JP3132506B1 - スタンプ作成方法およびスタンプ作成システム - Google Patents

スタンプ作成方法およびスタンプ作成システム

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JP3132506B1
JP3132506B1 JP11256196A JP25619699A JP3132506B1 JP 3132506 B1 JP3132506 B1 JP 3132506B1 JP 11256196 A JP11256196 A JP 11256196A JP 25619699 A JP25619699 A JP 25619699A JP 3132506 B1 JP3132506 B1 JP 3132506B1
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Abstract

【要約】 【課題】 既存パーソナルコンピュータや既存テープ印
刷装置を活用して、所望のスタンプを作成可能なスタン
プ作成方法およびスタンプ作成システムを提供すること
を目的とする。 【解決手段】 印影画像の画像情報を生成可能なパーソ
ナルコンピュータ2と、画像情報に基づいて、転写印刷
によりインクテープTにマスク画像を作成すると共に、
マスク画像作成部分を切り離してマスク片Mを作成する
テープ印刷装置3と、スタンプ素材8が着脱自在に装着
されると共にマスク片Mが着脱自在に装着され、マスク
片Mを介してスタンプ素材8の印面形成部54に露光を
行って、印面形成部54に印影画像を形成する露光装置
9とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスクを介してス
タンプ素材に所望の印章画像を形成するスタンプ作成方
法およびスタンプ作成システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は、この種のスタンプ作成方法を
実行する従来のスタンプ作成装置を表している。このス
タンプ作成装置は、装置本体aと、装置本体aのカート
リッジ装着部bに着脱自在に装着されたテープカートリ
ッジcおよびスタンプ素材dとで構成されている。装置
本体aは、キーボードeおよびディスプレイfから成る
入力部gと、印刷ヘッドhおよびプラテンiから成る印
刷部j、露光ランプkおよび透光板lから成る露光部m
とを備えている。テープカートリッジcには、印刷テー
プTおよびインクリボンRが収容されると共に、スタン
プ素材dを装着するための大開口部nおよび印刷ヘッド
hが臨む小開口部oが形成されている。スタンプ素材d
は、その印面形成部pが感光性樹脂で構成されていお
り、大開口部nに装着した状態で、透光板qを介して露
光ランプkに対峙している。キーボードeからの所望の
印章画像が入力され且つディスプレイf上で適宜編集が
行われた後、印刷キーを操作すると、印刷テープTとイ
ンクリボンRとが同時に送られ、これに臨んだ印刷ヘッ
ドhにより印刷が行われる。この印刷により、インクリ
ボンRのインクが印刷テープTに転写し、インクリボン
Rに印章画像に対応するネガ画像が形成される。そし
て、このインクリボンRの画像形成部分を、スタンプ素
材dの正面位置まで送った後、この画像形成部分をマス
クとして露光ランプkにより、透光板lを介してスタン
プ素材dを露光する。これにより、スタンプ素材dの印
面形成部pに印章画像が硬化・形成され、非硬化部分を
洗い流すことでスタンプが完成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のスタ
ンプ作成装置(スタンプ作成方法)では、制御系の主体
を為すCPUを兼用して、パーソナルコンピュータ(パ
ソコン)の機能を有する入力部gと、プリンタの機能を
有する印刷部jと、スタンプ作成機の機能を有する露光
部mとが複合した専用機となっているため、例えば、露
光部が損傷を受けると、パソコン機能やプリンタ機能が
正常であっても、装置全体が廃棄物の対象となる問題が
あった。また、スタンプ作成装置自体のサイズやコスト
の面から、記憶容量や各構成部品の設置スペースに制約
を受けるため、編集性能や印刷性能にも自ずと限界が生
ずる問題があった。さらに、印刷部と露光部とが離れて
いるため、インクリボンの画像形成部分と次の画像形成
部分との間が長くなり、インクリボンが無駄に消費され
る問題があった。
【0004】本発明は、既存パーソナルコンピュータや
既存テープ印刷装置を活用して、所望のスタンプを作成
可能なスタンプ作成方法およびスタンプ作成システムを
提供することをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のスタンプ作成方
法は、パーソナルコンピュータを用い、スタンプの印影
に対応する印影画像の画像情報を生成する画像情報生成
工程と、テープ印刷装置を用い、画像情報に基づいて、
インクテープから被転写テープへの転写印刷によりイン
クテープにマスク画像を作成すると共に、インクテープ
からマスク画像作成部分を切り離してマスク片を作成す
るマスク片作成工程と、スタンプ素材を装着した露光装
置を用い、これにマスク片を装着し、マスク片を介して
スタンプ素材の印面形成部に露光を行って、印面形成部
に印影画像を形成する露光工程とを備え、インクテープ
および被転写テープは、カートリッジケースに対し、イ
ンクテープがケース外部に繰出し可能に搭載され且つ被
転写テープがケース内部において繰出し・巻取り可能に
搭載されて、テープ印刷装置に着脱自在に装着されるテ
ープカートリッジを構成していることを特徴とする。
【0006】この構成によれば、印影画像の画像情報を
生成する画像情報生成工程をパーソナルコンピュータで
行い、画像情報に基づいてマスク片を作成するマスク片
作成工程をテープ印刷装置で行い、さらに、マスク片を
介してスタンプ素材の印面形成部に露光を行う露光工程
を露光装置で行うようにしているため、各工程に独立の
装置を用いることができる。これにより、露光装置はス
