JP2526452Y2 - 振動ジャイロ - Google Patents

振動ジャイロ

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JP2526452Y2
JP2526452Y2 JP1992016687U JP1668792U JP2526452Y2 JP 2526452 Y2 JP2526452 Y2 JP 2526452Y2 JP 1992016687 U JP1992016687 U JP 1992016687U JP 1668792 U JP1668792 U JP 1668792U JP 2526452 Y2 JP2526452 Y2 JP 2526452Y2
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JP
Japan
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vibrator
vibrating
piezoelectric element
vibrating gyroscope
base portion
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JP1992016687U
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JPH0577717U (ja
Inventor
徹 熊坂
Original Assignee
日本電気ホームエレクトロニクス株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は振動ジャイロに関し、特
に漏れ振動を少なくできる振動子構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種振動ジャイロは、例えば図
3〜図4に示すように、エリンバなどの金属部材よりな
る第1,第2,第3,第4の振動片A1,A2,A3,
A4をベ−ス部BにてH形状となるように一体的に形成
した振動子と、各振動片A1,A2,A3,A4の側面
に固定した駆動用の圧電素子Cと、ベ−ス部Bに固定し
たねじれ検出用の圧電素子Dとから構成されている。
【0003】この構成において、圧電素子Cに所定周波
数の電圧を印加すると、各振動片A1〜A4は紙面に平
行な方向にたわみながら振動する。この状態で振動子に
回転が加わると、各振動片A1〜A4の振動方向に対し
て直角の方向にコリオリ力が作用する。この際、ベ−ス
部Bには、コリオリ力に対応するねじれが生じる。この
ねじれに応じてねじれ検出用の圧電素子Dにもねじれが
作用し、圧電素子Dにてコリオリ力に対応する電圧が検
出される。従って、この検出電圧を利用することによっ
て、回転角速度を比較的容易に測定することができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、この振
動ジャイロにおいて、振動子は、ワイヤ放電加工機にて
金属板材から、その断面が長方形となるように製作され
ているが、一個づつ製作されるために、各振動片A1〜
A4の切断面の直角度を正確に出すことことが難しい。
【0005】例えば加工時のバラツキによって図4にお
いて点線で示すように加工された場合には、第1,第2
の振動片A1,A2の圧電素子Cによるたわみ振動は、
それぞれX方向とY1方向の合成方向及びX方向とY2
方向の合成方向になる上、両者が加算されることにな
る。このために、ベ−ス部Bにはねじれが生じる結果、
回転が全く作用していないにも拘らず、圧電素子Dには
あたかも回転が作用したように漏れ電圧が検出されてし
まう。従って、精度のよい回転角速度の測定を行うこと
ができなくなるという問題がある。
【0006】それ故に、本考案の目的は、簡単な構成に
よって加工バラツキが生じても精度よく回転角速度を測
定できる振動ジャイロを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】従って、本考案は、上述
した目的を達成するために、ベ−ス部に複数の振動片を
一体的に形成した振動子と、振動子の振動片に固定した
駆動用の圧電素子と、振動子のベ−ス部に固定したねじ
れ検出用の圧電素子とを具備し、上記振動子の全側面に
同一方向の傾斜面を形成したものであり、本考案の第2
の考案は、振動片の断面形状を台形に構成したものであ
り、本考案の第3の考案は、振動子の傾斜面は、金属板
材から振動子をプレス打ち抜きによって形成したもので
あり、さらに第4の考案は、振動子をH形に構成したも
のである。
【0008】
【実施例】次に、本考案の一実施例について図1〜図2
を参照して説明する。
【0009】同図において、1は例えばエリンバなどの
金属部材にて形成された振動子であって、第1,第2,
第3,第4の振動片2,3,4,5をベ−ス部6にてH
形状となるように一体的に形成して構成されている。こ
の振動子1の各振動片を含む全側面は、同一方向の傾斜
面1aが形成されている。各振動片2〜5の断面形状
は、ほぼ台形に形成されており、傾斜角度は例えば1
0′程度に設定されているが、適宜に変更できる。かか
る構成は、エリンバなどの板材をH形状にプレス打ち抜
きすることによって達成できる。
【0010】そして、各振動子2〜5の側面(傾斜面)
1aにはたわみ駆動用の圧電素子7が、ベ−ス部6には
ねじれ検出用の圧電素子8がそれぞれ固定例えば接着さ
れている。尚、この検出用の圧電素子8は、振動片に対
して一定の角度をなす交差指電極を有し、ベ−ス部6の
ねじれ変位を効率よく検出することができるように構成
されているこの交差指電極を有する圧電素子の詳細につ
いては、平成2年12月発行の「Tokin Technical Revi
ew 第17号」の第44頁〜第48頁に記載されてい
る。
【0011】この構成において、駆動用の圧電素子7に
所定の交流電圧を印加すると、各振動片2〜5は、図2
に示すX方向に振動するものの、振動片の断面形状が台
形に形成されているために、それぞれの振動片に同一方
向のY1方向の分力が生じる。従って、実際の振動方向
はそれらの合成方向となる。このようにY1方向の分力
が生ずることによって、ベ−ス部6にねじれが発生する
ことが考えられる。が、ベ−ス部6の両側に位置する振
動片によってお互いのねじれ成分が相殺されるために、
検出用の圧電素子8に漏れ電圧が発生することはない。
【0012】この状態において、振動子1に回転力が加
わると、図1において紙面に直角な方向にコリオリ力が
生じる。そして、検出用の圧電素子8には、コリオリ力
に対応する電圧が発生する。この検出電圧により回転角
速度を測定することができる。
【0013】特に、振動子1の側面には、同一方向の傾
斜面1aが形成されているために、プレス加工時に傾斜
角度に若干のバラツキが発生しても、必ず相殺されてそ
の差分は小さくできる。従って、漏れ電圧も小さく抑え
ることができる上、振動系の調整も容易になる。
【0014】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、振動子の
側面に同一方向の傾斜面を形成することによって、加工
バラツキによる漏れ電圧の発生を抑制できる上、振動系
の調整も容易に行うことができる。しかも、プレス加工
によって振動子を製作し、その際に側面に傾斜面を形成
するようにすれば、量産性が飛躍的に向上し低コストの
振動ジャイロを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す平面図である。
【図2】図1のI−I横断面図である。
【図3】従来例の平面図である。
【図4】図3のII−II断面図である。
【符号の説明】
1 振動子 1a 傾斜面 2,3,4,5 振動片 6 ベ−ス部 7 駆動用の圧電素子 8 検出用の圧電素子

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベ−ス部に複数の振動片を一体的に形成
    した振動子と、振動子の振動片に固定した駆動用の圧電
    素子と、振動子のベ−ス部に固定したねじれ検出用の圧
    電素子とを具備し、上記振動子の全側面に同一方向の傾
    斜面を形成したことを特徴とする振動ジャイロ。
  2. 【請求項2】 上記振動片の断面形状を台形に構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の振動ジャイロ。
  3. 【請求項3】 上記振動子の傾斜面は、金属板材から振
    動子をプレス打ち抜きによって形成したことを特徴とす
    る請求項1記載の振動ジャイロ。
  4. 【請求項4】 上記振動子は、H形に構成したことを特
    徴とする請求項1記載の振動ジャイロ。
JP1992016687U 1992-03-27 1992-03-27 振動ジャイロ Expired - Lifetime JP2526452Y2 (ja)

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JPH0577717U JPH0577717U (ja) 1993-10-22
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