JP4802550B2 - 固体電解コンデンサ - Google Patents

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Description

本発明は各種電子機器に使用されるコンデンサの中で、特に、導電性高分子を固体電解質に用いた固体電解コンデンサ関するものである。
電子機器の高周波化に伴って電子部品の一つであるコンデンサにも従来よりも高周波領域でのインピーダンス特性に優れるコンデンサが求められてきており、このような要求に応えるために電気伝導度の高い導電性高分子を固体電解質に用いた固体電解コンデンサが種々検討されている。
図7は従来のこの種の固体電解コンデンサの構成を示した断面図、図8は同斜視図、図9は同固体電解コンデンサに使用されるコンデンサ素子の構成を示した一部切り欠き斜視図であり、図7〜図9において20はコンデンサ素子を示し、このコンデンサ素子20は弁作用金属であるアルミニウム箔からなる陽極体21の表面に誘電体酸化皮膜層を形成した後に絶縁性のレジスト部22を設けて陽極部23と陰極部24に分離し、この陰極部24の誘電体酸化皮膜層の表面に導電性高分子からなる固体電解質層25、カーボンと銀ペーストからなる陰極層26を順次積層形成することによって構成されたものである。
27は陽極端子、28は陰極端子、28aはこの陰極端子28の接続面の一部を曲げ起こすことにより形成されたガイド部であり、上記コンデンサ素子20の陽極部23を陽極端子27の接続面に、同じく陰極部24を陰極端子28の接続面に夫々搭載し、コンデンサ素子20の陽極部23を陽極端子27の接続面の接続部27aを折り曲げて抵抗溶接により接合し、陰極部24を陰極端子28の接続面に図示しない導電性銀ペーストを介して接合したものである。
29はこのようにコンデンサ素子20を接合した陽極端子27と陰極端子28の一部が夫々外表面に露呈する状態で上記コンデンサ素子20を被覆した絶縁性の外装樹脂であり、この外装樹脂29から表出した陽極端子27と陰極端子28は夫々外装樹脂29に沿って側面から底面へと折り曲げられることによって外部端子を構成し、これにより面実装型の固体電解コンデンサを構成したものであった。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2000−340463号公報
しかしながら上記従来の固体電解コンデンサでは、コンデンサ素子20の陽極部23ならびに陰極部24に夫々接続される陽極端子27と陰極端子28の形状が複雑でコスト高の要因になっているばかりでなく、陽極端子27と陰極端子28のコンデンサ素子20との接触面(陽極部23と陰極部24)から実装面までの距離が長いことからESL(等価直列インダクタンス)特性が悪いという課題があり、近年、パーソナルコンピュータのCPU周り等に使用される電解コンデンサには小型大容量化が強く望まれており、更に高周波化に対応して低ESR(等価直列抵抗)化のみならず、ノイズ除去性や過度応答性に優れ、かつ低ESL化が要求されている状況下では採用できないという課題を有したものであった。
本発明はこのような従来の課題を解決し、コンデンサ素子から端子までの引き出し距離を短くすることにより低ESL化を達成することが可能な固体電解コンデンサ提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために本発明は陽極部と陰極部を有する平板状のコンデンサ素子を陽極フレーム、陰極フレーム上に接合し、この陽極フレーム、陰極フレームを夫々陽極端子、陰極端子上に接合し、この陽極端子と陰極端子の実装面となる夫々の下面を露呈させて上記コンデンサ素子を外装樹脂で被覆した固体電解コンデンサにおいて、上記陽極端子と陰極端子とを結ぶ方向と交差する方向上にある上記陽極端子の両端に、上記陽極端子の下面から上方へ階段状の段差を形成して上記陽極フレームと接合される接合面を設けると共に、上記陰極端子の中央部に対向する壁面と開口部を有するように上記陰極端子の下面から上方へ隆起した上記陰極フレームと接合される接合面を設け、上記陰極端子の下面と上記陽極端子の下面が近接した部分の陽極端子ならびに陰極端子の下面端部から相手側に向かって上方へ延びる遮蔽部を陽極端子と陰極端子に夫々設け、かつ、上記陽極端子と陰極端子に設けた夫々の接合面と遮蔽部が外装樹脂に被覆されるように構成したものである。
