JPH09104768A - ラミネ−ト金属缶内貼り用黒色ポリエステルフィルム - Google Patents

ラミネ−ト金属缶内貼り用黒色ポリエステルフィルム

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JPH09104768A
JPH09104768A JP7264063A JP26406395A JPH09104768A JP H09104768 A JPH09104768 A JP H09104768A JP 7264063 A JP7264063 A JP 7264063A JP 26406395 A JP26406395 A JP 26406395A JP H09104768 A JPH09104768 A JP H09104768A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラミネート鋼板の貼り合わせ不良、ピンホー
ル等の検査が簡便に行うことが可能で、製缶された後に
食品や飲料水等が充填され、長期間保存されても内容物
保持性が良好なラミネ−ト金属缶内貼り用フィルムを提
供する。 【解決手段】 二軸配向されたポリエステルフィルムで
あって、一次粒径が15〜100nmのカーボンブラッ
ク粒子を0.01〜15重量%含有することを特徴とす
るラミネート金属缶内貼り用黒色ポリエステルフィル
ム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラミネ−ト金属缶
内貼り用黒色ポリエステルフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、飲料缶用、食缶用等の缶として、
ブリキ、ティンフリースチール、アルミニウム等の金属
板に熱可塑性樹脂フィルムをラミネートした後、このラ
ミネート金属板を加工して缶を製造する方法が行われて
いる。例えば、鋼板にポリエステルフィルムを接着剤を
介して、または加熱した鋼板に直接ポリエステルフィル
ムを圧着する等の方法でラミネート鋼板を作成し、それ
を切断し1個1個の缶胴用ブランク板とする。次に、こ
の板を円筒成型し接着剤等を使ってサイドシーム形成す
る。次いで、フランジング、蓋底シーミング、検缶、パ
レタイジングというような一連の製缶工程が挙げられ
る。これ以外の方法である金属板を塗装して缶を製造す
る方法と比べて、有機溶剤を使用しないため、工程の簡
素化、安全衛生性向上、公害防止等が得られることや、
金属缶内外面の防錆性を得ることができる方法である。
例えば、非晶性もしくは極めて低結晶性のポリエステル
フィルムを用いた例である特開平1−192545号公
報、特開平2−57339号公報等、低配向で熱固定さ
れた二軸配向ポリエチレンテレフテレートフィルムを用
いた例である特開昭64−22530号公報、共重合ポ
リエステルを用いた例である特開平5−339393号
公報が挙げられる。
【0003】しかしながら、これらの方法によって作ら
れた内貼りフィルムを使用したラミネート金属板は、フ
ィルムの透明性のために、鋼板に貼り合わせた後も、ラ
ミネートされているか否か、またはラミネートの状態や
ピンホール等を目視で簡便に検査することは困難であっ
た。ラミネート不良鋼板が製缶後に食品や飲料水などを
充填された際、内容物保持性等で問題となる場合が有
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ラミ
ネート鋼板の貼り合わせ不良、ピンホール等の検査が簡
便に行うことが可能で、製缶された後に食品や飲料水等
が充填され、長期間保存されても内容物保持性が良好な
ラミネ−ト金属缶内貼り用フィルムを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記実情
に鑑みて鋭意検討を重ねた結果、ある特定の粒子を特定
量ポリエステルフィルムに含有させることにより、上記
課題が解決できることを見いだし、本発明を完成するに
至った。
【0006】すなわち、本発明の要旨は、二軸配向され
たポリエステルフィルムであって、一次粒径が15〜1
00nmのカーボンブラック粒子を0.01〜15重量
%含有することを特徴とするラミネート金属缶内貼り用
黒色ポリエステルフィルムに存する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明にいう、ポリエステルフィルムとは、押出
口金から溶融押し出される、いわゆる押出法により、押
し出されたフィルムであって、後に縦方向および横方向
の二軸方向に配向させたフィルムである。本発明におい
て、ポリエステルとは、芳香族ジカルボン酸と脂肪族グ
リコールとを重縮合させて得られる。芳香族ジカルボン
酸としては、テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカル
ボン酸などが挙げられ、脂肪族グリコールとしては、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−シ