タンプ専用のものを用いる必要があるが、パーソナルコ
ンピュータやテープ印刷装置は、スタンプ専用のものを
用いる必要がなく、搭載するソフトウエア等で対応可能
である。また、パーソナルコンピュータの持つフォント
や文字飾りなどを有効活用することができ、且つテープ
印刷装置の印刷性能等を活用することができる。なお、
スタンプ素材の印面形成部は、感光性樹脂を用いるもの
であってもよいし、感熱性孔版印刷用のフィルム等であ
ってもよい。また、テープ印刷装置は、入力手段を備え
ていてもよいし、備えていなくてもよい。
【0007】また、本発明の他のスタンプ作成方法は、
テープ印刷装置を用い、スタンプの印影に対応する印影
画像の画像情報を生成した後、画像情報に基づいて、イ
ンクテープから被転写テープへの転写印刷によりインク
テープにマスク画像を作成すると共に、インクテープか
らマスク画像作成部分を切り離してマスク片を作成する
マスク片作成工程と、スタンプ素材を装着した露光装置
を用い、これにマスク片を装着し、マスク片を介してス
タンプ素材の印面形成部に露光を行って、印面形成部に
印影画像を形成する露光工程とを備え、インクテープお
よび被転写テープは、カートリッジケースに対し、イン
クテープがケース外部に繰出し可能に搭載され且つ被転
写テープがケース内部において繰出し・巻取り可能に搭
載されて、テープ印刷装置に着脱自在に装着されるテー
プカートリッジを構成していることを特徴とする。
【0008】この構成によれば、印影画像の画像情報を
生成すると共に、この画像情報に基づいてマスク片を作
成するマスク片作成工程をテープ印刷装置で行い、さら
に、マスク片を介してスタンプ素材の印面形成部に露光
を行う露光工程を露光装置で行うようにしているため、
両工程に独立の装置を用いることができる。これによ
り、露光装置はスタンプ専用のものを用いる必要がある
が、テープ印刷装置は、スタンプ専用のものを用いる必
要がなく、搭載するソフトウエア等で対応可能である。
また、テープ印刷装置の持つフォントや文字飾りなどを
有効活用することができると共に、印刷性能等も活用す
ることができる。
【0009】本発明のスタンプ作成システムは、スタン
プの印影に対応する印影画像の画像情報を生成可能なパ
ーソナルコンピュータと、画像情報に基づいて、装着し
たインクテープから被転写テープへの転写印刷によりイ
ンクテープにマスク画像を作成すると共に、インクテー
プからマスク画像作成部分を切り離してマスク片を作成
するテープ印刷装置と、スタンプ素材が着脱自在に装着
されると共にマスク片が着脱自在に装着され、マスク片
を介してスタンプ素材の印面形成部に露光を行って、印
面形成部に印影画像を形成する露光装置とを備え、パー
ソナルコンピュータ、テープ印刷装置および露光装置
は、相互に別体で構成され、インクテープおよび被転写
テープは、カートリッジケースに対し、インクテープが
ケース外部に繰出し可能に搭載され且つ被転写テープが
ケース内部において繰出し・巻取り可能に搭載されて、
テープ印刷装置に着脱自在に装着されるテープカートリ
ッジを構成していることを特徴とする。
【0010】この構成によれば、パーソナルコンピュー
タにより、印影画像の画像情報を生成した後、テープ印
刷装置により、この画像情報に基づいて、転写印刷によ
りマスク画像を作成すると共にマスク片を作成し、次に
スタンプ素材を装着した露光装置により、マスク片を介
してスタンプ素材の印面形成部に印影画像を露光する。
これにより、スタンプ素材に印影画像が形成される。こ
の場合、パーソナルコンピュータ、テープ印刷装置およ
び露光装置が別体で構成されているため、露光装置はス
タンプ専用のものを用いる必要があるが、パーソナルコ
ンピュータやテープ印刷装置は、スタンプ専用のものを
用いる必要がなく、搭載するソフトウエア等で対応可能
である。また、パーソナルコンピュータの持つフォント
や文字飾りなどを有効活用することができ、且つテープ
印刷装置の印刷性能等を活用することができる。
【0011】また、本発明の他のスタンプ作成システム
は、スタンプの印影に対応する印影画像の画像情報を生
成可能に構成され、且つ画像情報に基づいて、装着した
インクテープから被転写テープへの転写印刷によりイン
クテープにマスク画像を作成すると共に、インクテープ
からマスク画像作成部分を切り離してマスク片を作成す
るテープ印刷装置と、スタンプ素材が着脱自在に装着さ
れると共にマスク片が着脱自在に装着され、マスク片を
介してスタンプ素材の印面形成部に露光を行って、印面
形成部に印影画像を形成する露光装置とを備え、テープ
印刷装置および露光装置は、相互に別体で構成され、
ンクテープおよび被転写テープは、カートリッジケース
に対し、インクテープがケース外部に繰出し可能に搭載
され且つ被転写テープがケース内部において繰出し・巻
取り可能に搭載されて、テープ印刷装置に着脱自在に装
着されるテープカートリッジを構成していることを特徴
とする。
【0012】この構成によれば、テープ印刷装置によ
り、印影画像の画像情報を生成した後、この画像情報に
基づいて、転写印刷によりマスク画像を作成すると共に
マスク片を作成し、次にスタンプ素材を装着した露光装
置により、マスク片を介してスタンプ素材の印面形成部
に印影画像を露光する。これにより、スタンプ素材に印
影画像が形成される。この場合、テープ印刷装置および
露光装置が別体で構成されているため、露光装置はスタ
ンプ専用のものを用いる必要があるが、テープ印刷装置
は、スタンプ専用のものを用いる必要がなく、搭載する
ソフトウエア等で対応可能である。また、テープ印刷装
置の持つフォントや文字飾りなどを有効活用することが
できると共に、印刷性能等も活用することができる。
【0013】これらの場合、請求項3のパーソナルコン
ピュータは、外部記憶媒体に記憶されたスタンプ作成情
報に基づいて、画像情報を生成可能に構成されているこ
とが、好ましい。
【0014】この構成によれば、一般的ではないスタン
プ作成用のソフトウェアを、予めパーソナルコンピュー
タに搭載しておく必要がない。また、外部記憶媒体に記
