JPS63139786A - 通電感熱転写記録リボン用ポリエステルフイルム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ルフイルムに関する。さらに詳しくは、本発明は、伺電
圧で通電することによりリボン自体で内部発生した熱で
感熱転写層を転写して記録するためのポリエステルフィ
ルムに関する。

〔従来技術と発明が解決しようとする問題点〕近年情報
が著しく豊富となりその情報の迅速な伝達、記録等の必
要性が高まυ、情報処理システム、情報伝達システム及
び情報記録システム等の情報管理システムに関し、洩々
の開発がなされているが、これらの要真青に答えるべく
プリンター分野において、これオでの加熱ヘッドを用い
る通常の感熱転写プリンターに対し通電感熱型のプリン
ターが登場し普及しつつある。

該通電感熱型のプリンターは、別名クワイエツト・ライ
ターとも呼ばれ、プリント時の音が静かでかつ、配優速
度を上げることができ、また鮮明な記録画傳を与えるこ
とから、近年極めて注目されている方式である。

通１感熱記録の原理は、図７に示したような通電感熱シ
ートにプリントヘッドから電流を流し抵抗−（カーボン
ブラック含有樹脂）を発熱させて、インキ＃（顔料／ワ
ックス等から構成される。）を転写紙に転写させるもの
である。

同図中で導電ｌ＠は蒸着Ａｔ％離型屑はポリケトンから
構成される。この通電感熱シートとしては図／に示した
方式の他にも図コで示した方式等も提案されている。い
ずれにせよ、°これらのｉｔ感熱シートを構成する層の
うち最も重要な層は、抵抗層である。現在この抵抗層は
カーボンブラックを含有せしめたポリカーボネートフィ
ルムが用いられている（＠公昭５７−／り３号公報参照
）。しかるに、該フィルムは、フィルム強關が弱く、溶
液製膜の為コストも高い。

そこで、耐熱性、強度に優れかつ、溶融製膜可能なフィ
ルムが求められてきた。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者ら社、上記問題点を解決すべく使意検肘の結果
、導電性分散粒子としてカーボンブラックを特定量含有
させたポリエステルフィルムのうち、特定の物性を満足
するフィルムのみが、通電感熱転写記録リボン用フィル
ムとして好適であることを見い出し、本発明を構成する
に至った。

すなわち本発明の要旨は、導電性分散粒子としてカーボ
ンブラックをポリエステル１００重量部に対し１５重量
部以上６０重を部以下含有し、その体積固有抵抗値が１
００〜１０６Ω・傭の範囲にあり、かつ３００℃におけ
るメルトインデックス値が０．ｓｔ／１０ｍ以上である
ことを特徴とする通電感熱転写記録リボン用ポリエステ
ルフィルムに存する。

本発明でいうポリエステルとは、主としてポリエチレン
テレフタレート、ポリエチレン−２，６−ナフタレート
又はポリブチレンテレフタレートであるがこれらの共重
合体又は他のポリエステルとのブレンドが特に好ましい
。共重合成分としては、エチレングリコール、グロピレ
ングリコール、ブタンジオール、キシリレングリコール
、ビスフェノールＡ、ジエチレンクリコール、ポリエチ
レングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、　／、４’−シクロヘキサンジ
メタツール等のジオール成分、アジピン酸、セパシン酸
、フタル酸、イソフタル酸、ｐ−オキシエトキシ安息香
酸、グリコール酸、テレフタル酸、２，６−ナフタリン
ジカルボン酸等の酸成分が挙げられる。

共重合成分は、全ジオール成分又は全酸成分中／！モル
チ以下であることが好ましい。／！モル俤を超えるとフ
ィルムの耐熱性、強度の低下をきたしてしまう。一方、
ポリプロピレンテレフタレート、ポリベンチレンビスベ
ンゾエート、３−３−ビス−（ｐ−オキシフェニル）ペ
ンタンとテレフタル酸とのポリエステル、Ｊ−２−ビス
（３−メチルオキシフェニル）プロパンとテレフタル酸
とのポリエステル、−一２−ビス（ｐ−オキシフェニル
）ペンタンとインフタル酸又はテレフタル酸とのポリエ
ステル、エチレンテレフタレートとエチレンイノフタレ
ートの共重合ポリエステ化、あるいは、セパケート、ア
ジペートなどの入った共重合ポリエステル等を／ｊｙ＃
ｉｌｔ％以下ブレンドしてもよい。又、必要に応じて他
ポリマー例えば、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリ
オレフィン等をブレンドすることもさしつかえない。

