JPS6120736A - 樹脂被覆鋼板 - Google Patents

樹脂被覆鋼板

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JPS6120736A
JPS6120736A JP14151784A JP14151784A JPS6120736A JP S6120736 A JPS6120736 A JP S6120736A JP 14151784 A JP14151784 A JP 14151784A JP 14151784 A JP14151784 A JP 14151784A JP S6120736 A JPS6120736 A JP S6120736A
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pet
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乾 恒夫
厚夫 田中
英 哲広
久保田 治則
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Toyo Kohan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、樹脂被覆鋼板(−関するものであり、更(=
詳しくは、片面にエポキシ系樹脂層を有した二軸延伸ポ
リエチレンテレフタレート樹脂(以下PET−BOとよ
ぶ)フィルムを220〜2600Cに加熱された電解ク
ロム酸処理鋼板の片面あるいは両面(ニラミネートして
なる樹脂被覆鋼板に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、製缶工業においては、ふりき、電解クロム酸処理
鋼板、アルミニウムなどの金属板(−一回あるいは複数
回にわたって塗装が行われてきた。
このように複数回の塗装を施すことは、焼付工程が煩雑
であるばかりではなく、多大な焼付時間を必要としてい
た。また、塗膜形成時に多量の溶剤成分を排出するため
、公害面からも排出溶剤を特別の焼却炉に導き焼却しな
ければならないという欠点を有していた。これらの欠点
を解決するために熱可塑性樹脂フィルムを金属板に積層
しようとした試みがなされていた。−例としては、ポリ
オレフィンフィルムを金属板(=積層したもの(特開昭
53−141786 L共重合ポリエステル樹脂フィル
ムを金属板に積層したもの(特公昭57−23584)
あるいは、ポリエステルフィルムを接着剤を用いて金属
板に積層したもの(特開昭58−39448)などがあ
る。
〔発明が解決しようとした問題点〕
しかし、ポリオレフィンフィルムラミ鋼板は、耐食性、
耐熱性に関して満足のいくものではなく、共重合ポリエ
ステルラミ鋼板は、コストが高く実用性(=欠ける大小
を有していた。また、ポリエステルフィルムと金属板の
界面に、金属粉末等を含有した接着剤層を有したポリエ
ステルフィルムラミ鋼板は、初期密着性は確保できるも
ののレトルト殺菌のような高温熱水処理を施すと、接着
力の低下がみられること、あるいは金属粉末等を含有し
ているため、接着剤の薄膜塗布性(=欠けるなどの欠点
を有していた。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上記の問題点を解決すべく種々検討を重ねた
結果、電解クロム酸処理鋼板の片面あるいは両面に、該
鋼板と相接する面に特定のエポキシ樹脂を主成分とした
樹脂層を有したPET−BOフィルムを連続的(=かつ
高速にラミネートすることを特徴としたものである。本
発明の方法で得られたポリエステル樹脂被覆鋼板は、加
工密着性。
加工耐食性に優れるばかりではなく、レトルト処理のよ
うな熱水処理を施しても密着性が低下しない画期的なも
のである。以下、本発明の内容について詳細に説明する
。まず、PET−B、Oフィルムとしてはポリエチレン
グリコールとテレフタール酸の重縮合物であって、公知
の押し出し機より押し出し加工後フィルム成形され、そ
の後縦、横二軸方向に延伸されたものであって、フィル
ム厚みとしては、特(−制限するものではないが5〜5
0μmが好ましい。厚みが5μm以下の場合は、ラミネ
ート作業性が著しく低下するととも(=、充分な加工耐
食性が得られない。一方、50戸以上となった場合は、
