JPH07246785A - 熱転写印刷用紙及び溶融型熱転写プリントシステム - Google Patents

熱転写印刷用紙及び溶融型熱転写プリントシステム

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JPH07246785A
JPH07246785A JP6067814A JP6781494A JPH07246785A JP H07246785 A JPH07246785 A JP H07246785A JP 6067814 A JP6067814 A JP 6067814A JP 6781494 A JP6781494 A JP 6781494A JP H07246785 A JPH07246785 A JP H07246785A
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ink
transfer printing
thermal transfer
groove
recording medium
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JP6067814A
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Hidefumi Tanaka
英史 田中
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Victor Company of Japan Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads
    • B41J2/325Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads by selective transfer of ink from ink carrier, e.g. from ink ribbon or sheet

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱溶融性のインクを用いて高解像度・高画質
な多階調画像を得ることができる熱転写印刷用紙を提供
する。 【構成】 基材2b上に、平均溝幅が1〜10μmで、
少なくとも副走査方向の長さが1画素以上である多数の
細溝2a1を有する多溝性層2aを形成して熱転写印刷
用紙2を構成する。この熱転写印刷用紙2に熱溶融性の
インク1aを転写すると、インク1aが細溝2a1に浸
透し細溝2a1に沿って広がって高解像度・高画質な多階
調画像が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱溶融性のインクを用
いて多階調表現を行うための熱転写印刷用紙及び溶融型
熱転写プリントシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】熱溶融性のインクを用いて多階調表現を
行う場合には、一般に、複数画素(マトリクス)を用い
るディザ法によって多階調画像を得るか、あるいは、発
熱抵抗体の小さい特殊なサーマルヘッドを用いる熱集中
法によって多階調画像を得ている(例えば、写真工業出
版社,イメージングPart1,p103〜p108参
照)。
【0003】従来の溶融型熱転写印刷においては、複数
画素を用いると解像度が劣化して画質が著しく低下する
という問題点があり、特殊なサーマルヘッドを用いると
コストが高くなってしまうという問題点がある。そこで
本発明者は、先に、1993年5月20日、テレビジョ
ン学会技術報告において、多孔性記録媒体を用いその記
録媒体に形成された細孔に1画素毎にサーマルヘッドに
よる加熱量に応じたインクを浸透させる「溶融性インク
浸透方式による多階調熱転写印刷」を発表し、溶融型熱
転写印刷においても高解像度,高画質な多階調記録が可
能であることを明らかにした。また、その内容を特願平
5−118959号によって出願している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
技術報告あるいは先願に記載されている基材上に細孔
(表面多孔性層)が形成された多孔性記録媒体や、この
多孔性記録媒体を用いた従来の溶融型熱転写プリントシ
ステムでは、溶融したインクは細孔内に浸透するのみで
拡散せず、インク浸透量に応じた濃度が得られず、この
ため高濃度を得にくいという問題点があった。そこで、
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、
さらに高解像度・高画質の多階調画像を得ることができ
る熱転写印刷用紙及び溶融型熱転写プリントシステムを
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、(1)熱溶融性のインク
