JPH0239998A - 感熱転写用ポリエチレンナフタレートフィルム - Google Patents

感熱転写用ポリエチレンナフタレートフィルム

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JPH0239998A
JPH0239998A JP63189831A JP18983188A JPH0239998A JP H0239998 A JPH0239998 A JP H0239998A JP 63189831 A JP63189831 A JP 63189831A JP 18983188 A JP18983188 A JP 18983188A JP H0239998 A JPH0239998 A JP H0239998A
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JP
Japan
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film
young
polyethylene naphthalate
ytd
ymd
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JP63189831A
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Yoshiki Sato
嘉記 佐藤
Shinobu Suzuki
忍 鈴木
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Diafoil Co Ltd
Original Assignee
Diafoil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、感熱転写記録用フィルムに関するものであり
、更に詳しくは、機械的強度及び走行性に優れ、高速印
刷、高密度印刷に適した感熱転写用ポリエチレンナフタ
レートフィルムに関する。
〔従来の技術および発明が解決しようとする問題点〕従
来、記録方式として感熱転写記録、静電記録、電子写真
、インクジェット等種々のものが知られているが、中で
も感熱転写記録は方式が単純なため装置の小型化が可能
で操作性、保守性にも優れ、広く用いられている。感熱
転写記録のプリンター用転写材のベースフィルムトシて
は、従来、高融点、耐熱性、耐薬品性等の点において優
れ、また、比較的高い強度、弾性率を有するのでポリエ
チレンテレフタレートフィルムが用いられてきた。
しかしながら、近年、高速転写、高密度転写の傾向が顕
著であシ、該用途においては、転写時のフィルムの伸び
、及びサーマルヘッドで加熱される際のフィルムの収縮
変形や融解を防止し、印字性を良好とする必要がある。
即ち、ベースフィルムのヤング率及び耐熱寸法安定性が
高度に満足される必要があるが、通常の二軸配向フィル
ムではこの点が必ずしも充分には達成できなかった。
また、感熱転写方式のプリンターに用いられるインク転
写材は、かかる要件に加え、適度な滑シ性と均一な平面
性を兼ね備えることが望ましい。
従来、ポリエチレンナフタレートフィルムが強度等の点
において優れ、感熱転写用フィルムとして使用し得るこ
とについては、例えば特開昭62−9!;2g9号公報
等に記載されている。
しかしながら、上記した問題点、特にフィルムの平面性
と滑シ性あるいは耐熱寸法安定性については検討されて
いない。
本発明者らの知るところによると、特に薄番手のフィル
ムを製造しようとすると、フィルムの平面性や滑シ性が
悪く、得られたフィルムの取り扱い作業性が不充分なた
め、実用に供し難いものになる。まだ、印字の際にサー
マルヘッドから受ける熱による変形や、ヘッドへの融着
を防止しなければならない。
〔問題点を解決するだめの手段〕
本発明者らは上記問題点に鑑み鋭意検討した結果、ある
特定の物性を有するポリエチレンナフタレートフィルム
が感熱転写用ベースフィルムとして好適であることを見
出し、本発明を完成するに至りた。
すなわち本発明の要旨は、下記式(1)〜(5)を同時
に満足することを特徴とする感熱転写用ポリエチレンナ
フタレートフィルムに存スル。
lOθO≦YMD+YTD≦、22θθ ・・・・・・
・・・・・・・・・(1)0.5≦YMD/′YTD≦
