JPH07237279A - 樹脂フィルム被覆金属板の製造方法 - Google Patents

樹脂フィルム被覆金属板の製造方法

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JPH07237279A
JPH07237279A JP5308794A JP5308794A JPH07237279A JP H07237279 A JPH07237279 A JP H07237279A JP 5308794 A JP5308794 A JP 5308794A JP 5308794 A JP5308794 A JP 5308794A JP H07237279 A JPH07237279 A JP H07237279A
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JP
Japan
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resin
film
metal plate
phenol formaldehyde
metal sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP5308794A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Tanaka
克美 田中
Eizo Isoyama
永三 礒山
Hideo Kawai
英夫 河合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Altemira Co Ltd
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エージング処理が不要であり、また製造され
た樹脂フィルム被覆金属板に溶剤が残っておらず、それ
で従来のドライラミネーション接着剤使用品と同等の接
着強度を有する樹脂フィルム被覆金属板。 【構成】 A.ビスフェノールA型エポキシ樹脂5〜9
5重量部、 B.フェノールホルムアルデヒド樹脂、アミノ樹
脂、フェノールホルムアルデヒド樹脂とアミノ樹脂の
混合物、またはマレイン化ポリプロピレン樹脂のいず
れか一種95〜5重量部を含む接着剤を金属板に塗布
し、溶剤を揮散させた後、ヒートロールで加圧、冷却、
巻き取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はドライラミネーション法
によりフィルム被覆されたアルミニウム、鉄、ステンレ
ススチール板等の金属板、特に食品、飲料品等の包装材
として広く用いられているフィルム被覆アルミニウム板
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂フィルム被覆金属板、特に樹脂
フィルムを被覆したアルミニウム板は、美麗さ、軽量
性、成形加工性、耐食性など優れた特性を有するため、
食品、飲料品用容器、その他包装材面に広く用いられて
いる。これらの樹脂フィルム被覆金属板は主として、金
属板にドライラミネーション用接着剤を塗布、乾燥後樹
脂フィルムと貼り合わせ、コイル状に巻き取りエージン
グすることにより接着強度を与える、いわゆるドライラ
ミネーション法によって製造されている。ここで行われ
るエージングは通常40℃、3〜7日、長い場合には5
0℃、7〜10日を必要とし、このエージングをしない
と充分な接着強度を発現しないという問題がある。
【0003】他の被覆方法として、樹脂フィルムにプラ
イマーをコートし、これを金属板に接着する方法(特開
昭61−20736等)の提案もなされている。この方
法によるときはフィルムにプライマコーティングし、乾
燥する際にフィルムにシワが入りやすく、貼り合わせに
際し、温度分布が不均一となり、溶剤がフィルム中に残
留する場合がある等いくつか改善すべき点が有り、これ
らの問題のない樹脂フィルム被覆金属板の開発が望まれ
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ドライラミ
ネーション法におけるエージング処理が不要であり、ま
た製造された樹脂フィルム被覆金属板に残留溶剤がほと
んど残っていない、従来のドライラミネーション接着剤
と同等の接着強度を有する樹脂フィルム被覆金属板並び
にその製造法の開発を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、 A.ビスフェノールA型エポキシ樹脂 5〜95重量
部 B.フェノールホルムアルデヒド樹脂 アミノ樹脂 フェノールホルムアルデヒド樹脂とアミノ樹脂の混合
物または マレイン化ポリプロピレン樹脂のいずれか一種 9
5〜5重量部 からなる接着剤を用い、合成樹脂フィルムをドライラミ
ネートした樹脂フィルム被覆金属板および、 A.ビスフェノールA型エポキシ樹脂 5〜95重量
