し体29を出し入れ自在に設けたため、被照射物Cに
紫外線を照射しながら、下部側の引出し体29では、再
度照射すべきプリント板1を同時進行的に照射すること
ができので便利である。
出し体29を出し入れ自在に設けたため、被照射物Cに
紫外線を照射しながら、下部側の引出し体29では、再
度照射すべきプリント板1を同時進行的に照射すること
ができので便利である。
【0074】請求項6のように、蓋体22の少なくとも
透明載置板23と対面する部分を、弾性状の紫外線を吸
収する押圧体25で形成したため、被照射物Cの確実な
保持は勿論、紫外線の透過光を反射させることなく吸収
し、且つ屈折をも防止することができ、更には紫外線の
漏洩を防止することができる。
透明載置板23と対面する部分を、弾性状の紫外線を吸
収する押圧体25で形成したため、被照射物Cの確実な
保持は勿論、紫外線の透過光を反射させることなく吸収
し、且つ屈折をも防止することができ、更には紫外線の
漏洩を防止することができる。
【0075】請求項7のように、プリント原板4を加熱
手段10と紫外線照射手段20との二工程で得るように
したため、プリント原板4を手軽に且つ熟練を要するこ
となく簡単に得ることができる。
手段10と紫外線照射手段20との二工程で得るように
したため、プリント原板4を手軽に且つ熟練を要するこ
となく簡単に得ることができる。
【0076】以上のとおりであるから、本発明によれば
この種プリント原板の製作にあたって、従来よりも短時
間で製作でき、しかも刻印部が複雑になっても製作時間
が長くなったり、製作コストが嵩むと言った問題もな
く、従ってこの種プリント原板を安価に提供できる等そ
の効果は大である。
この種プリント原板の製作にあたって、従来よりも短時
間で製作でき、しかも刻印部が複雑になっても製作時間
が長くなったり、製作コストが嵩むと言った問題もな
く、従ってこの種プリント原板を安価に提供できる等そ
の効果は大である。
【図1】本発明の第一発明に係るスタンプ用プリント板
を示し、(A)は平面図、(B)は一部を省略した状態
の拡大断面図である。
を示し、(A)は平面図、(B)は一部を省略した状態
の拡大断面図である。
【図2】本発明の第二発明に係るスタンプ用プリント原
板を示し、(A)は平面図、(B)は一部を省略した状
態の拡大断面図である。
板を示し、(A)は平面図、(B)は一部を省略した状
態の拡大断面図である。
【図3】表示パターンが複写された原稿の平面図であ
る。
る。
【図4】マスクシートとして利用される剥離シートを示
し、(A)は平面図、(B)は一部を省略した状態の拡
大断面図である。
し、(A)は平面図、(B)は一部を省略した状態の拡
大断面図である。
【図5】原稿と剥離シートとを密着した状態の一部を省
略した拡大断面図である。
略した拡大断面図である。
【図6】剥離シートから得られたマスクシートを示し、
(A)は平面図、(B)は裏面図である。
(A)は平面図、(B)は裏面図である。
【図7】マスクシートと図1のプリント板との密着状態
の一部を省略した拡大断面図である。
の一部を省略した拡大断面図である。
【図8】加熱手段を示し、(A)は全体斜視図、(B)
は断面図である。
は断面図である。
【図9】紫外線照射手段を示し、(A)は蓋体を閉めた
状態の全体斜視図、(B)蓋体を開いた状態の全体斜視
図である。
状態の全体斜視図、(B)蓋体を開いた状態の全体斜視
図である。
【図10】紫外線照射手段の断面図である。
1 スタンプ用プリント板 2 基板 3 紫外線硬化樹脂層 4 スタンプ用プリント原板 5 刻印部 5a 表示パターン 6 原稿 7 剥離シート 7A マスクシート 7a 透明部分 8 透明基板 9 剥離層 10 加熱手段 14 給送ローラ 15 排送ローラ 16 加熱部 20 紫外線照射手段 22 蓋体 23 透明載置板 24 光源 25 押圧体 A 表示パターンを形成するトナー成分 B 原稿と剥離シートとの密着体である被加熱体 C マスクシートとプリント板との密着体である被照
射物
射物
Claims (7)
- 【請求項1】基板の表面に紫外線硬化樹脂層が一体化さ
れてなることを特徴とするスタンプ用プリント板。 - 【請求項2】基板の表面に紫外線硬化樹脂層の硬化層に
よって凸状の刻印部が形成されてなることを特徴とする
スタンプ用プリント原板。 - 【請求項3】トナー成分で複写された表示パターンを剥
離シートに転写して該剥離シートからマスクシートを形
成する加熱手段と、該マスクシートの表示パータンをス
タンプ用プリント板に転写する紫外線照射手段とからな
ることを特徴とするスタンプ用プリント原板の製造装
置。 - 【請求項4】上記紫外線照射手段は、マスクシートとス
タンプ用プリント板との密着体が載置される透明載置板
と、該密着体を押圧する蓋体と、該透明載置板の下部側
に設置された光源とからなることを特徴とする請求項3
に記載のスタンプ用プリント原板の製造装置。 - 【請求項5】上記紫外線照射手段は、光源の下部側にス
タンプ用ブリント板を載置する引出し体を有することを
特徴とする請求項3または請求項4に記載のスタンプ用
プリント原板の製造装置。 - 【請求項6】上記蓋体は、少なくとも透明載置板と対向
する部分が紫外線を吸収する弾性状の押圧体で形成され
てなることを特徴とする請求項4に記載のスタンプ用プ
リント原板の製造装置。 - 【請求項7】トナー成分で複写された表示パターンと剥
離シートとを密着させて加熱することにより、該剥離シ
ートから該表示パターンを転写してなるマスクシートを
形成する工程と、 該マスクシートとスタンプ用プリント板とを密着させ、
これに紫外線を照射して該マスクシートの透明部分を通
過した紫外線によって該スタンプ用プリント板の紫外線
硬化樹脂層に表示パターンと対応した硬化層を形成する
工程と、 該スタンプ用プリント板の被硬化部分を水洗して除去す
ることにより、該スタンプ用プリント板に凸状の刻印部
を形成する工程と、 該凸状のスタンプ用プリント板に紫外線を照射すること
により、該紫外線硬化樹脂層3の全体を硬化させる工程
と、 からなることを特徴とするスタンプ用プリント原板の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10043295A JPH08267886A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | スタンプ用プリント板、スタンプ用プリント原板及びこれの製造装置並びに製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10043295A JPH08267886A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | スタンプ用プリント板、スタンプ用プリント原板及びこれの製造装置並びに製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08267886A true JPH08267886A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=14273796
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10043295A Pending JPH08267886A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | スタンプ用プリント板、スタンプ用プリント原板及びこれの製造装置並びに製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08267886A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105966086A (zh) * | 2016-05-13 | 2016-09-28 | 京东方科技集团股份有限公司 | 印章 |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP10043295A patent/JPH08267886A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105966086A (zh) * | 2016-05-13 | 2016-09-28 | 京东方科技集团股份有限公司 | 印章 |
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