JPH07240335A - 面実装型電子部品及びその製造方法 - Google Patents

面実装型電子部品及びその製造方法

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JPH07240335A
JPH07240335A JP5518494A JP5518494A JPH07240335A JP H07240335 A JPH07240335 A JP H07240335A JP 5518494 A JP5518494 A JP 5518494A JP 5518494 A JP5518494 A JP 5518494A JP H07240335 A JPH07240335 A JP H07240335A
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JP
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electronic component
lead wire
case
electrolytic capacitor
elasticity
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JP5518494A
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English (en)
Inventor
Akihiro Nakazawa
昭博 中澤
Masakatsu Nakajima
政勝 中島
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J C C ENG KK
JCC ENG KK
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J C C ENG KK
JCC ENG KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リード線を有する扁平形状の電子部品本体を
横向きにして導電部が形成された合成樹脂製の収納ケー
スに合成樹脂特有の弾性力を利用して収納し、リード線
と該導電部とを電気的に接続した構造との面実装型電子
部品をプリント基板上に実装することによって、リード
線を折曲げ加工することなく実装できるようにして電子
部品内部へのストレスを解消して電子部品の電気特性を
向上させ、かつプリント基板への実装高さを抑えて該プ
リント基板が組み込まれた装置を小型化する。 【構成】 リード線16を有し扁平形状に形成された電
子部品本体を横向きにして該リード線16とプリント基
板の配線部とを電気的に接続する如く導電部が形成され
た合成樹脂製の収納ケース13にその弾性力を利用して
収納して、リード線16を折り曲げることなく面実装型
電子部品を製作し、該面実装型電子部品をプリント基板
上に面実装できるようにした構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、面実装型電子部品及び
その製造方法に係り、特にリード線を有する扁平形状の
電子部品本体を横向きにして合成樹脂の弾性を利用して
収納ケースに収納して保持し、リード線及びプリント基
板の配線部に当接する如く該収納ケースに設けられた導
電部にリード線を折曲げ加工を施すことなく接続して電
子部品の薄型化(低背化)を図り、プリント基板への実
装高さを抑え、かつリード線の折曲げ加工による電気的
特性の劣化を防止できるようにした面実装型電子部品及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント基板への高密度実装及び実装作
業の効率化のためにチップ型電子部品が多用されている
が、従来のリード線を有する電子部品のチップ型化、例
えばチップ型電解コンデンサは次のように構成されてい
る。
【0003】即ち、横型チップ型電解コンデンサ1は、
図12、図13及び図16において、純度99.99%
程度のアルミニウム箔をエッチングして粗面化して表面
積を増大させ、更に陽極酸化して表面に誘電酸化皮膜を
形成した陽極用電極箔と、同じく純度99.99%程度
のアルミニウム箔をエッチングして粗面化した陰極用電
極箔とに極引出し用タブ2aとCP線2bとからなるリ
ード線2を固着し、該陽極用電極箔、陰極用電極箔及び
隔離紙を交互に重ね合わせて円筒状に巻き上げた後、電
解液を含浸させてコンデンサ素子3を製作し、更に該コ
ンデンサ素子3を金属製の有底円筒状のケース4に収納
した後、該ケース4の開放端を弾性を有するゴム等の封
口材5によって封口して電解コンデンサ6を製作する。
【0004】円筒状の収納室8aを有し外形が四角柱又
は半円柱の合成樹脂製の外装ケース8の該収納室8aに
電解コンデンサ6を挿入し、CP線2bを外装ケース8
に沿って折り曲げてリード線2のプリント基板(図示せ
ず)への接続部が外装ケース8の側面8bと同一面とな
るように形成して横型チップ型電解コンデンサ1をプリ
ント基板上に横向きに載置して半田付けして実装するよ
うになっている。
【0005】また縦型チップ型電解コンデンサ9は、図
14及び図15において、上記したと同様に、純度9
9.99%程度のアルミニウム箔をエッチングして粗面
化して表面積を増大させ、更に陽極酸化して表面に誘電
酸化皮膜を形成した陽極用電極箔と、同じく純度99.
