JPH09169091A - ラミネート金属缶内貼り用積層着色ポリエステルフイルム - Google Patents

ラミネート金属缶内貼り用積層着色ポリエステルフイルム

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JPH09169091A
JPH09169091A JP34880795A JP34880795A JPH09169091A JP H09169091 A JPH09169091 A JP H09169091A JP 34880795 A JP34880795 A JP 34880795A JP 34880795 A JP34880795 A JP 34880795A JP H09169091 A JPH09169091 A JP H09169091A
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polyester
film
polyester film
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JP34880795A
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Masashi Inagaki
昌司 稲垣
Yoshihide Ozaki
慶英 尾崎
Kimihiro Izaki
公裕 井崎
Satoshi Otonari
敏 音成
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Diafoil Co Ltd
Original Assignee
Diafoil Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金属缶の缶胴用金属板に貼り合わせて使用され
た際、金属板に貼り合わせたか否かの確認が容易であ
り、しかも、貼り合わせ不良、ピンホール等の検査を簡
便に行うことが可能であり、長期間に渡り内容物の保持
性が良好なラミネート金属缶内貼り用着色ポリエステル
フイルムを提供する。 【解決手段】染料および/または顔料を含有して着色さ
れたポリエステルフイルムの両面または片面に、平均粒
径が0.02〜3μmの粒子を0.01〜2wt%含有
するポリエステルフイルムを積層して成ることを特徴と
するラミネート金属缶内貼り用積層着色ポリエステルフ
イルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラミネート金属缶
内貼り用積層着色ポリエステルフイルムに関し、詳しく
は、視認性を付与してその取扱を容易にすると共に内容
物の保持性を改良したラミネート金属缶内貼り用積層着
色ポリエステルフイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、飲料缶用、食缶用などの金属缶の
製造方法として、ブリキ、ティンフリースチール、アル
ミニウム等の金属板に熱可塑性樹脂フイルムをラミネー
トした後、このラミネート金属板を加工する方法が採用
されている。
【0003】すなわち、先ず、金属板にポリエステルフ
イルムを接着するか、または、加熱した金属板に直接ポ
リエステルフイルムを圧着する等の方法でラミネート金
属板を製作し、それを切断して1個1個の缶胴用ブラン
ク板とする。次いで、ブランク板を円筒成型し、接着剤
などを使ってサイドシーム形成した後、フランジング、
蓋底シーミング、検缶、パレタイジングという様な一連
の製缶工程を行う。
【0004】上記の方法は、金属板を塗装して缶を製造
する方法に比し、有機溶剤を使用しないため、工程の簡
素化、安全衛生性向上、公害防止などの点で有利であ
り、更に、金属缶内外面の防錆性が図られる利点があ
る。そして、金属板にラミネートするポリエステルフイ
ルムについては、数多くの提案がなされている。
【0005】例えば、特開平1−192545号公報、
特開平2−57339号公報には、非晶性もしくは極め
て低結晶性のポリエステルフイルム、特開昭64−22
