JPH0724151Y2 - パチンコ機の発射球振分装置 - Google Patents

パチンコ機の発射球振分装置

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JPH0724151Y2
JPH0724151Y2 JP1988093167U JP9316788U JPH0724151Y2 JP H0724151 Y2 JPH0724151 Y2 JP H0724151Y2 JP 1988093167 U JP1988093167 U JP 1988093167U JP 9316788 U JP9316788 U JP 9316788U JP H0724151 Y2 JPH0724151 Y2 JP H0724151Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は遊技盤に発射される発射球経路の偏りを抑制す
るために使用するパチンコ機の発射球振分装置に関す
る。
(従来の技術) 第10図はパチンコ機に設けられた従来の遊技盤1を表し
たもので、通常遊技盤1を構成している障害釘2などの
各部材は、ほぼ左右対称に配置されている。遊技盤1の
上方には4〜5本の天釘3と呼ばれるものが配設され、
天釘3の下方には天入賞口4など各種入賞口5、発射球
の経路を変化させるための風車(羽根車)6、入賞確率
を上昇させる可変入賞球装置7、可変入賞球装置7を始
動させる始動入賞口8が配設してある。9は入賞しなか
ったパチンコ球を回収するためのアウト孔である。
パチンコ機には図示を省略したハンドルが配置してあ
り、遊技者はこのハンドルを操作することによって、発
射装置(図示省略)を制御し、打球力を調節することに
よって、パチンコ球を遊技盤1に発射させる。この発射
装置によって発射されたパチンコ球(以下、『発射球』
という)は誘導レール10を経て、遊技盤1の左上方に誘
導される。
ところで、近年のパチンコ機には可変入賞球装置7を作
動させることによって、入賞確率を所定時間拡大させる
ものが数多く見受けられ、可変入賞球装置7は始動入賞
口8への入賞に応じてマイクロコンピュータ(図示省
略)に始動される。そして、可変入賞球装置7の始動が
停止したとき、または始動中に所定条件が満たされたと
き、可変入賞球装置7は形状を発射球が内部に取り込ま
れ易いように変化させて入賞確率を所定時間拡大させ
る。このようなパチンコ機を使用した遊技の際には、遊
技者は発射球を始動入賞口8に照準を合せて打球し、可
変入賞球装置7の始動回数増大を図ることによって、大
入賞処理の発生を狙うことになる。
また、発射球は誘導レール10により遊技盤1の上方左側
から打ち出され、天釘3をはじめとする多くの障害釘2
によって、遊技盤1における右半面の特定箇所を直接狙
打することは困難である。このことから、遊技者は発射
球を遊技盤1の左側に配置された始動入賞口8に照準を
合せて打球することになり、遊技盤1の右半面に意識的
な打球がなされることは極めて少ない。このように、左
側の始動入賞口8を狙打する場合には、手持の遊技用パ
チンコ球(貸球)の減少を賞品球の払出により可及的に
食い止めるため、天入賞口4に直接または間接的に入賞
させるようにしている。いいかえれば、遊技者は天入賞
口4に直接入賞しない発射球(外れ球)が始動入賞口8
に誘導あるいは入賞されるように打球する。
すなわち、発射球が天釘3と図中11で示す鎧釘との間、
または天釘3のいずれかに衝突させるように打球力を調
節する。そして、前者の場合には発射球が誘導レール10
から天釘3と鎧釘11との間を経て、天入賞口4への直接
入賞を狙い、発射球が天入賞口4から外れた場合、当該
発射球は遊技盤1の左半面側に誘導され易い。後者の場
合、一旦天釘3に衝突させて間接的な天入賞口4への入
賞を狙い、外れた発射球は遊技盤1の左半面側に誘導さ
れ易い。
なお詳しくいえば、天入賞口4の開口直上には、いわゆ
る「命釘(第1図中、記号26参照)」が設けられ、この
命釘とともに、いわゆる「ヨロイ」を形成するための他
の障害釘と、命釘とで入賞通路を形成し、この入賞通路
を通過する発射球のみが天入賞口4に入賞するのであ
る。
これに対して遊技盤1の障害釘2、特に天釘3の調整は
発射球の経路を決定する極めて重要なもので、この天釘
3の精密微妙な調整は発射球の入賞確率を決定する。ま
