JPH0723689Y2 - 圧電ジャイロ振動子 - Google Patents

圧電ジャイロ振動子

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JPH0723689Y2
JPH0723689Y2 JP1988165430U JP16543088U JPH0723689Y2 JP H0723689 Y2 JPH0723689 Y2 JP H0723689Y2 JP 1988165430 U JP1988165430 U JP 1988165430U JP 16543088 U JP16543088 U JP 16543088U JP H0723689 Y2 JPH0723689 Y2 JP H0723689Y2
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JP
Japan
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vibrating
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JP1988165430U
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栄一 佐藤
誠一 藤村
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NEC Corp
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NEC Corp
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は圧電ジャイロ振動子に関し、特に振動中の回転
運動に応じて生じるコリオリ力を検出するための振動片
を少なくとも1対設けてある圧電ジャイロ振動子に関す
る。
〔従来の技術〕
従来のこの種の圧電ジャイロ振動子は、第5図(a)及
び(b)に斜視図で示すような構造をもつ。第3図
(a)は、板状の金属材から成る振動片であるアーム部
材12及び検出部材13を、ベース部材11の上部及び下部に
それぞれ左右1対ずつ連結して設け、H字形に一体化し
た構成例を示す。同図(b)は、ベース部材21の上部
に、アーム部材22及び検出部材23の振動片を左右1対連
結して、U字形に一体化した構成例を示す。アーム部材
12(または22)にはおのおの、一方の板面に駆動用の圧
電素子14(または24)を貼付けてある。アーム部材12
(または22)の板面と直交する向きの板面をもつ検出部
材13(または23)にはおのおの、一方の板面に検出用の
圧電素子15(または25)を貼付けてある。このような構
成をもつ振動子全体は、ベース部材11(または21)に取
付けた棒状の支持部材16(または26)で支持して使用個
所に設置される。
動作時には、圧電素子14(または24)に交流電圧を印加
して、アーム部材12(または22)の板面に直交する向き
の振動を振動片に生じさせる。この振動中に、振動子が
水平面内で回転運動すると、検出部材13(または23)に
は板面と直交する行きのコリオリ力が作用して振動を生
じさせる。これに応じて圧電素子15(または25)に交流
電圧が生じ、コリオリ力の大きさを示す電気信号が得ら
れる。
〔考案が解決しようとする課題〕
上述した従来の圧電ジャイロ振動子では、駆動用交流電
圧の印加時に振動片に生じる振動の向きが、アーム部材
の板面に直交する成分のみならず検出部材の板面に直交
する成分も含み、後者の成分は検出対象のコリオリ力と
同じ向きなので、検出誤差の原因になるという問題点が
ある。
すなわち、各対の振動片のアーム部材12(または22)の
根元では、ベース部材11(または21)で連結している側
とその反対側とで剛性が異なるので、振動時における節
線は、第5図(a)及び(b)に破線で示すごとく、傾
斜してしまう。この結果、第6図の上面図に示すよう
に、アーム部材12(または22)の上端の振幅は、アーム
部材11(または21)に近い方で遠い方よりも小さくな
り、ねじれ振動の状態になる。このねじれ振動は、破線
矢印Aで示す向きと、これに直交する破線矢印Bで示す
向きとの、両振動を合成したものと等価である。このう
ち、破線矢印Bの向きの振動成分が、コリオリ力に相加
され検出誤差を生じさせる。
本考案の目的は、上記の問題点を解決すべく振動片にね
じれ振動を生じないようにした圧電ジャイロ振動子を提
供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の振動子は、おのおの板面が直角をなして連結し
ている板状のアーム部材及び検出部材を有する2枚の振
動片を各アーム部材の板面を揃え一定の間隔をおいて該
アーム部材の根元をベース部材の一辺で互い連結した振
動片対を少なくとも一対備え、ベース部材の少なくとも
一面はアーム部材の側面よりも前記間隔をおいた方向に
向かって外側に出ていることを特徴とする。
また、本発明の振動子は、ベース部材の少なくとも一面
がアーム部材の側面よりも外側に出ている代わりに、ア
ーム部材の根元の板面に直線状の溝が設けられているこ
とを特徴とする。
〔実施例〕