憶されたスタンプ作成情報を利用することにより、印章
画像を迅速且つ効率良く作成することができる。
【0015】この場合、外部記憶媒体が、CD−ROM
であることが好ましい。
【0016】この構成によれば、外部記憶媒体を簡単に
製造することができると共に、取り扱いが容易となる。
【0017】これらの場合、印面形成部は、露光により
硬化する感光性樹脂で構成されており、露光装置で印影
画像を形成した印面形成部を洗浄して非硬化部分を除去
する洗浄装置を、更に備えることが好ましい。
【0018】露光装置から取り出したスタンプ素材は、
室内照明等により露光されるため、非硬化部分を確実に
除去しておかないと、この部分がやがて硬化し、鮮明な
印影を得ることができなくなる。この構成によれば、洗
浄装置により、印面形成部の非硬化部分を確実に除去す
ることができる。
【0019】
【0020】
【0021】この場合、テープ印刷装置は、テープカー
トリッジが着脱自在にされるカートリッジ装着部と、イ
ンクテープと被転写テープとを重ねて送るテープ送り機
構と、インクテープから被転写テープへの転写印刷を行
うテープ印刷機構と、インクテープのマスク画像作成部
分を切り離す切断機構とを有することが、好ましい。
【0022】この構成によれば、カートリッジ装着部に
テープカートリッジを装着した後、印刷を指令すると、
テープ送り機構により、テープカートリッジのインクテ
ープと被転写テープとが重ねて送られ、これにテープ印
刷機構が臨んで転写印刷が行われる。次に、切断機構に
より、マスク画像作成部分が切り離されてマスク片が作
成される。なお、転写印刷は、熱転写方式であってもよ
いし、加圧転写方式であってもよい。また、切断機構
は、手動であっても自動であってもよい。
【0023】これらの場合、露光装置は、スタンプ素材
が着脱自在に装着されるスタンプ素材装着部と、スタン
プ素材装着部に臨み、マスク片が着脱自在に装着される
マスク片装着部と、マスク片を介してスタンプ素材の印
面形成部を露光する露光照明とを有することが、好まし
い。
【0024】この構成によれば、スタンプ素材をスタン
プ素材装着部に装着すると共に、マスク片をマスク片装
着部に装着した後、露光を指令すると、露光照明が所定
時間点灯して、マスク片を介してスタンプ素材の印面形
成部を露光する。これにより、印面形成部に印章画像が
露光される。なお、露光照明は、固定式であってもよい
し移動式であってもよい。
【0025】この場合、マスク片は、透光性を有するセ
ット板に貼着された状態で、マスク片装着部に装着され
ることが、好ましい。
【0026】この構成によれば、マスク片が、例えば腰
の弱い材質であったり、曲がり癖のある材質であって
も、これをセット板に貼着することで、マスク片を適切
な姿勢で、露光照明とスタンプ素材との間に臨ませるこ
とができる。なお、マスク片(インクテープ)はセット
板に貼着し易いように、裏面に粘着剤および剥離紙を有
するもので構成することが、好ましい。
【0027】この場合、セット板には、マスク片の位置
決めの指標となる目盛りが設けられていることが、好ま
しい。
【0028】この構成によれば、目盛りを基準にして、
マスク片をセット板の中心位置に正確に貼着することが
でき、スタンプ素材の印面形成部に対し、印章画像が位
置ずれして形成されてしまうのを、防止することができ
る。
【0029】また、マスク片は、透光性を有するセット
板に装着された状態で、マスク片装着部に装着されるこ
とが、好ましい。
【0030】この構成によれば、マスク片が、例えば腰
の弱い材質であったり、曲がり癖のある材質であって
も、これをセット板に装着することで、マスク片を適切
な姿勢で、露光照明とスタンプ素材との間に臨ませるこ
とができる。なお、マスク片の装着構造としては、マス
ク片を溝に差し込む形式のものや、マスク片を押さえる
形式ものが考えられる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
発明の一実施形態に係るスタンプ作成方法およびスタン
プ作成システムについて、説明する。このシステムは、
スタンプ素材であるスタンプユニットに所望の印面(印
章画像)を形成して、スタンプを完成させるものであ
り、その際印章画像のスタンプマスタであるマスク片
を、市販(既存)のパーソナルコンピュータ(以下「パ
ソコン」という)およびテープ印刷装置を用いて、作成
せんとするものである。
【0032】図1は、実施形態のスタンプ作成システム
のシステム図である。同図に示すように、このシステム
では、マスク片Mの作成にあたって、3通りの作成パタ
ーンを有している。第1の作成パターンは、スタンプ作
成用の外部記憶媒体であるCD−ROM1をパソコン2
に装着し、このCD−ROM1のソフトウエアであるス
タンプ作成情報に基づいて、そのディスプレイ上で印章
画面を編集作成し、続いてこのパソコン2にリンクした
入力部付きのテープ印刷装置3で、印章画面情報に基づ
いて印刷を行ってマスク片Mを得るものである。この場
合、入力部付きのテープ印刷装置3は、印刷対象物をテ
ープとするワードプロセッサ(テープワープロ)であ
り、この作成パターンでは、パソコン2を、印章画面の
入力、編集および制御手段として利用し、テープ印刷装
置3を印刷手段として利用するものである。
【0033】第2の作成パターンは、上記の入力部付き
のテープ印刷装置(テープワープロ)3に代えて、入力
部無しのテープ印刷装置(テーププリンタ)4を用いる
ものである。この場合、テープ印刷装置4は、パソコン
2の周辺機器としてこれにリンクさせる。この場合も、
パソコン2を、印章画面の入力、編集および制御手段と
して利用する。
【0034】第3の作成パターンは、パソコン2とリン
クさせることなく或いはパソコン2とリンクしない、入
力部付きのテープ印刷装置5を用い、そのディスプレイ
上で印章画面を編集作成し、続いてその印章画面情報に
基づいて印刷を行ってマスク片Mを得るものである。こ
の場合には、スタンプ作成用のソフトウエアをROM或
いはRAMに搭載した機種を用いることが、好ましい。