製缶分野で広く用いられているエポキシフェノール系塗
料およびポリエチレン、ポリプロピレンフィルムと比較
した時、経済的でない。
つぎ(−1PET−BOフィルムに塗布されるエポキシ
樹脂としては、エポキシ当量400〜4,000のエポ
キシ樹脂が好ましく、その硬化剤としてはフェノール系
、−ユリヤ系、アミド系、エステル系。
アクリル系、ウレタン系の1種以上が好ましい。
硬化剤量は、硬化剤の種類により異なり一義的に決定で
きないが一般的にエポキシ樹脂固形分100部に対して
5〜100部添加すればよい。ここでエポキシ樹脂のエ
ポキシ当量を400〜4,000に規定したのは、エポ
キシ樹脂の粘着性を防止するためと、硬化後のエポキシ
樹脂の加工性を良好にするためである。
エポキシ当量が400S/J、下のエポキシ樹脂を用い
た場合、溶液状態でPET−BOフィルムに連続的に塗
布し、ドライヤーオーブンで充分に溶剤を蒸発せしめた
後でも、エポキシ樹脂が粘着性を示すため、フィルム巻
き取り作業は可能であっても、巻きほどく作業は全く不
可能となり実用には供し得ない。一方、エポキシ当量が
4.000124上のエポキシ樹脂を用いた場合は、硬
化剤との硬化反応後のPET−BOフィルムおよび電解
クロム酸処理鋼板への密着性が低下する傾向にあるので
好ましくない。
つぎに、エポキシ樹脂およびその硬化剤からなる塗布厚
みは、特に重要で乾燥重量として0.1〜5、OV−が
好ましく、さら(=は、0.5〜2. Oシーが好まし
い。ここで塗布重量が0.1 g/m’J2L下になっ
た場合は、PET−BOフィルムへの蓮続塗布性に難点
が生じ均一塗布が困難となる。一方、塗布重量がs、 
o gyrr1以上になった場合は、後述の電解クロム
酸処理鋼板とPET−BOフィルムとを加熱一体化させ
た後、深絞り加工等の苛酷な加工を施すと密着力は低下
する傾向(−ある。また、PET−BOフィルムへの塗
布後、ドライヤーオーブン(=おける溶剤離脱性も低下
し作業性が著しく低下する。
つぎに、PET−BOフィルム(=エポキシ樹脂および
その硬化剤からなる組成物を溶液状態で塗布後、ドライ
ヤーオーブンで乾燥させる工程も重要で、乾燥温度が6
0〜150℃内であることが好ましい。乾燥温度が60
℃以下になった場合は溶剤離脱性が著しく低下し作業性
が大幅(=低下する。一方、乾燥温度が150℃以上に
なった場合は、エポキシ樹脂とその硬化剤の反応が乾燥
工程中に著しく進み、その結果、後述の電解クロム酸処
理鋼板への密着性が著しく低下してくる。
エポキシ樹脂およびその硬化剤をPET−B・Oフィル
ムに塗布する場合の稀釈溶剤としては、特に制限するも
のではないが、ドライヤーオーブンでの乾燥性を考慮し
た場合、低沸点溶剤の方が好ましい。
エポキシ樹脂およびその硬化剤からなる組成物をPET
−BOフィルムへ塗布する工程は、上述の内容で満足し
得るものであるが、本目的(=差支えない範囲で組成物
に美観性を向上させるため(=染料などの着色剤を添加
配合してもよい。
上述のエポキシ樹脂およびその硬化剤からなる組成物は
、PET’−BOフィルム(=連続的に乾燥重量が0.
1〜5.0 g/m2の範囲内に車布することは可能で
あるが、該塗布物を連続的に帯状鋼板(−塗布すること
は、非常な制約をうけ事実上困難である。
その理由としては、PET−BOフィルム(−比べて鋼
板の形状が平坦性(=欠は本発明のような薄膜塗布性が
著しく低下するためである。また、プラスチックフィル
ムのコーターに比べ、鋼板用コーターは設備費が嵩むな
ど種々の欠点を有している。
つぎ(=、ラミネートされる鋼板としては、電解クロム
酸処理鋼板が前述のエポキシ系組成物に対して優れた密
着力を示す。電解クロム酸処理鋼板としては、金属クロ
ムが30〜200mg//rr+2、より好ましくは7
0〜150 mg/mでありクロム水和酸化物がクロム
として3〜5 Q mg/fn”、より好ましくは8〜
20mg/fr12である電解クロム酸処理鋼板が加工
密着性に対して良好な性質を示す。金属クロム量が3 
Q mg/fn”以下となった場合は、該エポキシ組成
物に対して初期密着は確保できるが、レトルト処理のよ
うな熱水処理を施すと、エポキシ樹脂と電解クロム酸処
理鋼板との剥離が生じやすくなる。また、耐食性も不充
分となり、PET−BOフィルムをラミネートした場合