530号公報には、低配向で熱固定された二軸配向ポリ
エチレンテレフテレートフイルム、特開平5−3393
93号公報には、共重合ポリエステルフイルムがそれぞ
れ提案されている。
【0006】しかしながら、従来の方法に従って得られ
たラミネート金属板は、フイルムの透明性のため、鋼板
に貼り合わせた後において、ラミネートされているか否
か、または、ラミネートの状態やピンホール等を目視で
簡便に検査することが困難である。そのため、ラミネー
ト不良金属板から得られた金属缶に食品や飲料水などが
充填された際に内容物保持性などで問題となる場合があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、その目的は、金属缶の缶胴用
金属板に貼り合わせて使用された際、金属板に貼り合わ
せたか否かの確認が容易であり、しかも、貼り合わせ不
良、ピンホール等の検査を簡便に行うことが可能であ
り、長期間に渡り内容物の保持性が良好なラミネート金
属缶内貼り用着色ポリエステルフイルムを提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成すべく種々検討を重ねた結果、着色されたポリ
エステルフイルムとある特定の粒子を特定量含有させた
ポリエステルフイルムとを積層させることにより、上記
の目的を容易に達成し得るとの知見を得た。
【0009】本発明は、上記の知見を基に完成されたも
のであり、その要旨は、染料および/または顔料を含有
して着色されたポリエステルフイルムの両面または片面
に、平均粒径が0.02〜3μmの粒子を0.01〜2
wt%含有するポリエステルフイルムを積層して成るこ
とを特徴とするラミネート金属缶内貼り用積層着色ポリ
エステルフイルムに存する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に言う、積層ポリエステルフイルムとは、全ての
層が押出口金から共に溶融押し出される、いわゆる共押
出法により、押し出されたフイルムであって、その後に
縦方向および横方向の二軸方向に配向されたフイルムで
ある。
【0011】ポリエステルは、芳香族ジカルボン酸と脂
肪族グリコールとを重縮合させて得られる。芳香族ジカ
ルボン酸としては、テレフタル酸、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸などが挙げられ、脂肪族グリコールとして
は、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,
4−シクロヘキサンジメタノール等が挙げられる。代表
的なポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカ
ルボキシレート(PEN)等が例示される。
【0012】本発明で使用するポリエステルは、ホモポ
リエステルであっても共重合ポリエステルであってもよ
い。共重合成分の含有量は通常30モル%以下とされ
る。斯かる共重合ポリエステルのジカルボン酸成分とし
ては、イソフタル酸、フタル酸、テレフタル酸、2,6
−ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、
オキシカルボン酸(例えばP−オキシ安息香酸など)の
一種または二種以上が挙げられ、グリコール成分とし
て、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ブタンジオール、1,4−シクロヘ
キサンジメタノール、ネオペンチルグリコール等の一種
または二種以上が挙げられる。
【0013】本発明の積層フイルムは、染料および/ま
たは顔料を含有して着色されたポリエステルフイルムの
両面または片面に特定の粒子を特定量含有させたポリエ
ステルフイルムを積層して成る。
【0014】染料は、天然染料および合成染料の何れで
あってもよい。天然染料としては、代表的にはインジゴ
(藍)等が挙げられる。合成染料としては、アゾ染料、
アントラキノン染料、インジゴイド染料、硫化染料、ト