クロヘキサンジメタノール等が挙げられる。代表的なポ
リエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート(P
ET)、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキ
シレート(PEN)等が例示される。
【0008】本発明において使用されるポリエステル
は、第三成分を含有した共重合体であってもよい。かか
る共重合ポリエステルのジカルボン酸成分としては、イ
ソフタル酸、フタル酸、テレフタル酸、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、および、
オキシカルボン酸(例えば、P−オキシ安息香酸など)
の一種または、二種以上が挙げられ、グリコール成分と
して、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ブタンジオール、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール、ネオペンチルグリコール等の一
種または二種以上が挙げられる。本発明において、二軸
配向されたポリエステルフィルムに含有されるカーボン
ブラック粒子としては、チャネルブラック、サーマルブ
ラック、ファーネスブラック等を挙げることができ、カ
ーボンブラック粒子の一次粒径は、15〜100nm、
好ましくは20〜70nm、さらに好ましくは20〜5
0nmである。カーボンブラック粒子の一次粒径が15
nm未満の場合には、粒子が凝集しやすくなるため、押
出機でのフィルターライフが短くなり、生産性が悪化す
るので好ましくない。また、カーボンブラック粒子の一
次粒径が100nmを超える場合には、フィルム表面の
粗面化の程度が大きくなり、接着剤を介して、または加
熱した鋼板に直接ポリエステルフィルムを圧着する等の
方法により、ラミネート鋼板を作成した時の鋼板とフィ
ルムとの接着性が低下するので好ましくない。
【0009】本発明でポリエステルに粒子を配合する方
法としては、特に限定されるものではなく、公知の方法
を採用し得る。例えば、ポリエステルを製造する任意の
段階において添加することができるが、好ましくはエス
テル化の段階、もしくはエステル交換反応終了後重縮合
反応開始前の段階でエチレングリコール等に分散させた
スラリーとして添加し重縮合反応を進めてもよい。また
ベント付き混練押出機を用いエチレングリコールまたは
水などに分散させた粒子のスラリーとポリエステル原料
とをブレンドする方法、または、混練押出機を用い、乾
燥させた粒子とポリエステル原料とをブレンドする方法
などによって行われる。本発明において、二軸配向され
たポリエステルフィルムに含有されるカーボンブラック
粒子の含有量は、0.01〜15重量%好ましくは、
0.05〜7.5重量%、さらに好ましくは0.1〜5
重量%が好ましい。粒子の含有量が0.01重量%未満
では、フィルムの滑り性が悪く、フィルムの巻き取りや
ラミネート鋼板を作成する時、作業性が悪く好ましくな
い。また粒子の含有量が15重量%を超える場合には、
識別のために必要な黒色の具合が飽和し、不経済である
のに加えて、表面粗度が大きくなるため、鋼板に接着剤
を介して、または加熱した鋼板に直接ポリエステルフィ
ルムを圧着する等の方法でラミネート鋼板を作成する
際、鋼板と該ポリエステルフィルムとの接着性が悪化す
るので好ましくない。
【0010】本発明のポリエステルフィルムは、フィル
ムとして製膜できる厚さであればよく、例えば3〜10
0μm、好ましくは5〜50μm、さらに好ましくは8
〜25μm厚みのフィルムとした場合、優れた効果を発
揮する。次に本発明の中の二軸延伸ポリエステルフィル
ムの製造方法について具体的に説明するが、本発明のフ
ィルムは以下の製造例に何ら限定されるものではない。
本発明においては、先に述べたポリエステル原料を使用
し、押出機を用い、ポリエステルを口金から溶融押出
し、冷却ロールで冷却固化して未延伸シートを得る方法
が好ましい。この場合、シートの平面性を向上させるた
め、シートと回転冷却ドラムとの密着性を高めることが
好ましく、静電印加密着法および/または液体塗布密着
法が好ましく採用される。
【0011】次いで、得られた未延伸フィルムは二軸方
向に延伸して二軸配向される。すなわち、まず、前記の
未延伸シートを一方向にロールまたはテンター方式の延
伸機により延伸する。延伸温度は、通常70〜120
℃、好ましくは80〜110℃であり、延伸倍率は、通
常2.5〜7倍、好ましくは3.0〜6倍である。次い
で、一段目の延伸方向と直交する方向に延伸を行う。延
伸温度は、通常70〜120℃、好ましくは80〜11
5℃であり、延伸倍率は、通常3.0〜7倍、好ましく
は3.5〜6倍である。そして、引き続き、170〜2
50℃の温度で緊張下または30%以内の弛緩下で熱処
理を行い、二軸配向フィルムを得る。延伸工程中にフィ
ルム表面を処理する、いわゆるインラインコーティング
を施すことができる。それは以下に限定されるものでは