を用いる溶融型熱転写印刷に供する熱転写印刷用紙であ
り、基材上に、平均溝幅が1〜10μmで、少なくとも
副走査方向の長さが1画素以上である多数の細溝を有す
る多溝性層を形成したことを特徴とする熱転写印刷用紙
を提供し、(2)薄膜フィルム上に粒子径φの塗料と熱
溶融性バインダとを混合した熱溶融性のインクが2.5
g/m2 以下の塗布量で厚さTに塗布されたインクリボ
ンと、基材上に溝幅kが1〜10μmである多数の細溝
を有する表面多溝性層が形成された表面多溝性記録媒体
と、加熱時に中央部で温度が最も高く周辺部ほど温度が
低い温度勾配を有する複数の発熱抵抗体がライン状に形
成されたサーマルヘッドと、前記サーマルヘッドへの通
電量を制御することにより前記発熱抵抗体による前記イ
ンクの溶融面積を制御する階調制御回路とを備え、前記
表面多溝性記録媒体の前記表面多溝性層に前記インクリ
ボンの前記インクを密着させて前記サーマルヘッドを前
記インクリボンの前記薄膜フィルム側より押圧すると共
に、前記階調制御回路によって前記インクの溶融面積を
制御することにより、前記表面多溝性記録媒体上に多階
調画像を得ることを特徴とする溶融型熱転写プリントシ
ステムを提供するものである。
【0006】
【実施例】以下、本発明の熱転写印刷用紙及び溶融型熱
転写プリントシステムについて、添付図面を参照して説
明する。図1は本発明の熱転写印刷用紙の一例を示す
図、図2は本発明の熱転写印刷用紙を説明するための
図、図3は本発明の溶融型熱転写プリントシステムの要
部拡大図、図4は本発明の溶融型熱転写プリントシステ
ムで用いるインクリボンのインクの温度と粘度との関係
を示す図、図5は本発明の溶融型熱転写プリントシステ
ムで用いるインクリボンを示す図、図6はインク塗布量
を変化させた時のインクリボンの加熱時間とインク濃度
との関係を示す図、図7は本発明の熱転写印刷用紙にお
ける表面多溝性層の溝幅とインクの浸透率との関係を示
す図、図8は種々の溝幅の表面多溝性層にインクを転写
した状態を示す図、図9は表面多溝性記録媒体における
表面多溝性層の細溝の溝幅kとインクリボンにおける塗
料の粒子径φとインクリボンにおけるインクの塗布厚T
との関係を説明するための図、図10は押圧手段を備え
た本発明の溶融型熱転写プリントシステムの要部の一例
を示す構成図、図11は押圧手段による押圧力と表面多
溝性記録媒体への浸透率の関係を示す図、図12は本発
明の溶融型熱転写プリントシステムで用いる階調制御回
路の一例の構成を示すブロック図、図13及び図14は
図12に示す階調制御回路の動作を説明するための図、
図15はインクリボンの印刷順序を説明するための図、
図16は複数色のインクの転写が良好な状態と良好でな
い状態とを示す図、図17は本発明の熱転写印刷用紙の
より好ましい実施例を説明するための図である。
【0007】まず、本発明の溶融型熱転写プリントシス
テムについて説明する。本発明の溶融型熱転写プリント
システムは、図3に示すように、サーマルヘッド3とプ
ラテンローラ4との間に、後に詳述する本発明の熱転写
印刷用紙である多溝性記録媒体2とインクリボン1とを
重ね合わせて搬送し、サーマルヘッド3をプラテンロー
ラ4に対して押圧すると共にサーマルヘッド3の発熱抵
抗体を加熱してインクリボン1のインク1aを多溝性記
録媒体2に転写するものである。
【0008】ここで、サーマルヘッド3の発熱抵抗体
は、周知のように矩形状に形成されていることが多い。
そして、発熱抵抗体の温度分布は発熱抵抗体の中央部が
最も高く、周辺になるに従って低くなる温度勾配を持っ
ており、インク1aの溶融温度以上の部分が溶融するこ
とになる。この温度勾配を利用してインク1aの溶融面
積を制御することができる。また、インクリボン1のイ
ンク1aとして、図4に示すように、溶融点以上の温度
では温度が高いほどインクの粘度が下がるものを用いる
と、発熱抵抗体の温度分布により中央部のインク粘度が
低く周辺ほど高い粘度となり、表面多溝性記録媒体2へ
のインク浸透量はこれに応じて中央部が多く周辺ほど少
なくなる。よって、発熱抵抗体に流す電流を表現階調に
応じて変化させると、インク1aの浸透量と浸透面積が
同時に制御され、多階調表現が容易となる。
【0009】ところで、記録媒体の表面温度はインクリ
ボンの厚さにより変動し、薄いほど発熱抵抗体の温度分
布に近付き温度勾配が急になるので、インク溶融面積の
制御が容易となる。従って、インクリボンの厚さは薄い
ほうがよい。インクリボンのフィルムの実用上の薄さの
限界は3.5μm程度であるので、一般的に、インクリ
ボンには厚さ3.5μmの薄膜フィルムが用いられてい
る。インクリボンの厚さは、フィルムとこのフィルム上
に塗布されたインクとにより決まる。従って、インクの
塗布量が少ないほど記録紙の表面温度分布を発熱抵抗体
の温度分布に近付けることができる。