リフェニルメタン染料、ピラゾロン染料、スチルベン染
料、ジフェニルメタン染料、キサンテン染料、アリザリ
ン染料、アクリジン染料、キノンイミン染料(例えば、
アジン染料、オキサジン染料、チアジン染料)、チアゾ
ール染料、メチン染料、ニトロ染料、ニトロソ染料、シ
アニン色素などが挙げられる。
【0015】また、顔料は、有機顔料および無機顔料の
何れであってもよい。フタロシアニン系、ジオキサジン
系、アントラキノン系などの有機顔料で代表的な例とし
ては、キナクリドン、ウォッチアングレッド、ジオキサ
ジンバイオレット等が挙げられる。無機顔料としては、
チタン白、亜鉛華、鉛白、カーボンブラック、ベンガ
ラ、朱、カドミウム赤、黄鉛、群青、コバルト青、コバ
ルト紫、ジンククロメート等が挙げられる。
【0016】染料および顔料は、2種以上併用して使用
してもよいが、ポリエステル中の含有量は、通常0.0
1〜10wt%、好ましくは0.05〜7.5wt%、
更に好ましくは0.1〜5wt%の範囲とされる。含有
量が0.01wt%未満の場合は、識別のための着色の
度合いが少なく、また、10wt%を超える場合は、識
別のための着色の度合いが飽和して不経済である。
【0017】ポリエステルフイルムに染料および/また
は顔料を配合する方法は、特に限定されず、公知の方法
を採用することが出来る。例えば、混練押出機を使用
し、染料および/または顔料とポリエステル原料とをド
ライブレンドして押し出す方法などが挙げられる。
【0018】本発明において着色されたフイルムに積層
されるフイルムには粒子が含有されていることが必要で
ある。斯かる粒子としては、酸化ケイ素、アルミナ、炭
酸カルシウム、カオリン、酸化チタン及び特公昭59−
5216号公報に記載されている様な架橋高分子微粉体
などが挙げられる。これらの粒子は、単独使用の他、2
種以上を併用してもよい。
【0019】粒子の平均粒径は、0.02〜3μm、好
ましくは0.02〜2.5μm、更に好ましくは0.0
2〜2μmの範囲とされる。平均粒径が0.02μm未
満の場合は、フイルム表面が平坦化し、フイルム製造工
程における巻き特性が劣る。平均粒径が3μmを超える
場合は、フイルム表面の粗面化の度合いが大きくなり過
ぎて着色フイルムの両面または片面に積層されたフイル
ムを金属板にラミネートする際の接着性が悪くなる。
【0020】粒子の含有量は、0.01〜2wt%、好
ましくは0.02〜1wt%、更に好ましくは0.03
〜0.5wt%の範囲とされる。粒子の含有量が0.0
1wt%未満の場合は、フイルム表面が平坦化し、フイ
ルム製造工程における巻き特性が劣る。粒子の含有量が
2.0wt%を超える場合は、フイルム表面の粗面化の
度合いが大きくなり過ぎて着色フイルムの両面または片
面に積層されたフイルムを金属板にラミネートする際の
接着性が悪くなる。
【0021】ポリエステルに粒子を配合する方法は、特
に限定されるものではなく、ポリエステルを製造する任
意の段階において添加することが出来るが、エステル化
の段階、または、エステル交換反応終了後の重縮合反応
開始前の段階でエチレングリコール等に分散させたスラ
リーとして添加して重縮合反応を進める方法が好まし
い。また、ベント付き混練押出機を使用しエチレングリ
コール又は水などに分散させた粒子のスラリーとポリエ
ステル原料とをブレンドする方法、または、混練押出機
を使用し、乾燥させた粒子とポリエステル原料とをブレ
ンドする方法などを採用してもよい。
【0022】本発明の積層フイルムの全体厚さは、製膜
できる限り特に制限されないが、通常3〜100μm、
好ましくは5〜50μm、更に好ましくは8〜25μm
の範囲とされる。また、積層フイルムの全体厚さに対す
る着色フイルムの厚さの割合は、特に限定されないが、
通常1〜99%、好ましくは5〜95%、更に好ましく
は10〜90%の範囲とされる。
【0023】次に、共押出製膜法について説明する。本
発明においては、以下に例示する様な従来公知の共押出
製膜法を採用することが出来る。先ず、前述の各ポリエ