ないが、特に1段目の延伸が終了して、2段目の延伸前
に、帯電防止性、滑り性、接着性等の改良、2次加工性
改良等の目的で、水溶性、水系エマルジョン、水系スラ
リー等の該コーティング処理を施すことができる。
【0012】上記の延伸においては、一方向の延伸を2
段階以上で行う方法を用いることもできる。その場合、
最終的に二方向の延伸倍率がそれぞれ上記範囲となるよ
うに行うのが好ましい。また、前記の未延伸シートを面
積倍率が10〜40倍になるように同時二軸延伸を行う
ことも可能である。さらに、必要に応じて熱処理を行う
前または後に再度縦および/または横方向に延伸しても
よい。本発明において、二軸配向されたポリエステルフ
ィルムの片面に熱硬化型樹脂系接着剤が塗布されている
ことが好ましい。熱硬化型樹脂系接着剤としては、特に
限定される訳ではないが、数平均分子量5000〜20
000のエポキシ樹脂と酸無水物系硬化剤とを70/3
0〜99/1の重量比で含む樹脂からなる接着剤、また
はポリエステル樹脂とアミノプラスト樹脂とを70/3
0〜90/10の重量比で含む樹脂からなる接着剤から
選ばれたものが挙げられる。接着剤を形成するエポキシ
樹脂としては、ビスフェノールとエピクロルヒドリンと
の反応により得られるビスフェノール型エポキシ樹脂で
あることが好ましい。酸無水物系硬化剤としては、無水
トリメリット酸、グリセロールトリストリメリテート無
水物、無水トリメリット酸誘導体からなる無水トリメリ
ット酸系硬化剤から選ばれたものが好ましい。また酸無
水物系硬化剤以外にフェノール樹脂等の他の硬化剤を含
んでいてもよい。
【0013】ポリエステル樹脂とアミノプラスト樹脂と
からなる接着剤におけるポリエステル樹脂としては、公
知のポリエステル樹脂を単独で用いてもよく、エポキシ
樹脂等で変性したエポキシ樹脂変性ポリエステル樹脂を
用いてもよい。アミノプラスト樹脂としては、メラミン
樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等を用いることができる。
本発明において、接着剤をポリエステルフィルムに塗布
する方法としては、特に限定されるものではないが、エ
アードクターコート法、フレキシブルブレードコート
法、ロッドコート法、フローティングナイフコート法、
ナイフオーバーブランケットコート法、ナイフオーバー
ロールコート法、スクイズコート法、含浸コート法、リ
バースロールコート法、トランスファーロールコート
法、グラビアコート法、キスロールコート法、ビードコ
ート法、キャストコート法、スプレイコート法、カーテ
ンコート法、ファウンテンコート法、カレンダーコート
法等の公知の方法により塗布することができる。接着剤
の塗布厚みとしては、乾燥後で、通常0.3〜30μ
m、好ましくは0.6〜20μm、さらに好ましくは、
1〜10μmの範囲となるよう、MEK、トルエン、酢
酸エチル、キシレン、ブチルセルソルブ等の溶剤の1種
または2種以上を混合して接着剤を希釈し塗布する。接
着剤の塗布厚みが0.3μm未満では、鋼板に貼り合わ
せた時の接着力が低くなる傾向があり、30μmを超え
る場合には、溶剤の乾燥が不十分なることがある。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。なお、実施例および比
較例中「部」とあるのは「重量部」を示す。また、本発
明で用いた測定法は次のとおりである。 (1)粒子の一次粒径 試料フィルム小片をエポキシ樹脂にて固定成型した後、
ミクロトームで切断し、フィルムの断面を透過型電子顕
微鏡にて観察した。フィルム断面中に観察される粒子の
最大径(a)とそれと直交する径(b)とを計測し、次
式から1個の粒子の一次粒径を求め、500個の粒子に
ついて測定し、その相加平均を粒子の一次粒径とした。
【数1】一個の粒子の一次粒径=(a+b)/2
【0015】(2)ラミネート鋼板の識別性 鋼板に接着剤を介して試料フィルムを貼り合わせ、ラミ
ネート鋼板を作成した。鋼板50枚とフィルムを貼り合
わせていない鋼板を50枚、計100枚をランダムに目
視で5秒以内に判断し、その正解数をもってラミネート
鋼板の識別性とした。 (3)内容物保持性 300ml三角フラスコにミネラルウォーター250m
lと80平方センチメートルの試料フィルムを入れ、4
0度Cで90日間保存した後、味覚の官能検査を行っ
た。官能検査の結果を下記のように分類した。 ○:味覚に変化なし ×:味覚に変化有り
【0016】〈ポリエステルの製造〉 製造例1(ポリエステルA) ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール
60部および酢酸マグネシウム・4水塩0.09部を反
応器にとり、加熱昇温するとともにメタノールを留去
し、エステル交換反応を行い、反応開始から4時間を要
して230℃に昇温し、実質的にエステル交換反応を終
了した。次いで、一次粒径35nmの湿式法シリカ粒子
を0.1部含有するエチレングリコールスラリーを反応
系に添加し、さらにエチルアシッドフォスフェート0.