なお、これらテープ印刷装置3,4,5では、スタンプ
作成用のテープカートリッジ6を用いて印刷が行われる
(詳細は後述する)。
【0035】このようにして、いずれかの作成パターン
で作成したマスク片Mには、印章画像がいわゆるネガ画
像(白抜き文字)として形成されており、これをセット
板7に貼着してから、スタンプユニット8と共に露光装
置9に装着する。露光装置9では、マスク片Mをマスク
として、スタンプユニット8に露光が行われる。詳細は
後述するが、スタンプユニット8の印面形成部は、感光
性樹脂(紫外線硬化樹脂)で構成されており、マスク片
Mを介して露光が行われることにより、印面形成部の印
章画像の画線部が硬化する。
【0036】所定時間の露光が終了したら、スタンプユ
ニット8を露光装置9から取り出して、洗浄装置10に
セットする。洗浄装置10における洗浄では、印面形成
部の非硬化部分、すなわち印章画像の非画線部が掻き取
られるようにして、洗浄が行われる。これにより、いわ
ゆる凸版の印面を有するスタンプが完成する。
【0037】ここで、上記の各構成装置の構造を簡単に
説明すると共に、スタンプユニット8およびテープ印刷
装置3,4,5に用いる専用のテープカートリッジ6に
ついて、説明する。図2は、テープカートリッジ6の内
部構造図、図3はテープカートリッジ6に搭載した各テ
ープの断面構造図である。テープカートリッジ6は、上
ケース21aおよび下ケース21bから成るカートリッ
ジケース21にインクテープTと被転写テープ(インク
吸収リボン)Rとを搭載して、構成されている(図1参
照)。図2に示すように、カートリッジケース21は、
その内部にインクテープTを収容する主テープ収容部2
2aと、被転写テープRを収容する副テープ収容部22
bとを有している。
【0038】主テープ収容部22aには、その中心位置
に、インクテープTをロール状に巻回したテープコア2
3が装着される軸突起24が形成されている。副テープ
収容部22bには、後述する印刷ヘッド81が臨む開口
部25が形成され、また開口部25の近傍にはプラテン
26が回転自在に取り付けられている。副テープ収容部
22bには、被転写テープRを繰り出す繰出しコア27
および被転写テープRを巻き取る巻取りコア28が、そ
れぞれ回転自在に取り付けられている。繰出しコア27
から繰り出された被転写テープRは、上記の開口部25
の周癖部分でインクテープTと重なり、周癖部分を半周
して巻取りコア28に巻き取られる。
【0039】すなわち、テープコア23から繰り出され
たインクテープTと、繰出しコア27から繰り出された
被転写テープRとは、プラテン26の部分で重なり、こ
れに押し当てた印刷ヘッド81により印刷が行われる。
印刷が完了すると、インクテープTはカートリッジケー
ス21のテープ送出口29からケース外部に送り出さ
れ、被転写テープRは巻取りコア28に巻き取られる。
その後、インクテープTの印刷済み部分(画像作成部
分)は、切断されてマスク片Mとなる。
【0040】このテープカートリッジ6の特徴的部分
は、インクテープTを記録テープとして使用し、被転写
テープRを廃棄テープとして使い捨てるようにしている
点であり、印刷テープ(被転写テープR)を記録テープ
とし、インクリボン(インクテープT)を廃棄テープと
する一般的なテープカートリッジとは、逆のテープ構成
となっている。もっとも、両テープカートリッジ6共、
カートリッジケース21、プラテン26、テープコア2
3、繰出しコア27および巻取りコア28は、同一のも
のが用いられている。したがって、実施形態のテープカ
ートリッジ6は、既存のテープ印刷装置にそのまま使用
することが可能となっている。
【0041】一方、上記の使用目的を考慮して、インク
テープTは比較的厚手に形成され、被転写テープRは比
較的薄手に形成されている。インクテープTは、図3
(a)に示すように表側から順に、インク層31、アン
ダーコート層32、基材テープ33、プライマー層3
4、粘着剤層35および剥離テープ36を、積層して構
成されている。インク層31は、1.7μm程度の厚み
を有しており、印刷ヘッド81の発熱素子に加熱された
インク部分が溶融して被転写テープRに転写される。ア
ンダーコート層32は、0.4μm程度の厚みを有して
おり、インク層31を基材テープ33に接着していて、
発熱素子に加熱されて接着力が低下するようになってい
る。基材テープ33は、38μm〜50μm程度の厚み
を有しており、インクテープTの主体を為すと共に、イ
ンクテープTの剛性(腰の強さ)を維持する。なお、基
材テープ33は紫外線を透過可能とすべく、透明なテー
プで構成されている。
【0042】プライマー層34は、1μm程度の厚みを
有しており、粘着剤層35を基材テープ33に塗布する
ための下地を構成している。粘着剤層35は、5μm〜
10μm程度の厚みを有しており、マスク片(インクテ
ープ)Mをセット板7に貼着するための透明な(紫外線
透過性を有する)粘着剤を構成している。剥離テープ3
6は、50μm程度の厚みを有しており、粘着剤層35
を保護するものであり、マスク片Mをセット板7に貼着
するときに剥離される。そして、このように構成された
インクテープTは、全体として、110μm程度の厚み
に形成することが、好ましい。
【0043】被転写テープRは、図3(b)に示すよう
に表側から順に、トップコート層41、基材リボン42
およびバックコート層43を、積層して構成されてい
る。トップコート層41は、1μm程度の厚みを有して
おり、インクテープTのインクが転写・接着される部分
である。このトップコート層41は、印刷ヘッド81の
発熱素子に加熱されて接着力を発揮し、最終的にインク
テープTのアンダーコート層32より強い接着力を持
つ。実際に、インクテープTのインクが被転写テープR
に転写される状態は、印刷ヘッド81の駆動により、イ
ンクテープTのインクが、インクテープTと被転写テー
プRとに接着された状態になった後、インクテープTと
被転写テープRが送り経路上で離れたときに、接着力の
強い被転写テープR側にインクが接着された状態で残る