99%程度のアルミニウム箔をエッチングして粗面化し
た陰極用電極箔とに極引出し用タブ2aとCP線2bと
からなるリード線2を固着し、該陽極用電極箔、陰極用
電極箔及び隔離紙を交互に重ね合わせて円筒状に巻き上
げた後、電解液を含浸させてコンデンサ素子3とする。
【0006】更にコンデンサ素子3を金属製の有底円筒
状のケース4に収納した後、該ケース4の開放端を弾性
を有するゴム等の封口材5によって封口して製作された
電解コンデンサ6のリード線2を、絶縁板10の貫通穴
10aに貫通させて引き出し、更に該絶縁板10に沿っ
て直角に折り曲げて製作されており、縦型チップ型電解
コンデンサ9をプリント基板上に縦向きに載置して半田
付けして実装するようになっている。
【0007】上記した従来の縦型チップ型電解コンデン
サ9は、プリント基板上に縦向きに載置して実装される
ので、その実装高さは、電解コンデンサ6の高さに更に
絶縁板10の厚さが付加されて更に高くなり、特にコン
デンサ容量の大きな縦型チップ型電解コンデンサ9にお
いては実装高さが高く、プリント基板にしっかりと固定
することが難しく不安定であり、耐震性からプリント基
板と縦型チップ型電解コンデンサ9との接着強度が問題
となる不具合があった。
【0008】またプリント基板からの突出量が大きいの
で、該プリント基板が組み込まれた装置の大きさは、該
縦型チップ型電解コンデンサ9の高さによって制限を受
け、小型化することができない問題点があり、縦型チッ
プ型電解コンデンサ9はコンデンサ容量の小さな小型品
に限定されてしまうという欠点があった。
【0009】横型チップ型電解コンデンサ1は、縦型チ
ップ型電解コンデンサ9に比較すると電解コンデンサ6
が横向きに搭載される分だけ実装高さを低くできるもの
の、該横型チップ型電解コンデンサ1が組み込まれた装
置を小型化する上で必ずしも十分ではなく、特に大型の
横型チップ型電解コンデンサ1においてはコンデンサ素
子3の直径で高さが決まり、更なる小型化改良が望まれ
ていた。
【0010】更に横型チップ型電解コンデンサ1及び縦
型チップ型電解コンデンサ9とも、リード線2をプリン
ト基板に面実装できるように外装ケース8又は絶縁板1
0に沿って折り曲げて製作されるため、該リード線2の
折り曲げ時に機械的ストレスがコンデンサ素子3に作用
して封口部の封口性能を劣化させて電解液の漏れが生じ
たり、また電気的特性を劣化させて寿命に悪影響を与え
るおそれがあった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、扁平形状に形成された電子部品本
体を、両側面から立ち上がり形成された側壁の弾性を利
用して収納して該弾性によりこれを保持する合成樹脂製
の収納ケースに横向きに収納することにより、非常に簡
単に電子部品を収納ケースに収納できるようにすること
であり、また収納後も安定して動くことなくしっかりと
電子部品が保持されるようにすることである。
【0012】また他の目的は、上記構成により背が低
く、耐震性の強い、プリント基板への実装性に優れた面
実装型電子部品を製作できるようにすることであり、ま
たこれによって該プリント基板が組み込まれた装置を小
型化できるようにすることである。
【0013】また他の目的は、上記構成により従来リー
ド線タイプのアルミニウム電解コンデンサはアルミニウ
ムとCP線を溶接したリード線を使用せざるを得なかっ
たものを、アルミニウム線だけでの製造を可能とし、溶
接作業に要したコストを削減して大幅なコストダウンを
図ると共に、タブ付け及び素子の巻取り工程におけるリ
ード線の供給トラブルを解消して巻取り装置等の稼働率
の向上を図ることである。
【0014】更に他の目的は、上記構成により従来面実
装できなかった大容量の一方向リード線タイプの面実装
を可能とすることである。
【0015】また他の目的は、ラグ端子を持つ大型電子
部品も、リード線を扁平型にすることで、大幅なコスト
ダウンを図ることである。
【0016】また他の目的は、収納ケースに収納された
電子部品本体のリード線を折り曲げることなく、収納ケ
ースに配設された導電材料からなる端子片に電気的に接
続することにより、チップ型電解コンデンサの製作を容
易にし、かつ該リード線の折り曲げによる電子部品本体
への悪影響を皆無として電気特性の劣化を防止すること
であり、またこれによって面実装型電子部品の性能を安
定させて寿命を長くできるようにすることである。
【0017】更に他の目的は、リード線が固着された電
子部品素材を扁平形状に巻き上げて形成された電子部品
素子を金属性の有底扁平ケースに収納し、該有底扁平ケ
ースの開口部を弾性体及び非弾性体の多層構造からなる
封口材で封口して製作した電子部品を収納ケースに収納
して面実装型電子部品を構成することによって、面実装
型電子部品の封口部の性能を向上させて電解液の漏れを
皆無として高信頼性の面実装型電子部品を製作できるよ
うにすることである。
【0018】また他の目的は、電子部品のリード線とプ
リント基板の配線部とを接続する電気回路を構成する如
く導電性塗料が塗布された収納ケースの該導電性塗料に
リード線付き電子部品のリード線を折り曲げることなく
電気的に接続して面実装型電子部品を製作することによ
り、導電性塗料によって構成された電気回路を任意の形
状に設定できるようにすることであり、またこれによっ
て電子部品の形状及びプリント基板の配線部の位置に制
限されずにリード線を折り曲げることなく電子部品のリ
ード線とプリント基板の配線部とを電気的に接続できる
ようにし、チップ型電子部品の実装高さをより低くでき
るようにすることである。
【0019】更に他の目的は、リード線が固着された電
子部品素材を扁平形状に巻き上げて形成された電子部品
素子を金属性の有底扁平ケースに収納し、該有底扁平ケ