04部、酸化ゲルマニウム0.01部を添加した後10
0分で温度を280℃、圧力を15mmHgとし、以後
も徐々に圧力を減じ、最終的に0.3mmHgとした。
4時間後、系内を常圧に戻し、ポリエステルAを得た。
ポリエステルAの湿式法シリカ粒子の含有量は0.1重
量%であった。
【0017】製造例2(ポリエステルB) 製造例1において、一次粒径35nmの湿式法シリカ粒
子を0.1部含有するエチレングリコールスラリーを反
応系に添加しない以外は、製造例1と同様にして、ポリ
エステルBを得た。 製造例3(ポリエステルC) 製造例1において、一次粒径35nmの湿式法シリカ粒
子を0.1部含有するエチレングリコールスラリーの代
わりに一次粒径20nmの微細アルミナ粒子を0.5部
含有するエチレングリコールスラリーとする以外は、製
造例1と同様にして、ポリエステルCを得た。ポリエス
テルCの微細アルミナ粒子の含有量は、0.5重量%で
あった。 製造例4(ポリエステルD) 製造例2において製造したポリエステルBを98.6部
と、一次粒径13nmのカーボンブラック粒子1.4部
とをドライブレンドし、二軸混練押出機を用いて押出
し、ポリエステルDを得た。
【0018】製造例5(ポリエステルE) 製造例2において製造したポリエステルBを98.6部
と、一次粒径20nmのカーボンブラック粒子1.4部
とをドライブレンドし、二軸混練押出機を用いて押出
し、ポリエステルEを得た。 製造例6(ポリエステルF) 製造例2において製造したポリエステルBを99.3部
と、一次粒径20nmのカーボンブラック粒子0.7部
とをドライブレンドし、二軸混練押出機を用いて押出
し、ポリエステルFを得た。 製造例7(ポリエステルG) 製造例2において製造したポリエステルBを92.5部
と、一次粒径20nmのカーボンブラック粒子7.5部
とをドライブレンドし、二軸混練押出機を用いて押出
し、ポリエステルGを得た。
【0019】製造例8(ポリエステルH) 製造例2において製造したポリエステルBを98.6部
と、一次粒径24nmのカーボンブラック粒子1.4部
とをドライブレンドし、二軸混練押出機を用いて押出
し、ポリエステルHを得た。 製造例9(ポリエステルI) 製造例2において、製造したポリエステルBを98.6
部と一次粒径40mμmのカーボンブラック粒子1.4
部とをドライブレンドし、二軸混練押出機を用いて押出
し、ポリエステルIを得た。 製造例10(ポリエステルJ) 製造例2において製造したポリエステルB99部と、製
造例6で製造したポリエステルF1部とをドライブレン
ドし、ポリエステルJを得た。 製造例11(ポリエステルK) 製造例2で製造したポリエステルB80部と、一次粒径
20nmのカーボンブラック粒子20部とをドライブレ
ンドし、二軸混練押出機を用いて押し出し、ポリエステ
ルKを得た。 製造例12(ポリエステルL) 製造例2で製造したポリエステルB98.6部と、一次
粒径150nmのカーボンブラック粒子1.4部とをド
ライブレンドし、二軸押出混練押出機を用いて押し出
し、ポリエステルLを得た。
【0020】実施例1 ポリエステルEを180℃で4時間不活性ガス雰囲気中
で乾燥し、溶融押出機により290℃で溶融押出し、静
電印加密着法を用いて表面温度を40℃に設定した冷却
ロール上で冷却固化して未延伸シートを得た。得られた
シートを85℃で3.5倍縦方向に延伸した。次いで、
フィルムをテンターに導き100℃で3.7倍横方向に
延伸した後、230℃にて熱固定を行い、厚さが12μ
mのフィルムを得た。得られたフィルムに、平均分子量
10000のビスフェノール型エポキシ樹脂80部と、
酸無水物系硬化剤の無水トリメリット酸20部とからな
る熱硬化型樹脂系接着剤を乾燥後1μm厚みとなるよう
に溶媒で希釈して塗布し、熱硬化型樹脂系接着剤コーテ
ィングフィルムを得た。 実施例2 実施例1と同様の方法により、ポリエステルFを用いて
