JPH09314974A - 製版装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多孔性樹脂シートと原稿とを確実に密着させ
て印刷性能の優れた印判を作製することのできる製版装
置を提供すること。 【解決手段】 カバー４の台板３の一端側に枢着された
第１押圧板１０に弾性材２３を貼付すると共に、カバー
４の台板３の他端側に枢着された第２押圧板９に上記第
１押圧板１０を押圧可能な４つの突起２１を設ける。そ
して、これら押圧板９，１０による押圧力を上記突起２
１，弾性材２３を介して多孔性樹脂シート３８に均等に
作用させることで、台板３の透明アクリル板２５に載せ
られる多孔性樹脂シート３８と原稿シート３６とを密着
させるものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、インクを含浸させ
ることにより長時間インクを補給することなく、くり返
し捺印することができる印版シートを、連続気泡を有す
る感光性の多孔性樹脂シートを用いて作製するための製
版装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、ハガキ等の被印刷媒体上に文
字、図形等の所望の印像を捺印するための印版シート
（スタンプ等）を作製する種々の製版装置が提案されて
いる。この製版装置は、インク含浸可能な連続気泡を有
する多孔性樹脂シートに対して所望印像に対応するイン
ク滲出部と所望印像以外の非インク滲出部とを形成して
なる多孔性樹脂シート製印版シートを作製するものであ
る。このように、連続気泡を有する多孔性樹脂シートか
らなる印版シートは、インクをインク滲出部に含浸させ
ることにより長時間インクを補給することなく、くり返
して捺印できる。

【０００３】この種の従来の一般的な製版装置による印
版シートの作製は、図５で示すように、透明アクリル板
１２５上に、文字や図形等の印像１３６Ａが描かれた原
稿シート（紙）１３６を載せてアルコール系溶液で半透
明にした後に、この原稿シート１３６上にカーボン等が
コーテングされた黒フィルム１３７、および多孔性樹脂
シート１３８の順で載置する。そして、製版装置の一端
側に形成された支持壁（図示せず）と他端側の支持壁
（図示せず）とにそれぞれ回転自在に枢着された押圧板
１０８，１０９で原稿シート１３６，黒フィルム１３７
および多孔製樹脂シート１３８を透明アクリル板２５に
押し付けた後に、フラッシュバルブ１１５を発光させ
て、その光成分中の赤外線Ｒを原稿シート１３６の下面
に照射する。このように、原稿シート１３６上の印像１
３６Ａに照射された赤外線Ｒ１は印像１３６Ａで遮断さ
れ、一方、印像１３６Ａ以外に照射された赤外線Ｒ２は
原稿シート１３６を通過する。

【０００４】これにより、黒フィルム１３７では、原稿
シート１３６の印像１３６Ａに対する部分に赤外線Ｒ２
は照射されず、この部分が発熱することがないので、原
稿シート１３６の印像１３６Ａに対する部分の多孔性樹
脂シート１３８に連続気泡を有するままの状態となるイ
ンク滲出部１３８Ａが形成される。一方、原稿シート１
３６の印像１３６Ａ以外に対する部分については赤外線
Ｒ２が照射されるので、印像１３６Ａ以外に対応する部
分の多孔性樹脂シート１３６の表面の加熱溶解により連
続気泡を閉塞するインク非滲出部１３８Ｂが形成され
る。それにより、多孔性樹脂シート１３８にインク滲出
部１３８Ａとインク非滲出部１３８Ｂが形成され、図６
（Ａ）および図６（Ｂ）に示すような印版シート１３９
が作製される。この多孔性樹脂シート１３８からなる印
版シート１３９は、それに形成されたインク滲出部１３
８Ａの連続気泡に各色のインクを含浸させて、捺印を行
うのに用いられる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
製版装置では、多孔性樹脂シート１３８、黒フィルム１
３７および原稿シート１３６を互いに密着させて透明ア
クリル板１２５に押し付けるための押圧板１０８，１０
９が、その一端側の支持壁（図示せず）と他端側の支持
壁（図示せず）との両端で支持されており、押圧板１０
８，１０９により多孔性樹脂シート１３８、黒フィルム
１３７および原稿シート１３６を透明アクリル板１２５
に押し付けたときに、押圧板１０８，１０９の中央部が
上方へ、且つ透明アクリル板１２５の中央部が下方へそ
れぞれ湾曲状に撓むので、多孔性樹脂シート１３８と原
稿シート１３６とは、各々の中央部分が押圧力不足によ
って互いに密着しないようになる。