ステル原料を使用し、複数台の押出機、複数層のマルチ
マニホールドダイ又はフィードブロックを使用し、それ
ぞれのポリエステルを積層して口金から溶融シートを押
し出し、冷却ロールで冷却固化して未延伸シートを得
る。この場合、シートの平面性を向上させるため、シー
トと回転冷却ドラムとの密着性を高める必要があり、静
電印加密着法および/または液体塗布密着法が好ましく
採用される。
【0024】静電印加密着法とは、通常、シートの上面
側にシートの流れと直交する方向に線状電極を張架し、
該電極に約5〜10kVの直流電圧を印加することによ
り、シートに静電荷を付与してシートとドラムとの密着
性を向上させる方法である。また、液体塗布密着法と
は、回転冷却ドラム表面の全体または一部(例えばシー
ト両端部と接触する部分のみ)に液体を均一に塗布する
ことにより、ドラムとシートとの密着性を向上させる方
法である。本発明においては必要に応じ両者を併用して
もよい。
【0025】次いで、得られた未延伸フイルムを二軸方
向に延伸して二軸配向する。すなわち、先ず、ロールま
たはテンター方式の延伸機により、前記の未延伸シート
を一方向に延伸する。延伸温度は、通常70〜120
℃、好ましくは80〜110℃であり、延伸倍率は、通
常2.5〜7倍、好ましくは3.0〜6倍である。次い
で、テンター方式の延伸機により、一段目の延伸方向と
直交する方向に延伸を行う。延伸温度は、通常70〜1
20℃、好ましくは80〜115℃であり、延伸倍率
は、通常3.0〜7倍、好ましくは3.5〜6倍であ
る。そして、引き続き、130℃〜250℃の範囲の温
度で30%以内の弛緩下で熱処理を行い、二軸延伸フイ
ルムを得る。
【0026】本発明の積層フイルムには、延伸工程中に
フイルム表面を処理する、所謂インラインコーティング
を施すことが出来る。例えば、一段目の延伸終了後、二
段目の延伸前に、帯電防止性、滑り性、接着性などの改
良、2次加工性改良などの目的で、水溶液、水系エマル
ジョン、水系スラリー等のコーティング処理を施すこと
が出来る。
【0027】上記の延伸においては、一方向の延伸を2
段階以上で行う方法を使用することも出来る。その場
合、最終的に二方向の延伸倍率がそれぞれ上記範囲とな
る様に行うのが好ましい。また、前記の未延伸シートを
面積倍率が10〜40倍になる様に同時二軸延伸を行う
ことも可能である。更に、必要に応じ、熱処理を行う前
または後に再度縦および/または横方向に延伸してもよ
い。
【0028】本発明において、二軸配向された積層着色
フイルムの片面に熱硬化型樹脂系接着剤が塗布するのが
好ましい。熱硬化型樹脂系接着剤としては、特に限定さ
れる訳ではないが、数平均分子量5000〜20000
のエポキシ樹脂と酸無水物系硬化剤とを70/30〜9
9/1の重量比で含む樹脂から成る接着剤、または、ポ
リエステル樹脂とアミノプラスト樹脂とを70/30〜
90/10の重量比で含む樹脂から成る接着剤が好まし
い。
【0029】上記のエポキシ樹脂としては、ビスフェノ
ールとエピクロルヒドリンとの反応により得られるビス
フェノール型エポキシ樹脂が好ましい。上記の酸無水物
系硬化剤としては、無水トリメリット酸、グリセロール
トリストリメリテート無水物、無水トリメリット酸誘導
体の群から選ばれた無水トリメリット酸系硬化剤が好ま
しい。なお、酸無水物系硬化剤は、フェノール樹脂など
の他の硬化剤を含んでいてもよい。
【0030】上記のポリエステル樹脂としては、公知の
ポリエステル樹脂を単独で使用してもよく、エポキシ樹
脂などで変性したエポキシ樹脂変性ポリエステル樹脂を
使用してもよい。上記のアミノプラスト樹脂としては、
メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂などを使用するこ
とが出来る。
【0031】ポリエステルフイルムに接着剤を塗布する
方法は、特に限定されず、エアードクターコート法、フ
レキシブルブレードコート法、ロッドコート法、フロー
ティングナイフコート法、ナイフオーバーブランケット
コート法、ナイフオーバーロールコート法、スクイズコ