でも、塗膜上腐食が生じやすくなる。
一方永和酸化物クロムが3mg//f112以下となっ
た場合は、金属クロムの場合と同様にレトルト処理のよ
うな熱水処理を施した場合、PET−BOフィルムが容
易に剥離するようになる。
一方、金属クロムが200mg//fT12以上になっ
た場合、経済性が大きく低下し、また、水和クロム酸化
物の量がクロムとして50mg、//m2以上になった
場合は、深絞り加工し、レトルト処理のような熱水処理
を施すとPET−BOフィルムが剥離しやすくなる。
つぎに、片面にエポキシ“樹脂を塗布したPET−BO
フィルムを電解クロム酸処理鋼板にラミネートする工程
(=おいては、220〜260℃、より好ましくは23
0〜255℃に加熱された電解クロム酸処理鋼板の片面
もしくは両面にエポキシ樹脂を塗布した面が電解クロム
酸処理鋼板面(=相接するようにラミネートする。・ラ
ミネート後は、急冷あるいは徐冷いずれのプaセスを経
ても差し支えない。本発明の特徴の1つとして、ラミネ
ート時に瞬時に密着力が出現し、一般に実施されている
ラミネート後の再加熱などの熱活性化処理を必要としな
い点があげられる。当然ラミネート後の再加熱処理を施
しても差し支えないことはいう迄もない。ここでラミネ
ート温度が2208C以下になった場合は、ラミネート
後の密着力は殆んどなく、実用には供し得ない。一方、
ラミネート温度が260℃以上になった場合、PET−
BOフィルムの融点以上となり、PET−BOフィルム
の配向結晶がくずれ、加工密着性、加工耐食性が低下す
る。
電解クロム酸処理鋼板を220〜260℃1好ましくは
230〜255℃の範囲内に加熱する方法としては、公
知の熱風伝熱方式、抵抗加熱方式誘導加熱方式、ヒータ
ーロール伝熱方式などがあげられ、特に制限するもので
はないが、設備費。
設備の簡素化を考慮した場合、ヒーターロール伝熱方式
が好ましい。
〔実施例〕
以下、実施例にで詳細(=説明する。
実施例1 板厚0.21m+nの冷延鋼板を70 g/lの水酸化
ナトリウム溶液中で電解脱脂し、100 g/lの硫酸
溶液で酸洗し水洗した後、無水クロム酸60 g/Jソ
ツ化ナトリクム3 g/lの溶液中で、電流密度・20
A/dm2、電解液温度50℃の条件下で陰極電解処理
を施し、ただちに80℃の温水を用いて湯洗し乾燥した
。得られた電解クロム酸処理鋼板の金属クロム量は12
0 mg/m”で、水和酸化クロム量はクロムとして1
0mg/rr12であった。
このように処理された電解クロム酸処理鋼板(一つぎ(
=示す条件で処理されたPET−BOフィルムを、つぎ
に示す条件で連続的に両面にラミネートした。
PET−BOフィルム      16P1エポキシ系
樹脂乾燥塗布量    1.0 g/m”エポキシ系樹
脂の乾燥温度    120℃鋼板の加熱方法    
  ヒーターロール方式ラミネート直前の鋼板温度  
  245℃ラミネート緩の冷却方法     徐冷得
られたラミネート鋼板を缶蓋2缶胴寸法の所定寸法に裁
断後、公知の製缶方法により缶蓋および継目なし絞り缶
を得た。成型した絞り缶に市販のツナトレシングの内容
品をリパツクし、缶蓋を二重巻締し、120℃で90分
加熱殺菌後、50℃で6ケ月の実缶貯蔵テストを行った
。実缶テスト後、開缶し缶内面の腐食状態、PET−B
Oフィルムの密着力を調査したが全く異常は認められな
かった。また、50′cで相対湿度85%の雰囲気下で
6ケ月貯蔵テストを行い、缶蓋の二重巻締近傍の糸状錆
、あるいは黒錆を調査したが全く異常は認められなかっ
た。
比較例1 実施例1と同様のPET−BOフィルムを用いて、エポ
キシ当量310〜340のエポキシ樹脂とパラクレゾー
ル系レゾールを実施例1と同様の配合で、乾燥厚み1g
/m2の塗布量で12o°cのドライヤーオーブンで乾
燥させ、連続的に巻き取った。つぎに、実施例1と同様
の処理方法で連続的に電解クロム酸処理鋼板(ニラミイ
・−トしようとしたが、PET−BOフィルムのブロッ
キングがひどく全くラミネートできなかった。
実施例2 板厚0..21.の冷延鋼板を70 g/lの水酸化ナ
トリウム溶液中で電解脱脂し、100 g/lの硫酸溶
液で酸洗し水洗した後、無水クロム酸8.og/l。
硫酸o、 s g/l 、ケイフッ化ソーダ1g74の
混液中で、電流密度20 A/d、m2、電解液温度5