【０００６】この状態において、フラッシュバルブ１１
５から照射される赤外線Ｒを、透明アクリル板１２５を
介して原稿シート１３６に面露光すると、同一印面内で
露光ムラが発生し、多孔性樹脂シート１３８の連続気泡
が加熱溶融されずに印像１３６Ａ以外の部分に対応する
インク非滲出部１３８Ｂが形成されなかったりして、印
刷性能が低い品質の悪い印版シート１３９が作製されて
しまう。特に、このような問題は、ハガキサイズよりも
大きな印版シートを作製する場合に、押圧板１０８，１
０９や透明アクリル板１２５の撓みが大きくなって顕著
に現れる。

【０００７】本発明は、この問題を解決するためになさ
れたもので、多孔性樹脂シートと原稿とを確実に密着さ
せて印刷性能の優れた印版シートを作製することのでき
る製版装置を提供することを目的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項１に係る製版装置は、連続気泡を有
する多孔性樹脂シートの表面に対して、選択的に光を照
射することにより原稿の印像に対応するインク滲出部と
前記印像以外のインク非滲出部とを有する印版シートを
作製するための製版装置であって、上面に原稿及び前記
多孔性樹脂シートが載せられ、光を透過可能な台板と、
前記台板の一端側近傍に開閉可能に枢着された押圧板
と、前記押圧板の前記台板と対向する押圧面に設けられ
た弾性体とを備えてなり、前記原稿および前記多孔性樹
脂シートは前記弾性体を介して前記台板に押し付けられ
るよう構成されている。これにより、台板や押圧板の撓
みに起因する真ん中付近の押圧力不足を弾性体で補うこ
とによって、多孔性樹脂シートと原稿とをそれらの全体
にわたり略均等に密着させることができ、印刷性能の優
れた印版シートを作製することができる。

【０００９】請求項２では、請求項１の製版装置におい
て、前記押圧板は、前記弾性体が設けられた第１の押圧
板と、この第１押圧板とは別体に設けられ、前記台板の
他端側近傍に開閉可能に枢着された、第１押圧板を押圧
するための第２押圧板とからなり、前記第２押圧板の押
圧面には一端側から他端側に向かって列設された複数の
突起が設けられている。これにより、第１押圧板を、こ
れを支持する両端と第２押圧板の突起とによる多点で支
持することができ、第１押圧板の撓みを少なくすること
ができる。したがって、第１押圧板は、弾性体を備えて
いることに加えて撓みが少なくなるので、多孔性樹脂シ
ートと原稿との密着性がより一層優れたものになる。

【００１０】請求項３では、請求項１又は請求２記載の
製版装置において、弾性体を、厚みが１〜１０ｍｍであ
って、２５％圧縮荷重が０．０５〜０．５ｋｇｆ／ｃｍ
² に設定した。これにより、弾性体が、前記所定の厚み
と所定の弾性力とを有していることから、多孔性樹脂シ
ートと原稿とをそれらの全体にわたり確実に密着させる
よう適度に変形するので、従来における多孔性樹脂シー
トと原稿との密着性の不均一を確実に解消することがで
きる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の製版装置につい
て、図面を参照しながら詳述する。図１は本実施形態の
製版装置を示す概略断面図、図２は可動蓋と各押圧板を
開放した状態を示す製版装置の概略断面図である。

【００１２】図１および図２において、製版装置２は、
カバー４の側壁に回転自在に設けられた可動蓋８と第１
押圧板１０および第２押圧板９とを主要部として構成さ
れている。

【００１３】カバー４内には、第１押圧板１０の下面に
対向するように開口する段差部２４を有する逆四角台状
の凹部２６が形成されている。段差部２４には凹部２６
の開口側を閉塞するように透明アクリル板２５を中央に
備えた台板３が配置されている。また、凹部２６の底壁
２６Ａには２つのフラッシュバルブ１５が取り付けられ
ている。各フラッシュバルブ１５は、底壁２６Ａの下側
に設けられた取付部２７に取り外し可能として支持され
ており、スイッチ１４を介して図示しない乾電池等の電
源に接続されている。