ースの開口部を弾性体及び非弾性体の多層構造からなる
封口材で封口して電子部品を製作し、該電子部品を電気
回路を構成する如く導電性塗料が塗布された収納ケース
の該導電性塗料にリード線を折り曲げることなく電気的
に接続して面実装型電子部品を製作することによって、
封口部からの電解液の液漏れを皆無とし、実装高さの低
い高信頼性の面実装型電子部品を製作できるようにする
ことである。
【0020】
【課題を解決するための手段】要するに本発明(請求項
1)は、リード線が突出して設けられ扁平形状に形成さ
れた電子部品素子と前記リード線を開口部から突出させ
た状態で前記電子部品素子を収納する金属性の有底扁平
ケースと貫通穴に前記リード線を貫通させて前記開口部
を封口する封口材とから構成された電子部品本体と、前
記リード線及びプリント基板の配線部に当接するように
配設された導電材料からなる端子片を有すると共に両側
面から立ち上がり形成された側壁の弾性を利用して前記
電子部品本体を収納して該弾性によりこれを保持する合
成樹脂製の収納ケースとを備え、該収納ケースに収納さ
れた前記電子部品本体の前記リード線を折り曲げること
なく前記端子片に電気的に接続して構成したことを特徴
とするものである。
【0021】また本発明方法(請求項2)は、リード線
が突出して設けられ扁平形状に形成された電子部品素子
を金属性の有底扁平ケースに収納し、該金属性の有底扁
平ケースの開口部から突出する前記リード線を封口材の
貫通穴に貫通させて該封口材によって前記開口部を封口
した電子部品本体を前記リード線及びプリント基板の配
線部に当接するように配設され導電材料からなる端子片
を有すると共に両側面から立ち上がり形成された側壁の
弾性を利用して前記電子部品本体を収納して該弾性によ
りこれを保持する合成樹脂製の収納ケースに収納した
後、前記リード線を折り曲げることなく前記端子片に電
気的に接続することを特徴とするものである。
【0022】また本発明(請求項3)は、リード線が突
出して設けられ扁平形状に形成された電子部品素子と前
記リード線を開口部から突出させた状態で前記電子部品
素子を収納する金属性の有底扁平ケースと弾性体及び非
弾性体の多層構造からなり貫通穴に前記リード線を貫通
させて前記開口部を封口する封口材とから構成された電
子部品本体と、前記リード線及びプリント基板の配線部
に当接するように配設された導電材料からなる端子片を
有すると共に両側面から立ち上がり形成された側壁の弾
性を利用して前記電子部品本体を収納して該弾性により
これを保持する合成樹脂製の収納ケースとを備え、該収
納ケースに収納された前記電子部品本体の前記リード線
を折り曲げることなく前記端子片に電気的に接続して構
成したことを特徴とするものである。
【0023】また本発明(請求項4)は、リード線が突
出して設けられ扁平形状に形成された電子部品素子と前
記リード線を開口部から突出させた状態で前記電子部品
素子を収納する金属性の有底扁平ケースと貫通穴に前記
リード線を貫通させて前記開口部を封口する封口材とか
ら構成された電子部品本体と、前記電子部品本体を収納
すると共に前記リード線に当接しかつプリント基板の配
線部に当接して電気回路の一部となる如く導電性塗料が
塗布されると共に両側面から立ち上がり形成された側壁
の弾性を利用して前記電子部品本体を収納して該弾性に
よりこれを保持する合成樹脂製の収納ケースとを備え、
該収納ケースに収納された前記電子部品本体の前記リー
ド線を折り曲げることなく前記導電性塗料に電気的に接
続して構成したことを特徴とするものである。
【0024】また本発明方法(請求項5)は、リード線
が突出して設けられ扁平形状に形成された電子部品素子
を金属性の有底扁平ケースに収納し、該金属性の有底扁
平ケースの開口部から突出する前記リード線を封口材の
貫通穴に貫通させ該封口材によって前記開口部を封口し
た電子部品本体を前記リード線及びプリント基板の配線
部に当接するように導電性塗料が塗布されると共に両側
面から立ち上がり形成された側壁の弾性を利用して前記
電子部品本体を収納して該弾性によりこれを保持する合
成樹脂製の収納ケースに収納した後、前記リード線を折
り曲げることなく前記導電性塗料に電気的に接続するこ
とを特徴とするものである。
【0025】
【作用】電子部品が実装されたプリント基板の組み込ま
れた装置の小型化は、該プリント基板に実装される電子
部品の小型化及び面実装技術の進歩によってによって大
幅に進歩したが、電解コンデンサ等の小型化が難しい電
子部品によって装置の大きさが制限されることが多く、
該電解コンデンサ等の電子部品に対する小型化の要求は
強いものがある。
【0026】電解コンデンサの大きさは、陽極用電極
箔、陰極用電極箔及び絶縁紙を互いに重ね合わせて巻き
上げて製作されるため、基本的にはそのコンデンサ容量
によって決まる陽極用電極箔、陰極用電極箔及び絶縁紙
の厚さ及び巻取り回数で制限され小型化することが困難
であった。
【0027】本発明による面実装型電解コンデンサは、
陽極用電極箔、陰極用電極箔及び絶縁紙を互いに重ね合
わせて円筒状に巻き上げた後プレス加工して扁平形状に
成形し、又は板状コア又は扁平形状コアの巻芯部に陽極
用電極箔、陰極用電極箔及び絶縁紙を互いに重ね合わせ
て巻き付けることによって扁平形状に形成された電解コ
ンデンサ素子を有底扁平ケースに収納して電解コンデン
サが製作されている。
【0028】電解コンデンサを扁平形状に形成するの
は、コンデンサ容量に比較して実装高さを従来の電解コ
ンデンサに比べて大幅に低くするためであり、該電解コ
ンデンサを横向きに寝かせた状態で合成樹脂の弾力性を
利用して収納ケースに収納して面実装型電解コンデンサ
が構成されている。
【0029】特に扁平形状の電解コンデンサ素子の製作