部 B.フェノールホルムアルデヒド樹脂 アミノ樹脂 フェノールホルムアルデヒド樹脂とアミノ樹脂の混合
物または マレイン化ポリプロピレン樹脂のいずれか一種 9
5〜5重量部 からなる接着剤を金属板に0.01〜10g/m2 の割
合で塗布し、50〜200℃で予備乾燥した後ニップ圧
0.5〜20kgf/cm2 で合成樹脂フィルムと貼り
合わせし、更に該フィルムの最高温度が融点より20℃
低い温度に予備加熱した後、該フィルムの融点±40℃
に加熱されたヒートロールで加圧し、次いで、冷却、巻
き取ることを特徴とする樹脂フィルム被覆金属板の製造
方法を開発することにより、上記の目的を達成した。
【0006】本発明に使用するビスフェノールA型エポ
キシ樹脂としては、接着強度を高めるためにはエポキシ
当量450〜5000、好ましくは1500〜4000
程度の高分子量のエポキシ樹脂が好ましい。
【0007】このエポキシ樹脂に変性剤または硬化剤と
して、フェノールホルムアルデヒド樹脂、アミノ樹
脂、フェノールホルムアルデヒド樹脂またはマレイ
ン化ポリプロピレンの少なくともいずれか一種を配合
し、接着剤とする。
【0008】この場合、フェノールホルムアルデヒド樹
脂としては、レゾールタイプ、ノボラックタイプのいず
れでも使用できる。
【0009】アミノ樹脂としては、尿素ホルムアルデヒ
ド樹脂、メラミンホルムアルデヒド樹脂、ベンゾグアナ
ミンホルムアルデヒド樹脂などをあげることができる。
【0010】フェノールホルムアルデヒド樹脂とアミノ
樹脂の混合物としては、上記した樹脂の混合物であっ
て、配合割合は制限はないが、アミノ樹脂が10〜90
重量%配合範囲のものが取り扱い容易に使用できる。
【0011】マレイン化ポリプロピレンとしては、ポリ
プロピレンに無水マレイン酸をグラフト重合したもの
で、接着性樹脂として市販されているものをそのまま使
用できる。
【0012】ビスフェノールA型エポキシ樹脂と、変性
剤または硬化剤の配合割合は製造する樹脂フィルム被覆
金属板の用途により変わり、高耐熱性を必要とするとき
はビスフェノールA型エポキシ含有量を増加し、耐熱性
を必要としないときはマレイン化ポリプロピレンを用
い、その含有量を増加するなどの変更を考慮し、一般に
接着剤中にエポキシ樹脂が5〜95重量%、好ましくは
60〜90重量%となるように配合すべきである。この
範囲外の配合においては、硬化が不十分となる。
【0013】この接着剤はセロソルブアセテート、セロ
ソルブ、メチルエチルケトン、トルエンのごとき溶剤に
て適度の粘度に希釈して用いる。
【0014】対象となる金属板としては、アルミニウム
及びアルミニウム合金(以下両者を単にアルミニウムと
いう。)、鉄、ステンレススチール等に適用可能で、特
に制限はないが、好ましくは下地処理をしたアルミニウ
ム板に適用される。
【0015】本発明の樹脂フィルム被覆金属板を製造す
るには、金属板に接着剤を0.01〜10g/m2 の割
合になるよう塗布し、溶剤を残らないように50〜20
0℃の温度で充分に予備乾燥する。この乾燥温度、処理
時間は接着剤の塗布量、ラインスピード、溶剤の種類な
どにより変わる。予備乾燥においては溶剤を充分にとば
すために高温であれば良いが、200℃を越える加熱は
硬化が始まるため避けるべきである。
【0016】次いでポリエチレンテレフタレート、ポリ
アミド、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂フィルム、好
ましくは二軸延伸されたフィルムを、通常の条件のニッ
プ圧力、例えば約0.5〜20kgf/cm2 の圧力を
加えながら貼り合わせ、次いで全体をフィルムの融点以
下100℃〜融点以下20℃程度に予備加熱を行った
後、金属板面に接するロール温度がフィルムの融点の上
下40℃に加熱された加熱ロールではさみ加圧し、冷却
した後巻き取ることによって樹脂フィルム被覆金属板が
製造される。
【0017】接着に際し、フィルムは半溶融状態で接着
されるときが最も強い接着強度を示すようである。従っ
て、ラインのスピードにもよるが、高速であればあるほ
どロール温度は高温度となり、意外にも多少フィルムの
融点より高温度であってもフィルムが溶融することなく
接着作業ができる。
【0018】
【作用】本発明は、従来のポリウレタン系またはポリエ
ステル系などのプライマーを用いるドライラミネーショ
ン法による合成樹脂フィルム被覆金属板が、接着強度を
発揮するために必要とされていたエージング処理を省略
しても同等の接着強度を有する樹脂フィルム被覆金属板
の開発を第1の目的としてなされたものである。
【0019】該金属板は、接着剤の主剤としてエポキシ
樹脂を、硬化剤としてフェノールホルムアルデヒド樹
脂、アミノ樹脂、またはそれらの混合物あるいはマレイ
ン化ポリプロピレン樹脂のいずれか一種からなる化合物