【００１４】可動蓋８および両押圧板９，１０は、カバ
ー４の台板３側を開放、又は閉鎖可能として可動蓋８、
第２押圧板９および第１押圧板１０の順で折り畳み自在
に設けられている。可動蓋８の一端は、図１に示す閉鎖
時にカバー４の台板３との間に両押圧板９，１０を折り
畳み可能な空間を区画するようにカバー４の側壁の上側
から突出する一対の支持壁１１に回転自在に軸支されて
いる。また、可動蓋８の他端には、バネ１２を介して外
側に付勢されたロック爪１３が設けられている。ロック
爪１３には、カバー４の台板３側に形成された係止部４
Ａに係止可能なロック部１３Ａが形成されており、係止
部４Ａとの係止により可動蓋８をカバー４の側壁にロッ
クするとともにカバー４内に設けられたスイッチ１４を
オンして、各フラッシュバルブ１５に電力供給して発光
させるものである。可動蓋８の上面中央部には、２つの
支持部１６に対して引き出し、又は収納自在にされた取
っ手部１７が設けられている。更に、可動蓋８の下面
（閉鎖時に台板３と対向する面）には、２つの押圧部１
８，１９がカバー４の台板３側に突出して形成されてお
り、各押圧部１８，１９は後述するように、印版シート
を作製する際に、第２押圧板９および第１押圧板１０を
介して多孔性樹脂シートに均等に押圧荷重をかけるため
のものである。

【００１５】第１押圧板１０の一端は、支持壁１１の下
方に形成された支持部２２に回転可能に軸支されてい
る。この第１押圧板１０の下面（閉鎖時に台板３と対向
する面）には、後述するように、印版シートを作製する
際に多孔性樹脂シートに均等に押圧力を付与するための
ゴムシートのような弾性体２３が貼付されている。

【００１６】第２押圧板９は、その一端を上記支持壁１
１の反対側のカバー４の側壁の上側から突出する支持壁
２０に回転自在に軸支されており、この第２押圧板９の
下面（閉鎖時に台板３と対向する面）には、その長さ方
向に亘って４つの突起２１がカバー４の台板３側に突出
するように形成されている。各突起２１は、印版シート
を作製する際に、第１押圧板１０に対し撓みの発生を軽
減するよう当接支持するとともに、第１押圧板１０を介
して多孔性樹脂シートに均等に押圧荷重をかけるための
ものである。

【００１７】本発明の製版装置２は、以上のように構成
されるが、次に、この製版装置２を使用して印版シート
を作製する手順について説明する。

【００１８】製版装置２を使用して印版シートを製作す
るには、図１の状態にある可動蓋８および両押圧板９，
１０を台板３（透明アクリル板２５）から離れる方向に
順々に回動させて、図２に示すような開放状態にした後
に、透明アクリル板２５上に、図３に示すように、文字
や図形等の所望の印像３６Ａが描かれた原稿シート３６
を載置するとともに、発熱体となる黒フィルム３７、多
孔性樹脂シート３８のの順に原稿シート３６上に重ね合
わせる。このとき、原稿シート３６として、透明又は半
透明でない用紙に印像３６Ａを描いたものを用いる場合
には、透明アクリル板２５上に載せた後に、アルコール
系溶液を塗布して原稿シート３６を半透明状態にする。

【００１９】ここで、印版シートの作製に用いられ多孔
性樹脂シート３８は、その内部に立体網目構造のインク
含浸可能な連続気泡が形成されたポリオフィン系フォー
ム等の材料から形成されており、その表面は加熱された
場合に溶融されて連続気泡が閉塞される特質を備えてい
る。

【００２０】次いで、透明アクリル板２５上に原稿シー
ト等の各部材３６〜３８を載せた状態で、図２に示すよ
うに、第１押圧板１０を台板３に向かう方向に回動させ
て弾性体２３を多孔性樹脂シート３８上に当接させ、次
いで、第２押圧板９を第１押圧板１０の上に、可動蓋８
を第２押圧板９上に順々に載置する。そして、可動蓋８
に適当な荷重をかけながら押圧して、ロック爪１３のロ
ック部１３Ａを係止部４Ａに係止して可動蓋８をケース
４に対してロックすると、スイッチ１４がロック爪１３
を介してオンされ、これにより上記電源を介して各フラ
ッシュバルブ１５が発光される。