【0010】図5は本発明の溶融型熱転写プリントシス
テムで用いるインクリボン1を示す図であり、(A)は
その斜視図、(B)はその断面図である。このインクリ
ボン1は、図5(A)に示すように、複数色(例えば、
イエロ(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラッ
ク(K))を1組としたインク1a(塗料と熱溶融性バ
インダとを混合して形成したもの)をその長手方向に連
続して塗布したものであり、また、図5(B)に示すよ
うに、例えばバックコート1c(0.05μm)を有す
る厚さ3.5μmの薄膜フィルム1b上に熱溶融性のイ
ンク1aを塗布したものである。また、図6は厚さは
3.5μmのフィルムにインクを塗布したインクリボン
の加熱時間と記録紙上のインクの濃度(OD)との関係
を、インク塗布量2.0g/m2 ,2.5g/m2
3.0g/m2 の場合について示している。従来のイン
クリボンでは、例えば3.5μmのフィルムに3.0g
/m2以上のインクを塗布していたが、図6より、フィ
ルムに塗布するインクの塗布量を2.5g/m2 以下と
することにより、多階調表現ができることが分かった。
また、ここではフィルムの厚さを3.5μmとしたが、
4.5μm以下であれば問題がないことも確かめられ
た。
【0011】次に、印刷に用いる記録媒体を表面多溝性
記録媒体とし、インクの転写特性を検討した。本発明で
用いる表面多溝性記録媒体2は、図2に示すように、例
えば厚さ約10数μmの表面多溝性層2aを例えば合成
紙,ポリエステル等のプラスチック主体の基材2b上に
形成したものである。本発明の熱転写印刷用紙である表
面多溝性記録媒体2の表面多溝性層2aにおける細溝2
a1は、図2に示すように略一定方向に平行して多数形成
されている。さらに、表面多溝性層2aにおける細溝2
a1は、図1に示すように、副走査方向に略平行に形成さ
れていることが望ましく、また、副走査方向に1画素以
上の長さを有することが望ましい。このような表面多溝
性層2aを形成した表面多溝性記録媒体2を用いて熱溶
融性のインク1aを転写すると、図2(A)に示すよう
に、細溝2a1がインク1aを浸透させると共に、インク
1aの浸透量分の空気を逃がすので、浸透したインク1
aが細溝2a1に沿って広がって濃度を広範囲に制御する
ことができる。
【0012】ここで、表面多溝性記録媒体2の製造方法
としては、基材2b上に感光剤を塗布し、これに溝パタ
ーンを照射した後に現像して溝部分の感光剤を除去した
り、基材2b上に白色塗料を溝を形成するように印刷し
たり、基材2b上に白色塗料を均一に塗布した後に溝状
に切削する等がある。そして、表面多溝性層2aの細溝
2a1の幅が所定の条件のとき、インク1aは表面多溝性
層2aの細溝2a1の部分に転写・吸収され、多階調表現
に最適であることが確かめられた。
【0013】図7には表面多溝性層2aの溝幅とインク
1aの浸透率との関係を示している。これにより、表面
多溝性層2aの溝幅は1〜10μmで良好な結果を示す
ことが分かる。図8(A)〜(C)にはそれぞれ溝幅が
10μmより大,溝幅が1〜10μm,溝幅が1μmよ
り小の場合のインク転写状態を示している。溝幅が10
μmより大きいと、図8(A)に示すように、インク1
aは溝部分にはほとんど入り込まず、表面のみに転写さ
れる。この状態ではインク1aは溝部分が抜けた一定厚
さの転写となり、インク周辺が不安定で欠けが発生しや
すく、また、複数色のインク1aを転写すると前に転写
したインク1aの厚さの影響を受けて転写不良を生じや
すい。逆に、溝幅が1μmより小さいと、図8(C)に
示すように、インク1aは溝部分に入り込まず、やはり
表面のみに一定厚さで転写される。この場合もインク周
辺及び複数色のインク転写時に不安定となる。従って、
これらはいずれも一定厚さのインク1aが不安定な状態
で転写されるため正確な多階調記録は困難である。
【0014】一方、溝幅が1〜10μmであると、図8
(B)に示すように、加熱され溶融したインク1aは表
面多溝性層2aの細溝2a1の部分に転写される。この場
合、温度の高いサーマルヘッド3の発熱抵抗体中央部に
相当する部分にはインク1aが多く転写し、温度の低い
発熱抵抗体周辺部に相当する部分にはインク1aは少し
しか転写しない。また、複数色のインク1aを転写する
場合には、前に転写したインク1aの上から重ねて次の
色のインク1aが転写されるため、インク1aの転写状
態は安定である。従って、インク1aは加熱温度により
転写量が決まり、多階調記録を容易に行うことができ
る。
【0015】さらに、表面多溝性記録媒体2における表
面多溝性層2aの溝幅について別の観点から検討する。
表面多溝性層2aにおける細溝2a1の溝幅をkとし、イ
ンクリボン1におけるインク1aの塗料の粒子径をφ、
インクリボン1におけるインク1aの塗布厚をTとす