3.0      ・・・・・・・・・・・・・・・(
2)SMD + ST D≦グ、O・・・・・・・・・
・・・・・・(3)O9,2≦SMD/STD≦s、o
     ・・・・・・・・・・・・・・・(4)θ、
o o g≦Ra≦o、g       ・・・・・・
・・・・・・・・・(5)(上記式中、YMD及びYT
D は各々フィルムの長手方向及び幅方向のヤング率(
kg/−)、SMD及びSTDは各々フィルムの長手方
向及び幅方向の/ 、5−0 ’Cにおける熱収縮率(
%) 、Raは中心線平均粗さ(μm)を示す。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明でいうポリエチレンナフタレート(以下、PEN
と略記する)とはその構成単位が実質的にエチレンーー
、6−ナフタレート単位から構成さnているポリマーを
指すが、少量、例えばタレートポリマーも含まれる。
PErl;lニ一般にナフタレンーコ、6−ジカルポン
酸又はその機能的銹導体、例えばす7タレンーー、6−
ジカルボン酸ジメチルとエチレングリコールとを触媒の
存在下で適当な反応条件の下に縮合させることによりて
製造される。この場合第三成分として例えばアジピン酸
、セバシン酸、7タル酸、イソフタル酸、テレフタル酸
、ナフタレン−λ、ワク−カルボン酸等のジカルボン酸
又はその低級アルキルエステル、p−オキシ安息香酸の
ようなオキシカルボン酸又はその低級アルキルエステル
、あるいはプロピレングリコール、トリメチレングリコ
ール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリ
コール、ヘキサメチレングリコール等のコ価アルコール
を挙げることができる。
本発明で用いるPENの極限粘度は、通常O,a O〜
O,デθ、好ましくはO,ダ5〜O,ざ、55更に好ま
しくは0.55〜0.63の範囲である。
極魁粘度が低い場合は、フィルムの機械的強度が低下す
るばかシでなく、フィルムの厚みや熱収縮率等の熱的性
質、ヤング率等の機械的性質の特に幅方向のムラが大き
くなるため好ましくない。また極限粘度が高過ぎる場合
は、後述する溶融ソートを冷却、固化せしめる工程で溶
融ポリマーの流動性が悪く、厚さムラの大きいシ産性が
著しく劣るようになるため好ましくない。
次にかかるPENを用いたフィルムの製造法について述
べる。
本発明においてはかかるPEN’iエクストルーダーに
代表される周知の溶融押出装置に供給し、該ポリマーの
融点以上の温度に加熱し溶融する。次いで溶融したポリ
マーをスリット状のダイから押し出し、回転冷却ドラム
上でガラス転移温度以下の温度になるように急冷固化し
、実質的に非晶状態の未配向シートを得る。この場合、
シートの平面性全向上させるため、シートと回転冷却ド
ラムとの密着性を高める必要があシ、本発明においては
静電印加密着法及び/又は液体塗布密着法が好ましく採
用される。
静電印加密着法とは、通常シートの上面側にシートの流
れと直交する方向に線状電極を張シ、該電極に約5〜1
0KVの直流電圧を印加することによシシートに静電荷
を与え、ドラムとの密着性を向上せしめる方法である。
また、液体塗布密着法とは回転冷却ドラム表面の全体ま
たは一部(例えばシートの両端部と接触する部分のみ)
に液体を均一に塗布することによシトラムとシートとの
密着性を向上させる方法である。
本発明においては必要に応じ両者を併用してもよい0 本発明においては、このようにして得られたシートヲコ
軸方向に延伸してフィルム化する。
延伸条件について具体的に述べると、前記未延伸シート
を好ましくは/10−110℃、更に好ましくは/25
〜ibo′cの温度範囲で一方向にロールもしくはテン
タ一方式の延伸機に192.5〜7倍に延伸する。次に
一段目と直交する方向に好ましくは/15〜i’yr℃
、更に好ましくは725〜765℃の温度範囲で2〜7
倍に延伸を行ない、λ軸に配向したフィルムを得る。ま
た、前記未延伸シートを面積倍率が6〜qo倍になるよ
うに同時ユ軸延伸することも可能である。
本発明においてはフィルムの長手方向、巾方向のヤング
率YMD % yTD (kf?/J )が下記fl1
式および(2)式を同時に満足することが必要である。
/θoo≦YMD + YTD≦2200 ・・・・・
・・・・・・・(1)o、s≦YMD/YTD≦3.0