において、板状コア又は扁平形状コアの巻芯部に陽極用
電極箔、陰極用電極箔及び絶縁紙を互いに重ね合わせて
巻き付けて製作する方法は、円筒状の電解コンデンサ素
子を扁平形状に成形するプレス加工での該電解コンデン
サ素子への機械的ストレスを皆無とすることで、電気的
特性の劣化を防止し、電解コンデンサ素子の信頼性を高
く保持することができる。
【0030】そして上記した如く電解コンデンサを横向
きにして収納ケースに収納された面実装型電解コンデン
サは、従来のチップ型電解コンデンサと比較して大幅に
実装高さを低くすることができ、また該実装高さの低い
面実装型電解コンデンサが搭載されたプリント基板の組
み込まれた装置をも小型とすることができる。
【0031】電解コンデンサを収納する収納ケースに
は、該電解コンデンサとプリント基板の配線部を電気的
に接続する端子片又は導電塗料による回路部が配設され
ており、該端子片又は導電塗料に電解コンデンサのリー
ド線を折り曲げることなく半田付けして接続してチップ
型電解コンデンサが構成されているので、リード線の折
り曲げにより陽極用電極箔、陰極用電極箔とリード線と
の固着部の強度を劣化させることはなく、また封口材の
貫通穴を損傷させることもないので、該貫通穴からの電
解液の漏洩が防止され、リード線の折り曲げによる電解
コンデンサへの影響は皆無であり、長寿命かつ信頼性の
高い面実装型電解コンデンサが製作できる。
【0032】また収納ケースのプリント基板と接する面
には、ダミー端子が設けてあるので、プリント基板を該
端子片、導電塗料及び該ダミー端子に半田付けすること
により強固に固着して、従来プリント基板との接続強度
の問題から半田付け後、該プリント基板に接着しなれば
ならなかった大型の電解コンデンサであっても、プリン
ト基板への接着を不要とし、耐震性に優れ、かつ小型の
装置を得ることができる。
【0033】収納ケースは、合成樹脂製であり、両側面
から立ち上がった側壁は合成樹脂特有の弾力性を有し、
扁平型の電子部品はここを通過するとき該側壁部を押し
広げながら進入し、収納後は該側壁の弾力性により電子
部品を保持するが、この電子部品の収納は非常に簡単で
あり、しかも両側壁の弾力性でしっかりと電子部品を保
持することができるので、組立作業能率は非常に良好と
なる。
【0034】なお、側壁の上方は開放されており、該収
納ケースに電解コンデンサを横向きに収納して面実装型
電解コンデンサを構成すれば、実装高さを非常に低くす
ることができる。
【0035】またコンデンサ容量の大きな、或いは耐電
圧の高い電解コンデンサ等、従来チップ型とすることが
できなかった大型の電解コンデンサでも上記した本発明
の構成により実装高さの低い面実装型電解コンデンサと
することができる。
【0036】プリント基板との半田付けは、従来の様に
電解コンデンサのリード線を直接プリント基板の配線部
に半田付けするのではなく、収納ケースに配設された端
子片又は導電塗料とプリント基板とを半田付けすること
によって行われるので、半田付け時の熱がリード線を介
して直接電解コンデンサに伝達されることはなく、該電
解コンデンサへの熱の影響は極めて少なく、面実装型電
解コンデンサの電気的特性を劣化させることなくプリン
ト基板へ実装できる。
【0037】収納ケースの端子片又は導電塗料は、電解
コンデンサのリード線と全く別の製法及び工程で製作す
ることができ、従って該端子片にリード線の処理と異な
る半田付け性の良好な金属メッキを施したり、又は特殊
な導電塗料を使用することにより溶剤等を用いることの
ないフラックスレス半田付け、或いは無洗浄半田付けを
可能として、地球環境を汚さないように配慮することも
できる。
【0038】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明
する。本発明の第1実施例を示す図1から図7におい
て、本発明に係る面実装型電子部品の一例たる面実装型
電解コンデンサ11は、電子部品本体の一例たる電解コ
ンデンサ12と、収納ケース13とを備えている。
【0039】電解コンデンサ12は、図3から図6にお
いて、純度99.99%程度のアルミニウム箔をエッチ
ングして粗面化して表面積を増大させ、更に陽極酸化し
て表面に誘電酸化皮膜を形成した陽極用電極箔14と、
同じく純度99.99%程度のアルミニウム箔をエッチ
ングして粗面化した陰極用電極箔15とに極引出し用タ
ブ16aとCP線16bとからなるリード線16を固着
し、該陽極用電極箔14、陰極用電極箔15及び隔離紙
18を交互に重ね合わせて巻き上げ(図3)、扁平形状
に成形した後、電解液を含浸させてコンデンサ素子19
を製作する(図4)。
【0040】そして更に該コンデンサ素子19を金属製
の有底円筒状のケース20に、図5に示すように収納
し、該ケース20の開口部20aから突出するリード線
線16を封口材21の貫通穴21aに貫通させて該封口
材21によって開口部21aを、図6に示すように封口
して製作されている。
【0041】収納ケース13は、電解コンデンサ12を
横向きに寝かせた状態で収納するためのものであって、
図1、図2及び図7において、上方が開放されたコの字
形の形状に成形された収納室13cを有する合成樹脂製
のケースであり、両側から立ち上がる側壁13aの上端
には内側に突起部13bが形成され、該側壁13aは合
成樹脂特有の弾力性を有しており、一対の側壁13aの
内のり寸法は、電解コンデンサ12のケース20の横幅
よりも若干狭く設定され、電解コンデンサ12を一対の
側壁13aの間に押し込んだ場合には、その後該電解コ
ンデンサ12は該側壁13aの弾力性によりしっかりと
保持されるように構成されている。
【0042】また一対の突起部13bの内のり寸法が一
対の側壁13aの内のり寸法よりも更に狭く設定されて