以上のように本発明によれば、コンデンサ素子の陽極部を陽極フレームに接合し、この陽極フレームを陽極端子の両端部の下面から階段状の段差を形成した接合面接合したものと、コンデンサ素子の陰極部を陰極フレームに接合し、この陰極フレームを陰極端子の下面から中央部に対向する壁面を有するように隆起した接合面接合したものと、さらにかつ、陰極端子の下面と陽極端子の下面を近接させた構成によってコンデンサ素子の陽極部と陰極部から夫々陽極端子、陰極端子の実装面までの引き出し距離が短く、陽極端子と陰極端子が接近して外部との電気的回路を形成するためESL特性に優れる効果が得られる。
上記構成により、同時にコンデンサ素子から陽極端子、陰極端子の実装面までの引き出し距離が短くなるためESRが小さくなるという効果が得られる。
さらに陰極フレームと陰極端子の下面から中央部に対向する壁面と開口部を有するように隆起した接合面と接続し、この接合面を外装樹脂で被覆する構成により、陰極端子と陰極フレームの接合強度を安定にすることができるという効果が得られるものであるまた、陽極端子ならびに陰極端子に夫々設けた遮蔽部により外装樹脂から浸入する酸素、水分がコンデンサ素子に到達することが抑制され、ESR特性、漏れ電流特性を劣化させることを大きく低減することができる効果が得られる。
(実施の形態)
以下、実施の形態を用いて、本発明ついて説明する。
図1(a)〜(d)は本発明の実施の形態1による固体電解コンデンサの構成を示した側面断面図とA−A断面図とB−B断面図と底面図、図2は同固体電解コンデンサに使用されるコンデンサ素子の構成を示した一部切り欠き斜視図、図3(a)〜(c)は同コンデンサ素子ユニットの構成を示した平面図と側面図と正面図、図4は同固体電解コンデンサに使用される陽極端子と陰極端子の構成を示した要部斜視図、図6は同固体電解コンデンサに使用される陽極端子、陰極端子の下面端部の要部断面図である。
図1〜図4において、1はコンデンサ素子を示し、このコンデンサ素子1は弁作用金属であるアルミニウム箔からなる陽極体2の表面に図示しない誘電体酸化皮膜層を形成した後に絶縁性のレジスト部3を設けることによって陽極部4と陰極部5に分離し、この陰極部5の表面に導電性高分子からなる固体電解質層6、カーボンと銀ペーストからなる陰極層7を順次積層形成することにより構成されたものである。
8は陽極フレームであり、この陽極フレーム8上に上記コンデンサ素子1を複数枚(本実施の形態においては5枚)積層した状態で陽極部4を載置し、両端のガイド部8aを折り曲げて陽極部4を包み込み、接合部8bでレーザー溶接を行うことによって陽極部4を陽極フレーム8上に一体に接合しているものである。
9は陰極フレームであり、この陰極フレーム9上に上記コンデンサ素子1を複数枚積層した状態で図示しない導電性接着剤を介して陰極部5を載置し、両端のガイド部9aならびに終端のガイド部9bにより位置決め固定をして陰極部5を陰極フレーム9上に一体に接合している。
このようにコンデンサ素子1を複数枚積層して陽極フレーム8ならびに陰極フレーム9により一体化したものを図3に示し、以下、これをコンデンサ素子ユニットと呼ぶ。
10は陽極端子であり、この陽極端子10には陽極端子10と後述する陰極端子11とを結ぶ方向と交差する方向上にある陽極端子10の両端に陽極端子の下面14から上方へ向かう階段状の段差を形成した上記陽極フレーム8と接合される平面状の接合面10aと、陰極端子11の方向に向かって陽極端子の下面14の端部から斜め上方へ延びる遮蔽部10bを設ける。
これらは1枚の銅合金からなる厚み0.1mmを有する板状の基材を打ち抜いて折り曲げることにより一体に形成され、陽極端子10の接合面10a上に上記コンデンサ素子ユニットの陽極フレーム8を載置し、接合部10cでレーザー溶接を行うことにより接合したものである。
また、10dは陽極端子10の下面の一端を、後述する外装樹脂12から上方へ突出するように延長した突出部であり、この突出部10dは外装樹脂12の側面に沿って上方へ折り曲げられており、これにより基板実装時に半田フィレットが形成され易いようにしたものである。