o°cの条件下で陰極電解処理を施し、ただちに80′
cの温水を用いて湯洗し乾燥した。得られた電解クロム
酸処理鋼板の金属クロム量は160 mg/m2で、水
和酸化物クロム量はクロムとして22 mg/m2であ
った。
このように処理された電解クロム酸処理鋼板につぎの条
件で処理されたPET−BOフィルムをつぎに示す条件
で連続的に両面にラミネートした。
PET−BOフィルム      12μmエポキシ系
樹脂乾燥塗布量    0.3g/m2エポキシ系樹脂
蔽燥温度     1oo°c鋼板の加熱方法    
  ヒーターロール方・式ラミネート直前の鋼板温度 
   2400cラミネート後の冷却方法     徐
冷得られたラミネート鋼板な缶蓋2缶胴寸法の所定寸法
に裁断後、公知の製缶方法により缶蓋および継目なし絞
り缶を得た。成型した絞り缶に市販のまぐろ油漬の内容
品をリパツクし、缶蓋な二重巻締し、120℃で90分
加熱殺菌後、50℃で6ケ月の実缶貯蔵テストを行った
。実験テスト後開缶し、内容品のフレーバーおよび缶内
面の腐食状態、PET−BOフィルムの密着力を調査し
たが全く異常は認められなかった。また、20℃で相対
湿度90%の雰囲気下で6ケ月貯蔵テストを行い、缶蓋
の二重巻締近傍の糸状錆あるいは黒錆を調査したが全く
異常は認められなかった。
比較例2 実施例2と同様の電解クロム酸処理鋼板およびラミネー
ト方法を用いて、PET−BOフィルムに、実施例2に
示したエポキシ系樹脂なO,O”2 g/m2塗布した
PET−BOフィルムを電解クロム酸処理鋼板にラミネ
ートした。
得られたラミネート鋼板を実施例2と同様のプロセスで
、実缶テスト、貯蔵テストを行った。実缶テスト後、開
缶し缶内面の腐食状態、”札、 P E T−BOフィ
ルムの密着力を調査したところ、絞り缶の底部近傍でT
’ET−BOフィルムの部分的剥離が生じており、その
剥離部にまぐろ油漬の内容品が濃縮し電解クロム酸処理
鋼板が黒変していた。
実施例3 板厚0.21wnの冷延鋼板を70 g/lの水酸化ナ
トリウム溶液中で電解脱脂し、1o o g/lの硫酸
溶液で酸洗し水洗した後、無水クロム酸60 g/l:
 。
フッ化ナトリウム3 g/lの溶液中で、電流密度15
A/dm2.電解液温度50℃の条件下で陰極電解処理
を施し、ただちに80℃の温水を用いて湯洗し乾燥した
。得られた電解クロム酸処理鋼板の金属クロム量は40
 mg/in2で、水和酸化クロム量はクロムとして5
 mg/m2であった。
このように処理された電解クロム酸処理鋼板につぎ(−
示す条件で処理されたPET−BOフィルムを、つぎに
示す条件で連続的に両面にラミネごトした。
PET−BOフィルム      12μmエポキシ系
樹脂乾燥塗布量    1.5g/m2(イエロー系分
散染料    10部)エポキシ系樹脂乾燥温度   
  120℃鋼板の加熱方法      ヒーターロー
ル方式ラミネート直前の鋼板温度    250℃ラミ
ネート後の冷却方法 5秒後C二100℃以下に急冷得 られたラミネート鋼板を缶蓋2缶胴寸法の所定寸法に裁
断後、公知の製缶方法により缶蓋および継目なし絞り缶
を得た。成型した絞り缶(−1%Na(J’および1%
クエン酸の混液を充填し、缶蓋を二重巻締した後、50
℃で6ケ月貯蔵テストを行った。実験テスト後、開缶し
缶内面の腐食状態PET−BOフィルムの密着力を調査
したが全く異常は認められなかった。また、内容液をサ
ンプリングし原子吸光分析で鉄溶出量を調査したが、検
出限界以下であった。
比較例3 金属クロム量がl 5 mg/m2. クロム水和酸化
物のクロムとしての量が53 mg/m2の電解クロム
酸処理鋼板を用いて、実施例3と同様のPET−BOフ
ィル□ムおよびラミネート条件でラミネート鋼板を得た
実施例3と同様の缶体および内容物で506Cで6ケ月
の貯蔵テストを行った。実缶テスト後、開缶し缶内面の
腐食状態を調査したところ、缶蓋内面の二重巻線部近辺
の加工部が著しく黒変しており、PET−BOフィルム
の大幅剥離現象が認められた。また、内容品の鉄溶出量
を原子吸光分析で調査したところ、12.5 ppmの
鉄溶出量が認められ、内溶液も僅か黄味をおびていた。
実施例4 板厚0.21mmの冷延鋼板を70 g/lの水酸化ナ
トリウム溶液中で電解脱脂し、100 g/lの硫酸溶