た、天釘3は発射球経路の偏りを抑制する機能が考慮さ
れていない。また、発射球が可変入賞球装置7の作動時
に内部に取り込まれる場合においても、取込すなわち入
賞に偏りが生じている。
(考案が解決しようとする課題) このことから、パチンコ機の遊技盤1は左右対称に形成
されているにもかかわらず、遊技者は上述のように発射
球を左半面に偏らせて打ち出す傾向が大きいことから、
遊技盤1および可変入賞球装置7の右半面が有効に使用
されず、本来の機能が充分発揮されていない。
また、天釘3の調整は精密微妙なものであるために、初
心遊技者は良好な天釘3の調整を判別することが困難で
あり、さらに天入賞口4および始動入賞口8への入賞に
関する打球技術は、熟練者との初心遊技者と間に大きな
格差が生じている。このため、初心遊技者はパチンコ遊
技を充分楽しむことが困難であり、遊技意欲が減退する
という問題があった。
したがって、本考案は遊技時における遊技盤1面への発
射球経路の偏りを抑制するとともに、初心遊技者と熟練
遊技者との技術格差を縮小するためのパチンコ機の発射
球振分装置を提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記目的を達成するために、パチンコ機の遊技
盤1面に向かって発射される発射球を入賞口4に誘導す
るための入賞通路を、入賞口4よりも上流に配設すると
ともに、前記入賞通路の流入側開口(命釘26,26)の直
上位置に該開口径寸法よりも大きな外径寸法の回転体14
を、前記入賞通路とは別個、かつ、回転自在に設けたこ
とを特徴とするものである。
(作用) 本考案は上記のように構成したので、回転体14は衝突し
た発射球の任意の打球力および両入賞通路間の直上位置
に配置され、しかも回転体の外径寸法が開口径寸法より
も大きいことから、発射球が入賞通路に直接流入するこ
とを抑止し、発射球が衝突した時点での衝突エネルギー
量、衝突箇所、衝突角度などの条件に応じ、回転体は発
射球を、回転体の左右斜め下方または回転体の直下方向
に振分ける。
回転体によって振り分けられた発射球のうち、直下方向
に流下され、かつ、両入賞通路間を通過する発射球のみ
が入賞通路によって入賞口に誘導され、他の発射球は入
賞通路に流入せず、この振り分けは回転体の回転軸の傾
き角度に依存し、回転体単独で調整されるので、遊技場
側にとっては入賞通路への流入確率の調整のための作業
工数が、障害釘を設ける場合と比較して少ない。
他方、遊技者にとっては、入賞通路への流入確率の判定
のために、回転軸の傾き角度および向きのみを目視で認
識すればよいので、初心遊技者および熟練遊技者の如何
に関わらず、所望調整の回転体が容易迅速に選別され
る。
さらに回転体が入賞通路とは別個に設けられているの
で、回転体を任意の入賞通路の直上位置に設けることが
できる。
(実施例) 以下に、本考案の第1実施例を図面に基いて詳細に説明
する。なお、第10図に示した部品と同じものには同じ符
号を付し、その部品の説明は省略する。
第7図は本考案のパチンコ機の発射球振分装置12を設け
たパチンコ機13である。このパチンコ機13の前面側右下
方には、ハンドル18が配置してあり、ハンドル18は遊技
用のパチンコ球を打球するための発射装置(図示省略)
を制御するためのものである。また、ハンドル18の左方
には下皿15が配置され、下皿15の上方には投入用のパチ
ンコ球と賞品球とを貯溜するための上皿16が設けてあ
る。下皿15と上皿16とは連通し、上皿16がオーバフロウ
したときにパチンコ球は下皿15に流入するようになって
いる。なお図中、障害釘2は本装置12周辺に設けられた
ものを除き図示を省略してある。
本装置12は発射球を遊技盤1の天入賞口4、左半面また
は右半面に振分けるためのものである。本装置12は第1
図に示すように、遊技盤1のほぼ中央に設けられた可変
入賞球装置7の上部位置に形成された天入賞口4の直上
位置にに配置してあり、風車からなる回転体14と天釘3
とから構成されている。なお、本実施例は天入賞口4を
可変入賞球装置7上部に1箇所のみ設けてあるが、これ
に限定されるものではなく、天入賞口4を可変入賞球装
置7の同位置に2または3箇所設けてもよい。たとえ
ば、当該天入賞口4が設けられている箇所と、当該の直
下両側の2箇所との少なくともいずれか一方に天入賞口
4を設けるなどである。
第5図に示す固定釘17は、回転体14を遊技盤1に回転自