11は陰極端子であり、この陰極端子11には、陰極端子11の中央部を上方へ隆起させて上記陰極フレーム9と接合される接合面11aを設ける。
この接合面11aに係わる隆起する部分には、陽極端子10と陰極端子11を結ぶ方向上に対向する開口部18bと、この方向に交差する方向上に対向する壁面18aを有する。
この壁面18aと開口部18bは、上記板状の基材に開口部18bとなる部分に打ち抜き穴を開け、隆起させて設けたものである。
この陰極端子の下面15の端部を上記陽極端子10に可能な限り近接させるようにする。
さらに、この陰極端子の下面15の端部から陽極端子10の方向に向かって斜め上方へ延びる遮蔽部11bとを設ける。
これらは1枚の銅合金からなる板状の基材を打ち抜いて折り曲げることにより一体に形成されており、陰極端子11の接合面11a上に上記コンデンサ素子ユニットの陰極フレーム9を載置し、接合面11aで図示しない導電性接着剤を介して接合する。
また、11cは陰極端子11の下面の一端を、上面視、後述する外装樹脂12から突出するように延長した突出部であり、この突出部11cは外装樹脂12の側面に沿って上方へ折り曲げられており、これにより基板実装時に半田フィレットが形成され易いようにしたものである。
12は上記陽極端子10と陰極端子11の実装面となる下面14,15を露呈させた状態で上記コンデンサ素子ユニットを一体に被覆した絶縁性の外装樹脂であり、本実施の形態においてはエポキシ樹脂を用いたものである。
そして、上記陽極端子10と陰極端子11に設けた接合面10a,11aと遮蔽部10b,11bは、夫々この外装樹脂12によって全て被覆されるようになり、外観には露呈しないように構成されているものである。
また、このように構成された陽極端子10と陰極端子11は銅合金からなるフープ状の基材に所定の間隔で、対になって複数が連続して設けられ、このような一対の陽極端子10と陰極端子11上にコンデンサ素子ユニットを搭載して接合し、外装樹脂12で一体に被覆した後に基材から分断して個片にするものである。
このように構成された本実施の形態による固体電解コンデンサは、この陰極端子11には、陰極端子11の中央部を、陰極端子の下面15から上方へ隆起させて上記陰極フレーム9と接合される接合面11aを設ける。
陰極端子11の中央部を上方へ隆起させて接合面11aを設け、この接合面11aに係わる隆起する部分に陽極端子10と陰極端子11を結ぶ方向上に対向する開口部18bと、この方向に交差する方向上に対向する壁面18aを有する構成にすることにより、陰極端子の下面15から隆起させた接合面11aの裏面に外装樹脂12が開口部18bから十分に回り込むようになるため、接合面11aでの陰極端子11と陰極フレーム9との接合強度を安定にすることができる。
また、本実施の形態による固体電解コンデンサは、略平板状に形成された陽極端子10と陰極端子11によりコンデンサ素子1の陽極部4と陰極部5の外部取り出しを行うようにしたことにより、コンデンサ素子1から各端子までの引き出し距離を可能な限り短くし、さらに、陰極端子の下面15を陽極端子の下面14に可能な限り近づけて陽極端子10と陰極端子11間のパスを最短距離にした構成により、ESR特性に優れ、かつ低ESL化を実現することができるようになるものであり、特にESL特性に関しては、本実施の形態による固体電解コンデンサは530pHと低く、従来品の1500pHと比べると約1/3となる結果を得ることができた。
また、陽極端子10と陰極端子11に接合面10a,11aを夫々設け、この接合面10a,11aで陽極フレーム8ならびに陰極フレーム9を夫々レーザー溶接ならびに導電性接着剤で接合し、かつこの接合面10a,11aを夫々外装樹脂12で被覆した構成により、接合による接合痕が外装樹脂12により被覆されてしまうために外観が綺麗になるばかりでなく、特に溶接痕により実装時に浮きが発生して実装不良を引き起こすという恐れが皆無になり、信頼性の向上に大きく貢献することができるようになるものである。