本発明のフィルムは、その体積固有抵抗が／θＯ〜１０
−〇・傭の範囲になければならない。

／θＯΩ・ｍよシ低いと、導電性が良くなシすぎて抵抗
層の発熱量が小さくなり、インク転写に不適である。一
方１０”Ω・傭を紹えると、導電性が小さすぎて放電破
壊する友め不適である。

好ましくは、体積固有抵抗は、１００〜１０４Ω・傭、
更に好プしくは１００〜１０３Ω・傭の範囲にある。

本発明に用いられる導電性分散粒子は、カーボンブラッ
クである。カーボンブラックの粒径は／θミクロン以丁
が好ましく、その含有量は、ポリエステル１００重量部
に対し１５重量部以上６０重帝都以下でなければならな
い。／ｊ重ｐ部よシ少ないと３ｊｆ電性を満足しないし
６０重量刑を超えると、押出製膜が不可能となる。好ま
しくは、／！重置部以上≠Ｏ重量部以下１％に好ましく
は、７ｊｔｉ！ｊｔ部以上３０重を部以下である。カー
ボンブラックは、低＃度で２＃電性が々・い方が延伸性
が良好な為好ましい。それ故、カーボンブラックはその
ジブチルフタレート（ＤＢＰ）吸油量が／　ｊ　Ｏｔｄ
／　／　００？以上のものを用いることが好ましく、更
に好ましくは２００　ｙｎｉ／　／θθ２以上、数本好
ましくはＪ　００　ｔｙｔｔ　／　／　００９以上であ
る。

本発明のフィルムは、３００℃におけるメルトインデッ
クス値がＯｌｊり／１０ｍ１ｎ以上であることが必須で
ある。これ以下のフィルムでは、通常の押出機で押し出
せないか、押し出すのだ極めて困難となる。このような
流動性を得る為には、ポリエステル中に、高級脂肪酸又
はその誘導体を、ポリエステル１００重量部に対し０．
０／％Ｊ部以上、好ましくはｏ、ｏｒ重量ｍ以上、更に
好ましくは０．７重量部以上１５重量部以下含有せしめ
ることが好ましい。０．０　／重量部よシ少ないと、流
動性改良の効果がなく、又１５重量部を超えると、フィ
ルムの粘度が下がシすぎて好ましくない。

又、本発明における高級脂肪族カルボン酸又はその誘導
体としては炭ｔＡ数／／以上の高級脂肪族カルボン酸又
はその誘導体が好ましく、更に好ましぐは、高級脂肪族
モノカルボン酸又はその誘導体である。具体例としては
、カプリン酸、ラウリル酸、ステアリン酸、ノナデカン
酸。

アラキン酸、ベヘン酸、メリシン酸、カルナクバ酸、リ
グノセリン酸、セロチン酸、モンタンア 酸、ヘントリｌコン酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、
エリカ酸、リノール酸およびこれらの酸混合物並びに炭
素数７／以上の合成モノカルボン酸托が挙げられる。高
級脂肪族カルボン酸の誘導体としては、上記カルボン酸
の金属塩、エステル、アミド等が挙げられる。又、金桝
種としてはアルカリ金「及びアルカリ土類金属、例えば
、リチウム、ナトリウム、カリウム、バリウム、マグネ
シウム、カルシウム、ストロンチウム等が挙げられる。