在に取付けるもので、回転体14の回転軸lは遊技盤1面
に直交する。回転体14は第9図に示す円盤25と、円盤25
に直交する突片18とから形成されている。突片18は円盤
25の中心(回転軸l)から円盤25の外周縁に放射状に配
設してあり、各突片18間の角度は120度に設けてある
(第1図破線部参照)。突片24は発射球と衝突したと
き、回転体14は突片24の配置に応じて回転軸lを中心に
時計方向または反時計方向に回転して、当該発射球を遊
技盤1の任意方向に振分ける。なお、発射球が回転体14
に衝突すると、その衝突エネルギーは回転体14を回転せ
しめ、衝突エネルギーを消費させるので、回転体14と発
射球との衝撃が吸収・緩衝されるので、回転体14の左右
斜め下方または回転体の直下方向に振分けられ、すべて
の発射球は遊技盤1の中央部位いいかえれば可変入賞球
装置7周辺の任意方向(以下、単に「任意の方向」)に
流下・誘導されることになる。また、19は固定釘17を回
転自在に挿通させる挿通孔である。
回転体14は円盤25の上部外周縁と各天釘3,3を結ぶ直線
とが接し、かつ円盤25の下外周縁の最下部と、天入賞口
4の上方に配設された各命釘26,26を結ぶ直線との距離
がパチンコ球径(11mm)より小さくなる位置に設けてあ
る。また、突片24の幅wはパチンコ球径より大きく定め
てある(w>11mm)。いいかえれば、発射球が遊技盤1
中央上部に打球された場合には、遊技盤1面の最上流位
置に予め並設されている複数の天釘3、鎧釘11または回
転体14に衝突し、各命釘26,26間または天入賞口4に直
接打球されることがないようにしてある。
なお命釘26,26は、「ヨロイ」を形成する他の障害釘と
ともに入賞通路の一部(流入側の開口)を形成する。こ
の入賞通路は、流入側の開口である命釘26,26の間を通
った発射球を天入賞口4に誘導するためのもので、命釘
26,26は天入賞口4よりも上流に配設され、そして各命
釘26,26の間隔(入賞通路の流入側の開口径)寸法は、
回転体14の外径寸法よりも小さく定められている。また
入賞通路と回転体14とは別個に設けられている。27は発
射球の過大な打球力を吸収するための跳返りゴムであ
る。
可変入賞球装置7は第3図および第4図に示すように複
数種の枠体を一体に形成した本枠体20と、本枠体20の内
部に設けられた空間部21と、空間部21および遊技盤1間
を左右方向から連通する一対の切欠22,22と、切欠22が
開閉される一対の開閉板23,23とを主構成としている。
空間部21には中板28が設けてあり、中板28は空間部21を
上部と下部とに分離している。中板28はパチンコ機13の
前(遊技盤1)側が後側より上位になるように傾斜さ
れ、中板28の傾斜最下部には、空間部21の上部と下部と
を連通する連通孔29が穿設してある。この連通孔29の径
はパチンコ球径より大きく定めてある。
開閉板23,23は一対の開閉ソレノイド30,30に制御される
もので、各開閉ソレノイド30,30は始動入賞口8への入
賞に応じ励磁され、この開閉ソレノイド30,30の励磁に
より一対のリンク機構31,31を介して開閉板23を始動さ
せ、切欠22,22が所定回数(たとえば、1回または2
回)開閉される。この開閉は発射球を空間部21内に取り
込むためのもので、取り込まれた発射球には少なくとも
通常の入賞処理が施される。したがって、始動入賞口8
への入賞は切欠22,22が開閉される所定時間(たとえ
ば、前記開閉1回につき0.5秒)入賞確率が拡大する。
リンク機構31は開閉ソレノイド30の作動時におけるプラ
ンジャ32の直線運動を回動運動にするもので、『L』字
形状(図示省略)に形成された一対の開閉クランク33,3
3と、破線で示す一対の開閉シャフト34,34を主構成とし
ている。
開閉クランク33は一端がプランジャ32に連結され、他端
が開閉シャフト34の一端に連結されている。また、本枠
体20には遊技盤1に直交する軸線を有する開閉ボス(破
線部)36が形成してあり、開閉ボス36には開閉孔37が穿
設してある。この開閉ボス36と開閉孔37とは同軸状に設
けてあり、開閉孔37には開閉シャフト34を回動可能に挿
通支持している。開閉シャフト34の他端には開閉板23が
固定してあり、開閉シャフト34は開閉ソレノイド30の作
動に基いて開閉板23を前記開閉ボス36の軸線を中心に回
動させる。なお、始動入賞口8への入賞を検知するセン