次に、本考案について図面を参照して説明する。
本考案において従来例と同一要素に対しては同一の番号
を付してある。
第1図は本考案の第1の実施例を示す斜視図である。本
実施例は、第5図(a)に示す従来の振動子と比べる
と、ベース部材17の形状が異なる。ベース部材17の両側
辺、すなわち各対の振動片のアーム部材12同士を連結し
ている側の反対側の辺は、剛性を強化するために、各対
のアーム部材12の外側辺よりも突起させた形状にしてあ
る。この結果、振動時における節線は、図中のアーム部
材12の根元の個所に破線で示すごとく、水平になる。従
って、振動片にねじれ振動が生じるのを防止でき、コリ
オリ力検出の精度を従来よりも向上できる。
第2図は本考案の第2の実施例を示す斜視図である。本
実施例は、第5図(b)の従来の振動子と比べると、ベ
ース部材27の形状が異なる。すなわち、ベース部材27の
両側辺を一対のアーム部材22の外側辺よりも突起させ
て、両側辺部の剛性を強化し、ねじれ振動を防止してい
る。
なお上述の両実施例では、剛性強化のための突起部の板
厚は、ベース部材17(または27)の他部分及びアーム部
材12(または22)の板厚と同じにしているが、突起部の
み板厚を増せば、両側方への突出寸法を減らしても、同
程度の剛性強化が得られる。また、突起部の高さ方向の
板幅を、アーム部材12(または22)同士の連結個所での
ベース部材17(または27)の高さ方向の板幅よりも増せ
ば、両側方への突出寸法を減らしても、同程度の剛性強
化が得られる。
一方、第3図は本考案の第3の実施例を示す斜視図であ
る。本実施例は、第5図(a)に示す従来の振動子と比
べると、各アーム部材12のベース部材11と連結している
根元の個所に、水平方向の溝18を前後両面に設けてある
点が異なる。振動時には、他の部分よりも剛性の小さい
溝18の個所が節線となる。従って、振動片にねじれ振動
が生じるのを防止でき、コリオリ力検出の精度を従来よ
りも向上できる。
また、第4図は本考案の第4実施例を示す斜視図であ
る。本実施例は、第5図(b)の従来の振動子と比べる
と、各アーム部材22のベース部材21と連結している根元
の個所に、水平方向の溝28を前後両面に設けてある点が
異なる。振動時には溝28の個所が節線となり、ねじれ振
動が生じるのを防止できる。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案には、振動片にねじれ振動が
生じるのを防止してコリオリ力の検出誤差を従来よりも
低減した圧電ジャイロ振動子を実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す斜視図、第2図は本
考案の第2実施例を示す斜視図、第3図は本考案の第3
実施例を示す斜視図、第4図は本考案の第4実施例を示
す斜視図、第5図(a)および(b)は従来の振動子を
示す斜視図、第6図はねじれ振動を説明する上面図であ
る。 第1図〜第6図において、 11,21,17,27……ベース部材、12,22……アーム部材、1
3,23……検出部材、14,15,24,25……圧電素子、16,26…
…支持部材、18,28……溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−140016(JP,A) 特開 昭62−217114(JP,A)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】おのおの板面が直角をなして連結している
    板状のアーム部材及び検出部材を有する2枚の振動片を
    各前記アーム部材の板面を揃え一定の間隔をおいて該ア
    ーム部材の根元をベース部材の一辺で互い連結した振動
    片対を少なくとも一対備え、前記ベース部材の少なくと
    も一面は前記アーム部材の側面よりも前記間隔をおいた
    方向に向かって外側に出ていることを特徴とする圧電ジ
    ャイロ振動子。
  2. 【請求項2】おのおの板面が直角をなして連結している
    板状のアーム部材及び検出部材を有する2枚の振動片
    を、各前記アーム部材の板面を揃え間隔をおいて該アー
    ム部材の根元をベース部材の一辺で互い連結した振動片
    対を少なくとも1対備え、前記アーム部材の前記根元の
    板面に直線状の溝が設けられていることを特徴とする圧
    電ジャイロ振動子。
JP1988165430U 1988-12-20 1988-12-20 圧電ジャイロ振動子 Expired - Lifetime JPH0723689Y2 (ja)

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WO1997037195A1 (fr) * 1996-03-29 1997-10-09 Ngk Insulators, Ltd. Capteur gyroscopique d'oscillations, capteur composite et procede de production d'un capteur gyroscopique

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