【００２１】上記のように両押圧板１０，９および可動
蓋８が重ね合わされた時に、第１押圧板１０に弾性体２
３を備えていることによって、第１押圧板１０自体の撓
みによる多孔性樹脂シート３８および原稿シート３６の
各真ん中付近と端部との押圧力不均等が補われ、さら
に、第１押圧板１０は、自体が支持されている両端に加
えて、第２押圧板９の複数個の突起２１によって多点支
持され、撓みが軽減される。それにより、多孔性樹脂シ
ート３８，黒フィルム３７および原稿シート３６の相互
の密着性が従来に比し格段に向上し、全体にわたり均等
に確実に密着する。また、弾性体２３は、その厚みが１
〜１０ｍｍであって、２５％圧縮荷重が０．０５〜０．
５ｋｇｆ／ｃｍ² に設定されている。弾性体２３は、上
記の所定範囲の厚みと所定範囲の弾性力とによって適度
に変形し、多孔性樹脂シート３８，黒フィルム３７およ
び原稿シート３６との密着性の不均一を確実に解消す
る。

【００２２】そして、上記のようにフラッシュバルブ１
５が発光されると、図３に示すように、その光成分中の
赤外線Ｒは透明アクリル板２５を通過し、原稿シート３
６の下面に照射される。このとき、原稿シート３６の印
像３６Ａに照射された赤外線Ｒ１は印像３６Ａで遮断さ
れ、印像３６Ａ以外の原稿シート３６の部分に照射され
た赤外線Ｒ２は原稿シート３６を通過する。これによ
り、黒フィルム３７において、原稿シート３６の印像３
６Ａに対応する部分ついては赤外線Ｒ１が照射されない
のでこの部分が発熱することなく、一方、原稿シート３
６の印像３６Ａ以外に対応する部分については赤外線Ｒ
２が照射されることからこの部分は発熱される。

【００２３】この結果、多孔性樹脂シート３８の原稿シ
ート３６に当接する面において、原稿シート３６の印像
３６Ａに対応する部分は、発熱されないことから、連続
気泡を有するそのままの状態のインク滲出部３８Ａが形
成され、一方、印像３６Ａ以外の対応する部分は、発熱
されることに基づき、その表面の加熱溶融により連続気
泡が閉塞されるインク非滲出部３８Ｂが形成されて、図
４（Ａ）および図４（Ｂ）に示すような、印版シート３
９が作製されることになる。この印版シート３９は、上
述のように、多孔性樹脂シート３８と原稿シート３６と
がその全体にわたり均等に且つ確実に密着した状態で面
露光して形成されているので、溶融ムラのない印刷性能
の高いものとなる。

【００２４】上記のように印版シート３９の作製が終了
すると、可動蓋８、第２押圧板９および第１押圧板１０
の順に台板３から離れる方向に回動させて、図２に示す
ような開放状態にした後に、図４（Ａ）および図４
（Ｂ）に示す印版シート３９を取り出し、このインク滲
出部３８Ａの連続気泡に各色のインクを含浸させること
で、印版シート３９による被印刷媒体（ハガキ等）に対
する連続した捺印を可能とする。

【００２５】このように本発明の実施形態による製版装
置２によれば、多孔性樹脂シート３８を用いて印版シー
ト３９を作製するに際し、両押圧板１０，９および可動
蓋８が重ね合わされた時に、第１押圧板１０自体の撓み
による多孔性樹脂シート３８および原稿シート３６の各
真ん中付近と端部との押圧力不均衡が補われ、さらに、
第１押圧板１０は、自体が支持されている両端に加え
て、第２押圧板９の複数個の突起２１によって多点支持
され、撓みが軽減される。これにより、多孔性樹脂シー
ト３８，黒フィルム３７および原稿シート３６の相互の
密着性が従来に比して格段に向上し、全体にわたり均等
且つ確実に密着するので、多孔性樹脂シート３８にイン
ク非滲出部３８Ｂが形成されない等を防止して、印刷性
能の高い印版シート３９を作製できる。特に、弾性体２
３を、その厚みが１〜１０ｍｍであって、２５％圧縮荷
重が０．０５〜０．５ｋｇｆ／ｃｍ² に設定すると、こ
の弾性体２３が所定範囲の厚みと所定範囲の弾性力とに
よって適度に変形し、多孔性樹脂シート３８，黒フィル
ム３７および原稿シート３６との密着性の不均一を確実
に解消して、更なる印刷性能の優れた印版シート３９を
作製できる。