サ、このセンサの検知信号発生に基いて開閉ソレノイド
30の励磁制御信号を発生させる制御信号発生回路は図示
を省略してある。
空間部21の下部には底板38が設けてあり、底板38はパチ
ンコ機13の後側が前側より上位になるように傾斜されて
いる。底板38の傾斜最下部には通常入賞処理を施す一般
入賞口39と、後述の大入賞処理を施す継続入賞口40とが
設けてあり、前記始動入賞口8への入賞に基いて空間部
21に取り込まれた発射球はこれらの入賞口39,40のいず
れかに入賞する。大入賞処理は通常入賞処理と、開閉ソ
レノイド30の作動に基いて切欠22を所定回数開閉するこ
とにより、発射球の入賞確率を所定時間拡大させる処理
とを施す。また、大入賞処理が施されている間に、発射
球が継続入賞口40に入賞した場合には、当該大入賞処理
を更新して新たな大入賞処理が開始される。なお、両入
賞口39,40への入賞を検知するとともに、制御信号発生
回路に入賞検知信号を入力するセンサの図示は省略して
ある。
可変入賞球装置7の前面には飾板41とリブ状の鎧部47と
が設けてあり、飾板41には空間部21への入賞球数を表示
する10カウントランプ42と、大入賞処理の継続回数を表
示する継続カウントランプ43とが設けてある。両ランプ
42,43はLEDからなりこれらの各LEDをドライブするドラ
イバ回路は図示を省略してある。44は遊技盤1に可変入
賞球装置7をビス止めするための固定孔である。他方、
鎧部48は本枠体20および飾板41とともに切欠22を形成す
る。
つぎに、上記構成に係る装置12の使用手順を以下に説明
する。
まず、発射球はハンドルを操作することにより、遊技盤
1に誘導レールを介して連続的に打ち出される。これら
発射球の打球力が過小である場合には、当該発射球は誘
導レールの発射端から打ち出され、発射端近傍に立設さ
れた障害釘2および風車6などにより遊技盤1の左半面
端部に誘導され易く、他方、上記打球力が過大である場
合には、当該発射球は跳返りゴム27に衝突して、跳返り
ゴム27近傍の障害釘2および風車6などにより遊技盤1
右半面端部に誘導され易い。
つづいて、遊技者が遊技盤1中央部上方、すなわち本装
置12を狙打した場合を以下に説明する。まず、発射球が
天釘3上方に打ち出されたとき、天釘3と円盤25との距
離がパチンコ球径より小さいことから、発射球は少なく
とも天釘3および回転体14のいずれか一方に衝突する。
発射球が天釘3に衝突したとき、発射球の経路は発射球
の打球力および衝突箇所に応じ、遊技盤1の左半面また
は右半面に振分けられる。そして、発射球が回転体14に
衝突したとき、回転体14は命釘26,26の流入側開口の直
上位置に配置され、しかも回転体14の外径寸法が開口径
寸法よりも大きいことから、発射球が両命釘26,26間に
直接流入することを抑止する。
そして発射球が衝突した時点での衝突エネルギー量、衝
突箇所、衝突角度などの条件に応じ、回転体14は発射球
を、回転体14の左右斜め下方または回転体14の直下方向
に振分ける。
回転体14によって振り分けられた発射球のうち、直下方
向に流下され、かつ、両命釘26,26間を通過する発射球
のみが入賞通路によって天入賞口4に誘導され、他の発
射球は命釘26,26に流入しない。すなわち、発射球の経
路は偶然に依存している。これにより、回転体14は衝突
した発射球を任意の方向に振り分けることができる。
このことから、入賞確率の拡大前および入賞確率の拡大
時を通して回転体を狙い打ちするだけで、発射球が可変
入賞球装置7寄り左右位置および天入賞口4のうちのい
ずれかに確実に誘導されて、始動入賞口および天入賞口
への入賞を促進させ、その結果、始動入賞口への入賞に
基づいて可変入賞球装置による入賞確率の拡大状態が形
成され、この入賞確率の拡大時には可変入賞球装置への
入賞を促進する。
ついで、発射球が天釘3と鎧釘11との間に打ち出され、
両命釘26,26の間(天入賞口4)を狙打したたとき、命
釘26,26と円盤25との距離がパチンコ球径より小さいこ
とから、発射球は必ず回転体14に衝突する。そして、発
射球が回転体14に衝突したとき、回転体14は上記同様に
発射球の打球力および衝突箇所に応じて当該発射球を回
転体14の左右斜め下方または回転体14の直下方向に振分
ける。これにより、回転体14は衝突した発射球を任意の
方向に振り分けることができる。