ことで、インクの転写が行われる。
【0044】基材リボン42は、6μm程度の厚みを有
しており、被転写テープRの主体を為す部分である。バ
ックコート層43は、1μm以下の厚みを有しており、
基材リボン42の裏面を低摩擦且つ高耐熱な面とするた
めのコーティング層である。詳細は後述するが、被転写
テープRの裏面には印刷ヘッド81が摺接するが、この
バックコート層43により摺動抵抗が軽減される。ま
た、印刷ヘッド81の熱に対し、被転写テープ(基材リ
ボン42)Rが溶解したり、皺が生ずるのを防止する。
そして、このように構成された被転写テープRは、全体
として、8μm程度の厚みに形成することが、好まし
い。なお、上記の基材テープ33、剥離テープ36およ
び基材リボン42は、PET(ポリエチレンテレフタレ
ート)で構成されている。
【0045】スタンプユニット8には、角型印、氏名
印、ビジネス印、住所印などの複数種のものが用意され
ている。各スタンプユニット8は、図4に示すように、
スタンプの台木に相当するユニット本体51と、ユニッ
ト本体51の先端面に接着した薄手のスポンジ(発泡ウ
レタン)52と、スポンジ52の表面に接着した紫外線
の影響を受けない樹脂ベース53と、樹脂ベース53の
表面に接着された紫外線硬化樹脂である印面形成部54
とで構成されている。また、ユニット本体51の裏面に
は、スタンプユニット8を露光装置9に装着するときの
位置決め用の4つの位置決め穴55が形成されている。
【0046】このように構成されたスタンプユニット8
を露光装置9に装着して露光を行うと、マスク片Mを介
して、印面形成部5に印章画像が露光され、その露光さ
れた部分が硬化する。そして、この硬化した部分が最終
的に印面となる。なお、図中の符号57は、ユニット本
体51の先端部分を覆うキャップであり、このキャップ
57を装着しておくことで、スタンプユニット8の紫外
線硬化樹脂(印面形成部5)が室内照明等により、露光
されてしまうのを防止している。
【0047】次に、このスタンプ作成システムの構成装
置について説明する。図1に図示するパソコン2は、パ
ソコン本体61とキーボード62とディスプレイ63か
ら成るディスクトップ型パソコンであるが、このシステ
ムは、市販のパソコンを用いる趣旨であり、いわゆるノ
ート型パソコンを用いることも可能である。
【0048】上記の第1の作成パターンに用いるテープ
印刷装置3と、第3の作成パターンに用いるテープ印刷
装置5とは、いずれも市販のテープ印刷装置(テープワ
ープロ)を用いる趣旨であるが、第1の作成パターンに
用いるテープ印刷装置3は、パソコン2とリンクさせる
ためのインターフェースを備えており、パソコン2とケ
ーブル接続可能に構成されている。そこで、これらテー
プ印刷装置3,5の基本構造を、以下、図5のものを例
に説明する。
【0049】図5に示すように、このテープ印刷装置3
は、上下2分割の装置ケース71により外殻が形成さ
れ、装置ケース71の前半部上面にキーボード72を配
して、構成されている。装置ケース71の後半部上面の
右部には小型のディスプレイ73が配設され、左部には
開閉蓋74およびカッタボタン75が配設されている。
開閉蓋74の内部にはカートリッジ装着部75が構成さ
れ、この部分にテープカートリッジ6が着脱自在に装着
されるようになっている。
【0050】装置ケース71の左側部には、カートリッ
ジ装着部76と装置外部とを連通するテープ排出口77
が形成され、テープ排出口77には、送り出したインク
テープTを切断するテープカッタ(図6参照)78が臨
んでいる。カートリッジ装着部76にテープカートリッ
ジ6を装着すると、テープカートリッジ6のテープ送出
口29とテープ排出口77とが対峙し、テープ送出口2
9から送り出されたインクテープTは、テープ排出口7
7を介して装置外部に送り出される。ここで、上記のカ
ッタボタン75を押釦することにより、テープカッタ7
8が切断動作してインクテープTを切断する。すなわ
ち、テープカッタ78とカッタボタン75とにより、テ
ープ切断機構が構成されている。
【0051】一方、カートリッジ装着部76の底面に
は、ヘッドカバー80で覆われた熱転写方式の印刷ヘッ
ド81と、印刷ヘッド81に対峙するプラテン軸82
と、巻取り軸83と、テープカートリッジ6の装着を案
内するガイド突起84とが立設されている。また、カー
トリッジ装着部76の下側には、プラテン軸82および
巻取り軸83を回転させるテープ送り機構(図6参照)
85の動力系が配設されている。カートリッジ装着部7
6にテープカートリッジ6を装着すると、テープカート
リッジ6の軸突起24がガイド突起84に、プラテン2
6がプラテン軸82に、巻取りコア28が巻取り軸83
に、そして開口部25がヘッドカバー80にそれぞれ装
着される。この状態で、印刷ヘッド81とプラテン26
とが対峙してテープ印刷機構を構成する。
【0052】ユーザーは、開閉蓋74を開放し、カート
リッジ装着部76にテープカートリッジ6を装着した
後、キーボード72からキー操作により、所望の文字な
どの印刷情報(画像情報)を入力し、同時にディスプレ
イ73により、入力結果を確認すると共にその編集を行
う。ここで、キーボード72を介して印刷を指示する
と、テープ送り機構85が駆動して、インクテープTお
よび被転写テープRを送ると共に、印刷ヘッド81が駆
動して、インクテープTから被転写テープRへの転写印
刷を行う。インクテープTの印刷済み部分(画像作成部
分)は、印刷動作に並行してテープ排出口77から装置
外部に送り出されて行き、印刷が完了すると両テープ
T,Rの送りが停止する。ここで、カッタボタン75を
押すことで、インクテープTの印刷済み部分(マスク片
M)が切り離される。
【0053】図6はテープ送り機構85廻りの構造図で
ある。同図に示すように、ベースフレーム87上には、
プラテン軸82、巻取り軸83および印刷ヘッド81を
回動自在に取り付けたヘッド支持軸88が立設されてい
る。また、ベースフレーム87の側面には、固定刃78
aと可動刃78bを有するハサミ形式のテープカッタ7