【００２６】尚、本発明において、第２押圧板９に形成
された突起２１の数は、４つに限定されるものでなく、
多孔性樹脂シート３８を透明アクリル板２５に均等に押
圧荷重を加えることのできる数、形状であればよい。す
なわち、印版シート３９による被印刷媒体（ハガキ等）
のサイズが大きくなると、そのサイズの程度に応じて突
起２１の数も増加させるようにする。

【００２７】

【発明の効果】以上説明した通り、請求項１の製版装置
では、押圧板が弾性体を備えているので台板や押圧板の
撓みに起因する真ん中付近の押圧力不足を弾性体により
緩和して、多孔性樹脂シートと原稿との密着性の不均一
を軽減できるので、印刷性能の優れた印版シートを作製
することができるきいう効果を奏する。特に、印版シー
トが葉書サイズ以上に大きくなった場合には、台板や押
圧板の撓みが大きくなるので、弾性体を有する押圧板が
有効に機能する。

【００２８】請求項２の製版装置では、複数の突起が設
けられた第２押圧板によって、弾性体が設けられた第１
押圧板の支持を両端支持からこの両端を含む多点支持に
変更でき、第１押圧板の撓みをより一層少なくして、請
求項１の効果である密着性の不均一の解消がより優れた
ものになるという効果を奏する。

【００２９】請求項３の製版装置では、弾性体の厚みが
１〜１０ｍｍの範囲内で、２５％圧縮荷重が０．０５〜
０．５ｋｇｆ／ｃｍ² の範囲内に設定されているので、
その弾性体が押圧され適度に変形することによって、請
求項１または請求項２の効果である密着性の不均一の解
消をさらに確実なものにするという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】製版装置を示す概略断面図である。

【図２】可動蓋と各押圧板を開放した状態を示す製版装
置の概略断面図である。

【図３】印版シートの製版原理を示す模式図である。

【図４】印版シートを示すものであり、（Ａ）は印版シ
ートの模式断面図、（Ｂ）は印版シートの斜視図であ
る。

【図５】従来技術における印版シートの製版原理を示す
模式図である。

【図６】従来技術における印版シートを示すものであ
り、（Ａ）は印版シートの模式断面図、（Ｂ）は印版シ
ートの斜視図である。

【符号の説明】

２ 製版装置 ３ 台板 ９ 第２押圧板 １０ 第１押圧板 ２３ 弾性体 ２１ 突起 ３６ 原稿シート ３８ 多孔性樹脂シート ３９ 印版シート

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 連続気泡を有する多孔性樹脂シートの表
   面に対して、選択的に光を照射することにより原稿の印
   像に対応するインク滲出部と前記印像以外のインク非滲
   出部とを有する印版シートを作製するための製版装置で
   あって、 上面に原稿及び前記多孔性樹脂シートが載せられ、光が
   透過可能な台板と、 前記台板の一端側近傍に開閉可能に枢着された押圧板
   と、 前記押圧板の前記台板と対向する押圧面に設けられた弾
   性体とを備えてなり、 前記原稿および前記多孔性樹脂シートは前記弾性体を介
   して前記台板に押し付けられるようにしたことを特徴と
   する製版装置。
2. 【請求項２】 請求項１において、前記押圧板は、前記
   弾性体が設けられた第１の押圧板と、この第１押圧板と
   は別体に設けられ、前記台板の他端側近傍に開閉可能に
   枢着された、第１押圧板を押圧するための第２押圧板と
   からなり、 前記第２押圧板の押圧面には一端側から他端側に向かっ
   て列設された複数の突起が設けられている製版装置。
3. 【請求項３】 請求項１または２のいずれかにおいて、
   前記弾性体は、厚みが１〜１０ｍｍであって、２５％圧
   縮荷重が０．０５〜０．５ｋｇｆ／ｃｍ² である製版装
   置。