上述した回転体14による発射球の振り分けに係る調整、
いいかえれば入賞通路への流入確率調整は、両命釘26,2
6間の寸法(入賞通路の流入側開口径寸法)が同一であ
れば、回転体14の回転軸の傾き角度に依存する。
この回転軸の傾き角度は、遊技盤1面の垂直軸を標準角
度とすれば、標準角度から離れる向きに傾斜して、その
傾き角度が標準角度から大きく離れるほど、傾き方向と
相反する向きに発射球が振り分けられ易くなる。
そこで遊技場側は営業方針に基づいて、回転軸の傾き角
度および傾斜方向を調節することにより、所望の流入確
率を回転体14単独で調整できる。
ところで両命釘26,26間の直上に回転体14が設けられな
い場合、回転体14の代わりに、当業者でいうところのい
わゆる「バラ釘」として、障害釘を回転体14の設置箇所
に打ち込むことが一般的に考えられる。
その場合、入賞通路への流入確率の調整は、回転体14の
回転軸の傾き角度を調節する代わりに、回転体14の占有
面積当りに打ち込まれる障害釘の本数分だけ、障害釘を
調整しなければならず、いいかえれば回転軸の傾き角度
を回転体14について単独調節するだけで、流入確率を調
整できるため、遊技場側にとっては入賞通路への流入確
率の調整のための作業工数が、障害釘を設ける場合と比
較して少ない。
さらに回転体14と命釘26,26とは別個に設けられている
ので、回転体14を任意の命釘26,26の直上位置に設ける
ことができ、保守作業時には回転体14のみを遊技盤1か
ら取り外して交換、または、修理することができる。
他方、遊技者にとっては、入賞通路への流入確率の判定
のために、回転軸の傾き角度および向きのみを目視で認
識すればよいので、初心遊技者および熟練遊技者の如何
に関わらず、所望調整の回転体14が容易迅速に選別され
る。
また回転体14を複数の天釘3の代わりに配置した場合、
遊技場にとっては、障害釘の要であるところの天釘3を
容易迅速に調節可能にせしめ、遊技者にとっても、複数
の天釘3の各々に施されている調整状態と、天釘3同士
の相関関係とを見極めなくてもよい。
上記第1実施例は本装置12を風車からなる1つの回転体
14を主構成として構成した場合を説明したが、これに限
定されるものではない。つぎに、本装置12が複数の回転
体14を主構成とされる第2実施例を以下に説明する。本
実施例における装置12は第2図に示すように、第1実施
例の回転体14上方に、さらに第2の回転体45を設けたも
のである。
第2の回転体45は第8図に示すように円柱形状を形成し
ており、第2の回転体45と同軸状に穿設された挿通孔19
の径は、固定釘17の径より大きく定めてある。第2の回
転体45は固定釘17により遊技盤1に回転自在に取付けら
れており、固定釘17と遊技盤1面とは直交する。また、
第2の回転体45は挿通孔19の径が固定釘17の径より大き
く定めてあるので、両者17,19は遊嵌状態になり、第2
の回転体45の軸芯と回転軸lとの間には相対的なずれが
生じる。第2の回転体45の両側から回転体14上方には袴
釘46が形成され、袴釘46の下端と円盤25との距離はパチ
ンコ球径より小さく定めてある。
上記構成に係る本実施例の装置12の使用手順を以下に説
明する。
まず、遊技者が発射球を第2の回転体45に狙打したとき
発射球は第2の回転体45に衝突し、第2の回転体45は挿
通孔19と固定釘17との前記遊嵌状態により、発射球の打
球力が吸収されるとともに、挿通孔19と回転軸lとに相
対的なずれが生じる。これにより、第2の回転体45は当
該発射球の打球力および衝突箇所に応じて当該発射球を
回転体14の左右斜め下方または回転体14の直下方向に振
分ける。これにより、回転体14は衝突した発射球を任意
の方向に振り分けることができる。なお、発射球が第2
の回転体45によって下方に振り分けられた場合、当該発
射球は回転体14によって任意の方向に振分けられる。
さらに、第3の実施例としては、第2実施例における回
転体14および第2の回転体45の少なくともいずれか一方
を多角柱(第6図参照……三角柱)47に形成してもよ
く、また第1実施例における回転体14を多角柱47に形成
してもよい。なお、その場合には回転体14(第2の回転
体45,多角柱47)に穿設した挿通孔19の径は固定釘17の
径より大きく定める。さらにまた、第2の回転体45を風
車の代用にしてもよく、天釘3の全てを回転体14に代用
させてもよい。