本発明のポリエステルフィルムとしてｌ／ｉ、未延伸で
熱固定したフィルムも使用不可能ではないが、強度、耐
熱性、表面性、厚Ａ精塵の点で劣るため、−軸もしくは
二軸方向に少くとも／、を倍以上１０倍以下の面積倍率
で延伸したのち、１５０℃以上の温度で／秒…１〜／θ
分間熱固定したものを用いるのが好捷しい。面積倍率が
／、２倍より低い場合には、強度、表面性、厚み精度の
改良が顕著でなく好ましくない。一方面積倍率が７０倍
を超えると導電性の低下が著しく不適である。一方、本
発明のポリエステルの固有粘度はθ、Ｉｆ／ｄｔ以上好
ましくは０．弘２／＃以上、更ＫｔＦＦましくは０．ｓ
ｔ／ｄｔ以上である。固有粘度がθ、Ｊｔ／ｄｌよシ低
いと、フィルムが極めてもろい上延伸が極めて困難であ
る。

この為、カーボンブラック等を含有せしめたポリエステ
ルチップを固相重合によシ固有粘度を上げるのも好まし
い方法である。

又、本発明のポリエステルは、押出法にょシフイルム化
するが、その際スクリューとしては二軸の押出機を用い
るのが好ましい。かくして得られたフィルムの厚さは、
靭に限定されるものではないが２ミクロン〜！Ｏミクロ
ンであるのが好ましい。

かくして、従来の溶液流延法によるカーボンブラック含
有ポリカーボネートフィルムに比べ、機械的性質、コス
ト等に優れた通！感熱転写すボン用フィルムが提供され
る。

〔実施例〕

以下本発明を実施例によシ、具体的に説明するが、本発
明は、その要旨を超えない限り、これらの実施例に限定
されるものではない。なお本発明におけるフィルム及び
通電感熱転写リボンとしての特性評価については、下記
に示した方法による。

ω　体積固有抵抗値（Ω・ｃｍ） ＪＩＳａ−２３ｉｒに従って測定し次。

（２）　　メルトインデックス値 宝工業昨メルトインデクサ−Ｌ２０ＪによりＪＸＢ−に
−７２１０に準拠して荷重２０１０ｆＫて測定した。

（３）ＤＢＰ吸油量 ：Ｊ工８　Ｋご一コ／の吸油量測定Ａ法によりアブツー
ブトメーターによシジプチル７タレー）（ＤＢＰ）をカ
ーボンブラックに吸油させて測定した。

（４）固有粘度 試料２００１１９をフェノール／テトラクロロエタン＝
　ｓ　ｏ　／　ｊｏの混合溶媒−〇　Ｎ１１に加え約／
１０℃で７時間加熱溶解後、３０℃で測定した。カーボ
ンブラックを含有する場合は上記溶解液を３万回転・時
間超遠心をかけてカーボンブラックを除いた後ポリマ一
部分のみで粘度を測定した。

（５）機械的強度 東洋ボールドウィン製テンシロンＵＴＭ−１型を用いて
、２０℃湿度ｔ５％において、長さｊ　ＯａＩ、巾ご、
、２ｊＭの試料フィルムを５０ｍ／Ｉ！Ｉの速度で引張
り、破断した時の張力をＦＢ　（＃／ｍｉｌ　）その時
の伸びを”Ｂ（％）　とした。

（６）通電感熱転写リボンの特性評価 イ鼻られた７６μのフィルム上にアルミニウムを蒸着さ
せ、更にポリケトンの離形廣、顔料を含むカーボンブラ
ックインクをコーティングしてリボンを作成する。該リ
ボンをクワイエツトライターを用いたタイプライタ−（
よりＭ　ｔ７ｓ−０）を用いて、印字して、その画・質
よシリボンとしての良否を判定した。

（実施例７〜３） 吸油ｆｊ　ｄ　０ｗｔ１／　／　００　ｔの三菱化成社
製導電性カーボンブラックを、ステアリン酸マグネシウ
ムを７．０＊ｔＣ’１６含有せしめたポリエチレンテレ
フタレート（〔η）＝Ｏ，ｇｇ）　　の粉体１００重量
部に対しコｊｉ！ｒｔ部の印１合で混合しｉｒｏ℃弘時
間窒素下で乾燥したのち、二軸の押出機を用いて押出し
ペレット化した。該ペレットを２００℃真空下で同相重
合し、〔η〕＝０．５０のペレットを得た。該ペレット
を再度／ｒＯ′Ｃ≠時間窒素下で乾燥したのち、λ軸の
押出機にて３００℃にて押出し、キャスティングドラム
上に冷却固化させ未延伸フィルムを得た。この際、静電
密着法にて密着固化させた。該未延伸フィルムを、表／
に示す延伸倍率で２５℃にて縦方向、りＯ℃にて横方向
に延伸したのち、２００℃にて熱固定して／≦μのフィ
ルムを得た。これらのフィルムの評価結果を表／に示す
。