ート法、含浸コート法、リバースロールコート法、トラ
ンスファーロールコート法、グラビアコート法、キスロ
ールコート法、ビードコート法、キャストコート法、ス
プレイコート法、カーテンコート法、ファウンテンコー
ト法、カレンダーコート法などの公知の方法を採用する
ことが出来る。
【0032】接着剤の塗布厚さは、乾燥後の厚さとし
て、通常0.3〜30μm、好ましくは0.5〜20μ
m、更に好ましくは0.7〜10μmの範囲とされる。
塗布厚さが0.3μm未満の場合は、金属板に貼り合わ
せた際の接着力が低くなり、塗布厚さが30μmを超え
る場合は、溶剤の乾燥が不充分となる。着色フイルムの
片面のみに粒子含有フイルムが積層されている場合は、
着色フイルム側に接着剤を塗布することが必要である。
なお、塗布溶剤としては、メチルエチルケトン、トルエ
ン、酢酸エチル、キシレン、ブチルセルソルブ等が使用
される。
【0033】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例
に限定されるものではない。なお、実施例および比較例
中「部」とあるのは「重量部」を示す。また、本発明で
使用した測定法は次の通りである。
【0034】(1)粒子の平均粒径(遠心沈降法):遠
心沈降式粒度分布測定装置((株)島津製作所社製「S
A−CP3型」)を使用してストークスの抵抗則に基ず
く沈降法によって測定した。測定された粒子の等価球形
分布における積算(重量基準)50%の値を使用して平
均粒径とした。
【0035】(2)ラミネート金属板の識別性:鋼板に
接着剤を介して試料フイルムを貼り合わせて製作した5
0枚のラミネート鋼板とフイルムを貼り合わせていない
50枚の鋼板とをランダムに目視で5秒以内に判断しそ
の正解数をもってラミネート鋼板の識別性とした。
【0036】(3)内容物保持性:積層フイルムの熱硬
化型樹脂系接着剤コーティング面同士を熱圧着し硬化さ
せて試料フイルムとした。次に、300ml三角フラス
コにミネラルウォーター250mlと80平方センチメ
ートルの試料フイルムを入れ、40度Cで90日間保存
した後、味覚の官能検査を行った。官能検査の結果を下
記の様に分類した。
【0037】
【表1】 ○:味覚に変化なし ×:味覚に変化有り
【0038】製造例1(ポリエステルA) ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール
60部および酢酸マグネシウム・4水塩0.09部を反
応器に採り、加熱昇温すると共にメタノールを留去し、
エステル交換反応を行い、反応開始から4時間を要して
230℃に昇温し、実質的にエステル交換反応を終了し
た。
【0039】次いで、平均粒径1.54μmのシリカ粒
子を0.1部含有するエチレングリコールスラリーを反
応系に添加し、更に、エチルアシッドフォスフェート
0.04部、酸化ゲルマニウム0.01部を添加した
後、100分で温度を280℃、圧力を15mmHgに
達せしめ、以後も徐々に圧力を減じて最終的に0.3m
mHgとした。4時間後、系内を常圧に戻し、ポリエス
テルAを得た。ポリエステルAのシリカ粒子含有量は
0.1wt%であった。
【0040】製造例2(ポリエステルB) 製造例1において、シリカ粒子を含有するエチレングリ
コールスラリーを反応系に添加しない以外は、製造例1
と同様にしてポリエステルBを得た。
【0041】製造例3(ポリエステルC) 製造例1において、エチレングリコールスラリーにおけ
るシリカ粒子の含有量を0.005部に変更する以外
は、製造例1と同様にしてポリエステルCを得た。ポリ
エステルCのシリカ粒子含有量は0.005wt%であ
った。
【0042】製造例4(ポリエステルD) 製造例1において、シリカ粒子含有エチレングリコール
スラリーの代わりに平均粒径0.5μmの炭酸カルシウ
ム粒子を5部含有するエチレングリコールスラリーを使
用した以外は、製造例1と同様にしてポリエステルDを
得た。ポリエステルDの炭酸カルシウム粒子含有量は5
wt%であった。