る。図9(A)に示すように、表面多溝性層2aの細溝
2a1の溝幅kがインク塗布厚Tと等しく、細溝2a1が規
則正しく同一間隔で並んでいたとすると、インク1aが
溶融し表面多溝性層2aの細溝2a1内に毛細管現象によ
り全て浸透した状態では、それぞれの細溝2a1に2Tの
深さのインク柱ができる。インク塗布量を2.0g/m
2 (=約2.0μm)とすれば、約4μmのインク柱と
なる。この時、細溝2a1に浸透したインク1aはそれぞ
れ溝幅k=Tの範囲で薄膜フィルム1bに接触し、薄膜
フィルム1bに接触するインク1aに対して両側に細溝
2a1の内壁が存在するので、インク1aの薄膜フィルム
1bに対する付着力:インク1aの細溝2a1の内壁に対
する付着力は、1:4となる。従って、インク1aは薄
膜フィルム1bから剥がされて表面多溝性層2aの細溝
2a1に転写される。
【0016】図9(B)に示すように、表面多溝性層2
aの細溝2a1の溝幅kがインク塗布厚Tの4倍であり、
細溝2a1が規則正しく同一間隔で並んでいる場合にも、
インク1aが溶融し表面多溝性層2aの細溝2a1内に毛
細管現象により全て浸透した状態では、それぞれの細溝
2a1に2Tの深さのインク柱ができる。インク塗布量を
2.0g/m2 (=約2.0μm)とすれば、約4μm
のインク柱となる。しかし、この時、細溝2a1に浸透し
たインク1aはそれぞれ溝幅k=4Tの範囲で薄膜フィ
ルム1bに接触し、薄膜フィルム1bに接触するインク
1aに対して両側に細溝2a1の内壁が存在するので、イ
ンク1aの薄膜フィルム1bに対する付着力:インク1
aの細溝2a1の内壁に対する付着力は、1:1となる。
ところが、インク溶融後の冷却は発熱源から離れた表面
多溝性記録媒体2側から始まるため、サーマルヘッド3
による加熱終了後直ちにインクリボン1と表面多溝性記
録媒体2とを離反させれば付着力は細溝2a1側の方が強
いので、インク1aは薄膜フィルム1bから剥がされて
表面多溝性層2aの細溝2a1に転写される。
【0017】そして、インクリボン1におけるインク1
aの塗料の粒子径φより小さい溝幅kの細溝2a1には溶
融したインク1aであっても浸透しないこと、及び上記
した検討を考慮すれば、表面多溝性記録媒体2における
表面多溝性層2aの細溝2a1の溝幅kとインクリボン1
における塗料の粒子径φとインクリボン1におけるイン
ク1aの塗布厚Tとの関係を、φ≦k≦4Tと設定すれ
ば加熱量に応じたインク浸透を無駄なく良好に行うこと
ができる。
【0018】このような状態の表面多溝性記録媒体2を
用い、表面多溝性記録媒体2の表面多溝性層2aにイン
クリボン1のインク1aを密着させてサーマルヘッド3
をインクリボン1のフィルム1b側よりプラテンローラ
4に押圧し、さらに、サーマルヘッド3への通電量を制
御して前述した発熱抵抗体の温度勾配を利用することに
より、この発熱抵抗体によるインク1aの溶融面積を制
御すれば、インク1aはその溶融時にサーマルヘッド3
の加熱量に応じて容易かつ即座にインクリボン1から表
面多溝性記録媒体2の表面多溝性層2aに転写・吸収さ
れ、高解像度・高画質な多階調画像を得ることができる
ことを実験により見いだした。
【0019】なお、サーマルヘッド3のプラテンローラ
4に対する押圧力が小さいと、インク1aは表面多溝性
記録媒体2の細溝2a1に十分転写・吸収されず、その表
面にとどまってしまうことがある。図10はこのような
場合の問題点を改良したものである。図10において、
1はインクリボン、2は表面多溝性記録媒体、3はサー
マルヘッド、4はプラテンローラ、5は押圧手段である
プランジャである。プランジャ5に電圧を加えることに
より軸は矢印方向に引き下げられ、サーマルヘッド3は
インクリボン1及び表面多溝性記録媒体2を介してプラ
テンローラ4に押圧される。このように、表面多溝性記
録媒体2にインク1aを転写する際、押圧手段によって
所定の圧力をかけることにより、インク1aは表面多溝
性記録媒体2の細溝2a1に確実に浸透し、極めて高解像
度・高画質な多階調画像を得ることができることが分か
った。
【0020】図11には押圧手段による押圧力(kg)
と表面多溝性記録媒体2への浸透率(%)の関係につい
て示している。なお、ここでは、インクリボン1のフィ
ルム厚を3.5μm、インク塗布量を2.0g/m2
表面多溝性記録媒体2における細溝2a1の溝幅を1〜1
0μm、サーマルヘッド3の印字長を260mm(26
cm)、サーマルヘッド3の発熱抵抗体間隔84.5μ
m(12ドット/mm)、発熱抵抗体形状を部分グレー
ズとして実験した場合の結果である。なお、例えばファ
クシミリで使用されているサーマルヘッドの発熱抵抗体
間隔は略8ドット/mmであり、視覚上十分な高解像度
・高画質の多階調画像を得るためには、発熱抵抗体間隔
を8ドット/mm以下の間隔が必要となる。従来におい