       ・・・・・・・・・(2)フィルムのヤ
ング率の和(YMD十YTD )がioθo kg /
−未満であると、フィルムが伸び易く、弾性回復し難い
ため、塑性変形が生じ、印字した時に太く印字され、鮮
明さに劣るようになる。また、かかる用途に用いられる
フィルムの厚さは通常0.5〜75μmと薄いためヤン
グ率が低いと取シ扱い作業性が悪化する。
一方、(YMD + YTD )が2200kg/−を
越える場合はポリマーの配向が高度になり過ぎて製膜時
にフィルムの破断等のトラブルが頻発するようになシ、
好ましくない。
YMD+YTDは好ましくはigootcg7−以下で
ある。
また、かかるフィルムのYMDとYTD との比f O
,!i〜3.0の範囲とし、異方性を小さくすることが
必要である。ヤング率の異方性が大きいと、ヤング率の
小さい方向に変形が起こり易くなシ、特に高密度記碌の
場合、鮮明さが劣るようになるので好ましくない。YM
D/YTDは、好マシ<は0.7〜λ、θの範囲である
かかる高ヤング率のフィルムとするには、ポリマーを高
度に配向させることが必要であシ、そのだめの手段とし
て製膜時の延伸倍率を高くすることが挙げられる。例え
ば上記した製膜条件において、7段目の延伸倍率を通常
2.5〜7倍、好ましくは3〜7倍、更に好ましくは3
.5〜7倍とする。また、引き続いて1段目と直交する
方向に延伸を行なうが、その倍率は通常2〜7倍、好ま
しくは3〜7倍、更に好ましくは3.5〜7倍である。
なお、一方向の延伸を2段階以上で行なう方法も用いる
こともできるが、その場合も最終的な延伸倍率が上記し
た範囲であることが好ましい。
かくして得られた延伸フィルムは、主として寸法安定性
を向上させるために必要に応じ熱処理が施されるが熱処
理全行なう前又は再度縦及び/又は横方向に延伸し配向
を高め、ヤング率を向上させることも可能である。ヤン
グ率の異方性を小さくするためには、製膜工程において
延伸倍率等の条件を調節する方法が簡便である。
かかる延伸倍率の比は、通常θ、5≦(MD方向倍率/
TD方向倍率)≦3.0の範囲から選択される。
以上の方法を適宜選択することによシ、二軸に配向した
フィルムを得ることができるが、本発明においては該フ
ィルムの7Sθ℃での熱収縮率が小さく、その異方性も
小さいことが必要である。即ち、750℃におけるMD
方向、TD方向の熱収縮率SMD 、 STD (%)
が下記(3)式および(4)式を同時に満足することが
必要である。
SMD + STD≦す、0   ・・・・・・・・・
・・・+3100.2≦SMD/STD≦5.0  ・
・・・・・・・・・・・(4)熱収縮率の和(SMD 
+ 5TD)は、好ましくは3.0 %以下、更に好ま
しくはへs%以下である。
(SMD + 5TD)が11.0 %を越えると印字
の際にサーマルヘッドから加えられた熱によシフィルム
が変形し、鮮明さに劣るようになるため高密度記録は困
難になる。また、熱収縮率の異方性が大きくなる場合、
即ち(SMD/5TD)が002未満またはS、O1r
越える場合は、一方向の変形が顕著になり、高密度記録
を行なうだめの鮮明さが劣るようになるため好ましくな
い。この値は好ましくは0.!; −2,0の範囲であ
る。
フィルムの(SMD+STD )を9.Oチ以下とし、
且つ異方性を小さくするためには製膜工程において延伸
後に、20%以内の制限収縮もしくは伸長、または定長
下で好ましくは2203以上ポリマーの融点以下の温度
で、更に好ましくは2’lO℃以上ポリマーの融点以下
の温度で熱処理を行なう方法が好ましく採用される。な
お、かかる熱処理は一段階以上で行なってもよいが、そ
の中の少なくとも/段階は、好ましくは2.2θ℃以上
ポリマーの融点以下の温度で、更に好ましくはλgo℃
以上ポリマーの融点以下の温度で行なわれる。
次に本発明においては、フィルム表面の中心線平均粗さ
が0.00 g −0,g ttmの範囲である必要が
あシ、好ましくは0.0 / −0,!;μmの範囲で
ある。この値がQ、0058m未満の場合には、フィル
ムの滑性が劣るためしわが入シ易く、作業性が悪くなる
と共に、サーマルヘッド部のスティッキングが発生、す
るようになシ、好ましくない。
一方、この値がo、gμmを越える場合には印字性が悪
化するばかシかサーマルヘッドの摩耗の原因にもなるの
で好ましくない。