また、陽極端子10ならびに陰極端子11の下面端面から相手側の端子方向に向かって斜め上方へ延びる遮蔽部10b,11bを陽極端子10ならびに陰極端子11に夫々設け、かつこの遮蔽部10b,11bを夫々外装樹脂12で被覆した構成により、外装樹脂12と、外装樹脂12と陽極端子10、陰極端子11との界面とから浸入する酸素、水分がコンデンサ素子1に到達してESR特性、漏れ電流特性の性能を劣化させることを大きく低減することができる。
なお、本実施の形態においてはコンデンサ素子1を構成する陽極体2はアルミニウム箔からなる構成を例にして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、タンタルやニオブの箔、あるいは焼結体、さらにはこれらの材料の組み合わせでも良いものである。
また、本実施の形態においては陽極端子10および/または陰極端子11の下面14,15の一部の一端を、外装樹脂12から突出するように延長して設けた突出部10d,11cを外装樹脂12の側面に沿って上方へ折り曲げた構成で説明したが、この外装樹脂12の側面に沿って上方へ折り曲げる突出部10d,11cが嵌まり込む凹部を外装樹脂12に設けることにより、より小型化を図ることができるようになるものである。
また図6において、10f,11f,10h,11hは、夫々接合面10a,11a、遮蔽部10b,11bを形成する陽極端子、陰極端子の下面14,15に連結する端部を示し、この端部と結ばれるテーパ部17の厚みを下面14,15の板状の基材厚みより小さくなるようにプレス金型を用いて押しつぶして接合面10a,11a、遮蔽部10b,11bを上方に曲げ加工して形成することにより端部10f,11f,10h,11hが小さい曲げ半径Rとなるように構成してもよい。
上記曲げ加工はオフセット曲げ加工が望ましい。
上記曲げ半径Rが0.001mmより小さい場合、プレス金型の加工が困難であり、曲げ半径Rが0.05mmより大きい場合、外装樹脂12の回り込み長さが大きくなるため、曲げ半径Rは0.001mm〜0.05mmが望ましい。
実装面となる下面端部に小さい曲げ半径を設ける構成にすることにより、外装樹脂12の回り込み長さが下面端部より0.05mm以下に抑えられ、実装面の長さが確保でき優れた実装性が得られる。
(実施の形態2)
以下、実施の形態2を用いて、本発明ついて説明する。
本実施の形態は、上記実施の形態1において図4を用いて詳細を説明した陰極端子の構成が一部異なるようにしたものであり、これ以外の構成は実施の形態1と同様であるために同一部分には同一の符号を付与してその詳細な説明は省略し、異なる部分についてのみ以下に図面を用いて説明する。
図5は本発明の実施の形態2による固体電解コンデンサに使用される陽極端子と陰極端子の構成を示した要部斜視図であり、図5において13は陰極端子であり、この陰極端子13は中央部を陰極端子の下面16から上方へ隆起させて陰極フレーム9と接合される接合面13aが設けられているのは上記実施の形態1で説明した陰極端子11と同様であるが、本実施の形態では、この接合面13aに係わる隆起する部分には、陽極端子10と陰極端子13を結ぶ方向上に対向する壁面19aと、この方向に交差する方向上に対向する開口部19bを有するものである。
このように構成された本実施の形態による固体電解コンデンサは、陰極端子11の中央部を上方へ隆起させて接合面13aを設け、この接合面13aに係わる隆起する部分に陽極端子10と陰極端子13を結ぶ方向上に対向する壁面18aと、この方向に交差する方向上に対向する開口部19bを有する構成にすることにより、上記実施の形態1による固体電解コンデンサと同様に、陰極端子の下面16から隆起させた接合面13aの裏面に外装樹脂12が開口部19bから十分に回り込むようになるため、接合面13aでの陰極端子13と陰極フレーム9との結合強度を安定にすることができる。
また接合面13aに係わる隆起した部分の対向する壁面19aと開口部19bは、陽極端子10と陰極端子13を結ぶ方向に対し任意の方向上に設定することができ、また2つ以上の対向する壁面19a、開口部19bを有してもよい。