8が取り付けられている。さらに、ベースフレーム87
の下面には、駆動モータ89が取り付けられ、駆動モー
タ89の主軸にはベースフレーム87上に配設した減速
歯車列90に連結されている。プラテン軸82および巻
取り軸83は、ベースフレーム87に回転自在に取り付
けられており、その下部には、減速歯車列90の出力端
に噛み合うプラテンギヤ91および巻取りギヤ92がそ
れぞれ固定されている。
【0054】駆動モータ89が駆動すると、その回転動
力は減速歯車列90を介してプラテンギヤ91および巻
取りギヤ92に出力し、プラテン軸82および巻取り軸
83をそれぞれ回転させる。これにより、インクテープ
Tと被転写テープRとは、プラテン26により先方に同
時に送られ、且つ被転写テープRは、巻取りコア28に
巻き取られる。なお、テープ送りの主体はプラテン26
により為されるため、巻取り軸83は滑り回転する。
【0055】ところで、上記のテープカートリッジ6を
カートリッジ装着部76に装着すると、印刷動作におい
て、図2に示すようにインクテープTにはプラテン26
が転接し、被転写テープRには印刷ヘッド81が摺接す
る。すなわち、インクを担持したテープがプラテン26
側に位置し、インクの転写を受けるテープが印刷ヘッド
81側に位置することになり、通常の熱転写印刷とは逆
のテープ配置になる。これにより、印刷ヘッド81の発
熱素子の熱は、被転写テープRを通過してインクテープ
Tのインク層に達し、これを溶融して被転写テープRに
転写させることになる。
【0056】このような構成では、マスク片Mとして使
用するインクテープTにおいて、その基材テープ33
は、発熱素子の熱的影響を受け難く、その厚みと相俟っ
て皺などが生ずることがない。また、インクテープTは
プラテン26に転接し、印刷ヘッド81に摺接すること
が無いため、表面に傷などが生ずることがない。したが
って、最終的に表面に凹凸や傷のない良好なマスク片M
を得ることができる。
【0057】なお、上記の第2の作成パターンに用いる
テープ印刷装置(プリンタ)4は、特に詳細な説明は省
略するが、図1に示すように、装置ケース101の側面
に開閉蓋102が設けられ、開閉蓋102の内部にカー
トリッジ装着部103が構成されている。そして、この
テープ印刷装置4には、キーボードやディスプレイなど
の入力手段は備えていないが、上記のテープ印刷装置
(テープワープロ)3と同様な構造を有するテープ送り
機構、テープ印刷機構およびテープ切断機構を備えてい
る。
【0058】次に、図7および図8を参照して、露光装
置9について説明する。両図に示すように露光装置9
は、全体が箱形の形状を有し、中央部に透窓111aを
有する開閉蓋111が大きく配設され、左部に回転スイ
ッチ112が配設されている。開閉蓋111の内部に
は、スタンプユニット8を装着するユニット装着部11
3と、ユニット装着部113の端部に位置してマスク片
Mを装着するマスク片装着部114が配設されている。
そして、マスク片装着部114の後側には、露光ランプ
115が臨んでいる。
【0059】回転スイッチ112は、基準位置から時計
回りに回転させることで、開閉蓋111のロックを解除
してこれを開放し、基準位置から反時計回りに回転させ
ることで、露光ランプ115を点灯させる。露光ランプ
115が点灯している間は、回転スイッチ112の脇に
配設したLEDランプ117が点灯して、露光中である
ことを表示する。露光ランプ115は、例えば自己加熱
型熱陰極管で構成されており、数十秒の点灯によりスタ
ンプユニット8の印面形成部54に紫外線を露光する。
【0060】ユニット装着部113には、4本の位置決
め突起118が立設されており、スタンプユニット8を
ユニット装着部113に装着すると、スタンプユニット
8の4つの位置決め穴55がこの4本の位置決め突起1
18に嵌合して、スタンプユニット8が不動にセットさ
れる。マスク片装着部114は、左右一対のセット受け
部材119,119で構成されており、各セット受け部
材119はセット板7を上側から受け入れ得るように、
断面「コ」字状に形成されている。
【0061】テープ印刷装置3,4,5により作成され
たマスク片Mは、セット板7に貼着されて両セット受け
部材119,119に装着される。インクテープTから
切り離されたマスク片Mは、裏面側に粘着剤層35およ
び剥離テープ36を有しており、図9に示すように、剥
離テープ36を剥がした後(同図(a))、セット板7
に貼着される(同図(b))。同図(a)に示すよう
に、マスク片Mには、「(PCT)」の印章画像が白抜
き(実際には透明)で印刷されている。その剥離テープ
36を剥がすことで粘着剤層35を露出させ、セット板
7に貼着される。同図(b)に示すように、セット板7
は、透光性を有する(透明)方形の樹脂などで構成され
ており、周縁部には目盛り120が形成されている。ユ
ーザーは、この目盛り120を目安にして、マスク片M
をセット板7の中央に貼着する。
【0062】ここで、図10を参照して、セット板7の
他の実施形態について説明する。セット板7は、ベース
プレート201と、ベースプレート201の3辺に形成
した枠部202とから成り、透光性を有する(透明)樹
脂などで一体に形成されている。ベースプレート201
の長辺側に形成した2つの枠部位202aには、マスク
片Mの厚みに対応する溝幅を有する内向きのあり溝20
3,203が、それぞれ形成されている。両あり溝20
3,203の溝底間寸法は、マスク片Mの幅に対応して
おり、マスク片Mは、一方の短辺側から両あり溝20
3,203に沿ってセット板7に装着される。
【0063】一方、この実施形態に用いるマスク片M、
すなわちインクテープTは、上記のプライマー層34、
粘着剤層35および剥離テープ36の無いものが用いら
れる(全厚50μm程度)。また、この場合には、マス
ク片Mは、セット板7に完全に装着した状態でその印章
画像がセット板7の中央に位置するように、予めテープ
印刷装置3,4,5において切断されるようになってい
る。
【0064】次に、図11および図12を参照して、洗