(考案の効果) 本考案は以上のように構成したものなので、発射球を回
転体と発射球との衝突によって、発射球が入賞通路に直
接流入することを抑止するとともに、回転体の左右斜め
下方または回転体の直下の方向に振り分けることがで
き、さらに天釘数を減少または皆無にすることができ
る。これにより、発射球経路の偏りが抑制されるため、
遊技盤および可変入賞球装置は全体にわたって有効に使
用され、本来の機能を充分発揮させることができる。
さらに回転体による発射球の振り分けは回転体の回転軸
の傾き角度に依存し、回転体単独で調整されるので、遊
技場側にとっては入賞通路への流入確率の調整のための
作業工数が、障害釘を設ける場合と比較して少なく、こ
れにより調整作業の能率低減を抑止できる。
他方、遊技者にとっては入賞通路への流入確率の判定の
ために、回転軸の傾き角度および向きのみを目視で認識
すればよいので、初心遊技者および熟練遊技者の如何に
関わらず、所望調整の回転体が容易迅速に選別され、両
者間の技術格差に起因した遊技意欲の低減を抑止するこ
とができる。
さらに回転体が入賞通路とは別個に設けられているの
で、回転体を任意の入賞通路の直上位置に設けることが
でき、保守作業時には回転体のみを交換または修理で
き、作業性の向上を図ることができる。
また、発射球の経路は回転体と発射球との衝突、すなわ
ち偶然に依存しているので、パチンコ遊技の初心者およ
び熟練者間の天釘判別、打球に関する技術格差が縮小さ
れる。このことから、より大きな遊技性を有する遊技機
を提供することが可能になるため、遊技意欲が向上する
とともに、天釘の調整は容易または不要になりパチンコ
機の調整の作業性が向上する。
また入賞確率の拡大前および入賞確率の拡大時を通して
回転体を狙い打ちするだけで、始動入賞口および天入賞
口4への入賞を促進させるため、始動入賞口への入賞に
基づいて可変入賞球装置による入賞確率の拡大状態が形
成され、入賞確率の拡大時には可変入賞球装置への入賞
を促進するので、初心遊技者および熟練遊技者にかかわ
らず、入賞球数を容易に比較的短時間で集中的に増大で
き、有利な状態を有効に活用できるので遊技意欲は向上
し、また天入賞口への入賞により賞品球数の増大化が図
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の装置を設けたパチンコ機の遊技盤を
表わした正面図、 第2図は、第1図と異る実施例を示した正面図、 第3図は、第1図に示した可変入賞球装置の断面図、 第4図は、第3図の正面図、 第5図は、第1図に示した回転体を表した斜視図、 第6図は、第5図に示した回転体と異る実施例を表わし
た斜視図、 第7図は、第1図に示した装置を収容したパチンコ機の
正面図 第8図は、第6図に示した回転体と異る実施例を表わし
た斜視図、 第9図は、第6図の断面図、 第10図は、遊技盤の従来例を表わした正面図である。 1……遊技盤 7……可変入賞球装置 12……パチンコ機の発射球振分装置 14,45,47……回転体

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】パチンコ機の遊技盤面に向かって発射され
    る発射球を入賞口に誘導するための入賞通路を、前記入
    賞口よりも上流に配設するとともに、前記入賞通路の流
    入側開口の直上位置に該開口径寸法よりも大きな外径寸
    法の回転体を、前記入賞通路とは別個、かつ、回転自在
    に設けていることを特徴とするパチンコ機の発射球振分
    装置。
  2. 【請求項2】遊技盤面の最上流位置に予め並設されてい
    る複数の天釘の代わりに回転体を配置することを特徴と
    する請求項1に記載のパチンコ機の発射球振分装置。
JP1988093167U 1988-07-14 1988-07-14 パチンコ機の発射球振分装置 Expired - Fee Related JPH0724151Y2 (ja)

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JPH0335357Y2 (ja) * 1984-09-04 1991-07-26
JPH0331338Y2 (ja) * 1985-11-01 1991-07-03

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