いるため、収納室13cに収納された電解コンデンサ1
2は決して上方へ抜け出ることはなく、確実に収納室1
3c内に保持されるようになっている。
【0043】側壁13aと直角方向の一端には、金属等
の導電材料によってコの字形に形成された端子片22を
挿入して固定する溝13eが形成された堤状凸部13d
が設けられ、また他の一端にはプリント基板(図示せ
ず)に半田付けすることにより収納ケース13を該プリ
ント基板に固定するためのコの字形のダミー端子23を
挿入して固定する溝13fが設けられている。
【0044】収納ケース13の底部上面13gからの堤
状凸部13dの高さは、電解コンデンサ12のケース2
0からリード線16のCP線16bまでの距離と同じ高
さとなっており、電解コンデンサ12を収納室13cに
横向きに収納したとき、CP線16bが端子片22に当
接するように構成されている。
【0045】そして面実装型電解コンデンサ11は、端
子片22を溝13eに挿入し、ダミー端子23を溝13
fに挿入して固定した後、CP線16bを端子片22に
接触させながら電解コンデンサ12を収納ケース13の
収納室13cに横向きに収納し、CP線16に折曲げ加
工等を加えることなく該CP線16bと端子片22とを
半田付けして電気的に接続して製作されている。
【0046】次に、図8において、本発明の第2実施例
について説明すると、本発明の第2実施例のコンデンサ
素子24は、純度99.99%程度のアルミニウム箔を
エッチングして粗面化して表面積を増大させ、更に陽極
酸化して表面に誘電酸化皮膜を形成した陽極用電極箔1
4と、同じく純度99.99%程度のアルミニウム箔を
エッチングして粗面化した陰極用電極箔15とに極引出
し用タブ16aとCP線16bとからなるリード線16
を固着し、該陽極用電極箔14、陰極用電極箔15及び
隔離紙18を交互に重ね合わせて板状コア又は扁平形状
コア25に巻き付けて扁平形状に形成されている。
【0047】そして図5及び図6を参照して、本発明の
第1実施例と同様に上記扁平形状のコンデンサ素子24
に電解液を含浸させて金属製の有底円筒状のケース20
に収納した後、該ケース20の開口部20aから突出す
るリード線16を封口材21の貫通穴21aに貫通させ
て該封口材21によって開口部21aを封口して製作さ
れている。
【0048】上記した如くコンデンサ素子24は、板状
コア又は扁平形状コア25に陽極用電極箔14、陰極用
電極箔15及び隔離紙18を巻き付けて製作されている
ので、円筒状に巻き上げた後プレス加工して扁平状に成
形することなく一度の製作工程で扁平形状のコンデンサ
素子24を製作することができ、また該プレス加工によ
るストレスがコンデンサ素子24に加わることがないの
で、コンデンサ素子24の電気的性能は安定した性能を
得ることができる。
【0049】そして本発明の第2実施例のチップ型電解
コンデンサ(図示せず)は、上記したように製作された
扁平形状の電解コンデンサを第1実施例に示したと全く
同様に収納ケース13に収納した構造となっている。
【0050】図9において、本発明の第3実施例につい
て説明すると、この実施例の電解コンデンサ(図示せ
ず)は、第1実施例又は第2実施例において説明したと
同様の構造のコンデンサ素子19又は24を金属製の有
底円筒状のケース20に収納した後(図5及び図6参
照)、ケース20の開口部20aから突出するリード線
16を弾性体26及び非弾性体28の多層構造からなる
封口材29の貫通穴29aに貫通させて該封口材29に
よって開口部20aを封口して製作されており、該電解
コンデンサを第1実施例に示したと全く同様に収納ケー
ス13に収納した構造となっている。
【0051】次に、図10及び図11において、本発明
の第4実施例について説明すると、収納ケース32は、
電解コンデンサ12を横向きに寝かせた状態で収納する
ためのものであって、上方が開放されたコの字形の形状
に成形された収納室32cを有する合成樹脂製ケースで
あり、両側から立ち上がる側壁32aの上端には内側に
突起部32bが形成され、収納室32cに収納された電
解コンデンサ12を側壁32a及び突起部32bで保持
してコの字形の収納室32cから抜け出るのを防止する
ように構成されている。
【0052】側壁32aと直角方向の一端には、収納ケ
ース32の底部32eの上面からの高さが電解コンデン
サ12のケース20からリード線16のCP線16bま
での距離と同じ高さとされた堤状凸部32dが設けられ
ており、電解コンデンサ12が収納ケース32に横向き
に収納されたとき、該電解コンデンサ12のCP線16
bが堤状凸部32dに当接するようになっている。
【0053】そしてCP線16bと当接する堤状凸部3
2d及びプリント基板の配線部(図示せず)と当接する
収納ケース32の底部32eとを接続する如く導電性塗
料32fが塗布されて電気回路が構成されている。
【0054】また底部32eの他の一端には、プリント
基板の配線部と半田付けすることににより収納ケース3
2を強固にプリント基板に接合するための導電性塗料3
2gが塗布されているが、該導電性塗料32gは電解コ
ンデンサ12と電気的に接続されておらず、単に収納ケ
ース32をプリント基板に接合するためだけのもの、即
ちダミー端子である。
【0054】そして第1実施例に示したと全く同様にチ
ップ型電解コンデンサは、リード線16のCP線16b
を導電性塗料32fに接触させながら電解コンデンサ1
2を収納ケース32の収納室32cに横向きに収納し、
リード線16に折り曲げる等の加工を加えることなくC
P線16bと導電性塗料32fとを半田付けして電気的
に接続して製作されている。
【0056】そして本発明の面実装型電子部品の製造方
法(請求項2)は、リード線16が突出して設けられ扁