コーティングフィルムを得た。
【0021】実施例3 実施例1と同様の方法により、ポリエステルGを用いて
コーティングフィルムを得た。 実施例4 実施例1と同様の方法により、ポリエステルHを用いて
コーティングフィルムを得た。 実施例5 実施例1と同様の方法により、ポリエステルIを用いて
コーティングフィルムを得た。
【0022】比較例1 実施例1と同様の方法により、ポリエステルAを用いて
コーティングフィルムを得た。 比較例2 実施例1と同様の方法により、ポリエステルCを用いて
コーティングフィルムを得た。 比較例3 実施例1と同様の方法により、ポリエステルDを用いて
押出を行ったところ、フィルターの圧力が上昇し、押出
不能となった。
【0023】比較例4 実施例1と同様の方法によりポリエステルJを用いて製
膜を行ったところ、ワインダーでの巻き取り性が悪く、
フィルムにしわが入り、実用に供することができなかっ
た。 比較例5〜6 実施例1と同様の方法によりポリエステルK(比較例
5)およびポリエステルL(比較例6)を用いてそれぞ
れコーティングフィルムを得た。得られたコーティング
フィルムと鋼板とを加熱圧着させたが、指で簡単に剥離
し、実用に供することができなかった。
【0024】以上、得られた結果をまとめて下記表1お
よび2に示す。
【表1】 表1中、CBとあるのはカーボンブラックを意味する。
【0025】
【表2】
【0026】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、ラミネー
ト金属缶の缶胴用鋼板にポリエステルフィルムを貼り合
わせて使用された際、鋼板に貼り合わせたか否かの確認
が容易なことやラミネート鋼板の貼り合わせ不良、ピン
ホール等の検査が簡便に行うことが可能で、製缶された
後に食品や飲料水等が充填され、長期間保存されても内
容物保持性が良好であることから、食缶、飲料缶等の分
野に適用することができ、その工業的価値は高い。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年1月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。なお、実施例および比
較例中「部」とあるのは「重量部」を示す。また、本発
明で用いた測定法は次のとおりである。 (1)粒子の一次粒径 試料フィルム小片をエポキシ樹脂にて固定成型した後、
ミクロトームで切断し、フィルムの断面を透過型電子顕
微鏡にて観察した。フィルム断面中に観察される粒子の
最大径(a)とそれと直交する最大径(b)とを計測
し、次式から1個の粒子の一次粒径を求め、500個の
粒子について測定し、その相加平均を粒子の一次粒径と
した。
【数1】一個の粒子の一次粒径=(a+b)/2
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/36 B32B 27/36 C08K 3/04 C08K 3/04 C08L 67/02 KJQ C08L 67/02 KJQ C09C 1/48 C09C 1/48 // B29K 67:00 105:16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二軸配向されたポリエステルフィルムで
    あって、一次粒径が15〜100nmのカーボンブラッ
    ク粒子を0.01〜15重量%含有することを特徴とす
    るラミネート金属缶内貼り用黒色ポリエステルフィル
    ム。
  2. 【請求項2】 ポリエステルフィルムの片面に熱硬化型
    樹脂系接着剤が塗布されていることを特徴とする請求項
    1記載のラミネ−ト金属缶内貼り用黒色ポリエステルフ
    ィルム。
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