または組成物を含む接着剤を用いることにより成功した
ものである。
【0020】この接着剤は、金属板に塗布し、予備乾燥
することにより含有する溶剤を完全にストリップした後
予備加熱、加熱、接着される。
【0021】この結果製造された被覆金属板は接着後の
エージングが不要となるだけでなく、更に樹脂フィルム
にプライマーをコートするタイプの問題点である溶剤の
残存の問題が全くなくなった。
【0022】
【実施例】有機クロメート系下地剤(NR−X;日本ペ
イント(株)製)で下地処理をしたコイル状に巻かれた
厚さ0.12mmの鉄1%を含有するアルミニウム合金
板に表1に示す組成の接着剤を3g/m2 の割合で塗布
し、150℃、30sec予備乾燥し、溶剤が残らない
ように乾燥した。
【0023】この金属板に表1に示す合成樹脂フィルム
をニップ圧10kgf/cm2 で貼り合わせ、次いでそ
れぞれのフィルムの融点より30℃低い温度に予備加熱
した後、金属板側ロール温度を表1に示すそれぞれの温
度にしたヒートロールで加圧し、次いで冷却し、巻き取
った。
【0024】ここで得られたフィルム被覆金属板をブラ
ンク径62mmφ、ポンチ33mmφ−1.25R、ダ
イス33.675mmφ−1.25Rの金型をつけた深
絞り試験機にてしわ押え圧力170〜200kgf、成
形高さ12.5mm(フランジ有)のキャップを作製し
た。このキャップを100℃の熱水に30分間浸漬して
樹脂フィルムの剥離のテストを行った。剥離しないもの
を○、剥離したものを×として示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】本発明の樹脂フィルム被覆金属板は、従
来のドライラミネーション接着剤使用のフィルム被覆金
属板と異なり、エージングの必要性がなく、それで密着
性、成形性は同等の性能を有するものである。更に金属
板に接着剤を塗布後、比較的高温の予備乾燥を行ってい
るため、従来問題となっていたフィルム被覆された後に
残留する溶剤も少なく、食品、飲料品等の包装用材料と
しても優れた製品となった。
【0027】またこのフィルム被覆金属板を製造する方
法においてもエージング不要となり、フィルム接着後、
冷却、巻き取った直後出荷が可能であり、製造における
リードタイムを大幅に短縮可能となった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A.ビスフェノールA型エポキシ樹脂
    5〜95重量部 B.フェノールホルムアルデヒド樹脂 アミノ樹脂 フェノールホルムアルデヒド樹脂とアミノ樹脂の混合
    物または マレイン化ポリプロピレン樹脂のいずれか一種 9
    5〜5重量部 からなる接着剤を用い、合成樹脂フィルムをドライラミ
    ネートした樹脂フィルム被覆金属板。
  2. 【請求項2】 合成樹脂フィルムがポリエチレンテレフ
    タレート、ポリアミドまたはポリプロピレンの二軸延伸
    フィルムである請求項1記載の樹脂フィルム被覆金属
    板。
  3. 【請求項3】 A.ビスフェノールA型エポキシ樹脂
    5〜95重量部 B.フェノールホルムアルデヒド樹脂 アミノ樹脂 フェノールホルムアルデヒド樹脂とアミノ樹脂の混合
    物または マレイン化ポリプロピレン樹脂のいずれか一種 9
    5〜5重量部 からなる接着剤を金属板に0.01〜10g/m2 の割
    合で塗布し、50〜200℃で予備乾燥した後ニップ圧
    0.5〜20kgf/cm2 で合成樹脂フィルムと貼り
    合わせし、更に最高温度が該フィルムの融点より20℃
    以上低い温度に予備加熱した後、該フィルムの融点±4
    0℃に加熱されたヒートロールで加圧し、次いで、冷
    却、巻き取ることを特徴とする樹脂フィルム被覆金属板
    の製造方法。
JP5308794A 1994-02-25 1994-02-25 樹脂フィルム被覆金属板の製造方法 Pending JPH07237279A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003519026A (ja) * 1999-12-30 2003-06-17 アクゾ ノベル エヌ.ヴィー. 接着の方法およびそのための装置
JP2013517156A (ja) * 2010-01-21 2013-05-16 エンパイア テクノロジー ディベロップメント エルエルシー 缶コーティング

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003519026A (ja) * 1999-12-30 2003-06-17 アクゾ ノベル エヌ.ヴィー. 接着の方法およびそのための装置
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