上述のフィルム表面は、更に、後述する多重干渉反射式
顕微鏡による2次の干渉縞を与える突起が、通常/θ〜
3θθ1固/−の範囲であシ、好ましくは20−200
個/−の範囲である。
更に、3次の干渉縞を与える突起が通常5〜100個/
−の範囲であシ、好ましくは10〜50個/−の範囲で
ある。中心線平均粗さに加えてかかる要件が同時に満足
された時、作業性や印字性が更に高度に満足される。
かかる表面粗度を付与するためには次のような方法を採
るとよい。即ち、一般的には製膜に供するPENに微細
な不活性化合物を配合する方法が好ましく採用される。
かかる方法の中の7つにPEN製造時に反応系に溶存し
ている金属化合物、例えばエステル交換反応波系内に溶
存している金属化合物にリン化合物等を作用させて微細
な粒子を析出させる方法、いわゆる析出粒子法がある。
この方法は簡便で工業的に容易に採用し易るが、析出粒
子量には限りがあるため他の方法、いわゆる添加粒子法
が好ましく製膜前の押出工程のいずれかの工程において
、ポリエステルに不活性な無機または有機の微細粒子を
配合させる方法である。この不活性微粒子としては、例
えばカオリン、メルク、炭酸マグネシウム、炭酸カルシ
ウム、炭酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、
リン酸リチウム、リン酸カルシウム、リン酸マクネシウ
ム、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、カーボンブラック
及び特“公昭&?−3211.号公報に記載されたよう
な架橋高分子微粉体を挙げることができるが、もちろん
これらに限定される訳ではない。
かかる不活性微粒子の形状は球状、塊状あるいは偏平状
のいずれであってもよく、またその硬度、比重、色等に
ついても特に制限はない。
本発明で使用できる不活性微粒子の平均粒径ば、通常、
等価球直径で0.07〜708m、好ましくは0.7〜
53mの範囲であシ、フィルムに対する配合量は0.O
/〜5重量係、好ましくはθ、7〜3重量係の範囲から
選択される。この際配合させる不活性微粒子は、単成分
でもよく、また、二成分以上を同時に用いてもよい。な
お、析出粒子法による微粒子と添加粒子法による微粒子
を同時に配合させる方法も好ましく用いら対しIO重量
係程度以下の他のポリマー(例えばポリエステル、ポリ
エチレングリコール、ポリアミド、ポリエチレン、ポリ
スチレン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエー
テルスルホン、ポリイミド等)を含有させてもよい。
また、必要に応じ酸化防止剤、熱安定剤、潤滑剤、紫外
線吸収剤、等の添加剤を配合してもよい0 も適度であるため、特に感熱転写材のベースフィルムと
して適している。
なお、本発明においてベースフィルム上に形成させる感
熱転写層はその種類を制限されず、非反応型又は反応型
のものが任意に使用される。
非反応型のものとしては例えば熱溶融性インクから成る
転写層あるいは昇華性染料から成る転写層を挙げること
ができ、まだ反応型のものとしては例えばロイコ染料と
顕色剤との組み合せを挙げることができる。
〔実砲例〕
以下実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発
明はその要旨を越えない限り、以下の実施例によって限
定されるものではない。
なお、本発明で用いた測定法及び評価法は次の通シであ
る。
(1)  ヤング率 フィルムを幅20閣、長さ30θ喘に切り出し、東洋ボ
ールドウィン(1作製の引張試験装置テンンロンUTM
−1![”!i=用いて測定した。
得られた荷重−伸び曲線の立上シ部の接線よシャング率
を算出した。
(2)  熱収縮率 試料を無張力状態で750℃の温度に保ったオー′プン
中3分間熱処理し、その前後のサンプルの長さ?測定し
て次式にて算出した。
(3)  中心線平均粗さ 、掬小坂研究所社製表面粗さ測定器(SE−、?FK)
によって次のように求めた。触針の先端半径は28m、
荷重は30mqである。フィルム断面曲線からその中心
線の方向に再準長さL (2,! rtrm )の部分
を抜き取シ、この抜き取9部分の中心線全X軸、縦倍率
の方向をY・110として粗さ曲線Y= f (x)で