液で酸洗し水洗した後、無水クロム酸100 g/12
硫酸2 g/lの溶液中で、電流密度20 A/dm2
.・電解液温度50℃の条件下で陰・極電解処理を施し
、ただちに80℃の温水を用いて湯洗し乾燥した。
得られた電解クロム酸処理鋼板の金属クロム量は5 Q
 mg/rn2で、水和酸化クロムはクロムとして8m
g/m”であった。
このように処理された電解クロム酸処理鋼板につぎに示
す条件で処理されたPET−BOフィルムを、つぎに示
す条件で連続的に両面にラミネートした。
PET−BOフィルム      25μmエポキシ系
樹脂乾燥塗布量    2.0 g/fn2エポキシ系
樹脂乾燥温度     100℃鋼板の加熱方法   
    誘導加熱方式ラミネート直前の鋼板温度   
 255℃ラミネート後の冷却方法 −5秒後(=100℃以下に急冷 得られたラミネート鋼板を缶蓋2缶胴寸法の所定寸法に
裁断後、公知の製缶方法により缶蓋および継目なし絞り
缶を得た。成型した絞り缶に市販のツナ水煮を充填し、
120℃で90分加熱殺菌処理を施した後、缶蓋な二重
巻締し、50℃で6ケ月貯蔵テストを行らた。実缶テス
ト後、開缶し缶内面の腐食状態、PET−BOフィルム
の密着力を調査したが全く異常は認められなかった。
比較例4 実施例4と同様の電解クロム酸処理鋼板およびPET−
BOフィルム、エポキシ系樹脂を用いて210℃でラミ
ネートした。得られたラミネート鋼板な缶蓋2缶胴寸法
の所定寸法に裁断後、絞り加工を施すとPET−BOフ
ィルムが大幅に剥離し実用には供し得ないものであった
〔発明の効果〕
かくして得られた片面あるいは両面にPET−BOフィ
ルムをラミネートした電解クロム酸処理鋼板は、加工耐
食性に優れているため、缶蓋、絞り缶、2回絞り缶など
の厳しい加工耐食性が要求される分野にも容易(=適用
することができる。・さら(=、ポリエステル系共重合
樹脂な缶胴継目用接着剤として応用することにより、接
着缶用胴材(:も適用できるものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの
    片面に、エポキシ当量400〜4,000のエポキシ樹
    脂を主成分とし、その硬化剤であるフェノール系、ユリ
    ヤ系、アミド系、エステル系、アクリル系、ウレタン系
    の1種以上を含有してなる組成物を塗布した該フィルム
    を、金属クロム、クロム水和酸化物を有する電解クロム
    酸処理鋼板に積層するに際し、組成物塗布面が電解クロ
    ム酸処理鋼板に相接するように積層してなる樹脂被覆鋼
    板。
  2. (2)金属クロムが30〜200mg/m^2、クロム
    水和酸化物がクロムとして3〜50mg/m^2を有し
    た電解クロム酸処理鋼板からなる特許請求の範囲第1項
    記載の樹脂被覆鋼板。
  3. (3)エポキシ樹脂およびその硬化剤からなる組成物の
    塗布量が、乾燥重量で0.1〜5.0g/m^2である
    特許請求の範囲第1項記載の樹脂被覆鋼板。
  4. (4)二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの
    組成物塗布面を、220〜260℃に加熱された電解ク
    ロム酸処理鋼板の片面あるいは両面に積層することを特
    徴とした特許請求の範囲第1項記載の樹脂被覆鋼板。
JP14151784A 1984-07-10 1984-07-10 樹脂被覆鋼板 Granted JPS6120736A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3934904A1 (de) * 1988-03-31 1991-05-02 Toyo Kohan Co Ltd Mit einem copolyesterharzfilm laminierte metallbleche und verfahren zu ihrer herstellung
JPH09104768A (ja) * 1995-10-12 1997-04-22 Diafoil Co Ltd ラミネ−ト金属缶内貼り用黒色ポリエステルフィルム

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