本発明による固体電解コンデンサ、コンデンサ素子から端子までの引き出し距離を可能な限り短くし、かつ、陰極端子の下面を陽極端子の下面に可能な限り近づけた構成によってESR特性ならびにESL特性に優れ、しかも陽極端子ならびに陰極端子に夫々設けた遮蔽部により外装樹脂と端子間の界面から浸入する酸素に含まれる水分がコンデンサ素子に到達して性能を劣化させることを大きく低減することができ、さらに陽極端子ならびに陰極端子を作製し易くし、かつ、外装樹脂との結合強度を向上させることができるために、高性能、高信頼性の固体電解コンデンサを安定して提供することができるという格別の効果を有し、特にパーソナルコンピュータのCPU周りに使用されるコンデンサ等として有用である。
(a)本発明の実施の形態1による固体電解コンデンサの構成を示した側面断面図、(b)同A−A断面図、(c)同B−B断面図、(d)同底面図 同固体電解コンデンサに使用されるコンデンサ素子の構成を示した一部切り欠き斜視図 (a)同コンデンサ素子ユニットの構成を示した平面図、(b)同側面図、(c)同正面図 同固体電解コンデンサに使用される陽極端子と陰極端子の構成を示した要部斜視図 本発明の実施の形態2による固体電解コンデンサに使用される陽極端子と陰極端子の構成を示した要部斜視図 本発明の実施の形態1に使用される陽極端子、陰極端子の下面端部の要部断面図 従来の固体電解コンデンサの構成を示した断面図 同斜視図 同固体電解コンデンサに使用されるコンデンサ素子を示した一部切り欠き斜視図
符号の説明
1 コンデンサ素子
2 陽極体
3 レジスト部
4 陽極部
5 陰極部
6 固体電解質層
7 陰極層
8 陽極フレーム
8a,9a,9b ガイド部
8b,10c 接合部
9 陰極フレーム
10 陽極端子
10a,11a,13a 接合面
10b,11b 遮蔽部
10d,11c 突出部
10f,10h,11f,11h 端部
11,13 陰極端子
12 外装樹脂
14 陽極端子の下面
15,16 陰極端子の下面
17 テーパ部
18a,19a 壁面
18b,19b 開口部

Claims (6)

  1. 陽極部と陰極部を有する平板状のコンデンサ素子を陽極フレーム、陰極フレーム上に接合し、この陽極フレーム、陰極フレームを夫々陽極端子、陰極端子上に接合し、この陽極端子と陰極端子の実装面となる夫々の下面を露呈させて上記コンデンサ素子を外装樹脂で被覆した固体電解コンデンサにおいて、上記陽極端子と上記陰極端子とを結ぶ方向と交差する方向上にある上記陽極端子の両端に、上記陽極端子の下面から上方へ階段状の段差を形成して上記陽極フレームと接合される接合面を設けると共に、上記陰極端子の中央部に対向する壁面と開口部を有するように上記陰極端子の下面から上方へ隆起し上記陰極フレームと接合される接合面を設け、上記陰極端子の上記下面と上記陽極端子の下面が近接した部分の上記陽極端子ならびに上記陰極端子の下面端部から相手側に向かって上方へ延びる遮蔽部を上記陽極端子と上記陰極端子に夫々設け、かつ、上記陽極端子と上記陰極端子に設けた夫々の上記接合面と上記遮蔽部が上記外装樹脂に被覆されるようにした固体電解コンデンサ。
  2. 上記陽極端子ならびに上記陰極端子が、板状の基材を打ち抜いて曲げ加工することにより形成された請求項に記載の固体電解コンデンサ。
  3. 上記接合面が、上記陽極端子および/または上記陰極端子の上記下面から上方へ板状の基材を曲げ加工することにより形成され、この曲げ加工された上記接合面を形成する上記陽極端子、上記陰極端子の下面に連結する端部が小さい曲げ半径を有することを特徴とする請求項に記載の固体電解コンデンサ。
  4. 上記遮蔽部が、上記陽極端子および/または上記陰極端子の上記下面から上方へ板状の基材を曲げ加工することにより形成され、この曲げ加工された上記遮蔽部を形成する上記陽極端子、上記陰極端子の下面に連結する端部が小さい曲げ半径を有することを特徴とする請求項に記載の固体電解コンデンサ。
  5. 上記陽極端子および/または上記陰極端子の下面の少なくとも一部を上記外装樹脂から上方へ突出するように延長し、この延長した部分を上記外装樹脂の側面に沿って上方へ折り曲げた請求項に記載の固体電解コンデンサ。
  6. 上記陽極端子および/または上記陰極端子おける上記外装樹脂の側面に沿って上方へ折り曲げた部分の少なくとも一部が嵌まり込む凹部を上記外装樹脂に設けた請求項に記載の固体電解コンデンサ。
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