平形状に形成された電子部品素子19とリード線16を
開口部20aから突出させた状態で電子部品素子19を
収納する金属性の有底扁平ケース20と貫通穴21aに
リード線16を貫通させて開口部20aを封口する封口
材21とから構成された電子部品本体12と、リード線
16及びプリント基板の配線部に当接するように配設さ
れた導電材料からなる端子片22を有すると共に両側面
から立ち上がり形成された側壁13aの弾性を利用して
電子部品本体12を収納して該弾性によりこれを保持す
る合成樹脂製の収納ケース13とを備え、該収納ケース
13に収納された電子部品本体12のリード線16を折
り曲げることなく端子片22に電気的に接続する方法で
ある。
【0057】また本発明の面実装型電子部品の製造方法
(請求項5)は、リード線16が突出して設けられ扁平
形状に形成された電子部品素子19を金属性の有底扁平
ケース20に収納し、該金属性の有底扁平ケース20の
開口部20aから突出するリード線16を封口材21の
貫通穴21aに貫通させ該封口材21によって開口部2
0aを封口した電子部品本体12をリード線16及びプ
リント基板の配線部に当接するように導電性塗料32f
が塗布されると共に両側面から立ち上がり形成された側
壁32aの弾性を利用して電子部品本体12を収納して
該弾性によりこれを保持する合成樹脂製の収納ケース3
2に収納した後、リード線16を折り曲げることなく導
電性塗料32fに電気的に接続する方法である。
【0058】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。図1及び図2におい
て、面実装型電解コンデンサ11は、扁平形状に形成さ
れた電解コンデンサ12を横に寝かせた状態で収納ケー
ス13に収納し、該収納ケース13の底面部をプリント
基板に半田付けして実装するように構成されているので
プリント基板からの実装高さを極めて低くすることがで
き、該プリント基板を装備する電子装置をも小型化する
ことができる。
【0059】また電解コンデンサ12を収納ケース13
に収納する際には、電解コンデンサ12を収納ケース1
3の上方から押し込むだけでよく、これによって一対の
突起部13b及び側壁13aが一旦押し広げられて外方
に撓み、電解コンデンサ12が完全に押し込まれると一
対の突起部13b及び側壁13aは元の位置に戻るが、
このときわずかに弾性力を維持していて該弾性力により
電解コンデンサ12を保持する。このため、電解コンデ
ンサ12の収納はワンタッチで行うことができ、面実装
型電解コンデンサ11を簡単に組み立てることができ
る。また電解コンデンサ12は一対の側壁13a及び突
起部13bにより弾性的に保持されるため、収納ケース
13から抜け出すおそれがない。
【0060】また電解コンデンサ12そのものが扁平形
状に形成されているので、従来小型化が困難であった大
型の電解コンデンサ12をも実装高さの低い面実装型電
解コンデンサ11とすることができ、更に電解コンデン
サ12をプリント基板上で安定させるために従来の様に
電解コンデンサ12をプリント基板に接着することも必
要とせず、プリント基板に面実装して耐震性に優れたプ
リント基板とすることができる。
【0061】収納ケース13には、収納された電解コン
デンサ12とプリント基板の配線部とを接続する端子片
22が配設されており、該端子片22の一端に電解コン
デンサ12のリード線16を折り曲げ加工することなく
半田付け等により電気的に接続して電解コンデンサ12
をチップ化して面実装型電解コンデンサ11を製作す
る。
【0062】そして上記した構造の面実装型電解コンデ
ンサ11の端子片22の他の一端をプリント基板の配線
部に当接させて半田付けして該プリント基板上に面実装
するようになっているので、リード線16の折曲げ加工
によるストレスが極引出し用タブ16aと陽極用電極箔
14及び陰極用電極箔15との固着部及び封口材の貫通
穴に作用することがないので、電解コンデンサ12の電
気的特性は劣化ぜず高信頼性が確保される。
【0063】図8において、電解コンデンサ24は板状
コア又は扁平形状コア25に陽極用電極箔14、陰極用
電極箔15及び絶縁紙18を互いに重ね合わせて巻き付
けるだけの一工程で製作され、安価な製作費で製作でき
ると共に、円筒状の電解コンデンサ素子を扁平形状にプ
レス加工することによる電気的特性の劣化を防止でき
る。
【0064】図9において、ケース20の開口部20a
は、弾性体26及び非弾性体28の多層構造からなる封
口材29によって封口されているので、該封口材29の
封口性能は高く、経時変化等によってケース20及びリ
ード線16との接合部からの電解液の漏洩を完全に防止
し、面実装型電解コンデンサの寿命を長寿命とすること
ができる。
【0065】図10及び図11において、リード線とプ
リント基板の配線部とを接続する電気回路は、収納ケー
ス32に導電性塗料32fを塗布(加熱硬化も含む)す
ることによって構成されているので、収納ケース32の
任意の位置に導電性塗料32fによる電気回路を配設す
ることができ、面実装型電解コンデンサを実装高さが最
も低くなるように構成するのに好適である。
【0066】更に収納ケース32の底部32eには、ダ
ミー端子として導電性塗料32gが塗布され、該導電性
塗料32gをプリント基板の配線部に半田付けして面実
装型電解コンデンサ11を強固にプリント基板に接合
し、大型のチップ型電解コンデンサでも安定して固定す
ることができる。
【0067】面実装型電解コンデンサ11のプリント基
板への実装は、収納ケース20又は32に配設された端
子片22又は導電塗料32fをプリント基板に半田付け
することによって行われるので、半田付け時の熱が直接
電解コンデンサ12に伝達されることはなく、該電解コ