（実施例４＝） 実施例／において、ポリエチレンテレフタレート単独を
用いる代りにグリコール成分としそ分子−Ｊｉｔ、ｒ、
ｏｏｏｔｖポリエチＬ／７グリコール０，２　ｄモルチ
を含有した共重合ポリエチレンテレフタレートを用い、
実施例／のカーボンブラック量をポリエステル１００重
量部に対して３０重量部に変更した以外は実施例／と同
様にして製膜し、７６μのフィルムを得た。

（比較例／） 実施例／において、カーボンブラック含有量をポリエス
テル１００重量部に対して／Ｑ重敷部とする以外は実施
例／とＩ８′１様にして／にμのフィルムを得た。

（比較例２） 実施例／においてカーボンブラック含有量をポリエステ
ル１００眞量部に対して３５重量部とする以外は、実施
例／と園様にしてフィルム化しようとしたが、ペレット
に押出す際押出機のトルクが高くなりすぎて押出不可能
であった。

（実力白側ｊ） 実施例弘において、吸油１１　Ｊ　４０ｔｎｌ／　／　
０θ？のカーボンブラックに対して吸油４３１２００　
ｍ／／１ｏｏｔのカーボンブラックを用い、その使用量
をポリエステル１０θ重散部に対してｓＯ重置部にする
以外ｌは実施例参と同様にしてｆＡ膜し７６μのフィル
ムを得た。しかしながら縦横の延伸倍量が２倍″ｘ２倍
では１１ｊ〔伸出来なかった。

（比較例３） 市販のカーボンブラック含有ボリカーボネートフイＡム
（マクロホールＫＬｊ−１００ワ；）くイニル社ＩＬ’
！　）を用い評価した。

〔発明の効果〕

表／よシ明らかなごとく本発明のポリエステルフィルム
は、機神的性質にすぐれかつ、印字性能にも優れた、低
コストの通電Ｗｌｃ熱転写リボンの堤供を可能とする。

【図面の簡単な説明】

図／及びｌｉｌ、２は、通！感熱シートの層構成を示す
断面図である。 出　願　人　　ダイアホイル株式会社 代　理　人　　弁理士　長谷用　　　−ほか７名 図　１ 図　２

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）導電性分散粒子としてカーボンブラックをポリエ
   ステル１００重量部に対して１５重量部以上６０重量部
   以下含有し、その体積固有抵抗値が１０＾０〜１０＾６
   Ω・ｃｍの範囲にあり、かつ３００℃におけるメルトイ
   ンデックス値が０、５ｇ／１０ｍｍ以上であることを特
   徴とする通電感熱転写記録リボン用ポリエステルフィル
   ム。
2. （２）ジブチルフタレート（ＤＢＰ）吸油量が１５０ｍ
   ｌ／１００ｇ以上のカーボンブラックを用いることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載の通電感熱転写記録
   リボン用ポリエステルフィルム。
3. （３）導電性分散粒子を含有するポリエステルフィルム
   が一軸もしくは二軸方向に少くとも １、８倍以上１０倍以下の面積倍率で延伸され、かつ１
   ５０℃以上の温度で熱固定されていることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項又は第２項記載の通電感熱転写記
   録リボン用ポリエステルフィルム。
4. （４）ポリエステル１００重量部に対し、高級脂肪族カ
   ルボン酸及び／又はその誘導体が０．０１重量部以上１
   ５重量部以下含有されていることを特徴とする特許請求
   の範囲第１項ないし第３項のいずれかに記載の通電感熱
   転写記録リボン用ポリエステルフィルム。