ては上記の印字長のサーマルヘッド3の押圧力は通常4
〜6kgであった。実験により、8kg以下ではインク
1aの転写は不安定であり、表面のみの転写となること
が多く、9kgでやや浸透し、10kg以上では必ず良
好にインク1aが浸透することが確かめられた。9kg
/26cm=0.346…より、サーマルヘッド3の印
字長の単位長さ当たりでは、0.35kg/cm以上で
良好な結果を示すことが考えられる。
【0021】次に、本発明の溶融型熱転写プリントシス
テムに用いられる、サーマルヘッド3への通電量を制御
することによりインク1aの溶融面積を制御するための
階調制御回路の一例の構成及び動作について説明する。
図12において、インターフェイス回路11には、テレ
ビカメラ等の画像入力装置により得られた画像データを
パソコン等で処理した入力データIdが入力される。こ
の入力データIdは画像データに印刷装置で必要な制御
データを付加したものであり、印刷する画像に対応した
階調数を表すものである。インターフェイス回路11に
入力された入力データIdの内、画像データはバッファ
メモリ12に入力され、制御データは印刷制御回路13
に入力される。印刷制御回路13は印刷装置の動作に従
って種々の制御信号を発生する。ここで、印刷装置とは
サーマルヘッド3及びインクリボン等より構成される印
刷手段をいう。
【0022】印刷制御回路13は印刷装置の動作に合わ
せてアドレスカウンタ14に開始信号を供給し、印刷装
置の動作状態、即ち、インクリボンのインクの色、いず
れの加熱パターンで印刷するか等に応じた選択信号TC
を直線性変換テーブル17に供給する。アドレスカウン
タ14はその開始信号によってアドレスADを生成し、
バッファメモリ12に供給する。バッファメモリ12は
そのアドレスADに従って、入力された画像データか
ら、図13及び図14に示すように、サーマルヘッド3
の1ライン分のデータDi(D1〜Dn)を並列/直列
変換回路15に順次出力する。なお、図13は図14の
一部分を拡大して示すものである。
【0023】ここで、バッファメモリ12より出力され
るサーマルヘッド3の1ライン分のデータDiについて
説明する。上記のように、ライン状に形成された発熱抵
抗体(R1〜Rn)を有するサーマルヘッド3を用いて
階調数mを表現する場合を考える。階調数mを表現する
場合には、それぞれの発熱抵抗体R1〜Rnには加熱量
(加熱パルス)がm段階で与えられることになる。従っ
て、バッファメモリ12より出力される1ライン分のデ
ータDiは、図14に示すように、それぞれの発熱抵抗
体R1〜Rnに対応したデータD1〜Dnが、第1階調
から第m階調まで順次出力されることになる。そして、
これらのデータDiがそれぞれのライン(L1,L2,
…)毎に順次出力される。なお、表現階調数mは一般的
に256がよく用いられ、本実施例でも0〜255の2
56階調である。
【0024】また、アドレスカウンタ14は、バッファ
メモリ12からサーマルヘッド3の1ライン分のデータ
Diが読み出される毎に、階調カウンタ16にパルスを
出力する。階調カウンタ16は入力されたパルスを基
に、図13及び図14に示すように、階調信号STを発
生し、並列/直列変換回路15及び直線性変換テーブル
17に供給する。この階調信号STは、図13より分か
るように、第1階調のデータDiであれば1、第2階調
のデータDiであれば2、第m階調のデータDiであれ
ばmという数を表す信号である。
【0025】そして、並列/直列変換回路15は、デー
タDi(D1〜Dn)のそれぞれのデータと階調信号S
Tとを比較し、図13及び図14に示すように、D1〜
Dnが階調信号STより大きいか等しければ(Di≧S
T)1、データDiが階調信号STより小さければ(D
i<ST)0なる比較信号Ciを発生し、サーマルヘッ
ド3内のシフトレジスタ31に入力する。シフトレジス
タ31にはアドレスカウンタ14から図13に示すよう
なクロックCKが入力されており、シフトレジスタ31
に入力された比較信号CiはこのクロックCKによりシ
フトされ、シフトレジスタ31には1ライン分の比較信
号Ciが配列される。図13及び図14においては、そ
れぞれの階調数を、D1=m,D2=3,D3=2,D
4=1,…,Dn−1=m−2,Dn=m−3とした場
合の例である。第4階調ではD1〜Dnの階調数列と
“4”とを比較するので、第4階調での比較信号Ci
は、図13に示すように、“1000…11”となる。
【0026】また、アドレスカウンタ14は、図13及
び図14に示すように、バッファメモリ12からサーマ
ルヘッド3の1ライン分のデータDiが読み出される毎
に、ラッチ回路32及び直線性変換テーブル17にロー
ドパルスLDを出力する。シフトレジスタ31に配列さ
れた1ライン分の比較信号CiはこのロードパルスLD
によりラッチ回路32に記憶される。ラッチ回路32よ