ンデンサ12への熱の影響を少なくできるので特別の注
意をすることなく電気的特性を劣化させずに容易にプリ
ント基板へ実装できる。
【0068】また端子片22に半田付け性の良好な特殊
金属メッキを施したり、又は特殊な導電性塗料32fを
使用して収納ケース32に電気回路を配設することで収
納ケース13又は32を製作することもでき、半田付け
後のフラックスを除去するための溶剤等を用いることの
ないフラックスレス半田付け、或いは無洗浄半田付けを
行うこともできる。
【0069】なお、上記実施例においては、面実装型電
子部品は面実装型電解コンデンサ11として説明した
が、面実装型電子部品は面実装型電解コンデンサ11に
限定されるものではなく、他の電子部品例えば電解コン
デンサ以外のコンデンサ、水晶発振子等の電子部品であ
ってもよい。
【0070】またリード線16は、曲引出し用アルミニ
ウムタブ16aとCP線16bとを溶接して得られる従
来のリード線16として説明したが、本発明では収納ケ
ース13又は32の端子片22又は導電性塗料32f
に、リード線16を折り曲げることなく電気的に接続す
る構成としたので、CP線を全く用いることなく単にア
ルミニウムだけのリード線(図示せず)を用いてこれを
直接端子片22又は導電性塗料32fに接続することも
可能である。
【0071】
【発明の効果】本発明は、上記のように扁平形状に形成
された電子部品本体を、両側面から立ち上がり形成され
た側壁の弾性を利用して収納して該弾性によりこれを保
持する合成樹脂製の収納ケースに横向きに収納するよう
にしたので、非常に簡単に電子部品を収納ケースに収納
できる効果があり、また収納後も安定して動くことなく
しっかりと電子部品が保持されるという効果がある。
【0072】また上記構成により背が低く、耐震性の強
い、プリント基板への実装性に優れた面実装型電子部品
を製作できる効果があり、またこの結果該プリント基板
が組み込まれた装置を小型化できる効果がある。
【0073】また上記構成により従来リード線タイプの
アルミニウム電解コンデンサはアルミニウムとCP線を
溶接したリード線を使用せざるを得なかったものを、ア
ルミニウム線だけでの製造が可能となり、溶接作業に要
したコストを削減して大幅なコストダウンを図ることが
できると共に、タブ付け及び素子の巻取り工程における
リード線の供給トラブルを解消して巻取り装置等の稼働
率の向上を図ることができる効果がある。
【0074】更には、上記構成により従来面実装できな
かった大容量の一方向リード線タイプの面実装を可能と
し得る効果がある。
【0075】またラグ端子を持つ大型電子部品も、リー
ド線を扁平型にすることで、大幅なコストダウンを図る
ことができる。
【0076】また収納ケースに収納された電子部品本体
のリード線を折り曲げることなく、収納ケースに配設さ
れた導電材料からなる端子片に電気的に接続するように
したので、面実装型電解コンデンサの製作が容易とな
り、かつ該リード線の折り曲げによる電子部品本体への
悪影響を皆無として電気特性の劣化を防止できるため、
面実装型電子部品の性能を安定させて寿命を長くできる
という効果がある。
【0077】更には、リード線が固着された電子部品素
材を扁平形状に巻き上げて形成された電子部品素子を金
属性の有底扁平ケースに収納し、該有底扁平ケースの開
口部を弾性体及び非弾性体の多層構造からなる封口材で
封口して製作した電子部品を収納ケースに収納して面実
装型電子部品を構成したので、面実装型電子部品の封口
部の性能を向上させて電解液の漏れを皆無として高信頼
性の面実装型電子部品を製作できるという効果がある。
【0078】また電子部品のリード線とプリント基板の
配線部とを接続する電気回路を構成する如く導電性塗料
が塗布された収納ケースの該導電性塗料にリード線付き
電子部品のリード線を折り曲げることなく電気的に接続
して面実装型電子部品を製作するようにしので、導電性
塗料によって構成された電気回路を任意の形状に設定で
きる効果があり、またこの結果電子部品の形状及びプリ
ント基板の配線部の位置に制限されずにリード線を折り
曲げることなく電子部品のリード線とプリント基板の配
線部とを電気的に接続できることとなり、チップ型電子
部品の実装高さをより低くできる効果がある。
【0079】更には、リード線が固着された電子部品素
材を扁平形状に巻き上げて形成された電子部品素子を金
属性の有底扁平ケースに収納し、該有底扁平ケースの開
口部を弾性体及び非弾性体の多層構造からなる封口材で
封口して電子部品を製作し、該電子部品を電気回路を構
成する如く導電性塗料が塗布された収納ケースの該導電
性塗料にリード線を折り曲げることなく電気的に接続し
て面実装型電子部品を製作することによって、封口部か
らの電解液の液漏れを皆無とし、実装高さの低い高信頼
性の面実装型電子部品を製作できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1から図7は本発明の第1実施例に係り、図
1はチップ型電子部品の斜視図である。
【図2】図1のチップ型電子部品の底面側斜視図であ
る。
【図3】電解コンデンサ素子の巻取り工程を示す斜視図
である。
【図4】電解コンデンサ素子の斜視図である。
【図5】電解コンデンサの分解斜視図である。
【図6】電解コンデンサの斜視図である。
【図7】面実装型電子部品の分解斜視図である。
【図8】本発明の第2実施例に係り、板状コア又は扁平
形状コアを用いて巻き取られた扁平形の電解コンデンサ
素子の斜視図である。
【図9】本発明の第3実施例に係る多層構造の封口材の
斜視図である。
【図10】図10及び図11は本発明の第4実施例に係
り、図10は導電性塗料により電気回路の一部が形成さ
れた収納ケースの斜視図である。
【図11】図10の収納ケースの底面側斜視図である。