表わした時、次の式で与えられた値をμmで表わす。な
おりノドオフ値はg0μfnである。
(4)  多重干渉法による表面突起の測定フィルム表
面にアルミニウムを蒸着し、二光束干渉顕微鏡を用いて
測定した。測定波長O,Sグμmで一次まだは3次の干
渉縞を示す個数を測定し/−当りに換算した。
(5)印字時のフィルム走行性 まずベースフィルムに転写インクを塗布した。即ちフィ
ルムの片面にパラフィンワックス33部、カルナウバワ
ックス30部、低分子量ポリエチレフフ5部、カーボン
ブラン272部からなる熱溶融性の色材層を乾燥膜厚が
9.0μmになるように塗設した。なお、被色材層と反
対の面て厚さO,Sμmのンリコン系の耐熱性保獲層を
設けた。
次に富士ゼロックス社製のファクシミリのテレコピア。
29j型機を用い、上記のよってして得られた感熱転写
用フィルムの走行状態を次の3段階の基準で評価した。
○・・・送り状態は良好で全く問題なし。
Δ・・・リボンにわずかにンヮが入ることがある。
X・・・リボンにンワが入ったシしばしば送り状態が不
良となる。
(6)  スティック特性 印字時のフィルム走行性の評価の場合と同じ評価機、フ
ィルムを用いてスティック特性を評価し、次の3段階に
分けた。
○・・・全く問題なく良好。
△・・・わずかに融着が認められる。
×・・・しばしば融着が生じ、搬送が不良となる。
(7)  印字性 印字時のフィルム走行性の評価の場合と同じ評価機、フ
ィルムを用いて、印字性を評価し、次の3段階に分けた
○・・・濃淡のむら、にじみがなく鮮明に印字でき良好
Δ・・・わずかに濃淡のむら、にじみが認めら扛やや鮮
明さに欠ける。
×・・・濃淡のむら、あるいはにじみがはっきシ出てい
る。
実施例1 (ポリエチレンナフタレートの製造) ナフタレン−コツ乙−ジカルボン酸ジメチル10θ部、
エチレングリコール60部及び酢酸カルシウム−水塩0
.11部を反応器にとジエステル交換反応を行なった。
即ち反応開始温度をigo℃とし、メタノールの留去と
共に徐々に反応温度を上昇せしめ、9時間後230 ’
Cまで昇温し実質的にエステル交換反応を終了せしめた
次いでトリエチルホスフェ−) 0.0 ’1部を添加
した後、平均粒径o、gμmの炭酸カルシウムo、y部
及び三酸化アンチモンo、o ti部を添加し、常法に
よシ直縮合反応を行なった。即ち、温度を徐々に高める
と共に圧力を常圧より徐々に減じ、コ時間後、温度は2
90℃圧力は0 、31++++lH,!9とした。反
応開始後S時間を経た時点で反応を停止し、窒素加圧下
ポリエチレンナフタレートを吐出させた。
得うれたポリエチレンナフタレートの極限粘度は0.6
3であった。捷だ、ポリマーの一部をとって顕微鏡下校
子の分散状態を観察したところ、添加した炭酸カルシウ
ムが極めて均一に分散していることが確認さ扛た。
(ポリエチレンナフタレートフィルム(D M 造)次
に得られたポリエチレンナフタレートヲ、2930Gで
押出機よりシート状に押出し、表面温度をす0℃に設定
した回転冷却ドラムで静電印加冷却法を利用して急冷固
化させ厚みAθμmの実質的て非晶質のンートを得た。
次いで得られたシート全縦方向に770℃で7.5倍、
横方向に/’70℃です、2倍に延伸し、更に2グ0°
Cで70秒間熱処理を行ない、厚み98mの二軸配向フ
ィルムを得た。
次に該フィルムに転写インクを塗布し、感熱転写材とし
ての評価を行なった。
実施例λ 実施例/において、エステル交換反応終了後、添加した
炭酸カルシウムの代わりに平均粒径/、/μmのシリカ
粒子0.3部全添加した以外は実施例/と同様にして、
極限粘度0.62のポリエチレンナフタレートを得り。
次に得られたポリマーを原料として、実施例/における
縦方向の延伸倍率’i L4 、横方向の延伸倍率を1
1.0とする以外は実施例/と同様にして厚みグμmの
二軸配向フィルムラ得り。
次いで得られたフィルムに転写インクを塗布し、実施例
1と同じ評価を行なった。
実施例3 実施例1において、エステル交換反応終了後、添加した
炭酸カルシウムの代わシに平均粒径0.3μmの酸化チ
タン1部を添加した以外は実施例/と同様にして極限粘
度o、t、 eのポリエチレンナフタレートを得た。
次に、得られたポリマーを原料とし、実施例/と同様に
して実質的に非晶質シートを得た。
該シートを縦方向に/グλ℃でグ、5倍、横方向に79