り出力された比較信号Ciはゲート回路33に入力され
る。
【0027】ところで、ゲート回路33はこの比較信号
Ciによって発熱抵抗体R1〜Rnを加熱する(オン)
か加熱しない(オフ)かを表す信号を生成する。即ち、
比較信号Ciが1の時はオン、0の時はオフである。図
14に示す第1階調から第m階調までの発熱抵抗体R1
〜Rnそれぞれに対応した比較信号Ciにより、それぞ
れの発熱抵抗体R1〜Rnの加熱状態が決定される。図
14には、発熱抵抗体R1,R2,R3,R4,Rn−
1,Rnそれぞれの加熱期間tR1,tR2,tR3,
tR4,tRn−1,tRnを示している。発熱抵抗体
R1〜Rnに加熱が開始されるのは、次の階調のデータ
Diが出力される時点であるので、第1階調による加熱
は第2階調のデータ転送時から始まっている。例えば、
発熱抵抗体R1では比較信号Ciが“1111…11”
であるので、発熱抵抗体R1は第1階調〜第4階調、第
m−1階調及び第m階調で加熱(オン)、発熱抵抗体R
2では比較信号Ciが“1110…00”であるので、
発熱抵抗体R2は第1階調から第3階調までは加熱(オ
ン)、第m−1階調及び第m階調では非加熱(オフ)で
ある。
【0028】一方、直線性変換テーブル17には選択信
号TC,アドレスAD,階調信号ST,ロードパルスL
Dが入力され、図13に示すような加熱時間設定信号S
Bを出力する。この加熱時間設定信号SBのオン期間は
それぞれの階調毎に応じた期間で設定される。それゆ
え、前述の発熱抵抗体R1〜Rnそれぞれの加熱期間t
R1〜tRnは、それぞれの階調内で加熱時間設定信号
SBのオン・オフによりゲートされ、発熱抵抗体R1〜
Rnが実際に加熱されるのは、比較信号Ciにより決定
される加熱期間内の加熱時間設定信号SBがオンの期間
である。例えば、発熱抵抗体R1の加熱期間は、図14
に破線で示す如く設定される。このように、発熱抵抗体
R1〜Rnそれぞれの加熱期間は、第1階調〜第m階調
それぞれで加熱時間設定信号SBにより細かく設定され
る。
【0029】そして、ゲート回路33は、上記のよう
に、ラッチ回路32より入力された比較信号Ciと直線
性変換テーブル17より入力された加熱時間設定信号S
Bとにより決定されるそれぞれの発熱抵抗体の加熱期間
でオンのパルスを発生し、このパルスをドライバ回路3
4に供給する。従って、シフトレジスタ31,ラッチ回
路32,ゲート回路33は、サーマルヘッド3の発熱抵
抗体を加熱するためのパルスを出力するパルス出力手段
として動作する。ドライバ回路34はこのパルスに基づ
いて発熱抵抗体R1〜Rnに電流を流し、インクリボン
1を加熱して塗布されたインク1aを記録媒体に転写し
て画像を印刷する。これにより、インクリボン1に加え
る加熱量を細かく設定でき、熱溶融性インクを用いて多
階調表現が実現できる。
【0030】なお、複数色のインクを用いて印刷する
際、例えばY,M,C,Kの順序で転写するものとすれ
ば、図15にAで示すように、インク1aの溶融温度が
印刷順に高くなるよう、即ち、インク1aの溶融温度を
低い順に転写するのが望ましい。このようにすれば、後
に転写するインク1aが先に転写されたインク1aを溶
融させることになるので、その転写状態は図16(A)
に示すように、表面多溝性記録媒体2の細溝2a1に十分
浸透して良好な状態となる。従って、インク1aの転写
状態は安定なものとなり、より剥がれにくいものとな
る。一方、図15にBで示すように、インク1aの溶融
温度を高い順に転写すると、図16(B)に示すよう
に、後に転写するインク1aが十分浸透しないことがあ
る。なお、インク1aは常温では固体であり、加熱時に
液体となることが要求され、しかも、インクリボン1の
薄膜フィルム1b及び表面多溝性記録媒体2の熱による
変形もできるだけ少なくする必要があるため、インク1
aの溶融温度は60〜100°Cの範囲で選定される。
【0031】また、Y,M,C,Kの順序で転写するも
のとすれば、インク溶融時の粘度は低い順にして転写す
る方がよい。これは、インク粘度が低ければ、表面多溝
性記録媒体2の細溝2a1に浸透しやすくなるからであ
る。粘度は参考として数値を示すと、水1.0cp(ce
nti-poise ),桐油50cp,ヒマシ油1000cpと
なっており、溶融性インクの場合は温度により変動し、
例えば90°Cに加熱した場合、50〜200cpの範
囲で選定される。さらに、インク溶融温度及び溶融粘度
を低い順に転写するとよりよい。
【0032】さらに、本発明の熱転写印刷用紙である多
溝性記録媒体2のより好ましい実施例について説明す
る。
【0033】本発明者は多溝性記録媒体2における基材
2bの平滑性が印刷画像の画質に影響を及ぼすことを見
いだし、種々の表面特性を有する基材2bにほぼ同一の
多溝性層2a(平均細溝幅1〜10μm)を形成し、こ
の多溝性層2aに上記した浸透方式による熱転写印刷を