【図12】図12から図16は従来例に係り、図12は
横型チップ型電解コンデンサの斜視図である。
【図13】横型チップ型電解コンデンサの縦断面図であ
る。
【図14】縦型チップ型電解コンデンサの斜視図であ
る。
【図15】縦型チップ型電解コンデンサの縦断面図であ
る。
【図16】リード線の斜視図である。
【符号の説明】
11 面実装型電子部品の一例たる面実装型電解コン
デンサ 12 電子部品本体の一例たる電解コンデンサ 13 収納ケース 13a 側壁 13b 突起部 14 電子部品素材の一例たる陽極用電極箔 15 電子部品素材の一例たる陰極用電極箔 16 リード線 18 電子部品素材の一例たる隔離紙 19 電子部品素子の一例たるコンデンサ素子 20 有底扁平ケース 20a 開口部 21 封口材 21a 貫通穴 22 端子片 24 電子部品素子の一例たるコンデンサ素子 25 板状コア又は扁平形状コア 26 弾性体 28 非弾性体 29 封口材 29a 貫通穴 32 収納ケース 32a 側壁 32b 突起部 32f 導電性塗料

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リード線が突出して設けられ扁平形状に
    形成された電子部品素子と前記リード線を開口部から突
    出させた状態で前記電子部品素子を収納する金属性の有
    底扁平ケースと貫通穴に前記リード線を貫通させて前記
    開口部を封口する封口材とから構成された電子部品本体
    と、前記リード線及びプリント基板の配線部に当接する
    ように配設された導電材料からなる端子片を有すると共
    に両側面から立ち上がり形成された側壁の弾性を利用し
    て前記電子部品本体を収納して該弾性によりこれを保持
    する合成樹脂製の収納ケースとを備え、該収納ケースに
    収納された前記電子部品本体の前記リード線を折り曲げ
    ることなく前記端子片に電気的に接続して構成したこと
    を特徴とする面実装型電子部品。
  2. 【請求項2】 リード線が突出して設けられ扁平形状に
    形成された電子部品素子を金属性の有底扁平ケースに収
    納し、該金属性の有底扁平ケースの開口部から突出する
    前記リード線を封口材の貫通穴に貫通させて該封口材に
    よって前記開口部を封口した電子部品本体を前記リード
    線及びプリント基板の配線部に当接するように配設され
    導電材料からなる端子片を有すると共に両側面から立ち
    上がり形成された側壁の弾性を利用して前記電子部品本
    体を収納して該弾性によりこれを保持する合成樹脂製の
    収納ケースに収納した後、前記リード線を折り曲げるこ
    となく前記端子片に電気的に接続することを特徴とする
    面実装型電子部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 リード線が突出して設けられ扁平形状に
    形成された電子部品素子と前記リード線を開口部から突
    出させた状態で前記電子部品素子を収納する金属性の有
    底扁平ケースと弾性体及び非弾性体の多層構造からなり
    貫通穴に前記リード線を貫通させて前記開口部を封口す
    る封口材とから構成された電子部品本体と、前記リード
    線及びプリント基板の配線部に当接するように配設され
    た導電材料からなる端子片を有すると共に両側面から立
    ち上がり形成された側壁の弾性を利用して前記電子部品
    本体を収納して該弾性によりこれを保持する合成樹脂製
    の収納ケースとを備え、該収納ケースに収納された前記
    電子部品本体の前記リード線を折り曲げることなく前記
    端子片に電気的に接続して構成したことを特徴とする面
    実装型電子部品。
  4. 【請求項4】 リード線が突出して設けられ扁平形状に
    形成された電子部品素子と前記リード線を開口部から突
    出させた状態で前記電子部品素子を収納する金属性の有
    底扁平ケースと貫通穴に前記リード線を貫通させて前記
    開口部を封口する封口材とから構成された電子部品本体
    と、前記電子部品本体を収納すると共に前記リード線に
    当接しかつプリント基板の配線部に当接して電気回路の
    一部となる如く導電性塗料が塗布されると共に両側面か
    ら立ち上がり形成された側壁の弾性を利用して前記電子
    部品本体を収納して該弾性によりこれを保持する合成樹
    脂製の収納ケースとを備え、該収納ケースに収納された
    前記電子部品本体の前記リード線を折り曲げることなく
    前記導電性塗料に電気的に接続して構成したことを特徴
    とする面実装型電子部品。
  5. 【請求項5】 リード線が突出して設けられ扁平形状に
    形成された電子部品素子を金属性の有底扁平ケースに収
    納し、該金属性の有底扁平ケースの開口部から突出する
    前記リード線を封口材の貫通穴に貫通させ該封口材によ
    って前記開口部を封口した電子部品本体を前記リード線
    及びプリント基板の配線部に当接するように導電性塗料
    が塗布されると共に両側面から立ち上がり形成された側
    壁の弾性を利用して前記電子部品本体を収納して該弾性
    によりこれを保持する合成樹脂製の収納ケースに収納し
    た後、前記リード線を折り曲げることなく前記導電性塗
    料に電気的に接続することを特徴とする面実装型電子部
    品の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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