【0043】製造例5(ポリエステルE) 製造例1において、シリン粒子含有エチレングリコール
スラリーとして、平均粒径0.5μmの球状シリカ粒子
を0.3部含有するエチレングリコールスラリーを使用
した以外は、製造例1と同様にしてポリエステルEを得
た。ポリエステルEの球状シリカ粒子含有量は0.3w
t%であった。
【0044】製造例6(ポリエステルF) 製造例1において、シリカ粒子含有エチレングリコール
スラリーの代わりに平均粒径0.5μmの炭酸カルシウ
ム粒子を0.1部含有するエチレングリコールスラリー
を使用した以外は、製造例1と同様にしてポリエステル
Fを得た。ポリエステルFの炭酸カルシウム粒子含有量
は0.1wt%であった。
【0045】製造例7(ポリエステルG) 製造例1において、シリカ粒子含有エチレングリコール
スラリーの代わりに平均粒径0.04μmの酸化アルミ
ニウム粒子を1部含有するエチレングリコールスラリー
を使用した以外は、製造例1と同様にしてポリエステル
Gを得た。ポリエステルGの酸化アルミニウム粒子含有
量は1wt%であった。
【0046】製造例8(ポリエステルH) 製造例2で得たポリエステルB99部と平均粒径0.2
7μmの酸化チタン粒子1部とをドライブレンドした
後、二軸混練押出機を使用して押し出して着色ポリエス
テルHを得た。
【0047】製造例9(ポリエステルI) 製造例2で得たポリエステルB90部と製造例8で得た
ポリエステルB10部とをドライブレンドして着色ポリ
エステルIを得た。
【0048】製造例10(ポリエステルJ) 製造例2で得たポリエステルB99部を乾燥した後、三
菱化学社製ダイアレジンイエローF1部とドライブレン
ドした後、二軸混練押出機を使用して押し出して着色ポ
リエステルJを得た。
【0049】製造例11(ポリエステルK) 製造例2で得たポリエステルB99部と一次粒径20m
μmのカーボンブラック粒子1部とをドライブレンド
し、二軸混練押出機を使用して押し出して着色ポリエス
テルKを得た。
【0050】製造例12(ポリエステルL) 製造例2で得たポリエステルB90部と製造例11で得
たポリエステルKとを10部ドライブレンドして着色ポ
リエステルLを得た。
【0051】実施例1 ポリエステルA及びHの各チップをそれぞれ180℃で
4時間不活性ガス雰囲気中で乾燥し、別個の溶融押出機
により290℃で押し出し、これらのポリマーをフィー
ドブロック内でA/H/Aの3層となる様に合流させて
積層し、静電印加密着法を使用し、表面温度を40℃に
設定した冷却ロール上で冷却固化して積層未延伸シート
を得た。
【0052】得られたシートを85℃で3.2倍縦方向
に延伸した後、テンターに導き100℃で3.2倍横方
向に延伸し、次いで、230℃にて熱固定を行い、層構
成がA/H/Aであり、各層の厚さが4/4/4(μ
m)である12μmの積層フイルムを得た。次いで、当
該フイルムに平均分子量10000のビスフェノール型
エポキシ樹脂80部と無水トリメリット酸20部とから
成る、熱硬化型樹脂系接着剤を乾燥後の厚さが1μmと
なる様に、溶剤で希釈して塗布し、熱硬化型樹脂系接着
剤コーティングフイルムを得た。
【0053】実施例2 ポリエステルA及びHの各チップをそれぞれ180℃で
4時間不活性ガス雰囲気中で乾燥し、別個の溶融押出機
により290℃で押し出し、これらのポリマーをフィー
ドブロック内でA/Hの2層となる様に合流させて積層
し、静電印加密着法を使用し、表面温度を40℃に設定
した冷却ロール上で冷却固化して積層未延伸シートを得
た。
【0054】得られたシートを85℃で3.2倍縦方向
に延伸した後、テンターに導き100℃で3.2倍横方
向に延伸し、次いで、230℃にて熱固定を行い、層構
成がA/Hであり、各層の厚さが8/4(μm)である
12μmの積層フイルムを得た。次いで、当該フイルム
に平均分子量10000のビスフェノール型エポキシ樹
脂80部と無水トリメリット酸20部とから成る熱硬化
型樹脂系接着剤を乾燥後の厚さが1μmとなる様に、溶
剤で希釈して塗布し、熱硬化型樹脂系接着剤コーティン