行った。この実験による評価結果を表1に示す。なお、
サーマルヘッド3はライン長259.6mmで12ドッ
ト/mmのものを用い、サーマルヘッド3に対する押圧
力14kgとし、インクリボン1は厚さ3.5μmの薄
膜フィルム(ポリエステルフィルム)1bにインク1a
の塗布量2.0g/m2 のものを用いた。また、評価は
サーマルヘッド3による加熱量を一定としてインク1a
を多溝性記録媒体2に転写し、その浸透状態の均一性を
視覚により判定した。
【0034】
【表1】
【0035】多溝性記録媒体2に図17(A)に示すよ
うなドット状の画像を印刷した際、ベック平滑度が30
2秒、プリントサーフラフネスが4.9μmである多溝
性記録媒体では印刷画像は不良であり、ベック平滑度
が500秒、プリントサーフラフネスが3.1μmであ
る多溝性記録媒体では、図17(B)に示すように、
所々抜けが見られるがある程度の印刷画像が得られた。
さらに、ベック平滑度が922秒、プリントサーフラフ
ネスが2.2μmである多溝性記録媒体及びベック平
滑度が1400秒、プリントサーフラフネスが1.8μ
mである多溝性記録媒体では良好な印刷画像が得ら
れ、ベック平滑度が2000秒、プリントサーフラフネ
スが0.9μmである多溝性記録媒体では、図17
(C)に示すように、ほぼ全て転写され極めて良好な印
刷画像が得られた。なお、ここではベック平滑度とプリ
ントサーフラフネスを併せて示しているが、ベック平滑
度とプリントサーフラフネスの少なくとも一方の条件を
満たせばよい。
【0036】この実験結果より、多溝性記録媒体2にお
ける基材2bが、ベック平滑度が500秒以上、あるい
はプリントサーフラフネスが3μm以下であれば高解像
度,高画質な多階調画像を得ることができる。さらに、
好ましくはベック平滑度が900秒以上、あるいはプリ
ントサーフラフネスが2μm以下の場合、最適にはベッ
ク平滑度が2000秒以上、あるいはプリントサーフラ
フネスが1μm以下の場合である。なお、基材2bは平
滑であればあるほど好ましいものであり、ベック平滑度
に上限、プリントサーフラフネスに下限はない。ところ
で、多溝性記録媒体2における基材2bが印刷画像に影
響を及ぼすのは、多溝性記録媒体2をインクリボン1と
重ね合わせ、高圧力で押圧しながらサーマルヘッド3に
よる加熱を行うため、多溝性層2aの表面が基材2bの
表面の影響を受けて変形するためで、多溝性層2aの表
面のみが平滑であっても記録時にこの状態を保てないか
らであると考えられる。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の熱
転写印刷用紙は、基材上に、平均溝幅が1〜10μm
で、少なくとも副走査方向の長さが1画素以上である多
数の細溝を有する多溝性層を形成したものであるので、
細溝がインクを浸透させると共にインクの浸透量分の空
気を逃がす働きをし、細孔(表面多孔性層)が形成され
た従来の熱転写印刷用紙である多孔性記録媒体と比較し
て高濃度を得ることができ、熱溶融性のインクを用いて
さらに高解像度,高画質な多階調画像を得ることができ
る。
【0038】さらに、本発明の溶融型熱転写プリントシ
ステムは、薄膜フィルム上に粒子径φの塗料と熱溶融性
バインダとを混合した熱溶融性のインクが2.5g/m
2 以下の塗布量で厚さTに塗布されたインクリボンと、
基材上に溝幅kが1〜10μmである多数の細溝を有す
る表面多溝性層が形成された表面多溝性記録媒体と、加
熱時に中央部で温度が最も高く周辺部ほど温度が低い温
度勾配を有する複数の発熱抵抗体がライン状に形成され
たサーマルヘッドと、このサーマルヘッドへの通電量を
制御することにより発熱抵抗体によるインクの溶融面積
を制御する階調制御回路とを備え、表面多溝性記録媒体
の表面多溝性層にインクリボンのインクを密着させてサ
ーマルヘッドをインクリボンの薄膜フィルム側より押圧
すると共に、階調制御回路によってインクの溶融面積を
制御することにより、表面多溝性記録媒体上に多階調画
像を得るように構成したので、インクは表面多溝性層の
細溝に十分浸透し、安定した極めて高解像度・高画質の
多階調画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写印刷用紙の一例を示す図であ
る。
【図2】本発明の熱転写印刷用紙を説明するための図で
ある。
【図3】本発明の溶融型熱転写プリントシステムの要部
拡大図である。
【図4】本発明の溶融型熱転写プリントシステムで用い
るインクリボンのインクの温度と粘度との関係を示す図
である。
【図5】本発明の溶融型熱転写プリントシステムで用い
るインクリボンを示す図である。
【図6】インク塗布量を変化させた時のインクリボンの
加熱時間とインク濃度との関係を示す図である。
【図7】本発明の熱転写印刷用紙における表面多溝性層