浄装置10について説明する。洗浄装置10は、水道水
などの洗浄液を貯留する洗浄液槽121と、洗浄液槽1
21を閉塞するように設けたスタンプセット部122お
よび駆動装置部123とで、構成されている。洗浄液槽
121の内部には、ブラシ体124が収容されており、
駆動装置部123を洗浄液槽121に装着すると、駆動
装置部123に収容したモータ(図示せず)とブラシ体
124が連結する。スタンプセット部122には、スタ
ンプ保持機構(図示せず)が組み込まれており、スタン
プユニット8は、スタンプ保持機構を介してスタンプセ
ット部122に下向きにセットされる。この状態で、ス
タンプセット部122を洗浄液槽121に装着すると、
スタンプユニット8の印面形成部54が、上記のブラシ
体124に当接する。
【0065】駆動装置部123の上面には起動スイッチ
125が設けられており、起動スイッチ125をONす
るとモータが駆動し、スタンプユニット8が押し当てら
れたブラシ体124が円運動する。これにより、印面形
成部54の非硬化部分が掻き取られ、印章画像に対応す
る硬化部分のみが残る。なお、モータはタイマー制御さ
れており、所定時間経過後停止して、スタンプユニット
8の洗浄が完了する。
【0066】以上のように本実施形態のシステムによれ
ば、スタンプの作成にあたって、露光装置9および洗浄
装置10は専用のものを用いる必要があるが、マスク片
Mを作成するパソコン2やテープ印刷装置3,4,5は
市販品でよく、且つ複数の作成パターンを選択可能であ
る。したがって、パソコン2やテープ印刷装置3,4,
5の機能を活用しつつ、スタンプを作成することがで
き、且つユーザーの経済的負担を軽減することができ
る。また、従来のスタンプ作成装置のように、インクテ
ープ(インクリボン)Tが無駄に消費されることがな
い。
【0067】なお、本実施形態のスタンプ作成システム
における洗浄装置は、必ずしも必要がなく、印面形成部
を水道水に晒しながら歯ブラシ等でブラッシングするこ
とでも、スタンプユニットの洗浄は可能である。
【0068】
【発明の効果】以上のように本発明のスタンプ作成方法
およびスタンプ作成システムによれば、スタンプ素材に
印影画像が形成するためのパーソナルコンピュータ、テ
ープ印刷装置および露光装置を別体で構成しているた
め、露光装置はスタンプ専用のものを用いる必要がある
が、パーソナルコンピュータやテープ印刷装置は、スタ
ンプ専用のものではなく汎用品を用いることができる。
また、パーソナルコンピュータの持つフォントや文字飾
りなどを有効活用することができ、且つテープ印刷装置
の印刷性能等を活用することができる。このように、市
販のパーソナルコンピュータやテープ印刷装置を有効に
活用して、良質のスタンプを作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るスタンプ作成システ
ムのシステム図である。
【図2】テープ印刷装置に装着されるテープカートリッ
ジの内部構造図である。
【図3】インクテープおよび被転写テープの断面構造図
である。
【図4】スタンプユニットの平面図である。
【図5】テープ印刷装置(テープワープロ)の全体斜視
図である。
【図6】テープ印刷装置のテープ送り機構廻りの斜視図
である。
【図7】露光装置の平面図である。
【図8】開閉蓋を取り外した状態の露光装置の平面図で
ある。
【図9】マスク片およびマスク片を貼着したセット板の
平面図である。
【図10】他の実施形態に係るセット板の全体斜視図で
ある。
【図11】洗浄装置の全体斜視図である。
【図12】洗浄装置の分解斜視図である。
【図13】従来のスタンプ作成装置の構造図である。
【符号の説明】
1 CD−ROM 2 パソコン 3 テープ印刷装置(テープワープロ) 4 テープ印
刷装置(プリンタ) 5 テープ印刷装置(テープワープロ) 6 テープカ
ートリッジ 7 セット板 8 スタンプ
ユニット 9 露光装置 10 洗浄装置 21 カートリッジケース 23 テープ
コア 26 プラテン 27 繰出し
コア 28 巻取りコア 29 テープ
送出口 33 基材テープ 35 粘着剤
層 36 剥離テープ 51 ユニッ
ト本体 54 印面形成部 76 カート
リッジ装着部 77 テープ排出口 78 テープ
カッタ 81 印刷ヘッド 82 プラテ
ン軸 83 巻取り軸 85 テープ
送り機構 89 駆動モータ 113 ユニッ
ト装着部 114 マスク片装着部 115 露光
ランプ 119 セット受け部材 120 目盛
り T インクテープ R 被転写テ
ープ M マスク片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−300784(JP,A) 特開 平7−214829(JP,A) 特開 昭62−260156(JP,A) 特開 平1−190482(JP,A) 特開 昭61−290450(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41K 1/02 B41J 3/36

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パーソナルコンピュータを用い、スタン
    プの印影に対応する印影画像の画像情報を生成する画像
    情報生成工程と、 テープ印刷装置を用い、前記画像情報に基づいて、イン
    クテープから被転写テープへの転写印刷により当該イン
    クテープにマスク画像を作成すると共に、当該インクテ
    ープから当該マスク画像作成部分を切り離してマスク片
    を作成するマスク片作成工程と、 スタンプ素材を装着した露光装置を用い、これに前記マ
    スク片を装着し、当該マスク片を介して前記スタンプ素
    材の印面形成部に露光を行って、当該印面形成部に印影
    画像を形成する露光工程とを備え、 前記インクテープおよび前記被転写テープは、カートリ
    ッジケースに対し、当該インクテープがケース外部に繰
    出し可能に搭載され且つ当該被転写テープがケース内部