グフイルムを得た。
【0055】実施例3 実施例1と同様の方法により、層構成がA/I/Aであ
り、各層の厚さが4/4/4(μm)である12μmの
コーティングフイルムを得た。
【0056】実施例4 実施例1と同様の方法により、層構成がA/J/Aであ
り、各層の厚さが4/4/4(μm)である12μmの
コーティングフイルムを得た。
【0057】実施例5 実施例1と同様の方法により、層構成がA/K/Aであ
り、各層の厚さが4/4/4(μm)である12μmの
コーティングフイルムを得た。
【0058】実施例6 実施例1と同様の方法により、層構成がA/L/Aであ
り、各層の厚さが4/4/4(μm)である12μmの
コーティングフイルムを得た。
【0059】実施例7 実施例1と同様の方法により、層構成がE/H/Eであ
り、各層の厚さが4/4/4(μm)である12μmの
コーティングフイルムを得た。
【0060】実施例8 実施例1と同様の方法により、層構成がF/J/Fであ
り、各層の厚さが4/4/4(μm)である12μmの
コーティングフイルムを得た。
【0061】実施例9 実施例1と同様の方法により、層構成がG/K/Gであ
り、各層の厚さが4/4/4(μm)である12μmの
コーティングフイルムを得た。
【0062】比較例1 実施例1と同様の方法により、層構成がD/H/Dであ
り、各層の厚さが4/4/4(μm)である12μmの
コーティングフイルムを得た。
【0063】比較例2 実施例2と同様の方法により、層構成がD/Hであり、
各層の厚さが8/4(μm)である12μmのコーティ
ングフイルムを得た。
【0064】比較例3 実施例1と同様の方法により、層構成がC/J/Cであ
り、各層の厚さが4/4/4(μm)である12μmの
フイルムを得るべく製膜を行った所、二軸延伸後のフイ
ルムの巻き取り性が悪くて皺が発生した。
【0065】比較例4 実施例1と同様の方法により、層構成がA/A/Aであ
り、各層の厚さが4/4/4(μm)である12μmの
コーティングフイルムを得た。
【0066】比較例5 実施例1と同様の方法により、層構成がB/H/Bであ
り、各層の厚さが4/4/4(μm)である12μmの
フイルムを得るべく製膜を行った所、二軸延伸後のフイ
ルムの巻き取り性が悪くて皺が発生した。
【0067】
【表2】
【0068】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、金属缶の
缶胴用金属板に貼り合わせて使用された際、金属板に貼
り合わせたか否かの確認が容易であり、しかも、貼り合
わせ不良、ピンホール等の検査を簡便に行うことが可能
であり、長期間に渡り内容物の保持性が良好なラミネー
ト金属缶内貼り用着色ポリエステルフイルムが提供され
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/02 JJA C09J 7/02 JJA JLL JLL (72)発明者 音成 敏 滋賀県坂田郡山東町井之口 347番地 ダ イアホイルヘキスト株式会社滋賀事業所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 染料および/または顔料を含有して着色
    されたポリエステルフイルムの両面または片面に、平均
    粒径が0.02〜3μmの粒子を0.01〜2wt%含
    有するポリエステルフイルムを積層して成ることを特徴
    とするラミネート金属缶内貼り用積層着色ポリエステル
    フイルム。
  2. 【請求項2】 積層されたポリエステルフイルムの片面
    に熱硬化型樹脂系接着剤が塗布されている請求項1に記
    載のラミネート金属缶内貼り用積層着色ポリエステルフ
    イルム。
JP34880795A 1995-12-19 1995-12-19 ラミネート金属缶内貼り用積層着色ポリエステルフイルム Pending JPH09169091A (ja)

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