の溝幅とインクの浸透率との関係を示す図である。
【図8】種々の溝幅の表面多溝性層にインクを転写した
状態を示す図である。
【図9】表面多溝性記録媒体における表面多溝性層の細
溝の溝幅kとインクリボンにおける塗料の粒子径φとイ
ンクリボンにおけるインクの塗布厚Tとの関係を説明す
るための図である。
【図10】押圧手段を備えた本発明の溶融型熱転写プリ
ントシステムの要部の一例を示す構成図である。
【図11】押圧手段による押圧力と表面多溝性記録媒体
への浸透率の関係を示す図である。
【図12】本発明の溶融型熱転写プリントシステムで用
いる階調制御回路の一例の構成を示すブロック図であ
る。
【図13】図12に示す階調制御回路の動作を説明する
ための図である。
【図14】図12に示す階調制御回路の動作を説明する
ための図である。
【図15】インクリボンの印刷順序を説明するための図
である。
【図16】複数色のインクの転写が良好な状態と良好で
ない状態とを示す図である。
【図17】本発明の熱転写印刷用紙のより好ましい実施
例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 インクリボン 1a インク 1b 薄膜フィルム 2 表面多溝性記録媒体 2a 表面多溝性層 2a1 細溝 2b 基材 3 サーマルヘッド 4 プラテンローラ 5 プランジャ(押圧手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 3/20 117 A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱溶融性のインクを用いる溶融型熱転写印
    刷に供する熱転写印刷用紙であり、基材上に、平均溝幅
    が1〜10μmで、少なくとも副走査方向の長さが1画
    素以上である多数の細溝を有する多溝性層を形成したこ
    とを特徴とする熱転写印刷用紙。
  2. 【請求項2】前記細溝は、副走査方向に略平行に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の熱転写印刷用
    紙。
  3. 【請求項3】前記基材は、ベック平滑度が500秒以上
    である第1の条件とプリントサーフラフネスが3μm以
    下である第2の条件との少なくとも一方を満たすもので
    あることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記
    載の熱転写印刷用紙。
  4. 【請求項4】薄膜フィルム上に粒子径φの塗料と熱溶融
    性バインダとを混合した熱溶融性のインクが2.5g/
    2 以下の塗布量で厚さTに塗布されたインクリボン
    と、 基材上に溝幅kが1〜10μmである多数の細溝を有す
    る表面多溝性層が形成された表面多溝性記録媒体と、 加熱時に中央部で温度が最も高く周辺部ほど温度が低い
    温度勾配を有する複数の発熱抵抗体がライン状に形成さ
    れたサーマルヘッドと、 前記サーマルヘッドへの通電量を制御することにより前
    記発熱抵抗体による前記インクの溶融面積を制御する階
    調制御回路とを備え、 前記表面多溝性記録媒体の前記表面多溝性層に前記イン
    クリボンの前記インクを密着させて前記サーマルヘッド
    を前記インクリボンの前記薄膜フィルム側より押圧する
    と共に、前記階調制御回路によって前記インクの溶融面
    積を制御することにより、前記表面多溝性記録媒体上に
    多階調画像を得ることを特徴とする溶融型熱転写プリン
    トシステム。
  5. 【請求項5】前記表面多溝性記録媒体における前記表面
    多溝性層の細溝の溝幅kと前記インクリボンにおける前
    記塗料の粒子径φと前記インクリボンにおけるインクの
    塗布厚Tとの関係を、φ≦k≦4Tとしたことを特徴と
    する請求項4記載の溶融型熱転写プリントシステム。
  6. 【請求項6】前記表面多溝性記録媒体における前記表面
    多溝性層の細溝は、前記サーマルヘッドの副走査方向に
    略平行としたことを特徴とする請求項4または5のいず
    れかに記載の溶融型熱転写プリントシステム。
  7. 【請求項7】前記サーマルヘッドを印字長の単位長さ当
    たり0.35kg/cm以上の押圧力で押圧することを
    特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載の溶融型
    熱転写プリントシステム。
JP6067814A 1994-03-11 1994-03-11 熱転写印刷用紙及び溶融型熱転写プリントシステム Pending JPH07246785A (ja)

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