0℃で7.0倍延伸し、/AO℃にて5秒間熱処理を行
なった後、更に縦方向に133℃でハ2S倍延伸し、2
’lθ℃にてio秒間熱処理を行なった。かくして厚み
98mの二軸配向フィルムを得た。
次いで得られたフィルムに転写インクを塗布し、実施例
1と同じ評価を行なった。
実施例1%コおよび3で得られたフィルムの物性、およ
び感熱転写材としての評価結果を表−7に示す。これら
のフィルムは本発明の要件’frR足しており、感熱転
写材としての評価、即ち走行性、スティッキング性、印
字性に関して、すべて優れていた。
比較例/ 実施例/において、炭酸カルシウムを配合しない他は実
施例1と同様にして二軸配向フィルムを製造し、該フィ
ルムに転写インクを塗布して実施例1と同じ評価を行な
りた。
比較例コ 実施例1において用いた平均粒径o、trμmの炭酸カ
ルシウムの代わシに、平均粒径3.03mの炭酸カルシ
ウムを5倍配合した以外は実施例1と同様にして二軸配
向フィルムを製造し、該フィルムに転写インクを塗布し
て実施例1と同じ評価を行なった。
比較例3 実施例1で用いた原料ポリマーを用い、延伸倍率を縦方
向2.5倍、横方向2.5倍とし、熱処理温度を200
℃とした以外は実施例1と同様にして、厚み98mの二
軸配向フィルムを製造した。得られたフィルムに転写イ
ンクを塗布して、実施例/と同じ評価を行なった。
比較例グ 理温度を220℃とした以外は実施例/と同様にして厚
みttamの二軸配向フィルムを製造した。得られたフ
ィルムに転写インクを塗布して実施例1と同じ評価を行
なった。
比較例j 実施例/で用いた原料ポリマーを用い、延伸後の熱処理
の温度f/gO℃とした以外は実施例1と同様にして、
厚み98mの二軸配向フィルムを製造した。得られたフ
ィルムに転写インクひ塗布して実施例/と同じ評価を行
なった。
比較例7〜!で得られたフィルムの物性および感熱転写
材としての評価結果を表−/に示す。
比l咬例1はフィルムの中心線平均粗さが、本発明の下
限を下回る場合の例であるが、この場合はフィルムの滑
υ性に劣るため、フィルム製造時や転写インクの塗布等
の作業性にも劣るものであった。また、感熱転写材とし
ての評価においても走行性やスティッキング性の点にお
いて劣るものしか得られない。比較例コは中心線平均粗
さが大き過ぎる場合の例であシ、フィルムの滑シ性が良
好なため感熱転写材としての評価においても走行性やス
ティッキング性は改善されるが印字性に劣るものであっ
た。比較例3はヤング率が低過ぎた場合、比較例ダはヤ
ング率及び熱収縮率の異方性が大き過ぎる場合の例であ
シ、いずれも印字性が不充分であった。また比較例グで
得られたフィルムは縦方向に裂は易く、転写インクの塗
布等の作業性に劣るものであった。比較例Sは熱収縮率
が大き過ぎる場合の例であるが、こtもやはり印字性が
不充分であった。
〔発明の効果〕
本発明のフィルムを感熱転写用ベースフィルムとして用
いたならば、熱転写時間題となり易いフィルムの走行性
及び耐ステイツキング性が満足されると共に、印字性の
極めて良好な感熱転写材とすることができ、その工業的
価値は高い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記式(1)〜(5)を同時に満足することを特
    徴とする感熱転写用ポリエチレンナフタレートフィルム
    。 1000≦Y_M_D+Y_T_D≦2200・・・・
    ・・・・・(1) 0.5≦Y_M_D/Y_T_D≦3.0・・・・・・
    ・・・(2) S_M_D+S_T_D≦4.0・・・・・・・・・(
    3) 0.2≦S_M_D/S_T_D≦5.0・・・・・・
    ・・・(4) 0.008≦Ra≦0.8・・・・・・・・・(5) (上記式中、Y_M_D及びY_T_Dは各々フィルム
    の長手方向及び幅方向のヤング率(kg/mm^3)、
    S_M_D及びS_T_Dは各々フィルムの最手方向及
    び幅方向の150℃における熱収縮率(%)、Raは中
    心線平均粗さ(μm)を示す。)
JP63189831A 1988-07-29 1988-07-29 感熱転写用ポリエチレンナフタレートフィルム Pending JPH0239998A (ja)

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