    において繰出し・巻取り可能に搭載されて、前記テープ
    印刷装置に着脱自在に装着されるテープカートリッジを
    構成している ことを特徴とするスタンプ作成方法。
  2. 【請求項2】 テープ印刷装置を用い、スタンプの印影
    に対応する印影画像の画像情報を生成した後、当該画像
    情報に基づいて、インクテープから被転写テープへの転
    写印刷により当該インクテープにマスク画像を作成する
    と共に、当該インクテープから当該マスク画像作成部分
    を切り離してマスク片を作成するマスク片作成工程と、 スタンプ素材を装着した露光装置を用い、これに前記マ
    スク片を装着し、当該マスク片を介して前記スタンプ素
    材の印面形成部に露光を行って、当該印面形成部に印影
    画像を形成する露光工程とを備え、 前記インクテープおよび前記被転写テープは、カートリ
    ッジケースに対し、当該インクテープがケース外部に繰
    出し可能に搭載され且つ当該被転写テープがケース内部
    において繰出し・巻取り可能に搭載されて、前記テープ
    印刷装置に着脱自在に装着されるテープカートリッジを
    構成している ことを特徴とするスタンプ作成方法。
  3. 【請求項3】 スタンプの印影に対応する印影画像の画
    像情報を生成可能なパーソナルコンピュータと、 前記画像情報に基づいて、装着したインクテープから被
    転写テープへの転写印刷により当該インクテープにマス
    ク画像を作成すると共に、当該インクテープから当該マ
    スク画像作成部分を切り離してマスク片を作成するテー
    プ印刷装置と、 スタンプ素材が着脱自在に装着されると共に前記マスク
    片が着脱自在に装着され、前記マスク片を介して前記ス
    タンプ素材の印面形成部に露光を行って、当該印面形成
    部に印影画像を形成する露光装置とを備え、 前記パーソナルコンピュータ、前記テープ印刷装置およ
    び前記露光装置は、相互に別体で構成され、前記インクテープおよび前記被転写テープは、カートリ
    ッジケースに対し、当該インクテープがケース外部に繰
    出し可能に搭載され且つ当該被転写テープがケース内部
    において繰出し・巻取り可能に搭載されて、前記テープ
    印刷装置に着脱自在に装着されるテープカートリッジを
    構成している ことを特徴とするスタンプ作成システム。
  4. 【請求項4】 スタンプの印影に対応する印影画像の画
    像情報を生成可能に構成され、且つ前記画像情報に基づ
    いて、装着したインクテープから被転写テープへの転写
    印刷により当該インクテープにマスク画像を作成すると
    共に、当該インクテープからマスク画像作成部分を切り
    離してマスク片を作成するテープ印刷装置と、 スタンプ素材が着脱自在に装着されると共に前記マスク
    片が着脱自在に装着され、前記マスク片を介して前記ス
    タンプ素材の印面形成部に露光を行って、当該印面形成
    部に印影画像を形成する露光装置とを備え、 前記テープ印刷装置および前記露光装置は、相互に別体
    で構成され、前記インクテープおよび前記被転写テープは、カートリ
    ッジケースに対し、当該インクテープがケース外部に繰
    出し可能に搭載され且つ当該被転写テープがケース内部
    において繰出し・巻取り可能に搭載されて、前記テープ
    印刷装置に着脱自在に装着されるテープカートリッジを
    構成している ことを特徴とするスタンプ作成システム。
  5. 【請求項5】 前記パーソナルコンピュータは、外部記
    憶媒体に記憶されたスタンプ作成情報に基づいて、前記
    画像情報を生成可能に構成されていることを特徴とする
    請求項3に記載のスタンプ作成システム。
  6. 【請求項6】 前記外部記憶媒体が、CD−ROMであ
    ることを特徴とする請求項5に記載のスタンプ作成シス
    テム。
  7. 【請求項7】 前記印面形成部は、露光により硬化する
    感光性樹脂で構成されており、 前記露光装置で印影画像を形成した印面形成部を洗浄し
    て非硬化部分を除去する洗浄装置を、更に備えたことを
    特徴とする請求項3ないし6のいずれかに記載のスタン
    プ作成システム。
  8. 【請求項8】 前記テープ印刷装置は、前記テープカー
    トリッジが着脱自在に装着されるカートリッジ装着部
    と、 前記インクテープと前記被転写テープとを重ねて送るテ
    ープ送り機構と、 前記インクテープから前記被転写テープへの転写印刷を
    行うテープ印刷機構と、 前記インクテープのマスク画像作成部分を切り離す切断
    機構とを有する ことを特徴とする請求項3ないし7のい
    ずれかに記載のスタンプ作成システム。
  9. 【請求項9】 前記露光装置は、前記スタンプ素材が着
    脱自在に装着されるスタンプ素材装着部と、 前記スタンプ素材装着部に臨み、前記マスク片が着脱自
    在に装着されるマスク片装着部と、 前記マスク片を介して前記スタンプ素材の印面形成部を
    露光する露光照明とを有する ことを特徴とする請求項3
    ないし8のいずれかに記載のスタンプ作成システム。
  10. 【請求項10】 前記マスク片は、透光性を有するセッ
    ト板に貼着された状態で、前記マスク片装着部に装着さ
    れることを特徴とする請求項に記載のスタンプ作成シ
    ステム。
  11. 【請求項11】 前記セット板には、前記マスク片の位
    置決めの指標となる目盛りが設けられていることを特徴
    とする請求項10に記載のスタンプ作成システム。
  12. 【請求項12】 前記マスク片は、透光性を有するセッ
    ト板に装着された状態で、前記マスク片装着部に装着さ
    れていることを特徴とする請求項11に記載のスタンプ
    作成システム。
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